JPS5827569A - 安全ベルト巻取装置の緊急ロツク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は安全ベルト巻取装置の緊急ロック装置に関し
、特に、安全ベルト巻取装置に巻き取られている安全ベ
ルトに急激な引き出し力が加わった場合にこの安全ベル
トの引き出しをロックするための緊急ロック装置に関す
る。

この種の緊急ロック装置は、安全ベルトを備える車両や
航空機などの座席に有利に用いられている。すなわち、
定常時には、安全ベルト巻取装置からの安全ベルトの引
き出しまたは巻き取りが座席に座っている者の体の動き
に応じて自由に行なわれ得るが、緊急時すなわち事故な
どにより異常な負荷が着席者にかかったときには、着席
者が座席から飛出さないように安全ベルトにロックがか
かり、それによって定常時の快適性と緊急時の安全性と
の両者を満たすものである。

このような安全ベルト巻取装置のための緊急ロック装置
は、坦在まで、種々の構造のものが提案されている。特
に、この緊急ロック装置は、その取付は場所からくる制
限により、それほど人形にツることはできない。したが
って、安全ベルト巻取装置のみの構成に、僅かな付属物
を付けただ番ノで緊急ロック装置が実現されるのが好ま
しい。また、この小形にするための要求は、簡単な構造
であることをも意味するものである。また、簡単な構造
であるほど、故障も少なく、したがってより安全性が高
いといえる。ざらに、簡単な構造は、このような安全ベ
ル１−巻取装置の緊急ロック装置の組立て作業を簡単に
ケることにも通じる。

それゆえに、この発明の主たる目的は、Ｅ述したような
種々の利点をもたらす簡単な構造の安全ベルト巻取装置
の緊急ロック装置を提供Ｊることである。

この発明は、原理的には、１対のギヤ伝達と。

一方のギヤを取付ける慣性板の慣性とを利用しＣ１これ
によってロック動作を起動させようとりるｂのである。

この発明のその他の目的と特徴は以下に図面を参照して
行なう詳細な説明から一層明らかとなろう。

第１図はこの発明の一実施例を断面で上部に、一部破断
して下部にそれぞれ示す正面図゛Ｃある。

第２図は第１図の安全ベルト巻取装置の緊怒■ツク装置
部分の４１１Ｉｆｉｔ！！素をオーバラップさμて図解
した右側面図である。第３図は第１図の安全ベルト巻取
装置のロック起動部分の断面正面図ｅある。

安全ベルト１は、リール２に巻き取られる。リール２に
対してシャフト３が固定的に取付けられる。シャフト３
はリール取付台４に幻して回転可能に保持される。リー
ル取付台４は、この安全ベルト巻取装置を過当な固定位
置に固定するための手段（図示せず）を含む。シャフト
３の第１図による左端には、戻しばね５が連結され、こ
れによって、リール２は宥全ベルト１を常に巻き取る方
向に回転するように付勢されている。戻しばね５は、カ
バー６によっＣカバーされる。また、り一層２の両端と
慣性板４との園にはスベーナ７が配置され、リール２が
常に位置決めされ゛【回転されるように１１１される。

ここまで述べた構成により、この安全ベルト巻取装置は
、着席者の体の動きに応じて軽く安全ベルト１を引き出
しまたは巻き取る動作が達成されている。

次に、前述したよ、うな緊線時に働く緊急ロック装置の
構成について説明づる。

リール２に対して固定的に、たとえば図示の実施例ぐは
、リール２ど一体に形成された７ランジ部分に、ラチェ
ツト車８が設けられる。ラチェツト車９は、その外周に
ラチェットを形成づるものである。このラチェツト車８
に関連してロック爪９が配置される。ロック爪９は、そ
の両−において、リール取付台４に保持され、ラチェッ
ト１１ｔｌＩ８に対して噛合いまたは離脱可能に設けら
れる。すなわち、リール取付台４には、ロック爪９の自
端を受入れる台形または扇形の取付孔１０が形成され、
ロック爪９は、この取付孔１０の大きさの範囲内で動作
し、上述したようなラチェツト車８に対して噛合う状態
と離脱した状態とを実現する。

ロック爪９は、このロック爪９とリール取付台４との闇
に連結された解放ばね１１によって、常時、ラチェット
１１８に対して離脱する方向に付勢されている。

シャフト３に対して、ドラム状の伝達４１１２が回転す
能に設けられる。この伝達車１２は、シャフト３の軸方
向に対しノではリング１３によって位置決めされている
。伝達車１２の内周面には、内―ラッチ１４が形成され
る。また、その外周面には、ロック爪９の折曲げ部分１
５と係合する爪係合部分１６が形成される。爪係合部分
１６は、ロック爪９の折曲げ部分１５を受入れる凹部を
形成する。

