JPH0369652B2 - - Google Patents

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JPH0369652B2
JPH0369652B2 JP23664486A JP23664486A JPH0369652B2 JP H0369652 B2 JPH0369652 B2 JP H0369652B2 JP 23664486 A JP23664486 A JP 23664486A JP 23664486 A JP23664486 A JP 23664486A JP H0369652 B2 JPH0369652 B2 JP H0369652B2
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JP
Japan
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pallet
mounting table
stopper
positioning
base
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Application number
JP23664486A
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English (en)
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JPS6393541A (ja
Inventor
Hirotatsu Takeuchi
Takehiko Myazaki
Yasuo Kazama
Naoya Kurihara
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Nitto Kohki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kohki Co Ltd
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Publication date
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Priority to KR1019870010777A priority patent/KR910007253B1/ko
Priority to US07/103,420 priority patent/US4832170A/en
Publication of JPS6393541A publication Critical patent/JPS6393541A/ja
Publication of JPH0369652B2 publication Critical patent/JPH0369652B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q7/00Arrangements for handling work specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools, e.g. for conveying, loading, positioning, discharging, sorting
    • B23Q7/14Arrangements for handling work specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools, e.g. for conveying, loading, positioning, discharging, sorting co-ordinated in production lines
    • B23Q7/1426Arrangements for handling work specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools, e.g. for conveying, loading, positioning, discharging, sorting co-ordinated in production lines with work holders not rigidly fixed to the transport devices
    • B23Q7/1431Work holder changers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Feeding Of Workpieces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、工作機械とパレツトストツカとの間
でパレツトの交換を行うパレツトチエンジヤにお
いて、パレツトの交換に伴う操作性を向上させた
パレツトチエンジヤに関するものである。
〔従来技術〕
マシニングセンタのような数値制御工作機械に
おいて、そのワークテーブルへのワークの取り付
け及び取外し効率を向上させるために、ワーク取
り付け用パレツトを用いることができ、このパレ
ツトをワークテーブルとパレツトストツカとの間
で交換移送するときには、従来パレツトチエンジ
ヤが用いられている。このパレツトチエンジヤ
は、例えば、工作機械のワークテーブルと搬送車
のようなパレツトストツカの間で旋回可能なパレ
ツト載置台を有し、そのパレツト載置台の一方の
搬入出口から未加工ワークを取付けたパレツトを
パレツトストツカから搬入載置してワークテーブ
ルへの移送を待機させ、また、加工終了後には、
パレツト載置台の他方の搬入出口から加工を終了
したワークが取り付けられているパレツトを工作
機械のワークテーブルから搬入載置し、その後に
パレツト載置台を旋回して、一方では、加工済み
ワークが取り付けられているパレツトをパレツト
ストツカに搬出し、他方では、未加工ワークを取
付けたパレツトを工作機械のワークテーブルに搬
出するようになつている。
ところで、上記したようにパレツト載置台を旋
回させてワークテーブルとパレツトストツカとの
間でパレツトの交換を行う形式のパレツトチエン
ジヤにおいて、パレツトをワークテーブルやパレ
ツトストツカとの間で受け渡しするときには、パ
レツト載置台のパレツト搬入出口が、ワークテー
ブル及びパレツトストツカのパレツト搬入出口に
対向する位置で、そのパレツト載置台の旋回動を
抑制して位置決めすることが必要とされる。その
ため、パレツト載置台を旋回可能に軸支する基台
に出没可能なノツクピンを設けると共に、そのノ
ツクピンに嵌入可能な位置決め孔をパレツト載置
台の所定位置に設けて成るような割り出し機構が
備えられている。
従来その割り出し機構における嵌入孔とノツク
ピンとの係脱は、パレツトの搬入出動作を電気的
に検出するリミツトスイツチのような検出手段か
ら出力される検出信号をコントローラが受けるこ
とによつて、ノツクピンをそれ専用のアクチエー
タで昇降させるようになつていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、パレツトの搬入出を検出するた
めの検出手段と、ノツクピンを昇降させるための
アクチエータとが、電気的な制御手段によつて結
合されていて相互に機械的に分離する構造では、
パレツトの搬入出からアクチエータの動作開始に
至るまでの電気的応答時間、更にはアクチエータ
の起動に少なからず時間を要し、それによつてパ
レツトの交換効率低下を余儀なくされていた。
本発明は斯る問題点を解決するもので、パレツ
ト載置台の旋回操作とパレツトの搬入出操作に機
械的に直接連動してパレツト載置台の位置決め及
びその解除を行うことができるパレツトチエンジ
ヤを提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係るパレツトチエンジヤは、上記問題
点を解決するための手段として、外縁部に等間隔
で複数個のパレツト搬入出口を備え、同口から搬
入されるパレツトを載置するパレツト載置台と、
前記パレツト載置台を旋回可能に支持する基台
と、前記パレツト載置台又は前記基台の何れか一
方の台から他方の台に向けて進出付勢され且つ後
退動可能であつて、前記パレツト搬入出口の夫々
に対応させて前記一方の台に等間隔で配置した複
数個の位置決め部材と、パレツト載置台の旋回途
上で、進出状態の前記位置決め部材を一対一対応
で夫々同時に係止する、前記他方の台に配置した
複数個のストツパと、前記ストツパが位置決め部
