JPS6140555B2 - - Google Patents

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JPS6140555B2
JPS6140555B2 JP57138768A JP13876882A JPS6140555B2 JP S6140555 B2 JPS6140555 B2 JP S6140555B2 JP 57138768 A JP57138768 A JP 57138768A JP 13876882 A JP13876882 A JP 13876882A JP S6140555 B2 JPS6140555 B2 JP S6140555B2
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mold
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layer
molding
molds
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JP57138768A
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Kyoto Dezuki
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Meiwa Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は第1図例のように基体層(母材)1・
中間材層2・表皮材層3の三層貼合せ構成の複合
成形体Aの製造方法に関する。
例えば車両用内装品であるドアトリムボード・
フロントシートパネル・天井内張り板・インスツ
ルメントパネル等は一般に、適当強度・剛性を有
する硬質・半硬質の基体層1、当りの柔かいクツ
シヨン材などその他所望性質の中間材層2、装
飾・表面保護等を目的とする表皮材層3の三層積
層からなる複合成形体が利用されている。
その他、建築用各種内装材、家具、電気器具外
装部材等にも上記のような層構成よりなる複合成
形体が多用されている。
而して従来の該複合成形体Aの製造方法として
は各層一体貼合せ板成形方式と、各層順次貼合せ
方式とに大別することができる。
前者の方式は予め各構成層1・2・3を一体に
貼合せた積層平板を素材にしてこれを熱成形法
(真空成形・圧空成形・プラグ成形等)、プレス成
形法等により所要の形状に成形するものである。
後者の方式は基体層1についてその材料を適宜
の手段で所要の形状に成形加工し、その加工物1
の表面形状にならわせて手作業的に中間材層2、
次いで表皮材層3を順次に、或は中間材層2と表
皮材層3を予め貼合せ処理したものを貼合せる、
又は該加工物1の面を材料2・3で縫い包み式に
被覆処理して製品を得るものである。
然しながら、各層一体貼合せ板成形方式は ・素材板の各構成層1〜3が互いにその性質を異
にしているから、該板を熱成形法で成形する場
合に於ける板の熱軟化処理を全体均一良好に行
なうには高度の技術・熟練、及び時間を要す
る、 ・成形を熱成形法で行なうにしてもプレス成形法
で行なうにしても素材板の厚さが厚いものにな
るに従つて成形形状が全体に所謂あまいものに
なるを免れない、 ・トリミングで除去される材料量が多く、しかも
そのトリミング除去された材料は互に材質の異
なる異種材料層1〜3の一体物であるからこれ
を例えば再溶融して原材料としてサイクル利用
することはほとんどの場合不能であり、従つて
材料の利用率が低く製品コストが高くなる、 ・成形品は外周縁部のトリミング処理までで最終
製品とする場合も多いが、トリミングしただけ
では切断面即ち成形品Aの外周端面4に各層
1・2・3の積層端面が露呈していて外観体裁
が悪い、各層がこの端面部からめくれて剥離を
生じ易い。そこで切断面4の隠蔽を必要とする
ものについてはトリミングした成形体の縁周囲
に別生産のモール材を取付けることにより切断
面4を隠蔽し最終製品とするのを一般とする
が、モール材の取付処理に材料と手間を要しコ
スト高となる。又成形体の縁がモール材で額縁
的に縁取りされるから形態として好まれない場
合が多い。
等の欠点がある。
一方各層順次貼合せ方式は手作業が主となり生
産性が悪く、しかも複雑な凹凸面形状のものにつ
いては中間材層2・表皮材層3をその複雑凹凸面
形状の基体層1面にならつて各部密着させて美麗
に貼合せることが困難となるが、或は不能となる
欠点があり、比較的簡単な形状の物品を少量製造
する場合に限られる非能率的な手法である。
本発明は上記に鑑みて提案されたもので、各層
順次貼合せ方式に分類されるものであるが、真空
成形法と、射出成形法或は圧送成形法或は樹脂ビ
ーズ発泡成形法とを組合せた一連の連続プロセス
により、複雑な凹凸形状のものも設計形状通りの
ものを材料ロス少なく能率的に量産することがで
きる、第1図b示のように成形体Aの外周端面4
を表皮材層3と連続的な薄肉の被覆層4aで体裁
よく隠蔽して縁仕上げした形態の成形品も容易に
得ることができる、その他にも大きな特長を有す
るこの種の複合成形体の新規な製造方法を提供す
ることを目的とする。
以下図に基いて具体的に説明する。
(1) 成形体の構成(第2〜4図) 5・6は互に型締めしたとき対向有効成形面
