JPH0371415B2 - - Google Patents

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JPH0371415B2
JPH0371415B2 JP58157936A JP15793683A JPH0371415B2 JP H0371415 B2 JPH0371415 B2 JP H0371415B2 JP 58157936 A JP58157936 A JP 58157936A JP 15793683 A JP15793683 A JP 15793683A JP H0371415 B2 JPH0371415 B2 JP H0371415B2
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acid
water
pka
cellulose
dispersion
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Hideaki Mukoyama
Ryoichi Hiraoka
Shohachi Ushijima
Motoyasu Saito
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Kojin Co Ltd
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Kojin Co Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/20Pills, tablets, discs, rods
    • A61K9/28Dragees; Coated pills or tablets, e.g. with film or compression coating
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A61K9/2806Coating materials
    • A61K9/2833Organic macromolecular compounds
    • A61K9/286Polysaccharides, e.g. gums; Cyclodextrin
    • A61K9/2866Cellulose; Cellulose derivatives, e.g. hydroxypropyl methylcellulose

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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は腸溶性コーテイング液に関するもので
あり、更に詳細には水系化された腸溶性コーテイ
ング液及びそれを用いた製剤に関するものであ
る。
従来、腸溶性コーテイング液としては水及び胃
液に溶解せず腸液に溶解する高分子物質を有機溶
媒に溶解し、必要に応じこれに可塑剤、着色剤等
を加えて調整する方法が一般に採用されている。
しかしこの方法では該コーテイング液の製造に
多量の有機溶媒を必要とし、その有機溶媒の回収
が難かしく経済的に不利であつた。又、多量の有
機溶媒の使用による製造時、製剤時の作業者への
安全性、引火による危険性、薬剤中の残留溶媒に
よる服用者への安全性などにおいて問題があつ
た。
係る観点から最近、腸溶性コーテイング液の水
系化すなわち水を分散媒とする方法に対する必要
性の認識が高まり種々の方法が提案されるに至つ
ている。しかし腸溶性コーテイング材は一般にカ
ルボキシル基を有する高分子化合物であり、その
特性としてアルカリ側の水で塩を形成することに
よりはじめて水に可溶化する性質を有しているた
め単純に水溶液となすことができないのが実情で
ある。
従つて、カルボキシル基を有する高分子物質を
用いて水系化された腸溶性コーテイング液を調整
する方法として種々提案されているにもかかわら
ず実用化されている方法は皆無に近い。
唯だ一つ実用に供されている方法としてはメチ
ルメタアクリレート・メタアクリル酸共重合体を
