JPH0374589B2 - - Google Patents
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- JPH0374589B2 JPH0374589B2 JP62334175A JP33417587A JPH0374589B2 JP H0374589 B2 JPH0374589 B2 JP H0374589B2 JP 62334175 A JP62334175 A JP 62334175A JP 33417587 A JP33417587 A JP 33417587A JP H0374589 B2 JPH0374589 B2 JP H0374589B2
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- balloon
- catheter
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- artery
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M25/00—Catheters; Hollow probes
- A61M25/10—Balloon catheters
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、血管内等の患部の検査又は治療を
行うためのバルーンカテーテルに関し、特に腹部
の動脈、静脈、及び門脈の撮影等に用いて有効な
バルーンカテーテルに関するものである。
行うためのバルーンカテーテルに関し、特に腹部
の動脈、静脈、及び門脈の撮影等に用いて有効な
バルーンカテーテルに関するものである。
一般に、カテーテルは血管、尿道等に挿入して
病気の治療、診断等に用いられる管状の器具であ
るが、このカテーテルの先端外周部に風船状のバ
ルーンを設けたバルーンカテーテルが提供されて
いる。
病気の治療、診断等に用いられる管状の器具であ
るが、このカテーテルの先端外周部に風船状のバ
ルーンを設けたバルーンカテーテルが提供されて
いる。
このバルーンカテーテルは、通常、カテーテル
本体の先端部に開口して造影剤等の薬剤を血管内
等を注入するための主通路と、前記バルーンの内
部空間に該バルーンを膨張させるための気体又は
液体等を注入するための副通路とを有している。
そしてこのバルーンカテーテルにおけるバルーン
は種々の目的で使用されるが、例えば血管の狭窄
または収縮部分において膨張させて、その部分を
拡張したり、またバルーンに作用する血流圧によ
つて該バルーンの備えられているカテーテル本体
の先端部を所望の部位に案内したりする場合等に
使用される。
本体の先端部に開口して造影剤等の薬剤を血管内
等を注入するための主通路と、前記バルーンの内
部空間に該バルーンを膨張させるための気体又は
液体等を注入するための副通路とを有している。
そしてこのバルーンカテーテルにおけるバルーン
は種々の目的で使用されるが、例えば血管の狭窄
または収縮部分において膨張させて、その部分を
拡張したり、またバルーンに作用する血流圧によ
つて該バルーンの備えられているカテーテル本体
の先端部を所望の部位に案内したりする場合等に
使用される。
第6図は、前記バルーンカテーテルを使用して
選択的肝動脈造影を行つている様子を示すもので
ある。図において、10はバルーンカテーテルで
あり、カテーテル本体1の先端部にバルーン2が
設けられ、カテーテル本体1の先端部に開口する
主通路から造影剤が患部に注入されている。この
ように、バルーンカテーテルを使用することによ
り、従来の造影法では見つけられなかつた小さい
病変(例えば第6図のAで示す肝臓癌)を見つけ
ることができるとともに、より安全で確実な経カ
テーテル動脈塞栓術(TAE:Trascatherter
Arterial Embolization)、経カテーテル動脈注入
(TAI:Trascatherter Artereal Infusion)が可
能となつている。ここで塞栓術とは、肝臓癌等の
場合の手術の一手法で、動脈を塞いで腫瘍等の患
部への血液の流れを止め、前記腫瘍を壊死にいた
らしめてしまう手術のことをいう。
選択的肝動脈造影を行つている様子を示すもので
ある。図において、10はバルーンカテーテルで
あり、カテーテル本体1の先端部にバルーン2が
設けられ、カテーテル本体1の先端部に開口する
主通路から造影剤が患部に注入されている。この
ように、バルーンカテーテルを使用することによ
り、従来の造影法では見つけられなかつた小さい
