JPH0363939B2 - - Google Patents
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- JPH0363939B2 JPH0363939B2 JP23195086A JP23195086A JPH0363939B2 JP H0363939 B2 JPH0363939 B2 JP H0363939B2 JP 23195086 A JP23195086 A JP 23195086A JP 23195086 A JP23195086 A JP 23195086A JP H0363939 B2 JPH0363939 B2 JP H0363939B2
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Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
イ 発明の目的
〔産業上の利用分野〕
本発明は所謂オーナメント表皮部(加飾表皮
部・中はぎ部)を具備させた成形体の製造方法に
関する。 〔従来の技術〕 例えば車両用ドアトリムボードはデザイン上成
形ボード本体の外面に該ボード本体の外面とは材
質・色・柄などを異ならせたオーナメント表皮材
を所望のデザインパターンで部分貼りした形態の
ものが多い。 第5図はそのようなオーナメント表皮部を有す
るドアトリムボードの一例の外観斜面図であり、
1は成形体本体たるドアトリムボード本体、2は
該ボード本体の地表皮13の外面に所望のデザイ
ンパターンで部分貼り処理して具備させたオーナ
メント表皮部であり、ボード本体の地表皮13と
は材質・色・柄などを異ならせた、織布・編布・
不織布・カーペツト・天然皮革・合成皮革・樹脂
シート材等である。 従来このような製品は一般に、第6図例のよう
に所望のオーナメント部パターンに対応する外郭
形状に成形加工した板材22或は枠材(以下オー
ナメント芯材と称す)にオーナメント表皮材21
を貼つてオーナメント表皮パツチ部材Aを製作す
る。そして成形体本体1表面の所定部位に上記パ
ツチ部材Aを当てがい芯材22を係止針23・ク
リツプ・接着剤等の手段で後付け処理することに
より製造している。 成形体本体1は本例のものは、適当強度・剛性
を有する硬質又は半硬質の充実肉質又はポーラス
肉質の基本層11、当りの柔らかい中間クツシヨ
ン材層12、地表皮材層13の3層複合層からな
るものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし上記従来の製造手法はオーナメント表皮
材パツチAの製作、及び該パツチAの成形体本体
1に対する取付けの何れも手作業であるために非
能率的で量産性に欠け、コスト高なものとなる上
に、オーナメント部の位置や外形形状等にバラツ
キなく品質を高水準に維持するためには熟練作業
を必要とする。 本発明は上記に鑑みて、オーナメント表皮部を
具備させた状態の成形体について、能率的に且つ
品質をバラツキなく高水準に維持させて量産する
ことができる、合理的な製造手法を提供すること
を目的とする。 ロ 発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、目的成形体の外面側を成形する成形
の所定の成形面領域を囲ませて見切り枠を設け、
該見切り枠内にオーナメント表皮材をその外周縁
を見切り枠の凸縁部に係止させて位置決め・ずれ
止めしてセツトし、該成形型により目的成形体の
外面側を成形する、ことを特徴とするオーナメン
ト部を具備させた成形体の製造方法を要旨とす
る。 〔作用〕 即ち上記のプロセスにより目的成形体の型によ
る外面成形と同時に、見切り枠で規定される成形
体外面の所定面位置にオーナメント表皮材が被着
されてい付与される。この場合オーナメント表皮
材は型の見切り枠内に外周縁部を見切り枠凸縁に
係止させて位置決め・ずれ止めしてセツトしてあ
るから見切り枠で規定される成形体外面の所定の
面部分位置に対して位置ずれしたり、外形不整等
