JP3095453B2 - 耐候性に優れる熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

耐候性に優れる熱可塑性樹脂組成物

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JP3095453B2
JP3095453B2 JP03139009A JP13900991A JP3095453B2 JP 3095453 B2 JP3095453 B2 JP 3095453B2 JP 03139009 A JP03139009 A JP 03139009A JP 13900991 A JP13900991 A JP 13900991A JP 3095453 B2 JP3095453 B2 JP 3095453B2
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車部品、電気・電
子部品、雑貨などの製造に好適に使用される、成形加工
性が良好で、耐候性、耐熱変形性、耐衝撃性、耐薬品性
などに優れた成形品を与える熱可塑性樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】従来、ポ
リカーボネートは、エンジニアリングプラスチックの中
でも最高の耐衝撃性を有し、耐熱変形性も良好な樹脂と
して知られており、これらの特徴を生かして種々の分野
に利用されているが、耐薬品性、成形加工性がよくな
い、衝撃強度の厚さ依存性があるなどの欠点を有してい
る。
【0003】一方、熱可塑性ポリエステルは、耐薬品
性、成形加工性に優れているが、耐衝撃性、寸法安定性
に劣るなどの欠点を有している。
【0004】そこで、それぞれの特徴を生かし、それぞ
れの欠点を補完することを目的として、種々の樹脂組成
物が開示されている。たとえば、特公昭36-14035号、特
公昭39-20434号、特公昭55-9435 号、特公昭62-37671
号、特公昭62-34792号、特公昭62-13378号、特開昭62-2
95951 号、特開昭63-83158号の各公報などが例示されて
いる。
【0005】しかしながら、これらの樹脂組成物では、
自動車部品、電気・電子部品などに要求される耐衝撃
性、耐熱変形性、耐薬品性、耐候性、剛性、高引張破断
伸度などを同時に満足させることができず、改善が強く
望まれている。とくに、自動車部品、電気・電子部品な
どに使用されるばあいには、屋外で使用されることも多
く、太陽光線下での変退色、物性劣化を防止することが
望まれている。
【0006】太陽光線下での変退色、物性劣化を防ぐ目
的で塗装をする方法も採用されているが、この方法では
コスト高になり、有利な方法ではない。また、紫外線吸
収剤を添加する方法も試みられているが、満足する結果
はえられていない。
【0007】本発明はこのような従来の樹脂組成物では
達成できない多岐にわたる要求性能を同時に満足する樹
脂組成物をうるためになされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
優れた特徴を有する樹脂組成物をうるため鋭意検討を重
ねた結果、ポリカーボネート、熱可塑性ポリエステル、
トリアゾール系紫外線吸収剤、特定のアミン系光安定剤
および必要によっては耐衝撃性改良剤を所定の割合で配
合することにより、前記目的を達成しうることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は (A)ポリカーボネート20%(重量%、以下同様)以上 (B)熱可塑性ポリエステル20以上および (C)ポリオレフィン系重合体またはポリエステル系エラ
ストマーからなる耐衝撃性改良剤3〜20%からなる組成
物100部(重量部、以下同様)に、 (D)一般式(1):
【0010】
【化4】
【0011】(式中、−X−Hはフェニル基、水酸基ま
たは炭素数1〜10のアルキル基で核置換されたフェニル
基、R1 〜R4 は水素原子、ハロゲン原子または炭素数
1〜4のアルキル基)で示されるベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤および 一般式(2) :
【0012】
【化5】
【0013】(式中、Xはフェニレン基、2価の酸素原
子または炭素数1〜10のアルキル基で核置換されたフェ
ニル基から水素原子が1個とれた2価の基で、2個のX
は同じである必要はない、Yは炭素数1〜4のアルキレ
ン基またはアルキリデン基、R1 〜R8 は水素原子、ハ
ロゲン原子または炭素数1〜4のアルキル基)で示され
るベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の1種以上0.01〜