乳化重合法によつて得られる水性エマルジヨンの
形で使用する方法があるが、その製法がアクリル
モノマーの乳化重合法に依つているため医薬品に
対する適用としては重合開始剤、モノマー等の残
留が懸念され安全性の上で問題が残る。
係る状況下にあつて、カルボキシル基を有する
高分子物質を用いて完全水系の腸溶性コーテイン
グ液を調整する方法として例えば特開昭51−7116
号公報記載の方法、すなわち該高分子化合物を水
可溶性塩型となし水溶液の形で固形薬剤をコーテ
イングし次いで酸処理を施して再び酸型にもどす
方法、特公昭56−12614号公報記載の方法、すな
わち粒子径100μ以下の腸溶性セルロース粉末と
沸点100℃以上のゲル化剤とを水媒体中に分散さ
せた液をコーテイングする方法等が提案されてい
る。しかし特開昭51−7116号の方法は酸に不安定
である薬物へのコーテイングには不適でありまた
コーテイング層を完全に酸型化することが困難で
あるため耐一液性が不充分であるなどの欠点を有
する。
特公昭56−12614号公報記載の方法はそれ自体
では造膜性を有せず多量のゲル化剤、すなわち可
塑剤を添加することが必要なためコーテイング被
膜の耐一液性に不安が残るという問題を有するこ
と以外に、分散安定性が悪いためギアポンプを使
用したコーテイングが困難であるなどの問題点を
有する。
本発明者らは係る従来技術の問題点を解決すべ
く経済的かつ良好な水系化された腸溶性コーテイ
ング液の製造法につき鋭意検討した結果、水又は
炭素原子数1〜3の低級アルコール含量20重量%
以下のアルコール水溶液中に、25℃での酸解離定
数(pKa)が3以上である酸のアルカリ金属塩及
び水不溶性のオキシカルボン酸型セルロース誘導
体を必須成分として分散させてなる分散液がコー
テイングに適した水系化された腸溶性コーテイン
グ液となることを見い出し本発明を完成するに至
つた。
本願においてオキシカルボン酸型セルロース誘
導体は次のとおり定義される。
セルロース又はヒドロキシアルキルセルロース
のグルコース骨格当り3ケのヒドロキシル基の少
なくとも一部分がカルボキシアルキルエーテル基
(−OCnH2nCOOH)二塩基性カルボン酸にもと
ずく半エステル基から選ばれるものとエーテル基
(−OCnH2n+1)エステル基(−OOCR)から選
ばれるものとで置換されているセルロース誘導
体。但しアルキルは炭素数1〜5のアルキルをn
は1〜5を示しRは炭素数1〜5のアルキル又は
高級脂肪酸残基を示す。オキシカルボン酸型セル
ロース誘導体としてはセルロースエーテル類、セ
ルロースエステル類及びセルロースエーテルエス
テル類が挙げられる。エーテル基又はエステル基
とはセルロースのエーテル化又はエステル化によ
つてセルロースに導入される原子団を意味し、エ
ステル基として例えば酢酸エステル、プロピオン
酸エステル、酪酸エステル、高級脂肪酸エステル
などがある。
オキシカルボン酸型セルロース誘導体を単なる
アルカリ水溶液例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムなどの不揮発性苛性アルカリ水溶液ある
いはアンモニア、メチルアミンなどの揮発性アミ
ン水溶液に溶解してなる溶液から得られるコーテ
イング被膜は耐一液性の点で実用性のないもので
あるが、本発明は前述のように、25℃での酸解離
定数(pKa)が3以上である酸のアルカリ金属塩
を必須成分としてオキシカルボン酸型セルロース
誘導体を水又は炭素原子数1〜3の低級アルコー
ル含量20重量%以下の水溶液中に分散させてなる
分散液をスプレーコーテイングして得られる被膜
は従来公知の有機溶媒系より得られる被膜同様の
良好な耐一液性を示すという驚ろくべき知見を骨
子として成るものである。
本発明を更に詳しく説明すると、オキシカルボ
ン酸型セルロース誘導体としてはセルロースエー
テル類、セルロースエステル類及びセルロースエ
ーテルエステル類に属するものがある。置換基の
置換度は目的に応じて定められる。
従つて上記オキシカルボン酸型セルロース誘導
体としては、カルボキシメチルエチルセルロー
ス、カルボキシエチルメチルセルロース、カルボ
