JPH0367898B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0367898B2
JPH0367898B2 JP59241740A JP24174084A JPH0367898B2 JP H0367898 B2 JPH0367898 B2 JP H0367898B2 JP 59241740 A JP59241740 A JP 59241740A JP 24174084 A JP24174084 A JP 24174084A JP H0367898 B2 JPH0367898 B2 JP H0367898B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
master cylinder
drum
back plate
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59241740A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61119458A (ja
Inventor
Shoichi Washizu
Takeshi Morijiri
Kazuo Kogure
Hideyuki Morimoto
Ryuichi Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP24174084A priority Critical patent/JPS61119458A/ja
Priority to GB08528363A priority patent/GB2169367B/en
Publication of JPS61119458A publication Critical patent/JPS61119458A/ja
Priority to US07/071,563 priority patent/US4792023A/en
Publication of JPH0367898B2 publication Critical patent/JPH0367898B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T7/00Brake-action initiating means
    • B60T7/12Brake-action initiating means for automatic initiation; for initiation not subject to will of driver or passenger
    • B60T7/122Brake-action initiating means for automatic initiation; for initiation not subject to will of driver or passenger for locking of reverse movement

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車等のブレーキ装置に関する。 〔従来の技術及びその問題点〕 例えば、実開昭55−43905号で開示されている
ブレーキ装置では、クラツチペダルを踏むことに
より、これと連動している弁装置を閉弁させ、登
坂路上にある自動車のホイールシリンダに液圧を
保持してブレーキを保持するようにしている。す
なわち、運転手はブレーキペダルから足を離して
も自動車を登坂路上で停止させておくことができ
るが、クラツチペダルは踏み込み続けておかねば
ならない。 そして発進するときには、クラツチペダルを
徐々に戻して、すなわち半クラツチの状態にして
アクセルペダルを踏んでエンジンの回転数を上
げ、自動車を発進させるようにしている。 以上のように自動車を登坂路上で停止する際に
はクラツチペダルを踏み込んで弁装置を閉弁さ
せ、クラツチペダルを発進時に戻すことにより開
弁させるのであるが、この弁装置とクラツチペダ
ルとに関連する各種部材、例えばクラツチフエー
シングの摩耗等が生ずると、クラツチペダルの位
置に対して開弁するタイミングは一定であるもの
の、クラツチフエーシングを介してエエンジンか
ら車輪へ発進のために充分な駆動力が伝達される
時期とは、ずれてくる。すなわち、駆動力が充分
車輪に伝達される前にブレーキが解放されてしま
うことになる。 これは、上記従来のものでは、クラツチペダル
の位置が、クラツチ装置において所謂半クラツチ
状態となるような位置にあるとき、ブレーキを解
放するように設定しており、クラツチフエーシン
グが摩耗等をしてくると、上記半クラツチ状態と
なるような位置が変化し、この変化に応じて上記
解放時期を変化させることが行なわれないことが
原因として生ずる。 このように、車輪に充分な駆動力が伝達される
時期と、ブレーキが解放される時期とが、後者が