を生じることなく常に正しく正確に付与される。 〔実施例〕 本例は第1図eのように基体11とその外面を
被覆された地表皮材12,13と、その地表皮材
の外面の所定の面部分に付与したオーナメント表
皮材21からなる複合層成形体1について、基体
11は地表皮材12,13とは別個に任意の手法
で成形製造し、地表皮材12,13は真空成形型
を使用して所定の外面形状に真空成形処理するも
のとし、その成形地表皮材と成形基体とを重ね合
せて圧着して一体化し、上記の地表皮材12,1
3の真空成形及び成形地表皮材と成形基体との圧
着一体化と同時に地表皮材12,13の外面の所
定面部分にオーナメント表皮材21を付与するよ
うにしたものである。 (1) 成形体の基体11 例えば、各種の硬質又は半硬質の充実又は多
孔質肉質の樹脂、レジンフエルト、ポリスチレ
ンビーズ発泡体、樹脂製・紙製等の剛性段ボー
ル構造体、厚紙、草木片凝結硬化材、金属板等
を素材にしてそれ等を真空成形法・圧空成形
法・熱プレス成形法・プレス成形法・射出成形
法・注型成形法など使用素材の特質に合つた成
形手法により、目的成形体1の基体11として
の所要の形状に成形する。それ自体積層構成の
成形基体も含む。 (2) 成形体の地表皮材12,13 例えば、各種の織布、編布、不織布、カーペ
ツト塩化ビニル等の軟質樹脂シート、天然皮
革、合成皮革などの単層材料、又それ等の裏面
に適当なバツクアツプ材やポリプロピレン等の
軟質発泡樹脂やフエルト等のクツシヨン材層を
裏打ちした複合層材料など、全体に真空成形処
理可能なもの。 本実施例での地表皮材は、厚さ0.3mmの軟質
塩化ビニルシート13の裏面にクツシヨン材層
12として厚さ2mm・25倍発泡のポリプロピレ
ン軟質フオームシートを予め一体に貼合せた複
合層材料である。 (3) オーナメント表皮材21 例えば、各種の織布、編布、不織布、カーペ
ツト、軟質樹脂シート、天然皮革、合成皮革な
どの単層材料、又それ等の裏面にクツシヨン材
層など適当なバツクアツプ材を裏打ちした複合
層材料など、全体に折曲性・伸びのある柔軟性
に富むもの。 本実施例でのオーナメント表皮材21は布を
バツキングした総厚0.8mmのウレタン系合成皮
革を使用した。 (4) 真空成形型 第2図は地表皮材12,13を真空成形する
型の横断面図を示す。50は型本体、51は成
形面、52はその成形面の所要各部に開口させ
た真空孔、53はバキユームチヤンバ、54は
真空ポンプを示す。 55は目的の完成成形体のオーナメント表皮
部位置に対応する成形面領域部、56はその成
形面領域部を区画させた見切り枠を示す。見切
り枠56の肉厚は出来るだけ薄いものにするを
可とする。 (5) 製造プロセス(第1図) a オーナメント表皮材21のセツト(第1図
a) 真空成形型50の見切り枠56内の成形面
領域部55に該領域の外郭に略対応する外形
形状に裁断したオーナメント表皮材21を嵌
入し、その外周縁部21cを見切り枠56の
凸縁部に係止させ位置決め・ずれ止めしてセ
ツトする。 具体的にはオーナメント表皮材21の外周
縁21cに全周的には、或は間隔をおいて要
所要所に樹脂製・金属製等のフツク部材25
をウエルダ溶着・接着・縫着等で予め一体に
具備させ、そのフツク部材25を見切り枠5
6の凸縁に引掛けて係止させるようにしても
よいし、第3図のようにオーナメント表皮材
21の外周縁を全周的に、或は間隔をおいて
要所要所を予め熱ブレス等により硬質肉質化
する或はクセ付けしてフツク形状に成形処理
25aし、そのフツク部25aを見切り枠5
6の凸縁に引掛けて係止させるようにしても
よい。又見切り枠56の凸縁をのこ歯状にし
てそののこ歯部にオーナメント表皮材の外周
縁21cを突き差し的に引掛けて係止するよ
うにしてもよい。 オーナメント表皮材21の外周縁部21c
を見切り枠56に掛け止めるようにすればセ
ツトしたオーナメント表皮材21の位置ずれ
が厳に防止される。 即ち、その後該成形型50で地表皮材1
2,13を真空成形するためにかぶせたとき
