JPH0372361B2 - - Google Patents
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- JPH0372361B2 JPH0372361B2 JP62187346A JP18734687A JPH0372361B2 JP H0372361 B2 JPH0372361 B2 JP H0372361B2 JP 62187346 A JP62187346 A JP 62187346A JP 18734687 A JP18734687 A JP 18734687A JP H0372361 B2 JPH0372361 B2 JP H0372361B2
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- roll
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- rolls
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- Expired - Lifetime
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Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は、調質圧延によつて模様金属板に鮮
映な模様を形成できるようにした模様金属板の調
質圧延方法に関する。 〔従来の技術〕 先に、本発明者らは特願昭61−310601号におい
て、レーザーの有する高密度エネルギを利用して
ワークロール表面に模様を形成し、このワークロ
ールの模様を冷延金属板に圧延により転写して模
様金属板を製造する方法を提案しているが、一般
に鋼板等への模様転写は、(1)冷間圧延機の最終ス
タンドに模様付けしたワークロールを使用する、
(2)冷間圧延および焼鈍を施した後、調質圧延を行
う際に模様付けしたワークロールを使用する、と
いつた2通りの方法が考えられる。このうち(1)の
方法は通常、ロールの合計圧下率が30%以上にな
るため加工硬化によつて鋼板の変形抵抗が増大し
て最終スタンドにおけるワークロール模様の転写
率が悪く、鋼板に鮮映な模様を形成することがで
きない。そこで、特に鮮映な模様が必要とされて
いる場合には、前記(2)の方法により模様鋼板を製
造することが多く行われている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記(2)の方法による調質圧延に
おいては以下のような問題が生じる。すなわち、
2段式調質圧延機を使用する場合に、模様の転
写率を高めるために圧延荷重を増大すると、ワー
クロールの撓み量が大きくなり製品が耳伸び形状
になりやすい。4段式圧延機、6段式圧延機を
使用して調質圧延を行うと、製品形状は良好であ
り且つ鮮映な模様を得ることができるが、それま
で調質圧延を行つていた模様がバツクアツプロー
ルや中間ロールにも転写される。したがつて、模
様変更時(模様なしの一般の調質圧延を行う場合
を含む)に、変更前の模様がバツクアツプロール
あるいは中間ロールからワークロールへ逆転写さ
れるために、模様変更後の調質圧延中の鋼板にも
その逆転写模様が転写されて、鋼板の模様が変更
前後の両模様の2重になつてしまう。さらに、一
般の模様なしの調質圧延に戻つた際に、不要な模
様が鋼板上に残つてしまい、製品の格落ちの原因
となる。また、バツクアツプロールや中間ロー
ルに転写された模様を除去するために、これらの
ロール表面をサンドペーパーや砥石で研削する方
法もあるが、それにはミルを停止しなければなら
ず、従つて稼動率の低下を避けられないことと、
転写された模様の転写程度が大きい場合はサンド
ペーパーや砥石では模様を完全には除去できず、
これらのロールを交換せざるを得ない、といつた
問題点があつた。 この発明は、このような従来の問題点にかんが
みてなされたものであつた、調質圧延中にロール
を軸方向に進退させることにより上記問題点を解
決することを目的としている。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、調質圧延中に、胴長方向に一定間隔
をおいて表面模様が繰返し形成されたワークロー
ルと、これに背圧を与えるロールとの少なくとも
一方を軸方向に進退させて、相互に転がり接触す
る前記ロールを軸方向に相対的に進退させる方法
とした。 ロールの相対的な進退幅は、ワークロールの繰
返し模様の胴長方向の〓間幅の1/2以上であつて、
調質圧延中は常時進退させるものとした。 前記背圧を与えるロールには、4段圧延機にお
いてはバツクアツプロールを意味し、従つてここ
では相対的に進退されるロールは、ワークロール
とバツクアツプロールとなり、また6段圧延機に
おいて背圧を与えるロールには、ワークロールと
