JP3254613B2 - 張弦梁構造 - Google Patents

張弦梁構造

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JP3254613B2 JP09468693A JP9468693A JP3254613B2 JP 3254613 B2 JP3254613 B2 JP 3254613B2 JP 09468693 A JP09468693 A JP 09468693A JP 9468693 A JP9468693 A JP 9468693A JP 3254613 B2 JP3254613 B2 JP 3254613B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長大スパン構造物に適
用される張弦梁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、大規模建築構造物には、
その広い床面積を利用し、展示会場やイベントホールな
どとして利用する、いわゆる長大スパン構造物がある。
この構造物は、その屋内において柱の使用を抑えること
により、利用できる床面積をできるだけ広くするもので
ある。
【0003】この長大スパン構造物の構築技術の一つと
して張弦梁構造が知られている。この技術は、梁あるい
は屋根として機能する張弦材を緊張材の緊張力により緊
張状態に保ち、その反力によって張弦材の自重あるいは
張弦材への積雪などによる荷重を支持するものである。
【0004】図6は、従来の張弦梁構造の概略図を示し
たものである。
【0005】図に示したように、基礎構造体Gには所定
の間隔に離間して対向配置された一対の柱脚1,1が構
築されている。この柱脚1,1の間にはその中間部を上
方に湾曲させた屋根2が配設されている。この屋根2の
中間位置Cには鉛直下方に延びる支持部材3が固定され
ている。屋根2の両端2a,2aと支持部材3との間に
は鋼線4が配設されている。
【0006】上記の構成では、屋根2の両端2a,2a
間に張設した鋼線4に張力を付与し、この張力にともな
って屋根2に反力が付与され、この反力によって屋根2
自身の荷重が支持されるようになっている。
【0007】しかしながら、上述した張弦梁構造には次
のような課題が存在する。すなわち、前記構成の張弦梁
構造は、屋根2に鋼線4の張力に伴う反力が付与されて
いるために、梁せいの大きさに比べて上下の弦を構成す
る屋根2および鋼線4の断面剛性が小さい。したがっ
て、屋根2に積雪などによって重荷重が負荷されると、
屋根2にたわみが生じてしまい、構造物の安全性の面で
有害となる変形が生ずる問題があった。
【0008】この問題を解決するために、出願人は、図
7に示すような張弦梁構造を発明して出願している(特
願平4−291794号参照)。
【0009】すなわち、所定距離に離間して対向配置さ
れた一対の固定構造体1間にその中間部を上方に湾曲さ
せて屋根(張弦材)2が配設されており、この屋根2の
中間位置に鉛直下方に延びる支持部材3が固定されてお
り、屋根2の両端部と支持部材3との間に鋼線4が配設
され、前記屋根2にその長さ方向に所定の間隔をおいて
複数本の鋼線7が垂下されるとともに、これらの鋼線7
の下端部7aが屋根2の下方に位置する引留部8に固定
されている。なお、前記鋼線4及び鋼線7には緊張力が
付与されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示す従来の張弦梁構造においては、多数の鋼線7が屋根
2から垂下されるので、これらの鋼線7が室内に配置さ
れることになって屋根2の下方の空間の有効利用を図る
ことができないといった問題がある。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、張弦梁に重荷重が負荷された場合に安全面で有害と
なる張弦梁の変形を抑えることができ、しかも、張弦梁
の下方の空間を有効利用することができる張弦梁構造を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の張弦梁構造は、
所定距離に離間して対向配置された一対の固定構造体間
にその中央部を上方へ湾曲させて張弦材が配設され、該
