JPH0367172B2 - - Google Patents

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JPH0367172B2
JPH0367172B2 JP14068284A JP14068284A JPH0367172B2 JP H0367172 B2 JPH0367172 B2 JP H0367172B2 JP 14068284 A JP14068284 A JP 14068284A JP 14068284 A JP14068284 A JP 14068284A JP H0367172 B2 JPH0367172 B2 JP H0367172B2
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JP
Japan
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cables
sub
cable
main
side wall
Prior art date
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JP14068284A
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English (en)
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JPS6121242A (ja
Inventor
Takatsugu Yoshida
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Publication of JPS6121242A publication Critical patent/JPS6121242A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 ≪産業上の利用分野≫ この発明は大空間構造物の軽量大屋根構造およ
びその施工法に関し、特にケーブルトラス構造の
大屋根構造およびその施工法に関する。
≪従来技術と問題点≫ 従来から、野球場などの大空間構造物の大屋根
構造としては、鉄骨トラス構造または空気膜構造
が知られている。
しかしながら、これらの構造にはそれぞれ以下
に示す欠点があつた。
すなわち、鉄骨トラス構造では、トラスの自重
が重くなり、また、架設のための仮設設備が大規
模となり、建設コストが嵩む。
また、空気膜構造は、構造物全体を気密にする
必要があつて、そのために出入口が特殊な構造と
なり、また、空気膜の屋根を支持するためには、
常時空気を送入しなければならず、そのための設
備費およびランニングコストが嵩むという欠点が
あつた。
≪発明の目的≫ この発明は、上述した従来の問題点に鑑みてな
されたものであつて、構造物全体を気密にするこ
となく、また、大規模な仮設を設けることなく施
工できる軽量なケーブルを主材料としてトラス構
造となす大屋根構造およびその施工法を提供する
ことにある。
≪発明の構成≫ 上記目的を達成するために、この発明は、構造
物の四周を囲繞し、閉塞された水平断面を有し、
直立状態に設けられた側壁と、この側壁の上端に
対向して立設された支柱と、該支柱の上端を結ぶ
ようにして該側壁に格子状に架設された複数のメ
インケーブルと、該メインケーブルの格子状交点
のそれぞれに上端が固着されて吊設された複数の
垂直材と、各メインケーブルに沿つて配置された
該垂直材の下端間と最外方の垂直材と該支柱との
間にそれぞれ両端を固着して各メインケーブルに
沿つて配置された複数の下弦材と、該メインケー
ブルに沿つて配置された該垂直材間に鋸歯状に張
設され、中央部が該垂直材に固着され、両端が該
支柱を介して該構造物の側壁に固定された複数の
サブケーブルとを有し、該サブケーブルの両端を
引つ張ることにより該メインおよびサブケーブル
に所定のテンシヨンが導入されていることを特徴
とし、その大屋根構造の施工法として、構造物の
側壁に立設された多数の支柱の対向する一対間に
懸垂曲線状にメインケーブルを順次設置し、該側
壁内に格子状に該メインケーブルを配設する工程
と、該格子状交点に垂直材をそれぞれ吊設する工
程と、該メインケーブルに沿つた該垂直材間に下
弦材をそれぞれ取付ける工程と、該垂直材間に鋸
歯状にサブケーブルを配置した後、該サブケーブ
ルの端部を引張つて該メインケーブルを上方に膨
出させてその端部を該側壁に固定する工程とから
なることを特徴とする。
≪実施例≫ 以下、この発明の好適な実施例について添附図
面を参照にして詳細に説明する。
第1図から第4図は、この発明に係る軽量大屋
根構造の一実施例を示すものである。
第1図は、本発明を適用して構築された構造物
の全体を示す図である。
構造物は、構造物の四周を囲繞し、閉塞された