バツクアツプロールとの間に介在する中間ロール
を意味する。従つて、ここでは相対的に進退され
るロールには、ワークロールとバツクアツプロー
ルとの組と、ワークロールと中間ロールとの組が
含まれる。 〔作用〕 ワークロール及び背圧を与えるロールのうち前
記進退させるロールには、例えばシリンダ機構を
駆動源とするシフト装置のように、当該ロールを
軸方向に進退させる駆動装置を付設し、これによ
つて当該ロールを進退させつつ調質圧延を行う。
すると、相対的に進退する両ロール間では、一方
のロールから他方のロールに対して、表面模様を
進退幅に応じて胴長方向に均一化した模様として
転写する。従つてワークロールの模様変更時(一
般の模様なしのワークロールを用いた調質圧延に
戻る場合を含む)に、それまでの調質圧延によつ
て転写された背圧を与えるロールの表面模様が逆
にワークロールへ転写されても、背圧を与えるロ
ールの模様がすでに均一化されているため、金属
板へ転写される模様が2重になつたり、あるいは
一般の冷延金属板に不要な模様が転写されること
はない。 〔実施例〕 以下、この発明を図面に基づいて説明する。 第1〜4図はこの発明の第1の実施例を説明す
る図であつて、ここでは4段圧延機を用いてこの
発明を実施している。 図において、1は調質圧延される鋼板、2はこ
の鋼板1を直接圧延するワークロール、3はバツ
クアツプロールであり、バツクアツプロール3
が、この発明に用いられる、背圧を与えるロー6
をなす。4はシフト装置としての流体圧シリンダ
であつて、実施例においてはワークロール2をそ
の軸方向に進退させるようになつている。但し、
この進退はその進退幅をammとし、ワークロール
2の胴長方向に繰返す模様と模様との隙間幅をb
mmとしたとき、a≧b/2の関係を有するように
起振される。 第2図はワークロール2に進退動を与えない場
合に、ワークロール2の表面模様が圧延荷重によ
つてバツクアツプロール3に転写された状態を示
したものである。ここで、ワークロール2の表面
模様は、レーザーの高密度エネルギによつて形成
された多数の微小クレータが集合してストライブ
状となり、このストライプ5が一定の間隔をおい
た繰返し模様として形成された例を示したもので
ある。すなわち、この場合の各ロール2,3は相
互の軸方向位置が一定で変化しないために、ワー
クロール2の表面模様がそのままバツクアツプロ
ール3に転写される。 第3図はワークロール2をシフト装置4によつ
て軸方向に進退させたときの状況を示したもので
ある。この場合、ワークロール2の表面模様であ
るストライプ5が当接するバツクアツプロール3
上の位置は、ワークロール2の軸方向振動によつ
て絶えず変化するためバツクアツプロール3上に
転写される表面模様はロール表面に分散し均一化
されてストライプ状とはならない。 第4図はワークロール2の軸方向進退幅ammを
繰返し模様であるストライブ5の隙間幅bmmに対
して変化させた場合を示したものである。また、
この進退のパターンを回転するワークロールロー
ル上の一点が描く軌跡で表したとき、その軌跡は
正弦波形のほか種々の波形であり得るが、特にそ
の波形を限定するものではなく、また規則的でな
いランダム波形であつてもよい。その理由は、ワ
ークロール2自体を進退させると圧延される鋼板
1上の模様も上記のような波形を描くことになる
が、冷延鋼板は一定の長さに切断されたシートで
使われるため、進退の速度を調質圧延の速度に比
べて極めて遅く(通常1/10000以下に)すれば、
製品シート上での模様のうねりは目視では判別で
きず、品質上、問題を生じないことになるからで
ある。 第4図aは、上記進退幅ammと模様の隙間幅b
mmとの関係がa<b/2であるときの状態を示し
たもので、この場合はバツクアツプロール3に転
写された模様が充分に均一化されず、隙間幅c=
2(a−b/2)を有する繰返し模様となり、こ
れがワークロール2に逆転写される結果、鋼板に
は隙間幅cの大きさに比例して強くなる二重模様
が転写されてしまうことになる。 次に第4図bはa≧b/2、すなわちc<0の
場合を示したものであり、この場合はバツクアツ
プロール上の模様は均一化されてしまうので、ワ
ークロールへの逆転写の影響は極めて軽微な程度
となり、一般の調質圧延に移行した場合にも鋼板
に不要な模様の転写は無視できる程度となる。 第1表は、ワークロール2にシフト装置4を有
する2スタンド4HiミルにおいてNo.1スタンドに
表面粗さ0.16〜0.18μmRaのブライトロールを使
用し、No.2スタンドにレーザー加工によりストラ
イプ模様を形成したワークロールを組入れ、模様
鋼板の調質圧延を行つた結果を示したものであ
る。なお、調質圧下率は0.8±0.2%、模様幅(レ
ーザーによる加工部幅)は5mm、隙間幅(ストラ
イプ間隔)b=2,5,10,15mmの4水準で実験
を行つた。ワークロール2の進退条件は、進退幅