51・61間に製造目的の複合成形体A全体の
立体形状に略一致する空間形状のキヤビテイを
構成する第1及び第2の一対の割り金型であ
る。ここで第1金型5を複合成形体Aの裏面側
(基体層1の裏面)を造形する金型、第2金型
6を同表面側(表皮材層3の表面)を造形する
金型とする。又第1金型5を固定型とし、第2
金型6を可動型として両金型の型締め・型開き
を行なう(金型開閉機構は図に省略)。
7は目的複合成形体Aの構成層のうち中間材
層2についてその立体形状に略一致する形状・
厚みを有する補助金型(中子型)で、該金型の
周囲には金型と一連に薄肉のフランジ板71を
形成してある。フランジ板71の肉厚は中間材
層の材料が型締め圧或は加熱溶融で圧縮された
厚みか或はさらに型5・6の型移動方向に適宜
増幅した厚みに等しい。補助金型7は、型開き
状態の第1及び第2金型5・6の間に自動移動
機構(図に省略)或は手作業で介入させて第1
及び第2金型5・6を型締めし補助金型周囲の
薄肉フランジ板71部分を第1及び第2金型
5・6の有効成形面51・61領域外周囲の両
型対向突き合せ面(以下型合せ面)52・62
間に第3図のように挾み込むことにより第1及
び第2金型5・6の型締めで構成されるキヤビ
テイ内に中子型として不動に保持されてセツト
される。この補助金型7のセツトによりキヤビ
テイは補助金型7を隔壁として、第1金型5側
の第1区画キヤビテイC1と、第2金型6側の
第2区画キヤビテイC2の2室に区画される。
第1区画キヤビテイC1は、補助金型7の第1
金型5側の面72を第1面、第2金型6側の面
73を第2面とすると、補助金型7の第1面7
2と第1金型5の有効成形面51で構成され
る。その空間形状は目的複合成形体Aの構成層
のうち基体層1の立体形状に略一致する。又第
2区画キヤビテイC2は補助金型7の第2面7
3と第2金型6の有効成形面61で構成され
る。その空間形状は目的複合成形体Aの構成層
のうち表皮材層3の立体形状に略一致する。
ここで本発明は後述するように上記の第1区
画キヤビテイC1内に溶融樹脂を圧入(射出又
は圧送)して或は発泡性樹脂ビーズを充填して
発泡させることにより基体層1を造形せしめ、
又第2区画キヤビテイC2内に溶融樹脂を圧入
することにより表皮材層3を造形するものであ
るが、基体層1の造形の際第1区画キヤビテイ
C1内の樹脂圧入圧或は樹脂ビーズ発泡圧で補
助金型7に変形や破損を生じるのを防止する目
的に於て、本例の成形型は第2金型6の型合せ
面62部分を比較的高硬度で耐熱性の弾性体6
3となし、第3図の型締め状態を第1段型締め
としたとき、更に第2金型6を上記弾性体63
の弾性に抗して弾性体63を圧縮しながら第2
金型6の有効成形面61が補助金型7の第2面
73に当るまで前進動させることができるよう
にしてある(第4図)。これを第2段型締めと
いう。而して基体層1の造形はこの第2段型締
め状態で実行することにより補助金型7は第2
金型6によりバツクアツプされた状態にあるの
で第1区画キヤビテイC1内の樹脂圧或は樹脂
ビーズ発泡圧による補助金型7の変形や破損ト
ラブルが防止される。弾性体63は補助金型7
のフランジ板71面に貼着して設けてもよい。
もつとも補助金型7が、第1金型5及び第2金
型6の移動方向に必要強度に応じて増幅した形
状とするなどして、堅固なものであれば上記の
弾性体63による第2段型締めの処置は強いて
必要とはせず、第3図の第1段型締め状態に於
て第1区画キヤビテイC1に溶融樹脂を圧入し
て或は発泡性樹脂ビーズを充填し発泡させるこ
とにより基体層1の造形処理をしてもよい。
第1金型5の有効成形面51には基体層1の
材料たる溶融樹脂を第1区画キヤビテイC1内
へ射出又は圧送するための樹脂注入孔8と(基
体層を樹脂ビーズ発泡体で構成する場合は樹脂
ビーズ導入孔)、表皮材層3の材料たる溶融樹
脂を第2区画キヤビテイC2内へ射出又は圧送
するための樹脂注入孔9を夫々開口させてあ
る。81・91はその各樹脂注入孔8・9の第
1金型背面側の開口に夫々接続した樹脂注入筒
(樹脂注入装置本体は図に省略)である。
10は第1金型5の内部に形成した真空室
で、真空ポンプPに接続させてある。11は第
1金型5の背面側から有効成形面51側へ貫通
させて設けた進退移動自由の多数本の細長真空
パイプである。その多数本の細長真空パイプの
うち略半数本のものについてはそれ等の基部を
共通の第1進退プレート12に、又残りの略半
数本についてはそれ等の基部を共通の第2進退
プレート13に固着してあり、その第1及び第
2プレート12・13を図に省略したプレート
駆動機構により第1金型5の背面に接近する方
向(前進)、或は背面から遠ざかる方向(後
退)に移動駆動することにより各細長真空パイ
プ11の先端側を第1金型5の有効成形面51
から前方へ突出させる、或は有効成形面51か
ら金型5内に引込ませることができる。そして
各細長真空パイプ11の途中のパイプ壁には真
空室10との連通透孔110が形成してあり、
真空ポンプPが稼動している状態に於てバルブ
Bが開かれると真空室10が負圧となり、その
結果各細長真空パイプ11の先端開口から外気
がパイプ11→透孔110→真空室10の経路
で吸い込まれる。即ち各細長真空パイプ11の
先端が真空吸引状態となる。
14は第1金型5の型合せ面52の各部に開
口させた真空孔で、真空室10に連通してい
