JPH0374269B2 - - Google Patents

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JPH0374269B2
JPH0374269B2 JP59013530A JP1353084A JPH0374269B2 JP H0374269 B2 JPH0374269 B2 JP H0374269B2 JP 59013530 A JP59013530 A JP 59013530A JP 1353084 A JP1353084 A JP 1353084A JP H0374269 B2 JPH0374269 B2 JP H0374269B2
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polycarbonate resin
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cellulose
fluidity
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JP59013530A
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Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕 本発明は、ポリカーボネート樹脂本来の機械的
特性を損なうことなく成形時の流動性、耐薬品性
に優れたポリカーボネート樹脂組成物に関する。 〔発明の技術的背景とその問題点〕 ポリカーボネート樹脂は、その成形品の機械的
特性、耐熱性に優れているので、いわゆるエンジ
ンニアリングプラスチツクとして広い分野で使用
されている。 しかしながら、この樹脂は溶融粘度が高いので
成形加工時の流動性に劣り、また耐薬品性にも劣
るという難点を有している。 この点を改善するために、従来から種々の方法
が提案されているが、しかし、いずれの方法もポ
リカーボネート樹脂が本来有している優れた機械
的特性、耐熱性を損うことなく流動性、耐薬品性
を高めるという点では満足すべきものではなかつ
た。 〔発明の目的〕 本発明は、ポリカーボネート樹脂の優れた諸特
性低下させることなく、流動性の著しく高い、す
なわち著しく成形性に富むと同時に耐薬品性に優
れたポリカーボネート樹脂組成物の提供を目的と
する。 〔発明の概要〕 本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意研究を
重ねた結果、ポリカーボネート樹脂に後述するセ
ルロースエステルを所定量配合すると上記目的の
達成が可能であるとの知見を得、本発明のポリカ
ーボネート樹脂組成物を開発するに到つた。すな
わち、本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、
ポリカーボネート樹脂35〜99重量%及びセルロー
ルエステル65〜1重量%から成ることを特徴とす
る。 本発明組成物のベースとなるポリカーボネート
樹脂は、溶剤法、すなわち、塩化メチレン等の溶
剤中で、公知の酸受容体、分子量調整剤の存在
下、二価フエノールとホスゲンのようなカーボネ
ート前駆体との反応によて製造される樹脂、又
は、二価フエノールとジフエニルカーボネートと
のカーボネート前駆体とのエステル交換反応によ
つて製造される樹脂である。 ここで、使用し得る二価フエノールとしてはビ
スフエノール類が好ましく、とくに、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン(ビスフ
エノールA)が好ましい。また、ビスフエノール
Aの一部又は全部を他の二価フエノールで置換し
たものであつてもよい。ビスフエノールA以外の
二価フエノールとしては、例えば、ハイドロキノ
ン、4,4′−ジヒドロキシジフエニル、ビス(4
−ヒドロキシフエニル)アルカン、ビス(4−ヒ
ドロキシフエニル)シクロアルカン、ビス(4−
ヒドロキシフエニル)スルフイド、ビス(4−ヒ
ドロキシフエニル)スルホン、ビス(4−ヒドロ
キシフエニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロ
キシフエニル)エーテルのような化合物又はビス
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフエニル)
プロパンのようなハロゲン化ビスフエノール類を
あげることができる。これら二価フエノールのホ
モポリマー又は2種以上のコポリマー若しくはブ
レンド物であつてもよい。更には、多官能性芳香
族化合物を二価フエノール及び/又はカーボネー
ト前駆体と反応させた熱可塑性ランダム分岐ポリ
カーボネートであつてもよい。 用いるポリカーボネート樹脂は、機械的強度及
び成形性の点からして、その粘度平均分子量は
10000〜100000のものが好ましく、とくに20000〜
40000のものは好適である。 本発明の樹脂組成物は、上記したポリカーボネ
ート樹脂にセルロースエステルを1〜65重量%配
合して構成される。 セルロースエステルの配合量が1重量%未満
(ポリカーボネート樹脂が99重量%より多い)場
合には、得られる樹脂組成物の流動性、耐薬品性
における改善効果は不充分であり、また、セルロ
ースエステルの配合量が65重量%を超えると(ポ
リカーボネート樹脂が35重量%より少ない)場合
には、樹脂組成物の耐熱性が低下して不適であ
る。セルロースエステルの配合量は5〜45重量%
(ポリカーボネート樹脂の配合量は55〜95重量%)
であることが好ましい。 ここで、使用しうるセルロースエステルとして
は、セルロースを触媒の存在下に、ギ酸、プロピ
オン酸、酢酸、酪酸、カプロン酸等のような低級
脂肪酸、その酸無水物、酸塩化物などの1種又は
2種以上で処理したものがある。 セルロースエステルのうち本発明に用いて好適
なものは、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロ
ース、酢・酪酸セルロース又はそれらの混合物で
ある。なかでも酢酸セルロースが好適である。 酢酸セルロースは、硫酸のような触媒の存在下
でセルロースに無水酢酸、酢酸、塩化アセチル、
ケテンなどを作用させて得られたものである。製
造法としては、予め氷酢酸で前処理したセルロー
スを、硫酸を触媒とし、酢酸又は塩化メチレンを
希釈剤とし無水酢酸で酢化する溶液均一酢化法;
又は、木棉、ビスコースレーシヨンなどを溶解す
ることなく繊維状のまま、液相若しくは気相で酢
化する繊維状酢化法があげられる。 酢酸セルロースのうち酢化度が50〜62%、好ま
しくは52〜58%で、アセチル含有量が30〜70%、
好ましくは35〜55%で、しかもメルトインデツク
