JPH0368748B2 - - Google Patents

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JPH0368748B2
JPH0368748B2 JP60239889A JP23988985A JPH0368748B2 JP H0368748 B2 JPH0368748 B2 JP H0368748B2 JP 60239889 A JP60239889 A JP 60239889A JP 23988985 A JP23988985 A JP 23988985A JP H0368748 B2 JPH0368748 B2 JP H0368748B2
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JP
Japan
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decorative
paint
wood
heat
pressure treatment
Prior art date
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Application number
JP60239889A
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JPS62102863A (ja
Inventor
Taichi Iketani
Hisayoshi Oosumi
Mitsuo Ishizuka
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は木質化粧材の塗装法に関し、下塗り
塗装によつて生ずる塗装生地の毛羽立ちを熱圧処
理することにより倒し、下地塗膜面を平滑化する
ようにしたものである。
〔従来技術とその問題点〕
一般に、木質材を研削または切削すると、その
表面に微少な糸状の繊維状物が生じる。このもの
は長さが約0.1mm程度で1cm2当り約50〜100本程度
で林立し、特に逆目に研削あるいは研磨すると激
しく表われる。この繊維状物は研削等の後では倒
れて表面に沿つて寝ており、肉眼ではそれ程目立
つものではないが、この上に塗料を塗布すると繊
維状物が起立し、塗料が繊維状物の周囲に溜つた
まま固化し、毛羽立ちが生じる。このため、方面
肌が荒れてサメ肌状になり、仕上げ塗装をそのま
ま施すことができなかつた。
このため、従来は木質材表面に下塗り塗装を行
つて乾燥させたのち#180〜#320程度のサンドペ
ーパーにて下塗り塗膜表面を研削し、毛羽を除去
していた。
しかしながら、このような方法にあつては、研
削作業に長時間を要すること、研削ムラなどによ
り塗膜を削りすぎて素地が表われたり、着色が落
ちたりすることがあり、作業に熱練を要するこ
と、研削粉などの塵埃の発生が激しく、これの吸
引除去装置が必要であるなどの問題点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、この発明にあつては、下塗り塗膜を熱
圧処理し、毛羽立ちを防止し、平滑な下塗り塗膜
表面が得られようにし、上記問題点を解決するよ
うにした。
以下、この発明を詳細に説明する。
この発明において使用される木質化粧材として
は、天然木突板、人工木突板等の化粧単板やこれ
ら化粧単板に不織布等の裏打ち材を裏打ちしたも
のあるいは化粧単板を木質系ボード、合板、木質
セメント板などに貼り合せた化粧合板、天然木寄
木などがある。これらの木質化粧材の表面は研
削、切削が施されており、また必要に応じて着色
剤を塗布し、適宜の色調に着色することができ
る。着色剤には染顔料を溶剤に溶解したものある
いはこれに少量の樹脂分を溶解させたものなどが
使用できるが、この着色処理によつても毛羽立ち
が生じ、その度合は塗料塗布の場合よりも激しく
なる傾向にある。
ついで、この木質化粧材には下塗り塗料が塗布
される。下塗り塗料としては、ウオツシユコー
ト、シーラー、サンデングシーラーなどがあり、
ラツカー系、ビニル系、アルキド系、アクリル系
などの熱可塑性樹脂系やポリウレタン系、不飽和
ポリエステル系、エポキシ系、熱硬化型アクリル
系などの熱硬化性樹脂系などが適宜使用される。
これら塗料の樹脂分は1〜100重量%とされ、着
色料、溶剤、各種添加剤などを含有するとができ
る。下塗り塗料の塗布量は、樹脂固形分と希釈溶
剤と合わせて20〜200g/m2程度とし、固形分換
算で2〜30g/m2程度とすることが本発明の目的
にてらして好ましく、木材組織に充分浸透される
ようにする。塗布はハケ塗りやスポンジロール塗
りなどによつて行われる。下塗り塗料はついで乾
燥される。乾燥度合は半乾燥(指圧乾燥)ないし
完全乾燥の状態であればどのような度合でもよ
い。乾燥後の木質化粧材は第1図に示すように、
表面研削、切削による繊維状物1…が木質化粧材
2表面から起立し、その周囲に塗料3が付着し、
