JPH0372530B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、台枠を有し、この台枠は二対向側面
に堆積高を越えて、両端で折り返す供給装置を有
し、これらの供給装置には台枠の内側に向かつて
突出する支持ジヤーナルが一列づつ備えてある堆
積成形部品用搬送式堆積容器に関する。

ここで成形部品の例として名を挙げられる自動
車工業における車台部品の製作の際には、平坦な
板切断から出発して一般にいくつもの加工工程が
実施され、一つ又はいくつかの深絞り工程又は穿
孔工程もこれに属する。加工後は深絞りされた板
材は、積重ねて、次の加工ステーシヨンへ運搬さ
れなければならない。深絞りされた板材が次の加
工工程へ供給されるにはそこで一つ一つ積重ねか
ら取出されなければならない。同様にして、例え
ば合成樹脂製の、その他の成形部品も、積重ねら
れ且つ後刻及び積重ねから取出さなければならな
い。

積重ねからの成形部品の個別取出しは手作業を
必要とする。なぜなら、成形部品は、十分な精度
と信頼度で、取扱装置によつてつかむことができ
ないからである。

配備された加工機械の行程順序は益々高めるこ
とが出来た一方において、成形部品の供給の際の
作業速度の上昇には、比較的高い人件費を投入し
たにもかゝわらず、同一程度に達成することは出
来なかつた。

また、二つの加工ステーシヨン間での成形部品
の中間的保管も、従来は場所と作業に多額の経費
がかゝつた。

それ故、本発明の課題は成形部品を小スペース
の場所で積重ね且つ正確に整とんした配置で収容
し、且つ自動的に作動する取扱装置による確実な
個別取出しを可能とする、成形部品用収容装置を
開発することである。

この課題は、本発明により、供給装置はその両
端で回転する鎖車を介して折り返す搬送チエーン
であり、この搬送チエーンの、等間隔に配設され
たリンクが突出する支持ジヤーナルを有している
こと及び搬送チエーンが少なくとも一個の取り外
し可能な回転接合部を介して堆積容器から独立し
て配設した段階制御される少なくとも一台の回転
駆動装置に連結可能であることによつて解決され
る。

この場合、成形部分は、二つの向き合う縁部で
それぞれ支持ジヤーナルに収容され、その結果、
成形部品はそれぞれ互いに所定の距離をへだてて
位置することになる。これにより、一方では利用
に供される空間が最適に利用されるが、他方にお
いて、成形部品がまくれ込みや楔状に嵌入する危
険が発生せず、その結果、確実な個別取出しが可
能となる。

台枠内に収容された積重ねはすべて、搬送チエ
ーンによつて、段階的に搬出することが出来るの
で、装荷又は脱荷はそれぞれ台枠の一端で行なわ
れる。

それ故、収容すべき、或いは取出すべき成形部
品は常に台枠の同一の位置に存在するので、その
結果、起用された取扱装置、例えばつかみの作動
経過は、この位置で正確に行なうことが出来る。
これによつて、正しく心出しをした成形部品の収
容が取扱装置によつて可能となり、これによつ
て、配備された加工機械への成形部品の正確に心
出しをした供給が可能になる。これにより、成形
部品の取扱いは完全に自動化することが出来、こ
れにより、それぞれ配備された加工機械の行程順
序に適合するための作業速度の上昇が可能となる
のである。成形部品を手で操作することによつて
生ずる事故の危険は、これによつて排除される。

それ故、本発明により、成形部品の自動的装荷
及び脱荷のための収容装置が創出される。加工工
程終了後は、加工済の成形部品は、この装置によ
り、加工工程と同一の工程時間で、部品の損傷な
しに積重ねることが出来る。例えば溶接ラインな
どで更に加工するために、成形部品を完全自動式
に加工工程の工程時間で取出して、次の加工工程
へ供給することが出来る。

成形部品を収容する台枠は、コンテナーやパレ
ツトの様に運搬し、例えば高棚倉庫内に保管する
ことが出来る。回転駆動装置は台枠ではなく、そ
れぞれ装荷部又は脱荷部に配置されているので、
台枠の製作費は比較的小額であり、その結果、こ
の種の台枠を多数、成形部品の収容及び中間的保
管のために保持することが出来る。台枠はそれ自
体、積重ね可能に仕上げることが出来る。

とりわけ、回転駆動装置は装荷部又は脱荷部に
配置され、且つ軸方向に移動可能であり、その結
果、駆動装置は、台枠が装荷部又は脱荷部に存在
するや直ちに搬送チエーンのピン・クラツチと噛
合わせることが出来る。

台枠の片側で複数の、とりわけ二つの搬送チエ
ーンの共通の駆動を可能ならしめるため、これら
の搬送チエーンは、ピン・クラツチをも支持する
共通の軸によつて相互に連結されている。

