JPH0362942B2 - - Google Patents

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JPH0362942B2
JPH0362942B2 JP10917383A JP10917383A JPH0362942B2 JP H0362942 B2 JPH0362942 B2 JP H0362942B2 JP 10917383 A JP10917383 A JP 10917383A JP 10917383 A JP10917383 A JP 10917383A JP H0362942 B2 JPH0362942 B2 JP H0362942B2
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JP
Japan
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slip
value
threshold
torque converter
calculation
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JP10917383A
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JPS601463A (ja
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Sadao Takase
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP10917383A priority Critical patent/JPS601463A/ja
Publication of JPS601463A publication Critical patent/JPS601463A/ja
Publication of JPH0362942B2 publication Critical patent/JPH0362942B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動変速機等の動力伝達系に挿入して
用いるトルクコンバータ、特にその入出力要素間
の相対回転(スリツプ)を制限し得るようにした
スリツプ制御式トルクコンバータのスリツプ制御
装置に関するものである。
通常のトルクコンバータは、原動機により駆動
される入力要素(通常ポンプインペラ)によつて
かき廻された作動流体を介し出力要素(通常ター
ビンランナ)を駆動し、動力伝達を行なうため、
トルク増大機能及びトルク変動吸収機能が得られ
る反面、入出力要素間で相対回転(トルクコンバ
ータのスリツプ)を避けられず、動力伝達効率が
悪い。
そこで上記スリツプを、原動機の運転状態に応
じ適宜、トルク増大機能及びトルク増大機能の要
求に見合う程度の必要最小限に制限して、動力伝
達効率を向上させるようにしたスリツプ制御式ト
ルクコンバータが実用されつつある。
この種型式のトルクコンバータは、通常のトル
クコンバータにその入出力要素間を適宜機械的に
直結したり、この直結を適当に加減するようにし
たロツクアツプクラツチを附加して構成され、該
ロツクアツプクラツチの釈放時トルクコンバータ
をスリツプが制限されない所謂コンバータ状態で
機能させ、ロツクアツプクラツチの完全結合時ト
ルクコンバータをスリツプがなくなる所謂ロツク
アツプ状態で機能させ、ロツクアツプクラツチの
結合力制御時トルクコンバータをスリツプが目標
値に制限される所謂スリツプ制御状態で機能させ
ることができる。
ところでトルクコンバータをスリツプ制御状態
で機能させる時にその実スリツプ量を目標スリツ
プ量に持ち来たすスリツプ制御装置としては、目
標スリツプ量に対する実スリツプ量の誤差に基づ
きPID演算を行ない、その演算結果により当該誤