5部および (E) 一般式(3) :
【0014】
【化6】
【0015】(式中、R9 〜R13は水素原子またはメチ
ル基)で示される基を1〜10個有するアミン系光安定剤
0.01〜5部を配合してなる熱可塑性樹脂組成物に関す
る。
【0016】
【実施例】本発明に用いられる(A) 成分であるポリカー
ボネートは、2価フェノール化合物より誘導されるポリ
カーボネートであり、通常2価フェノール化合物とホス
ゲンまたは2価フェノール化合物と炭酸ジエステルとの
反応によりえられる。
【0017】2価フェノール化合物にはとくに限定はな
いが、経済性の点から通常ビスフェノールAと呼ばれる
2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパンが好まし
い。
【0018】ポリカーボネートの分子量は、粘度平均分
子量で10,000〜60,000の範囲が好ましい。該分子量が1
0,000未満では耐衝撃性、耐薬品性などが低下し、60,00
0をこえると成形加工性が低下する傾向が生じる。
【0019】本発明の組成物におけるポリカーボネート
の配合量は、(A)成分、(B)成分および(C)成分の合計量
に対して20%以上である。該配合量が20%未満では耐衝
撃性、耐熱変形性、寸法安定性が低下する。
【0020】本発明に用いられる(B) 成分である熱可塑
性ポリエステルは、芳香族ジカルボン酸またはそのエス
テル形成性誘導体とジオールまたはそのエステル形成性
誘導体とからえられる重合体ないし共重合体である。
【0021】熱可塑性ポリエステルの具体例としては、
たとえばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン
テレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、
ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレートなどがあ
げられるが、とくにポリエチレンテレフタレート、ポリ
テトラメチレンテレフタレートが好ましい。
【0022】熱可塑性ポリエステルの溶液粘度として
は、フェノール/テトラクロロエタン=1/1(重量
比)混合溶媒中、25℃、濃度0.5g/dlにおける対数粘度
(IV)が0.3 〜2.0 の範囲が好ましい。該対数粘度が0.
3 未満では耐衝撃性、耐薬品性が低下し、2.0をこえる
と成形加工性などが低下する傾向が生じる。
【0023】本発明の組成物における熱可塑性ポリエス
テルの配合量は、(A)成分、(B)成分および(C)成分の合
計量に対して20%以上である。該配合量が20%未満では
耐薬品性、成形加工性などが低下する。
【0024】本発明に用いられる(C)成分であるポリオ
レフィン系重合体またはポリエステル系エラストマーか
らなる耐衝撃性改良剤は、樹脂組成物に配合される成分
である。
【0025】なお、前記耐衝撃性改良剤とともにコア/
シェル型グラフト共重合体などを用いてもよい
【0026】前記ポリオレフィン系重合体の具体例とし
ては、たとえば線状低密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン− プロピレン- ジ
エン共重合体などのホモポリマーやコポリマーなどがあ
げられる。
【0027】前記ポリオレフィン系重合体の重合度には
とくに限定はなく、メルトインデックスが0.05〜50g/
10分程度の範囲のものであれば適宜使用しうる。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】前記ポリエステル系エラストマーとは、芳
香族ジカルボン酸もしくはそのエステル形成性誘導体、
ジオールもしくはそのエステル形成性誘導体および数平
均分子量700 〜3000のポリエーテルからなる共重合体で
あり、ポリエーテルに由来する成分の割合が5〜70%の
範囲のものが好ましい。ポリエーテルに由来する成分の
割合が5%未満では耐衝撃性の向上効果が低下し、70%
をこえると耐熱性が低下する傾向にある。
【0036】また、ポリエステル系エラストマーの溶融
粘度としては、フェノール/テトラクロロエタン=1/
1(重量比)混合溶媒中、25℃で濃度0.5g/dl における
対数粘度(IV)が、0.3 〜2.0 の範囲であるのが好まし
い。対数粘度が0.3 未満では耐衝撃性、耐薬品性が低下
し、一方2.0 をこえると成形加工性などが低下する傾向
が生じる。
【0037】前記ポリエステル系エラストマーに使用さ
れる芳香族ジカルボン酸あるいはそのエステル形成性誘