毛羽立ちを呈している。
ついで、この木質化粧材の塗装面を熱圧処理す
る。熱圧処理は、塗装面に直接もしくは適宜の難
型フイルムを介して鏡面仕上げの定板を当てが
い、ホツトプレスにて加熱加圧する方法や鏡面仕
上げのプレスロール間を走行させて加熱加圧する
方法などが採用できる。加熱温度は、常温から
150℃までとされ、150℃を越えると木質化粧材そ
のものの熱劣化があつて好ましくない。また、下
塗り塗膜が完全乾燥状態の場合はその塗料の樹脂
の熱変形温度以上150℃までとされ、半乾燥状態
の場合は、塗料の乾燥を完結させるに十分な温度
以上とされる。加圧力は、0.1〜3MPa程度とさ
れ、加圧時間は数秒〜10分で十分である。熱硬化
性塗料を使つた場合には熱圧処理時、冷却が不要
となり、処理時間の短縮が計れて好ましい。この
加熱加圧処理によて、第2図に示すように表面の
毛羽立ちが倒され、平滑な下地塗膜面4が得られ
る。
また、熱圧処理時、プレス定板に表面エンボス
板を使用し、微細な凹凸面を持つ下地塗膜を得る
こともできる。
ついで、この下地塗膜面上に仕上塗装が施され
る。仕上げ塗料としては、その目的等に応じて任
意のものを選択することができる。この際、下地
塗布表面を研磨することなどは必要としない。
このような塗装方法によれば、下塗り塗装時に
生じた毛羽立ちを熱圧処理で倒して塗膜内に埋め
て固定することができ、毛羽立ちのない平滑な下
地膜面を得ることができる。また、熱圧処理によ
るものであるので、短時間で処理が完了し、従来
の研削による研磨粉発生などの不都合もない。さ
らに、熱圧処理後直ちに仕上げ塗装を行うことも
できる。また、下地塗膜は膜厚変動、色調変化な
どがなく常に均一な表面となり、プレス時の定板
を変えることにより平滑面、エンボス面など種々
の仕上げ面を得ることもできる。
〔実施例〕
実施例 1 坪量30g/m2の不織布で裏打ちした厚み0.2mm
の天然木ナラ化粧単板の表面に、下記配合の着色
ウオツシユコートをスポンジロールコータにて50
g/m2塗布した。
ビニルブチラール樹脂2部(重量部、以下同じ) エタノール 40部 トルエン 30部 キシレン 26部 染料(含金塗料) 2部 このものは、木繊維が塗料溶剤により膨潤し、
毛管現象によつて立ち上がり、毛羽立ち状態とな
るばかりかスポンジロールコーターによる塗布ム
ラが生じており、#180〜#280のサンドペーパー
研摩が必要な表面状態であつた。
この化粧単板をジユラルミン製鏡板に挿み、温
度110℃、圧力1.0MPa、時間2分間熱圧処埋を施
したところ、着色ウオツシユコートが流動し、毛
羽立ちのない平滑な化粧単板が得られた。
この化粧単板を厚さ18mmのパーテイクルボード
に貼り、直接ポリウレタン樹脂塗料を上塗り塗料
として60g/m2エアースプレーガンに塗布したと
ころ、毛羽立ちのない平滑なオープンポア塗装面
が得られた。
一方、同様の着色ウオツシユコートを塗布し、
熱圧処理を行わずに上塗り塗装を施したもので
は、塗装面に0.1〜0.5mmの毛羽立ちがあり、ロー
ルマークも残り、良好な仕上りではなかつた。
実施例 2 厚さ18mmのパーテイクルボードに厚さ0.5mmの
天然木アメリカンウオールナツト化粧単板を接着
してなる化粧板の化粧単板表面を#240のサンド
ペーパーで研摩し、ついで着色剤を塗布し着色し
た。ついで、この表面に下記配合のポリウレタン
樹脂塗料を40g/m2塗布し、25℃で1時間乾燥
し、押圧乾燥した。
A液 ニツポラン800(日本ポリウレタン工業) 9.1部 ニツポラン1100(日本ポリウレタン工業) 9.1部 酢酸エチル 12.0部 酢酸ブチル 12.0部 エチルグリコールモノアセテート 12.0部 トルエン 12.0部 B液 コロネートL(日本ポリウレタン工業) 28.8部 トルエン 5.0部 この状態では、化粧単板表面は0.1〜0.5mm程度
の木繊維が起立した毛羽立ち状態となつていた。
この化粧材の表面にフツ化ビニルフイルム(25μ
m)を離型フイムとして載置し、熱圧処理を施し
た。熱圧処理は160℃に加熱したロールプレスを
用い、圧力1.0MPa、送り速度3m/分の条件に
て3回ロールに通すことによつて加圧を行つた。
得られた化粧材表面は毛羽立ちがなく、平滑面
となつていた。その上にノンワツクス型ポリエス
テル樹脂塗料を200g/m2塗布したところ、平滑
な鏡面仕上りが得られた。
一方、同様のポリウレタン樹脂塗料を塗布後、
熱圧処理を行わずにポリエステル樹脂塗料を上塗
りしたものでは、毛羽立ちがあり、導管も完全に
は充填されていない凹凸のある表面が得られた。
実施例 3 坪量30g/m2の不織布で裏打ちした厚さ0.2mm
天然木アメリカンウオールナツト単板に着色剤を
塗布して着色を施し、さらに下記配合の軟質ポリ
ウレタン樹脂塗料を40g/m2を塗布し、25℃で16
時間乾燥させた。
ルビラツク715μ(東洋ポリマー社) 100部 ルビラツク50(東洋ポリマー社) 25部 シンナー 80部 この化粧単板をステンレス製定板に挿み、温度