キシプロピルメチルセルロース等のカルボキシア
ルキル、アルキルセルロース混合エーテル類、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースサクシネー
ト、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレ
ート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの酸
性サクシノイル及び酸性フタロイル混合エステ
ル、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの酸性
サクシノイル及びプロピオン酸エステルなどのセ
ルロース混合エーテルエステル類、セルロースア
セテートフタレート、セルロースアセテートサク
シネートなどのセルロース混合エステル類などが
含まれる。なお該オキシカルボン酸型セルロース
誘導体は粉体の形であれば特に制限はないが、粒
子径100μ以下のものであれば更に好まし好まし
く約10μ或はそれ以下のものが更に好ましい。係
る粉体の調整法には特に制限はなく機械的粉砕
法、物理化学的粉砕法等の方法の内、任意の方法
により調整することができる。
次に本発明のもう一つの必須成分である25℃で
の酸解離定数(pKa)が3以上である酸のアルカ
リ金属塩であるが酢酸(pKa=4.76)、乳酸
(pKa=3.86)、酪酸(pKa=4.82)等の一塩基酸
のアルカリ金属塩はもちろんのこと、コハク酸
(pKa1=4.21,pKa2=5.64)、d−酒石酸(pKa1
=3.04,pKa2=4.37)、炭酸(pKa1=6.35,pKa2
=10.33)、フマル酸(pKa1=3.02,pKa2=4.38)、
リンゴ酸(pKa1=3.46,pKa2=5.05)等の二塩
基酸のアルカリ金属塩、クエン酸(pKa1=3.13,
pKa2=4.76,pKa3=6.40)等の三塩基酸のアル
カリ金属塩等種々の多塩基酸のアルカリ金属塩が
含まれる。なお、多塩基酸の場合、複数の酸解離
定数(pKa)の内、少なくとも一つが3以上であ
れば良く、例えばマロン酸(pKa1=2.84,pKa2
=5.69)、マレイン酸(pKa1=1.94,pKa2
6.26)、リン酸(pKa1=2.15,pKa2=7.20,pKa3
=12.4)等のものも本発明でいう酸のアルカリ金
属塩に含まれるものである。
係る酸解離定数(pKa)が3以上である酸のア
ルカリ金属塩はオキシカルボン酸型セルロース誘
導体の分散媒への分散安定性を向上する作用のみ
でなく、可塑効果をも有するものであり被膜の造
膜性すなわち耐一液性の向上に寄与するものであ
る。係る塩の使用量はオキシカルボン酸型セルロ
ース誘導体の種類、被コーテイング物の剤形等に
よつても異なり、該オキシカルボン酸型セルロー
ス誘導体被膜の耐一液性の低下をきたさない範囲
で選定すれば良いが一般に該オキシカルボン酸型
セルロース誘導体の30重量%以下で充分である。
この場合、該アルカリ金属塩は最初からアルカ
リ金属塩の形で使用しても良く、あるいは分散媒
体中で対応する酸を苛性アルカリで中和しても良
い。
又、分散系のPHは使用するアルカリ金属塩の種
類、量等によつても左右されるが、コーテイング
する薬剤の種類によつてはオキシカルボン酸型セ
ルロース誘導体の凝集あるいは溶解をおこさない
範囲で対応するアルカリ金属塩の酸あるいは苛性
アルカリを更に添加して適当なPH域に設定するこ
とは任意である。この際、本発明でいうアルカリ
金属塩は本質的にPH緩衝作用を有するものである
から、必要とするPH域に対応する酸解離定数
(pKa)を有する酸から成るアルカリ金属塩を選
定することに依り容易にPHを設定できることも本
発明の有用性の一つとしてあげることができる。
又、本発明で使用する分散媒は主として水単独
が用いられるが、炭素原子数1〜3の低級アルコ
ールを分散系において分散質の凝集が生じない範
囲で水に添加することも可能である。この場合、
スプレーコーテイング時の乾燥効率の向上、コー
テイング被膜の均一性向上等に有利である。その