早く前者が遅くなるようにずれてくると、登坂路
で発進する際、後方に移動して事故を発生させる
ことになる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は上記問題に鑑みてなされ、自動車等の
停止発進の際、車輪又は車体の状態に応じて適正
な動作を行なうことができるブレーキ装置を提供
することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的は、運転手の操作により圧力を発生す
るマスタシリンダと、該マスタシリンダから圧力
を供給されることにより車輪にブレーキを作用さ
せるドラムブレーキ装置と、前記マスタシリンダ
と前記ドラムブレーキ装置とを接続する圧力管路
に設けられ指令に応じて前記ドラムブレーキ装置
側の圧力を保持する弁装置とを備え、前記ドラム
ブレーキ装置が、車体の非回転部に取り付けられ
るバツクプレートと、該バツクプレート上に移動
可能に配置される一対のブレーキシユーと、該一
対のブレーキシユーの各々に設けられ車輪と共に
回転するドラムに対向するブレーキ摩擦材と、前
記バツクプレートに取り付けられ前記一対のブレ
ーキシユー各々の一端部を互いに対向させて支持
するアンカーと、前記一対のブレーキシユーの他
端部間で前記バツクプレートに取り付けられ前記
マスタシリンダから供給される出力により前記一
対のブレーキシユーを拡開して前記ブレーキ摩擦
材を前記ドラムに押圧するホイールシリンダと、
前記ブレーキ摩擦材と前記ドラムとの間に生ずる
摩擦力の作用方向の変化を検知して前記弁装置に
指令を与える検知手段とを有するブレーキ装置に
おいて、前記アンカーは、前記バツクプレートに
固定されるアンカー本体と、該アンカー本体に支
持されて両端部に前記一対のブレーキシユーの一
端部が当接し前記摩擦力の作用方向の変化に基づ
いて摺動可能な摺動アンカー部とを有しており、
前記検知手段が、前記アンカー本体又は前記バツ
クプレートに取り付けられると共に、前記摺動ア
ンカー部と連動する検知部を有し、該検知部の前
記アンカー本体に対する移動に応じて切り換わる
スイツチであるブレーキ装置、によつて達成され
る。 〔作用〕 上記構成によれば、自動車が登坂路でブレーキ
作動により停止すると、摺動アンカー部はブレー
キシユーに押圧されて一方向に摺動し、スイツチ
が操作される。これにより弁装置は閉弁し、車輪
ドラムブレーキ装置にブレーキ力が保持される。
自動車を発進させるべく車輪に前進方向への回動
力を加えると、アンカー本体に対して摺動アンカ
ー部が他方向に摺動し、スイツチが再度操作され
る。これにより弁装置は開弁し、車輪ドラムブレ
ーキ装置のブレーキ力が解放される。このように
して車輪の状態に応じてブレーキを保持し、解放
することができる。 〔実施例〕 まず、本発明の実施例を説明する前に、本発明
の作動原理について第1図を参照して説明する。 第1図において自動車は坂道Sを矢印F方向に
走行しているものとする。従つて車輪1は矢印A
方向に回転している。公知のように車体の非回転
部に固定されたバツクプレート3にはホイールシ
リンダ2が固定されており、これに一対の弓形の
背面部にブレーキ摩擦材としてのブレーキライニ
ング4a′,4b′が固着されたシユー4a,4bの
上端部が枢着されている。また下端部は可動体と
しての摺動アンカー部6の両端部6a,6bに当
接している。摺動アンカー部6はバツクプレート
3に固定されたアンカー本体7の貫通孔に摺動自
在であり、両端部6a,6bがアンカー本体7に
当接することにより摺動アンカー部6の右方往動
位置及び左方往動位置が規制される。図では右方
往動位置が示されている。一方の端部6bにはス
イッチ作動ロツド8が固定されており、これはア
ンカー本体7に固定されたスイツチ9の検知部で
ある作動子9aに当接している。作動子9aは図
示せずともばねにより右方に付勢されており、図
示の状態ではオフとなつている。10a,10b
はシユー4a,4bを内側に向つて付勢するリタ
ーンスプリングである。また、シユー4aとバツ
クプレート3との間には、シユー4aを摺動アン
カー部6の一端部6aに常時当接する方向に付勢
するばね10cが張設してあり、シユー4a,4
bのがたつきによるスイツチ9の誤作動を防止す
るようにしている。 以上のように構成される車輪ブレーキ装置はい
わゆるLT型ドラムブレーキと呼ばれ、一方のシ
ユー4aはリーデイングシユーと呼ばれ、他方の
シユー4bはトレーリングシユーと呼ばれる。
今、自動車を停止させるべく図示しないブレーキ
ペダルを踏み込むとホイールシリンダ2に圧液が
供給され、シユー4a,4bが拡開すると、ブレ
ーキライニング4a′,4b′が車輪1と共に回転す
る回転体5に圧接される。ライニング4a′,4
b′と回転体5との間には回転体5の回転方向(矢
印A方向)とは逆方向に摩擦力が生じ、これによ