風圧、そのかぶせた地表皮材12,13の成
形面に対する摺動移動、真空成形過程や基体
圧着過程における地表皮材12,13の伸張
圧縮等が上記セツトしたオーナメント表皮材
21に作用しても該オーナメント表皮材が型
面の所定のセツト位置から位置ずれしてしま
うことが厳に防止され、オーナメント表皮材
の位置ずれによる不良成形体の発生、例えば
得られた成形体のオーナメント表皮部の周縁
の一部が見切り線に沿う地表皮材肉厚内から
抜けている状態の不良品等を発生することが
防止される。 オーナメント表皮材21の裏面又は少なく
とも外周縁21cに沿う裏面部、或はフツク
部25,25aの外面には予め接着剤を施し
ておくを可とする。 又上記のように見切り枠56内にセツトす
るオーナメント表皮材21は予め真空成形・
プレス成形等で予備成形しておくのもよい。 b 地表皮材12,13の真空成形(第1図
b) 上記オーナメント表皮材21をセツトした
真空成形型50に地表皮材12,13を加熱
軟化処理してかぶせて常法に従つて真空成形
処理する。57はシールクランプを示す。 この地表皮材12,13は成形型50の見
切り枠56より外側の成形面領域部51に対
応する部分は該成形面にならつて所定形状に
良好に真空成形される。 一方見切り枠56内においては該枠56内
にオーナメント表皮材21がセツトされてい
て、本例の場合は該表皮材21が非通気性で
あるので、該表皮材21のみが見切り枠56
内の成形面55にならつて真空吸引されて密
着状態となり。該見切り枠56内に対応する
地表皮材部分は実際上枠56内へは引き込ま
れない。 使用するオーナメント表皮材21が通気性
のものであるときは見切り枠56内に対応す
る地表皮材12,13部分も枠56の内方へ
吸引されて枠内に成形されてオーナメント表
皮材21の裏面に密着する。 c 成形体本体の成形基体11の圧着(第1図
c,d) 上記真空成形した、地表皮材12,13を
そのまま真空成形型50に保持させた状態に
おいて、その上に別個に成形製造されている
成形基体11をホツトメルト型・溶剤型など
の接着剤を介して重ね合せて圧着型(プレス
型)60により真空成形型50との間に圧着
して両層を一体化する。接着剤は成形基体1
1とクツシヨン材層12の相互対向面の一方
或は両方に予め施しておけばよい。成形基体
11の外面を予め全面的に加熱軟化もしくは
溶融して接着性を付与してもよい。 本例の圧着型60は真空吸着により成形基
体11を保持するようにしてあり、61は該
圧着型の成形基本保持面、62は真空吸着
孔、63は真空チヤンバ、64は真空ポンプ
を示す。 上記成形基体11の圧着工程は地表皮材1
3,12の真空成形と同時に、或は該真空成
形と多少の動作遅れをもつて行わせるように
してもよい。 真空成形型50と圧着型60とを所定に型
締めすると、見切り枠56内に対応する地表
皮材12,13部分が該部分に対応する成形
基体11の外面部分で押されて見切り枠56
内に押し込み成形される(第1図d)。 これにより見切り枠56内にセツトしたオ
ーナメント表皮材21の外周縁部21c,2
5については、該外周縁部21cを凸縁に掛
け止めさせた見切り枠56が、真空成形型5
0と圧着型60との型締め押圧力により熱軟
化状態の地表皮材12,13の肉厚内方へ喰
い込む(第1図d)ことによりオーナメント
表皮材外周縁部21c,25も共に地表皮材
12,13の肉厚内方に喰い込んで熱軟化状
態の地表皮材に被着して、又予めオーナメン
ト表皮材21の外周縁部21cの裏面に接着
剤を施した場合にはその接着剤によつても係
止状態となる。 一方この喰い込み外周縁部21c,25を
除くオーナメント表皮材裏面については、型
50,60との型締めにより見切り枠56の
内方へ押圧成形された地表皮材部分の外面に
密着して被着する。 成形地表皮材12,13と成形基体11と
の圧着貼合せのとき、両者の間に空気巻込み
による所謂エアー溜り部を生じないようにす
る、見切り枠56内に対応する地表皮材1
2,13部分の裏面を該裏面部が対応する成