材を係止した状態において、前記ストツパと位置
決め部材とを一対一対応させて、前記パレツト搬
入出口から搬入されるパレツトに当接して変位す
ることにより当該パレツト搬入出口に対応する前
記位置決め部材を後退動させてストツパから離脱
させる離脱機構と、前記ストツパと位置決め部材
とを一対一対応させて、前記ストツパから位置決
め部材を離脱させた前記離脱機構の状態を保持さ
せる保持機構と、全ての位置決め部材をストツパ
から離脱させた後のパレツト載置台の旋回途上
で、前記離脱機構に対する保持機構の状態保持を
解除して、全ての位置決め部材に付勢力による進
出動を許容させる解除機構と、を有する構造を採
用するものである。
〔作用〕
本発明に係るパレツトチエンジヤを、例えば工
作機械とパレツトストツカとの間でのパレツトの
受け渡しに利用する場合、位置決め部材をストツ
パで係止した状態において、複数個のパレツト搬
入出口は前記工作機械並びにパレツトストツカに
対向して、パレツトの搬入出が可能にされる。こ
の状態でパレツトをパレツト載置台に搬入する
と、前記離脱機構がそのパレツトに当接して、当
該パレツトが搬入される搬入出口側の位置決め部
材をストツパから離脱させる。この離脱状態は保
持機構によつて保持される。この離脱動作並びに
保持動作はストツパと位置決め部材とを一対一対
応させて行われる。したがつて、全てのパレツト
搬入出口からパレツトを搬入する操作を行つて初
めて基台に対しパレツト載置台が旋回可能にな
る。例えば2個のパレツト搬入出口が備えられて
いる場合、未加工ワークを装着したパレツト及び
加工済みワークを装着したパレツトがパレツト載
置台に載置されている状態において、未加工ワー
ク装着パレツトは工作機械に向けて搬出され、工
作機械によるワークの加工後パレツトチエンジヤ
に搬入される。加工済みワーク装着パレツトはパ
レツトストツカに搬出され、これに代えて新たな
未加工ワーク装着パレツトが当該搬入出口から搬
入される。全てのパレツト搬入出口に対してパレ
ツトの搬入操作が行われた後、パレツト載置台を
旋回すると、その旋回途上において、解除機構が
全ての位置決め部材に対してその付勢力による進
出移動を許容する。これにより、位置決め部材が
旋回方向隣のストツパに到達すると、全ての位置
決め部材は一斉にストツパに係止され、工作機構
及びパレツトストツカに対するパレツト搬入出口
の対向位置が入れ換えられる。このように、工作
機械とパレツトストツカとの間でパレツトの交換
を行うとき、パレツトストツカ及び工作機械に対
するパレツト搬入出口の順次交換のためのパレツ
ト載置台の位置決め停止並びに旋回動は、パレツ
ト載置台の旋回操作からその載置台に対するパレ
ツト搬入操作に至る一連の操作に直接機械的に連
動してシーケンシヤルに制御される。
〔実施例〕
本実施例のパレツトチエンジヤは、第1図に示
すように、マシニングセンタのような数値制御工
作機械のワークテーブル1上に固定したクランプ
装置1Aと、搬送車などのパレツトストツカ2と
の間に配置され、基台3上に旋回可能に軸支され
たパレツト載置台4を旋回移動させてクランプ装
置1Aとパレツトストツカ2との間でパレツトの
交換を行うものである。
上記クランプ装置1Aは、その詳細を図示はし
ないが、パレツトチエンジヤから搬入されるパレ
ツト11を仮位置決めすると共に、仮位置決めさ
れたパレツト11を工作機械による加工位置に位
置決めして固定可能に構成され、加工終了後には
パレツト11の固定状態を解除して当該パレツト
11をパレツトチエンジヤに搬出可能とされる。
先ず、パレツトチエンジヤの全体を第1図に基
づいて概略的に説明すると、アンカボルト6を介
して床に固定したベース7の上に、詳細を後述す
る据付装置9を介してを昇降台8を固定し、その
昇降台8の上面に基台3を固定配置すると共に、
同基台3上には、パレツト載置台4を水平方向に
旋回可能に軸支する。上記昇降台8は、パレツト
チエンジヤの据付に際してパレツト載置台4とワ
ークテーブル1上に固定したクランプ装置1Aの
高さをほぼ等しく調整設定するもので、更に、据
付装置9は、パレツトチエンジヤの据付時におけ
る同チエンジヤの前後左右位置や水平状態並びに
昇降台8によつて設定された高さ位置の微調整を
行つてその昇降台8をベース7に固定するもので
ある。
上記パレツト載置台4の長手方向両端部はパレ
ツト11の第1搬入出口12及び第2搬入出口1
3とされ、その第1搬入出口12と旋回中心部の
間には、第1搬入出口12を介して搬入出される
パレツト11を案内支持する適宜個数のガイドロ
ーラ15を備えて成る2対の第1レイル16を敷
設し、同様に、第2搬入出口13と旋回中心部の
間には、第2搬入出口13を介して搬入出される
パレツト11を案内支持する適宜個数のガイドロ
ーラ17を備えて成る2対の第2レイル18を敷
設する。一方、クランプ装置1Aに対向する基台
3の一端部には、そのクランプ装置1Aとパレツ
ト載置台4の間で受け渡しするパレツト11を支
えて案内するガイドローラ20を持つ1対のブリ
ツジ21を固定配置すると共に、上記パレツトス
トツカ2に対向する基台3の他端部には、そのパ
レツトストツカ2とパレツト載置台4の間で受け
渡しするパレツト11を支えて案内するガイドロ
ーラ22を持つ1対のブリツジ23を、概ね水平
又は鉛直状態に選択的に位置決めすることができ
るように設ける。
第1図のように、パレツト載置台4の第1搬入
出口12及び第2搬入出口13を夫々クランプ装
置1A及びパレツトストツカ2に対向させたと
き、未加工ワークを取付けた図示しないパレツト
を第2搬入出口13を介してパレツトストツカ2
からパレツト載置台4の第2レイル18に搬入載
置してクランプ装置1Aへの移送を待機させると
共に、加工終了後には、パレツト載置台4の第1
搬入出口12を介して加工済みワークが取り付け
られているパレツト11を工作機械のクランプ装
置1Aから第1レイル16に搬入載置し、その後
にパレツト載置台4を180゜を旋回して、加工済み
ワークが取り付けられているパレツト11をパレ
ツトストツカ2に搬出すると共に、未加工ワーク
を取付けた図示しないパレツトを工作機械のワー
クテーブル1に固定したクランプ装置1Aに搬出
させる。このようにパレツト載置台4の180゜毎の
旋回操作によつて未加工ワークを載置したパレツ
トを、加工済みワークを載せたパレツトと交換す
る。
尚、第1図において、パレツト載置台4の両長
手縁には、同載置台4の旋回中心から角部に至る
回転半径にほぼ等しい曲率をもつたガードリング
25を防護用兼取手用に設けると共に、そのガー
ドリング25をパレツト載置台4の旋回操作用握
り手として兼用させる。
次に、パレツトチエンジヤの各部を詳細に説明
する。
先ず、上記昇降台8の詳細を第2図及び第3図
を中心に説明する。
昇降台8は、据付装置9を介してベース7に固
定可能な基板30上に第1ドラム31を固定して
成る下部ボデイー32と、上記基台3の下に、第
1ドラム31を僅かな間隙をもつて収容し得る第
2ドラム33を固定して成る上部ボデイー34と
を主体とする2重ドラム構造を有し、その第1ド
ラム31の外周部に台形ねじ36を刻設して、同
ねじ36に、ストツプリングナツト37をねじ嵌
合すると共に、その上から支持リングナツト38
をねじ嵌合する。
第2ドラム33の下端部はフランジ39を成
し、同フランジ39を支持リングナツト38上に
載置して、上部ボデイー34を支持リングナツト
38で支える。上部ボデイー34は、支持リング
ナツト38の回転操作にともなつて昇降するが、
そのときに上部ボデイー34が支持リングナツト
38と共に回転しないようにするため、第2ドラ
ム33の内面には、その軸方向に長尺の丸型キー
40を固定し、更に、同キー40を1対の頭部で
挾んで摺接し得るように1対のガイドねじ41を
第1ドラム31の上端外周部に固定する。
上記第2ドラム33のフランジ39には、その
軸心に対して同心で等間隔に例えば12個の取り付
け孔42を表裏面に貫通形成すると共に、同孔4
2に連通し得る例えば4個の取り付け雌ねじ43
を、支持リングナツト38の表裏面に等間隔で貫
通形成する。
昇降台8は、パレツトチエンジヤの据付に際
し、ワークテーブル1に固定したクランプ装置1
Aの高さに従つてその高さ位置を調整設定するも
ので、パレツト載置台4の高さをクランプ装置1
Aの高さと等しくするように、正確には、上記ガ
イドローラ15,17,20及び22によるパレ
ツト11の案内支持面がクランプ装置1A上にお
けるパレツト11の支持面に一致するように、支
持リングナツト38を回して、上部ボデイー34
を昇降させる。上部ボデイー34の高さ位置を設