四角形状の水平断面を有し、直立状態に立設され
た側壁10と、側壁10の上部を覆う本発明のケ
ーブルトラス構造の屋根12とで構成されてい
る。
屋根12は、上記側壁10の内側上端の対向す
る部分に立設された多数の支柱14,14……
と、格子状に架設された複数のメインケーブル1
6,16……と、このメインケーブル16,16
……の格子状交点にそれぞれ上端が固着されて吊
設された複数の垂直材18,18……と、各垂直
材18の下端部間に両端が固着された複数の下弦
材20,20……と、サブケーブル22,22…
…とから概略構成されている。
上記支柱14は、一対ずつが対向するように、
所定の間隔をおいて立設されている。
上記メインケーブル16は、対向する上記支柱
14の上端間を結ぶように配置され、その両端が
上記側壁10の支柱14が立設された位置の外方
に固定されている。
上記垂直材18は、メインケーブル16の格子
状の交点にそれぞれ配置されている。
上記下弦材20は、上記メインケーブル16に
沿つて配置された上記垂直材18間にそれぞれ配
置され、かつ、このメインケーブル16にほぼ平
行になるように、ケーブル16に沿つて設けられ
ていて、最も外側に位置するものは、垂直材18
と支柱14との間に設けられている。
上記サブケーブル22は、上記メインケーブル
16に沿つて配置された垂直材18間に鋸歯状に
張設されている。
第2図は一方向のトラス構造を抽出して示す詳
細図である。
上記メインケーブル16は、各垂直材18a,
18b,18c……と支柱14の上端部にそれぞ
れ緊結されており、また、サブケーブル22は、
中央部分の2本の垂直材18a,18aの下端に
だけ緊結されており、その他の部分は緊結されて
いない。
従つて、サブケーブル22の両端を、第2図矢
印方向に引張ると、それぞれの下弦材20,20
には、これを圧縮する方向の力が加えられるとと
もに、それぞれの垂直材18,18にも同様に圧
縮力が加わり、サブケーブル22の鋸歯状部分が
短くなることで、メインケーブル16を上方に突
き上げるような力が作用し、メインケーブル16
は上方に凸状に膨出して引張力が導入され、これ
らの作用力が均衡した状態になつて、トラス構造
は安定する。
この場合、サブケーブル22およびメインケー
ブル16の引張力に対する反力は、構造体の自重
でもつて充分に対抗することができる。
垂直材18とサブケーブル22の取り合いの一
例を第3図に示す。
同図の例では、垂直材18を中実円筒鋼棒と
し、その上下端近傍の外周面に、半円リング状の
4個の金具24,24を固着し、一方のサブケー
ブル22と、他方のサブケーブル22′とが交差
するように金具24に各ケーブル22,22′を
挿通する。
このように構成すれば、ケーブル22が比較的
小さい摩擦で取付けられるため好都合となる。
また、上記垂直材18は中空状の鋼パイプで構
成し、その内部に各サブケーブル22,22′を
挿通してもよい。
上記構成の屋根12の施工方法の一例を第4図
に示す。
施工方法は、まず同図aに示すように、側壁1
0上に対向して立設された一対の支柱14,14
の上端を結ぶようにして、所定の長さのメインケ
ーブル16を支柱14,14の上端に緊結し、側
壁10,10に固定する。
この状態では、メインケーブル16は自重でも
つて懸垂曲線状に安定する。
メインケーブル16は上記の状態で順次格子状
に配置され、次いで各格子状交点のそれぞれに垂
直材18a,18b……の上端を緊結して吊設す
るとともに、隣接する垂直材18a,18bの下
端間にそれぞれ下弦材20,20を取付ける。
そして、サブケーブル22を中央部分の2本の
垂直材18a,18aの下端に緊結した後、その
外側の隣接する垂直材18bの上端、さらにこの
垂直材18bの下端から外側垂直材18cの上端
と、順次鋸歯状になるように緩く取付け、最も外
側の支柱14に一旦仮止めする。
なお、図中中央部分の2本の垂直材18a,1
8a間のワイヤ23は、所定の長さで緩く取付け
られており、構造的には必ずしも必要ではない。
サブケーブル22の取付けが、メインケーブル
16に沿うようにして、全体に亘つて行なわれた
後、第4図bに示すように、サブケーブル22,
22の両端を同時に矢印方向に引張り、順次この
操作を行なう。
このことにより、垂直材18および下弦材20
には、それぞれの材の軸方向に圧縮力が加わり、
サブケーブル22には全体に亘つてほぼ均等の張
力がかかり、各垂直材18の下端と、これに隣接
する垂直材18の上端(例えば垂直材18b)と
の間のサブケーブル22は、それぞれ長さが短く
なる。
この作用によつて下弦材20は、それぞれ外側
端部を中心とする円弧運動を起こし、下弦材20
の内側端は上方にもち上る。
一方、垂直材18の上端部は、サブケーブル2
2に引張られて内側に引張られ、その結果メイン
ケーブル16には張力が発生し、垂直材18の上