りブレーキ力が得られるのであるが、摩擦力と同
じ大きさで反対方向の反力が矢印B,Cで示すよ
うにブレーキ反力として作用し、リーデイング側
シユー4aは、ホイールシリンダ2内のピストン
からの押圧力と反力Bとが合算されて摺動アンカ
ー部6の一端部6aに当接し、トレーリングシユ
ー4bはその差で他端部6bに当接する。また、
リーデイング側シユー4aはセルフサーボ作用に
より、より強く一端部6aに当接するようにな
る。これにより摺動アンカー部6を図において右
方に押す力の方が大きいので、摺動アンカー部6
は図示の右方往動位置をとり続け、スイツチ9は
オフのままである。 自動車が停止し、クラツチを切ると重力作用に
より車輪1は矢印Aとは反対方向に回動力を受け
る。すなわち、自動車を低地へ移動させようとす
るバツクトルクを受ける。ライニング4a′,4
b′と回転体5との間に働く摩擦力の方向は逆転
し、矢印B又はCの方向になるが、摺動アンカー
部6の端部6a,6bがシユー4a,4bの端部
により受ける力の大きさは端部6bの方が大きく
なり、シユー4a,4bがバツクプレート3上を
時計方向に移動して、摺動アンカー部6は図にお
いて左方へと摺動し、左方往動位置をとる。これ
によりスイツチ9の作動子9aは押圧され「オ
ン」となる。この「オン」信号で後述する電磁弁
が閉弁し、マスタシリンダ側とホイールシリンダ
2側とは遮断され、ブレーキペダルから足を離し
てもブレーキが保持されることになる。クラツチ
ペダルはニユートラル位置で足から離したままで
よい。 自動車を発進させる場合には、クラツチペダル
を半クラツチの状態に踏み込んで、アクセルペダ
ルを踏むと車輪1すなわち回転体5に矢印A方向
に駆動トルクが伝達される。これによりライニン
グ4a′,4b′と回転体5との間の摩擦力は再び逆
転し、矢印B,Cで示すようなブレーキ反力がシ
ユー4a,4bに作用し、摺動アンカー部6は右
方へと移動し、図示の右方往動位置をとる。すな
わち、スイツチ9は「オフ」となり、図示しない
電磁弁は開弁し、マスタシリンダ側とホイールシ
リンダ2側とは連通状態となる。かくしてホイー
ルシリンダ2の液圧はマスタシリンダ側に解放さ
れ、ブレーキはゆるめられ、自動車は発進する。 以下、本発明の実施例によるブレーキ装置につ
いて第2図を参照して説明する。なお、第1図に
対応する部分については同一の符号を付し、その
詳細な説明は省略する。 第2図においてタンデムマスタシリンダ11に
はブレーキペダル12が結合され、その第1液圧
発生室は管路13を介して前輪14のホイールシ
リンダに接続される。この前輪14にはデイスク
ブレーキが採用される。第2液圧発生室は管路1
5、後に詳述する弁装置16、管路17、電磁弁
18及び管路19を介して後輪20のホイールシ
リンダ2に接続される。第2図では第1図と比べ
図を簡略化するために回転体は省略されている。 第2図において、電線路は一点鎖線で示される
が、スイツチ9に接続される一方の電線路にはバ
ツテリのプラス端子21、イグニツシヨンスイツ
チ22、リレー23が接続され、他方の電線路に
は上述の電磁弁18のソレノイド28、作動表示
ランプ30、パーキングスイツチ31、ドアスイ
ツチ32及びブザー33が接続されている。 リレー23のソレノイド23aにはリバース・
スイツチ26及びバツテリのプラス端子27が接
続されている。リバース・スイツチ26は後進用
ギアに切り換えると閉じ、ソレノイド23aが励
磁されて、可動接点は固定接点24側に切り換え
られる。リバース・スイツチ26が開いている場
合には、可動接点は固定接点25に図示するよう
に接続されている。 図示の状態でイグニツシヨンスイツチ22が閉
じ、第1図で説明した作用で摺動アンカー部6が
図示の位置から左方に移動するとスイツチ9が閉
じ、バツテリのプラス端子21から電流が電磁弁
18のソレノイド28及び作動表示ランプ30に
流れる。 電磁弁18は2位電磁切換弁であつて、ソレノ
イド28に通電しないときには、ばね29の働き
でDの位置をとり、管路17と19とを連通させ
ているが、ソレノイド28に通電するとEの位置
をとり、管路17と19とを非連通とする。 パーキングスイツチ31は駐車ブレーキを作動
させていないときには図示のように閉じており、
作動させると開くように構成されている。ドアス
イツチ32はドアが閉まつているときには図示の
ように開いており、ドアを開けると閉じるように
構成されている。従つて、後輪20内に設けられ
るスイツチ9が閉じているときに駐車ブレーキの
作動させないでドアを開くとブザー33が鳴るよ
うになつている。 次に弁装置16の詳細について説明する。 その弁本体40は段付孔41を有し、これにシ
ールリングを装着した段付ピストン42が摺動自
在に嵌合している。段付ピストン42の両側には
マスタシリンダ圧室4445が形成され、これ
らは通孔48,46、管路15,47,13を介
して常時、マスタシリンダ11側と連通してい
る。段付ピストン42はばね43により左方に付
勢され、通常は左側端壁の突起40aに当接して
図示する位置をとつている。 段付ピストン42の小径部には径方向に貫通孔
49が形成され、更にこれを連通して軸方向に段
付孔50が形成されている。段付孔50の大径孔
部には弁球52がばね51により付勢されて配設
されており、通常は図示するように傾斜段部50
aと当接している。すなわち、傾斜段部50aは
弁座として働いている。また、段付ピストン42
の右端面にはリング状のゴム板53が貼着されて
おり、弁本体40の内側右端壁に対向しており、
この右端壁に形成された通孔54と同心的となつ
ている。段付ピストン42が右方に移動してゴム
板53が通孔54の周囲の壁面40bに当接する
とマスタシリンダ圧室44と通孔54との連通は
遮断される。すなわち壁面40bは弁座として働
く。然しながら、マスタシリンダ圧室44からの
圧液は段付ピストン42の貫通孔49、軸方向の
段付孔50の小径部を通り弁球52を開弁させて
通孔54を通つて管路17側へと流入することが
できる。この逆方向への流れは禁止される。すな
わち、弁球52、ばね51及び弁座50aは逆止
弁を構成する。 本発明の実施例は以上のように構成されるが、
次にこの作用、効果などについて説明する。 今、自動車は坂道を登つており、停止すべくブ
レーキペダル12を踏み込んだものとする。な
お、第2図においてイグニツシヨンスイツチ22
は閉じているが、その他のスイツチ、各部材は図
示の状態にある。 マスタシリンダ11からの圧液は管路13を通
つて前輪14のホイールシリンダに供給されると
共に管路15、弁装置16の通孔48、マスタシ
リンダ圧室44、通孔54、管路17、電磁弁1
8(スイツチ9はオフのままであるのでソレノイ
ド28は励磁されておらずDの位置にある)、管
路19を通つて後輪20のホイールシリンダ2に
供給される。弁装置16内では段付ピストン42
は両側のマスタシリンダ圧室4445から液圧
を受けるが、一方のマスタシリンダ圧室45側の
受圧面積がより大きいので、この受圧面積差によ
る右方への液圧力がばね43のばね力に打ち勝つ
と段付ピストン42は右方へと移動し、先端のゴ
ム板53が弁座40bに着座する。以後、マスタ
シリンダ11からの圧液はマスタシリンダ圧室
4、通孔49,50を通り、弁球52を開弁させ
て、後輪20のホイールシリンダ2側に供給され
る。 両輪14,20にブレーキがかけられ自動車は
減速する。後輪20においてはライニング4a′,
4b′が図示しない回転体(矢印R方向に回転して
いる)に圧接し、これとの間に摩擦力が発生する
が、第1図で説明したようにリーデイング側のシ
ユー4aに働くブレーキ反力の方が大きく摺動ア
ンカー部6は図示の右方往動位置をとつたままで
ある。すなわち、スイツチ9はオフのままである
ので、電磁弁18のソレノイド28は非励磁のま
まであり、Dの位置をとり続ける。 自動車が坂道で停止すると車輪と共に回転して
いた回転体には走行していたときとは反対方向の
回動力が生じ、回転体とライニング4a′,4b′と
の間に働く摩擦力がそれまでとは逆転する。これ
によりトレーリング側のシユー4bへのブレーキ
反力の方が大きくなり、摺動アンカー部6は左方
へと押動され、左方往動位置をとる。スイツチ作
動ロツド8によりスイツチ9の作動子9aが押し
込まれる。スイツチ9はオンし、電磁弁18のソ
レノイド28は励磁され、電磁弁18はEの位置
に切り換えられる。かくしてマスタシリンダ11
側とホイールシリンダ2側とは遮断される。この
状態で運転手がブレーキペダル12への踏力を解
除すると、前輪14のホイールシリンダからはブ
レーキ液はマスタシリンダ11に還流するが、電
磁弁18は遮断状態にあるので、後輪20のホイ
ールシリンダ2からはブレーキ液は還流せず、こ
こに圧液が保持される。これにより自動車は坂道
で停止状態を維持することができる。なお、弁装
置16内ではマスタシリンダ11の液圧が段付ピ
ストン42への右方への液圧力がばね43のばね
力より小さくなるほど低下すると、図示の位置へ
と移動し、ゴム板53は弁座40bから離座して
管路17側とマスタシリンダ圧室44とは自由連
通とされるが、すでに電磁弁18は遮断状態にあ
るので、後輪20のブレーキ力保持には何ら関係
しない。クラツチはニユートラルの状態に切り換
えられ、従来はブレーキ力を保持するためにクラ
ツチペダルを踏み続けていなければならなかつた
が、本実施例ではペダルから足を離しておくこと
ができる。 電磁弁18のソレノイド28が励磁されると共
に作動表示ランプ30が点灯し、運転手は電磁弁
が作動してブレーキ力が保持されていることを認
識することができる。 然しながら、運転手がこれを無視して、もしく
は忘れて駐車ブレーキをかけずに運転席を離れ、