本発明の概念の今一つの構成では、台枠に、搬
送チエーンとの噛込みの着脱が可能なチエーン止
めが設けられる様、考えられている。チエーン止
めは、回転駆動装置が接続されていない限りは搬
送チエーンの予期せざる運動を防止する。

特に効果的なものとして実証済なのは、回転駆
動装置と共に軸方向に移動可能なストツパによつ
て操作可能な様に、チエーン止めを実施すること
である。これにより、回転駆動装置が接続される
や否や、チエーン止めが自動的に解放されること
になるが、回転駆動装置が再び接続を断たれるや
否や、チエーン止めが再び自動的に搬送チエーン
と連結することになる。

本発明の思想のこれ以外の有利な形態も、特許
請求範囲２〜７の対象である。

本発明は図面に示す実施例で詳細に説明をすれ
ば次の通りである。

深絞りされた成形部品の積重ねは、第１図に示
した台枠２中に収容されている。台枠２の側縁部
に配置された台架３の末端には、ここに示す実施
例の場合には、架台脚４が配置されており、また
他方の末端には積重ねポケツト５が配置されてい
て、これがその上に配置される別の台枠２の架台
脚４を収容するために使用される。台架２を移動
可能にするため、架台脚４の代りに車輪を設ける
ことも出来る。

台枠２の互いに向き合つた二つの側（第１図で
は上及び下）には、リンクベルトとして実施され
た搬送チエーン６が設けられており、その両端で
鎖車７，８を介して案内されている。それぞれ等
距離を置いて、搬送チエーン６のリンク９（第３
図）は、台枠２の内部へ突出する支持ジヤーナル
１０を有しているが、これは成形部品１の縁部の
背後を掴んでこれを所定の位置に保持する。

台枠２中には上下に向合つた側に案内パイプ１
１が取付けられていて、これが収容されている成
形部品１の積重ねの、側方案内及び保持を行な
う。

第２図から明らかな様に、双方の搬送チエーン
６はそれぞれ台枠２の片側で、固定軸又は可撓軸
として実施することの出来る共通の軸１２を通し
てその鎖車８に接続されている。軸１２はその固
定されてない側の末端に回転接合部１３を保持し
ている。その場合、この回転接合部は第４図に示
す様に、例えば、四角とすることも出来る。

第２図に記載された装荷部又は脱荷部には、回
転用駆動装置１４が存在するが、これは、出力軸
１６が回転接合部１３に適合する継手１７を備え
た変速モーター１５を有している。回転駆動装置
１４は送り台１８上を軸方向に移動可能であり、
且つその軸方向に対して横に調整可能である。

第４図においては、戻り止め２０で搬送チエー
ン６の支持ジヤーナル１０と噛合わせたり外した
りすることの出来る止めレバー１９が台枠２中の
搬送チエーン６の至近位置に方向変換可能に支承
されている。止めレバー１９は関節状に押し棒２
１と連続されており、この押し棒が押しばね２２
を介して台枠２で突張り且つわずかの距離で回転
接合部１３の近くで終つている。

回転駆動装置１４は継手１７のそばに第４図に
示す様に継手１７と共に軸方向に変動可能なスト
ツパ２３を持つている。継手１７が回転接合部１
３と噛合わされると、ストツパ２３は押し棒２１
を介してチエーン止め１９，２０を解放し、その
結果、それぞれ１個の成形部品１を最終位置で取
外し、或いは装荷すべく、搬送チエーン６を回転
駆動装置１５を通じて段階的に駆動することが出
来る。図面には記載されていないが、光学的に作
動するフイーラがそれぞれ最上位置にある成形部
品の位置を把握して、回転駆動装置１５を制御す
る。

第２図から明らかな通り、台枠２は、装荷又は
脱荷部において、二つの互いに直角に立つたステ
ージ部から成る旋回可能な傾倒ステージ２４に収
容される。傾倒ステージ２４は（図示されてな
い）傾倒用駆動装置によつて、水平の傾倒軸２５
をめぐつて傾倒可能である。すなわち、成形部品
１が水平に位置する様画いた第２図の右側に記載
した位置から、第２図の左側に点線で示した位置
へと90度傾倒可能である。この位置は第１図によ
る位置に相当するものであり、その場合に成形部
品１は垂直に配置されている。この位置で台枠は
運搬され且つ保管される。成形部品１を垂直に配
置した場合には、たとえ成形部品が薄板から成る
場合でも、それらがたるんで望ましからざる方法
で変形するといつた危険は存在しない。

台枠２は、装荷又は脱荷部で受容された台枠２
の正確な心出しを行なうために、（第２図の）装
荷又は脱荷部で心出し対応物２７と共に作動する
心出し用突出部２６を備えている。これによつ
て、積重ねの最上位の成形部品１がつかみによつ
て取上げられるときに、それぞれ最上位の成形部
品１が空間的に正しく規定された位置にあること
が保証される。

