JPH0343283Y2 - - Google Patents

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JPH0343283Y2
JPH0343283Y2 JP7449484U JP7449484U JPH0343283Y2 JP H0343283 Y2 JPH0343283 Y2 JP H0343283Y2 JP 7449484 U JP7449484 U JP 7449484U JP 7449484 U JP7449484 U JP 7449484U JP H0343283 Y2 JPH0343283 Y2 JP H0343283Y2
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JP
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steel beam
tip
steel
cable
flint
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JP7449484U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、屋根架構特に梁とケーブルにより
構成されたスペースフレームのドームに関するも
のである。
従来の技術 従来、大スパンの屋根架構としては(1)鉄筋コン
クリートシエル構造、(2)ラメラ、ジエオデシツク
ドーム等の鉄骨造スペースフレーム、(3)空気膜構
造、(4)ケーブル吊り構造が一般に知られており、
この考案の先行技術としては米国特許第4052334
号がある。すなわち、(5)上弦材として圧縮部材と
なるチユーブを使用し、下弦材として引張り部材
となるケーブルを用いて一方向の梁架構で上方に
湾曲した屋根構造としたものがある。
考案が解決しようとする問題点 上記の従来の技術においては、(1)は鉄筋コンク
リートであるため重量が大であり施工に当つて仮
枠、支柱、足場等の仮設材を必要とし工期が長く
コストが高い欠点があり、(2)は足場等の仮設材を
必要とし施工に当つて組立てが面倒な欠点があ
り、(3)は軽量で工期が短かい利点はあるが常時送
風を必要とし維持管理が煩雑であり、(4)は長大ス
パンとすることが可能であるが屋根の表面となる
仕上材が変形を受ける欠点があり、(5)は一方向の
梁架構であるので長方形のものはできるがドーム
状の屋根架構はできなかつた。そこで、これらの
点を解決するため鉄骨梁を環状部材に放射状に固
定し、これをケーブルの引張力によつて湾曲させ
たドームが発明された特願昭59−80160号(特開
昭60−226944号公報参照)が、このドームは鉄骨
梁がケーブルの引張力によつて圧縮力を受けてい
るので横方向の僅かな力によつて座屈する傾向が
あり、また鉄骨梁は放射方向に延びているので先
端に行くに従つて間隔が大きく開いて屋根材の支
持が不十分となる欠点があつた。
この考案は、上記(1)〜(5)の欠点がなく軽量で仮
設材を要せず合理的な部材構成によつて施工性の
高い経済的なスペースフレームのドームであつ
て、しかも鉄骨梁の座屈の防止と屋根材の固定が
兼用できる屋根構造を有するドームを提供しよう
とするものである。
問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するためのこの考案の手段
は、上弦材が鉄骨梁、下弦材がケーブル、ウエブ
材が鉄骨束で構成され、鉄骨梁が環状部材に放射
状に固定され、ケーブルはその内端部を環状部材
に取り付けられ、その中間部が鉄骨束の下端を通
つて移動自在に取り付けられるとともに、その外
端は鉄骨梁の先端を通つて移動自在に取り付けら
れ、ケーブルの引張力によつて鉄骨梁はドーム状
に湾曲され、この湾曲された鉄骨梁の先端はリン
グ状支持部材に固定され、鉄骨梁の先端と、隣接
する鉄骨梁の先端との間の中央に火打材の先端が
固定され、鉄骨梁の長さの中間の位置に火打材の
他端が取り付けられた梁とケーブルにより構成さ
れたドームからなるものである。
実施例 この考案の1実施例を図面に基づいて説明す
る。
1はスペースフレームの上弦材となる鉄骨梁で
あり、第4図に示すように環状部材2を中心とし
て放射状に配置しその内端はそれぞれ環状部材2
に固定されている。3は下弦材となるケーブルで
あつて鉄骨梁1の中間部適所に設けられたウエブ
材となる鉄骨束4の下端の支持金具5(第6図、
第7図)に移動自在に挿通され、その内端部6は
第5図に示すように環状部材2に設けた取付部7
に枢着され、その外端は第8図に示すように鉄骨
梁1の先端の支持金具8に移動自在に挿通され楔
9で固定できるようになつている。
なお、ケーブル3の外端を鉄骨梁1の先端の取
付部に固定し、その内端部を環状部材2の支持金
具に挿通して中心方向に引き出すようにしてもよ
い。
この実施例のドームを作るには、鉄骨梁1、環
状部材2、ケーブル3、鉄骨束4を第1図の状態
となるように地上あるいは屋根軒に近い位置に配
置し、その位置で地組みを行う。つぎに鉄骨梁1
の先端の支持金具8に挿通したケーブル3を引張
つてテンシヨンを導入すると第2図に示すように
ケーブル3は一直線状に緊張し鉄骨梁1には圧縮
力と曲げモーメントが働きわずかに湾曲し上昇す
るようになる。ケーブル3をさらに引張ると、鉄
骨梁1の圧縮力と曲げモーメントを、またケーブ