場合には、アルコール含量は20重量%以下となる
ように調整することが好ましい。なお、本発明を
実施する場合、本発明でいう分散質を分散媒中に
分散させる方法は特に制限されるものではなく一
般的混合分散方法が採用される。
本発明を実施するに際し、シリコンオイル等の
消泡剤を併用すること、分散質の分散安定性の向
上を更に計る目的から種々の乳化剤を併用するこ
と、コーテイング液の造膜性の向上を更に計る目
的からメチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースの如きセルロース誘導体、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアク
リル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ポ
リエチレンオキサイドの如き、合成水溶性高分子
化合物、及び、カラギーナン、グアーガム、アル
ギン酸ナトリウム、ゼラチン、アラビアゴムの如
き天然ガム質類を造膜形成助剤として併用するこ
と、コーテイング被膜の可塑性の向上を更に企る
目的から、プロピレングリコール、各種のフタル
酸エステル類、各種のグリセリン脂肪酸エステル
類、すなわち低級.中級又は高級脂肪酸のモノ、
ジ又はトリグリセライド類、ヒマシ油、オリーブ
油、ゴマ油等の天然油脂類等の可塑剤を本発明で
いう分散質の分散時又は分散後に必要に応じ、
(腸溶性コーテイング材の機能を損わない範囲で)
添加することは任意であり、何ら本発明の主旨に
反するものではない。
本発明の目的は水系化された腸溶性コーテイン
グ液を提供することにあり、当然の事ながら使用
する腸溶性コーテイング材自体の選択もよりよい
コーテイング液を得るための重要な因子となる。
すなわち、以下のことがその選択基準となり得
る。
(1) 腸溶性コーテイング材自体、腸溶性機能を損
わない範囲で親水性に富む方が有利である。
(2) 水系化された系でコーテイング液を調整し、
かつコーテイングに供する訳けであるから腸溶
性コーテイング材自体が耐加水分解性に富む方
が実用的価値にすぐれる。
以上の観点から種々検討した結果、使用する腸
溶性コーテイング材としては、オキシカルボン酸
型セルロース誘導体の内で、親水性に富み、かつ
耐加水分解性に優れるオキシカルボン酸型セルロ
ース混合エーテルとくにカルボキシアルキルアル
キルセルロースその中でもカルボキシアルキルメ
チルセルロース又はカルボキシアルキルエチルセ
ルロース(アルキル炭素数1〜5のアルキル)が
好ましい。
また本発明においてコーテイング液中のオキシ
カルボン酸型セルロース誘導体の固形分濃度は特
に限定されないが主にコーテイング装置能力によ
つて実際には、おおむね5〜30重量%の範囲が妥
当である。
このようにして得られた腸溶性コーテイング液
を用いて固形薬剤をコーテイングするには、パン
コーテイング装置、ドラムタイプコーテイング装
置、あるいは流動コーテイング装置など全てが使
用可能であり使用される装置に何ら制限されるも
のではない。
本発明の腸溶性コーテイング液は最低造膜温度
(MFT)があまり高温度でなく温和な乾燥条件で
安定した連続被膜を与えるので固形薬剤、錠剤、
(多層錠を含む)、顆粒、カプセル等の表面あるい
は内部層のコーテイング又はカプセル材料への配
合、あるいは粉粒状薬剤の練込み成形等に用いて
優れた腸溶性製剤を得ることができる。
次に実施例をもつて本発明を更に説明するが、
本発明はその主旨を越えない限り以下の実施例に
制限されるものではない。なお、以下の実施例に
おいて部及び%は特に説明のない限りいずれも重
量部及び重量%を意味するものである。
実施例 1 0.1M乳酸水溶液1容量部に0.1M水酸化ナトリ
ウム水溶液1容量部を加えて得た乳酸ナトリウム
水溶液81.5部にポリオキシエチレンソルビタンモ
ノオレエート(商品名ツイーン80、花王アトラス
株式会社製)0.05部、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース(商品名TC−5R、信越化学工業株式