定した後には、支持リングナツト38に形成され
ている4個の取り付け雌ねじ43が、上部ボデイ
ー34のフランジ39に形成した12個の取り付け
孔42の内の4個に連通するように支持リングナ
ツト38を僅かに回す。それら連通した取り付け
孔42及び取り付け雌ねじ43にはロツクナツト
44を介して夫々止めねじ45を嵌入すると共
に、上記ストツプリングナツト37を回転操作し
て支持リングナツト38の底面をそのストツプリ
ングナツト37で押圧し、その状態で止めねじ4
5の先端部がストツプリングナツト37を押圧す
るまで当該止めねじ45を締め付け、且つ、同ね
じ45をロツクナツト44で回り止めして、上部
ボデイー34を下部ボデイー32に完全固定す
る。
このように比較的外径の大きな上部ボデイー3
4と下部ボデイー32から成る2重ドラム構造の
昇降台8を採用すると、それが支える上部構造を
安定的に支持することができると共に、下部ボデ
イー32に刻設する台形ねじ35のピツチ円直径
を大きくすることができるから、下部ボデイー3
2に対する上部ボデイー34の高さ調整を極めて
高精度に行うことができる。
取り付け孔42と取り付け雌ねじ43の位置合
せの際に必要とされる支持リングナツト38の回
転量の最大限度は、隣合う取り付け孔42相互の
円周ピツチの半分、即ち本実施例に従えば回転角
度で15゜分で済む。したがつて、その操作によつ
て生ずる上部ボデイー34の高さ位置の変化量、
即ち、高さ位置設定の誤差量は、最大限度で、台
形ねじ36の1ピツチ寸法の1/24で済み、それは
極めて微小であるから、その誤差は、据付装置9
による水平状態や高さ位置並びに前後左右位置の
微調整で相殺可能となり、実質的に問題にならな
い。
次に上記据付装置9の詳細を第4図及び第5図
に基づいて詳細に説明する。
上記ベース7の概略4隅には、夫々スタツドボ
ルト50を起立固定し、同ボルト50には、フラ
ンジ状のハイトアジヤスタ51をそのフランジ部
51Aを下にしてねじ嵌合する。昇降台8の底部
に位置する基板30には、スタツドボルト50の
配置にほぼ等しい配置でそのハイトアジヤスタ5
1のフランジ部51A外径よりも小さな貫通孔5
3を4個形成し、同貫通孔53をハイトアジヤス
タ51のボス部51Bに挿入して、その基板30
をハイトアジヤスタ51のフランジ部51A上面
に載置する。この状態でハイトアジヤスタ51を
その頭部51Cを介して回すと、その回転量に応
じてハイトアジヤスタ51が上下し、4個のハイ
トアジヤスタ51の回転量を相互に調整すること
によつて、昇降台8さらにはパレツト載置台4の
水平状態並びに高さ位置を微調整することができ
る。
上記ベース7の夫々の外縁部には、所定の間隔
をもつてブロツク55を2個づつ固定し、同ブロ
ツク55に、上記基板30の端面を押圧可能な押
しねじ56を夫々ねじ嵌合する。押しねじ56を
回してその先端を徐々に突出させながら基板30
を側方から押圧すると、その基板30は、それに
形成されている貫通孔53の内周部とハイトアジ
ヤスタ51のボス部51B外周部の間隙によつて
許容される範囲でハイトアジヤスタ51のフラン
ジ部51A上面を摺動変位し、それら押しねじ5
6相互の突出量を調整することにより、同押しね
じ56は、ベース7に対する昇降台4の前後左右
位置を微調整する。
上記ハイトアジヤスタ51のボス部51B外周
部には、そのハイトアジヤスタ51のフランジ部
51A外径にほぼ等しい外径を持つロツクナツト
58をねじ嵌合して、基板30の貫通孔53周り
を、ハイトアジヤスタ51のフランジ部51Aと
そのロツクナツト58によつて挾着固定可能にす
ると共に、スタツドボルト50の頭部を押圧可能
な止めねじ59をハイトアジヤスタ51にねじ嵌
合する。
据付装置9は、上記昇降台8による高さ設定後
に、パレツト載置台4の前後左右位置や水平状態
並びに昇降台8によつて設定された高さ位置の微
調整をしてその昇降台8をベース7に据付固定す
る。夫々のハイトアジヤスタ51及び押しねじ5
6の回転操作によつて、パレツト載置台4の水平
状態や高さ位置並びに前後左右位置を微調整した
後に、止めねじ59でスタツドボルト50の頭部
を押圧して、スタツドボルト50に対するハイト
アジヤスタ51の周り止めを施し、次いで、ロツ
クナツト58を締め付け方向に回して、基板30
をハイトアジヤスタ31のフランジ部51Aとロ
ツクナツト58によつて挾着固定することによ
り、昇降台8は、ベース7に対して高さ位置及び
前後左右位置が微調整された状態を強固に保ち得
るようにベース7に完全固定される。したがつ
て、パレツトチエンジヤは、床にアンカボルト6
で固定したベース7と強固に一体的となつて据付
られ、衝撃や振動が加えられても、その据付位置
が容易にずれることはない。
次に、パレツト載置台4を旋回させてワークテ
ーブル1上に固定したクランプ装置1Aとパレツ
トストツカ2との間でパレツト11の交換を行う
とき、パレツトストツカ2及びクランプ装置1A
に対するパレツト載置台4の位置決めを行う割り
出し機構と、それによる位置決め及びその解除動
作を、同載置台4の旋回操作からその載置台4に
対するパレツト11の搬入操作に至る一連の操作
に連動してメカニカルシーケンシヤルに制御する
ための係脱制御機構10とを説明する。
第6図は第1図における第1搬入出口12側の
概ね半分を示す平面図、第7図はその縦断面図、
第8図は第2搬入出口13側の概ね半分を示す縦
断面図である。
上記基台3の中央部には、外周部にベアリング
61を嵌着固定したスタツドリング62A及びデ
イスク62Bから成るベースブロツク62を固定
すると共に、その上に、概略環状のセンタブロツ
ク63をベアリング61と同心で固定する。セン
タブロツク63にはパレツト載置台4を回転可能
に嵌入し、そのパレツト載置台4を、同載置台4
の下面に取付けたベアリングホルダ64を介して
上記ベアリング61で旋回可能に支持する。
パレツト載置台4の上には、その旋回中心に対
して左右対称に、且つ、1対の第1レイル16に
平行に、1対のセンタプレート66及び67を固
定配置し、旋回中心に対して第1搬入出口12寄
りの両センタプレート66及び67の間に隔板6
8及び69を固定する。第6図及び第7図に示す
ように、センタブロツク63寄りの一方の隔板6
8の中央にパイプ70を第1レイル16の長手方
向に摺動可能に嵌入すると共に、他方の隔板69
に上記パイプ70と同心で摺動可能なロツド72
を嵌入し、そのロツド72及びパイプ70に、中
間部にねじを持つプツシユロツド73をねじ嵌合
して両者を結合する。プツシユロツド73の中間
部には、ロツド72及びパイプ70に対するプツ
シユロツド73のねじ込み量を調整可能に緩み止
めを施すロツクナイト74及び75をねじ嵌合
し、パイプ70の左側端面からブツシユロツド7
3の先端部を突出させる。プツシユロツド73の
軸線延長上には、パレツト載置台4の表裏に亘つ
て貫通固定したブツシユ77に、位置決めピン7
8を摺動自在に嵌入し、同ピンク78の頭部及び
ロツド72の右端部を、センタプレート66及び
67に軸支したL型リンク80に接続する。上記
ロツド72には、両端部を隔板69とロツクナツ
ト75に当接させて圧縮コイルスプリング81を
挿入することにより、プツシユロツド73はセン
タブロツク63に向けて弾発付勢され、それによ
つて、位置決めピン78を常時降下方向に付勢す
るようになつている。
第8図に示すように、パレツト載置台4の旋回
中心に対して第2搬入出口13寄りの両センタプ
レート66及び67の間にも、上記同様に、隔板
88及び89を固定し、その一方の隔板88の中
央にパイプ90を第2レイル18の長手方向に摺
動可能に嵌入すると共に、他方の隔板89に上記
パイプ90と同心で摺動可能なロツド92を嵌入
し、そのロツド92及びパイプ90に、プツシユ
ロツド93をねじ嵌合して両者を結合する。プツ
シユロツド93の中間部には、ロツド92及びパ
イプ90に対するプツシユロツド93のねじ込み
量を調整可能に緩み止めを施すロツクナツト94
及び95をねじ嵌合し、パイプ90の左側端面か
らプツシユロツド93の先端部を突出させる。プ
ツシユロツド93の軸線延長上には、パレツト載
置台4の表裏に亘つて貫通固定したブツシユ97
に、位置決めピン98を摺動自在に嵌入し、同ピ
ン98の頭部及びロツド92の右端部を、センタ
プレート66及び67に軸支したL型リンク10
0に接続する。尚、旋回中心から位置決めピン9
8に至る距離は旋回中心から上記位置決めピン7
8までの距離に等しくされている。上記ロツド9
2には、両端部を隔板89とロツクナツト95に