車外に出ることが考えられる。本実施例ではこの
ような場合にはブザー33が鳴り、運転手に警告
を発する。すなわち、パーキングスイツチ31は
閉じたままで、ドアを開くとドアスイツチ32が
閉じ、ブザー33に通電される。駐車ブレーキを
かけた場合にはパーキングスイツチ31は開くの
でブザー33は鳴らない。 自動車を発進させるべく、ギアを切り換え、ク
ラツチペダルを半クラツチの状態にして、アクセ
ルペダルを踏むと、後輪20の図示しない回転体
に駆動力が伝達され、回転体とライニング4a′,
4b′との間の摩擦力は再び反転し、リーデイング
側のシユー4aへのブレーキ反力の方が大きくな
つて摺動アンカー部6は右方へと押動され、図示
の位置をとる。スイツチ9はオフし、電磁弁18
のソレノイド28への通電は断たれる。電磁弁1
8は再びDの位置をとり、マスタシリンダ11側
とホイールシリンダ2側とは連通させられる。ホ
イールシリンダ2内に保持されていた圧液は図示
の状態にある弁装置16を通つてマスタシリンダ
11に還流する。かくしてブレーキは解放され、
自動車は発進する。 なお、坂道で停止した後、積極的に後退したい
場合がある。この場合には、後退用にギアを切り
換えるとリバース・スイツチ26が閉じ、リレー
23が励磁される。これによりその可動接点は他
方の固定接点24側に切り換えられる。これにス
イツチ9への通電は断たれ、電磁弁18はDの位
置をとり、後輪20のホイールシリンダ2の圧液
はマスタシリンダ11側に還流する。よつて自動
車は自由に後退することができる。 以上では自動車が坂道で停止する動作の通常の
場合を説明したが、坂道の傾斜角や自動車の車体
の懸架機構によつては急ブレーキをかけると後輪
20のスイツチ9がオン状態に維持されない場合
も考えられる。弁装置16はこのような場合に対
処するために設けられている。 すなわち、上述の場合には急ブレーキをかける
と自動車はいわゆるノーズダイブ現象が生じ、車
体の後輪側は地面から浮き上がるような姿勢にな
る。その後、揺り戻しにより沈み込み、そして再
び揺り戻しによりノーズダイブする。最初のノー
ズダイブではスイツチ9はオフのままであるが、
揺り戻しの沈み込みでオンとなる。然しながら、
更に次のノーズダイブでスイツチ9はオフとな
る。スイツチ9は自動車の停止と共に安定にオン
とはならない。結局、殆ど前輪側のバツクトルク
で自動車が停止状態を維持することになる(ブレ
ーキペダル12は踏んだまま)ので、充分に時間
が経つた後ではスイツチ9はオンするとは限らな
い。弁装置16はこのような事態に対処するため
に設けられている。 すなわち、急ブレーキをかけた後、ブレーキペ
ダル12への踏力を解除すると前輪14のホイー
ルシリンダの圧液は管路13を通つてマスタシリ
ンダ11に還流し始める。然しながら、弁装置1
6において段付ピストン42は未だ右方に移動し
たままで、ゴム板53が弁座40bに着座してい
るので、後輪20のホイールシリンダ2からマス
タシリンダ11側に圧液が環流するのが遅れる。
この遅れの間に車輪の後退傾向による前輪14の
バツクトルクの付与割合は減少し、後輪20のそ
れは増加して、後輪20のスイツチ9がオンとな
り、以後これを持続する。 スイツチ9のオンの後、弁装置16において段
付ピストン42の右方への液圧力が管路47側の
液圧低下と共に左方への液圧力とばね43のばね
力との和より小さくなつて左方へ移動し始め、図
示の位置をとる。管路17側とマスタシリンダ圧
44とは自由連通とされるが、電磁弁18はす
でに閉弁状態となつているので、後輪20のホイ
ールシリンダ2からは圧液はマスタシリンダ11
側に還流することなくブレーキ力は保持される。
発進は上述の場合と同様にして行なわれる。 上述したように、本発明の実施例によるブレー
キ装置では、摺動アンカー部6が所定量移動し、
スイツチ9が機械的に操作されることにより、車
輪ドラムブレーキ装置側圧力の保持又は解放が行
なわれている。従つて、スイツチ9の作動は確実
で、又、ブレーキ力の保持又は解放に係わる電気
的検出回路の構成も簡略である。 以上、本発明の実施例について説明したが、勿
論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基づいて種々の変形が可能であ
る。 例えば、以上の実施例では坂道で停止時に後輪
20にブレーキ力を更に増大させることはできな
いが、電磁弁18に並列にマスタシリンダ11側
からホイールシリンダ2側への方向を順方向とす
る逆止弁を接続すれば、更に増大させることが可
能となる。 また以上の実施例では後輪20にのみブレーキ
を保持するようにしたが、これではブレーキ力が
不足である場合には、前輪14にもブレーキを保
持するようにしてもよい。この場合には、すでに
提案されているように後輪のブレーキ液圧を受
け、これにより閉弁する弁装置をマスタシリンダ