160℃、圧力2.0MPa、時間5分の条件で熱圧処理
を施した。ついで、この化粧単板を中比重繊維板
(MDF)に貼り合せ、塗装下地剤とした。このも
のの上にポリウレタン樹脂半艶消し塗料をエアー
スプレー法にて30g/m2塗布したところ、表面が
平滑なオープンボアー仕上げ塗装面が得られた。
ところで、従来このような薄物の化粧単板の塗
装においては、上記軟質ポリウレタン樹脂塗料塗
布後、発生した毛羽立ちを除去するため、下塗り
済み単板を台板に粘着テープ等で仮止めし、ワイ
ドベルトサンダーを用いてその表面に研摩してい
る。このため、仮り止めの手間が掛り、単板の反
りや厚さムラなどによつて、研摩を均一に行うこ
とが困難で、時として研磨が部分的に過度にな
り、着色が取れたり、素地が露出したりするなど
の不都合が生じる。また、化粧単板を台板に貼り
合せたのち、着色、下塗り、上塗りを順次施すも
のでは、同様に下塗り後にサンデイグを行わねば
ならないが、このサンデイングの際に単板の四隅
の角で研磨が進み、着色が取れるいわゆる角ムケ
が生じることがある。この発明の方法によれば、
このような不都合はすべて解消できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明の木質化粧材の
塗装法は、木質化粧材の研削表面に下塗り塗料を
塗布し、ついでこの塗装面を熱圧処理して毛羽立
ちを除去し、これを研磨することなく直接仕上げ
塗装を施すものであるので、従来必須工程であつ
た下塗り後の表面研削が必要となる。よつて、短
時間で毛羽立ちを除去でき、研磨ムラなどがな
く、膜厚、色調などが一定した均一な下塗り塗膜
が得られ、また研削粉等の発生がないので、作業
環境が良好であり、さらに熱圧処理直ちに上塗り
塗装ができて作業性もよく、かつ熱圧プレス時の
定板の表面に応じた仕上げ面を得ることができる
などの利点を有するものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は下塗り塗装後の毛羽立ちの状態を示す
概略断面図、第2図は熱圧処理後の状態を示す概
略断面図である。 1……繊維状物、2……木質化粧材、3……塗
料(下塗り)、4……下地塗膜面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 木質化粧材の研削表面に下塗り塗料を塗布
    し、ついでこの塗装面を熱圧処理して塗装面を毛
    羽立ちを除去したのち、この塗装面を研磨するこ
    となく仕上げ塗装を施すことを特徴とする木質化
    粧材の塗装法。
JP23988985A 1985-10-26 1985-10-26 木質化粧材の塗装法 Granted JPS62102863A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23988985A JPS62102863A (ja) 1985-10-26 1985-10-26 木質化粧材の塗装法

Applications Claiming Priority (1)

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JP23988985A JPS62102863A (ja) 1985-10-26 1985-10-26 木質化粧材の塗装法

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Publication Number Publication Date
JPS62102863A JPS62102863A (ja) 1987-05-13
JPH0368748B2 true JPH0368748B2 (ja) 1991-10-29

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ID=17051374

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JP23988985A Granted JPS62102863A (ja) 1985-10-26 1985-10-26 木質化粧材の塗装法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009049136A (ja) * 2007-08-17 2009-03-05 Fujitsu Ltd 配線基板、配線パターン形成方法および配線基板の製造方法
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5212248A (en) * 1975-07-21 1977-01-29 Hokushin Gohan Kk Method for treating coated substrate such as boards
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