当接させて圧縮コイルスプリング101を挿入す
ることにより、プツシユロツド93はセンタブロ
ツク63に向けて弾発付勢され、それによつて、
位置決めピン98を常時降下方向に付勢するよう
になつている。
第1搬入出口12及び第2搬入出口13がブリ
ツジ21及び23に対向して、同ブリツジ21及
び23とパレツト載置台4の間でパレツト11を
受け渡し可能な状態において、上記位置決めピン
78の直下には、第7図に示すように同ピン78
(及び他方の位置決めピン98)を嵌入可能なス
トツパ82を基台3に固定すると共に、上記位置
決めピン98の直下には、第8図に示すように同
ピン98(及び位置決めピン78)を嵌入可能な
ストツパ102を基台3に固定し、パレツト載置
台4の旋回を抑制して基台3に位置決め可能にな
つている。更に、パレツト載置台4をその状態か
ら90゜旋回させた状態において、上記位置決めピ
ン78及び98を嵌入可能な一対のストツパ10
3及び104を、第6図に示すように旋回中心に
対して対称に基台3上に固定する。即ち、センタ
ブロツク63の中心に対して夫々90゜の間隔を持
つP1、P2、P3、P4方向に向けてストツパ82,
103,102、及び104を配置する。
上記ストツパ82,102,103、及び10
4は、基本的に同一の構成とされ、その縦断面を
示す第9図及びその平面状態が示されている第6
図のように、パレツト載置台4を旋回させると
き、その下方に突出されている位置決めピン7
8,98の下端部に摺接して同ピン78,98を
圧縮コイルスプリング81,101の付勢力に抗
して上昇移動させ得る上向き斜面110A及び1
10Bを位置決めピン78,98の通過経路の両
側に持つストツパホルダ111を基台3に固定
し、その中央開口には、上記圧縮コイルスプリン
グ81,101よりも加重の小さな圧縮コイルス
プリング112A及び112Bで上方に弾発付勢
した1対のスライドストツパ113A及び113
Bを、相互に所定の間隔をもつてスライドガイド
112で昇降可能に支持して嵌入すると共に、上
方に弾発付勢されているそれらスライドストツパ
113A及び113Bの上端に当接するストツプ
プレート114を、位置決めピン78,98の通
過経路側方のストツパホルダ111上に固定す
る。上記スライドストツパ113A及び113B
の対向面中央部には、位置決めピン78,98を
嵌入可能にその曲率にほぼ等しい湾曲面115A
及び115Bを形成して、位置決め穴116を構
成する。
上記割り出し機構において、位置決めピン7
8,98が圧縮コイルスプリング81,101の
付勢力によつて降下されている状態において、パ
レツト載置台4の旋回途上でその位置決めピン7
8,98が上向き斜面110Aに摺接すると、同
ピン78,98は、パレツト載置台4の旋回動に
したがつて徐々にその圧縮コイルスプリング8
1,101の付勢力に抗して上昇変位され、位置
決めピン78,98の下端面がスライドストツパ
113Aの上に到達したとき、位置決めピン7
8,98は、スライドストツパ113Aを下方に
弾発変位させながら降下する。更にパレツト載置
台4を旋回動させて位置決めピン78,98の外
周部が他方のスライドストツパ113Bに当接す
ると、それに呼応して位置決めピン78,98の
下端面がスライドストツパ113Aの上端面から
離脱することによつて、同ストツパ113Aが弾
発的に上昇変位させ、それによつて、一対のスラ
イドストツパ113A及び113Bは、位置決め
ピン78,98を、湾曲面115A及び115B
で構成されている位置決め穴116に嵌入拘束す
る。したがつて、位置決めピン78,98が位置
決め穴116と同心状態を採り得る位置でパレツ
ト載置台4の旋回移動を積極的に停止させる操作
を行う必要はなく、単に位置決めピン78,98
がスライドストツパ113Bに当接するまでパレ
ツト載置台4を旋回操作するだけで自動的に位置
決めパン78,98を嵌入拘束させてパレツト載
置台4を基台3に位置決めすることがきる。各ス
トツパ82,102,103,及び104は、左
右対称構造を成すから、パレツト載置台4を上記
とは逆方向に旋回させる場合も同様に作用する。
係脱制御機構10は上記センタブロツク63の
回りに構成しる。即ち、センタブロツク63の内
側に位置するセンタプレート66及び67の中央
には、夫々上記プツシユロツド79及び93に対
向して揺動可能なフツクレバー120及び121
を同心で軸支し、フツクレバー120及び121
と、センタプレート66及び67との対向端面間
には、図示しない皿ばねのような摩擦部材を介在
させて、夫々のフツクレバー120及び121
を、所定の外力が作用されない限りその回動位置
を保持し得るように構成する。フツクレバー12
0及び121には、パレツト11の端面に当接可
能なクツシヨン122と、プツシユロツド73及
び93に対向するボール123を固定すると共
に、パレツト11の下端部に形成した溝11Aを
係止可能なフツク124を立設する。フツクレバ
ー120及び121は、その下端が上記センタブ
ロツク63の円周上表面に沿つて摺接し得るよう
になつており、そのセンタブロツク63の円周上
表面には、上記ストツパ82,103,102,
104に向けて90゜間隔で逆台形状の凹部126
を形成する。したがつて、一対の位置決めピン7
8及び98がブロツク63を挾んで一対のストツ
パ82及び102(103及び104)に嵌入拘
束された状態において、フツク124の下端が上
記凹部126に嵌入してフツクレバー120及び
121が下方へ回動されると、それよつて、フツ
ク124がパレツト11の溝11Aから離脱して
パレツト11の搬入出を可能とする。センタブロ
ツク63の円周上表面のその他の部位は、フツク
124をパレツト11の溝11Aに係止維持させ
得る一定の高さに保つ案内平面127とされてい
る。
上記プツシユロツド73,93に対向するセン
タブロツク63の外周面は、そのプツシユロツド
73,93の突出端に摺接可能な円周面128と
され、その円周面128には、上記ストツパ8
2,103,102,104に向けて夫々90゜間
隔で放射状に貫通孔129を形成し、それら貫通
孔129には、アイドルピン130を出没自在に
嵌入して、その両端面をプツシユロツド73,9
3とボール123に当接可能とする。夫々のアイ
ドルピン130の上方に位置するセンタブロツク
63の外周面には、ねじりコイルスプリング12
5の弾発付勢力によつて概ね水平状態まで回動し
て上記パイプ70,90の端面に当接し得るスト
ツプレバー131を枢支する。
ストツプレバー131が概ね水平状態を採ると
き、その下端面は上記パイプ70,90の軸心よ
りも上方に位置するようになつているから、パレ
ツト載置台4を旋回させながらパイプ70,90
の外周面にストツプレバー131を当接させる
と、そのレバー131はパイプ70,90の外周
面によつて押し上げられて、同パイプ70,90
上に載り、例えば、第7図の状態を採り得る。
第7図に従えば、パレツト載置台4の第1搬入
出口12がクランプ装置1Aに対向するとき、ス
トツプレバー131はパイプ70の外周に載り、
同パイプ70と一体のプツシユロツド73の変位
を拘束しない。したがつて、リンク80を介して
それに連結される位置決めピン78の圧縮コイル
スプリング81による降下移動は抑止されず、そ
れによつて、位置決めピン78がストツパ82に
嵌入されて、パレツト載置台4は基台3に位置決
めされる。この状態において、圧縮コイルスプリ
ング81によつて弾発付勢されているプツシユロ
ツド73は、それに対向するアイドルピン130
及びホール123を介してフツクレバー120を
強制的に降下する方向に回動して、フツク124
をパレツト11の溝11Aから強制的に離脱さ
せ、そのパレツト11をパレツト載置台4から搬
出可能にする。斯るパレツト11に未加工ワーク
が取り付けられているとするなら、そのパレツト
11は、工作機械のワークテーブル1上に固定し
たクランプ装置1Aに搬出され、加工終了後に再
び搬入される。
加工済みワークを有するパレツト11を第1搬
入出口12を介してパレツト載置台4に搬入する
とき、第10図に示すように、パレツト11の搬
入力に基づいてその先端部をフツクレバー120
のクツシヨン122に押圧当接させると、その力
によつてフツクレバー120は反時針方向に回動
し、ボール123及びアイドルピン130を介し
てプツシユロツド73を圧縮コイルスプリング8
1の弾発付勢力に抗して図の右方向に変位させ、
それに連動して位置決めピン78が上昇変位して
ストツパ82から離脱すると共に、ストツプレバ
ー131がパイプ70の外周部からプツシユロツ