導体の具体例としては、たとえばテレフタル酸、イソフ
タル酸、それらのエステル形成性誘導体などがあげられ
る。また、ジオールまたは、そのエステル形成性誘導体
の具体例としては、エチレングリコール、プロピレング
リコール、テトラメチレングリコール、それらのエステ
ル形成性誘導体などがあげられる。さらに、前記ポリエ
ーテルの具体例としては、たとえばポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコール、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドとの共重合体、2,2-ビス(P-ヒドロキシフェニル)プ
ロパン(ビスフェノールA)にエチレンオキサイドを付
加させたビスフェノールA変性ポリエチレングリコール
などがあげられる。さらに使用できるポリエーテルの具
体例としては、特開平2-92953 号公報に例示されている
ものなどがあげられる。
【0038】前記ポリエーテルの数平均分子量として
は、700 〜3000、さらには800 〜2000の範囲が好まし
い。該分子量が700 未満では耐熱性、耐衝撃性、耐熱変
形性が低下し、3000をこえると熱安定性が低下する傾向
が生じる。
【0039】前記のごとき耐衝撃性改良剤の配合量は、
(A)成分、(B)成分および(C)成分の合計量に対して3〜2
0%である。配合量が20%をこえると剛性、耐熱変形性
などが低下する。なお、前記コア/シェル型グラフト共
重合体の製造に用いるゴム状弾性体としては、ガラス転
移温度が0℃以下、さらには−40℃以下のものが好まし
い。 前記ゴム状弾性体の具体例としては、たとえばポリ
ブタジエン、ブタジエン-スチレン共重合体、ブタジエ
ン-アクリル酸ブチル共重合体などのジエン系ゴム、ポ
リアクリル酸ブチル、ポリアクリル酸2-エチルヘキシル
などのアクリル系ゴム、エチレン-プロピレン共重合
体、エチレン-プロピレン-ジエン系共重合体などがあげ
られるが、耐候性、耐衝撃性の面からは、ブタジエン-
アクリル酸ブチル共重合体がとくに好ましい。 ブタジエ
ン-アクリル酸ブチル共重合体中のアクリル酸ブチルの
割合は、50〜70%が好ましい。アクリル酸ブチルの割合
が50%未満では、良好な耐候性がえられず、70%をこえ
ると、耐衝撃性、とくに低温衝撃性が低下する傾向があ
る。 ゴム状弾性体の平均粒子径にはとくに限定はない
が、平均粒子径としては、 0.05〜2.0μmの範囲のもの
が好ましく、ゲル含有率としては、10〜90%の範囲のも
のが好ましい。 前記コア/シェル型グラフト共重合体の
製造に用いるビニル化合物としては、芳香族ビニル化合
物、シアン化ビニル化合物、アクリル酸エステルおよび
メタクリル酸エステルから選択されたモノマーの1種ま
たは2種以上が使用される。 前記芳香族ビニル化合物と
してはスチレン、シアン化ビニル化合物としては、アク
リロニトリル、アクリル酸エステルとしては、アクリル
酸ブチル、およびメタクリル酸エステルとしてはメタク
リル酸メチルなどが好ましく使用される。 前記ゴム状弾
性体とビニル化合物の割合は、重量比で10/90〜90/10、
さらには30/70〜80/20が好ましい。ゴム状弾性体の割合
が10/90未満では耐衝撃性が低下したりする傾向にあ
る。一方、90/10をこえると耐衝撃性の向上効果が充分
でなくなる傾向にある。
【0040】本発明に用いられる(D) 成分であるベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤は耐候性を向上させるため
に用いられる成分であって、前記一般式(1) :
【0041】
【化7】
【0042】(式中、−X−Hはフェニル基、水酸基ま
たは炭素数1〜10のアルキル基で核置換されたフェニル
基、R1 〜R4 は水素原子、ハロゲン原子または炭素数
1〜4のアルキル基)で示される化合物または一般式
(2) :
【0043】
【化8】
【0044】(式中、Xはフェニレン基、2価の酸素原
子または炭素数1〜10のアルキル基で核置換されたフェ
ニル基から水素原子が1個とれた2価の基で、2個のX
は同じである必要はない、Yは炭素数1〜4のアルキレ
ン基またはアルキリデン基、R1 〜R8 は水素原子、ハ
ロゲン原子または炭素数1〜4のアルキル基)で示され
る化合物であり、本発明においてはこれら化合物のうち
の1種または2種以上が使用される。
【0045】前記一般式(1) または(2) で表わされる化
合物の具体例としては、たとえば
【0046】
【化9】
【0047】などが例示される。
【0048】本発明における(D) 成分の配合量は(A) 成
分、(B) 成分および(C) 成分の合計量100 部に対して0.
