JPH06307007A - 張弦梁構造 - Google Patents

張弦梁構造

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Publication number
JPH06307007A
JPH06307007A JP9468593A JP9468593A JPH06307007A JP H06307007 A JPH06307007 A JP H06307007A JP 9468593 A JP9468593 A JP 9468593A JP 9468593 A JP9468593 A JP 9468593A JP H06307007 A JPH06307007 A JP H06307007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stringed
cord
tension
chord
beam structure
Prior art date
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Pending
Application number
JP9468593A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeteru Oouchi
茂照 大内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP9468593A priority Critical patent/JPH06307007A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円形ドーム状の構造物に使用した場合でも室
内を有効利用することができる張弦梁構造を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 所定距離に離間して対向配置された一対の固
定構造体21間にその中央部を上方へ湾曲させて張弦材
22が配設され、該張弦材22の中間位置に鉛直下方へ
延び出る支持部材23が固定され、前記張弦材22の両
端部と支持部材23との間に第1の索状体24が配置さ
れ、前記張弦材22の長さ方向の少なくとも2点間に第
2の索状体25が前記張弦材22に沿って配置され、こ
れらの第1及び第2の索状体24,25に緊張力が付与
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長大スパン構造物に適
用される張弦梁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、大規模建築構造物には、
その広い床面積を利用し、展示会場やイベントホールな
どとして利用する、いわゆる長大スパン構造物がある。
この構造物は、その屋内において柱の使用を抑えること
により、利用できる床面積をできるだけ広くするもので
ある。
【0003】この長大スパン構造物の構築技術の一つと
して張弦梁構造が知られている。この技術は、梁あるい
は屋根として機能する張弦材を緊張材の緊張力により緊
張状態に保ち、その反力によって張弦材の自重あるいは
張弦材への積雪などによる荷重を支持するものである。
【0004】図3は、従来の張弦梁構造の概略図を示し
たものである。
【0005】図に示したように、基礎構造体Gには所定
の間隔に離間して対向配置された一対の柱脚1,1が構
築されている。この柱脚1,1の間にはその中間部を上
方に湾曲させた屋根2が配設されている。この屋根2の
中間位置Cには鉛直下方に延びる支持部材3が固定され
ている。屋根2の両端2a,2aと支持部材3との間に
は鋼線4が配設されている。
【0006】上記の構成では、屋根2の両端部2a,2
a間に張設した鋼線4に張力を付与し、この張力にとも
なって屋根2に反力が付与され、この反力によって屋根
2自身の荷重が支持されるようになっている。
【0007】しかしながら、上述した張弦梁構造には次
のような課題が存在する。すなわち、前記構成の張弦梁
構造は、屋根2に鋼線4の張力に伴う反力が付与されて
いるために、梁せいの大きさに比べて上下の弦を構成す
る屋根2および鋼線4の断面剛性が小さい。したがっ
て、屋根2に積雪などによって重荷重が負荷されると、
屋根2にたわみが生じてしまい、構造物の安全性の面で
有害となる変形が生じる問題があった。
【0008】この問題を解決するために、出願人は、図
4に示すような張弦梁構造を発明して出願している(特
願平4−291794号参照)。
【0009】すなわち、所定距離に離間して対向配置さ
れた一対の固定構造体1間にその中間部を上方に湾曲さ
せて屋根(張弦材)2が配設されており、この屋根2の
中間位置に鉛直下方に延びる支持部材3が固定されてお
り、屋根2の両端部と支持部材3との間に鋼線4が配設
され、前記屋根2にその長さ方向に所定の間隔をおいて
複数本の鋼線7が垂下されるとともに、これらの鋼線7
の下端部7aが屋根2の下方に位置する引留部8に固定
されている。なお、前記鋼線4及び鋼線7には緊張力が
付与されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示す従来の張弦梁構造においては、多数の鋼線7が屋根
2から垂下されるので、これらの鋼線7が室内に配置さ
れることになって屋根2の下方の空間の有効利用を図る
ことができないといった問題がある。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、張弦梁に重荷重が負荷された場合に安全面で有害と
なる張弦梁の変形を抑えることができ、しかも、張弦梁
の下方の空間を有効利用することができる張弦梁構造を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の張弦梁構造は、
所定距離に離間して対向配置された一対の固定構造体間
にその中央部を上方へ湾曲させて張弦材が配設され、該
張弦材の中間位置に鉛直下方へ延び出る支持部材が固定
され、前記張弦材の両端部と支持部材との間に第1の索
状体が配置され、前記張弦材の長さ方向の少なくとも2
点間に第2の索状体が前記張弦材に沿って配置され、こ
れらの第1及び第2の索状体に緊張力が付与されている
ことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の張弦材構造によれば、張弦材を下方に
引き下げる第2の索状体が、張弦材の長さ方向の少なく
とも2点間に張弦材に沿って配置されているので、従来
のように第2の索状体が下方に垂下されることがなく、
張弦材の下方の空間を有効に利用することが可能とな
る。
【0014】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の一実施例
の張弦梁構造について説明する。図1に示すように、所
定距離に離間して一対の固定構造体21が対向配置され
ている。なお、図1は円形ドーム状の構造物の中心を通
る断面における断面図であり、前記固定構造体21は円
形ドーム状の構造物の周方向に配置されるものである。
対向して配置された固定構造体21間にその中央部を上
方へ湾曲させて張弦材22が配設され、張弦材22の中
間位置には鉛直下方へ延び出る支持部材23が固定され
ている。張弦材22の両端部と支持部材23の先端部と
の間には第1の索状体24が配置されている。前記張弦
材22の一端部から支持部材23の基端部を通って張弦
材22の他端部に至る第2の索状体25が張弦材22に
沿って配置されている。
【0015】次に、図2に示すように、前記第2の索状
体25の両端に図示しない緊張手段を取り付け、第2の
索状体25に、図中の矢印方向に緊張力を付与する。こ
れにより、前記張弦材22に荷重が付与されて、図中点
線で示す状態から実線に示すように、張弦材22が変形
する。この際、張弦材22の変形に伴って第1の索状体
24に緊張力が付与される。この状態で張弦梁の施工が
完了する。この後、張弦材22の上面に屋根材例えばシ
ート材を取り付ける。
【0016】このように第2の索状体25に緊張力を付
与することにより、張弦材22にプレストレスが付与さ
れているので、積雪等により重荷重が張弦梁構造に作用
しても作用する重荷重から前記プレストレス荷重分が相
殺され、張弦材22の変形量を極めて小さくすることが
できる。
【0017】しかも、第2の索状体25は張弦材22の
一端部から支持部材23の基端部を通って張弦材22の
他端部に至るように配置されるので、第2の索状体25
を張弦材22に沿って配置することができ、従来のよう
に第2の索状体25を張弦材22の下方に垂下する必要
がなくなり、張弦材22の下方の空間を有効に利用する
ことができる。特に、円形ドーム状の構造物に用いた場
合に特に有効である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の張弦梁構
造によれば、所定距離に離間して対向配置された一対の
固定構造体間にその中央部を上方へ湾曲させて張弦材が
配設され、該張弦材の中間位置に鉛直下方へ延び出る支
持部材が固定され、前記張弦材の両端部と支持部材との
間に第1の索状体が配置され、前記張弦材の長さ方向の
少なくとも2点間に第2の索状体が前記張弦材に沿って
配置され、これらの第1及び第2の索状体に緊張力が付
与されているので、張弦梁に重荷重が負荷された場合に
安全面で有害となる張弦梁の変形を抑えることができ、
しかも、張弦梁の下方の空間を有効利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の張弦梁構造の施工工程を示
す図である。
【図2】図1の張弦梁構造の施工工程を示す図である。
【図3】従来の張弦梁構造の一例を示す図である。
【図4】従来の張弦梁構造の他の例を示す図である。
【符号の説明】
21 固定構造物 22 張弦材 23 支持部材 24 第1の索状体 25 第2の索状体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定距離に離間して対向配置された一対
    の固定構造体間にその中央部を上方へ湾曲させて張弦材
    が配設され、該張弦材の中間位置に鉛直下方へ延び出る
    支持部材が固定され、前記張弦材の両端部と支持部材と
    の間に第1の索状体が配置され、前記張弦材の長さ方向
    の少なくとも2点間に第2の索状体が前記張弦材に沿っ
    て配置され、これらの第1及び第2の索状体に緊張力が
    付与されていることを特徴とする張弦梁構造。
JP9468593A 1993-04-21 1993-04-21 張弦梁構造 Pending JPH06307007A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9468593A JPH06307007A (ja) 1993-04-21 1993-04-21 張弦梁構造

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JP9468593A JPH06307007A (ja) 1993-04-21 1993-04-21 張弦梁構造

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JPH06307007A true JPH06307007A (ja) 1994-11-01

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ID=14117063

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JP9468593A Pending JPH06307007A (ja) 1993-04-21 1993-04-21 張弦梁構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101631662B1 (ko) * 2015-01-30 2016-06-20 대진대학교 산학협력단 프리스트레싱 방식을 이용한 철골 시스템 및 그 제작방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101631662B1 (ko) * 2015-01-30 2016-06-20 대진대학교 산학협력단 프리스트레싱 방식을 이용한 철골 시스템 및 그 제작방법

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011113