ド73の外周部に落ちる。したがつて、第11図
に示すように、パレツト11が搬入されて同パレ
ツト11によるフツクレバー120の押圧作用が
解除されても、ストツプレバー131は、パイプ
70の先端部を係止することにより、ストツパ8
2に対する位置決めピン78の離脱状態を維持さ
せる。
反対側の位置決めピン98も同様にしてストツ
パ102から離脱維持されると、パレツト載置台
4は、センタブロツク63の周りに旋回移動が許
容される。第11図の状態からパレツト載置台4
を旋回させると、それにしたがつて、パイプ7
0,90がストツプレバー131の端面を側方に
摺動し、位置決めピン78,98がストツパ8
2,102の直上位置から離れたところで、その
ストツプレバー13がパイプ70,90の端面か
ら離脱する。そうすると、第12図に示すよう
に、プツシユロツド73,93は、圧縮コイルス
プリング81,101の弾発付勢力によつてその
先端がセンタブロツク63の円周面128に当接
するまで変位され、それに追従して位置決めピン
78,98は降下変位される。したがつて、パレ
ツト載置台4を第7図に示すような位置決め状態
から少なくとも90゜旋回させると、その旋回操作
だけで再び第7図に示すような位置決め状態を自
動的に達成する。
前記係脱制御機構10において、センタブロツ
ク63に形成されたフツクレバー120,121
及びアイドルピン130は、ストツパが位置決め
部材を係止した状態において、パレツト搬入出口
から搬入されるパレツトに当接して変位すること
により当該パレツト搬入出口に対応する前記位置
決め部材を後退動させてストツパから離脱させる
離脱機構の一例を構成する。前記ねじりコイルス
プリング125に付勢されてパイプ70の端面に
係合可能なようにセンタブロツク63に配置され
たストツプレバー131は、ストツパから位置決
め部材を離脱させた前記離脱機構の状態を保持さ
せる保持機構の一例を構成する。パレツト載置台
4を前記センタブロツク63の回りに旋回したと
き当該センタブロツク63に設けたストツプレバ
ー131がパイプ70の端面から離脱してプツシ
ユロツド73,93を後退可能にする構造は、全
ての位置決め部材をストツパから離脱させた後の
パレツト載置台の旋回途上で、前記離脱機構に対
する保持機構の状態保持を解除して、全ての位置
決め部材に夫々の付勢力による進出動を許容させ
る解除機構の一例を構成する。
このように、係脱制御機構10は、ストツパ8
2及び102,103及び104に位置決めピン
78及び98を係止させた状態において、パレツ
ト搬入出口12及び13からパレツト載置台4に
搬入されるパレツト11の搬送力に基づいて夫々
の位置決めピン78及び98を個別的にストツパ
から離脱上昇させると共に、両位置決めピン78
及び98の上昇状態を、それによつて許容される
パレツト載置台4の旋回動によつて自動的に解除
するから、基台3に対するパレツト載置台4の位
置決め及びその解除動作を、同載置台4の旋回操
作からそのパレツト載置台4に対するパレツト1
1の搬入操作に至る一連の操作だけで、それに直
接機械的に連動させてシーケンシヤルに行う。
第12図に示すように、パレツト載置台4の旋
回途上において、フツクレバー120のフツク1
24下端部は、センタブロツク63上表面凹部1
26から離脱して案内面127上を摺動するか
ら、このとき、フツク124は、パレツト11の
溝11Aに係合し、それによつて、パレツト11
は、パレツト載置台の旋回による遠心力で外方へ
移動したり脱落することが防止される。
上記係脱制御機構10は、パレツト載置台4の
旋回操作だけで自動的に且つシーケンシヤルに位
置決めピン78及び98をストツパ82及び10
2(103及び104)に嵌入離脱させて、基台
3に対するパレツト載置台4の位置決め状態を
90°毎に4通りとするが、ワークテーブル1及び
パレツトストツカ2が第1図のように夫々ブリツ
ジ21及び23に対向配置されているとき、上記
ストツパ103及び104は実質的に不要であ
り、その場合には、それらストツパ103及び1
04の位置決め穴116にそれを閉塞する栓体1
17(第9図参照)を嵌入しておく。この栓体1
17はその上端部が山型緩斜面を成して位置決め
穴116から僅かに突出し、且つ、上記スライド
ストツパ113A及び113Bの最小幅寸法Wは
位置決めピン78及び98の直径よりも小さく設
定されているから、位置決めピン78及び98は
スライドストツパ113A及び113Bを押し下
げ変位させることなくその栓体117上を通過
し、それによつて、ストツパ103及び104は
実質的に機能しなくなる。ストツパ103又は1
04は、スペースフアクタの観点から、パレツト
ストツカ2をブリツジ23に対向させることがで
きない場合に、同ストツカ2をストツパ103又
は104に対向配置するときに実質的に必要とさ
れる補助的なものである。また、不必要なストツ
パ103,104に対しては、栓体117に代え
てそれを取り外してもよい。尚、不要なストツパ
103、10に対して、栓体117を挿入し、ま
たは当該ストツパ自体を取り外すときは、第6図
に示されるように当該ストツパに対応するセンタ
ブロツク63上の凹部126を着脱可能な栓体1
33で埋めることが望ましい。そのようにすれば
フツク124はパレツト11の溝11Aに係合し
たままで栓体133上を通過することができるか
ら、それを通過する途上においてパレツト11は
パレツト載置台4の旋回による遠心力で外方へ移
動したり脱落することが防止される。
本実施例のパレツトチエンジヤは、上述のよう
に、基本的には、工作機械のワークテーブル1上
に固定したクランプ装置1Aとパレツトストツカ
2との間でパレツト11の交換を行うためのもの
であるが、加工済みのワークが取付けられている
パレツトをパレツト載置台4から搬出せずに、そ
の場所でワークを交換するような段取り作業を行
うことができるようになつている。
即ち、第8図、第13図及び第14図に示すよ
うに、上記ストツパ102には、その位置決め孔
116から山型先端部140Aを突出可能にL型
のスイングレバー140をストツパホルダ111
に枢支し、その側方の基台3上には、スイングレ
バー140を押圧して回動変位させるプツシヤ1
41を先端に持つプツシユロツド142を、基台
3上に固定した1対のガイドピース143及び1
44に摺動可能に支持する。プツシユロツド14
2の先方に位置する基台3の短手縁には、ブラケ
ツト146及び147を介してシヤフト148を
軸支し、そのシヤフト148の中央には、上記プ
ツシユロツド142の後端に当接してそれを摺動
変位させるフエースカム149を固定する。ガイ
ドピース143とプツシユロツド142の間には
圧縮コイルスプリング145を介在させ、その弾
発付勢力によつてプツシユロツド142を常時フ
エースカム149に押圧当接させるようになつて
いる。
上記シヤフト148には、上記1対のブリツジ
23を一体回転可能に固定し、同ブリツジ23を
第8図のように水平状態にしたとき、プツシユロ
ツド142は、フエースカム149の最小半径点
に当接して、上記スイングレバー140の山型先
端部140Aを位置決め孔116の奥部に収容さ
せ、それによつて、当該ストツパ102を位置決
めピン78及び98の係止を可能に機能させる。
一方、ブリツジ23を第13図に示すように概ね
鉛直状態にしたとき、プツシユロツド142は、
フエースカム149の最大半径点に当接して、ス
イングレバー140の山型先端部140Aを位置
決め孔116から上方に突出させ、それによつ
て、上記栓体117同様に当該ストツパ102の
実質的な機能を抑制し、且つ、位置決めピン7
8,98を余分に上昇変位させる。
上記のようにストツパ102を実質的に機能さ
せないとき、それに対向するストツパ82は必ず
機能するようになつているから、一方の位置決め
ピン98,78がストツパ102に嵌入されなく
ても、他方の位置決めピン98,78は必ずスト
ツパ82に嵌入されることになり、それによつ
て、パレツト載置台4を、その第1搬入出口12
又は第2搬入出口13を工作機械のワークテーブ
ル2に対向させて位置決めすることができ、その
場合に、上記係脱制御機構10は、クランプ装置
A1からパレツト11を搬入する操作によつて、
パレツト載置台4を旋回可能な状態に制御する。
スイングレバー140の作用によつて位置決めピ
ン78,98を余分に上昇変位させたとき、当該
位置決めピンの頭部は、パレツト11に下向きに
形成した位置決め穴11Bに嵌入するようになつ
ており、それによつて、パレツト載置台4上のパ
レツト11を同載置台4に位置決め固定する。し