形基体11の外面部分に積極的に吸引密着さ
せて被着させる等の目的で、成形基体11の
要所要所に肉厚貫通孔を予め具備させ、その
貫通孔に対応する圧着型60の成形基体保持
面61部分に抜気孔を開口させることにより
成形地表皮材12,13と成形基体11間の
空気を上記の抜気孔と肉厚貫通孔とにより積
極的に抜気するようにすることもできる。 d 型開き、成形体の取出し、端末処理 所定の冷却時間が経過したら圧着型60を
引き上げ(型開き)、真空成形型50から成
形体を外す(第1図e)。成形型50側の見
切り枠56はそれが喰い込んでいる成形体の
クツシヨン材層付地表皮材12,13内から
抜けるが、オーナメント表皮材21の外周縁
部21c,25は喰い込み状態に保持され、
接着剤或は真空成形時に地表皮材に与えた熱
による被着力でしつかりと係止される。又オ
ーナメント表皮材21の外周縁のフツク部2
5(25a)がアンカ部材となつてオーナメ
ント表皮材21周縁の地表皮材肉厚内からの
抜け止めが確実になされる。 次いで成形体の地表皮材12,13の外周
不要縁部13a(第1図e)をトリミング処
理c−cする、或は2点鎖線示(同)のよう
に成形基体11の裏面側へ巻き込んで接着剤
で止める等の端末処理をして完成品とする。 オーナメント表皮材がモケツト等で所謂毛倒れ
を生じる恐れのあるものであるときは型締め前に
オーナメント表皮材裏面に厚紙等を位置ずれなく
仮止めしておくとよい。 オーナメント表皮部2はデザイン上第4図例の
ように成形体の端にかかつた形態で付与する場合
もあり、このような形態のものも本発明方法によ
り前述実施例と同要領で容易に製造することがで
きる。 目的成形体の外面側を成形する型50は真空成
形型に限らず、地表皮材料、又は基体材料、もし
くは基体材料と地表皮材料を予め貼合せた複合材
料を成形する圧空成形型、真空圧空成形型、プレ
ス成形型、熱プレス成形型等であつてもよいし、
基体材料を成形する射出成形型、圧送成形型、モ
ールド成形型等であつてもよい。それ等の成形型
の所要成形面部分に見切り枠を設け、その見切り
枠内に外周縁部を見切り枠の凸縁に係止させてセ
ツトすることにより本発明を適用することができ
る。この場合、地表皮材の外周縁に設けるフツク
部材25を基体材質と同材質又はフアミリーの材
質にすると接着効果が高まる。 ハ 発明の効果 以上のように本発明に依ればオーナメント部を
具備させた形態の成形体を能率的に、製品品質に
バラツキなく、低コストに量産することが可能と
なるもので、所期の目的がよく達成される。
部・中はぎ部)を具備させた成形体の製造方法に
関する。 〔従来の技術〕 例えば車両用ドアトリムボードはデザイン上成
形ボード本体の外面に該ボード本体の外面とは材
質・色・柄などを異ならせたオーナメント表皮材
を所望のデザインパターンで部分貼りした形態の
ものが多い。 第5図はそのようなオーナメント表皮部を有す
るドアトリムボードの一例の外観斜面図であり、
1は成形体本体たるドアトリムボード本体、2は
該ボード本体の地表皮13の外面に所望のデザイ
ンパターンで部分貼り処理して具備させたオーナ
メント表皮部であり、ボード本体の地表皮13と
は材質・色・柄などを異ならせた、織布・編布・
不織布・カーペツト・天然皮革・合成皮革・樹脂
シート材等である。 従来このような製品は一般に、第6図例のよう
に所望のオーナメント部パターンに対応する外郭
形状に成形加工した板材22或は枠材(以下オー
ナメント芯材と称す)にオーナメント表皮材21
を貼つてオーナメント表皮パツチ部材Aを製作す
る。そして成形体本体1表面の所定部位に上記パ
ツチ部材Aを当てがい芯材22を係止針23・ク
リツプ・接着剤等の手段で後付け処理することに
より製造している。 成形体本体1は本例のものは、適当強度・剛性
を有する硬質又は半硬質の充実肉質又はポーラス
肉質の基本層11、当りの柔らかい中間クツシヨ
ン材層12、地表皮材層13の3層複合層からな
るものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし上記従来の製造手法はオーナメント表皮
