JP2683415B2 - 斜張橋 - Google Patents
斜張橋Info
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- JP2683415B2 JP2683415B2 JP11656489A JP11656489A JP2683415B2 JP 2683415 B2 JP2683415 B2 JP 2683415B2 JP 11656489 A JP11656489 A JP 11656489A JP 11656489 A JP11656489 A JP 11656489A JP 2683415 B2 JP2683415 B2 JP 2683415B2
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- JP
- Japan
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- cable
- stayed bridge
- girder
- stiffening
- bridge
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主塔から斜めに張ったケーブルで橋桁ある
いはトラスを吊り下げた形式の斜張橋に関する。
いはトラスを吊り下げた形式の斜張橋に関する。
架橋する地形によって一方の地盤が堅固で、他方が軟
弱である場合に、第5図図示のように堅固側にのみ主塔
1を立て、主塔1より張り出した複数の斜ケーブル2…
…で桁3を吊り下げられる。しかしスパンが長いと各ケ
ーブル2……のうち主塔1に近いものは問題がないが、
最も離れた位置に張った斜ケーブル2の傾斜が大きくな
り、その吊り下げ力が減衰するため、主塔1を高くする
必要が生じる。
弱である場合に、第5図図示のように堅固側にのみ主塔
1を立て、主塔1より張り出した複数の斜ケーブル2…
…で桁3を吊り下げられる。しかしスパンが長いと各ケ
ーブル2……のうち主塔1に近いものは問題がないが、
最も離れた位置に張った斜ケーブル2の傾斜が大きくな
り、その吊り下げ力が減衰するため、主塔1を高くする
必要が生じる。
以上の問題を解決する手段として、第6図図示のもの
を開発し施工された。当該手段の構成は、1988年6月に
フィンランドで開催された「第13回国際構造工学会議
(International Association for Bridge and structu
ral Engineering)で、論文名「Cable−stayed Bridge
Partially Supported From Below−over the Obere Arg
en River」、発表者「Jorg SCHLAICH(Prof.Dr.Univ of
Stuttgart」によって開示されたものである。
を開発し施工された。当該手段の構成は、1988年6月に
フィンランドで開催された「第13回国際構造工学会議
(International Association for Bridge and structu
ral Engineering)で、論文名「Cable−stayed Bridge
Partially Supported From Below−over the Obere Arg
en River」、発表者「Jorg SCHLAICH(Prof.Dr.Univ of
Stuttgart」によって開示されたものである。
その要旨は、桁あるいはトラス3の一部を下方よりケ
ーブル補剛部4を設け、主塔1より上部ケーブル2とケ
ーブル補剛部4にそれぞれプレテンションを加えて、第
7図図示のように、それらの各端部を桁あるいはトラス
3にそれぞれ交差して止着するものである。また、ケー
ブル補剛部4の格点構造は第8図図示のように、桁3よ
り垂設した支柱5にサドル6を介して設置するものであ
る。
ーブル補剛部4を設け、主塔1より上部ケーブル2とケ
ーブル補剛部4にそれぞれプレテンションを加えて、第
7図図示のように、それらの各端部を桁あるいはトラス
3にそれぞれ交差して止着するものである。また、ケー
ブル補剛部4の格点構造は第8図図示のように、桁3よ
り垂設した支柱5にサドル6を介して設置するものであ
る。
上述のケーブル補剛部方式によれば、在来の方式に比
較して、支間の長さが比較的大きくても主塔の高さを低
くして、周囲の景観を損なうことがなく、しかも補剛効
果が得られ、また使用鋼材が逓減され、橋の剛性を高め
る利点がある。
較して、支間の長さが比較的大きくても主塔の高さを低
くして、周囲の景観を損なうことがなく、しかも補剛効
果が得られ、また使用鋼材が逓減され、橋の剛性を高め
る利点がある。
しかし、このケーブル補剛方式の斜張橋を施工する際
に下記する問題点が、1988年11月17日発行の雑誌「Engi
neering News−Record」によって発表されている。
に下記する問題点が、1988年11月17日発行の雑誌「Engi
neering News−Record」によって発表されている。
1)ステージングが必要となる。
在来の架設工法ではケーブルを利用しながら桁を張り
出して架けて行くことが出来るが、ケーブル補剛部方式
による場合には、支間の約3分の1程度まで在来の工法
によられるが、ケーブル補剛部を設けるために、第9図
図示のように下からのステージング7の補助が必要とな
る。
出して架けて行くことが出来るが、ケーブル補剛部方式
による場合には、支間の約3分の1程度まで在来の工法
によられるが、ケーブル補剛部を設けるために、第9図
図示のように下からのステージング7の補助が必要とな
る。
2)ケーブルのプレテンション 上下のケーブルが集まる桁部内でプレテンション作業
を行うものであるが、桁内のスペースが狭いことからそ
の作業性が困難である。
を行うものであるが、桁内のスペースが狭いことからそ
の作業性が困難である。
3)桁の補強 上下のケーブルが集まる部分に作用力が集中すること
から、その部分に補強を施す必要があり、構造が複雑で
鋼重が増加する。
から、その部分に補強を施す必要があり、構造が複雑で
鋼重が増加する。
4)下ケーブルの取替え不能 しかし取替えるようにするために、構造が甚だ複雑化
される。
される。
こうした問題点を抱えており、実際に施工されたが工
事が大きく遅れ、上記方式の採用が否定される可能性も
出てきた。
事が大きく遅れ、上記方式の採用が否定される可能性も
出てきた。
本発明は、長スパンの橋の設置に際し、その地形条件
によっては上記方式が最も有利である場合が多いが、こ
うした時に上記欠点を解消して実施できるように改善し