たがつて、パレツト11をパレツト載置台4に載
せたままでそのパレツト11上の加工済みワーク
を未加工ワークに交換して取付する段取り作業の
安定化を図ることができる。
上記一対のブリツジ23はワンタツチで水平及
び鉛直状態に設定操作することができるようにな
つている。
即ち、第13図に示すようにブリツジ23の鉛
直状態において基台の短手縁に対向し、且つ、第
8図に示すようにブリツジ23の水平状態におい
て下に向く係止溝150を、夫々のブリツジ23
に形成し、ブリツジ23の水平状態においてその
係止溝150に係合可能なストツプレバー151
を、回動可能に上記夫々のブラケツト147に止
めねじ152で軸支する。上記ストツプレバー1
51には、第13図に示すように、止めねじ15
2の軸心を中心に90°の範囲で円周溝170を形
成し、同溝170に嵌入するピン171をブラケ
ツト147に突出固定することにより、ストツプ
レバー151の回動範囲を、概ね水平乃至鉛直の
範囲に規制するようになつている。各止めねじ1
52には、一端部を上記ストツプレバー151に
固定したねじりコイルスプリング153,154
を挿入すると共に、同ねじりコイルスプリング1
53,154の他端部に固定した端面カム15
5,156を挿入し、その端面カム155,15
6をストツプレバー151と弾性的に一体回動可
能にする。端面カム155及び156は、相互に
鏡面対称構造を成し、第14図に示すように、概
ね90°の範囲で一方に傾斜するカム面157を有
し、その両端においてカムライズH1及びH2を
採るようなつている。
端面カム155,156は、ねじりコイルスプ
リング153,154を介して弾性的に結合され
ているストツプレバー151,151及びブリツ
ジ23が概ね鉛直状態を採るとき、それに呼応し
てカムライズH1の部位を下にしてイニシヤル状
態を採り得るようにストツプレバー151との相
対位置が規制されている。各ブリツジ23の側面
には、同ブリツジ23を鉛直状態から水平状態に
回動変位させるときに端面カム155,156の
カム面157に当接しながらその端面カム15
5,156を第14図の矢印A方向に回動させる
ピン158,159を立設する。ピン158,1
59をカム面157に係合させながら端面カム1
55,156を矢印A方向に回動させて、ブリツ
ジ23を水平状態まで変位させると、第8図に示
すように、端面カム155,156は、そのカム
ライズH1の部位がピン158,159に係合す
る位置まで回動変位される。そのときのピン15
8,159の位置は、相対的に止めねじ152の
軸心上方に位置するから、イニシヤル状態から回
動変位される端面カム155,156の最大回動
角度は90°以上とされ、それによつて、ねじりコ
イルスプリング153,154により端面カム1
55,156と一体的に回動可能に連結されてい
るストツプレバー151は、90°回動変位されて、
上記係合溝150に嵌入する。
したがつて、ブリツジ23を水平状態まで回動
操作するだけで、ストツプレバー151を係合溝
150に嵌入させてそのブリツジ23の水平状態
を維持させることができる。尚、その場合に、端
面カム155,156の回動角度が90°を超えて
も、その端面カム155,156は、ねじりコイ
ルスプリング153,154の弾性によりストツ
プレバー151に対して相対的に回動し得るか
ら、無理な力がストツプレバー151や端面カム
155及び156に作用するこはない。
ストツプレバー151が係合溝150に嵌入し
ている状態において、端面カム155,156
は、そのカムライズH1の部位がピン158,1
59に係合しているから、フリツジ23を水平状
態から更に上方に回動変位させてピン158,1
59がカムライズH1の部位を超えると、ピン1
58,159が端面カム155,156から離脱
し、それによつて、端面カム155,156は、
ピン158,159による拘束状態から開放さ
れ、ねじりコイルスプリング153,154の付
勢力により少なくともカムライズH2の部位の端
面が概ね上を向く位置まで回動変位される。この
状態でブリツジ23を水平状態から更に上方へ僅
かに回動変位させる上記操作に起因して、ストツ
プレバー151と係合溝150の嵌入間隙が増大
することでストツプレバー151がその自重によ
り自然に下方へ回動変位すれば、ストツプレバー
151及び端面カム155,156は、第13図
に示すイニシヤル状態に自然に復帰する。このと
き、ストツプレバー151が円滑に下方に回動変
位しない場合であつても、ブリツジ23を僅かに
上方に回動変位させてピン158,159による
端面カム155,156の拘束状態を解除した後
に降下回動変位させると、それに追従してピン1
58,159が、そのとき概ね上に向くカムライ
ズH2の部位の端面に当接して、端面カム15
5,156を強制的に下方へ回動変位させ、それ
によつて、当該端面カム155,156と一体的
に結合されているストツプレバー151が端面カ
ム155,156と共にイニシヤル状態に復帰す
る。
したがつて、水平状態のブリツジ23を僅かに
持ち上げてから概ね鉛直状態に戻すように回動操
作するだけで、ストツプレバー151を係合溝1
50から離脱させて、そのブリツジ23をワンタ
ツチで鉛直状態に復帰させることができる。
次にパレツトチエンジヤにおける切削油回収の
ための構造を第15図を中心に説明する。
工作機械のワークテーブル1との間でパレツト
11の交換を行うとき、加工済みワークを載せた
パレツト11が搬入されると、パレツト11やワ
ーク上に溜まつている切削油がパレツト載置台4
上に滴下して溜まるが、それを回収するために、
パレツト載置台4の表面には、センタブロツク6
3の近傍に向けて緩やかに傾斜して切削油を導く
油導通溝160を放射状に複数条形成し、同溝1
60に夫々連通してパレツト載置台4の裏面に至
る油導通孔161を貫通形成する。尚、油導通溝
160は、パレツト載置台4の表面を油導通孔1
61に向けて緩やかに傾斜させる構造に代えても
よい。上記ベースブロツク62の外方に位置する
基台3の表面には、油導通孔161から滴下する
切削油を受ける円周みぞ162を、ベースブロツ
ク62に向けて緩やかに傾斜させて形成すると共
に、その円周溝162の最も低い部分から基台3
の下に切削油を導く油導通管164を基台3に固
定配置し、油導通管164の下端部を、上記下部
ボデイー32の筒内に引出自在に配置した油溜1
65の上方に位置させて、油導通管164に導か
れた切削油をその油溜165に回収するようにな
つている。尚、油溜165の前面には、切削油の
回収量を示すためと図示しないインジケータを設
ける。したがつて、切削油がパレツト載置台4か
ら床に溢れ出ることはなく、それによつて、パレ
ツト載置台4の旋回操作並びにパレツト11の交
換作業時に、その作業者が溢れ出た切削油ですべ
つて転ぶような危険性を完全に防止することがで
きる。
次に、本実施例のパレツトチエンジヤによるパ
レツト交換作用を全体的に説明する。
第16図はワークテーブル1上に固定したクラ
ンプ装置1A及びパレツトストツカ2が第1図の
ように夫々ブリツジ21及び23に対向配置され
ている場合の作用説明図である。このとき、上記
ストツパ103及び104は実質的に不必要であ
るから、それらの位置決め穴116には上記栓体
117を嵌入して、ストツパ103及び104を
実質的に機能させない。また、ブリツジ23は水
平に設定して第8図の状態にしておく。尚、両ス
トツパ103及び104を基台3から取り外して
もよい。
例えば、第16図に示すように、パレツト載置
台4の第1搬入出口12をクランプ装置1Aに対
向させると共に、第2搬入出口13をパレツトス
トツカ2に対向させた状態において、一方の位置
決めピン78がストツパ82に嵌入されると共
に、他方の位置決めピン98がストツパ102に
嵌入されて、上記係脱制御機構10が第7図及び
第8図の状態を採ることにより、パレツト載置台
4は基台3に位置決めされる。このとき、パレツ
ト載置台4は、未加工ワークを載せたパレツト1
1aを1対の第1レイル16に支持している。こ
の状態で、先ず、そのパレツト11aをクランプ
装置1Aに搬出して工作機械の加工に委ねる。次
に、未加工ワークを載せたパレツト11bをパレ
ツトストツカ2から1対の第2レイル18に搬入
して、クランプ装置1Aへの移送を待機させる。
このときパレツト載置台4に搬入されるパレツト
11bの先端部がクツシヨン122に当接してフ
ツクレバー121をその力で回動変位させるた
め、第11図に示すと同様に、位置決めピン98
がストツパ102から上昇離脱されて、その状態
がストツプレバー131によつて維持される。