01〜5部であり、好ましくは0.1 〜3部である。該量が
0.01部未満では耐候性向上効果が充分えられず、5部を
こえると耐候性に対する効果が飽和する反面、(D) 成分
のブルームがおこったり、耐熱変形性、耐衝撃性などの
物性に悪影響をおよぼしたりして好ましくない。
【0049】本発明に用いられる(E) 成分である一般式
(3) :
【0050】
【化10】
【0051】(式中、R9 〜R13は水素原子またはメチ
ル基)で示される基を1〜10個有するアミン系光安定剤
は、(D) 成分とともに用いることにより耐候性を向上さ
せる成分であって、本発明においては(E) 成分の1種ま
たは2種以上が使用される。
【0052】前記(E) 成分の具体例としては、旭電化工
業(株)製のアデカスタブLA-62 、LA-67 、LA-63 、LA
-68 、LA-77 、LA-82 、LA-87 などを例示することがで
きるが、融点50℃以上のものが、耐揮発性、耐ブルーム
性などの面からより好ましい。
【0053】(E) 成分の配合量は(A) 成分、(B) 成分お
よび(C) 成分の合計量100 部に対して0.01〜5部、好ま
しくは0.03〜2部である。該量が0.01部未満では耐候性
の向上効果が充分でなく、5部をこえると効果が飽和す
る反面(E) 成分がブルームしたり、耐熱変形性、耐衝撃
性などの物性に悪影響をおよぼしたりして好ましくな
い。
【0054】(D) 成分と(E) 成分との配合比にはとくに
限定はないが、(D) 成分/(E) 成分が重量比で95/5〜40
/60 の範囲が好ましく、88/12 〜66/34 の範囲がより好
ましい。この範囲内の配合比のばあい、耐候性の向上効
果に相乗効果が生じ、好ましい。
【0055】本発明の熱可塑性樹脂組成物には、さらに
フォスファイト系、フェノール系などの安定剤、可塑
剤、滑剤、帯電防止剤、染顔剤、ガラス繊維、タルク、
マイカ、炭素繊維などの充填剤などを配合することがで
きる。
【0056】本発明の熱可塑性樹脂組成物の製造は任意
の方法で行なうことができる。たとえばブレンダー、ス
ーパーミキサーなどを用いての混合、単軸あるいは多軸
スクリュー押出機などでの混練により製造される。混
合、混練は(A)成分〜(E) 成分を一括に仕込んで実施し
てもよく、成分の一部を先に混合、混練したのち、それ
と残部を混合、混練してもよい。
【0057】このようにしてえられた本発明の熱可塑性
樹脂組成物は既知の方法、たとえば射出成形、押出成
形、ブロー成形などの方法により成形することができ、
自動車部品、電気・電子部品、雑貨などの分野に好適に
使用されうる。
【0058】以下、本発明の組成物を実施例に基づきさ
らに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0059】実施例1〜および比較例1〜5 下記(A) 成分〜(E) 成分の乾燥物および安定剤であるPE
T-36(旭電化工業(株)製のアデカスタブ)、黒顔料と
してカーボンブラック、白顔料として酸化チタンを表1
に示す割合で予備混合し、それぞれ270 ℃で2軸押出機
を用いて混融混練し、ペレット化した。えられたペレッ
トを射出成形機を用いて試験片を成形し、下記の方法で
特性を評価した。その結果を表1に示す。
【0060】(A) ポリカーボネート:パンライトL-1250
(帝人化成(株)製、粘度平均分子量 25000 )。
【0061】(B) ポリエチレンテレフタレート樹脂:EF
G-85A(鐘紡(株)製、IV=0.85)。
【0062】(C) 耐衝撃性改良剤 C-1 :線状低密度ポリエチレン(三菱化成(株)製、FW
-20G)。 C-2 :特開平2-92953 号公報に記載されている方法で製
造したジメチレンテレフタレートおよびエチレングリコ
ール由来の割合が40%、数平均分子量1000のビスフェノ