と前輪との間に設ければよい。この弁装置として
は例えば実施例に示す弁装置16がそのまま適用
可能である。すなわち、マスタシリンダ11から
の管路15を直接、電磁弁18に接続し、管路1
3を弁装置16の通孔48に接続し、通孔54の
前輪14のホイールシリンダに接続し、後輪20
へホイールシリンダ2を更に弁装置16の通孔4
6に接続するようにすればよい。 また、以上の実施例ではスイツチ9をバツクプ
レート3に固定されているアンカー本体7に取り
付けて、その作動子9aが摺動アンカー部6の端
部6bの移動を検知したが、スイツチ9をバツク
プレート3に固定しても同様に検知することがで
きることはアンカー本体7がバツクプレート3に
固定されているので、明らかである。 また、以上の実施例におけるパーキングスイツ
チ31の代わりにクラツチスイツチを用いてもよ
い。この場合、クラツチペダルを踏むと開くスイ
ツチである。 〔発明の効果〕 以上述べたように本発明のブレーキ装置によれ
ば、クラツチペダルを踏み続けていなくても車両
等の停止状態を維持することができる。また、ク
ラツチ板のような部材が摩耗してもペダル操作と
実際の車輪又は車体の動きとのタイミングがずれ
るということがない。 また、車輪ドラムブレーキ装置のブレーキ力の
保持または解放は、摺動可能な摺動アンカー部の
移動により機械的にスイツチの検知部である作動
子が連動して操作されて行なわれるので、作動が
確実であり、また、ブレーキライニングの摩耗等
による誤作動の恐れもなく信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の作動原理を説明するための坂
道上にある車輪の概略側面図、第2図は本発明の
実施例によるブレーキ装置の配管系統図である。 なお図において、2……ホイールシリンダ、3
……バツクプレート、4a,4b……ブレーキシ
ユー、4a′,4b′……ブレーキライニング、5…
…回転体、6……摺動アンカー部、7……アンカ
ー本体、9……スイツチ、9a……作動子、11
……タンデムマスタシリンダ、15,17,19
……圧力管路、16……弁装置、18……電磁
弁、20……後輪。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 運転手の操作により圧力を発生するマスタシ
    リンダと、該マスタシリンダから圧力を供給され
    ることにより車輪にブレーキを作用させるドラム
    ブレーキ装置と、前記マスタシリンダと前記ドラ
    ムブレーキ装置とを接続する圧力管路に設けられ
    指令に応じて前記ドラムブレーキ装置側の圧力を
    保持する弁装置とを備え、前記ドラムブレーキ装
    置が、車体の非回転部に取り付けられるバツクプ
    レートと、該バツクプレート上に移動可能に配置
    される一対のブレーキシユーと、該一対のブレー
    キシユーの各々に設けられ車輪と共に回転するド
    ラムに対向するブレーキ摩擦材と、前記バツクプ
    レートに取り付けられ前記一対のブレーキシユー
    各々の一端部を互いに対向させて支持するアンカ
    ーと、前記一対のブレーキシユーの他端部間で前
    記バツクプレートに取り付けられ前記マスタシリ
    ンダから供給される圧力により前記一対のブレー
    キシユーを拡開して前記ブレーキ摩擦材を前記ド
    ラムに押圧するホイールシリンダと、前記ブレー
    キ摩擦材と前記ドラムとの間に生ずる摩擦力の作
    用方向の変化を検知して前記弁装置に指令を与え
    る検知手段とを有するブレーキ装置において、前
    記アンカーは、前記バツクプレートに固定される
    アンカー本体と、該アンカー本体に支持されて両
    端部に前記一対のブレーキシユーの一端部が当接
    し前記摩擦力の作用方向の変化に基づいて摺動可
    能な摺動アンカー部とを有しており、前記検知手
    段が、前記アンカー本体又は前記バツクプレート
    に取り付けられると共に、前記摺動アンカー部と
    連動する検知部を有し、該検知部の前記アンカー
    本体に対する移動に応じて切り換わるスイツチで
    あるブレーキ装置。
JP24174084A 1984-11-16 1984-11-16 ブレーキ装置 Granted JPS61119458A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24174084A JPS61119458A (ja) 1984-11-16 1984-11-16 ブレーキ装置
GB08528363A GB2169367B (en) 1984-11-16 1985-11-18 Brake control method and apparatus for a vehicle