病変(例えば第6図のAで示す肝臓癌)を見つけ
ることができるとともに、より安全で確実な経カ
テーテル動脈塞栓術(TAE:Trascatherter
Arterial Embolization)、経カテーテル動脈注入
(TAI:Trascatherter Artereal Infusion)が可
能となつている。ここで塞栓術とは、肝臓癌等の
場合の手術の一手法で、動脈を塞いで腫瘍等の患
部への血液の流れを止め、前記腫瘍を壊死にいた
らしめてしまう手術のことをいう。
また特公昭57−35985号公報に示されるように、
薬剤を注入するための側孔をバルーン後方のカテ
ーテル本体に形成したバルーンカテーテルも提案
されている。この公報に示されたカテーテルは、
カテーテル本体を多重管構造とすることによつ
て、複数の通路を構成している。
薬剤を注入するための側孔をバルーン後方のカテ
ーテル本体に形成したバルーンカテーテルも提案
されている。この公報に示されたカテーテルは、
カテーテル本体を多重管構造とすることによつ
て、複数の通路を構成している。
ところが、通常のカテーテルの場合、例えば腹
部の肝動脈造影(又は肝動脈塞栓術)を行う場合
を考えると、肝動脈はカテーテルの挿入の繰り返
しによつて狭くなる傾向があり、従つて前記のよ
うなバルーンカテーテルによつてもこれを肝動脈
に挿入することが困難となり、造影剤等の注入が
難しくなる。また、固有肝動脈が総肝動脈から非
常に急角度に分岐する場合等においても、カテー
テルを固有肝動脈へ挿入することが困難となり、
充分な造影等を行うことができないという問題が
あつた。また、側孔をバルーン後方に設けた従来
の多重管構造のカテーテルの場合は、カテーテル
本体の構造が複雑で、大型化せざるを得ない。こ
のような構造で小型化を図ると、より構造が複雑
となり、薬剤等の移送もスムーズに行われにく
く、さらに損壊も起こりやすい。大型で複雑な構
造のカテーテルは、肝動脈等への挿入も困難で、
塞栓術等の操作を円滑に行うことができないとい
う問題がある。
部の肝動脈造影(又は肝動脈塞栓術)を行う場合
を考えると、肝動脈はカテーテルの挿入の繰り返
しによつて狭くなる傾向があり、従つて前記のよ
うなバルーンカテーテルによつてもこれを肝動脈
に挿入することが困難となり、造影剤等の注入が
難しくなる。また、固有肝動脈が総肝動脈から非
常に急角度に分岐する場合等においても、カテー
テルを固有肝動脈へ挿入することが困難となり、
充分な造影等を行うことができないという問題が
あつた。また、側孔をバルーン後方に設けた従来
の多重管構造のカテーテルの場合は、カテーテル
本体の構造が複雑で、大型化せざるを得ない。こ
のような構造で小型化を図ると、より構造が複雑
となり、薬剤等の移送もスムーズに行われにく
く、さらに損壊も起こりやすい。大型で複雑な構
造のカテーテルは、肝動脈等への挿入も困難で、
塞栓術等の操作を円滑に行うことができないとい
う問題がある。
この発明は、例えば血管等が狭く、カテーテル
挿入が困難なような場合にも、従来通りにTAE、
TAIを安全確実に実施できるバルーンカテーテ
ルを得ることを目的とする。
挿入が困難なような場合にも、従来通りにTAE、
TAIを安全確実に実施できるバルーンカテーテ
ルを得ることを目的とする。
この発明に係るバルーンカテーテルは、膨張収
縮可能なバルーンを先端に有し、このバルーン後
方の周面に側孔が穿設された柱状カテーテル本体
を有している。そして、カテーテル本体内部に
は、主通路と副通路とが併設されている。前記主
通路は、先端側が側孔と曲線通路を介して連通さ
れるとともに、薬剤を輸送し、かつ薬剤を側孔か
ら外部に押し出すための薬剤押し出し用部材が挿
通し得るよう形成されている。また前記副通路
は、バルーン内部空間にバルーン膨張用の気体ま
たは液体を注入するためのものである。
縮可能なバルーンを先端に有し、このバルーン後
方の周面に側孔が穿設された柱状カテーテル本体
を有している。そして、カテーテル本体内部に
は、主通路と副通路とが併設されている。前記主
通路は、先端側が側孔と曲線通路を介して連通さ
れるとともに、薬剤を輸送し、かつ薬剤を側孔か
ら外部に押し出すための薬剤押し出し用部材が挿
通し得るよう形成されている。また前記副通路
は、バルーン内部空間にバルーン膨張用の気体ま
たは液体を注入するためのものである。
この発明においては、たとえば動脈が分岐部に
より一方向と他方向に分かれており、造影剤等を
そのうちの一方向側の動脈を注入したいが、その
一方向側の動脈が狭かつたり、あるいは急角度で