a=5mm、パターンは正弦波形、進退周期はスト
リツプ長さ1000mで1周期であり、ラインスピー
ドは500mpm以上で行つた。
映な模様を形成できるようにした模様金属板の調
質圧延方法に関する。 〔従来の技術〕 先に、本発明者らは特願昭61−310601号におい
て、レーザーの有する高密度エネルギを利用して
ワークロール表面に模様を形成し、このワークロ
ールの模様を冷延金属板に圧延により転写して模
様金属板を製造する方法を提案しているが、一般
に鋼板等への模様転写は、(1)冷間圧延機の最終ス
タンドに模様付けしたワークロールを使用する、
(2)冷間圧延および焼鈍を施した後、調質圧延を行
う際に模様付けしたワークロールを使用する、と
いつた2通りの方法が考えられる。このうち(1)の
方法は通常、ロールの合計圧下率が30%以上にな
るため加工硬化によつて鋼板の変形抵抗が増大し
て最終スタンドにおけるワークロール模様の転写
率が悪く、鋼板に鮮映な模様を形成することがで
きない。そこで、特に鮮映な模様が必要とされて
いる場合には、前記(2)の方法により模様鋼板を製
造することが多く行われている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記(2)の方法による調質圧延に
おいては以下のような問題が生じる。すなわち、
2段式調質圧延機を使用する場合に、模様の転
写率を高めるために圧延荷重を増大すると、ワー
クロールの撓み量が大きくなり製品が耳伸び形状
になりやすい。4段式圧延機、6段式圧延機を
使用して調質圧延を行うと、製品形状は良好であ
り且つ鮮映な模様を得ることができるが、それま
で調質圧延を行つていた模様がバツクアツプロー
ルや中間ロールにも転写される。したがつて、模
様変更時(模様なしの一般の調質圧延を行う場合
を含む)に、変更前の模様がバツクアツプロール
あるいは中間ロールからワークロールへ逆転写さ
れるために、模様変更後の調質圧延中の鋼板にも
その逆転写模様が転写されて、鋼板の模様が変更
前後の両模様の2重になつてしまう。さらに、一
般の模様なしの調質圧延に戻つた際に、不要な模
様が鋼板上に残つてしまい、製品の格落ちの原因
となる。また、バツクアツプロールや中間ロー
ルに転写された模様を除去するために、これらの
ロール表面をサンドペーパーや砥石で研削する方
法もあるが、それにはミルを停止しなければなら
ず、従つて稼動率の低下を避けられないことと、
転写された模様の転写程度が大きい場合はサンド
ペーパーや砥石では模様を完全には除去できず、
これらのロールを交換せざるを得ない、といつた
問題点があつた。 この発明は、このような従来の問題点にかんが
みてなされたものであつた、調質圧延中にロール
を軸方向に進退させることにより上記問題点を解
決することを目的としている。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、調質圧延中に、胴長方向に一定間隔
をおいて表面模様が繰返し形成されたワークロー
ルと、これに背圧を与えるロールとの少なくとも
一方を軸方向に進退させて、相互に転がり接触す
る前記ロールを軸方向に相対的に進退させる方法
とした。 ロールの相対的な進退幅は、ワークロールの繰
返し模様の胴長方向の〓間幅の1/2以上であつて、
調質圧延中は常時進退させるものとした。 前記背圧を与えるロールには、4段圧延機にお
いてはバツクアツプロールを意味し、従つてここ
では相対的に進退されるロールは、ワークロール
とバツクアツプロールとなり、また6段圧延機に
おいて背圧を与えるロールには、ワークロールと
バツクアツプロールとの間に介在する中間ロール
を意味する。従つて、ここでは相対的に進退され
るロールには、ワークロールとバツクアツプロー
ルとの組と、ワークロールと中間ロールとの組が
含まれる。 〔作用〕 ワークロール及び背圧を与えるロールのうち前
記進退させるロールには、例えばシリンダ機構を
駆動源とするシフト装置のように、当該ロールを
軸方向に進退させる駆動装置を付設し、これによ
つて当該ロールを進退させつつ調質圧延を行う。
すると、相対的に進退する両ロール間では、一方
のロールから他方のロールに対して、表面模様を
進退幅に応じて胴長方向に均一化した模様として
転写する。従つてワークロールの模様変更時(一
般の模様なしのワークロールを用いた調質圧延に
戻る場合を含む)に、それまでの調質圧延によつ
て転写された背圧を与えるロールの表面模様が逆
にワークロールへ転写されても、背圧を与えるロ
ールの模様がすでに均一化されているため、金属
板へ転写される模様が2重になつたり、あるいは
一般の冷延金属板に不要な模様が転写されること
はない。 〔実施例〕 以下、この発明を図面に基づいて説明する。 第1〜4図はこの発明の第1の実施例を説明す
る図であつて、ここでは4段圧延機を用いてこの
発明を実施している。 図において、1は調質圧延される鋼板、2はこ