差がなくなるよう前記ロツクアツプクラツチの結
合力を比例(P)−積分(I)−微分(D)制御してトル
クコンバータのスリツプ量をフイードバツク制御
するものが従来より知られている。この種スリツ
プ制御装置では、上記演算結果により電磁弁をデ
ユーテイ制御し、これによりロツクアツプクラツ
チの結合力に関与する圧力を前記スリツプ誤差が
なくなるよう制御する。
しかしてかかる制御方式では、コンバータ状態
からスリツプ制御状態へ移行した時のようにスリ
ツプ誤差が大きい時、PID演算をこのスリツプ誤
差に基づき行なうことからPID演算値の変化率が
大きく、演算値は急速に目標スリツプ量に対応し
たものとなつてしまう。しかし、上記電磁弁のデ
ユーテイ制御に対し実際にスリツプ制御が行なわ
れる迄にタイムラグを生じ、演算値が目標スリツ
プ量に対応したものになつた時、実スリツプ量は
未だ目標スリツプ量から大きく外れており、両者
間のスリツプ誤差に基づきその後もPID演算は進
行し、その演算値が目標スリツプ量を一旦越えた
ものとなる。例えばコンバータ状態からスリツプ
制御状態に移行する場合について説明すると、第
12図に示すようにPID演算の結果に基づく出力
デユーテイはx′の如く零から急増し、一旦目標ス
リツプ量に対応したデユーテイ比Zを大きく越え
た後最終的に目標値となる。このため実スリツプ
量は同図中y′の如くに変化し、目標スリツプ量を
一旦大きく越えた後、この目標値に達することと
なり、所謂制御のオーバーシユートΔy′が大きく
なるのを免れない。
このオーバーシユートが第12図の如くスリツ
プ量不足の側に大きくなると、トルクコンバータ
はスリツプ不足によつてトルク変動吸収機能を損
ない、振動を生じて好ましくなく、又逆にスリツ
プ過剰の側に大きくなると、トルクコンバータは
スリツプ過大によつて動力伝達効率を悪くすると
共に原動機の燃費及び騒音を悪化させる。
又、スリツプ制御状態への移行時実スリツプ量
が大きく目標スリツプ量からずれていると(スリ
ツプ誤差が大きいと)、スリツプ制御開始時の
PID演算値も目標スリツプ量に対応した値から大
きくずれており、PID演算値が目標スリツプ量に
対応した値になる迄に長時間を要し、結果として
スリツプ制御の応答性を悪くする。この場合スリ
ツプ制御の過渡期においてトルクコンバータはス
リツプ不足又はスリツプ過大状態になつている時
間を長くされ、かかる応答性の悪さも上述したと
同様の問題を生ずる。
本発明は、PID演算の2種のしきい値を設定
し、PID演算値がこれらしきい値間の値となるよ
うな小スリツプ誤差のもとではPID演算値をその
まま用いてスリツプ制御を行なうも、PID演算値
が両しきい値間の範囲外となるような大スリツプ
誤差のもとではPID演算値の代りにこれに近い方
のしきい値を用いてスリツプ制御を行なうことに
より、上記オーバーシユートの問題を解決するこ
とを目的としている。
この目的のため本発明は第1図に示すように、
原動機aからの動力をトルクコンバータbを経て
出力軸cに伝える伝動経路と、該動力を適宜結合
されるロツクアツプクラツチdを介して出力軸c
に伝える伝動経路とを合せ持つトルクコンバータ
の目標スリツプ量に対する実スリツプ量の誤差に
基づきPID演算を行なう演算手段eを有し、該演
算の結果により前記誤差がなくなるようロツクア
ツプクラツチdを結合力制御するスリツプ制御手
段fを具えたトルクコンバータのスリツプ制御装
置において、目標スリツプ量に対する実スリツプ
量の収束を早めるべく前記PID演算の第1のしき
い値、及び該第1のしきい値と所定の幅を持つた
第2のしきい値を設定するしきい値設定手段g
と、前記演算の結果がこれらしきい値間の値とな
る時はPID演算値をそのままスリツプ制御手段f
に出力し、前記演算の結果がこれらしきい値間の
範囲外になる時にはPID演算値に代えこれに近い
方のしきい値をスリツプ制御手段fに出力する出