US07/071,563 US4792023A (en) 1984-11-16 1987-07-08 Brake control method and apparatus for a vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24174084A JPS61119458A (ja) 1984-11-16 1984-11-16 ブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61119458A JPS61119458A (ja) 1986-06-06
JPH0367898B2 true JPH0367898B2 (ja) 1991-10-24

Family

ID=17078834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24174084A Granted JPS61119458A (ja) 1984-11-16 1984-11-16 ブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61119458A (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61295162A (ja) * 1985-06-21 1986-12-25 Nissan Motor Co Ltd 坂道発進補助装置
JPH072458B2 (ja) * 1986-09-10 1995-01-18 株式会社ナブコ ブレ−キ制御装置
JPH0653486B2 (ja) * 1986-10-16 1994-07-20 株式会社ナブコ ブレ−キ装置
JP2603466B2 (ja) * 1986-11-28 1997-04-23 株式会社ナブコ ブレーキ制御装置
JP2814080B2 (ja) * 1987-08-20 1998-10-22 株式会社ナブコ 車両用ブレーキ装置
JPH02310152A (ja) * 1989-05-25 1990-12-25 Suzuki Motor Corp 車両のブレーキ装置
DE19625919B4 (de) * 1996-06-28 2007-12-13 Robert Bosch Gmbh System zur Steuerung der Bremswirkung bei einem Kraftfahrzeug

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5453423A (en) * 1977-09-14 1979-04-26 Fujitsu Ten Ltd Device for preventing vehicle from reversing

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5453423A (en) * 1977-09-14 1979-04-26 Fujitsu Ten Ltd Device for preventing vehicle from reversing

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61119458A (ja) 1986-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61247553A (ja) ブレ−キ装置
JPH0254257B2 (ja)
JPH0367898B2 (ja)
JPH0443018B2 (ja)
US4792023A (en) Brake control method and apparatus for a vehicle
JPH0441107B2 (ja)
JP2544110B2 (ja) ブレ−キ制御装置
JPS6120458B2 (ja)
JP2542219B2 (ja) 車両用ブレ−キ装置
JPH0441108B2 (ja)
JP2519419B2 (ja) ブレ−キ装置
JP2814080B2 (ja) 車両用ブレーキ装置
EP0110303A2 (en) Brake system for vehicle
JPS61287847A (ja) ブレ−キ装置
JPS61278455A (ja) ブレ−キ装置
JP2003137080A (ja) ブレーキ液圧保持機構
JP2603466B2 (ja) ブレーキ制御装置
JPS61291256A (ja) ブレ−キ装置
JPS5824615Y2 (ja) 登坂路発進のためのブレ−キ力制御弁
JPH0512183B2 (ja)
JPS63103752A (ja) ブレ−キ装置
JPS6241897B2 (ja)
JPS61247549A (ja) ブレ−キ装置
JPS6311454A (ja) 自動車用ブレ−キ装置の制動液圧保持装置
JPH0676814B2 (ja) デユアル2l型ドラムブレ−キ装置