の鋼板1を直接圧延するワークロール、3はバツ
クアツプロールであり、バツクアツプロール3
が、この発明に用いられる、背圧を与えるロー6
をなす。4はシフト装置としての流体圧シリンダ
であつて、実施例においてはワークロール2をそ
の軸方向に進退させるようになつている。但し、
この進退はその進退幅をammとし、ワークロール
2の胴長方向に繰返す模様と模様との隙間幅をb
mmとしたとき、a≧b/2の関係を有するように
起振される。 第2図はワークロール2に進退動を与えない場
合に、ワークロール2の表面模様が圧延荷重によ
つてバツクアツプロール3に転写された状態を示
したものである。ここで、ワークロール2の表面
模様は、レーザーの高密度エネルギによつて形成
された多数の微小クレータが集合してストライブ
状となり、このストライプ5が一定の間隔をおい
た繰返し模様として形成された例を示したもので
ある。すなわち、この場合の各ロール2,3は相
互の軸方向位置が一定で変化しないために、ワー
クロール2の表面模様がそのままバツクアツプロ
ール3に転写される。 第3図はワークロール2をシフト装置4によつ
て軸方向に進退させたときの状況を示したもので
ある。この場合、ワークロール2の表面模様であ
るストライプ5が当接するバツクアツプロール3
上の位置は、ワークロール2の軸方向振動によつ
て絶えず変化するためバツクアツプロール3上に
転写される表面模様はロール表面に分散し均一化
されてストライプ状とはならない。 第4図はワークロール2の軸方向進退幅ammを
繰返し模様であるストライブ5の隙間幅bmmに対
して変化させた場合を示したものである。また、
この進退のパターンを回転するワークロールロー
ル上の一点が描く軌跡で表したとき、その軌跡は
正弦波形のほか種々の波形であり得るが、特にそ
の波形を限定するものではなく、また規則的でな
いランダム波形であつてもよい。その理由は、ワ
ークロール2自体を進退させると圧延される鋼板
1上の模様も上記のような波形を描くことになる
が、冷延鋼板は一定の長さに切断されたシートで
使われるため、進退の速度を調質圧延の速度に比
べて極めて遅く(通常1/10000以下に)すれば、
製品シート上での模様のうねりは目視では判別で
きず、品質上、問題を生じないことになるからで
ある。 第4図aは、上記進退幅ammと模様の隙間幅b
mmとの関係がa<b/2であるときの状態を示し
たもので、この場合はバツクアツプロール3に転
写された模様が充分に均一化されず、隙間幅c=
2(a−b/2)を有する繰返し模様となり、こ
れがワークロール2に逆転写される結果、鋼板に
は隙間幅cの大きさに比例して強くなる二重模様
が転写されてしまうことになる。 次に第4図bはa≧b/2、すなわちc<0の
場合を示したものであり、この場合はバツクアツ
プロール上の模様は均一化されてしまうので、ワ
ークロールへの逆転写の影響は極めて軽微な程度
となり、一般の調質圧延に移行した場合にも鋼板
に不要な模様の転写は無視できる程度となる。 第1表は、ワークロール2にシフト装置4を有
する2スタンド4HiミルにおいてNo.1スタンドに
表面粗さ0.16〜0.18μmRaのブライトロールを使
用し、No.2スタンドにレーザー加工によりストラ
イプ模様を形成したワークロールを組入れ、模様
鋼板の調質圧延を行つた結果を示したものであ
る。なお、調質圧下率は0.8±0.2%、模様幅(レ
ーザーによる加工部幅)は5mm、隙間幅(ストラ
イプ間隔)b=2,5,10,15mmの4水準で実験
を行つた。ワークロール2の進退条件は、進退幅
a=5mm、パターンは正弦波形、進退周期はスト
リツプ長さ1000mで1周期であり、ラインスピー
ドは500mpm以上で行つた。
【表】
この結果、第1表に示すごとく、a≧b/2の
条件で行つたものはバツクアツプロールへの模様
の転写は極く軽度であり、模様を変更したり、一
般材(模様なし)の調質圧延を行つても問題は全
く生じないことが確認された。 しかし、a≧b/2の条件を満たさない条件の
場合には模様が残り、サンドペーパーによるバツ
クアツプロール3の手入れが必要であつた。また
ワークロール2を進退させずに調質圧延を行つた
ものはバツクアツプロール3への模様の転写が著
しく、模様を変更するに際してはバツクアツプロ
ール3を交換しなければならなかつた。 第5図以下は、この発明の第2の実施例の説明
のための図であつて、ここでは6段圧延機を用い
てこの発明を実施している。 6段圧延機であるため、前記第1実施例のワー
クロール2とバツクアツプロール3との間に中間
ロール7が介在して、合計6本のロールを備え
る。而して、この圧延機におては、ワークロール
2に背圧を与えるロール6として中間ロール7が
あり、従つて、この発明の実施態様である背圧を
与えるロール6を進退させる態様としては、中間
ロール7にシフト装置4を設けてそのロールを進