会社製)の2%水溶液5部を加えて分散媒とし
た。この分散媒に脂肪酸グリセリンエステル(商
品名MGK、日光ケミカルズ株式会社製、(カプ
リル酸モノグリセライドを主成分とする)1部を
加えホモミキサーを用いて乳化分散させた。次い
で、カルボキシメチル基DS0.52、エトキシル基
DS1.95のカルボキシメチルエチルセルロース粉
末(平均粒子径30μ)10部を徐々に添加し充分に
分散させた後、更に水を27.45部加え更に充分に
ホモミキサーで分散させカルボキシメチルエチル
セルロースの白色分散液を得た。
この分散液の最低造膜温度(MFTと略記)は
37℃でありMFT以上の温度では透明な均一連続
被膜を形成した。
次に、日局乳糖/結晶セルロースを主成分とす
る直径8mm、重量150mgの錠剤1Kgをフロイント
産業製自動パンコーテイング装置FM−2型に仕
込み、上記分散液を用いて固形分で1錠当り約15
mgコーテイングした。
コーテイング錠剤を日本薬局方(第10改正)腸
溶性製剤の崩壊試験法に従つて試験を行つたとこ
ろ第1液では変化がなく第2液に依る試験では12
〜15分で崩壊した。
実施例 2 0.1M酒石酸水溶液1容量部に0.1M水酸化ナト
リウム水溶液2容量部を加えて得た酒石酸ナトリ
ウム水溶液81.5部を乳酸ナトリウム水溶液の代り
に使用した以外は全て実施例1と同様に処理して
カルボキシメチルエチルセルロースの白色分散液
を得た。
この分散液のMFTは42℃でありMFT以上の温
度では透明な均一連続被膜を形成した。
次いで実施例1で使用したものと同一の錠剤及
びコーテイング装置を用いてこの分散液を固形分
で1錠当り約15mgコーテイングした。コーテイン
グ錠剤の崩壊試験を行つたところ第1液では変化
がなく、第2液による試験では12〜14分で崩壊し
た。
実施例 3 実施例1において乳酸ナトリウム水溶液の代り
に、0.1Mクエン酸水溶液1容量部に0.1M水酸化
ナトリウム水溶液3容量部を加えて得たクエン酸
ナトリウム水溶液81.5部を使用した以外は全て実
施例1と同様に処理して、カルボキシメチルエチ
ルセルロースの白色分散液を得た。
この分散液のMFTは27℃でありMFT以上の温
度では透明な均一被膜を形成した。次いで実施例
1で使用したものと同一の錠剤及びコーテイング
装置を用いてこの分散液を固形分で1錠当り約15
mgコーテイングした。コーテイング錠剤の崩壊試
験を行つたところ、第1液では変化がなく第2液
による試験では10〜13分で崩壊した。
実施例 4 0.03Mクエン酸ナトリウム水溶液81.5部にポリ
オキシエチレンソルビタンモノオレエート(商品
名ツイーン80、花王アトラス株式会社製)0.05
部、ポリビニルアルコール(商品名ゴーセノール
NL−05、日本合成化学工業株式会社製)の2%
水溶液5部を加え分散媒とした。この分散媒に、
ヒマシ油1部を加えホモミキサーを用いて乳化分
散させた。次いで実施例1で使用したものと同一
のカルボキシメチルエチルセルロース粉末を徐々
に添加し充分に分散させたのち、シリコンオイル
0.00163部を含む水27.45部を加え更に充分にホモ
ミキサーで分散させカルボキシメチルエチルセル
ロースの白色分散液を得た。
この分散液のMFTは30℃でありMFT以上の温
度では透明な均一連続被膜を形成した。次いで実
施例1で使用したものと同一の錠剤及びコーテイ
ング装置を用いてこの分散液を固形分で1錠当り
約15mgコーテイングした。コーテイング錠剤の崩
壊試験を行つたところ、第1液では変化がなく第
2液による試験では10〜14分で崩壊した。
実施例 5 実施例3においてカルボキシメチルエチルセル
ロースの代りにカルボキシエチル基DS0.56、エ
トキシル基DS1.81のカルボキシエチルエチルセ
ルロースを用いた以外は、全て実施例3と同様に
処理して、カルボキシエチルエチルセルロースの
白色分散液を得た。
この分散液のMFTは30℃でありMFT以上の温
度では透明な均一被膜を形成した。次いで実施例
1で使用したものと同一の錠剤及びコーテイング
装置を用いてこの分散液を固形分で1錠当り約15
mgコーテイングした。コーテイング錠剤の崩壊試