分岐しており、カテーテルを挿入することが困難
な場合、カテーテルの先端を前記分岐部から他方
向側の動脈に挿入し、この位置でバルーンを膨張
させてこの他方向側の血流を阻血する。これによ
り前記分岐部より前の分岐動脈流はすべて一方向
側の動脈に流れることとなり、この状態でバルー
ン後方に設けられた主通路の側孔から造影剤等を
注入すれば、前記の血流により一方向側の動脈の
様子が造影されることとなり、カテーテルを挿入
することなしに所望の部位の造影が可能となる。
また、塞栓物質の注入においても同様であり、直
接患部にカテーテルを挿入することなしに、バル
ーン後方の側孔から塞栓物質を所望の患部に注入
することが可能となる。また、側孔と主通路とが
曲線通路で連通されており、薬剤の押し出し用部
材あるいは子カテーテルを挿通させることができ
る。
より一方向と他方向に分かれており、造影剤等を
そのうちの一方向側の動脈を注入したいが、その
一方向側の動脈が狭かつたり、あるいは急角度で
分岐しており、カテーテルを挿入することが困難
な場合、カテーテルの先端を前記分岐部から他方
向側の動脈に挿入し、この位置でバルーンを膨張
させてこの他方向側の血流を阻血する。これによ
り前記分岐部より前の分岐動脈流はすべて一方向
側の動脈に流れることとなり、この状態でバルー
ン後方に設けられた主通路の側孔から造影剤等を
注入すれば、前記の血流により一方向側の動脈の
様子が造影されることとなり、カテーテルを挿入
することなしに所望の部位の造影が可能となる。
また、塞栓物質の注入においても同様であり、直
接患部にカテーテルを挿入することなしに、バル
ーン後方の側孔から塞栓物質を所望の患部に注入
することが可能となる。また、側孔と主通路とが
曲線通路で連通されており、薬剤の押し出し用部
材あるいは子カテーテルを挿通させることができ
る。
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。第1図は本発明の一実施例によるバルーンカ
テーテルの先端部分を示す。なお、このバルーン
カテーテルの先端部分以外の部分については、従
来と同様であるので説明を省略する。カテーテル
本体1は中実の柱状に形成されており、その先端
外周部には、例えば良質の天然ゴムで形成された
バルーン2が設けられ、このバルーン2の内部空
間2aに連通するように、副通路3がカテーテル
本体1に形成されている。また、前記バルーン2
に至るまでのカテーテル本体1には、造影剤、抗
癌剤、塞栓物質等の薬剤を患部に注入するための
主通路4が主体として形成されている。この主通
路4は、前記バルーンの1〜2cm後方のカテーテ
ル本体1の側方周面に穿設された側孔5により外
部に開口している。即ち、本実施例のバルーンカ
テーテルは、従来のカテーテルのように先端に主
通路が開放したものとは異なり、先端部は中実で
盲管となり、かつ半球状に形成されていて、血管
等への挿入を容易にしている。また、前記主通路
4は、単に塞栓物質等の薬剤の輸送だけでなく、
通路内に詰まつた薬剤を強制的に押し出すための
フレキシブルな部材(例えば、コイル状のステン
レススチール線で形成されたガイドワイヤ等)が
挿通可能なように構成されており、従つて主通路
4から側孔5に至る部分は、主通路4内の塞栓物
質等を押し出すことができるように、曲率半径の
大きな曲線通路6を介して連通され、滑らかに連
続して形成されている。
る。第1図は本発明の一実施例によるバルーンカ
テーテルの先端部分を示す。なお、このバルーン
カテーテルの先端部分以外の部分については、従
来と同様であるので説明を省略する。カテーテル
本体1は中実の柱状に形成されており、その先端
外周部には、例えば良質の天然ゴムで形成された
バルーン2が設けられ、このバルーン2の内部空
間2aに連通するように、副通路3がカテーテル
本体1に形成されている。また、前記バルーン2
に至るまでのカテーテル本体1には、造影剤、抗
癌剤、塞栓物質等の薬剤を患部に注入するための
主通路4が主体として形成されている。この主通
路4は、前記バルーンの1〜2cm後方のカテーテ
ル本体1の側方周面に穿設された側孔5により外
部に開口している。即ち、本実施例のバルーンカ
テーテルは、従来のカテーテルのように先端に主
通路が開放したものとは異なり、先端部は中実で
盲管となり、かつ半球状に形成されていて、血管
等への挿入を容易にしている。また、前記主通路
4は、単に塞栓物質等の薬剤の輸送だけでなく、
通路内に詰まつた薬剤を強制的に押し出すための
フレキシブルな部材(例えば、コイル状のステン
レススチール線で形成されたガイドワイヤ等)が
挿通可能なように構成されており、従つて主通路
4から側孔5に至る部分は、主通路4内の塞栓物
質等を押し出すことができるように、曲率半径の
大きな曲線通路6を介して連通され、滑らかに連
続して形成されている。
次に本実施例によるバルーンカテーテルの使用
方法について説明する。まず、挿入器具を使用し
てバルーンカテーテルを血管内に導入し、該バル
ーンカテーテルを動脈流に沿つて目的の患部に到
達せしめる。以下、具体例として肝動脈造影、又
は塞栓術を例にとつて説明する。
方法について説明する。まず、挿入器具を使用し
てバルーンカテーテルを血管内に導入し、該バル
ーンカテーテルを動脈流に沿つて目的の患部に到
達せしめる。以下、具体例として肝動脈造影、又
は塞栓術を例にとつて説明する。
例えば第2図では、固有肝動脈11が狭くな
り、この固有肝動脈11に直接カテーテルを挿入
することが困難な場合の使用法を示している。こ
の場合は、まずカテーテル本体1の先端を胃十二
指腸動脈12に挿入し、この状態でバルーン2の
内部空間2aにカテーテル本体1の副通路3を通
してバルーン膨張用の気体又は液体を注入し、該
バルーン2を膨張させて該胃十二指腸動脈12を
阻血する。そしてカテーテル本体1の主通路4を
介して側孔5より造影剤又は塞栓物質(以下、造
影剤等と記す)を注入すると、この造影剤等は総
肝動脈13の血流(図中、破線矢印)に押し流さ
れるようにして固有肝動脈11側へ注入される。
このようにして、固有肝動脈11の造影又は塞栓
が可能となる。なお、前記バルーンの膨張、収縮
は注射器により行われ、該バルーン膨張用の気体
又は液体としては、バルーン2が破裂しても、人
体に無害な生理食塩水、ブドウ糖液等が望まし
い。しかし、これらの液体は回収が困難な場合が
あるので、回収容易な炭酸ガスを用いて膨張させ
るようにしてもよい。
り、この固有肝動脈11に直接カテーテルを挿入
することが困難な場合の使用法を示している。こ
の場合は、まずカテーテル本体1の先端を胃十二
指腸動脈12に挿入し、この状態でバルーン2の
内部空間2aにカテーテル本体1の副通路3を通
してバルーン膨張用の気体又は液体を注入し、該
バルーン2を膨張させて該胃十二指腸動脈12を
阻血する。そしてカテーテル本体1の主通路4を
介して側孔5より造影剤又は塞栓物質(以下、造
影剤等と記す)を注入すると、この造影剤等は総
肝動脈13の血流(図中、破線矢印)に押し流さ
れるようにして固有肝動脈11側へ注入される。
このようにして、固有肝動脈11の造影又は塞栓
が可能となる。なお、前記バルーンの膨張、収縮
は注射器により行われ、該バルーン膨張用の気体
又は液体としては、バルーン2が破裂しても、人
体に無害な生理食塩水、ブドウ糖液等が望まし
い。しかし、これらの液体は回収が困難な場合が
あるので、回収容易な炭酸ガスを用いて膨張させ
るようにしてもよい。
第3図は左肝動脈14へのカテーテル挿入が困
難な場合を示し、この場合は、カテーテル先端を
右肝動脈15へ挿入してバルーン2を膨張させ、
該右肝動脈15を阻血する。すると、側孔5から
の造影剤等は固有肝動脈11の血流に押されて左
肝動脈14へ流れ、目的の患部の造影、塞栓が可
能となる。
難な場合を示し、この場合は、カテーテル先端を
右肝動脈15へ挿入してバルーン2を膨張させ、
該右肝動脈15を阻血する。すると、側孔5から
の造影剤等は固有肝動脈11の血流に押されて左
肝動脈14へ流れ、目的の患部の造影、塞栓が可
能となる。
また第4図は右肝動脈の造影又は塞栓を行う場
合を示し、図に示すように、上腸間膜動脈16の
分岐部16aと肝動脈15が分岐する位置15a
との距離が長い場合があり、この場合は、カテー
テルを腹部大動脈17から直接肝動脈15へ挿入
することが困難である。そこでこの場合は、前記
上腸間膜動脈16にカテーテル先端を挿入して、
前記同様の操作により、バルーン2による阻血と
上腸間膜動脈16の血流とを利用して造影又は塞
栓を行う。
合を示し、図に示すように、上腸間膜動脈16の
分岐部16aと肝動脈15が分岐する位置15a
との距離が長い場合があり、この場合は、カテー
テルを腹部大動脈17から直接肝動脈15へ挿入
することが困難である。そこでこの場合は、前記
上腸間膜動脈16にカテーテル先端を挿入して、
前記同様の操作により、バルーン2による阻血と
上腸間膜動脈16の血流とを利用して造影又は塞
栓を行う。
また第5図は腎動脈19から分岐する下副腎動
脈20を選択的に造影する場合を示しており、こ
の場合も前記同様にカテーテルを挿入できないよ