張弦材の中間位置に鉛直下方へ延び出る支持部材が固定
され、前記張弦材の両端部と支持部材との間に第1の索
状体が配置されて構成された複数の張弦梁が、各張弦材
が互いに略平行になるように配置され、さらに、各張弦
材がこの張弦材と交差する方向に延びるトラス梁により
連結されるとともにそのトラス梁の張弦材との交差部に
おける束材が前記支持部材を兼用しており、このトラス
梁の両端部に第2の索状体が垂下され、この第2の索状
体の下端部が下方に位置する引留部に固定され、前記第
1及び第2の索状体に緊張力が付与されていることを特
徴とする。
【0013】
【作用】本発明の張弦材構造によれば、複数の張弦材が
互いに略平行になるように配置され、各張弦材がトラス
梁により連結されるとともに、このトラス梁の両端部に
垂下された第2の索状体の下端部を引留部に固定するこ
とにより、第2の索状体に緊張力を付与するようにして
いるので、第2の索状体に加えた緊張力がトラス梁を介
して各張弦材に作用して各張弦材がたわむとともに、第
1の索状体に緊張力が作用する。このように、第2の索
状体に加えた緊張力が各張弦材にプレストレスとして作
用するので、張弦材に荷重が作用したときにおいてもこ
の荷重がプレストレスにより相殺され、荷重負荷時にお
けるたわみが極めて小さくなる。
【0014】また、張弦材が互いに略平行になるように
配置されて広いスペースを覆っていても、各張弦材を相
互に連結するトラス梁の両端部に垂下された第2の索状
体の下端部を引留部に固定するようにしているので、広
いスペースの両端部のみに第2の索状体を垂下させれば
よく、室内に第2の索状体が垂下されず、室内の有効利
用を図ることができる。
【0015】
【実施例】以下に、図1を参照して、本発明の一実施例
の張弦梁構造について説明する。図1に示すように、所
定距離に離間して一対の固定構造体21が対向配置され
ている。この固定構造体21は、本実施例の張弦梁構造
によって覆われる例えば体育館の側壁を構成する。固定
構造体21間にその中央部を上方へ湾曲させて複数の張
弦材22が互いに平行に配設され、各張弦材22の中間
位置には鉛直下方へ延び出る支持部材23が固定されて
いる。各張弦材22の両端部と支持部材23の先端部と
の間には第1の索状体24が配置されている。支持部材
23の側部には、各張弦材22と交差する方向に延びて
それら張弦梁22を互いに連結するトラス梁26が架設
されている。そのトラス梁26は、張弦材22との交差
部において上記の支持部材23が束材を兼用しており、
また張弦材22の間には他の束材26aが設けられてい
る。このトラス梁26の両端部には第2の索状体25が
垂下されており、これらの第2の索状体25の下端部は
引留部27に固定され、第2の索状体25に緊張力が付
与されている。なお、第2の索状体25に緊張力が付与
されることにより、張弦材22がたわみ第1の索状体2
4にも緊張力が付与される。また、張弦材22の上面に
は図示しない屋根材例えばシート材が取り付けられる。
【0016】このように第2の索状体25の下端部を引
留部27に固定することにより緊張力を付与して、トラ
ス梁26を介して各張弦材22にプレストレスが付与さ
れているので、積雪等により荷重が張弦材22に作用し
ても作用する荷重から前記プレストレス荷重分が相殺さ
れ、張弦材22の変形量を極めて小さくすることができ
る。
【0017】また、張弦材22が互いに略平行になるよ
うに配置されて広いスペースを覆っていても、各張弦材
22を相互に連結するトラス梁26の両端部に垂下され
た第2の索状体25の下端部を引留部27に固定するよ
うにしているので、広いスペースの両端部のみに第2の
索状体25を垂下させればよく、覆われた室内に第2の
索状体25が垂下されず、室内の有効利用を図ることが
できる。
【0018】次に、図2〜図5に、本発明の他の実施例
の張弦梁構造を示す。本実施例の張弦梁構造は、多雪地
域における多目的ホールの屋根に使用されるものであ
る。
【0019】この多目的ホールは、側壁を構成する固定
構造体31と、この固定構造体31の両端側に配置され
た高剛性を持つアーチトラス32と、前記固定構造体3
1間に設置された張弦材33と、この張弦材33の中央