ル3の引張力を環状部材2を介して他端の部材に
伝達するのでケーブル3の引張力によつて第3図
に示すような曲面となる。所定の曲面に達する
と、ケーブル3の外端部を第8図に示すように鉄
骨梁1の支持金具8に楔9で固定するとともに、
その中間部を鉄骨束4の下端の支持金具5に固定
してドームを完成するものである。
第3図においてはドームは環状をなす外壁10
の上に載置され鉄骨梁1の先端は外壁10上のリ
ング状支持部材11に固定されている。なお、鉄
骨梁1の先端付近における空間の高さを必要とし
ない場合は外壁10を設けることなく地上に直接
リング状支持部材11を設け、これに鉄骨梁1の
先端を固定してもよい。第4図に示すように鉄骨
梁1の先端と、隣接する鉄骨梁1の先端との距離
の約1/2の位置に火打梁12の先端12aを固定
し、その位置と鉄骨梁1の長さの約1/2の位置と
の間に火打梁12の他端12bを固定する。鉄骨
梁1の長さに応じて第4図右下に示すように鉄骨
梁1と火打梁12との間に、さらに同様の火打梁
13を設けることができる。第4図下半部には火
打材として梁を圧縮材に用いたものを示したが、
梁に代えて第4図左上に示すようにケーブル14
を使用しテンシヨン材として用いるようにしても
よい。
考案の効果 この考案は、上弦材には圧縮と曲げを受けさ
せ、下弦材には引張りを受けさせるようにしたの
で、下弦材にも鉄骨梁を使用するもののように斜
材によつてトラスを組む必要がなく、ドームの自
重が湾曲面の下降に対してはケーブルの張力で対
抗するので小径のケーブルの使用が可能であり、
重量の小さいケーブルの支用によつてドーム全体
の重量をきわめて軽量のものとすることができ、
ローコストで設計でき、中央に環状部材を介して
鉄骨梁を放射状に設けた構成としたので一つのス
パンで使用される長さの2倍の大きさの大きなド
ームとすることができ、また無駄な部材がないシ
ンプルな架構であるので施工性がきわめてよい。
そして地上に近い位置で地組みができるので精度
がよく、足場等の仮設材を必要としない。また、
鉄骨梁の長さの中間の位置とリング状支持部材と
の間に火打材が設けられているので、火打材が梁
の場合は圧縮材として、またケーブルの場合はテ
ンシヨン材として使用することによつて、圧縮力
が働いているため横方向へ座屈しやすい鉄骨梁の
座屈を完全に防止するとともに、鉄骨梁間の広い
空間を火打材で適当の大きさに区分するので屋根
材を良好に支持することができ、火打材の使用に
より鉄骨梁の座屈と屋根材の固定を兼用できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案の1実施例を示すもので第1
図〜第3図は1スパンのみの正面から見た説明図
で、第1図は地組み完了時を、第2図はケーブル
を引張つて鉄骨梁がわずかに湾曲した状態を、第
3図は外壁上においてドーム曲面が完成した時の
状態を示し、第4図は第3図の状態の平面図で右
下は火打梁を2段に入れた場合を、左下は火打梁
を1段入れた場合を、左上は火打材にケーブルを
1段入れた場合を示し、第5図は環状部材の左半
分の拡大切断正面図、第6図は支持金具の取付け
を示す拡大側面図、第7図は同じく正面図、第8
図は鉄骨梁の先端部を示す拡大正面図である。 1……鉄骨梁、2……環状部材、3……ケーブ
ル、4……鉄骨束、6……内端部、12……火打
材、12a……先端、12b……他端。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上弦材が鉄骨梁1、下弦材がケーブル3、ウエ
    ブ材が鉄骨束4で構成され、鉄骨梁1が環状部材
    2に放射状に固定され、ケーブル3はその内端部
    6を環状部材2に取り付けられ、その中間部が鉄
    骨束4の下端を通つて移動自在に取り付けられる
    とともに、その外端は鉄骨梁1の先端を通つて移
    動自在に取り付けられ、ケーブル3の引張力によ
    つて鉄骨梁1はドーム状に湾曲され、この湾曲さ
    れた鉄骨梁1の先端はリング状支持部材11に固
    定され、鉄骨梁1の先端と、隣接する鉄骨梁1の
    先端との間の中央に火打材12の先端12aが固
    定され、鉄骨梁1の長さの中間の位置に火打材1
    2の他端12bが取り付けられた梁とケーブルに
    より構成されたドーム。
JP7449484U 1984-05-23 1984-05-23 梁とケ−ブルにより構成されたド−ム Granted JPS60187202U (ja)

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JPS60187202U JPS60187202U (ja) 1985-12-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2597910B2 (ja) * 1989-05-16 1997-04-09 清水建設株式会社 ドーム架構の頂部構造
JP2798819B2 (ja) * 1991-06-14 1998-09-17 飛島建設株式会社 ドームの構築工法

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JPS60187202U (ja) 1985-12-11

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