うな部位をも、当該部位のみを選択的に造影する
ことが可能となる。
脈20を選択的に造影する場合を示しており、こ
の場合も前記同様にカテーテルを挿入できないよ
うな部位をも、当該部位のみを選択的に造影する
ことが可能となる。
このように本実施例では、カテーテル本体1は
あくまで中実の柱状であり、しかも阻血のための
バルーン2と、このバルーン後方から薬剤を導出
するための主通路4及び側孔5とを有するバルー
ンカテーテルを用いたので所定の位置への挿入を
容易にするとともに、目的とする患部に直接カテ
ーテルが挿入できないような場合にも、バルーン
2と血流を利用して安全確実に動脈塞栓術、薬剤
注入等を行うことができる。
あくまで中実の柱状であり、しかも阻血のための
バルーン2と、このバルーン後方から薬剤を導出
するための主通路4及び側孔5とを有するバルー
ンカテーテルを用いたので所定の位置への挿入を
容易にするとともに、目的とする患部に直接カテ
ーテルが挿入できないような場合にも、バルーン
2と血流を利用して安全確実に動脈塞栓術、薬剤
注入等を行うことができる。
主通路4は中実の柱状カテーテル本体1に主体
として設けられており、また、塞栓物質の注入操
作時等において、塞栓物質が主通路4中に詰まつ
てしまわないように考慮されている。さらに主通
路4の先端側は側孔5と曲線通路6で連通させら
れ、滑らかに連続しているので、主通路4にガイ
ドワイヤ等を挿通させて、主通路4内に詰まつた
塞栓物質を、このガイドワイヤ等でスムーズに側
孔5から外部に押し出すことが可能であり、物質
の押し出しが確実に行われる。またこの際、ガイ
ドワイヤ等の押し出し部材が側孔5から外部に突
出することがあるが、本実施例では第1図の二点
鎖線で示すように、曲線路6の曲率を、前記突出
したガイドワイヤ等の先端がバルーン2に当たら
ないような曲率としているので、前記操作中にバ
ルーン2がガイドワイヤ等により破裂させられる
ようなこともなく、安全、確実に塞栓物質等の注
入を行うことができる。
として設けられており、また、塞栓物質の注入操
作時等において、塞栓物質が主通路4中に詰まつ
てしまわないように考慮されている。さらに主通
路4の先端側は側孔5と曲線通路6で連通させら
れ、滑らかに連続しているので、主通路4にガイ
ドワイヤ等を挿通させて、主通路4内に詰まつた
塞栓物質を、このガイドワイヤ等でスムーズに側
孔5から外部に押し出すことが可能であり、物質
の押し出しが確実に行われる。またこの際、ガイ
ドワイヤ等の押し出し部材が側孔5から外部に突
出することがあるが、本実施例では第1図の二点
鎖線で示すように、曲線路6の曲率を、前記突出
したガイドワイヤ等の先端がバルーン2に当たら
ないような曲率としているので、前記操作中にバ
ルーン2がガイドワイヤ等により破裂させられる
ようなこともなく、安全、確実に塞栓物質等の注
入を行うことができる。
さらに、前記曲線通路6を設けているので、ガ
イドワイヤやいわゆる子カテーテル等が前記主通
路4から側孔5を通して外部に突出する際、及び
外部に突出したガイドワイヤ等が主通路4内に後
退する際にも、ガイドワイヤ等が側孔5の部分で
引つ掛かるようなこともなく、スムーズな操作が
可能となる。
イドワイヤやいわゆる子カテーテル等が前記主通
路4から側孔5を通して外部に突出する際、及び
外部に突出したガイドワイヤ等が主通路4内に後
退する際にも、ガイドワイヤ等が側孔5の部分で
引つ掛かるようなこともなく、スムーズな操作が
可能となる。
なお、前記実施例では本発明のバルーンカテー
テルを肝動脈造影又は塞栓術に使用した場合につ
いて説明したが、使用法は前記実施例に限定され
るものではなく、直接カテーテルを挿入できない
患部に適用して前記実施例と同様の効果を奏す
る。
テルを肝動脈造影又は塞栓術に使用した場合につ
いて説明したが、使用法は前記実施例に限定され
るものではなく、直接カテーテルを挿入できない
患部に適用して前記実施例と同様の効果を奏す
る。
以上のような本発明では、目的とする患部にカ
テーテルを直接挿入できないような場合には、バ
ルーンにより所定部位を阻血し、バルーン後方の
側孔から造影剤等を血管内に注入し、血流を利用
して安全確実に患部の造影または動脈塞栓術等を
行うことができる。
テーテルを直接挿入できないような場合には、バ
ルーンにより所定部位を阻血し、バルーン後方の
側孔から造影剤等を血管内に注入し、血流を利用
して安全確実に患部の造影または動脈塞栓術等を
行うことができる。
また、カテーテル本体内部に設けられた主通路
と側孔とを曲線通路を介して連通させているの