尚、このとき、位置決めピン72は未だストツパ
82に嵌入されているから、パレツト載置台4の
旋回は許容されない。次いで、加工終了後に、加
工済みワークを載せたパレツト11aを1対の第
1レイル16に搬入すると、その搬入されたパレ
ツト11aの先端部がクツシヨン122に当接し
てフツクレバー120をその力で回動変位させる
ため、第11図に示すように、位置決めピン78
がストツパ82から上昇離脱して、その状態がス
トツプレバー131によつて維持される。このよ
うに、次の加工に供するための未加工ワークを載
せたパレツト11bと、加工済みワークを載せた
パレツト11aがパレツト載置台4に搬入されて
はじめて、パレツト載置台4の旋回操作が許容さ
れる。
そして、パレツト載置台4を旋回操作すると、
同載置台4が180°旋回されたところで、自動的に
位置決めピン78,98がストツパ102,82
に嵌入されて、位置決めされる。この状態で未加
工ワークを載せたパレツト11bをクランプ装置
1Aに搬出すると共に、前回加工された加工済み
ワークを載せたパレツト11aをパレツトストツ
カ2に搬出して、次の加工処理のためのパレツト
の交換を行い、以下必要に応じて同様の操作を繰
り返す。
このように、パレツト載置台4を旋回操作して
クランプ装置1Aとパレツトストツカ2の間でパ
レツトの交換を行うとき、クランプ装置1A及び
パレツトストツカ2に対するパレツト載置台4の
位置決め及びその解除動作は、係脱制御機構10
の作用により、パレツト載置台4の旋回操作から
その載置台4に対するパレツトの搬入操作に至る
一連の操作に連動してシーケンシヤルに実行され
る。即ち、パレツト載置台4を旋回操作すると、
第1搬入出口12及び第2搬入出口13が夫々ワ
ークテーブル1及びパレツトストツカ2に対向す
る位置で、位置決めピン78及び98が自動的に
ストツパ82及び102に嵌入して、パレツト載
置台4を基台3に位置決めし、その状態で、加工
済みワークを載せたパレツトのパレツトストツカ
2への搬出操作、未加工ワークを載せたパレツト
のパレツトストツカ2からパレツトチエンジヤへ
の搬入操作、未加工ワークを載せたパレツトのク
ランプ装置1Aへの搬出操作、及び、加工済みワ
ークを載せたパレツトのクランプ装置1Aからパ
レツトチエンジヤへの搬入操作という、パレツト
交換に必要な予め定められた一連のパレツト搬入
出操作が行われてはじめて、次のパレツト交換の
ためにパレツト載置台4の旋回操作が許容され
る。したがつて、パレツトチエンジヤは、パレツ
ト載置台4の旋回操作、及びパレツトの搬入出操
作を、予め定められた操作の順番に従つてメカニ
カルシーケンシヤルにのみ許容するように制御
し、且つ、基台3に対するパレツト載置台4の位
置決め及びその解除動作に対し、パレツト載置台
4の旋回操作、及びパレツトの搬入出操作以外に
特別な操作を必要としない。
第17図は加工済みワークが取付けられている
パレツトをパレツト載置台4から搬出させずにそ
の場所でワークを交換するような段取り作業をパ
レツトストツカ2を用いずに行う場合の作用説明
図である。この場合にも上記同様、ストツパ10
3及び104は実質的に不必要であるから、それ
らの位置決め穴116には上記栓体117を嵌入
して、ストツパ103及び104を実質的に機能
させない。更に、ブリツジ23を第13図の鉛直
状態に設定して、ストツパ102による位置決め
ピン78及び98の係止機能を抑止させる。
例えば、第17図に示すように、パレツト載置
台4の第1搬入出口12をクランプ装置1Aに対
向させた状態において、一方の位置決めピン78
がストツパ82に嵌入されて、上記係脱制御機構
10が第7図の状態を採ることにより、パレツト
載置台4はその位置決めピン78とストツパ82
の作用によつて基台3に位置決めされる。他方の
位置決めピン98は、第13に示すようにストツ
パ102の位置決め穴116から突出するスイン
グレバー140の山型先端部140Aの上に載つ
ている。このとき、パレツト載置台4は、未加工
ワークを載せたパレツト11cを1対の第1レイ
ル16に支持していると共に、前回の処理で加工
された加工済みワークを載せたパレツト11dを
1対の第2レイル18に支持している。この状態
で、先ず、そのパレツト11cをワークテーブル
1に固定したクランプ装置1Aに搬出して工作機
械の加工に委ねる。その加工中には、未加工ワー
クを載せたパレツト11dを第2レイル18に支
持したままで当該加工済みワークを未加工ワーク
に交換してそのパレツト11d取付ける。次い
で、加工終了後に、加工済みワークを載せたパレ
ツト11cを1対の第1レイル16に搬入する
と、その搬入されたパレツト11cの先端部がク
ツシヨン122に当接してフツクレバー120を
その力で回動変位させるため、第11図に示すよ
うに、位置決めピン78がストツパ82から上昇
離脱して、その状態がストツプレバー131によ
つて維持される。このように、パレツト11d上
のワーク交換のための段取り作業を終了した後
に、加工済みワークを載せたパレツト11cがパ
レツト載置台4に搬入されることによつて、パレ
ツト載置台4の旋回操作が許容される。
そして、パレツト載置台4を旋回操作すると、
同載置台4が180°旋回されたところで、自動的に
位置決めピン98がストツパ82に嵌入されて、
位置決めされる。この状態で未加工ワークを載せ
たパレツト11dをクランプ装置1Aに搬出し
て、次の加工処理のためのパレツトの交換を行
い、以下必要に応じて同様の操作を繰り返す。
このように、本実施例のパレツトチエンジヤ
は、スイングレバー140の先端部をストツパ1
02の位置決め穴116から突出させる操作を選
択することによつて、加工済みワークを載せたパ
レツトをパレツト載置台4から搬出せずにそのま
まの状態でワーク交換の段取り作業を行うことが
できるが、その場合にも上記同様に、クランプ装
置1Aに対するパレツト載置台4の位置決め及び
その解除動作は、係脱制御機構10の作用によ
り、パレツト載置台4の旋回操作からその載置台
4に対するパレツトの搬入操作に至る一連の操作
に機械的に連動してシーケンシヤルに実行され
る。但し、その場合には、パレツト載置台4上で
のワークの交換段取り作業を終了した後に、加工
済みワークを載せたパレツトを工作機械のワーク
テーブルから搬入しなければならない。先に加工
済みワークを載せたパレツトを搬入すると、それ
に連動してパレツト載置台4の旋回動が許容され
てしまうため、その後ではパレツト載置台4上で
のワークの交換段取り作業を安定的に行うことが
できなくなるからである。
第18図は、パレツトストツカ2をストツパ1
03に対向する位置に配置した場合の作用説明図
である。この場合には、ストツパ102及び10
4は実質的に不必要であるから、ストツパ104
の位置決め穴116には上記栓体117を嵌入す
ると共に、ブリツジ23を鉛直に設定して第13
図の状態にし、ストツパ102及び104を実質
的に機能させない。
例えば、第18図の実線で示すように、パレツ
ト載置台4の第1搬入出口12を工作機械のワー
クテーブル1に固定したクランプ装置1A対向さ
せて、一方の位置決めピン78がストツパ82に
嵌入されると、上記係脱制御機構10が第7図の
状態を採ることにより、パレツト載置台4はその
位置決めピン78及びストツパ82の作用によつ
て基台3に位置決めされる。このとき、パレツト
載置台4は、未加工ワークを載せたパレツト11
eを1対の第1レイル16に支持している。この
状態で、先ず、そのパレツト11eをクランプ装
置1Aに搬出して工作機械の加工に委ねる。加工
終了後に、加工済みワークを載せたパレツト11
eを1対の第1レイル16に搬入すると、その搬
入されたパレツト11eの先端部がクツシヨン1
22に当接してフツクレバー120をその力で回
動変位させるため、第11図に示すように、位置
決めピン78がストツパ82から上昇離脱し、そ
の状態がストツプレバー131によつて維持され
て、パレツト載置台4の旋回操作が許容される。
そして、パレツト載置台4を旋回操作すると、
同載置台4が90°旋回されたところで、自動的に
位置決めピン78がストツパ103に嵌入され、
2点鎖線で示すようにパレツト載置台4の第1搬
入出口12がパレツトストツカ2に対向して位置
決めされる。この状態で加工済みワークを載せた
パレツト11eをパレツトストツカ2に搬出する
と共に、未加工ワークを載せた別のパレツト11
fをパレツトストツカ2からパレツト載置台4に
搬入する。このときパレツト載置台4に搬入され
る新たなパレツト11fの先端部がクツシヨン1
