JPH0225788B2 - - Google Patents

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JPH0225788B2
JPH0225788B2 JP60053700A JP5370085A JPH0225788B2 JP H0225788 B2 JPH0225788 B2 JP H0225788B2 JP 60053700 A JP60053700 A JP 60053700A JP 5370085 A JP5370085 A JP 5370085A JP H0225788 B2 JPH0225788 B2 JP H0225788B2
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Japan
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mold
vacuum suction
layer
molded product
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Kyoto Dezuki
Susumu Suemoto
Shigeru Yokogawa
Haruyoshi Azuma
Teruhisa Ishiwatari
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Meiwa Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 イ 発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は積層成形体の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
例えば、車両用内装品であるドアトリムボー
ド・フロントシートパネル・天井内張り板・ダツ
シユボードなど、又建築用各種内装材、家具、電
気器具外装部材などには、第8図aのように単層
材料又は複合層材料からなる基体層等としての裏
側の第1材料層Aと、同じく単層材料又は複合層
材料からなる表皮層等としての表側の第2材料層
Bとの積層成形体製品1が多用されている。図の
第1材料層Aは単層材料を、第2材料層Bは外面
材料層b1とその裏面に一体に貼合せたクツシヨ
ン性材料等の中間材料層b2の複合層材料を例示
した。
第1材料層Aは例えば、硬質又は半硬質、充実
肉質又はポーラス肉質の各種の樹脂・ゴム質材
料、レジンフエルト、ポリスチレン等の樹脂ビー
ズ発泡体、樹脂製・紙製等の段ボール構造板、金
属板、草木片凝結材等の、単層材料又は複合層材
料である。
第2材料層Bの外面材料層b1は例えば、充実
肉質又はポーラス肉質の各種の軟質樹脂・ゴム質
材料、織布、編布、不織布、カーペツト類、天然
又は合成皮革等の、単層材料又は複合層材料であ
る。
同じく中間材料層b2は例えば、各種の樹脂・
ゴム質のクツシヨン性に富む軟質発泡材料・不織
布・フエルト等の、単層材料又は複合層材料であ
る。
上記のような積層成形体製品1は一般的には、
構成材料層A,Bを予め積層貼合せ処理した積層
平板或は積層シート状材料を素材にしてそれを成
形型を用いた適宜のシートフオーミング手法、例
えば真空成形法・圧空成形法、真空圧空成形法・
プレス成形法等により所要の製品形状に1個取り
或は多数個取りで成形処理する。そしてその成形
と同時に或は脱型後に成形体の有効成形部分囲り
の非有効成形材料部分(不要材料部分)をトリミ
ング処理(裁ち落し処理)c−cする。
〔発明が解決しようとする問題点〕
而して積層成形体の縁処理に関し、上記トリミ
ング処理c−cだけにとどめた製品もあるが、こ
の場合は積層成形体のトリミング端面に各構成材
料層の積層横断面が露呈しており、外観体裁が悪
いこと、この端面部から各構成材料層がめくれて
剥離を生じ易いこと等から、トリミング端面の隠
蔽を必要とするものについては従来一般に第8図
aの2点鎖線示のように積層成形体の周縁に別生
産のモール材2(縁飾り)を取付け処理して縁仕
上げしている。しかしモール材2による縁処理品
はそれだけコスト高のものとなるし、又成形体の
縁がモール材2で額縁的に縁取られて違和感があ
る等のことから形態として好まれない場合も少な
くない。
このような場合その縁処理形態としては第8図
bのように、積層成形体の表側の第2材料層Bに
ついてその周縁を裏側の第1材料層Aの周縁より
も延長しその延長材料層部分B1と第1材料層A
の裏面側へ或は積層成形体端面に折返して接着剤
や止め金具等で止めた形態のものとするのが違和
感がなく自然で外観体裁のよい美麗な縁仕上げ状
態となる。又モール材2を必要としない分コスト
の低減を図ることができる。
本発明は上記の第8図bのような巻込み縁処理
形態の積層成形体製品を少ない工数で能率的に安
価に量産することを目的とする。
ロ 発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 本発明の第1番目の発明は、第1材料層A及び
第2材料層Bとして熱成形性のものを用い、第1
及び第2の嵌合成形型20,40の第2成形型4
0により第2材料層Bを熱成形処理して型面に保
持させ、その第2成形型40と第1成形型20と
の間に熱軟化処理した第1材料層Aを導入して、
或は第1成形型20により第1材料層Aを熱成形
処理して型面に保持させ、その第1成形型20と
第2成形型40との間に熱軟化処理した第2材料
層Bを導入して、或は第1成形型20及び第2成
形型40により夫々第1及び第2の材料層A,B
を熱成形処理して夫々そのまま型面に保持させ、
或は熱軟化処理した第1及び第2の材料層A,B
を第1及び第2の成形型20,40の間に導入し
て、第1及び第2の成形型20,40を型締めす
ることにより第1及び第2の材料層A,Bを互い
に接合させて積層成形体化させ、第1材料層Aは
第1及び第2の成形型の型締め後直ちに、或は第
1成形型による熱成形処理時に、該材料層の有効
成形部分とその囲りの非有効成形部分A1とのト
リミング線に対応する第1成形型面部分に設けた
材料延伸用溝21により該溝位置に対応する材料
部分を真空延伸して薄肉化A2させ、或は更には
切断するに至らせ、積層成形体の脱型後、第2材
料層Bの非有効成形部分B1を、その裏面側から
第1材料層Aの非有効成形部分A1を除去処理し
て延長材料層部分となし、該部分B1を第1材料
層Aの裏面側へ或は積層成形体端面に折返して縁
仕上げする、ことを特徴とする積層成形体の製造
方法を要旨とする。
又第2番目の発明は、第1材料層A及び第2材
料層Bとして熱成形性のものを用い、その一方の
材料層Bを成形型80により熱成形処理して型面
に保持させ、熱軟化処理した他方の材料層Aを真
空吸着盤90に保持させて上記成形型80に対し
てかぶせ状態にし、真空吸着盤90の材料層真空
吸着を解除させ、成形型80側の材料層Bと真空
吸着盤90側の材料層Aとの間の空気を抜気し、
或は更には真空吸着盤90とその側の材料層Aと
の間に空気を吸込むことにより成形型80側の材
料層Bに対して真空吸着盤90側の材料層Aを真
空成形して或は真空圧空成形して内材料層A,B
を互いに接合させて積層成形体化させ、第1材料
層Aは該材料層の有効成形部分とその囲りの非有
効成形部分A1とのトリミング線に対応する真空
吸着盤面部分、或は成形型面部分、或は真空吸着
盤の除去後に第1材料層Aに当接される治具面或
は嵌合型面に設けた材料延伸溝21により該溝位
置に対応する材料部分を真空延伸して薄肉化A2
させ、或は更には切断するに至らせ、積層成形体
の脱型後、第2材料層Bの非有効成形部分B1
を、その裏面側から第1材料層Aの非有効成形部
分A1を除去処理して延長材料層部分となし、該
部分B1を第1材料層Aの裏面側へ或は積層成形
体端面に折返して縁仕上げする、ことを特徴とす
る積層成形体の製造方法を要旨とする。
〔作用〕
第1番目の発明及び第2番目の発明に於て、第
2成形型40による第2材料層Bの熱成形処理、
第1成形型20による第1材料層Aの熱成形処
理、或は成形型80による第1又は第2の材料層
A,Bの熱成形処理は具体的には例えば真空成
形・圧空成形・真空圧空成形・熱プレス成形等で
ある。
而して、第1番目の発明又は第2番目の発明の
製造プロセスに従つて第1及び第2の材料層A,
Bを成形・接合処理し、脱型して得られる積層成
形体は第3図に形態例示したように、第1材料層
Aについて該材料層の有効成形部分とその囲りの
非有効成形面部分A1とのトリミング線に沿う材
料部分が延伸薄肉化A2された状態にあり、或は
更には第1材料層Aの有効成形部分の周縁から切
断分離化された状態になつている。
そこでその延伸薄肉化材料部分A2を材料層A
の有効成形部分周縁に沿つて刃物で切断処理c1
−c1する。この切断処理は切断材料部分が薄肉
であるから手間なく容易に行うことができる。既
に切断分離化している場合はこの切断処理は必要
としない。次いで第2材料層Bの非有効成形面部
分B1の裏面側から第1材料層Aの非有効成形面
部分A1をはぎ取り除去する(第3図2点鎖線
示)。このはぎ取り除去は材料層部分B1又はA
1、或は両者がある程度熱を保有していて材料層
部分B1とA1の相互接合力が未だ十分に強固な
ものになつていないうちならば、或は接合用使用
接着剤が熱硬化性のものであつても未だ十分には
硬化が進行していないうちならば接合力に抗して
引張ることにより容易に行うことができる。而し
てこれにより積層成形体は第2材料層Bの周縁が
第1材料層Aの周縁よりも延長B1された形態の
ものとなる。
従つてその第2材料層Bの延長材料層B1部分
につき、必要に応じてその幅寸法を所要幅lをも
つてトリミング処理c2−c2して、第1材料層
Aの裏面側へ第3図2点鎖線示のように折返して
接着剤や止め金具等で止めることにより、第8図
bのような巻込み縁処理形態の積層成形体を少な
い工数で能率的に安価に量産することができるも
のである。
第2材料層Bの延長材料層B1部分のトリミン
グ幅寸法を積層成形体の厚さに略対応する短い幅
寸法l1にして積層成形体の端面部だけを穏蔽した
縁仕上げ形態のものにすることもできる。
〔実施例〕
以下に説明する各実施例に於て、第1材料層A
は例えばポリプロピレン・ポリエチレン・塩化ビ
ニル・ABS・ゴム質材料、それ等に木粉・炭酸
カルシウム・各種繊維等の充填剤を適当量配合し
たもの等の単層の熱成形性板状或はシート材料で
あるが、全体に熱成形性のある複合層材料であつ
てもよい。
又第2材料層Bは例えば軟質塩化ビニル・
TPE・織布・編布・不織布等の外面材料層b1
の裏面に、例えばポリエチレン・ポリプロピレ
ン・塩化ビニル・ウレタン等の発泡体、不織布、
フエルト等のクツシヨン性材料の中間材料層b2
を予め貼合せ処理してなる全体に熱成形性のある
複合層板状或はシート状材料であるが、熱成形性
のある単層材料、全体に熱成形性のある3層以上
の多層複合材料であつてもよい。
実施例 1(第1〜3図) 本例は第1番目の発明に従う実施例である。2
0及び40は第1及び第2の材料層A,Bを成
形・接合処理する第1及び第2の嵌合成形型であ
る。
第1成形型20に於て、21は該成形型により
成形された第1材料層Aの有効成形部分とその囲
りの非有効成形部分とのトリミング線に対応する
型面部分に設けた材料延伸用溝である。22はそ
の溝壁面の各部に開口させた真空吸引孔であり、
真空ポンプVPに通じる配管23の電磁バルブ2
4が開かれることにより溝21が真空吸引状態と
なる。溝21の開口幅・深さ・内部形状等は、後
述するように該溝21の開口部に対応した第1材
料層部分が溝内に真空吸引されて引込まれ十分に
延伸薄肉化状態になる、或は更には第1材料層A
の有効成形部分の周縁部で切断分離するに至るよ
うに、第1材料層Aの厚みや成形体の端末形状等
に応じて設計・設定する。概して溝21の、第1
材料層の有効成形部分側の壁面は垂直にし、非有
効成形部分側の壁面は傾斜面にすると、該溝内に
引込まれて延伸薄肉化された材料部分を有効成形
部分の周縁部で切断分離させやすくすることがで
きる。25は成形型20の肉厚内に埋設した冷却
水配管である。
第2成形型40に於て、41は該成形型型面の
各部に開口させた真空吸引孔であり、真空ポンプ
VPに通じる配管23の電磁バルブ42が開かれ
ることにより該成形型40は真空成形型として機
能する。43は成形型40の肉厚内に埋設した冷
却水配管、44は該成形型の非有効成形面部分に
埋設したヒータである。
(1) 第1及び第2の成形型20,40の型開き状
態において、第2成形型40により第2材料層
Bをその外面材料層b1を成形型面側にして常
法に従つて真空成形処理し、そのまま型面に保
持させる(第1図)。型面に凹凸しぼ模様等を
刻設しておくことにより該第2材料層Bの真空
成形と同時に外面材料層b1の表面にその刻設
模様を転写付与させることができる。第2材料
層Bが通気性でそれ自体では真空成形が困難又
は不能の場合は、例えば外面材料層b1と中間
材料層b2とを接着層を兼ねた非通気性シート
を介して貼合せたものにする、中間材料層b2
の自由面側に非通気性シートを貼合せたものに
する、第2材料層Bの裏側にゴム膜等の非通気
性伸縮性シートを当てがつて真空成形操作する
等すればよい。
(2) 上記の第2成形型40と第1成形型20との
間に加熱軟化処理した第1材料層Aを導入する
(第1図)。次いで第1成形型20と第2成形型
40とを互いに型締めする(第2図)。これに
より第1材料層Aが第1成形型20と、第2材
料層Bを真空成形保持した第2成形型40との
間にプレス成形され、第1及び第2の材料層
A,Bは予め両者の接合面の一方又は両方に形
成処理した接着剤層により、或は熱圧接着によ
り、一体に貼合せ接合されて積層成形体化す
る。
(3) 上記第1及び第2の成形型20,40の型締
め後直ちに電磁バルブ24を開き動作させて第
1成形型20側の材料延伸用溝21を真空吸引
状態にする。これにより、該溝21の開口部に
対応している第1材料層部分が溝21内に真空
力で引込まれて延伸薄肉化A2(第2図)され
る。或は更にはその薄肉化により第1材料層の
有効成形部分の周縁部で切断分離するに至る。
(4) 上記第1及び第2の成形型20,40間の積
層成形体を両成形型の冷却水配管25,43に
よる冷却で型開き・脱型可能な硬化状態になる
まで脱熱する。ただし、第2材料層Bの非有効
成形部分B1は第2成形型40側の前記埋設ヒ
ータ44の熱により加熱状態に保持される。
(5) 型開きして上記第1及び第2材料層A,Bの
積層成形体を脱型する。この場合第1成形型2
0の材料延伸用溝21内に引込まれている第1
材料層Aの延伸材料部分A2は薄肉化している
から溝21内から容易にたわんで抜け出て脱型
時の障害にはならない。
(6) 上記脱型して得られた積層成形体は第3図示
のように、第1材料層Aについて有効成形部分
とその非有効成形部分A1とのトリミング線に
沿う材料部分が延伸薄肉化A2された状態にあ
り、或は更には有効成形部分の周縁から切断分
離化された状態になつている。
そこでその延伸薄肉化されている材料部分A
2を材料層Aの有効成形部分周縁に沿つて刃物
で切断処理c1−c1する。この切断処理は切
断材料部分が薄肉であるから手間なく容易に行
うことができる。既に切断分離化している場合
はこの切断処理は必要としない。
(7) 次いで第2材料層Bの非有効成形部分B1の
裏面側から第1材料層Aの非有効成形部分A1
をはぎ取り除去する(第3図、2点鎖線示)。
このはぎ取り除去は第2材料層Bの非有効成形
部分B1が積層成形体の脱型までヒータ44で
加熱されていて第1材料層Aの非有効成形部分
A1との相互接合力が弱い状態にあるから、或
は使用接着剤が熱硬化性のものであつてもこの
時点では一般に未だ十分には硬化が進行してい
ないから、容易に行うことができる。
而してこれにより積層成形体は第2材料層B
の周縁が第1材料層Aの周縁よりも延長B1さ
れた形態のものとなる。
(8) 次いでその第2材料層Bの延長材料層B1部
分につき、必要に応じてその幅寸法を所要幅l
をもつてトリミング処理c2−c2して、第1
材料層Aの裏面側へ第3図2点鎖線示のように
折返して接着剤や止め金具等で止めることによ
り、第8図bのような巻込み縁処理形態の積層
成形体1を完成する。或はl1のように短い幅で
トリミング処理して積層成形体端面に折返して
止めることにより縁仕上げする。
上記(1)〜(8)のプロセスに於て、(1)・(2)の第1及
び第2の材料層A,Bの成形・接合処理は、第1
成形型20により第1材料層Aを熱成形処理して
型面に保持させ、その第1成形型20と第2成形
型40との間に熱軟化処理した第2材料層Bを導
入して両成形型20,40を型締めする手順であ
つてもよいし、第1成形型20及び第2成形型4
0により夫々第1及び第2の材料層A,Bを熱成
形処理して夫々型面に保持させて両成形型20,
40を型締めする手順であつてもよいし、第1及
び第2成形型20,40の間に熱軟化処理した第
1及び第2の材料層A,Bを導入して両成形型2
0,40を型締めする手順であつてもよい。これ
等の場合に於て第1材料層Aのトリミング線に沿
う材料部分の溝21による延伸薄肉化A2処理
は、第1及び第2成形型20,40の型締め前
の、第1材料層Aの第1成形型による熱成形処理
時に行うようにしてもよい。
実施例 2(第4〜6図) 本例は第1及び第2成形型20,40の型締め
による第1及び第2材料層A,Bの相互接合積層
成形体化のとき上記両材料層A,B間の空気を積
極的に抜気するようにして、両材料A,Bを両層
間に空気溜り部(空気封じ部)を生じさせること
なく各部良好に密着接合させるようにした例であ
る。
即ち第4図に於て、第1材料層Aを成形する第
1成形型20はその型面の各部に真空吸引孔26
を形成してあり、真空ポンプVPに通じる配管2
3の電磁バルブ27が開かれることにより真空成
形型として機能する。又該成形型の型面の各部に
上記の真空吸引孔26とは別に、成形型面から突
出させて抜気ピン28を設けてあり、この抜気ピ
ン28は材料延伸用溝21を真空吸引状態にする
バルブ24が開かれると空気吸引状態となる。
上記抜気ピン28の成形型面からの突出長さは
第1材料層Aの厚さと同じか、或はそれよりもや
や長いものにしてある。又その外径・内径は該抜
気ピンが第1材料層Aの肉厚を容易に貫通するよ
うに、又製造積層成形体の表面に凹部等の品質欠
陥部を生じさせないようにできるだけ細径のもの
にしてある。
而して上記の第1成形型20により第1材料層
Aを真空成形処理すると、第1材料層Aが該成形
型面にならつて真空吸引密着して成形されると共
に、型面から突出している各抜気ピン28が第5
図の部分拡大図のように第1材料層Aの肉厚を貫
通して先端部の抜気口が該材料層Aの外面に露出
した状態となる。次いでこの第1成形型20と、
第2材料層Bを熱成形保持した第2成形型40と
を型締めすると共に、バルブ24を開き状態にす
る。そうすると各抜気ピン28が空気吸引状態と
なることにより第1材料層Aと第2材料層Bの接
合面間の空気が積極的に抜気されて両材料層A,
Bが各部良好に密着接合化される。一方材料延伸
用溝21も真空吸引状態になることにより第1材
料層Aのトリミング線に沿う部分が延伸薄肉化処
理A2される。
抜気ピン28は第6図のように先端部を成形型
面から出没させる進退ロツド式にするようにして
もよい。
実施例 3(第7図) 本例は第2番目の発明に従う実施例である。
図に於て、80は第2材料層Bを熱成形する成
形型、90は第1材料層Aを吸着保持する真空吸
着盤である。
成形型80は第1,2図に例示の第2成形型4
0と同様の構成のものであり、バルブ42が開か
れることにより真空成形型として機能する。
真空吸着盤90に於て、91は盤面の各部に開
口させた真空吸引孔であり、バルブ92が開かれ
ることにより真空吸引状態となる。この真空吸着
盤90には第1,2図に例示の第1成形型20と
同様にその所定の盤面位置に材料延伸用溝21を
設けてあり、バルブ24が開かれることにより該
溝21は真空吸引状態となる。93は真空吸着盤
90の背面側の進退動プレート94に基部を固定
され、真空吸着盤90を肉厚方向に貫通して進退
動制御される複数本の細長抜気パイプであり、バ
ルブ95が開かれることにより各抜気パイプの先
端開口が空気吸引状態となる。
(1) 成形型80により第2材料層Bを外面材料層
b1側を成形型面側にして常法に従つて真空成
形処理し、そのまま型面に保持させる。
(2) 一方、熱軟化処理した第1材料層Aを真空吸
着盤90の面に、バルブ92を開状態にして真
空吸引保持させる。このとき各抜気パイプ93
はその先端部が真空吸着盤90の面に略面一と
なつている、第7図実線示の後退位置に保持さ
せてある。そして上記第1材料層Aを吸着保持
した真空吸着盤90を、上記第2材料層Bを成
形して型面に保持させた成形型80に対して第
7図示のようにかぶせ状態にする。
(3) 次いで真空吸着盤90側の各抜気パイプ進退
動プレート94を前進動作させる。そうすると
各抜気パイプ93は真空吸着盤90面に真空吸
着保持されている第1材料層Aの肉厚を貫通し
て第1材料層Aと、成形型80の型面に保持さ
れている第2材料層Bとの間の空間内へ突入前
進する。而してプレート94を前進終点まで十
分に前進させると、各抜気パイプ93は第7図
2点鎖線示のように先端開口部が成形型80の
型面に保持されている第2材料層Bの自由面に
接近位置した状態に保持される。
(4) 次いで真空吸着盤90面に対する第1材料層
Aの真空吸着保持を解除し(真空吸引孔91を
大気開放状態にする)、バルブ95を開き状態
にする。そうすると各抜気パイプ93が真空吸
引状態となり、これにより第1材料層Aと第2
材料層Bとの間の空気が抜気され、第1材料層
Aが第7図2点鎖線示のように成形型80側の
成形済み第2材料層Bに対して真空形成されて
密着し、両材料層A,Bが予め両者の接合面の
一方又は両方に形成処理した接着剤層により、
或は熱圧接着により、一体に貼合せ接合されて
積層成形体化する。
(5) 一方上記(4)の工程と同時的にバルブ24を開
き真空吸着盤90側の材料延伸用溝21を真空
吸引状態にする。これにより第2図或は第4図
例の場合と同様に、該溝21の開口部に対応し
ている第1材料層部分が延伸薄肉化される。或
は更には第1材料層Aの有効成形部分の周縁部
で切断分離するに至る。
(6) 上記積層成形体が脱型可能な硬化状態まで冷
却したら、型開き・脱型して成形体を取出す。
取出された積層成形体は第3図例のような縁形
態のものである。
(7) 以後は前記実施例1の(6)〜(8)項と同様の手
順・要領で縁仕上げ処理する。
上記に於て、真空吸着盤90には真空吸着保持
した材料層Aの加熱用或は保温用ヒータ96を内
蔵させるようにしてもよい。
又上記(4)項の工程に於て、真空吸着盤90面に
対する材料層Aの真空吸着保持の解除と切換え的
にコンプレツサCP側のバルブ97を開き状態に
させて真空吸着盤90の各真空吸引孔91から逆
に空気を噴出状態にすることにより、第1材料層
Aを成形型80側の第2材料層Bに対して真空・
圧空力で成形・接合化させるようにしてもよい。
その場合真空吸着盤90の抜気機構93,94は
機能させておく。
積層成形体の表皮層等としての第2材料層Bの
面に孔跡を生じても支障がない場合、例えば自動
車の内装部品には孔あけ加工する製品が多いが、
そのような場合には抜気パイプ機構93,94を
第7図2点鎖線示のように成形型80側に具備さ
せて各抜気パイプ93の先端部を第2材料層Bの
肉厚を貫通させて第1及び第2材料層A,B間の
空気を抜気処理するように構成してもよい。
第1材料層Aを材料延伸用溝21を具備させた
成形型80で熱成形処理し、第2材料層Bを真空
吸着盤90で真空吸着保持させて上記成形型80
にかぶせることにより第1及び第2材料層A,B
を成形・接合化する手順・工程であつてもよい。
又第7図例に於て、真空吸着盤90には材料延
伸用溝21を具備させず、該吸着盤側の第1材料
層Aを成形型80側の成形済み第2材料層Bに真
空力、或は真空・圧空力で成形・接合化させた
後、真空吸着盤90を成形型80から移動除去
し、次いで材料延伸用溝21を具備させた、治具
或は成形型80に対する嵌合型を上記積層成形体
を保持した成形型80に適用して第1材料層Aの
トリミング線に沿う部分を延伸薄肉化処理する手
順・工程であつてもよい。
ハ 発明の効果 以上のように本発明に依れば、第8図bのよう
な巻込み縁処理形態の積層成形体製品を能率的に
安価に量産することができ、所期の目的がよく達
成される。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は第1実施例の工程要領を示
すもので、第1図は型締め前状態の成形型断面
図、第2図は型締め状態の同上図、第3図は脱型
した積層成形体の縁仕上げ処理前状態の断面図、
第4図は第2実施例に於ける型締め状態の成形型
断面図、第5図は抜気パイプ部分の拡大断面図、
第6図は進退動式抜気パイプ部分の同上図、第7
図は第3実施例に於ける型締め状態の成形型断面
図、第8図a及び同図bは夫々積層成形体の縁処
理形態を示す断面図である。 1は積層成形体、A,Bは第1及び第2の材料
層、20,40は第1及び第2の成形型、21は
材料延伸用溝、80は成形型、90は真空吸着
盤。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 単層材料又は複合層材料からなる第1材料層
    Aと同第2材料層Bとの積層成形体であつて、第
    2材料層Bの周縁を第1材料層Aの周縁よりも延
    長しその延長材料層部分B1を第1材料層Aの裏
    面側へ或は積層成形体端面に折返して縁仕上げし
    た形態の積層成形体を得るに当り、 第1材料層A及び第2材料層Bとして熱成形性
    のものを用い、第1及び第2の嵌合成形型20,
    40の第2成形型40により第2材料層Bを熱成
    形処理して型面に保持させ、その第2成形型40
    と第1成形型20との間に熱軟化処理した第1材
    料層Aを導入して、或は第1成形型20により第
    1材料層Aを熱成形処理して型面に保持させ、そ
    の第1成形型20と第2成形型40との間に熱軟
    化処理した第2材料層Bを導入して、或は第1成
    形型20及び第2成形型40により夫々第1及び
    第2の材料層A,Bを熱成形処理して夫々そのま
    ま型面に保持させ、或は熱軟化処理した第1及び
    第2の材料層A,Bを第1及び第2の成形型2
    0,40の間に導入して、第1及び第2の成形型
    20,40を型締めすることにより第1及び第2
    の材料層A,Bを互いに接合させて積層成形体化
    させ、 第1材料層Aは第1及び第2の成形型の型締め
    後直ちに、或は第1成形型による熱成形処理時
    に、該材料層の有効成形部分とその囲りの非有効
    成形部分A1とのトリミング線に対応する第1成
    形型面部分に設けた材料延伸用溝21により該溝
    位置に対応する材料部分を真空延伸して薄肉化A
    2させ、或は更には切断するに至らせ、 積層成形体の脱型後、第2材料層Bの非有効成
    形部分B1を、その裏面側から第1材料層Aの非
    有効成形部分A1を除去処理して延長材料層部分
    となし、該部分B1を第1材料層Aの裏面側へ或
    は積層成形体端面に折返して縁仕上げする、 ことを特徴とする積層成形体の製造方法。 2 第1及び第2の成形型20,40を型締めし
    たとき第1及び第2の材料層A,Bの間の空気を
    抜気手段により積極的に抜気状態にする、特許請
    求の範囲第1項に記載の積層成形体の製造方法。 3 単層材料又は複合層材料からなる第1材料層
    Aと同第2材料層Bとの積層成形体であつて、第
    2材料層Bの周縁を第1材料層Aの周縁よりも延
    長しその延長材料層部分B1を第1材料層Aの裏
    面側へ或は積層成形体端面に折返して縁仕上げし
    た形態の積層成形体を得るに当り、 第1材料層A及び第2材料層Bとして熱成形性
    のものを用い、その一方の材料層Bを成形型80
    により熱成形処理して型面に保持させ、熱軟化処
    理した他方の材料層Aを真空吸着盤90に保持さ
    せて上記成形型80に対してかぶせ状態にし、真
    空吸着盤90の材料層真空吸着を解除させ、成形
    型80側の材料層Bと真空吸着盤90側の材料層
    Aとの間の空気を抜気し、或は更には真空吸着盤
    90とその側の材料層Aとの間に空気を吹込むこ
    とにより成形型80側の材料層Bに対して真空吸
    着盤90側の材料層Aを真空成形して或は真空圧
    空成形して両材料層A,Bを互いに接合させて積
    層成形体化させ、 第1材料層Aは該材料層の有効成形部分とその
    囲りの非有効成形部分A1とのトリミング線に対
    応する真空吸着盤面部分、或は成形型面部分、或
    は真空吸着盤の除去後に第1材料層Aに当接され
    る治具面或は嵌合型面に設けた材料延伸用溝21
    により該溝位置に対応する材料部分を真空延伸し
    て薄肉化A2させ、或は更には切断するに至ら
    せ、 積層成形体の脱型後、第2材料層Bの非有効成
    形部分B1を、その裏面側から第1材料層Aの非
    有効成形部分A1を除去処理して延長材料層部分
    となし、該部分B1を第1材料層Aの裏面側へ或
    は積層成形体端面に折返して縁仕上げする、 ことを特徴とする積層成形体の製造方法。
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