シャフト３に対して回転可能に慣性板１７が設けられる
。慣性板１７は、好ましくは比較的雷銀のある金属で構
成され、伝達車１２の内部空間内に収納される。慣性板
１７には、軸１８によって回動可能に受持されたロック
動作伝達爪１９が取付けられる。このロック動作伝達爪
１９は、軸１８を中心とする回動に応じて、伝達車１２
の内歯ラッチ１４に対して噛合う状態と離脱した状態と
にされることができる。ロック動作伝達爪１９と、慣性
板１７との闇には、離脱ばね２０が連結され、これによ
ノて、ロック動作伝達爪１９は、常時、内−ラッチ１４
に対しＣ１１１１脱する方向に付勢されている。離脱ば
ね２０は、図示にようなコイルばねに限らず、軸１８の
まわりに配置される渦巻ばねに替えてもよい。

シャフト３に対して、ロック起動体２１が固定的に設け
られる。ロック起動体２１は、外周面にギヤ２１ａを有
する。ギヤ２１ａと噛合うように、ロック動作伝達爪１
９にはギヤ２２が設けられる。

以上のような構成において、ここに示した安全ベルト巻
取装置の作用および動作を、禁忌［−１ツク装置に関連
させて説明する。

まず、定常時においては、安全ベルト・１は、戻しばね
５の作用である程度の抵抗を受け（矢印２３方向に引出
されるが、このような引き出しツノが除去されたときに
は、リール２に働く戻しばね５の力で再びリール２に巻
き取られる。すなわら、１１席者の体の動きに応じて、
安全ベルト１が軽く引出されまたは巻き取られる状１１
Ｃ−ある。この状態においては、第２図に特によく示さ
れる１５に、ロック動作伝達爪１９が内歯ノツチ１４に
噛合イノない状態に維持される。すなわち、安全Ｉ＼ル
］〜１の引き出しまたは巻き取り動作に応じて、シトノ
ド３が回転され、これに固定的に設けられた１］ラック
動体２１が回転する。この回転がギＸν２１ａからギヤ
２２に伝達されて、ロック動作伝達爪１９もまた伝達車
１２内において回転方向に移動するが、離脱ばね２０に
よって内歯ラッチ１４に噛合わない状態に付勢されてい
るので、この定常時においては、ロック動作伝達爪１９
が内歯ラッチ１４に噛合う方向に回動されることはない
。したがって、慣性板１７が、シャフト３のまわりでロ
ック動作伝達爪１９の移動に追従して回転される。

このようにして、シャット３の回転力は伝達車１２に伝
達されることはなく、したがって伝達車１２は停止した
ままであり、ロック爪９を動作させ得ず、ラチェツト車
８は自由に回転でき、安全ベルト１の矢印２３方向への
引出しがロックされることはない。

次に、緊急時の動作について説明する。１４図は第１図
の安全ベルト巻取装置の緊急ロック装置部分の構成要素
をオーバラップさせて図解しかつロック状態を図示した
右側面図である。今、安全ベルト１が矢印２３方向に急
激に変化する加速度で引出されたとする。これに応じて
、ロック起動体２１がシャフト３とともに回転するのは
前述の場合と同様である。しかしながら、この［］ツク
起動体２１の回転は急激な加速度変化をもつ０行なわれ
る。そのため、前述の定常時の場合のＪ、　５に、ロン
２１１！１作伝達爪１９ひいては慣性板１７は、この急
激な加速度に追従し得ない。すなわら、慣性板１７およ
び、そこに固定的に位置する軸１８は、その慣性により
現在の位置を保とうとし、シｊ５°がっで［］ツク起動
体２１に対して相対的に矢印？４で示す方向に回転する
結果となる。このような意味から、慣性板１７は前述し
たように比較的４ｍのある金属で構成されるのが好まし
い。この慣性板１７の相対的な矢印２４方向への回転に
より。

ギｔ−２１８からギヤ２２への力の伝達′ｃｒ］ツク動
作伝達爪１９は、離脱ばね２０の作用にもかかわらす内
歯ラッチ１４に噛合う方向に軸１８を中心に回動させら
れる。したがって、ロック動作伝達爪１９は、慣性板１
７すなわちシャフト３の矢印２５方向の回転中における
最も近い内歯ノッｆ１４に係合する。そして、シャフト
３がなおも矢印２５方向へ回転されたときには、慣性板
１７およびＯツク動作伝達爪１９を介して伝達車１２が
矢印２５方向へ回転される。これに応じて、伝達車１２
の外周面に形成された爪係合部；＞　１６１よ、ロック
爪１９を、取付孔１０内において解放ばね１１の弾性に
抗して１４４図における＠針方向に回動させる。Ｌ、た
か〕で、ロック爪９がラチェット申８に噛合う方向に移
動され、ラチェット４１８の最も近いラチェットに噛合
うことになる。この状態が１４図に示され、ラチェツ１
−車８がロック爪９を介してリール取付台４に対して固
定されたことに二なり、応じて、リール２が固定され、
安全ベルト１の矢印２３方向ｌ＼の引き出しが禁止され
る。