22に当接してフツクレバー120をその力で回
動変位させるため、上記同様に、位置決めピン9
8がストツパ103から上昇離脱維持されて、パ
レツト載置台4の旋回操作が許容される。次いで
パレツト載置台4を逆方向に90°旋回したところ
で、自動的に位置決めピン78が再びストツパ8
2に嵌入されて位置決めされ、その状態で未加工
ワークを載せたパレツト11fをクランプ装置1
Aに搬出して、次の加工処理のためのパレツトの
交換を行い、以下必要に応じて同様の操作を繰り
返す。
このように、本実施例のパレツトチエンジヤ
は、スペースフアクタの観点から、パレツトスト
ツカ2をブリツジ23に対向させることができな
い場合に、同ストツカ2をストツパ103又は1
04に対向配置したときにも、クランプ装置1A
とパレツトストツカ2との間でパレツトの交換を
行うことができる汎用性を有する。その場合にも
上記同様に、クランプ装置1A及びパレツトスト
ツカ2に対するパレツト載置台4の位置決め及び
その解除動作は、係脱制御機構10の作用によ
り、パレツト載置台4の旋回操作からその載置台
4に対するパレツトの搬入操作に至る一連の操作
に機械的に直接連動してシーケンシヤルに実行可
能である。
以上本発明を実施例に基づいて詳細に説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更
可能である。
例えば、上記実施例では、パレツト載置台に最
大限2つのパレツトを載置して旋回位置決め可能
に構成したが、それに限定されるものではなく、
パレツトの往復移動によつて同パレツトを搬入出
可能なパレツト搬入出口を外縁部に等間隔で3つ
以上持つようにパレツト載置台を構成すると共
に、それに付随する位置決め部材及びストツパ並
びに係脱制御機構をそのパレツト載置台の構成に
対応させ、夫々加工内容の異なる膨数の工作機械
のワークテーブルの間で順次パレツトを交換可能
にして、工数の多い加工に対するドア・トウー・
ドア・タイムの短縮化に寄与することができるパ
レツトチエンジヤとすることもできる。
上記実施例では、位置決めピンをパレツト載置
台に設けると共に、ストツパを基台に設けた場合
について説明したが、その逆にしてもよく、その
場合には、上記実施例に例えば、割り出し機構及
び係脱制御機構は、パレツト載置台及び基台に対
する関係を逆にして構成すればよい。また、基台
に対するパレツト載置台の旋回方向をワンウエイ
クラツチなどで1方向に規制する場合には、上記
実施例の各ストツパにおける弾発的に昇降自在な
スライドストツパを一方だけとすればよい。
また、上記実施例では、工作機械のワークテー
ブルに固定したクランプ装置1Aとパレツトスト
ツカとの間でパレツトを交換する場合について説
明したが、直接工作機械のワークテーブルとの間
でパレツトの受け渡しを行う場合にも本発明を適
用することができる。更に、上記実施例では、パ
レツトの搬入出を手動操作で行う場合について説
明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、モータなどの駆動力を用いてパレツトの搬入
出を行う場合にも適用することができる。
〔発明の効果〕
本発明に係るパレツトチエンジヤは、工作機械
とパレツトストツカとの間でパレツトの交換を行
うとき、パレツトストツカ及び工作機械に対する
パレツト搬入出口の順次交換のためのパレツト載
置台の位置決め停止並びに旋回動を、パレツト載
置台の旋回操作からその載置台に対するパレツト
搬入操作に至る一連の操作に直接機械的に連動さ
せて制御することができる。したがつて、特別な
電気的制御回路やアクチユエータを用いることな
く、比較的簡単な構成によつて工作機械などとの
間でのパレツトの交換を行うことができると共
に、そのパレツトの交換を簡単な操作だけで確実
に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るパレツトチエンジヤの1実
施例を示すもので、第1図はパレツトチエンジヤ
の外観斜視図、第2図は昇降台の部分縦断側面
図、第3図は昇降台の一部平断面図、第4図は据
付装置の部分縦断側面図、第5図は据付装置の部
分平断面図、第6図は第1図におけるパレツト載
置台周りの概ね左半分を示す平面図、第7図は第
6図のa−a線矢視断面図、第8図は第1図にお
けるパレツト載置台周りの概ね右半分を示す縦断
面図、第9図はストツパの縦断面図、第10図、
第11図及び第12図は係脱制御機構の作用説明
のための第7図に対応する縦断面図、第13図は
ブリツジをワンタツチで水平及び鉛直状態に設定
するためのカム機構周りを示す縦断面図、第14
図は第13図の平面図、第15図はパレツトチエ
ンジヤにおける切削油回収のための構成を示す縦
断面図、第16図は工作機械のワークテーブル及
びパレツトストツカが第1図のように夫々ブリツ
ジに対向配置されている状態においてパレツト載
置台を180°づつ旋回させてパレツトの交換を行う
場合の作用説明図、第17図は第16図において
パレツトストツカを用いずにパレツトの交換を行
う場合の作用説明図、第18図はパレツト載置台
を90°づつ往復的に旋回させながらパレツトの交
換を行う場合の作用説明図である。 1……工作機械のワークテーブル、2……パレ
ツトストツカ、3……基台、4……パレツト載置
台、6……アンカボルト、7……ベース、8……
昇降台、9……据付装置、10……係脱制御機
構、11……パレツト、11A……溝、11B…
…位置決め穴、12……第1搬入出口、13……
第2搬入出口、16……第1レイル、18……第
2レイル、21及び23……ブリツジ、25……
ガードリング、30……基板、32……下部ボデ
イー、34……上部ボデイー、36……台形ね
じ、37……ストツプリングナツト、38……支
持リングナツト、50……スタツドボルト、51
……ハイトアジヤスタ、53……貫通孔、56…
…押しねじ、58……ロツクナツト、62……ベ
ースブロツク、63……センタブロツク、66及
び67……センタプレート、73及び93……プ
ツシユロツド、79及び98……位置決めピン、
81及び101……圧縮コイルスプリング、8
2,102,103、及び104……ストツパ、
110A及び110B……上向き斜面、111…
…ストツパホルダ、113A及び113B……ス
ライドストツパ、115A及び115B……圧縮
コイルスプリング、117……栓体、120及び
121……フツクレバー、126……凹部、12
7……案内平面、130……アイドルピン、13
1……ストツプレバー、140……スイングレバ
ー、141……プツシヤ、142……プツシユロ
ツド、149……フエースカム、150……係止
溝、151……ストツプレバー、153及び15
4……ねじりコイルスプリング、155及び15
6……端面カム、158及び159……ピン、1
60……油導通溝、164……油導通管、165
……油溜。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 外縁部に等間隔で複数個のパレツト搬入出口
    を備え、同口から搬入されるパレツトを載置する
    パレツト載置台と、 前記パレツト載置台を旋回可能に支持する基台
    と、 前記パレツト載置台又は前記基台の何れか一方
    の台から他方の台に向けて進出付勢され且つ後退
    動可能であつて、前記パレツト搬入出口の夫々に
    対応させて前記一方の台に等間隔で配置した複数
    個の位置決め部材と、 パレツト載置台との旋回途上で、進出状態の前
    記位置決め部材を一対一対応で夫々同時に係止す
    る、前記他方の台に配置した複数個のストツパ
    と、 前記ストツパが位置決め部材を係止した状態に
    おいて、前記ストツパと位置決め部材とを一対一
    対応させて、前記パレツト搬入出口から搬入され
    るパレツトに当接して変位することにより当該パ
    レツト搬入出口に対応する前記位置決め部材を後
    退動させてストツパから離脱させる離脱機構と、 前記ストツパと位置決め部材とを一対一対応さ
    せて、前記ストツパから位置決め部材を離脱させ
    た前記離脱機構の状態を保持させる保持機構と、
    全ての位置決め部材をストツパから離脱させた後
    のパレツト載置台の旋回途上で、前記離脱機構に
    対する保持機構の状態保持を解除して、全ての位
    置決め部材に付勢力による進出動を許容させる解
    除機構と、 を有して成るパレツトチエンジヤ。
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