材パツチAの製作、及び該パツチAの成形体本体
1に対する取付けの何れも手作業であるために非
能率的で量産性に欠け、コスト高なものとなる上
に、オーナメント部の位置や外形形状等にバラツ
キなく品質を高水準に維持するためには熟練作業
を必要とする。 本発明は上記に鑑みて、オーナメント表皮部を
具備させた状態の成形体について、能率的に且つ
品質をバラツキなく高水準に維持させて量産する
ことができる、合理的な製造手法を提供すること
を目的とする。 ロ 発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、目的成形体の外面側を成形する成形
の所定の成形面領域を囲ませて見切り枠を設け、
該見切り枠内にオーナメント表皮材をその外周縁
を見切り枠の凸縁部に係止させて位置決め・ずれ
止めしてセツトし、該成形型により目的成形体の
外面側を成形する、ことを特徴とするオーナメン
ト部を具備させた成形体の製造方法を要旨とす
る。 〔作用〕 即ち上記のプロセスにより目的成形体の型によ
る外面成形と同時に、見切り枠で規定される成形
体外面の所定面位置にオーナメント表皮材が被着
されてい付与される。この場合オーナメント表皮
材は型の見切り枠内に外周縁部を見切り枠凸縁に
係止させて位置決め・ずれ止めしてセツトしてあ
るから見切り枠で規定される成形体外面の所定の
面部分位置に対して位置ずれしたり、外形不整等
を生じることなく常に正しく正確に付与される。 〔実施例〕 本例は第1図eのように基体11とその外面を
被覆された地表皮材12,13と、その地表皮材
の外面の所定の面部分に付与したオーナメント表
皮材21からなる複合層成形体1について、基体
11は地表皮材12,13とは別個に任意の手法
で成形製造し、地表皮材12,13は真空成形型
を使用して所定の外面形状に真空成形処理するも
のとし、その成形地表皮材と成形基体とを重ね合
せて圧着して一体化し、上記の地表皮材12,1
3の真空成形及び成形地表皮材と成形基体との圧
着一体化と同時に地表皮材12,13の外面の所
定面部分にオーナメント表皮材21を付与するよ
うにしたものである。 (1) 成形体の基体11 例えば、各種の硬質又は半硬質の充実又は多
孔質肉質の樹脂、レジンフエルト、ポリスチレ
ンビーズ発泡体、樹脂製・紙製等の剛性段ボー
ル構造体、厚紙、草木片凝結硬化材、金属板等
を素材にしてそれ等を真空成形法・圧空成形
法・熱プレス成形法・プレス成形法・射出成形
法・注型成形法など使用素材の特質に合つた成
形手法により、目的成形体1の基体11として
の所要の形状に成形する。それ自体積層構成の
成形基体も含む。 (2) 成形体の地表皮材12,13 例えば、各種の織布、編布、不織布、カーペ
ツト塩化ビニル等の軟質樹脂シート、天然皮
革、合成皮革などの単層材料、又それ等の裏面
に適当なバツクアツプ材やポリプロピレン等の
軟質発泡樹脂やフエルト等のクツシヨン材層を
裏打ちした複合層材料など、全体に真空成形処
理可能なもの。 本実施例での地表皮材は、厚さ0.3mmの軟質
塩化ビニルシート13の裏面にクツシヨン材層
12として厚さ2mm・25倍発泡のポリプロピレ
ン軟質フオームシートを予め一体に貼合せた複
合層材料である。 (3) オーナメント表皮材21 例えば、各種の織布、編布、不織布、カーペ
ツト、軟質樹脂シート、天然皮革、合成皮革な
どの単層材料、又それ等の裏面にクツシヨン材
層など適当なバツクアツプ材を裏打ちした複合
層材料など、全体に折曲性・伸びのある柔軟性
に富むもの。 本実施例でのオーナメント表皮材21は布を
バツキングした総厚0.8mmのウレタン系合成皮
革を使用した。 (4) 真空成形型 第2図は地表皮材12,13を真空成形する
型の横断面図を示す。50は型本体、51は成
形面、52はその成形面の所要各部に開口させ
た真空孔、53はバキユームチヤンバ、54は
真空ポンプを示す。 55は目的の完成成形体のオーナメント表皮
部位置に対応する成形面領域部、56はその成
形面領域部を区画させた見切り枠を示す。見切
り枠56の肉厚は出来るだけ薄いものにするを
可とする。 (5) 製造プロセス(第1図) a オーナメント表皮材21のセツト(第1図
a) 真空成形型50の見切り枠56内の成形面
領域部55に該領域の外郭に略対応する外形
形状に裁断したオーナメント表皮材21を嵌
入し、その外周縁部21cを見切り枠56の
凸縁部に係止させ位置決め・ずれ止めしてセ
ツトする。 具体的にはオーナメント表皮材21の外周
縁21cに全周的には、或は間隔をおいて要
所要所に樹脂製・金属製等のフツク部材25
をウエルダ溶着・接着・縫着等で予め一体に
具備させ、そのフツク部材25を見切り枠5
6の凸縁に引掛けて係止させるようにしても
よいし、第3図のようにオーナメント表皮材
21の外周縁を全周的に、或は間隔をおいて
要所要所を予め熱ブレス等により硬質肉質化
する或はクセ付けしてフツク形状に成形処理
25aし、そのフツク部25aを見切り枠5
6の凸縁に引掛けて係止させるようにしても
よい。又見切り枠56の凸縁をのこ歯状にし
てそののこ歯部にオーナメント表皮材の外周
縁21cを突き差し的に引掛けて係止するよ
うにしてもよい。 オーナメント表皮材21の外周縁部21c
を見切り枠56に掛け止めるようにすればセ
ツトしたオーナメント表皮材21の位置ずれ
が厳に防止される。 即ち、その後該成形型50で地表皮材1
2,13を真空成形するためにかぶせたとき
風圧、そのかぶせた地表皮材12,13の成
形面に対する摺動移動、真空成形過程や基体
圧着過程における地表皮材12,13の伸張
圧縮等が上記セツトしたオーナメント表皮材
21に作用しても該オーナメント表皮材が型
面の所定のセツト位置から位置ずれしてしま
うことが厳に防止され、オーナメント表皮材
の位置ずれによる不良成形体の発生、例えば
得られた成形体のオーナメント表皮部の周縁
の一部が見切り線に沿う地表皮材肉厚内から
抜けている状態の不良品等を発生することが
防止される。 オーナメント表皮材21の裏面又は少なく
とも外周縁21cに沿う裏面部、或はフツク
部25,25aの外面には予め接着剤を施し
ておくを可とする。 又上記のように見切り枠56内にセツトす
るオーナメント表皮材21は予め真空成形・
プレス成形等で予備成形しておくのもよい。 b 地表皮材12,13の真空成形(第1図
b) 上記オーナメント表皮材21をセツトした
真空成形型50に地表皮材12,13を加熱
軟化処理してかぶせて常法に従つて真空成形
処理する。57はシールクランプを示す。 この地表皮材12,13は成形型50の見
切り枠56より外側の成形面領域部51に対
応する部分は該成形面にならつて所定形状に
良好に真空成形される。 一方見切り枠56内においては該枠56内
にオーナメント表皮材21がセツトされてい
て、本例の場合は該表皮材21が非通気性で
あるので、該表皮材21のみが見切り枠56
内の成形面55にならつて真空吸引されて密
着状態となり。該見切り枠56内に対応する
地表皮材部分は実際上枠56内へは引き込ま
れない。 使用するオーナメント表皮材21が通気性
のものであるときは見切り枠56内に対応す
る地表皮材12,13部分も枠56の内方へ
吸引されて枠内に成形されてオーナメント表
皮材21の裏面に密着する。 c 成形体本体の成形基体11の圧着(第1図
c,d) 上記真空成形した、地表皮材12,13を
そのまま真空成形型50に保持させた状態に
おいて、その上に別個に成形製造されている
成形基体11をホツトメルト型・溶剤型など
の接着剤を介して重ね合せて圧着型(プレス
型)60により真空成形型50との間に圧着
して両層を一体化する。接着剤は成形基体1
1とクツシヨン材層12の相互対向面の一方
或は両方に予め施しておけばよい。成形基体
11の外面を予め全面的に加熱軟化もしくは
溶融して接着性を付与してもよい。 本例の圧着型60は真空吸着により成形基
体11を保持するようにしてあり、61は該
圧着型の成形基本保持面、62は真空吸着