端部は、隣接する外側の垂直材18の上端部を中
心とする円弧運動を起こす。
これらの作用により全体が徐々に上昇する。
このとき、中央部分のメインケーブル16は、
張力を失つて緩むが、これが他の部材に絡まない
限り問題はない。
さらに、サブケーブル22を引張り、端部を支
柱14に固定すると、トラス構造は第4図cに示
すように、上方に膨出して、メインケーブル16
に張力が導入され、この張力とサブケーブル22
の張力とが均衡してトラス構造は安定する。
この後、さらにサブケーブル22を引張り、メ
インケーブル16の上に葦く屋根材の自重および
風力などの外力に耐え得るだけの上記張力よりも
大きなプリテンシヨンをかけた後、サブケーブル
22の端部を側壁10に固定することもできる。
各サブケーブル22を上述のようにして引張つ
て構造体10に固定することで、屋根12が構成
される。
なお、上記メインケーブル16上には、テフロ
ン膜などの屋根材を葦くことができることは言う
までもない。
また、上記施工法において、サブケーブル22
を引張る方法は、上記のように1本ずつ引張る方
法だけでなく、例えば、格子状に交差する4本を
同時に引張るとか、あるいは数本おきに同時に引
張つてもよい。
≪発明の効果≫ 以上実施例で詳細に説明したように、上述のよ
うに構成された大屋根構造は、ケーブルトラス構
造が格子状に組み合されているため、面外へ倒れ
ることが防止できる。
また、サブケーブルを引張ることにより各ケー
ブルにテンシヨン(張力)を導入することがで
き、これにより全体として強固且つ安定した屋根
構造とすることができる。
さらに、通常の鉄骨トラスに比べ、材料の半分
はケーブルであつて、軽量であるとともに、空気
膜構造のように内部を気密にする必要がない。
さらにまた、施工はメインケーブルが地上に近
い懸垂状態で、各部材の取付作業ができるため、
仮設費を安価にできる。
さらにまた、屋根の架設はサブケーブルを引張
るだけで行なわれるため、相当大きなスパンの屋
根も容易に施工できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の大屋根構造の一実施例を示す
全体図、第2図は第1図の要部拡大図、第3図は
ケーブルの取り合いを示す説明図、第4図は施工
法の工程順を示す説明図である。 10……側壁、12……屋根、14……支柱、
16……メインケーブル、18……垂直材、20
……下弦材、22……サブケーブル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 構造物の四周を囲繞し、閉塞された水平断面
    を有し、直立状態に設けられた側壁と、この側壁
    の上端に対向して立設された支柱と、該支柱の上
    端を結ぶようにして該側壁に格子状に架設された
    複数のメインケーブルと、該メインケーブルの格
    子状交点のそれぞれに上端が固着されて吊設され
    た複数の垂直材と、各メインケーブルに沿つて配
    置された該垂直材の下端間と最外方の垂直材と該
    支柱との間にそれぞれ両端を固着して各メインケ
    ーブルに沿つて配置された複数の下弦材と、該メ
    インケーブルに沿つて配置された該垂直材間に鋸
    歯状に張設され、中央部が該垂直材に固着され、
    両端が該支柱を介して該構造物の側壁に固定され
    た複数のサブケーブルとを有し、該サブケーブル
    の両端を引つ張ることにより該メインおよびサブ
    ケーブルに所定のテンシヨンが導入されているこ
    とを特徴とする軽量大屋根構造。 2 上記メインケーブルおよびサブケーブルは、
    上記テンシヨンよりも大きなプリテンシヨンが導
    入されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の軽量大屋根構造。 3 構造物の側壁に立設された多数の支柱の対向
    する一対間に懸垂曲線状にメインケーブルを順次
    設置し、該側壁内に格子状に該メインケーブルを
    配設する工程と、該格子状交点に垂直材をそれぞ
    れ吊設する工程と、該メインケーブルに沿つた該
    垂直材間と最外側の該垂直材と該支柱との間に下
    弦材の両端をそれぞれ取付ける工程と、該垂直材
    間に鋸歯状にサブケーブルを配置した後、該サブ
    ケーブルの端部を引張つて該メインケーブルを上
    方に膨出させてその端部を該側壁に固定する工程
    とからなることを特徴とする軽量大屋根構造の施
    工法。
JP14068284A 1984-07-09 1984-07-09 軽量大屋根構造およびその施工法 Granted JPS6121242A (ja)

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