で、ガイドワイヤ等の押し出し用部材を主通路に
挿通しやすく、曲線通路によつてガイドワイヤの
側孔からの突出も円滑であり、主通路内に詰まつ
た薬剤を容易に押し出すことができる。また、い
わゆる子カテーテルを主通路から側孔を通してス
ムーズに患部に導くことができる。
と側孔とを曲線通路を介して連通させているの
で、ガイドワイヤ等の押し出し用部材を主通路に
挿通しやすく、曲線通路によつてガイドワイヤの
側孔からの突出も円滑であり、主通路内に詰まつ
た薬剤を容易に押し出すことができる。また、い
わゆる子カテーテルを主通路から側孔を通してス
ムーズに患部に導くことができる。
さらに、柱状のカテーテル本体内部に主通路と
副通路とが併設されているのみで構造がシンプル
であり、小型化も可能である。したがつて、損壊
されにくくそのために血管を傷つけるようなこと
はなく、動脈等の血管への挿入が容易で安全性の
高いバルーンカテーテルを得ることができる。
副通路とが併設されているのみで構造がシンプル
であり、小型化も可能である。したがつて、損壊
されにくくそのために血管を傷つけるようなこと
はなく、動脈等の血管への挿入が容易で安全性の
高いバルーンカテーテルを得ることができる。
第1図は本発明の一実施例によるバルーンカテ
ーテルの要部断面構成図、第2図、第3図、第4
図、第5図はそれぞれ前記バルーンカテーテルの
使用方法を説明するための図、第6図は従来のバ
ルーンカテーテルの使用方法を説明するための図
である。 1……カテーテル本体、2……バルーン、2a
……バルーン内部空間、3……副通路、4……主
通路、5……側孔、6……曲線通路。
ーテルの要部断面構成図、第2図、第3図、第4
図、第5図はそれぞれ前記バルーンカテーテルの
使用方法を説明するための図、第6図は従来のバ
ルーンカテーテルの使用方法を説明するための図
である。 1……カテーテル本体、2……バルーン、2a
……バルーン内部空間、3……副通路、4……主
通路、5……側孔、6……曲線通路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 膨張収縮可能なバルーンを先端外周部に有
し、このバルーン後方の周面に側孔が穿設された
柱状カテーテル本体を備え、 前記カテーテル本体内部には、 先端側が前記側孔と曲線通路を介して連通され
るとともに、薬剤を輸送し、かつ薬剤を前記側孔
から外部に押し出すための薬剤押し出し用部材が
挿通し得るよう形成された主通路と、 前記バルーン内部空間にバルーン膨張用の気体
または液体を注入するための副通路とが併設され
ている、 バルーンカテーテル。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62334175A JPH01171571A (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | バルーンカテーテル |
US07/511,917 US4983166A (en) | 1987-12-28 | 1990-04-16 | Balloon catheter and method of use of the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62334175A JPH01171571A (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | バルーンカテーテル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01171571A JPH01171571A (ja) | 1989-07-06 |
JPH0374589B2 true JPH0374589B2 (ja) | 1991-11-27 |
Family
ID=18274375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62334175A Granted JPH01171571A (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | バルーンカテーテル |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4983166A (ja) |
JP (1) | JPH01171571A (ja) |
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