力変更手段hとを設けて構成する。
以下、図示の実施例により本発明を詳細に説明
する。
第2図は本発明スリツプ制御装置をこれにより
制御すべき自動変速機用のトルクコンバータと共
に示す一実施例で、図中1は原動機としてのエン
ジン、2はそのクランクシヤフト、3はフライホ
イル、4はスリツプ制御式トルクコンバータ、5
は歯車変速機構を夫々示す。トルクコンバータ4
はフライホイル3を介しクランクシヤフト2に結
合されてエンジン駆動されるポンプインペラ(入
力要素)4aと、これに対向させたタービンラン
ナ(出力要素)4bと、ステータ(反力要素)4
cとの3要素からなり、タービンランナ4bをト
ルクコンバータ4の出力軸(歯車変速機構5の入
力軸)7に駆動結合し、ステータ4cは一方向ク
ラツチ8を介し中空固定軸9上に置く。トルクコ
ンバータ4はその内部コンバータ室10に矢αの
方向へ作動流体を供給し、この作動流体を矢βの
方向に排除すると共に、その途中に設けた保圧弁
(図示せず)によりコンバータ室10内を或る値
以下の圧力(コンバータ圧)PCに保つ。かくて、
上述の如くエンジン駆動されるポンプインペラ4
aは内部作動流体をかき廻し、タービンランナ4
bに衝突させた後ステータ4cに通流させ、この
間ステータ4cの反力下でタービンランナ4bを
トルク増大させつつ回転させる。従つて、エンジ
ン1からの動力はトルクコンバータ4、入力軸
9、変速機構5を介し駆動車輪に伝えられ、車両
を走行させることができる。
又、トルクコンバータ4はスリツプ(入力要素
4a及び出力要素4b間の相対回転)を制限可能
なスリツプ制御式とするためにロツクアツプクラ
ツチ11を具え、これをトーシヨナルダンパ12
を介し出力軸7上に駆動結合すると共に、該出力
軸上で軸方向移動可能としてコンバータ室10と
は別にロツクアツプ室13をトルクコンバータ4
内に設定する。ロツクアツプクラツチ11はコン
バータ室10内のコンバータ圧PCとロツクアツ
プ室13内のロツクアツプ圧PL/uとの差に応
動して図中左行し、当該差圧に応じた力で入出力
要素4a,4b間を駆動結合してトルクコンバー
タ4のスリツプを制限することができる。
ロツクアツプ圧PL/uはスリツプ制御弁14
により加減するが、この弁はロツクアツプ室13
に通じたポート14aと、前記コンバータ圧PC
を導びかれるポート14bと、ドレンポート14
cとを具え、スプール14dが図示の中立位置の
時ポート14aを両ポート14b,14cから遮
断し、スプール14dが図中右行する時ポート1
4aをポート14bに、又スプール14dが図中
左行する時ポート14aをポート14cに夫々通
じさせるものとする。そして、スプール14dは
オリフイス15を経て図中右端面に作用するロツ
クアツプ圧PL/uと、図中左端面に作用する制
御圧PSとの差圧に応動し、制御圧PSは以下の如く
して造る。即ち、制御圧発生回路16の一端16
aより変速機構5の変速を司どる基準圧(自動変
速機の場合ライン圧)PLを供給し、このライン
圧をオリフイス17,18を経て回路16の他端
16bよりドレンすると共に、そのドレン量をデ
ユーテイ制御される電磁弁19により決定するこ
とでオリフイス17,18間に制御圧PSを造り出
すことができる。
電磁弁19は常態で、ばね19aによりプラン
ジヤ19bが図中左行されることによつて、回路
16のドレン開口端16bを塞いでおり、ソレノ
イド19cに通電する度にプランジヤ19bが図
示の右行位置にされてドレン開口端16bを開
き、上記のドレンを許容するものとする。そし
て、ソレノイド19cの通電はスリツプ制御用コ
ンピユータ20からの第3図a及び第3図bに示
すようなパルス信号のパルス幅(オン時間)中に
おいて行なわれるようにデユーテイ制御される。
第3図aに示すようにデユーテイ(%)が小さい
時電磁弁19がドレン開口端16bを開く時間は
短かく、従つて制御圧PSは第4図に示す如くライ
ン圧PLに等しい。又、デユーテイ(%)が第3
図bに示す如く大きくなるにつれ、電磁弁19は
長時間ドレン開口端16bを開くようになり、従
つて制御圧PSは第4図の如く徐々に低下し、遂に
はオリフイス17,18の開口面積差で決まる一
定値となる。
第2図において、制御圧PSが高くなるにつれ、
この制御圧はスプール14dを第5図aの如く右
行させてポート14aを徐々に大きくポート14
bに連通させ、ロツクアツプ圧PL/uをPL/u
=K・PS(但し、Kは定数)の関係をもつて第6
図に示す如く漸増し、遂にはコンパータ圧PC
対応した一定値となす。そして、制御圧PSが低く
なるにつれ、これが作用するとは反対側のスプー
ル14dの端面においてロツクアツプ圧PL/u
がスプール14dを第5図bの如く左行させてポ
ート14aをポート14cに連通させ、ロツクア
ツプ圧PL/uを上記と同じ関係を持つて逆に漸
減し、遂には零となす。そして、スリツプ制御弁
14はロツクアツプ圧PL/uが制御圧PSに対応
した値になる時スプール14dを第2図の中立位
置に戻され、ロツクアツプ圧PL/uをこの時の
値に保ち、このロツクアツプ圧を制御圧PSにより
制御することができる。
ところで、デユーテイ(%)の大きさに対する
制御圧PSの変化特性は第4図の如くであり、これ
と第6図に示す制御圧(PS)−ロツクアツプ圧
(PL/u)特性とから、デユーテイの大きさに対
するロツクアツプ圧PL/uの変化特性は第7図
の如くになる。
スリツプ制御用コンピユータ20は電源+Vに
より作動され、変速機構5の選択ギヤ位置に関す
るギヤ位置センサ6からのギヤ位置信号Sg、エン
ジン回転数センサ21からのエンジン回転数(入
力要素4aの回転数)信号Sir、出力軸回転セン
サ22からの変速機構5の出力回転数に関する信
号Spr及びスロツトル開度センサ23からのエン
ジンスロツトル開度信号STHを受け、これらの演
算結果に基づき前記電磁弁19のデユーテイ制御
を行う。
この目的のためコンピユータ20は例えば第8
図に示すようにマイクロプロセツサユニツト
(MPU)24と、ランダムアクセスメモリ
(RAM)25と、読取専用メモリ(ROM)26
と、入出力インターフエース回路(I/O)27
とよりなるマイクロコンピユータで構成する。
MPU24は前記センサ6,21〜23からの信
号をI/O27を経て読込み、上記演算結果を
I/O27を経て駆動回路28に出力することに
より前記電磁弁19をデユーテイ制御するが、
I/O27には信号Sir、Sprがパルス信号である
からこれらのパルス数を計数するための計数器
や、信号STHがアナログ信号であるからこれをデ
ジタル信号に変換するためのA/D変換器や、更
に上記演算結果が2進値であるからこれをデユー
テイ制御用パルス信号に変換するための計数器を
内蔵しているものとする。
MPU24はROM26に格納された第9図及
び第10の制御プログラムを実行して電磁弁19を
デユーテイ制御し、デユーテイに応じロツクアツ
プ圧PL/uを第7図の如く制御してロツクアツ
プクラツチ11を作動制御する。
第9図に示すJOB1は計時ルーチンで、第1
0図に示すJOB2の制御ルーチンを実行する時
に用いる所定時間を計測するためのものである。
第9図のルーチンは例えば65msの一定時間毎に
常時繰返し実行され、この繰返し毎に先ずステツ
プ30においてタイマと命名されたレジスタを1段
づつ歩進(インクリメント)し、このレジスタは
第10図の制御ルーチンで後述の如くクリアされ
る。次のステツプ31では、レジスタの内容と
ROM26に記憶されている所定値との差が零以上
か、零より小さいかを、つまりレジスタの上記ク
リア後一定時間(65ms×所定値)が経過したか
否かを判別する。レジスタの内容が所定値以上で
上記一定時間が経過していれば、制御はステツプ
23に進み、ここでレジスタの内容を所定値に保
ち、次のステツプでフラツグF2を0にリセツト
する。レジスタの内容が所定値以下で上記一定時
間内であれば、ステツプ31はステツプ34を選択
し、ここでフラツグF2を1にリセツトする。か
くて、F2=0ならレジスタのクリア後一定時間
が経過しており、F2=1ならレジスタのクリア
後一定時間内であることになる。
第10図の制御ルーチンも例えば100msの一定
時間毎に実行され、先ずステツプ40においてエン
ジン1の回転数(ポンプインペラ4aの回転数)
NEを演算する。この演算に当つてMPU24はセ
ンサ21からのエンジン回転数信号Sirを用いる
が、この信号はパルス信号であることからそのパ
ルス入力毎にI/O27内の計数器の計数値をレ
ジスタに保持し、計数値の差を求めることにより
エンジン回転周期を演算してエンジン回転数NE
を算出する。
次のステツプ41では歯車変速機構5の出力回転
数N0を演算する。この演算に当つて、MPU24
はセンサ22からの歯車変速機構出力回転数信号
Sprを用いるが、この信号もパルス信号であるか
らエンジン回転数NEを求めたと同様に処理して
歯車変速機構5の出力回転数N0を算出する。
次のステツプ42でMPU24はセンサ6からの
信号Sgにより歯車変速機構5の選択ギヤ位置を読
込み、このギヤ位置から歯車変速機構5の変速比
を判別する。次のステツプ43では、当該変速比と
ステツプ41で求めた変速歯車機構出力回転数とか
ら、トルクコンバータ出力軸7の回転数(タービ
ンランナ4bの回転数)NTを演算し、次のステ
ツプ44ではセンサ23からのエンジンスロツトル
開度信号STHを基に、これをI/O27内のA/
D変換器によりデジタル信号に変換してスロツト
ル開度THを読込む。
次で制御はステツプ45に進み、ここではROM
26に記憶されている第11図に対応したトルク
コンバータ制御線図を基に、エンジン回転数NE
及びスロツトル開度THから、エンジン1がトル
クコンバータ4をどの動作態様にすべき運転状態
にあるかを判別する。第11図において、A/T
はトルクコンバータ4をスリツプ制限しないコン
バータ状態にすべきコンバータ領域は、L/uは
トルクコンバータ4をスリツプしないロツクアツ
プ状態にすべきロツクアツプ領域、SLiPはトル
クコンバータ4をスリツプ制御すべきスリツプ領
域であり、SLiP領域ではトルクコンバータ4の
スリツプ量を一定(目標スリツプ量)に保つべき
ものとする。
エンジン1がSLiP領域での運転中であれば、
制御はステツプ45からステツプ46へと進み、ここ
ではエンジン回転数(ポンプインペラ4aの回転
数)NEとトルクコンバータ出力軸回転数(ター
ビンランナ4bの回転数)NTとの差NE−NTによ
りトルクコンバータ4のスリツプ量を求め、この
スリツプ量が上記目標スリツプ量に対してどのく
らいの誤差であるかを演算する。次で制御はステ
ツプ47に進み、ここで上記スリツプ誤差に基づき
PID演算を行ない、その演算値を次のステツプ48
での第1のしきい値と比較する。第1のしきい値
は第12図に示すように前記オーバーシユートの
問題をなくすために設定し、好ましくは目標スリ
ツプ量に対応した出力デユーテイzを得るための
値付近に設定する。PID演算値が第1のしきい値
より小さい時、制御はステツプ49に進み、ここで
は今度はPID演算値を第2のしきい値と比較す
る。第2のしきい値は第12図に示すように前記
応答性の問題をなくすために設定し、好ましくは
第1のしきい値から所定幅を持つたものとする。
PID演算値が第2のしきい値より大きい場合、制
御はステツプ50に進み、ここでフラツグF1を0
にリセツトする。つまり、スリツプ誤差が小さく
てPID演算値が両しきい値間におさまる場合、フ
ラツグF1をリセツトし、次のステツプ51でPID
演算値をそのまま出力レジスタに書込む。次のス
テツプ52では、該出力レジスタの2進データを
I/O27内の計数器によりパルス信号に変換
し、このパルス信号をI/O27から駆動回路2
8を経て電磁弁19に供給することにより、該電
磁弁を通常通りデユーテイ制御する。
ところで、出力デユーテイは、トルクコンバー
タ4が目標スリツプ量よりスリツプし過ぎている
場合、上記演算結果により増大され、これにより
制御される電磁弁19はロツクアツプ圧PL/u
を第7図から明らかなように低下して、ロツクア
ツプクラツチ11の結合力を強め、トルクコンバ
ータ4のスリツプ量を制御プログラムの実行毎に
順次目標スリツプ量に近付けることができる。逆
にトルクコンバータ4が目標スリツプ量に対しス
リツプ不足状態である場合、出力デユーテイは前
記演算結果により減少され、電磁弁19はロツク
アツプ圧PL/uを第7図から明らかな如く上昇
させて、ロツクアツプクラツチ11の結合力を弱
め、トルクコンバータのスリツプ量を制御プログ
ラムの実行毎に順次目標スリツプ量に持ち来たす
ことができる。
ところで、PID演算値が第1のしきい値より大
きい場合、ステツプ48はステツプ53を選択し、こ
こで前記フラツグF1が1か0かを判別する。前
回上述のような通常のスリツプ制御が実行され、
ステツプ50においてフラツグF1が0にリセツト
されていれば、ステツプ53はステツプ54を選択
し、ここで第9図につき前述したタイマ(レジス
タ)をリセツトしてこの時点より第9図のプログ
ラムによる計時を開始する。次で制御はステツプ
55に進み、フラツグF1を1にセツトし、更にス
テツプ56においてPID演算値の代りに第1のしき
い値を出力レジスタに書込む。以後制御はステツ
プ52へ進み、電磁弁19を前述したと同様にデユ
ーテイ制御するが、PID演算値が第1のしきい値
により頭打ちされているため、出力デユーテイは
第12図にxで示す如くに変化し、目標スリツプ
量に対応した値zを大きく越えることがなく、ス
リツプ量が同図中yで示す如く変化し、目標スリ
ツプ量から一旦大きくオーバーシユートするのを
防止できる。
以後ステツプ53は、ステツプ55においてフラツ
グF1が1にセツトされているから、ステツプ57
を選択し、ここで前記のフラツグF2が0か1か
を判別する。ステツプ53〜56のパスが選択されて
から第9図につき前述した所定時間が経過するま
では、フラツグF2が1であるから、ステツプ57
はステツプ56を選択し、PID演算値を第1のしき
い値として行なうスリツプ制御が繰返し実行され
る。しかして、所定時間経過後もPID演算値が第
1のしきい値より尚大きく、ステツプ48、53、57
のパスが選択される場合、第1のしきい値が作動
流体温度の変化、スリツプ制御装置の製造誤差及
び作用特性の経時変化等によつて好適な値でなく
なつたということであり、所定時間経過後フラツ
グF2が0にリセツトされることによつて、ステ
ツプ57により選択されるステツプ58で第1のしき
い値を補正する。この補正に当つては、第1のし
きい値が好適値より低過ぎることから、これに所
定値γを加算して第1のしきい値を更新する。こ
の時、第1のしきい値及び第2のしきい値間の幅
が設定幅より大きくなるのを防止するため、ステ
ツプ58では第2のしきい値も所定値γを加算して
同様に更新する。次で制御はステツプ59に進み、
ここでフラツグF1を0にリセツトし、次のステ
ツプ56で上記更新した第1のしきい値を出力レジ
スタに書込むようになるが、これによつても尚所
定時間内にPID演算値が当該第1のしきい値以上
になる場合、再度同様にしてしきい値の補正が繰
り返される。
又、ステツプ49においてPID演算値が第2のし
きい値より小さいと判別した場合、制御はステツ
プ60に進み、ここでフラツグF1が1か0かを判
別する。前回前述したような通常のスリツプ制御
が実行され、ステツプ50においてフラツグF1が
0にリセツトされていれば、ステツプ60はステツ
プ61を選択し、ここで第9図につき前述したタイ
マ(レジスタ)をリセツトしてこの時点より第9
図のプログラムによる計時を開始する。次で制御
はステツプ62に進み、フラツグF1を1にセツト
し、更にステツプ63においてPID演算値の代りに
第2のしきい値を出力レジスタに書込む。以後制
御はステツプ52へと進み、電磁弁19を前述した
と同様にデユーテイ制御するが、PID演算値が第
2のしきい値に持上げられているため、出力デユ
ーテイは第12図中x1点より変化を開始し、スリ
ツプ制御の応答性が悪くなるのを同図中yで示す
如く防止することができる。
以後ステツプ60は、ステツプ62においてフラツ
グF1が1にセツトされているから、ステツプ64
を選択し、ここで前記のフラツグF2が0か1か
を判別する。ステツプ60〜63のパスが選択されて
から第9図につき前述した所定時間が経過するま
では、フラツグF2が1であるから、ステツプ64
はステツプ63を選択し、PID演算値を第2のしき
い値として行なうスリツプ制御が繰返し実行され
る。しかして、所定時間経過後もPID演算値が第
2のしきい値より尚小さくステツプ49、60、64の
パルスが選択される場合、第2のしきい値が作動
流体温度の変化、スリツプ制御装置の製造誤差及
び作用特性の経時変化等によつて好適な値でなく
なつたということであり、所定時間後フラツグF
2が0にリセツトされることによつてステツプ64
により選択されるステツプ65で第2のしきい値を
補正する。この補正に当つては、第2のしきい値
が好適値より高過ぎることから、これから所定値
γを減算して第2のしきい値を更新する。この
時、第1のしきい値及び第2のしきい値間の幅が
所定幅より大きくなるのを防止するため、ステツ
プ65では第1のしきい値も所定値γを減算して同
様に更新する。次で制御はステツプ66に進み、こ
こでフラツグF1を0にリセツトし、次のステツ
プ63で上記更新した第2のしきい値を出力レジス
タに書込むようになるが、これによつても尚所定
時間内にPID演算値が当該第2のしきい値以下に
なる場合、再度同様にしてしきい値の補正が繰り
返される。
ところで、ステツプ45において、A/T又は
L/u領域と判別した場合、制御はステツプ67に
進み、ここでA/T領域かL/u領域かを判別す
る。A/T領域ならステツプ68において出力レジ
スタにPID演算の下限値を書込み、L/u領域な
らステツプ69において出力レジスタにPID演算の
上限値を書込む。次で制御はステツプ68又は69か
らステツプ52に進み、出力レジスタの2進データ
をI/O27内の計数器によりパルス信号に変換
し、このパルス信号をI/O27から駆動回路2
8を経て電磁弁19に供給する。ところでPID演
算の下限値及び上限値は夫々デユーテイを0%及
び100%にするものであり、ロツクアツプ圧PL
uは第7図に示すようにA/T領域でコンバータ
圧Pcと同じ値にされ、L/u領域で最低にされ
る。従つて、トルクコンバータ4は要求通り、
A/T領域でロツクアツプクラツチ11を釈放さ
れたコンバータ状態となり、L/u領域でロツク
アツプクラツチ11を完全結合されたロツクアツ
プ状態となる。
かくして本発明スリツプ制御装置は上述の如
く、PID演算の2種のしきい値を設定し、PID演
算値がこれらしきい値の範囲外になる時PID演算
値に代えこれに近い方のしきい値をスリツプ制御
手段に出力するよう構成したから、前記作用説明
通りスリツプ誤差が大きくてもスリツプ制御のオ
ーバーシユートが大きくなつたり、応答性が悪く
なるのを防止でき、スリツプ制御の過渡期におい
てトルクコンバータ4がスリツプ不足により振動
を生じたり、スリツプ過大により原動機(エンジ
ン1)の燃費及び騒音を悪化させる時間を短縮す
ることができる。
なお、図示例の如く両しきい値を常時好適値に
補正するよう構成すれば、作動流体の温度変化や
作用特性の経時変化によつても、上記の作用効果
