JPH0374347A - シス・トランス混合菊酸の光学分割法 - Google Patents

シス・トランス混合菊酸の光学分割法

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JPH0374347A
JPH0374347A JP20839789A JP20839789A JPH0374347A JP H0374347 A JPH0374347 A JP H0374347A JP 20839789 A JP20839789 A JP 20839789A JP 20839789 A JP20839789 A JP 20839789A JP H0374347 A JPH0374347 A JP H0374347A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野」 本発明は、2,2−ジメチル−3−(2−メチルl−プ
ロペニル)ンクロプロパンカルポン酸(以下、菊酸と呼
称する)のシス・1−ランス混合物を光学分割して、光
学活性なシス・トランス混合菊酸を製造する方法に関す
る。
菊酸は、アレスリン、テトラメスリン、レスメスリンな
どのピレスロイド系殺虫剤のカルホン酸戊分であり、こ
れらのピレスロイド系殺虫剤製造において不可欠な化合
物である。菊酸は4つの光学異性体が存在するが、これ
から誘導されるピレスロイドの殺虫活性は、1(R)−
トランス体のものが最も強く、ついで1(R)−シス体
の順である。そして、i (s)体の場合は、シス体、
トランス体共にほとんど活性かないことが知られている
。従って、光学不活性なシス・トランス混合菊酸を光学
分割して、1(R)体を効率よく得る方法の開発が望ま
れてきた。
[従来の技術1 従来、菊酸の光学分割に関する研究は、1(R)トラン
ス体のものか最も活性が強いため、主としてトランス菊
酸について行われてきた。1(RS) −シス◆I・ラ
ンス混合菊酸をシス・トランス比を保持したまま分割し
た例としては、2(4−メチルフェニル)−(−フェニ
ルエチルアミンを用いて、シス・トランス比が20〜3
0/80〜70のものを分割した例が知られている(特
開昭63−35540号参照)。
[発明が解決しようとする課題] 工業的には菊酸は、シス・トランスの混合物として製造
される。工業的に優れた製法の−っであるセネシオン酸
メチルとプレニルフェニルスルホンのマイケル付加によ
り得られる菊酸はンス体を7〜15%、トランス体を9
3〜85%含む。この組成の菊酸をシス・トランス比を
保持したまま分割出来れば、この方法により得られた菊
酸の活性成分のみを効率よく取り出せることになる。
「課題を解決するための手段」 本発明者らは、この点を解決するために種々の検討を重
ねた結果、光学分割剤として、光学活性なシス−2−ベ
ンジルアミノシクロヘキシルメタノールを用いることに
より、1  (R3)−’iス・トランス混合菊酸をシ
ス・トランス比を保持したまま分割出来ることを見出し
本発明に到達した。
この決方によれば、4種の異性体にそれぞれ対応するジ
アステレオマー塩か形成され、これらのジアステレオマ
ー塩をその溶媒に対する溶解度差を利用して、分離する
ことにより、シス・トランス比を保持したまま1−(R
)−シス・トランス混合菊酸を得ることができる。
本発明では、分割剤としての光学活性なシス2−ヘンシ
ルアミノシクロヘキシルメタノールと1(RS)−シス
・トランス混合菊酸とのモル比は特に限定されないが、
シス・)・ランス混合菊酸に対して、0.4〜1当量使
用するのか1 (R3)シス・トランス混合菊酸を効率
よく、かつ高純度で分割するために好ましい。このシス
−2−ヘンシルアミノンクロヘキシルメタノールは一般
に溶媒の存在下で使用され、この目的のために使用し得
る溶媒としてはメタノール、エタノール、2プロパノー
ル、1−プロパノール、1−ブタノールなどの01.4
の低級アルコール、アセトン、メチルイソブチルケトン
なとのC3,6のアルキルメチルケトン若しくは水か好
ましい。また上記の低級アルコール或いはアルキルメチ
ルケトンの水溶液も好ましい溶媒である。溶媒として水
を用いる場合には、ジアステレオマー塩形成後残存する
過剰量の1  (R3)−シス・トランス混合菊酸を水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム或い
はアンモニアなどの塩基により中和すると]−(R)−
シス・トランス混合菊酸を効率よく得ることかできる。
用いる溶媒の量は、溶媒の種類、溶解温度、晶析温度に
よってそれぞれ異なり、一義的に規定することは出来な
いが、通常は用いるジス−2−ベンジルアミノンクロヘ
キシルメタノール1モルに対して、150〜1500m
12の範囲で用いられる。
晶析温度も用いる溶媒の量、溶媒の挿類、溶解温度によ
って好ましい温度が異なるが、経済的な見地も合わせ考
えて、通常−10〜50°Cの範囲から選ばれる。
本発明は例えば次のような方法で実施する。
1  (R3)−シス・トランス混合菊酸及びこれに対
して0.4〜1当量の1 (S)−シス−2−ペンシル
アミノシクロへ牛/ルメタノール及ヒ溶媒を加え、加熱
溶解した後、冷却して過飽和となし、好ましくは、目的
物である1 (R)−シス・トランス混合菊酸・I  
(S)−/スー2−ベンジルアミノシクロヘキシルメタ
ノール塩を少量摂取して同種の難溶性のジアステレオマ
ー塩を析出させ、これを分離する。ジアステレオマー塩
の分離方法としては、濾過、遠心分離などの方法が用い
られる。
得られたジアステレオマー塩を水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムなどの塩基で処理して1 (S)/スー2−
ベンジルアミ/ンクロヘキシルメタノールを回収し、更
に、塩酸、硫酸、燐酸、pトルエンスルホン酸等の酸を
作用させて、1 (R)シス・トランス混合菊酸を得る