ールA変性ポリエチレングリコール由来の割合が60%の
ポリエステルエラストマー。C′ :乳化重合法により、ブチルアクリレート67%、ブ
タジエン33%からなる 平均粒子径0.15μmのゴム状弾性
体40部にアクリロニトリル20%、メチ ルメタクリレート
30%、スチレン50%からなる混合物60部をグラフト共
合させたコア/シェル型グラフトポリマー。
【0063】(D) ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤:
前記の式(D-1) 、式(D-2) 、式(D-3) で表わされる化合
物。
【0064】(E) アミン系光安定剤:前記のLA-63 、LA
-68 、LA-77 を使用。
【0065】[アイゾット衝撃値]ASTM D-256にしたが
って、厚さ1/8 ”ノッチ付試験片を用いて、23℃におけ
る衝撃値を測定。
【0066】[耐熱変形性(HDT)]ASTM D-648にし
たがって厚さ1/4 ”、4.6kg/cm2 荷重にて測定。
【0067】[引張強度、引張破断伸び]ASTM D-638に
したがってASTM M-1号ダンベルを用いて測定。
【0068】[暴露後物性]JIS A 1415に準拠し、スガ
試験機(株)製のスタンダードサンシャインウェザーメ
ーターを用いて、機内温度63℃、スプレーサイクル18分
/120 分の条件で試験片を1000時間暴露したのちアイゾ
ット衝撃値、引張強度、引張破断伸びを測定し、初期値
に対する保持率(%)を求めた。また、変色の度合をグ
レースケールおよび色差(△E)で評価した。
【0069】
【表1】
【0070】
【発明の効果】本発明の組成物を用いて成形品を製造す
ると、耐候性、耐衝撃性、耐熱変形性、剛性、耐薬品性
などが良好な成形品がえられる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−126166(JP,A) 特開 昭61−113649(JP,A) 特開 昭50−58141(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 67/00 - 67/04 C08L 69/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリカーボネート20重量%以上 (B)熱可塑性ポリエステル20重量%以上および (C)ポリオレフィン系重合体またはポリエステル系エラ
    ストマーからなる耐衝撃性改良剤3〜20重量%からなる
    組成物100重量部に、 (D)一般式(1): 【化1】 (式中、−X−Hはフェニル基、水酸基または炭素数1
    〜10のアルキル基で核置換されたフェニル基、R1〜R4
    は水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキ
    ル基)で示されるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤お
    よび一般式(2): 【化2】 (式中、Xはフェニレン基、2価の酸素原子または炭素
    数1〜10のアルキル基で核置換されたフェニル基から水
    素原子が1個とれた2価の基で、2個のXは同じである
    必要はない、Yは炭素数1〜4のアルキレン基またはア
    ルキリデン基、R1〜R8は水素原子、ハロゲン原子また
    は炭素数1〜4のアルキル基)で示されるベンゾトリア
    ゾール系紫外線吸収剤の1種以上0.01〜5重量部および (E)一般式(3): 【化3】 (式中、R9〜R13は水素原子またはメチル基)で示さ
    れる基を1〜10個有するアミン系光安定剤0.01〜5重量
    部を配合してなる熱可塑性樹脂組成物。
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