更にこれによつて、つかみが正しく整えた位置
で成形部品を所定の加工機械へ供給することが確
保される。

既述の実施例においては、第２図の装荷、脱荷
部に互いに距離をへだて隣接する二つの回転駆動
装置１４が設けられているが、これらは台枠２の
両側に配置された搬送チエーン６と所定の方法で
駆動のための結合をさせることが出来、その結
果、これらを平行して駆動させることが出来る。
二つの回転駆動装置１４は、その相互の距離につ
いては収容すべき台枠２の異なる寸法にも適合す
る様に調整することができる。使用された台枠２
の寸法及び形状も、収容されるべき成形部品１の
寸法及び形状に対応する。ここに述べた実施例の
場合には直角の成形部品が対象である。しかし、
例えば梯形状の成形部品も収容することが出来、
その場合、搬送チエーン６の配置がそれに応じて
変更されることは当然である。もし、一方の側に
配置された搬送チエーン６が互いに位置をずらせ
て、又は互いに直角に配置されているときは、搬
送チエーン６を連結する軸１２が可撓性の軸又は
継手軸として形成される様な実施方法が有利であ
る。

ここに述べた実施例の場合の様な深絞りされた
板材の代りに、既述の装置で他の成形部品の例え
ば合成樹脂製の射出成形物を、積重ねたり取出し
たりすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は成形部品を納めた台枠の、運搬及保管
状態における側面図を示し、第２図は装荷又は脱
荷状態における台枠にして、側方に配置された回
転駆動装置及び傾倒装置を伴なうものの側面図を
示し、第３図は方向転換鎖車の領域における搬送
チエーンの拡大した部分的正面図を示し、第４図
は第２図中の線−による断面図の部分的拡大
図を示す 符号説明、１……成形部品、２……台枠、３…
…台架、４……架台脚、５……積重ねポケツト、
６……搬送チエーン、７……鎖車、８……鎖車、
９……リンク、１０……支持ジヤーナル、１１…
…案内パイプ、１２……軸、１３……回転接合
部、１４……回転駆動装置、１５……変速モータ
ー、１６……出力軸、１７……継手、１８……送
り台、１９……止めレバー、２０……戻り止め、
２１……押し棒、２２……押しばね、２３……ス
トツパ、２４……傾倒ステージ、２５……傾倒
軸、２６……心出し突出部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 堆積成形部品用搬送式堆積容器であつて、台
   枠を有し、この台枠は二対向側面に堆積高を越え
   て、両端で折り返す供給装置を有し、これらの供
   給装置には台枠の内部に向かつて突出する支持ジ
   ヤーナルが一列づつ備えてある搬送式堆積容器に
   おいて、供給装置はその両端で回転する鎖車７，
   ８を介して折り返す搬送チエーン６であり、この
   搬送チエーン６の、等間隔に配設されたリンク９
   が突出する支持ジヤーナル１０を有していること
   及び搬送チエーン６が少なくとも一個の取り外し
   可能な回転接合部１３を介して堆積容器から独立
   して配設した段階制御される少なくとも一台の回
   転駆動装置１４に連結可能であることを特徴とす
   る搬送式堆積容器。 ２ 特許請求の範囲１に記載の搬送式堆積容器に
   おいて、回転駆動装置１４が装荷部又は脱荷部に
   配設され且つ軸方向に移動可能であることを特徴
   とする搬送式堆積容器。 ３ 特許請求の範囲１に記載の搬送式堆積容器に
   おいて、台枠２の一方の側の搬送チエーン６をそ
   れぞれ回転接合部１３をも保持する共通の軸１２
   に互いに接続してあることを特徴とする搬送式堆
   積容器。 ４ 特許請求の範囲１〜３の何れか一に記載の搬
   送式堆積容器において、台枠２に、搬送チエーン
   ６と係脱可能なチエーン止め１９，２０を設けて
   あることを特徴とする搬送式堆積容器。 ５ 特許請求の範囲４に記載の搬送式堆積容器に
   おいて、チエーン止め１９，２０が回転駆動装置
   １４と共に軸方向に移動可能なストツパ２３によ
   つて操作可能であることを特徴とする搬送式堆積
   容器。 ６ 特許請求の範囲１に記載の搬送式堆積容器に
   おいて、装荷部又は脱荷部に、台枠２を収容し且
   つこれと共に水平軸を中心に90度傾倒可能な傾倒
   ステージ２４を配設したことを特徴とする搬送式
   堆積容器。 ７ 特許請求の範囲６に記載の搬送式堆積容器に
   おいて、台枠２が心出し装置２６，２７を備えて
   いることを特徴とする搬送式堆積容器。