る。この第1金型5の型合せ面52部分は電熱
ヒータ線を埋込んだセラミツク板等の発熱板1
5面にしてある。
16は第2金型6側に該金型の背面側から有
効成形面61側へ貫通させて設けた進退動自由
の細長ピン棒で、該ピン棒の基部を固着したプ
レート17を図に省略したプレート駆動機構に
より第2金型6の背面に接近する方向(前進)
或は背面から遠ざかる方向(後退)に移動駆動
することによりそのピン棒16の先端部を第2
金型6の有効成形面61から前方へ突出させ
る、或は有効成形面61から金型6内に引込ま
せることができる。而してピン棒16は第1金
型5の有効成形面51に開口させた表皮材層3
用の溶融樹脂注入孔9に丁度対向する部位に配
設してあり、補助金型7を介在させて第1及び
第2金型5・6の第1段又は第2段型締め後前
進動させることによりその先端部が補助金型7
に予めあけた貫通小孔74を通つて上記樹脂注
入孔9内に入り込んで補助金型7の貫通小孔7
4及び樹脂注入孔9を閉塞状態にする(第5
図)。
その他第1及び第2金型5・6の肉厚内には
一般に型加熱・型冷却用パイプが埋設されるが
図には省略した。
(2) 第1工程(基体層1の成形、第5図) 第1及び第2金型5・6をその間に補助金型
7を介入させて第4図の第2段型締め状態にす
る。第1金型5側の第1及び第2進退プレート
12・13を共に前進動させて各細長真空パイ
プ11の先端部を第1区画キヤビテイC1内に
突入させ、各真空パイプ11の先端が補助金型
7の第1面72に形成した各真空パイプ先端受
穴75に入り込んで受止められるまで第1及び
第2進退プレート12・13を前進動させる。
又第2金型6側のプレート17を前進動させて
細長ピン16で補助金型7の貫通小孔74及び
第1金型5側の表皮材層用溶融樹脂注入孔9を
閉塞した状態にする。真空ポンプPのバルブB
は閉じ状態にある。第1金型5の型合せ面52
を構成する発熱板15は非発熱状態にある。
上記の状態に於て第1金型5の溶融樹脂注入
孔8から第1区画キヤビテイC1内に基体層材
料としての溶融樹脂1aを射出或は圧入する。
これにより複合成形体Aの構成層のうちの基体
層1が成形される。
基体層材料樹脂は射出成形或は圧送成形でき
る各種の熱可塑性或は熱硬化性の樹脂を利用で
きる。炭酸カルシユーム・タルク・木粉・紙質
等で増量したものも利用できる。
又溶融樹脂注入孔8をポリスチレンなど発泡
性樹脂ビーズ導入管にして該管から第1区画キ
ヤビテイC1内に樹脂ビーズを導入充填し、そ
の樹脂ビーズを蒸気・熱風等で発泡塊体化させ
ることにより基体層1を構成するようにしても
よい。
(3) 第2工程(表皮材層3の成形、第6図) 上記の基体層1の成形後第1及び第2金型
5・6の型締め状態を第2段型締め状態から第
3図の第1段型締め状態に変換する。即ち第2
金型6の第1金型5に対する第2段型締めのた
めの押圧力を解除して弾性体63の復元弾性で
第2金型6を第1金型5側から少し後退変位さ
せることにより第2金型6の有効成形面61と
補助金型7の第2面73間に第2区画キヤビテ
イC2を構成させる。この第1段型締め状態に
於ても第1及び第2金型5・6の射出或は圧送
成形型としての型締め状態は十分に保持され
る。第2金型6側の細長ピン棒16はプレート
17を後退させて細長ピン棒16の先端が第2
金型6の有効成形面61と面一の位置になるま
で後退させる。この細長ピン棒16の後退によ
り第1金型5側の表皮材層用溶融樹脂注入孔9
及び補助金型7側の貫通小孔74の閉塞が解除
され、上記樹脂注入孔9が基体層1に形成され
た細長ピン棒16が抜けた跡の貫通孔1b及び
補助金型7の貫通小孔74を介して第2区画キ
ヤビテイC2と連通する。
そこで上記閉塞の解除された樹脂注入孔9か
ら上記連通孔1b・74を介して第2区画キヤ
ビテイC2内に表皮材層用溶融樹脂3aを射出
或は圧送する。これにより複合成形体Aの構成
層のうちの表皮材層3が形成される。
表皮材層用樹脂は塩化ビニル、T・P・E、
ゴム系等の軟質樹脂を利用するを普通とする
が、場合によつては半硬質樹脂を用いることも
ある。第2金型6の有効成形面61に予めシボ
模様等所望の凹凸模様を刻設しておくことによ
り表皮材層3を表面凹凸模様付きのものにする
ことができる。
(4) 第3工程(中間材層2の成形、第7図) 第1及び第2の金型5・6を、第1金型5側
に基体層1を第2金型6側に表皮材層3を各成
形面51・61にそのまま付着保持させて型開
きし、中間の補助金型7は除去する。第1金型
5側の第1及び第2進退プレート12・13を
後退動させて各細長真空パイプ11をその各パ
イプ先端が少なくとも第1金型5に保持させた
成形基体層1の自由面と面一となる位置まで後
退動させる。
上記の状態に於て第1及び第2金型5・6間
に加熱軟化処理した中間材層用シート材料2a
を導入する。該材料2aは一般に例えば塩化ビ
ニル・ポリエチレン・ポリプロピレン等の発泡
クツシヨン体シート等が使用される。又該シー
ト材料2aの金型5・6間への導入は図に省略
した送り機構によりロール巻の長尺シート材料
を間欠的に繰り出して途中可熱ステーシヨン
(図に省略)を通過させて軟化せしめ、次いで
金型5・6間に案内することにより自動的に行
なわれる。18はシールクランプ、19は金型
5・6間に導入したシート材料部分を後続部か
ら切り離す切断装置の切断刃である。或はシー
ト材料2aの定尺裁断物を保持枠に展張保持さ
せて加熱軟化処理し、その枠に保持したシート
材料を金型5・6間に導入してもよい。
次いでその導入シート材料2aをシールクラ
ンプ18或は保持枠を第1金型5方向へ移動さ
せてシート材料2aを成形基体層1を保持して
いる第1金型5にかぶせた状態にする。又真空
ポンプPのバルブBを開状態にする。そうする
と基体層1の自由面の各部に臨んでいる各細長
真空パイプ11先端部、及び第1金型5の型合
せ面52に開口している各真空孔14が真空吸
引状態となり、シート材料2aが真空成形の原
理で成形基体層1の外面全域及び第1金型5の
型合せ面にならつて中間材層2として成形さ
れ、且つ該シート材料2aの基体層側の面に予
め形成した接着剤層21により基体層1の外面
に一体に接着積層される。接着剤層21は予め
シート材料2aに加熱活性タイプ(ホツトメル
トタイプ)のものを形成しておき、シート材料
2aの加熱軟化処理時の熱で活性化させるよう
にするのがシート扱い上便利である。基体層1
の材料樹脂と、中間材層用としてのシート材料
2aの材料樹脂が同系の樹脂である等相互接着
性のよいものであるときは接着剤層21がなく
とも基体層1の外面に対する加熱軟化状態の中
間材層用シート材料2aの真空成形密着により
熱融着で両者1・2a(2)を良好に一体化させ得
る。シート材料2aを基体層1の外面に真空成
形処理する前に基体層1の外面或はシート材料
2aの面、又は両者の面に例えばスプレー等で
接着剤を施こすようにしてもよい。
シート材料2aが通気性に富みそれ自体真空
成形処理が困難又は不能なものでも予めそのシ
ート材料2aの片面又は両面に肉薄の非通気性
樹脂シート(フイルム)をラミネート処理して
おけばよい。或はホツトメルト接着層を兼ねた
非通気性の連続樹脂層を形成しておくことによ
り真空成形処理が可能となる。或はゴム膜など
非通気性で伸び弾性に富む膜体をシート材料2
aの第1金型5とは反対側面に重ね合せて通気
性シート材料2aを一時的に非通気化すること
によつても真空成形処理が可能である。膜体は
真空成形後除去する。
(5) 第4工程(表皮材層3の積層、第8・9図) 上記中間材層2の基体層1に対する真空成形
同時接着処理後、真空ポンプPのバルブBはそ
のまま開状態に保つて、或は一時的に閉状態に
して、第1金型5の第2進退プレート13につ
いて前進動させてそのプレートのパイプ11の
先端部を中間材層2を貫いて中間材層外面に露
出させる(第8図)。ポンプPのバルブBを上
記一時的に閉じたときは上記パイプ11の先端
部が中間材層2を貫通したとき再び開状態にす
る。
これと並行して、或は上記パイプ11の先端
部が中間材層2を貫通した後、成形表皮材層3
を保持している第2金型6を第1金型5に対し
て再型締め動作させる。又第1金型5の型合せ
面52部分の発熱板15を中間材層2の溶融温
度まで発熱させる。第1及び第2金型5・6の
再型締め(第9図)により第1金型5側の成形
中間材層2と第2金型6側の成形表皮材層3と
が嵌合的に各部密着して型締め力で押圧され予
め中間材層2の表皮材層対向側面に形成した接
着剤層22により両層2・3が一体に接着積層
される。金型5・6の再型締めは第1段或は第
2段型締めの何れでもよいが第2段型締めの方
が成形表皮材層3を中間材層2面に強く押圧密
着させることができるので有利である。
成形中間材層2を貫通させて先端を層2の外
面に臨ませた細長真空パイプ11は金型5・6
の再型締め過程に於て中間材層2と表皮材層3
間の空気を積極的に抜気して両層2・3を全体
的に空気溜りなく密着接合させる作用をする。
もつともこの抜気は本発明に於ては絶対的要件
ではない。上記抜気管としての細長真空パイプ
11は金型5・6を再型締めしたときその先端
が成形表皮材層3を保持した第2金型6に干渉
するのを防止するために第2金型6の再型締め
移動で表皮材層3が中間材層2に接触する前時
点から第2金型6の引続く移動に合せて同期的
にプレート13を後退させて後退動させる。金
型5・6の再型締め後バルブBは閉状態にす
る。
中間材層2と表皮材層3とを貼合せる接着剤
層22は中間材層2と基体層1との貼合せ(第
7図)の場合と同様に、中間材層用シート材料
2aの表皮材層貼合せ側面に予め熱活性タイプ
のものを形成しておきシート材料2aの加熱軟
化処理時の熱で活性化させればよい。表皮材層
3の材料樹脂と、中間材層2の材料樹脂が同系
である等相互接着性のよいものであるときは中
間材層2が基体層1に真空成形・積層されて未
だ十分に軟化状態にあるうちに金型5・6を再
型締めすることにより接着剤層22がなくとも
熱融着で両層2・3を良好に一体化させ得る。
金型5・6の再型締めをする前に中間材層2と
表皮材層3の貼合せ対向面の一方又は両方に例
えばスプレー等で接着剤を施こすようにしても
よい。
又上記金型5・6の再型締めにより中間材層
2の有効成形領域外周囲の延長材料部分2bは
金型5・6の型合せ面52・62間に強く圧迫
されると共に、発熱板15の熱により軟化ない
しは溶融を受ける。その結果、中間材層2の上
記延長材料部分2bは薄肉の偏平な形態にプレ
スされる。即ち中間材層2が発泡クツシヨン体
である場合は上記の延長材料部分2bは上記の
圧迫力と熱で発泡組識が潰されて薄肉の充実な
シート状にプレスされる。又中間材層2が元々
充実肉質のものであつても余分の肉質が金型外
方にはみ出て同じく薄肉のシート状にプレスさ
れる。
(6) 第5工程(複合成形体の縁処理、第10図) 金型5・6の型開きをして型キヤビテイ内の
成形体A、即ち基体層1・中間材層2・表皮材
層3の積層からなる目的複合成形体を取り出
す。
金型から取り出したときの成形体Aは第10
図aのように成形体Aの周囲に薄肉シート状に
プレスされた中間材層の延長材料部分2bがつ
ながつて残つた状態にある。
そこでその延長材料部分2bを型刃等を利用
して根元から切落し処理(トリミング)するこ
とにより第1図aに示したような縁仕上げ形態
の最終成形体Aが得られる。
又は上記延長材料部分2bを根元部から、複
合成形体A端面の厚さに略相当する幅或はそれ
よりも適当に大きい幅W寸法分残して残余を切
落し除去し、その残した延長材料部分2bを成
形体Aの端面に対して折曲げて、或は基体層1
の裏面側へ折返して接着剤等で止めることによ
り、第10図b・c示のように成形体端面の各
層露呈面を体裁よく隠蔽した最終成形体Aを得
ることができる。この場合、中間材層の材料2
aを予め表皮材層の材料3aと同色若しくは同
系統色にすればなお良い。
上記の中間材層2の延長材料部分2bの切落
し処理は金型5・6の型合せ面52・62に環
状にトリミング刃とその刃受凹溝を対向させて
設けておき、金型5・6の再型締め力でトリミ
ングすることもできる。
(7) 変形例等 第2工程(第6図)の表皮材層3の成形後補
助金型7の細長ピン棒貫通小孔74にも表皮材
層用材料樹脂が詰つて該小孔74が閉塞状態に
なるが、これは補助金型7を外したときドリル
針や加熱棒を自動的に或は手作業で差し込む等
適当な手段で除去処理して次の製造サイクルに
備える。或は細長ピン棒16の先端内部に電熱
線を内蔵させ、次の製造サイクル時細長ピン棒
16を前進動させて補助金型7の貫通小孔7
4、第1金型5の表皮材層用溶融樹脂注入孔9
に差し通すとき内蔵電熱線を発熱させて小孔7
4の閉塞樹脂を溶融して除くようにしてもよ
い。
製造した複合成形体Aの表皮層3外面には細
長ピン棒16の先端面跡が多少残る。この跡は
小さく軽微なもので実質的に製品品位を損なう
ものではないが、その跡位置は製品外見上見立
たない部位になるように第1金型5及び第2金
型6に於ける表皮材層用溶融樹脂注入孔9の配
設位置及びそれに対向させる細長ピン棒16の
配設位置を設計・設定するを可とする。又第2
金型6の成形面61に凹凸模様を刻設して表皮
材層3外面に凹凸模様を付与したときは上記ピ
ン棒跡は更に目立たないものとなる。
又表皮材層3の成形は第2金型6の成形面6
1に表皮材層用溶融樹脂注入孔9を開口させて
溶融樹脂を補助金型7と第2金型6との間に構
成される第2区画キヤビテイC2内に射出或は
圧送して成形するようにしてもよい。この場合
は第2金型6の細長ピン棒16の配設は不要で
あり、従つて上記表皮材層表面のピン棒跡の問
題も生じない。第1区画キヤビテイC1と第2
区画キヤビテイC2に対する樹脂注入を同時に
行なつて第1及び第2工程を同時に実行させる
こともできる。
第1金型5側の各細長真空パイプ11を進退
動させるプレートは図示例では第1及び第2の
2枚のプレート12・13にしその夫々に各パ
イプ11を分けて取付けたが、プレートは1枚
にしそれに全てのパイプ11を取付けて進退さ
せるようにしてもよい。各パイプ11からの真
空吸引は各パイプの後退部に真空チユーブを接
続する、或は各パイプ11を取付けるプレート
を中空体にして真空室にし、そのプレートに各
パイプ11をパイプ後端開口を真空室に連通さ
せて取付ける等の構成で行なうこともできる。
第3工程の中間材層2の成形(第7図)は目
的複合成形体Aの形状が比較的簡単な形状のも
のである等の場合には加熱軟化処理した中間材
層用シート材料2a、或はプレス成形可能な又
は加熱伸びのある材質の中間材層用シート材料
2aを、夫々成形基体層1と成形表皮材層3を
保持して型開き状態にある第1及び第2金型
5・6間に導入した後両金型5・6の再型締め
を行なうことにより型締め力で中間材層用シー
ト材料2aを基体層1と表皮材層3間にプレス
成形すると同時に3層1・2・3を各層間に予
め介在させた接着剤層21・22を介して或は
熱融着で一体に貼合せ積層させるようにしても
よい。この場合基体層1と中間材層2、中間材
層2と表皮材層3とを夫々空気溜りなく接合さ
せるために上記のプレス過程で基体層1と中間
材層2との間の空気は例えば第1進退プレート
12に保持させた細長真空パイプ群で、中間材
層2と表皮材層3との間の空気は第2進退プレ
ート13側の細長真空パイプ群で積極的に抜気
するようにするとよい。
複合成形体Aの外周肉厚端面4の隠蔽4aに
関し、第10図b・cでは中間材層2の薄肉シ
ート状にプレスされた延長材料部分2bを利用
して隠蔽したが、表皮材層3を延長させて隠蔽
処理することもできる。
即ち第11図aのように、第1及び第2金型
5・6を間に補助金型7を介在させて金型5・
6を第1段型締め状態にしたとき第2金型6の
型合せ面62と補助金型7のフランジ板71と
の間に第2区画キヤビテイC2と連続してい
て、複合成形体Aの表皮材層3の厚さと略同じ
隙間寸法で、且つ成形体Aの厚さと略同じ幅寸
法又はそれよりも適当に大きい幅寸法の環状隙
間空間C3が形成されるように、第2金型6の
型合せ面62側或は補助金型7のフランジ板7
1側、又はその両者の面に環状段溝64を形成
しておく。
そうすると第2工程である表皮材層3の成形
(第6図)のため第2区画キヤビテイC2内に
溶融樹脂3aを射出又は圧送したとき上記の環
状隙間空間C3にも樹脂3aが回り込んで成形
表皮材層3の外周囲に表皮材層延長材料部分3
b(第11図b)が形成される。その結果最終
的に型開きして得た縁処理前の複合成形体Aは
その成形体囲りに第11図bのように裏面側に
薄肉のシート状にプレスされた中間材層延長材
料部分2bが被着した表皮材層延長材料部分3
bを有する。そこでその延長材料部分2b・3
bを所要幅寸法分残して残余を切落して除去
し、残した部分2b・3bを成形体Aの端面に
対して折り曲げて、或は基体層1の裏面側へ折
返して接着剤等で止める(鎖線示)ことにより
成形体端面4の各層露呈面を表皮材層3の延長
片3bで体裁よく隠蔽4aした最終成形体Aを
得ることができる。第12図a・bは第11図
a・bの変形例で、第1及び第2の金型5・6
の相互突き合せ面52・62を第1金型5方向
へ傾斜させた形態となしたもので、これにより
型開きして得られる成形体A周囲の中間材層と
表皮材層の延長材料部分2b・3bは第12図
bのようにもともと成形体端面4方向に傾斜し
たものとなり、該材料部分2b・3bを折り曲
げての或は折り返しての端面被覆隠蔽処理がし
やすくなる。
或は次のような手順で複合成形体Aの外周囲
肉厚端面に第13図dのように表皮材層用樹脂
3bによる隠蔽層4aを射出又は圧送成形で形
成することもできる。
即ち第13図aのように、補助金型7の周縁
にフランジ板71とは反対方向の内向きに、基
部を金型周縁に固着させて耐熱ゴム質など耐熱
性・弾性薄肉帯板76を環状に設ける。この帯
板76は全体薄肉であるが、基部側は先端側よ
り厚さを厚くした横断面細長のクサビ形にする
のがよい。又幅寸法は複合成形体Aの端面4の
幅寸法に略一致させる。又第1金型5の成形面
51の複合成形体外周囲肉厚端面部に対応する
部位に表皮材層用溶融樹脂の第2の注入孔92
を開口させる。93はその注入孔の後端に接続
した樹脂注入筒である。
而して上記の補助金型7を使用して前述した
ように第1工程の基体層1の成形、及び第2工
程の表皮材層3の成形を実行し型開きして補助
金型7を除去する(第13図b)。この場合補
助金型7の帯板76が成形基体層1の端面と第
1金型5の成形面51との間に込り込んでいる
が、帯板76は薄肉弾性体であるから補助金型
7の外し力で容易にたわんで上記の成形基体端
面と成形面51の間から抜け外れる。その結果
その成形基体端面と成形面の間には隙間部C4
が形成される。次いで第3工程である中間材層
2の成形(第7図)、第4工程である金型再型
締めによる表皮材層1の積層(第8・9図)を
行なう。この第4工程後、型開きする前に第1
金型5側の第2樹脂注入孔92から表皮材層用
溶融樹脂3aを射出又は圧送する(第13図
c)。そうするとその樹脂3aは成形中間材層
2の端面と第1金型成形面51との間及び成形
基体層1と第1金型成形面51の前記隙間部C
4に全周的に回り込む。又射出又は圧送した溶
融樹脂3aの熱で中間材層2の薄肉シート状延
長材料部分2bの基部が溶断されて表皮材層3
の周囲端面と上記射出又は圧送樹脂層3bとが
一連につながつた状態となる。これにより第1
3図dのように外周囲肉厚端面部を表皮材層用
樹脂層3bで体裁よく被覆隠蔽した形態の複合
成形体Aが得られる。
第14図a・bは上記第13図a〜cの変形
例を示すもので、この例は第13図dに於ける
成形体Aの表皮材層3と、成形体端面被覆隠蔽
層3b,4aとを共通の表皮材層用樹脂注入孔
から射出又は圧送して形成するようにしたもの
である。
即ち、第14図aのように第1及び第2金型
5・6をその間に補助金型7を介在させて型締
め(第1段型締め)したとき、第2区画キヤビ
テイC2の端面に対応する第1金型5の成形面
位置に表皮材層用樹脂注入孔9を開口させる。
又その注入孔9の位置に対応する補助金型フラ
ンジ板71の基部に透孔7aを設けて注入孔9
と第2区画キヤビテイC2とを該透孔7aを介
して連通化させる。補助金型7は第13図例の
ように耐熱性・弾性薄肉帯板76を具備させた
ものを用いる。
而して金型を第2段型締め又は第1段型締め
した状態で第1区画キヤビテイC1内に注入孔
8から基体層用樹脂を射出又は圧入して基体層
を形成し(第1工程)、又金型の第1段型締め
状態に於て注入孔9から表皮材層用の溶融樹脂
を補助金型7のフランジ板基部の透孔7aを通
して第2区画キヤビテイC2内へ射出又は圧送
して表皮材層を形成する(第2工程)。
次いで型開きして補助金型7を除去し、第3
工程の中間材層2の成形→金型再型締めによる
中間材層2と表皮材層3との貼合せを行なう
(第14図b)。
次いで表皮材層用樹脂注入孔9から再度溶融
樹脂を吐出させる。その吐出樹脂は中間材層2
の端面とそれが対面する第1金型5側の面との
間、及び補助金型7の帯板76の抜けにより形
成された基体層端面と第1金型5との間の隙間
部C4に入り成形体Aの端面全周囲に廻り込
む。又その廻り込んだ溶融樹脂の熱で中間材層
2の薄肉シート状延長材料部分2bの基部が溶
断されて表皮材層3の周囲端面と上記再注入し
た成形体端面樹脂とが一連につながつた状態と
なる。これにより第13図dのように外周囲肉
厚端面部を表皮材層用樹脂3bで体裁よく被覆
隠蔽した形態の複合成形体Aが得られる。
第15図aのように透孔hを有する形態の複
合成形体Aについてもその透孔の内周面を表皮
材層3で外面表皮材層と一連に美麗に被覆した
ものも容易に製造できる。即ち第15図bのよ
うに複合成形体の透孔形成位置に対応する第1
金型5の成形面位置に凹部53を形成し、補助
金型7側にその凹部に合致嵌合する凸部77を
成形し、又第2金型6の成形面に補助金型7の
上記凸部77の反対側の凹部78に隙間を存し
て入り込む凸部65を形成する。而して上記の
金型5・6及び補助金型7を用いて前述の一連
の複合成形体Aの製造プロセスを実行する。そ
うすると型開きして得られる複合成形体Aは第
15図cのように透孔を形成すべき部位の基体
層1部分に孔が形成されていてその孔位置の中
間材層及び表皮材層部分2c・3cが孔から基
体層裏側に突出した形態のものとなる。そこで
その突出部2c・3cを爾後刃物で切り落すこ
とにより第15図aのような透孔を有する製品
が得られる。
又デザイン上複合成形体Aの表皮材層3の一
部を第16図aのように織布・不織布等の布表
皮層3dにした形体のものも容易に製造するこ
とができる。即ち補助金型7として第16図b
のように成形体Aの布張り層とすべき部分に対
応する面部分に耐熱ゴム等の弾性ゴムシート7
9を半埋込み的に貼着しておきそのゴムシート
面に予め所要形状に裁断した耐熱性の布表皮片
3dを両面テープ片等で仮止めする。而してそ
の補助型7を金型5・6間に介在させて前述の
一連の複合成形体Aの製造プロセスを実行す
る。これにより第16図aのような一部布表皮
層3dの複合成形態Aを得ることができる。使
用する布表皮片3dは予めその周縁を表皮材層
用溶融樹脂と相入れない樹脂を塗布或は含浸処
理しておくことにより、表皮材層3の成形のた
め第2区画キヤビテイC2内に射出又は圧入し
た溶融樹脂の布表皮層表面側や裏面側への回り
込みが防止され、布表皮層3dと成形表皮層3
との境界線が美麗な仕上りとなる。尚第16図
bの第2金型6はその成形面61を凹凸シボ模
様面にしたものを示す。
以上本発明方法に依れば下記のような効果が得
られて所期の目的がよく達成され、この種の複合
成形体の製造方法として有効適切である。
(a) 複合成形体Aの各構成層たる基体層1・中間
材層2・表皮材層3を各別に所要形状に成形し
それ等を嵌合的に積層一体化して目的成形体を
得るものであり、又基体層1は樹脂の射出又は
圧送成形、或は発泡性樹脂ビーズの発泡成形で
造形し、表皮材層3は樹脂の射出又は圧送成形
で造形するようにしたから、複雑な凹凸形状品
でも成形形状に所謂あまさのない、ハイライト
部のシヤープな所定の設計通りの成形体を製造
することができる。
(b) 基体層1及び表皮材層3については所謂トリ
ミングロスはなく、中間材層2はトリミングロ
スがでるけれどもそのトリミング廃材は中間材
層の単一材であるから再生利用(中間材層用シ
ート製造原料としてリサイクル利用)が可能で
無駄とはならず、従つて材料コストの低減がで
き、省資源できる。
(c) 成形体周囲の肉厚端面を表皮材層3と一連の
薄肉の被覆層2b(第10図)・3b(第13
図)で隠蔽して縁仕上げした体裁のよい成形体
Aも容易に製造することができる。
(d) 使用金型は一対の割り金型5・6と1個の補
助金型7の3個だけであり、又工数も基体層1
を形成する第1工程、表皮層3を形成する第2
工程、中間材層2を成形する第3工程、表皮材
層3を積層する第4工程、縁仕上げの第5工程
の5工程で比較的少ない工数である。この場合
第1工程と第2工程は同時に行なう1工程にす
ることもでき、又縁仕上げの第5工程は成形体
端面を隠蔽仕上げしない場合は中間材層2の延
長材料部分2bのトリミングを第4工程の金型
再型締め力で行なうようにすることにより更に
1工程少ないものとなる。そして第1〜第4工
程は金型5・6の開閉、補助金型7の出入り、
中間材層用シート2aの導入、その他の関連付
属機構を自動シーケンス制御することにより一
連工程として連続自動化することができ、この
種の複合成形体を省工数・能率的に量産するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図a及び同図bは夫々複合成形体の一例の
断面図、第2図は第1金型・第2金型・補助金型
の型開き状態の断面図、第3図は第1段型締め状
態の金型の一部の断面図、第4図は第2段型締め
状態の同上図、第5図は基体層を形成した状態の
金型の一部の断面図、第6図は表皮材層を形成し
た状態の同上図、第7図は中間材層を形成した状
態の同上図、第8図は成形した中間材層に細長真
空パイプを前進貫通させた状態の同上図、第9図
は再型締め状態の同上図、第10図aは型開きし
て取出した成形体の端部状態を示す成形体の一部
の断面図、同図b・cは夫々中間材層の延長部分
を利用して成形体端面を隠蔽して縁仕上げした状
態の同上図、第11図aは表皮材層の外周囲に表
皮材層延長部を形成するようにした金型構成を示
す金型の要部の断面図、同図bはその金型構成に
より成形体外周囲に表皮材層の延長部が形成され
た状態の成形体の一部の断面図、第12図aは第
11図aの変形例の金型要部の断面図、同図bは
その金型により製造された縁処理前の成形体の一
部の断面図、第13図aは成形体外周端面に樹脂
層を射出或は圧送成形により形成して端面の隠蔽
縁仕上げを行なうようにした金型及び補助金型の
構成を示す型開き状態の要部の断面図、同図bは
基体層を形成して型開きし補助金型を外した状態
の同上図、同図cは端面被覆用樹脂を射出或は圧
送した状態の同上図、第14図aは第13図aの
変形例の金型要部(型締め状態)の断面図、同図
bは端面被覆用樹脂射出又は圧送前の金型の要部
の断面図、第15図aは透孔を有する成形体の一
部の断面図、同図bはその製造用金型の要部の断
面図(型締め状態)、同図cは製造された成形体
の不要部分切落し前の一部の断面図、第16図a
は表皮材層の一部を布表皮層にした成形体の一部
の断面図、同図bはその製造用金型の要部(型締
め状態)の断面図である。 1は基体層、2は中間材層、3は表皮材層、5
は第1金型、6は第2金型、7は補助金型。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基体層1・中間材層2・表皮材層3のこの順
    の積層よりなる複合成形体を得るに当り、 型締めしたとき対向する有効成形面51・61
    間に目的とする複合成形体Aの全体立体形状に略
    一致する空間形状のキヤビテイを構成する、複合
    成形体裏面側成形用の第1金型5と、同表面型成
    形用の第2金型6、及び目的複合成形体Aの構成
    層のうちの中間材層2についてその立体形状に略
    一致する立体形状の、或は金型の移動方向に増幅
    された形状の補助金型7とを用い、該補助金型7
    を型開き状態の第1及び第2金型5・6間に存在
    させて型締めし第1及び第2金型5・6間の対向
    型合せ面52・62間に補助金型外周囲のフラン
    ジ板71を挾み込ませることにより補助金型7を
    金型キヤビテイ内に保持させ、 第1金型5の有効成形面51と補助金型面72
    間に構成される第1区画キヤビテイC1内に基体
    層用溶融樹脂1aを射出或は圧送して、又は発泡
    性樹脂ビーズを充填して発泡させることにより基
    体層1を成形し、 第2金型6の有効成形面61と補助金型面73
    間に構成される第2区画キヤビテC2内に表皮材
    層用溶融樹脂3aを射出或は圧送して表皮材層3
    を成形し、 第1金型5に成形基体層1を、第2金型6に成
    形表皮材層3を夫々保持させて第1及び第2金型
    5・6の型開きを行い、補助金型7は除去し、 上記型開き状態の第1及び第2金型5・6間に
    中間材層用シート材料2aを導入して第1金型5
    に保持されている成形基体層1の自由面にその面
    にならつて真空成形すると共に一体に密着積層化
    させ、次いで第1及び第2金型5・6を再型締め
    することにより成形中間材層2と第2金型6側の
    成形表皮材層3とを積層一体化させる、或は第1
    及び第2金型間に中間材層用シート材料2aを導
    入した後型締めして中間材層用シート材料を第1
    金型5側の成形基体層1と第2金型6側の成形表
    皮材層層3との間にプレス成形すると共に3層
    1・2・3を積層一体化せしめる、 ことを特徴とする複合成形体の製造方法。 2 補助金型7を介在させての第1及び第2金型
    5・6の型締めを、第1金型5と補助金型7との
    間及び第2金型6と補助金型7との間に夫々第1
    及び第2区画キヤビテイC1・C2を構成させた
    第1段型締め状態と、第2金型6と補助金型7と
    を当接させて第1区画キヤビテイのみを構成させ
    た第2段型締め状態の2態の型締めができるよう
    にし、基体層1の成形は金型の第2段型締め状態
    にて行なう、ことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載の複合成形体の製造方法。 3 型開きして取出した複合成形体Aの外周囲端
    面を、成形体周囲に第1及び第2金型5・6の再
    型締めで該両金型の突き合せ面間に圧迫されて薄
    肉シート状化して残つた中間材層の延長材料部分
    2aを利用して隠蔽して縁仕上げする、ことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の複合成形体
    の製造方法。 4 表皮材層1としてその外周囲に延長材料部分
    3bを有する形態のものを成形し、型開きして取
    出した複合成形体Aの外周囲端面をその表皮材層
    外周囲延長材料部分で隠蔽して縁仕上げする、こ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の複
    合成形体の製造方法。 5 第1及び第2の金型5・6の再型締め後、金
    型キヤビテイ内の複合成形体Aの外周囲端面と金
    型間に表皮材層用溶融樹脂3bを射出或は圧送し
    て複合成形体外周囲端面を隠蔽処理する、ことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の複合成
    形体の製造方法。
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