。尚、上記操作は酸処理、次いで任意的な塩基処理の順
に行っても良い。
次に、実施例をあげて本発明を具体的に説明する。
実施例1 シス/トランス=8/92の1.(R3)−シス・トラ
ンス混合菊酸1. OO9fl (6,0mmol)お
よび1(S)−シス−2−ベンジルアミノシクロヘキシ
ルメタノール0.789 g(3,6mmol)を66
.6%メタノール4.7m12に加熱溶解した後、室温
で4時間放置した。析出した結晶を濾別することにより
、】(R)−シス・トランス混合前酸・】 (S)シス
−2−ベンジルアミノンクロヘキシルメタノール塩を得
た。
(0,6651?、  1.7mmol)これを666
%メタノール2、5mQで再結晶することにより、1 
(R)−シス・トランス混合前酸・1 (S) −シス
−2−ヘンシルアミノンクロヘキシルメタノール塩を得
た。
(0,528L 1.4部mol) mp、123〜126°C1 [α]I)0.3°(、CQ、メタノール)これに1規
定の水酸化ナトリウム水溶1ff12.1mf!を加え
遊離したI  (S)−シス−2−ベンジルアミノシク
ロヘキシルメタノールをエーテルで抽出除去し、水層に
2規定の塩酸1.3mdを加えエーテルで抽出した。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、エーテルを留去
した後、減圧蒸溜することによす、1  (R)−シス
・トランス混合菊酸を得た。
(0,213L  1.3mmol) [α]o32.6゜ この物の1部を(+)−1−(4−ブロモフェニル)エ
チルアミンとのアミドとし、その+1 P L C分析
により光学純度を求めた。また1部をジアゾメタンエー
テル溶液を作用させてメチルエステルとし、そのGC分
析から/ス/トランス比を求めた。
シス/ l−ランス−92/8 シス菊酸の光学純度    ioo% トランス菊酸の光学純度   97% 実施例2 シス/1〜ランス−8/92の1  (R3)−シス・
トランス混合菊酸1.0091j(6,0mmol)お
よび1(S)−シス−2−ヘンシルアミノシクロヘキシ
ルメタノール0.789g(3,6mmol)を2−プ
ロパノール3.4+n+2  加熱溶解した後、室温で
4時間放置した。析出した結晶を濾別することにより、
1 (R)シス・トランス混合前酸・l  (S) −
シス−2ベンジルアミノシクロヘキシルメタノール塩を
得た。これを2−プロパノール2.9m0.で再結晶す
ることにより、1 (R)−シス・トランス混合前酸・
1(S)−シス−2−ペンジルアミノシフ0ヘキシルメ
タノール塩を得た。(a、 665g、  1.7mm
ol) mp、125〜127°C1 [α]OO,S°(C&メタノール) これに1規定の水酸化すトリウム水溶液2.Im(!を
加え遊離した1 (S)−シス−2−ペンシルアミ7シ
クロヘキシルメタノールをエーテルで抽出除去し、水層
に2規定の塩酸1.3m4を加えエーテルで抽出した。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、エーテルを留
去した後、減圧蒸溜するこトニよす、1.(R)−シス
・トランス混合前酸を得た。(0,288g、  1.
7 mmol)[α]D−31,6゜ この物の1部を(+)−1−(4−ブロモフェニル)エ
チルアミンとのアミドとし、そのHP L C分析によ
り光学純度を求めた。また1部をジアゾメタンエーテル
溶液を作用させてメチルエステルとし、そのGC分析か
らシス/トランス比を求めた。
シス/トランス−90/10 シス菊酸の光学純度     ioo%トラシス菊酸の
光学純度    90%実施例3 シス/トランス−1,3/872の1  (R3)−シ
ス・トランス混合菊酸0673ワ(4,0mmol)お
よび]  (S)−シス−2−ヘンシルアミノシクロヘ
キシルメタノール0.5269 (2,4mmol)を
66.6%メタノール2.0m12に加熱溶解した後、
室温で4時間放置した。析出した結晶を濾別することに
より、1(R)−シス・トランス混合前酸・1  (S
)−シス−2−ベンジルアミノシクロヘキシルメタノー
ル塩を得た(0.82OL 2.1 mmol  )こ
れを66.6 %メタノール3.7mQで再結晶するこ
とにより、1(R)−シス・トランス混合前酸・]−(
S)−シス−2−ベンジルアミノシクロヘキシルメタノ
ール塩を得た。(0,3969,1,Ommol)m+
)、122〜127℃、 [αlr、−0.9°(Cffi  メタノール)これ
に1規定の水酸化ナトリウム水溶液2.1m12を加え
遊離した1 (S)−シス−2−ヘンシルアミノシクロ
ヘキシルメタノールをエーテルで抽出除去し、水層に2
規定の塩酸1.3m(!  を加えエーテルで抽出した
。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、エーテルを
留去した後、減圧蒸溜することにより、1  (R)−
シス・トランス混合菊酸を得た。(0,170f/、 
1. Ommol)[α]D〜23.2゜ この物の1部を((−) −1−(4−ブロモフェニル
)エチルアミンとのアミドとじ、そのHP L C分析
により光学純度を求めた。また1部をシアンメタンエー
テル溶液を作用させてメチルエステルとし、そのGC分
析からシス/トランス比を求めた。
シス/トランス−79/21 シス菊酸の光学純度    62% トランス菊酸の光学純度  56% [発明の効果]

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1(RS)−シス・トランス混合菊酸に分割剤として光
    学活性なシス−2−ベンジルアミノシクロヘキシルメタ
    ノールを作用させることを特徴とする1(RS)−シス
    ・トランス混合菊酸の光学分割方法。
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