上述した！％ｌ急状層状態かれたときには、安全ベルト
１は、戻しばね５の作用でリール２に巻き取られる。ま
た、臼ツク動作伝達爪１９は離脱ばね２０の作用で内歯
ラッチ１４から離脱した状態となつ゛（いる。したがっ
て、［１ツク爪９は、伝達車１２の僅かな回転を伴いな
がら解放ぽね１］の作用でラチェット１８から離脱した
状態となる。このようにしＣ１定常状態にＩ！帰される
。

なお、第１図および第３図に丞されるように、ロック動
作伝達爪１９やロック起動体２１などの動作物体は、ド
ラム状の伝達ｌ！１２の端面を覆うカバー板２６でツノ
バーされ、このカバー板２６は、シャフト３に対してリ
ング２７で位置決めされＣいる。このカバー板２６を省
略して、慣性板１７でその代用を行なう実施例も考えら
れる１、これについて第５図を参照して説明する。

第５図はこの発明の他の実施例を示づ第３図に相当の断
面正面図である。第５図におい（、第３図に示す部分に
相当の部分は同様の参照番号を用いる。

第５図を参照して、慣性板１７は、ドラム状の伝達車１
２の開かれた端面をカバーするように取付けられ、ブツ
シュ２８を介してシャフト−３に対して回転可能に保持
され、リング２７て位′Ｍ決めされる。この慣性板１７
の内面側に、軸］８が突出して設けられる。したがって
、ロック動作伝達爪１９やロック起動体２１などの位Ｗ
関係は、第３図に示すものと同様の状態が保たれる３、
シたがつで、その作用および動作については全く同様で
あり、あえて説明することを要しないであろう。

以上のように、この発明によれば、１対のギヤ伝達と、
一方のギヤを取付ける慣性体の慣性とを利用して、有利
に動作する安全ベルト巻取装置の緊急ロック装置が得ら
れる。またその構造は、極めて簡単であり、したがって
安全ベルト巻取装置にコンパクトに付加することがＣき
、故障も少なく、組立て作業も簡単であるという効果な
秦する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を断面で上部に、一部破断
して下部にそれぞれ示す正面図である。 第２図は第１図の安全ベルト巻取装置の緊急ロック起動
部分の構成ｌ！県をオーバラップさせて図解した右側面
図である。第３図は第１図の安全ベルト巻取装置のロッ
ク起動部分の断面正面図である。 第４図は第１図の安全ベルト巻取装置の緊急ロック装置
部分の構成！！素をＡ−バラツブさせて図解しかつロッ
ク状態を図示した右側面図である。第５図はこの発明の
他の実施例を示す第３図に相当の断直正面図である。 図において、１は安全ベルト、２はリール、３はシャフ
ト、４はリール取付台、５は戻しばね、８はラチェット
申、９はロック爪、１１は解放ばね、１２は伝達車、１
４は内−ラッチ、１６は爪係合部分、１７は慣性板、１
８は軸、１９μｌ」ツク動作伝達爪、２０は離脱ばね、
２１は［１ツク起動体である。 特許出願人　　　葛　西　株　式　会　社（ほか２名）
　　！：ｊ”

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 固定的に設けられるリール取付台に、安全ベルトを巻き
   取るためのリールが、このリールに対して固定的に設け
   られたシャフトによって回転可能に保持され、リールは
   戻しばねにより安全ベルトを轡き取る方向に回転するよ
   うに付勢された安全ベルト巻取装置に取付けられる緊急
   ロック装置であって、 リールに対して固定的に設けられるラチェツト車と、 リール取付台に保持されラチェツト車に対して噛合いま
   たは離脱可能に配置されるロック爪と、ロック爪を、常
   時、ラチェツト車に対して離脱する方向に付勢する解放
   ばねと、 シャフトに対して回転可能に設けられその内周面には内
   歯ラッチが形成されその外周面には前記ロック爪と係合
   する爪係合部分が形成されたドラム状の伝達中と、 前記シャフトに対して固定的に設けられ外周向にギヤが
   形成されたロック起動体と、 ゛前記シャフトに対して回転可能に設けられる慣性板と
   、 前記慣性板に設けられた軸のまわりに回動可能に設けら
   れ、前記ロック起動体の外周面に噛合うギヤを有し、前
   記ロック起動体の前記シャフトに対する回転に応じて前
   記内歯ラッチに噛合いまＩこは離脱可能に設けられたロ
   ック動作伝達爪と、前記ロック動作伝達爪を、常時、前
   記内−ラッチに対して離脱する方向に付勢する離脱ばね
   とを備える安全ベルト巻取装置の緊急ロック装置。