ス(MI)が0.01〜3.0g/10分、好ましくは0.1〜
1.7g/10分の酢酸セルロースがとくに好適であ
る。 本発明の樹脂組成物は、各成分の所定量をドラ
ムタンブラー、ヘンシエルミキサー、スーパーミ
キサーなどを用いてプリブレンドした後、得られ
た混合物をバンバリーミキサー、単軸若しくは多
軸混練機などを用いて250〜300℃の温度で溶融混
練して容易に製造することができる。 なお、このときに、必要に応じて下記するよう
な態様で無機充填材、着色剤、その他各種の添加
剤又はその他の合成樹脂、エラストマーなどを配
合することもできる。 まず、ポリカーボネート樹脂の機械的強度、耐
久性又は増量を目的として配合される無機充填材
には、ガラス繊維、ガラスビーズ、ガラスフレー
ク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、タルク、
クレー、マイカなどをあげることができる。とく
に、各種のガラス充填材は有用である。これら充
填材は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対し
1〜50重量部配合すればよい。配合量が50重量部
を超えると得られた樹脂組成物の流動性は極端に
低下してしまう。 着色材は、ポリカーボネート樹脂に色彩を付与
するための顔料、染料であつて、顔料としては、
フタロシアニン系、キナクリドン系、ベンジジン
系なの有機顔料;チタン、鉛、亜鉛、カドミウム
のような金属の酸化物、硫化物、硫酸塩、フアー
ネス法若しくは衝撃法で製造したカーボンブラツ
ク、アニリンブラツクなどの無機顔料をあげるこ
とができる。また染料としてはアゾ系、アントラ
キノン系、チオインジゴ系、キノリン系、インダ
ンスレン系のようなものがあげられる。これら着
色剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂100重量
部に対し0.05〜5.0重量部である。配合量が5.0重
量部を超えると得られた樹脂組成物の耐衝撃性が
低下してしまう。 その他の添加剤としては、例えば亜リン酸エス
テル系、リン酸エステル系の酸化防止剤;例えば
ベンゾトリアゾール系、ベンゾフエノン系の紫外
線吸収剤;例えば脂肪族カルボン酸エステル系、
パラフイン系の外部滑剤;常用の難燃化剤、離型
剤、帯電防止剤などがあげられる。その他の合成
樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ、ポ
リスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、ポリエステ
ル、ポリメチルメタクリレートなどの各樹脂をあ
げることができる。また、エラストマーとして
は、IIR、SBR、EPR、アクリル系エラストマー
などをあげることができる。 〔発明の実施例〕 実施例 1〜11 ポリカーボネート樹脂として、A:粘度平均分
子量22500のビスフエノールA型ポリカーボネー
ト樹脂、B:粘度平均分子量29000のビスフエノ
ールA型ポリカーボネート樹脂を用意した。セル
ロースエステルとして、A:酢化度54%、MI0.3
g/10分の酢酸セルロース、B:酢化度50%、
MI1.7g/10分の酢酸セルロース、C:エステル
化度60%、MI0.4g/10分のプロピオン酸セルロ
ースを用意した。 これら各成分を表に示した割合で配合したのち
混練し射出成形に供した。各樹脂組成物の流動
性、すなわち成形性、耐薬品性及び熱変形温度を
下記の仕様で測定した。 流動性:JIS−K6719で規定する引張特性測定用
ダンベルの射出成形(成形温度280℃)におけ
る最小充填圧のゲージ圧(Kg/cm2)で判定。こ
の値が低いものは流動性に富む。ただし、実圧
力はゲージ圧の11倍値であつた。 耐薬品性:中辻他、色材39巻、455頁(1966年)
に記載の1/4楕円法による臨界歪で示した。
そときの使用薬液:出光興産(株)製の赤アポロガ
ソリン。 熱変形温度:ASTM D648で規定する方法に準
拠して測定。 以上の結果を一括して表に示した。
【表】
〔発明の効果〕
以上の結果から明らかなように、本発明のポリ
カーボネート樹脂組成物は成形時の流動性に優
れ、得られた成形品もポリカーボネート樹脂が本
来もつている機械的特性耐熱性を低下させること
がなく、家電製品、光学機器、自動車部品等を製
造するための射出成形用、射出圧縮成形用の素材
料として有用であり、その工業的価値は大きい。 更に、本発明の樹脂組成物は、着色性、塗装
性、メツキ性などの特性にも優れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリカーボネート樹脂35〜99重量%およびセ
    ルロースエステル65〜1重量%から成ることを特
    徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
JP1353084A 1984-01-30 1984-01-30 ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物 Granted JPS60158252A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1353084A JPS60158252A (ja) 1984-01-30 1984-01-30 ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物

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JP1353084A JPS60158252A (ja) 1984-01-30 1984-01-30 ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物

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JPS60158252A JPS60158252A (ja) 1985-08-19
JPH0374269B2 true JPH0374269B2 (ja) 1991-11-26

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CN102153849B (zh) * 2011-04-13 2013-08-07 杭州师范大学 一种脂肪族聚碳酸酯合金材料

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JPS5039692A (ja) * 1973-08-14 1975-04-11

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