退させる方法と、ワークロール2と中間ロール7
に夫々シフト装置4を設けてこれらを相互に軸方
向に相対的に進退させる方法とがあり、図示の実
施例では中間ロール7にシフト装置4を設けてこ
れを進退させている。 第6図は、中間ロール7を進退させない場合に
ワークロール2の表面模様が中間ロール7及びバ
ツクアツプロール3に転写された状況を示したも
ので、ワークロール2の表面模様は、前記第1実
施例のものと同様の手段によつて同実施例と同一
のストライプ5が形成されている。そして、各ロ
ール2,7,3の軸方向位置が一定であるため
に、ワークロール2の表面模様は中間ロール7に
そのまま転写され、さらにバツクアツプロール3
にも中間ロール7の表面模様が再転写される。 第7図は、中間ロール7をシフト装置4によつ
て進退させたときの状況を示したものであり、前
記第1実施例においてワークロール2に転がり接
触しているバツクアツプロール3に転写される表
面模様はロール表面に均一に分散されるのと同一
の理由によつて、この第2実施例においてワーク
ロール2に転がり接触する中間ロール7に転写さ
れる表面模様もロール表面に均一に分散される。
そして、中間ロール7に転写された表面模様が前
記の通り均一に分散されるのであるから、これか
らさらに転写されるバツクアツプロール3の表面
模様も分散されることになる。第8図a,bは中
間ロール7の軸方向進退幅ammを、ストライプ5
の隙間幅bmmに対して変化させた場合を示してお
り、この図による説明は、バツクアツプロール3
が中間ロール7に代わつている他は第4図a,b
と同じである。 第2表は、中間ロール7にシフト装置4を有す
る2スタンド6HiミルにおいてNo.1スタンドに表
面粗さ0.16〜0.18μmRaのブライトロールを使用
し、No.2スタンドにレーザー加工によりストライ
プ模様を形成したワークロールを組入れ、模様鋼
板の調質圧延を行つた結果を示したものである。
なお、調質圧下率は0.8±0.2%、模様幅(レーザ
ーによる加工部幅)は5mm、隙間幅(ストライプ
過隔)b=2,5,10,15mmの4水準で実験を行
つた。中間ロール2の進退条件は、進退幅a=5
mm、パターンは正弦波形、進退周期はストリツプ
長さ800mで1周期であり、ラインスピードは
500mpm以上で行つた。
条件で行つたものはバツクアツプロールへの模様
の転写は極く軽度であり、模様を変更したり、一
般材(模様なし)の調質圧延を行つても問題は全
く生じないことが確認された。 しかし、a≧b/2の条件を満たさない条件の
場合には模様が残り、サンドペーパーによるバツ
クアツプロール3の手入れが必要であつた。また
ワークロール2を進退させずに調質圧延を行つた
ものはバツクアツプロール3への模様の転写が著
しく、模様を変更するに際してはバツクアツプロ
ール3を交換しなければならなかつた。 第5図以下は、この発明の第2の実施例の説明
のための図であつて、ここでは6段圧延機を用い
てこの発明を実施している。 6段圧延機であるため、前記第1実施例のワー
クロール2とバツクアツプロール3との間に中間
ロール7が介在して、合計6本のロールを備え
る。而して、この圧延機におては、ワークロール
2に背圧を与えるロール6として中間ロール7が
あり、従つて、この発明の実施態様である背圧を
与えるロール6を進退させる態様としては、中間
ロール7にシフト装置4を設けてそのロールを進
退させる方法と、ワークロール2と中間ロール7
に夫々シフト装置4を設けてこれらを相互に軸方
向に相対的に進退させる方法とがあり、図示の実
施例では中間ロール7にシフト装置4を設けてこ
れを進退させている。 第6図は、中間ロール7を進退させない場合に
ワークロール2の表面模様が中間ロール7及びバ
ツクアツプロール3に転写された状況を示したも
ので、ワークロール2の表面模様は、前記第1実
施例のものと同様の手段によつて同実施例と同一
のストライプ5が形成されている。そして、各ロ
ール2,7,3の軸方向位置が一定であるため
に、ワークロール2の表面模様は中間ロール7に
そのまま転写され、さらにバツクアツプロール3
にも中間ロール7の表面模様が再転写される。 第7図は、中間ロール7をシフト装置4によつ
て進退させたときの状況を示したものであり、前
記第1実施例においてワークロール2に転がり接
触しているバツクアツプロール3に転写される表
面模様はロール表面に均一に分散されるのと同一
の理由によつて、この第2実施例においてワーク
ロール2に転がり接触する中間ロール7に転写さ
れる表面模様もロール表面に均一に分散される。
そして、中間ロール7に転写された表面模様が前
記の通り均一に分散されるのであるから、これか
らさらに転写されるバツクアツプロール3の表面
模様も分散されることになる。第8図a,bは中
間ロール7の軸方向進退幅ammを、ストライプ5
の隙間幅bmmに対して変化させた場合を示してお
り、この図による説明は、バツクアツプロール3
が中間ロール7に代わつている他は第4図a,b
と同じである。 第2表は、中間ロール7にシフト装置4を有す
る2スタンド6HiミルにおいてNo.1スタンドに表
面粗さ0.16〜0.18μmRaのブライトロールを使用
し、No.2スタンドにレーザー加工によりストライ
プ模様を形成したワークロールを組入れ、模様鋼
板の調質圧延を行つた結果を示したものである。
なお、調質圧下率は0.8±0.2%、模様幅(レーザ
ーによる加工部幅)は5mm、隙間幅(ストライプ
過隔)b=2,5,10,15mmの4水準で実験を行
つた。中間ロール2の進退条件は、進退幅a=5
mm、パターンは正弦波形、進退周期はストリツプ
長さ800mで1周期であり、ラインスピードは
500mpm以上で行つた。
以上説明したように本発明によれば、模様金属
板の調質圧延において、模様変更時や模様なしの
一般の調質圧延への移行時に、金属板に二重模様
が生じたりあるいは不要な模様が残つたりするこ
とがなく、従つてロールの手入れや交換等を要し
ないために従来に比べて稼動率及び経済性が大幅
に向上できるという効果が得られる。
板の調質圧延において、模様変更時や模様なしの
一般の調質圧延への移行時に、金属板に二重模様
が生じたりあるいは不要な模様が残つたりするこ
とがなく、従つてロールの手入れや交換等を要し
ないために従来に比べて稼動率及び経済性が大幅
に向上できるという効果が得られる。
第1〜4図はこの発明の第1実施例を示すもの
であつて、第1図は調質圧延機の概略図、第2図
はワークロールのストライプ模様がバツクアツプ
ロールに転写される状況を示す図、第3図はワー
クロールを進退させた場合の模様の均一化を示す
図、第4図aは進退条件がa<b/2の場合の状
況を、同図bは進退条件がa≧b/2の場合の状
況を示す図、第5〜8図はこの発明の第2実施例
を示すものであつて、第5図は調質圧延機の概略
図、第6図はワークロールのストライプ模様が中
間ロールに転写される状況を示す図、第7図は中
間ロールを進退させた場合の模様の均一化を示す
図、第8aは進退条件がa<b/2の場合の状況
を、同図bは進退条件がa≧b/2の場合の状況
を示す図である。 1……冷延鋼板、2……ワークロール、3……
バツクアツプロール、4……シフト装置、5……
ストライプ、6……背圧を与えるロール、7……
中間ロール。
であつて、第1図は調質圧延機の概略図、第2図
はワークロールのストライプ模様がバツクアツプ
ロールに転写される状況を示す図、第3図はワー
クロールを進退させた場合の模様の均一化を示す
図、第4図aは進退条件がa<b/2の場合の状
況を、同図bは進退条件がa≧b/2の場合の状
況を示す図、第5〜8図はこの発明の第2実施例
を示すものであつて、第5図は調質圧延機の概略
図、第6図はワークロールのストライプ模様が中
間ロールに転写される状況を示す図、第7図は中
間ロールを進退させた場合の模様の均一化を示す
図、第8aは進退条件がa<b/2の場合の状況
を、同図bは進退条件がa≧b/2の場合の状況
を示す図である。 1……冷延鋼板、2……ワークロール、3……
バツクアツプロール、4……シフト装置、5……
ストライプ、6……背圧を与えるロール、7……
中間ロール。
Claims (1)
- 1 微細な凹凸による表面の模様が胴長方向に一
定間隔をおいて繰り返し形成されたワークロール
を用いて冷延金属板に模様付けを行う模様金属板
の調質圧延方法において、前記ワークロールと、
これに背圧を与えるロールとの少なくとも一方
を、ワークロールの繰り返し模様の胴長方向の〓
間幅の1/2以上の進退幅をもつて軸方向に常時進
退させて、相互に転がり接触する前記ロールを軸
方向に相対的に進退させながら調質圧延すること
を特徴とする模様金属板の調質圧延方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62187346A JPS6422401A (en) | 1987-04-22 | 1987-07-27 | Skin-pass rolling for patterned steel sheet |
US07/136,729 US4978583A (en) | 1986-12-25 | 1987-12-22 | Patterned metal plate and production thereof |
EP19870119170 EP0273402A3 (en) | 1986-12-25 | 1987-12-23 | Patterned metal plate and production thereof |
AU83037/87A AU604816B2 (en) | 1986-12-25 | 1987-12-24 | Patterned metal plate and production thereof |
