JPH0368955B2 - - Google Patents

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JPH0368955B2
JPH0368955B2 JP23452385A JP23452385A JPH0368955B2 JP H0368955 B2 JPH0368955 B2 JP H0368955B2 JP 23452385 A JP23452385 A JP 23452385A JP 23452385 A JP23452385 A JP 23452385A JP H0368955 B2 JPH0368955 B2 JP H0368955B2
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JP
Japan
Prior art keywords
formula
organic
rust preventive
preventive agent
copper
Prior art date
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Expired
Application number
JP23452385A
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English (en)
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JPS6296682A (ja
Inventor
Koichi Saruwatari
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANKO KAGAKU KK
Original Assignee
SANKO KAGAKU KK
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Publication date
Application filed by SANKO KAGAKU KK filed Critical SANKO KAGAKU KK
Priority to JP23452385A priority Critical patent/JPS6296682A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は銅又は銅合金の発錆、腐食を防止する
ための防錆剤に関する。 〔従来技術〕 銅又は銅合金はその良好な導電性や成形性、価
格等の点から、電気機器材料、電子部品材料等に
広く多量に使用されている。 然しながら銅及び銅合金は周知の通り、空気中
の酸素や水分等により酸化、腐食を受け易く、各
種目的の用途において種々の不都合を生ずる。例
えば、プリント基盤製造時の銅箔加工工程におい
て表面保護処理を施さない銅箔は保存中に表面の
酸化により、ハンダ密着性、導電性等が劣化す
る。又銅粉含有の導電性樹脂においては銅粉表面
酸化により導電性が経時劣化する。 かかる不都合を防止するため、銅又は銅合金の
表面にイミダゾール系化合物により化成被膜を形
成する方法(特公昭46−17046、同48−11454、同
48−25621号各公報等)、ベンゾリアゾール類を用
いる方法(特開昭51−2933号公報)、アゾール類
とトリアジン類とを併用する方法(特開昭54−
148148号公報)等が知られている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 然しながらこれらの提案方法は防錆効果の経時
的保持やハンダ密着性等の点で不適当であるか又
は満足すべき水準に達していない。 本発明者はかかる問題点を解決するため鋭意検
討を加えた結果本発明に到達した。 〔問題を解決するための手段〕 本発明は、一般式() (式中、R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子、
ハロゲン原子、場合によりハロゲン原子又はアル
キル基で置換されていてもよいアルキル基、アリ
ール基或いはアラールキル基を、x1及びy1は1〜
3の整数を、それぞれ示す) で表わされる有機りん化合物、及び/又は一般式
() (式中、R3及びR4はそれぞれ独立に水素原子、
ハロゲン原子、場合によりハロゲン原子又はアル
キル基で置換されていてもよいアルキル基、アリ
ール基、或いはアラールキル基を、x2及びy2は1
〜3の整数を、R5はm個のヒドロキシル基を有
する有機化合物のヒドロキシル基を除いた残基
を、mは1〜10の整数を、それぞれ示す) で表わされる有機りん化合物の、1種又は2種以
上を主成分として含有してなる銅及び銅合金用防
錆剤を提供するものであり、本防錆剤を使用する
ことにより、銅及び銅合金表面の酸化、腐食を長
期間にわたつて効果的に防止し、又ハンダ密着性
等電子機器加工における特性の優れたものが得ら
れる。 一般式()で表わされる有機りん化合物は、
特公昭50−17979号公報に記載の方法により製造
される。 一般式()で表わされる有機りん化合物は特
公昭49−45397号公報に記載の方法に準じて製造
される。 すなわち、式(A)で表わされるo−フエニルフエ
ノール化合物に三塩化りんを反応させて得られる
式(B)で表わされる化合物に、ヒドロキシ基含有有
機化合物を縮合させることにより式()で表わ
される化合物が得られる。 R5−(OH)nが低分子量(低沸点)の一価のア
ルコール類やフエノール類の場合は、直接上記反
応式に従つて製造されるが、R5−(OH)nが比較
的高分子量や多価ヒドロキシ化合物である場合
は、先づ式(B)の化合物と適当な一価のヒドロキシ
化合物好適にはフエノールと反応させて式(D)の化
合物を得、これにR5−(OH)nのヒドロキシ化合
物を加えて加熱し、フエノールとの交換反応を行
わさせることにより有利に式()の化合物が得
られる。 〔上記各反応式で、R3,R4,R5,x2,y2及びm
は前記式()における定義に同じ。〕 例えば上記方法により次の如き有機りん化合物
が得られる。{但しx2=y2=0の場合。構造式の
後の〔 〕内はその略記号} (1) 式(D)1モルとデシルアルコール1モルから (2) 式(D)2モルと1,1−ビス(4−ヒドロキシ
−2−メチル−5−t−ブチルフエニル)ブタ
ン1モルから (3) 式(D)1モルと2,4−ジ−t−ブチルフエノ
ール1モルから (4) 式(D)1モルと2−t−ブチル−4−クレゾー
ル1モルから (5) 式(D)2モルと2,5−ジ−t−ブチルハイド
ロキノン1モルから 本発明の一般式()及び/又は一般式()
で表わされる有機りん化合物の1種又は2種以上
を主成分として含有してなる防錆剤には、さらに ヒンダードフエノール類〔例えば、2,6−ジ
−第三級ブチル−4−メチルフエノール、2,
2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−第三級ブ
チルフエノール)、テトラキス−{メチレン−3−
(3,5−ジ−第三級ブチル−4−ヒドロキシフ
エニル)プロピオネート}メタン等〕、 ジアルキルチオジプロピオネート類〔例えば、
ジラウリル−β,β′−チオジプロピオネート、ジ
ステアリル−β,β′−チオジプロピオネート、ジ
ミリスチル−β,β′−チオジプロピオネート等〕、 有機溶媒可溶の有機化合物(例えば、低分子量
ポリオレフイン類、炭化水素樹脂、水添ロジンエ
ステル、石油樹脂等)、 有機チタネート類〔例えば、イソプロピルトリ
(ジオクチルピロホスフエート)チタネート、チ
タニウムジ(ジオクチルピロホスフエート)オキ
シアセテート、トリ(ブチルオクチルピロホスフ
エート)イソプロピルチタネートモノ(ジオクチ
ル水素ホスフエート)、チタニウムジ(ブチルオ
クチルピロホスフエート)ジ(オクチル水素ホス
フエート)オキシアセテート等)、 を添加共存させることができる。 銅又は銅合金表面への本発明防錆剤の付着方法
としては、防錆剤の揮発性有機溶媒溶液中への漬
浸、引き上げ、乾燥による方法、該溶液の被処理
表面へのスプレー塗布、乾燥により方法等、被処
理物の形状、塗布量等に応じて適宜選択される。 〔実施例〕 次に本発明の防錆剤の銅表面の防錆効果につい
ての実施例を示す。 試験方法 トルエン100重量部に各化合物の所定重量部溶
解して得られた溶液に、銅板(表面を清浄化した
錆のないもの、30×50×1.5mm)を1分間浸漬し
た後引き上げ、そのまま室温で1時間風乾した。
この被処理銅板を屋外(海岸線から30mの日陰
部)に立てて、目視で試験板の表面に発錆が認め
られるまでの日数を調べた。比較のため、防錆剤
なし(トルエンのみ)、有機重合体(炭化水素樹
脂)又はトリアゾール化合物のみの使用の場合に
ついても併せ試験した。その結果を第1表に示
す。 〔効果〕 第1表から明らかなように本発明の防錆剤は銅
に対して長期にわたつて優れた防錆効果を示す。
又これらの試験板はハンダ密着性にも優れた性能
を示した。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中、R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子、
    ハロゲン原子、場合によりハロゲン原子又はアル
    キル基で置換されていてもよいアルキル基、アリ
    ール基或いはアラールキル基を、x1及びy1は1〜
    3の整数を、それぞれ示す) で表わされる有機りん化合物、及び/又は一般式
    () (式中、R3及びR4はそれぞれ独立に水素原子、
    ハロゲン原子、場合によりハロゲン原子又はアル
    キルで置換されていてもよいアルキル基、アリー
    ル基、或いはアラールキル基を、x2及びy2は1〜
    3の整数を、R5はm個のヒドロキシル基を有す
    る有機化合物のヒドロキシル基を除いた残基を、
    mは1〜10の整数を、それぞれ示す) で表わされる有機りん化合物の、1種又は2種以
    上を主成分として含有してなる銅及び銅合金用防
    錆剤。 2 ヒンダードフエノール類及び/又はジアルキ
    ルチオジプロピオネート類の1種又は2種以上を
    添加した特許請求の範囲第1項記載防錆剤。 3 有機溶媒可溶の有機重合物を添加した特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載の防錆剤。 4 有機チタネート類の1種又は2種以上を添加
    した特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項記
    載の防錆剤。
JP23452385A 1985-10-22 1985-10-22 銅及び銅合金用防錆剤 Granted JPS6296682A (ja)

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JPS6296682A JPS6296682A (ja) 1987-05-06
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US5668570A (en) 1993-06-29 1997-09-16 Ditzik; Richard J. Desktop computer with adjustable flat panel screen
JP3702069B2 (ja) * 1997-05-07 2005-10-05 東洋アルミニウム株式会社 アルミニウム顔料組成物
KR100609852B1 (ko) 2004-05-04 2006-08-08 삼성전자주식회사 디스플레이장치
KR100997932B1 (ko) 2004-06-15 2010-12-03 삼성전자주식회사 디스플레이장치

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