が常時適確に奏し得られ、完璧なものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明スリツプ制御装置の概略図、第
2図は本発明装置の一実施例を示すシステム図、
第3図a及び同図bは夫々本発明装置におけるス
リツプ制御用コンピユータが出力するデユーテイ
変化状況を示すタイムチヤート、第4図はデユー
テイに対する制御圧の変化特性図、第5図a及び
同図bはスリツプ制御弁の作用説明図、第6図は
制御圧に対するロツクアツプ圧の変化特性図、第
7図はデユーテイに対するロツクアツプ圧の変化
特性図、第8図はスリツプ制御用コンピユータの
ブロツク線図、第9図及び第10図は夫々スリツ
プ制御用コンピユータの制御プログラムを示すフ
ローチヤート、第11図はエンジンの運転状態に
応じたトルクコンバータの制御領域線図、第12
図は本発明装置によるスリツプ制御特性を従来装
置によるスリツプ制御特性と比較して示す線図で
ある。 1……エンジン(原動機a)、4……トルクコ
ンバータ(b)、5……歯車変速機構、6……ギヤ位
置センサ、7……トルクコンバータ出力軸(c)、1
0……コンバータ室、11……ロツクアツプクラ
ツチ(d)、13……ロツクアツプ室、14……スリ
ツプ制御弁、16……制御圧発生回路、19……
電磁弁、20……スリツプ制御用コンピユータ、
21……エンジン回転数センサ、22……歯車変
速機構出力回転数センサ、23……エンジンスロ
ツトル開度センサ、24……マイクロプロセツサ
ユニツト(MPU)、25……ランダムアクセスメ
モリ(RAM)、26……読取専用メモリ
(ROM)、27……入出力インターフエース回路
(I/O)、28……駆動回路、e……PID演算手
段、f……スリツプ制御手段、g……しきい値設
定手段、h……出力変更手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 原動機からの動力をトルクコンバータを経て
    出力軸に伝える伝動経路と、該動力を適宜結合さ
    れるロツクアツプクラツチを介して前記出力軸に
    直接伝える伝動経路とを合せ持つトルクコンバー
    タの目標スリツプ量に対する実スリツプ量の誤差
    に基づきPID演算を行なう演算手段を有し、該演
    算の結果により前記誤差がなくなるよう前記ロツ
    クアツプクラツチを結合力制御するスリツプ制御
    手段を具えたトルクコンバータのスリツプ制御装
    置において、 前記目標スリツプ量に対する実スリツプ量の収
    束を早めるべく前記PID演算の第1のしきい値、
    及び該第1のしきい値と所定の幅を持つた第2の
    しきい値を設定するしきい値設定手段と、前記演
    算の結果がこれらしきい値間の値となる時はPID
    演算値をそのままスリツプ制御手段に出力し、前
    記演算の結果がこれらしきい値間の範囲外になる
    時にはPID演算値に代えこれに近い方のしきい値
    をスリツプ制御手段に出力する出力変更手段とを
    設けてなることを特徴とするトルクコンバータの
    スリツプ制御装置。 2 前記しきい値設定手段は、前記演算の結果が
    所定時間以上前記範囲外になる時、前記両しきい
    値を修正するものである特許請求の範囲第1項記
    載のトルクコンバータのスリツプ制御装置。
JP10917383A 1983-06-20 1983-06-20 トルクコンバ−タのスリツプ制御装置 Granted JPS601463A (ja)

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JPS62204061A (ja) * 1986-03-03 1987-09-08 Honda Motor Co Ltd 車両用自動変速機の流体式動力伝達装置の直結機構制御方法
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