孔、63は真空チヤンバ、64は真空ポンプ
を示す。 上記成形基体11の圧着工程は地表皮材1
3,12の真空成形と同時に、或は該真空成
形と多少の動作遅れをもつて行わせるように
してもよい。 真空成形型50と圧着型60とを所定に型
締めすると、見切り枠56内に対応する地表
皮材12,13部分が該部分に対応する成形
基体11の外面部分で押されて見切り枠56
内に押し込み成形される(第1図d)。 これにより見切り枠56内にセツトしたオ
ーナメント表皮材21の外周縁部21c,2
5については、該外周縁部21cを凸縁に掛
け止めさせた見切り枠56が、真空成形型5
0と圧着型60との型締め押圧力により熱軟
化状態の地表皮材12,13の肉厚内方へ喰
い込む(第1図d)ことによりオーナメント
表皮材外周縁部21c,25も共に地表皮材
12,13の肉厚内方に喰い込んで熱軟化状
態の地表皮材に被着して、又予めオーナメン
ト表皮材21の外周縁部21cの裏面に接着
剤を施した場合にはその接着剤によつても係
止状態となる。 一方この喰い込み外周縁部21c,25を
除くオーナメント表皮材裏面については、型
50,60との型締めにより見切り枠56の
内方へ押圧成形された地表皮材部分の外面に
密着して被着する。 成形地表皮材12,13と成形基体11と
の圧着貼合せのとき、両者の間に空気巻込み
による所謂エアー溜り部を生じないようにす
る、見切り枠56内に対応する地表皮材1
2,13部分の裏面を該裏面部が対応する成
形基体11の外面部分に積極的に吸引密着さ
せて被着させる等の目的で、成形基体11の
要所要所に肉厚貫通孔を予め具備させ、その
貫通孔に対応する圧着型60の成形基体保持
面61部分に抜気孔を開口させることにより
成形地表皮材12,13と成形基体11間の
空気を上記の抜気孔と肉厚貫通孔とにより積
極的に抜気するようにすることもできる。 d 型開き、成形体の取出し、端末処理 所定の冷却時間が経過したら圧着型60を
引き上げ(型開き)、真空成形型50から成
形体を外す(第1図e)。成形型50側の見
切り枠56はそれが喰い込んでいる成形体の
クツシヨン材層付地表皮材12,13内から
抜けるが、オーナメント表皮材21の外周縁
部21c,25は喰い込み状態に保持され、
接着剤或は真空成形時に地表皮材に与えた熱
による被着力でしつかりと係止される。又オ
ーナメント表皮材21の外周縁のフツク部2
5(25a)がアンカ部材となつてオーナメ
ント表皮材21周縁の地表皮材肉厚内からの
抜け止めが確実になされる。 次いで成形体の地表皮材12,13の外周
不要縁部13a(第1図e)をトリミング処
理c−cする、或は2点鎖線示(同)のよう
に成形基体11の裏面側へ巻き込んで接着剤
で止める等の端末処理をして完成品とする。 オーナメント表皮材がモケツト等で所謂毛倒れ
を生じる恐れのあるものであるときは型締め前に
オーナメント表皮材裏面に厚紙等を位置ずれなく
仮止めしておくとよい。 オーナメント表皮部2はデザイン上第4図例の
ように成形体の端にかかつた形態で付与する場合
もあり、このような形態のものも本発明方法によ
り前述実施例と同要領で容易に製造することがで
きる。 目的成形体の外面側を成形する型50は真空成
形型に限らず、地表皮材料、又は基体材料、もし
くは基体材料と地表皮材料を予め貼合せた複合材
料を成形する圧空成形型、真空圧空成形型、プレ
ス成形型、熱プレス成形型等であつてもよいし、
基体材料を成形する射出成形型、圧送成形型、モ
ールド成形型等であつてもよい。それ等の成形型
の所要成形面部分に見切り枠を設け、その見切り
枠内に外周縁部を見切り枠の凸縁に係止させてセ
ツトすることにより本発明を適用することができ
る。この場合、地表皮材の外周縁に設けるフツク
部材25を基体材質と同材質又はフアミリーの材
質にすると接着効果が高まる。 ハ 発明の効果 以上のように本発明に依ればオーナメント部を
具備させた形態の成形体を能率的に、製品品質に
バラツキなく、低コストに量産することが可能と
なるもので、所期の目的がよく達成される。
第1図a乃至同図eは実施例の工程説明図、第
2図は真空成形型の断面図、第3図はオーナメン
ト表皮材の縁部に位置決め係止フツク部材を具備
させた他の例を示す図、第4図・第5図はオーナ
メント表皮部を具備させた車両用ドアトリムボー
ドの一例の外観斜面図、第6図はオーナメント表
皮部を具備させた従来例を示す断面図。 1は成形体本体、13は地表皮材、2,21は
オーナメント表皮部又は同表皮材。
2図は真空成形型の断面図、第3図はオーナメン
ト表皮材の縁部に位置決め係止フツク部材を具備
させた他の例を示す図、第4図・第5図はオーナ
メント表皮部を具備させた車両用ドアトリムボー
ドの一例の外観斜面図、第6図はオーナメント表
皮部を具備させた従来例を示す断面図。 1は成形体本体、13は地表皮材、2,21は
オーナメント表皮部又は同表皮材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 目的成形体の外面側を成形する成形型50の
所定の成形面領域55を囲ませて見切り枠56を
設け、該見切り枠56内にオーナメント表皮材2
1をその外周縁21cを見切り枠56の凸縁部に
係止させて位置決め・ずれ止めしてセツトし、該
成形型により目的成形体の外面側を成形する、こ
とを特徴とするオーナメント部を具備させた成形
体の製造方法。 2 オーナメント表皮材21の外周縁21cに全
周的に或は要所要所にフツク部25,25aを具
備させ、そのフツク部を見切り枠56の凸縁に係
止させてオーナメント表皮材を見切り枠内に位置
決め・ずれ止めしてセツトする、特許請求の範囲
第1項に記載のオーナメント部を具備させた成形
体の製造方法。 3 見切り枠56の凸縁をのこ歯状にし、そのの
こ歯部にオーナメント表皮材21の外周縁21c
を突き差して係止させてオーナメント表皮材を見
切り枠内に位置決め・ずれ止めしてセツトする、
特許請求の範囲第1項に記載のオーナメント部を
具備させた成形体の製造方法。 4 目的成形体の外面側を成形する成形型50は
真空成形型・圧空成形型・真空圧空成形型・射出
成形型・圧送成形型・モールド成形型・プレス
型・熱プレス型等である、特許請求の範囲第1項
に記載のオーナメント部を具備させた成形体の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23195086A JPS6384919A (ja) | 1986-09-30 | 1986-09-30 | オーナメント部を具備させた成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23195086A JPS6384919A (ja) | 1986-09-30 | 1986-09-30 | オーナメント部を具備させた成形体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6384919A JPS6384919A (ja) | 1988-04-15 |
JPH0363939B2 true JPH0363939B2 (ja) | 1991-10-03 |
Family
ID=16931607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23195086A Granted JPS6384919A (ja) | 1986-09-30 | 1986-09-30 | オーナメント部を具備させた成形体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6384919A (ja) |
-
1986
- 1986-09-30 JP JP23195086A patent/JPS6384919A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6384919A (ja) | 1988-04-15 |
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