験を行つたところ第1液では変化がなく、第2液
による試験では11〜15分で崩壊した。
実施例 6 実施例3においてカルボキシメチルエチルセル
ロースの代りに、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロースフタレート(商品名HP−55、信越化学工
業株式会社製)粉末(平均粒子径30μ)を用いた
以外は全て実施例3と同様に処理してヒドロキシ
プロピルメチルセルロースフタレートの白色分散
液を得た。
この分散液のMFTは45℃であり、MFT以上の
温度では透明な均一被膜を形成した。次いで実施
例1で使用したものと同一の錠剤及びコーテイン
グ装置を用いてこの分散液を固形分で1錠当り約
15mgコーテイングした。コーテイング錠剤の崩壊
試験を行つたところ第1液では変化なく第2液に
よる試験では14〜16分で崩壊した。
実施例 7 実施例1において、カルボキシメチルエチルセ
ルロースを分散させた後、追加する27.45部の水
の代りにエタノール5.45部と水22部とからなる混
合溶媒を加えた以外は全て実施例1と同様に処理
しカルボキシメチルエチルセルロースの白色分散
液を得た。
この分散液のMFTは33℃であり、MFT以上の
温度では透明な均一被膜を得た。次いで実施例1
で使用したものと同一の錠剤及びコーテイング装
置を用いてこの分散液を固形分で1錠当り約15mg
コーテイングした。コーテイング錠剤の崩壊試験
を行つたところ第1液では変化がなく第2液によ
る試験では13〜16分であつた。
比較例 1 実施例1において乳酸ナトリウム水溶液81.5部
の代りに0.5%アンモニア水を用いた以外は全て
実施例1と同様に処理してカルボキシメチルエチ
ルセルロースの均一溶液を得た。
この溶液のMFTは25℃以下であり、MFT以上
では透明な均一被膜を形成した。次いで実施例1
で使用したものと同一の錠剤及びコーテイング装
置を用いてこの溶液を固形分で1錠当り約15mgコ
ーテイングした。
コーテイング錠剤の崩壊試験を行つたところ第
1液による試験で約40分で錠剤の一部に亀裂が生
じ耐一液性不充分な被膜でしかなかつた。
比較例 2 実施例1で得たコーテイング錠剤をナトリウム
を除くため3の6N塩酸に25℃で30分間浸漬し
次いで流水中で該錠剤を洗液がメチルオレンジ指
示薬で赤色を呈さなくなるまで水洗した。次いで
水洗した錠剤を60℃の送風乾燥器中で5時間乾燥
した。この乾燥錠剤の崩壊試験を行つたところ第
1液による試験で約110分で錠剤の一部に亀裂が
生じ耐一液性は比較例1よりも改善されるもの
の、未だ不充分な被膜でしかなかつた。
比較例 3 実施例6においてクエン酸ナトリウム溶液81.5
部の代りに水81.5部を使用した以外は全て実施例
6と同様に処理しヒドロキシメチルプロピルセル
ロースフタレートの白色分散液を得た。この分散
液のMFTは80℃以上であり80℃以下では白化し
連続被膜は形成しなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水又は炭素原子数1−3の低級アルコール含
    量20重量%以下のアルコール水溶液中に25℃での
    酸解離定数(pKa)が3以上である有機酸のアル
    カリ金属塩及び水不溶性のオキシカルボン酸型セ
    ルロース誘導体を必須成分として分散させてなる
    ことを特徴とする腸溶性コーテイング液。 2 水に不溶性のオキシカルボン酸型セルロース
    誘導体がカルボキシアルキルメチルセルロース又
    はカルボキシアルキルエチルセルロースである特
    許請求の範囲第1項の腸溶性コーテイング液。
    (但しアルキルは炭素数1−5のアルキルを示す) 3 25℃での酸解離定数(pKa)が3以上である
    有機酸のアルカリ金属塩と水不溶性のオキシカル
    ボン酸型セルロース誘導体を必須成分とし水を分
    散媒の主成分とする分散液から形成される連続被
    膜で薬剤を処理した腸溶性製剤。
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