部から下方に突出し隣接する張弦材33を連結するセン
タートラス34と、各張弦材33の両端部とセンタート
ラス34との間に配置された第1の索状体35と、前記
センタートラス34の両端部から垂下され下端部が前記
アーチトラス32に引き留められる第2の索状体36
と、アーチトラス32及び張弦材33の上面を覆って取
り付けられるシート材37とを備え、センタートラス3
4の張弦材33との交差部には支持部材を兼ねる束材3
4aが設けられたものとなっている。
【0020】本実施例の張弦梁構造によっても前記実施
例と同様に、第2の索状体36の下端部をアーチトラス
32に固定することにより緊張力を付与して、センター
トラス34を介して各張弦材33にプレストレスが付与
されているので、積雪等により荷重が張弦材33に作用
しても作用する荷重から前記プレストレス荷重分が相殺
され、張弦材33の変形量を極めて小さくすることがで
きる。
【0021】また、張弦材33が互いに略平行になるよ
うに配置されて広いスペースを覆っていても、各張弦材
33を相互に連結するセンタートラス34の両端部に垂
下された第2の索状体36の下端部をアーチトラス32
に固定するようにしているので、広いスペースの両端部
のみに第2の索状体36を垂下させればよく、室内の有
効利用を図ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の張弦梁構
造によれば、所定距離に離間して対向配置された一対の
固定構造体間にその中央部を上方へ湾曲させて張弦材が
配設され、該張弦材の中間位置に鉛直下方へ延び出る支
持部材が固定され、前記張弦材の両端部と支持部材との
間に第1の索状体が配置されて構成された複数の張弦梁
が、各張弦材が互いに略平行になるように配置され、さ
らに、各張弦材がこの張弦材と交差する方向に延びるト
ラス梁により連結されるとともに、そのトラス梁の張弦
材との交差部における束材が前記支持部材を兼用してお
り、このトラス梁の両端部に第2の索状体が垂下され、
この第2の索状体の下端部が下方に位置する引留部に固
定され、前記第1及び第2の索状体に緊張力が付与され
ているので、張弦梁に重荷重が負荷された場合に安全面
で有害となる張弦梁の変形を抑えることができ、しか
も、張弦梁の下方の空間を有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の張弦梁構造を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明の他の実施例の張弦梁構造を示す平面図
である。
【図3】図2中のイ−イ矢視図である。
【図4】図2中のロ−ロ矢視図である。
【図5】図2中のハ−ハ矢視図である。
【図6】従来の張弦梁構造の一例を示す図である。
【図7】従来の張弦梁構造の他の例を示す図である。
【符号の説明】
21 固定構造物 22 張弦材23 支持部材(束材) 24 第1の索状体 25 第2の索状体 26 トラス梁 27 引留部 32 アーチトラス(引留部) 33 張弦材34 センタートラス(トラス梁) 34a 束材(支持部材) 35 第1の索状体 36 第2の索状体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定距離に離間して対向配置された一対
    の固定構造体間にその中央部を上方へ湾曲させて張弦材
    が配設され、該張弦材の中間位置に鉛直下方へ延び出る
    支持部材が固定され、前記張弦材の両端部と支持部材と
    の間に第1の索状体が配置されて構成された複数の張弦
    梁が、各張弦材が互いに略平行になるように配置され、
    さらに、各張弦材がこの張弦材と交差する方向に延びる
    トラス梁により連結されるとともに、そのトラス梁の張
    弦材との交差部における束材が前記支持部材を兼用して
    おり、このトラス梁の両端部に第2の索状体が垂下さ
    れ、この第2の索状体の下端部が下方に位置する引留部
    に固定され、前記第1及び第2の索状体に緊張力が付与
    されていることを特徴とする張弦梁構造。
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