KR1019870014855A KR950009137B1 (ko) | 1986-12-25 | 1987-12-24 | 모양 강판 및 그 제조 방법 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9953687 | 1987-04-22 | ||
JP62187346A JPS6422401A (en) | 1987-04-22 | 1987-07-27 | Skin-pass rolling for patterned steel sheet |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6422401A JPS6422401A (en) | 1989-01-25 |
JPH0372361B2 true JPH0372361B2 (ja) | 1991-11-18 |
Family
ID=26440664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62187346A Granted JPS6422401A (en) | 1986-12-25 | 1987-07-27 | Skin-pass rolling for patterned steel sheet |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6422401A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100641759B1 (ko) * | 1999-12-14 | 2006-11-02 | 주식회사 포스코 | 스킨패스압연기의 형상제어장치 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5516769A (en) * | 1978-07-25 | 1980-02-05 | Kawasaki Steel Corp | Manufacturing steel sheet of high shaping property for drawing and squeezing |
JPS5533870A (en) * | 1978-09-01 | 1980-03-10 | Nippon Steel Corp | Temper rolling method of mirror surface material on surface of tinplate |
JPS5581009A (en) * | 1978-12-14 | 1980-06-18 | Nippon Steel Corp | Skin-pass rolling shape control method of cold rolled hoop after continuous annealing and equipment thereof |
JPS5853304A (ja) * | 1981-09-24 | 1983-03-29 | Hitachi Ltd | 熱間仕上タンデムミル |
-
1987
- 1987-07-27 JP JP62187346A patent/JPS6422401A/ja active Granted
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5516769A (en) * | 1978-07-25 | 1980-02-05 | Kawasaki Steel Corp | Manufacturing steel sheet of high shaping property for drawing and squeezing |
JPS5533870A (en) * | 1978-09-01 | 1980-03-10 | Nippon Steel Corp | Temper rolling method of mirror surface material on surface of tinplate |
JPS5581009A (en) * | 1978-12-14 | 1980-06-18 | Nippon Steel Corp | Skin-pass rolling shape control method of cold rolled hoop after continuous annealing and equipment thereof |
JPS5853304A (ja) * | 1981-09-24 | 1983-03-29 | Hitachi Ltd | 熱間仕上タンデムミル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6422401A (en) | 1989-01-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |