JPH0363637B2 - - Google Patents

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JPH0363637B2
JPH0363637B2 JP3202484A JP3202484A JPH0363637B2 JP H0363637 B2 JPH0363637 B2 JP H0363637B2 JP 3202484 A JP3202484 A JP 3202484A JP 3202484 A JP3202484 A JP 3202484A JP H0363637 B2 JPH0363637 B2 JP H0363637B2
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JP
Japan
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drum
wire
ratchet
flange
housing
Prior art date
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Application number
JP3202484A
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English (en)
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JPS60246977A (ja
Inventor
Tetsuo Kobayashi
Shoichi Hirai
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Nippon Cable System Inc
Original Assignee
Nippon Cable System Inc
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Publication date
Application filed by Nippon Cable System Inc filed Critical Nippon Cable System Inc
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Priority to IT8423469A priority patent/IT1196321B/it
Priority to GB08428203A priority patent/GB2153906B/en
Priority to US06/669,493 priority patent/US4628759A/en
Priority to FR848417395A priority patent/FR2558514B1/fr
Priority to DE3441790A priority patent/DE3441790A1/de
Priority to DE19843448351 priority patent/DE3448351C2/de
Publication of JPS60246977A publication Critical patent/JPS60246977A/ja
Priority to GB08614019A priority patent/GB2176836B/en
Priority to GB08614020A priority patent/GB2178794B/en
Priority to US07/180,646 priority patent/US4840080A/en
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はウインドレギユレータ用駆動装置に関
する。さらに詳しくはワイヤの張力を常時適正な
範囲に維持しうるワイヤ駆動装置に関する。
従来よりウインドレギユレータとして、たとえ
ば第14図に示されるようなそれぞれ張り状態で
配索される2本のワイヤ51,52と、それらの
ワイヤの一端を表面上に係止すると共に、たがい
に逆方向に巻きつけてなるドラム53を有する駆
動装置54と、ガイドレール55に摺動自在に設
けられ、前記ワイヤ51,52の他端が係止され
たキヤリアプレート56を有する従動装置57と
からなり、前記ドラム53の矢印A,B方向の回
転駆動により前記ワイヤ51,52の一方をドラ
ム53に巻き取ると共に他方をほどき出し、それ
によつてキヤリアプレート56を矢印C方向また
はD方向に往復操作するように構成されたウイン
ドレギユレータが知られている。
ところが通常金属撚線などからなるワイヤに
は、ワイヤに負荷される張力がなくなればもとに
戻る弾性伸びと張力がなくなつても元に戻らない
永久伸びが生ずる。後者の永久伸びが生じたばあ
い、あるいは他の原因でワイヤにたるみが生じた
ばあいにはワイヤにかけられていた張力が失なわ
れ、駆動装置54の操作を正確に従動装置57に
伝達することができない。そこで近時前記ウイン
ドレギユレータなどにおいて、ワイヤに永久伸び
が発生したときにその永久伸びを吸収することが
でき、しかもワイヤ駆動装置として使用するとき
はワイヤの巻き取り駆動時に自動的に前記ワイヤ
の永久伸びを吸収することができる吸収機構が提
案されている(たとえば本出願人の出願にかかわ
る特願昭56−19972号(特開昭57−134730号公
報)、特願昭56−96985号(特開昭58−612号公
報)、特願昭56−193979号(特開昭58−94665号公
報)など)。
それらの吸収機構の基本的な構造は第14図に
おけるドラム53を2点鎖線で示されるように第
1ドラム53a、第2ドラム53bの2つの部分
に分割すると共に両者の対向する側面にそれぞれ
ラチエツト歯63,64を刻設したものである。
このものは第1ドラム53aと第2ドラム53b
に相対的な回転を行なわせることによりワイヤの
永久伸びを吸収する機能を有する。
ところがそのような吸収機構をワイヤの駆動装
置として採用するときは、前記キヤリアプレート
56とガイドレール55の間の摺動抵抗が一時的
に大きくなつたばあい、あるいは前記キヤリアプ
レート56がストツパ58によつて停止されたの
ち、すなわち第1ワイヤ51の巻き取り操作が完
了したのちにさらにクランクレバー61が矢印B
方向に駆動されるばあいには、第1ドラム53a
と第2ドラム53bが相対的に回転させられ、第
1ワイヤ51(結局は第2ワイヤ52にもおよ
ぶ)に過度の弾性伸びを生じさせ、さらに各部の
必要な遊びを吸収した状態までラチエツト歯6
3,64の係合が進むばあいがある。そのような
ワイヤの過度の弾性伸びは永久伸びを惹起すると
いう欠点があり、しかもプーリ59その他の部材
の回転軸などに曲げ撓みを生じさせてクランクレ
バー61の操作が重くなるという欠点がある。
またクランクレバー61を矢印B方向に回転さ
せるばあいにおいても、前記摺動抵抗が増大した
ときや前記キヤリアプレート56が反対側のスト
ツパ60によつて停止されたのちにクランクレバ
ー61に矢印A方向の操作力を加えるばあいに
は、本来ラチエツト歯63,64同士が係合する
方向であるにもかかわらずラチエツト歯63,6
4同士がたがいに乗り越えるという、いわゆる歯
とび現象が生ずることがある。かかる歯とび現象
によりワイヤにたるみが生じる。またラチエツト
歯63,64の歯先が摩耗し、一層歯とび現象が
発生しやすくなるという問題がある。
一方、前記従来のワイヤの伸び吸収機構には、
駆動軸65とドラム53の間にブレーキスプリン
グ(たとば第2図の32)が介在されると共に、
駆動軸65とドラム53とが回転方向の遊びをも
つて係合しているものがある。そのような機構を
有する駆動装置においては、たとえば車の振動な
どによりクランクレバー61に前記遊びの範囲で
ガタが発生し、乗客などに不快感を与えるという
問題がある。さらにクランクレバー61の揺動に
よつて前記ブレーキスプリングの両端(第2図の
33,34に繰り返し衝撃力が加えられ、その両
端が疲労により損傷し、ウインドレギユレータの
操作ができなくなるおそれがある。
そこで本発明者らは叙上の問題をすべて解消し
うるウインドレギユレータ用駆動装置を提供すべ
く鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するにい
たつた。
すなわち本発明は、 ハウジングと、 該ハウジング内に回転自在に設けられた軸と該
軸の半径方向外側に延びると共にその外周縁に沿
つて少なくとも1カ所の切り欠き部が形成された
フランジとからなる駆動部材と、前記フランジと
隣接するように、かつ前記軸と同心状に前記ハウ
ジング内に回転自在に、かつ軸方向移動自在に設
けられ、前記フランジと隣接する第1側面に前記
切り欠き部と回転方向の遊びをもつて係合する係
合突起を有し、第1側面とは反対側の第2側面に
第1ラチエツト歯が形成されたドラムと、 該ドラムと隣接するように、かつ前記軸と同心
状に前記ハウジング内に回転自在に設けられ、前
記第1ラチエツト歯と噛合しうる第2ラチエツト
歯がその側面に形成されたラチエツト部材と、 前記ラチエツト部材とハウジングの間に介在さ
れると共に、ラチエツト部材を前記第1および第
2ラチエツト歯が空転移動する方向に付勢するた
めのうず巻スプリングと、 前記ドラムと駆動部材の間に介在されると共
に、ドラムとフランジとをたがいに離す方向に、
かつ相対的に回転させる方向に付勢する弾性手段
と、 前記ドラムおよびラチエツト部材にそれぞれそ
の一端が係止された第1ワイヤおよび第2ワイと
を有し、前記切り欠き部の一端および他端がそれ
ぞれ前記係合突起と係合するときに、前記フラン
ジの底面とドラムの第1側面の間にそれぞれ介在
される第1押圧突起および第2押圧突起が設けら
れてなるウインドレギユレータ用駆動装置装置を
要旨とするものである。
なお特許請求の範にいう空転移動とは、たがい
に噛み合つている第1ラチエツト歯および第2ラ
チエツト歯に対し、相対的な回転トルクが加えら
れたときに傾斜面同士がすべつてラチエツト歯同
士がたがいに離れ、ラチエツト歯同士がずれた位
置で再び噛み合うことを意味する。
つぎに図面を参照しながら本発明のウインドレ
ギユレータ用駆動装置を説明する。
第1図は本発明の駆動装置の一実施例を示す一
部切欠斜視図、第2図は第1図に示される本発明
の駆動装置の一部切欠分解斜視図、第3図は本発
明の駆動装置を備えたウインドレギユレータの一
例を示す正面図、第4〜9図、第9a図および第
9b図はそれぞれ本発明の駆動装置の作動状態を
示す説明図、第10図は本発明の駆動装置の他の
実施例を示す一部切欠分解斜視図、第11図は本
発明の駆動装置の他の実施例を示す一部切欠側面
図、第12図および第13図はそれぞれ本発明の
駆動装置を備えたウインドレギユレータの一例を
示す概略正面図である。
第1〜2図において1および2はそれぞれ第1
ハウジングおよび第2ハウジングであり、両者で
ハウジングを構成する。ハウジング1,2には軸
3が回転自在に設けられている。軸3上にはドラ
ム4およびラチエツト部材であるラチエツトプレ
ート5がそれぞれ回転自在にたがいに隣接して設
けられている。ドラム4は軸3に対して軸方向移
動自在に設けられている。
ドラム4の第2側面6には環状の第1ラチエツ
ト歯7が形成されており、反対側の第1側面8に
は第1ケーブルエンド9を係止するための第1係
止部10が形成されている。ラチエツトプレート
5のドラム4と隣接する第1側面11には、第1
ラチエツト歯7と歯合する第2ラチエツト歯12
と、第2ケーブルエンド13を係止するための第
2係止部14とがそれぞれ設けられている。
ラチエツトプレート5の第2側面15にはボス
16が突設されており、ボス16には第1係止溝
17が形成されている。前記第2ハウジング2の
内面には第2係止溝18が形成されている。
第2ハウジング2内にはうず巻スプリング19
が収容されている。うず巻スプリング19の両端
20,21はそれぞれ第1係止溝17および第2
係止溝18に挿入されている。うず巻スプリング
19の付勢方向は、ラチエツトプレート5を第1
ラチエツト歯7と第2ラチエツト歯12が空転移
動する方向、すなわち矢印A方向に回転させる方
向である。
軸3にはカツプ状のフランジ22が固着されて
おり、フランジ22には扇形の切り欠き部23が
形成されている。軸3とフランジ22とは駆動部
材を構成している。ドラム4の第1側面8には切
り欠き部23と回転方向に遊びをもつて係合しう
る係合突起24が設けられている。ドラム4とフ
ランジ22の間には、軸3を取り巻くコイルスプ
リング25が弾性部材として介在されている。コ
イルスプリング25の一端25aはフランジ22
に係止されており、他端25bはドラム4に係止
されている。
コイルスプリング25は軸方向移動自在に設け
られているドラム4をラチエツトプレート5側に
付勢しており、さらにフランジ22側からみれば
ドラム4を矢印B方向、すなわちラチエツト歯
7,12が空転移動する方向に付勢している。
ドラム4の係合突起24の基部の両側にはそれ
ぞれ第1押圧突起27と第2押圧突起28が形成
されている。
第1押圧突起27は、ラチエツト歯7,12同
士が係合する方向にフランジ22が回転されたと
き、切り欠き部23に押圧される側に形成されて
いる。第1押圧突起27の上面(第9b図の27
a)はテーパ状に形成されているのが好ましい。
それにより第1押圧突起27がフランジ22の切
り欠き部23に対して滑りやすくなり、ドラム4
が軸方向に移動しやすくなる。そのため後述する
ワイヤのたるみの吸収作用が一層容易になる。ま
たクランクレバー31を回転させて切り欠き部2
3を係合突起24に押圧させるときに、係合突起
24に軸方向の力、すなわち矢印Q方向の力が与
えられる。したがつてドラム4のラチエツトプレ
ート5に対する押圧力が増大し、ラチエツト歯
7,12同士の噛合を一層確実にする。したがつ
て歯とび現象が一層効果的に防止される。
また第2押圧突起28に対しても小さいテーパ
面または丸み部28aを形成しておくのが好まし
く、それにより第2押圧突起28とフランジ22
の引つ掛り作用および離脱作用が一層スムーズに
なるという利点がある。
なお第1押圧突起27および第2押圧突起28
の形状や個数はとくに限定されるものではなく、
たとえば第10図に示されるようにそれぞれ2個
程度、円弧状に配列してもよい。そのばあいには
前記切り欠き部23の反対側でそれらの押圧突起
27,28と対応する部位に、切り欠き部23a
を形成しておけばよい。なお通常のばあい各押圧
突起27,28はそれぞれ1個ずつで充分であ
る。また係合突起24についても2〜3個程度形
成し、それらに対応する切り欠き部をフランジ2
2に形成してもよい。
なお軸3の端部29は第1ハウジング1の孔3
0から突出しており、端部29にはクランクレバ
ー31が固着されている。さらにフランジ22の
外周面と第1ハウジング1の内周面の間には従来
公知のブレーキスプリング32が挿入されてお
り、ブレーキスプリング32の両端33,34は
それぞれ切り欠き部23と係合突起24の間のす
き間に挿入されている。
ドラム4の外周面はワイヤの巻き取り面36で
あり、第1ワイヤ37および第2ワイヤ38は同
一の螺旋方向(第2図のばあいは左ネジ状の螺
旋)に巻きつけられている。第1ワイヤ37の第
1ケーブルエンド9は第1係止部10に係止され
ており、第1ワイヤ37は第2側面6に向つて巻
きつけられ、途中からドラム4を離れて第2ハウ
ジング2の第1ガイド溝39を通つて第1アウタ
ーケーシング(第1図の40に挿通されている。
第2ワイヤ38の第2ケーブルエンド13はラチ
エツトプレート5の第2係止部14に係止されて
おり、第2ワイヤ38は第2側面6側から第1側
面8側に向つて巻き取り面36上に巻きつけら
れ、第2ガイド溝41を通つて第2アウターケー
シング(第1図の42)に挿通されている。
第1ワイヤ37および第2ワイヤ38はそれぞ
れ第3図に示されるようにウインドレギユレータ
の従動部43のキヤリアプレート44に係止され
ている。すなわち第1ワイヤ37、第2ワイヤ3
8は実質的に1つの閉ループを構成している。
つぎに叙上のごとく構成される本発明の駆動装
置の作用について説明する。なお本発明の駆動装
置の作用を明瞭に説明するため、第3図のウイン
ドレギユレータに適用したばあいを代表させて説
明するが、本発明の駆動装置が適用されるウイン
ドレギユレータはかかるものに限定されるもので
はなく、たとえば第12図または第13図のウイ
ンドレギユレータにも適用しうる。
第3図において48は駆動装置であり、2本の
アウターケーシング40,42によつて従動部4
3と連結されている。
従動部43はガイドレール45と、ガイドレー
ル45上に摺動自在に設けられているキヤリアプ
レート44とを有する。ガイドレール45の上端
にはワイヤ37,38を方向転換させるためのケ
ーブルガイド46またはプーリが固着され、下端
にもワイヤを方向転換させるためのガイドまたは
プーリ47が設けられている。
アウターケーシング40,42はそれぞれ第1
ワイヤ37および第2ワイヤ38を摺動自在に案
内している。
叙上のごとく構成されるウインドレギユレータ
においてクランクレバー31を矢印A方向に回転
させると、第2ワイヤ38がドラム4に巻き取ら
れ、第1ワイヤ37がドラム4からほどき出され
る。それにより前記ループが矢印C方向に循環
し、キヤリアプレート44に固定されている窓ガ
ラスGが上昇する。なおクランクレバー31を矢
印A方向に回転させるときは、第1ラチエツト歯
7と第2ラチエツト歯12とがしつかりと噛み合
つているため、ドラム4とラチエツトプレート5
とは一緒に回転する。
つぎにクランクレバー31を矢印B方向に回転
させると、第1ワイヤ37がドラム4に巻き取ら
れ、第2ワイヤ38がドラム4からほどき出され
る。それにより前記ループが矢印D方向に循環
し、窓ガラスGが下降する。なおそのばあいラチ
エツト歯7,12同士はたがいに噛み合う方向で
はないが、第2ワイヤ38の張力がラチエツトプ
レート5に伝えられること、およびコイルスプリ
ング25の付勢力に基づき、ドラム4とラチエツ
トプレート5とは一緒に回転する。
第4図および第5図に示されるように、クラン
クレバー31にトルクをかけておらないときは、
コイルスプリング25の付勢力により切り欠き部
23は常時係合突起24と当接しており、両者は
たがいに押圧しあつている。しかもドラム4自体
はワイヤ37,38の張力で回転しにくい状態に
なつている。そのためクランクレバー31にはガ
タが発生しない。
またクランクレバー31を第1図の矢印A方向
または矢印B方向のいずれの方向に回転させるば
あいにおいても、フランジ22の底面22a,2
2bが第1押圧突起27または第2押圧突起28
のいずれかと引つ掛つた状態(第9a図および第
9b図参照)で、切り欠き部23と係合突起24
の係合が行なわれる。
すなわち本発明の駆動装置においては、クラン
クレバー31を回転操作しているときはフランジ
22の底面とドラム4の間に第1押圧突起27ま
たは第2押圧突起28が介在された状態であるか
ら、ドラム4は軸3上フランジ22側に移動でき
ない。それゆえラチエツト歯7,12の歯とび現
象が防止され、ワイヤ37,38に過度の弾性伸
びを生じさせることがない。
本発明の装置においては、ワイヤ37,38の
たるみはつぎのばあいに吸収される。
まずクランクレバー31を矢印B方向に回転さ
せているときは、切り欠き部23と係合突起24
とが第8〜9図の状態で当接している。つぎにク
ランクレバー31の回転を止めて手をクランクレ
バー31から離すと、クランクレバー31はコイ
ルスプリング25の付勢力で第8図矢印A方向に
回動し、第6図および第7図の状態を経由して第
4図および第5図の状態に戻る。前記第6図およ
び第7図の状態では、第1押圧突起27も第2押
圧突起28もフランジ22の底面22a,22b
と重なつておらない。そのためドラム4は矢印P
方向にすき間hの分だけ移動可能である。したが
つてワイヤ37,38にたるみがあるばあいに
は、クランクレバー31がコイルスプリング25
の付勢力で戻ろうとする途中に、ラチエツト歯
7,12同士が空転移動してワイヤ37,38の
たるみを吸収する。
ドラム4とラチエツトプレート5の間にトルク
を与えてラチエツト歯7,12同士が空転移動を
生ぜしめる手段として、たとえば第2図のうず巻
きスプリング19を採用しうる。
第2図に示されるように一端20がラチエツト
プレート5のボス16に形成された第1係止溝1
7に、他端21が第2ハウジング2の内壁面に形
成された第2係止溝18に、それぞれ係止された
うず巻スプリング19を使用するときは、ドラム
4の大きさに関わりなく大きいうず巻スプリング
を採用しうるため好ましい。
なお本発明におけるラチエツト部材としては、
前記ラチエツトプレート5に限定されるものでは
ない。たとえば第10図に示されるようなドラム
4と同様の形状を有し、その外周に第2ワイヤ3
8を巻き取ることができるラチエツトドラム5a
であつてもよい。
さらにドラム4内に収容され、その外周に吸収
したワイヤのたるみ分を巻き取ることができる小
さいドラム状の入れ子部5bを有するラチエツト
プレート5であつてもよい(第11図参照)。
本発明における弾性部材(たとえば第5図のコ
イルスプリング25)により与えられるドラム4
とフランジ22の間の相対的な回転トルクの方向
はとくに限定されないが、第2図または第4〜9
図に示されるようにフランジ22側からみたばあ
いにドラム4をラチエツト7,12が係合する方
向に付勢するような方向であるのが好ましい。そ
れによりクランクレバー31をラチエツト歯7,
12の空転移動する方向に回転させた直後に前記
フランジのコイルスプリング25に基づく回動が
生じるため、ワイヤのたるみ吸収作用が一層スム
ーズになるという利点がある。
また本発明のワイヤ駆動装置装置は第3図に示
されるように逆J字状の形状を有するもののほ
か、たとえば第12図のように駆動装置48とガ
イドレール45がそれぞれ自動車のドアなどに別
個に取りつけられ、それらの間に三角形状にワイ
ヤ37,38が張り渡されているもの、あるいは
第13図のようにワイヤ37,38がアウターケ
ーシング40,42で摺動自在に案内されている
ものに対しても容易に適用しうる。
叙上のごとく本発明のウインドレギユレータ用
駆動装置はワイヤの永久伸びのみを吸収し、また
歯とび現象を防止しうるため、ワイヤに常時適正
な張力を維持しうると共に、クランクレバーのガ
タを防止しうるという顕著な効果を奏しうるもの
であり、その実用価値はきわめて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の一実施例を示す斜視
図、第2図は第1図に示される本発明の駆動装置
の一部切欠概略斜視図、第3図は本発明の駆動装
置を備えたウインドレギユレータの一例を示す正
面図、第4〜9図、第9a図および第9b図はそ
れぞれ本発明の駆動装置の作動状態を示す説明
図、第10図は本発明の駆動装置の他の実施例を
示す一部切欠概略斜視図、第11図は本発明の駆
動装置の他の実施例を示す一部切欠概略斜視図、
第12図および第13図はそれぞれ本発明の駆動
装置を備えたウインドレギユレータの他の例を示
す概略正面図、第14図は従来のウインドレギユ
レータの一例を示す概略斜視図である。 図面の主要符号、1:第1ハウジング、2:第
2ハウジング、3:軸、4:ドラム、5:ラチエ
ツトプレート、7:第1ラチエツト歯、12:第
2ラチエツト歯、19:うず巻きスプリング、2
2:フランジ、23:切り欠き部、24:係合突
起、25:コイルスプリング、27:第1押圧突
起、28:第2押圧突起、37:第1ワイヤ、3
8:第2ワイヤ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ハウジングと、 該ハウジング内に回転自在に設けられた軸と該
    軸の半径方向外側に延びると共にその外周縁に沿
    つて少なくとも1カ所の切り欠き部が形成された
    フランジとからなる駆動部材と、前記フランジと
    隣接するように、かつ前記軸と同心状に前記ハウ
    ジング内に回転自在に、かつ軸方向移動自在に設
    けられ、前記フランジと隣接する第1側面に前記
    切り欠き部と回転方向の遊びをもつて係合する係
    合突起を有し、第1側面とは反対側の第2側面に
    第1ラチエツト歯が形成されたドラムと、 該ドラムと隣接するように、かつ前記軸と同心
    状に前記ハウジング内に回転自在に設けられ、前
    記第1ラチエツト歯と噛合しうる第2ラチエツト
    歯がその側面に形成されたラチエツト部材と、 前記ラチエツト部材とハウジングの間に介在さ
    れると共に、ラチエツト部材を前記第1および第
    2ラチエツト歯が空転移動する方向に付勢するた
    めのうず巻スプリングと、 前記ドラムと駆動部材の間に介在されると共
    に、ドラムとフランジとをたがいに離す方向に、
    かつ相対的に回転させる方向に付勢する弾性手段
    と、 前記ドラムおよびラチエツト部材にそれぞれそ
    の一端が係止された第1ワイヤおよび第2ワイヤ
    とを有し、 前記切り欠き部の一端および他端がそれぞれ前
    記係合突起と係合するときに、前記フランジの底
    面とドラムの第1側面の間にそれぞれ介在される
    第1押圧突起および第2押圧突起が設けられてな
    るウインドレギユレータ用駆動装置装置。 2 前記弾性手段が、前記フランジ側からみたば
    あいにドラムをラチエツト歯同士が空転移動する
    方向に付勢することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のワイヤ駆動装置。 3 前記ラチエツト部材が前記第2ワイヤをその
    外周に巻き取ることができるようにドラム状に形
    成されたラチエツトドラムである特許請求の範囲
    第1項記載のワイヤ駆動装置。
JP3202484A 1984-01-20 1984-02-21 ウインドレギュレ−タ用駆動装置 Granted JPS60246977A (ja)

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