ようとするものである。
によっては上記方式が最も有利である場合が多いが、こ
うした時に上記欠点を解消して実施できるように改善し
ようとするものである。
本発明による解決手段は、主塔から張ったケーブルに
連続して、桁やトラスを下方より部分的に補剛した鋼集
成材よりなる下方補剛部を設けるものである。
連続して、桁やトラスを下方より部分的に補剛した鋼集
成材よりなる下方補剛部を設けるものである。
本発明を具体的に説明すると、第1図に示しているよ
うに、桁3の下方一部に、断面I型、方形型、丸型をな
す鋼集成材よりなる下方補剛部8を設け、この下方補剛
部8の先端部に、主塔1より張り出したケーブル2を第
2図図示のように、アンカー9を介して連結したもので
ある。また鋼集成材よりなる下方剛部8は第3図図示の
ように、支柱5にボルト継手10によって接合するもので
ある。
うに、桁3の下方一部に、断面I型、方形型、丸型をな
す鋼集成材よりなる下方補剛部8を設け、この下方補剛
部8の先端部に、主塔1より張り出したケーブル2を第
2図図示のように、アンカー9を介して連結したもので
ある。また鋼集成材よりなる下方剛部8は第3図図示の
ように、支柱5にボルト継手10によって接合するもので
ある。
以上のように、下方から補剛する部材が鋼集成材を使
用したものであるから、 1)架設時に従来のように下方から支持するステージン
グを使用する必要がなく、第4図図示のように架設ケー
ブル11を設置して、ケーブルエレクション法により上面
から施工することが可能となる。
用したものであるから、 1)架設時に従来のように下方から支持するステージン
グを使用する必要がなく、第4図図示のように架設ケー
ブル11を設置して、ケーブルエレクション法により上面
から施工することが可能となる。
2)下法補剛部8を取替える必要がないので、構造が簡
単になり、しかも施工が容易になる。
単になり、しかも施工が容易になる。
3)下法補剛部8が鋼集成材であるから、ケーブルと異
なりプレテンション作業の必要がなくなる。
なりプレテンション作業の必要がなくなる。
4)上方ケーブル2と下法補剛部8を第2図図示のよう
に連結でき応力がスムーズに伝達するので桁の補剛が簡
易となる。
に連結でき応力がスムーズに伝達するので桁の補剛が簡
易となる。
本発明による斜張橋は、下法からの補鋼を鋼集成材と
したものであるから、ステージングが不用となり、上部
ケーブルのみにプレテンションを行うため、桁などに補
強手段を加える必要がなくなり、しかも上面より施工す
ることが出来ることと相俟って、施工が甚だ容易にな
り、施工期間を大巾に短縮できるものである。
したものであるから、ステージングが不用となり、上部
ケーブルのみにプレテンションを行うため、桁などに補
強手段を加える必要がなくなり、しかも上面より施工す
ることが出来ることと相俟って、施工が甚だ容易にな
り、施工期間を大巾に短縮できるものである。
第1図は本発明による斜張橋を示す側面図、第2図は下
方補剛部と上方ケーブルとの連結部を示す側面図、第3
図は下方補剛部の格点構造を示す側面図、第4図は本発
明による斜張橋の施工を示す側面図、第5図は在来の斜
張橋を示す側面図、第6図は在来の斜張橋に改善を施し
た先行技術による斜張橋を示す側面図、第7図は先行技
術による斜張橋の上下ケーブルの支持構造を示す側面
図、第8図は先行技術による斜張橋のケーブル補剛部の
格点構造を示す側面図、第9図は先行技術による斜張橋
の施工を示す側面図である。 1……主塔、2……ケーブル、3……桁あるいはトラ
ス、8……下方補剛部
方補剛部と上方ケーブルとの連結部を示す側面図、第3
図は下方補剛部の格点構造を示す側面図、第4図は本発
明による斜張橋の施工を示す側面図、第5図は在来の斜
張橋を示す側面図、第6図は在来の斜張橋に改善を施し
た先行技術による斜張橋を示す側面図、第7図は先行技
術による斜張橋の上下ケーブルの支持構造を示す側面
図、第8図は先行技術による斜張橋のケーブル補剛部の
格点構造を示す側面図、第9図は先行技術による斜張橋
の施工を示す側面図である。 1……主塔、2……ケーブル、3……桁あるいはトラ
ス、8……下方補剛部
Claims (1)
- 【請求項1】主塔(1)からケーブル(2)を斜めに橋
桁またはトラス(3)の数箇所に張って吊る形式の斜張
橋において、前記ケーブル(2)に連続して、桁やトラ
ス(3)を下方より部分的に補剛した鋼集成材よりなる
下方補剛部(8)を設けていることを特徴とする斜張橋
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11656489A JP2683415B2 (ja) | 1989-05-10 | 1989-05-10 | 斜張橋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11656489A JP2683415B2 (ja) | 1989-05-10 | 1989-05-10 | 斜張橋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02296910A JPH02296910A (ja) | 1990-12-07 |
JP2683415B2 true JP2683415B2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=14690231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11656489A Expired - Fee Related JP2683415B2 (ja) | 1989-05-10 | 1989-05-10 | 斜張橋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2683415B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108411783A (zh) * | 2018-03-12 | 2018-08-17 | 中铁建大桥工程局集团第四工程有限公司 | 一种钢桁梁联合拼装施工方法 |
-
1989
- 1989-05-10 JP JP11656489A patent/JP2683415B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02296910A (ja) | 1990-12-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |