JPH0330023B2 - - Google Patents

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JPH0330023B2
JPH0330023B2 JP58251159A JP25115983A JPH0330023B2 JP H0330023 B2 JPH0330023 B2 JP H0330023B2 JP 58251159 A JP58251159 A JP 58251159A JP 25115983 A JP25115983 A JP 25115983A JP H0330023 B2 JPH0330023 B2 JP H0330023B2
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control
slip
torque converter
temperature
pressure
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Publication of JPH0330023B2 publication Critical patent/JPH0330023B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (1) 技術分野 本発明は自動変速機等の動力伝達系に挿入して
用いるトルクコンバータのスリツプ制御装置に関
するものである。
(2) 従来技術 通常のトルクコンバータは、動力源により回転
駆動される入力要素(ポンプインペラ)からの作
動流体を介し出力要素(タービンランナ)が回転
駆動されるため、トルク増大機能及びトルク変動
吸収機能を発揮し得て好都合である反面、入出力
要素間で相対回転(スリツプ)を避けられず、動
力伝達効率が悪い。
そこで、トルク変動は未だ若干問題になるもの
のトルク増大機能が不要な状態で、トルク変動を
吸収するに必要最少限な設定値に上記のスリツプ
を保つ、所謂スリツプ制御式トルクコンバータが
一部に実用されている。この種型式のトルクコン
バータは通常、流体圧で結合力を加減されるクラ
ツチ(ロツクアツプクラツチ)を具え、これによ
り入出力要素間のスリツプ量を制御可能に構成さ
れるが、この制御に当つてはスリツプ量と設定値
との偏差及び制御ゲインに応じたPID制御を採用
するのが普通であり、制御の安定性及び応答性を
満足する制御ゲインは実験及び計算等により定め
る。
一方、上記クラツチは流体作動系であるため、
作動の応答遅れを避けられず、又この応答遅れは
流体の温度によつて遂一異なる。つまり、流体温
度が低い時その粘度が高いため応答遅れも大きく
なり、流体温度が高くなるにつれその粘度が低下
することによつて応答遅れも小さくなる。
ところで前記制御ゲインの設定は、或る流体温
度を想定して行なうため、この想定温度では例え
ば第13図に一点鎖線で示す如くスリツプ量が大
きくハンチングすることなく安定して設定値に持
ち来たされるが、流体温度がこれより低い低温の
もとでは上記応答遅れが大きくなつて制御ゲイン
が大き過ぎ、例えば第13図に実線で示す如くス
リツプ量が大きくハンチングしつつ設定値に持ち
来たされることになり、制御の安定性が悪くな
る。この場合、スリツプ量が設定値に安定するま
でに長時間を要し、この間トルクコンバータの動
力伝達機能が不安定となつて最悪の場合振動を生
ずる。
(3) 発明の目的 本発明はかかる観点から、制御ゲインを一定と
せず、クラツチ作動流体の温度に応じ最適のもの
となるよう可変として、上述の問題を解決するこ
とを目的とする。
(4) 発明の構成 この目的のため本発明は第1図に示すように、
流体圧1で結合力を加減されるクラツチ2を介し
入出力要素3,4間のスリツプ量を設定値に一致
するようこれらスリツプ量及び設定値間の偏差と
制御ゲインとに応じて制御し得るようにしたクラ
ツチ制御手段5を具えるスリツプ制御式トルクコ
ンバータにおいて、前記流体の温度を検出する温
度検出手段6と、該温度に応じて前記クラツチ制
御手段5の制御ゲインを高温時大きく、低温時小
さくなるよう変更する制御ゲイン変更手段7とを
設けてなることを特徴とする。
(5) 実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
第2図は本発明スリツプ制御装置を、これによ
り制御すべき車両用自動変速機内のトルクコンバ
ータと共に示し、図中10は動力源としてのエン
ジン、11はそのクランクシヤフト、12はフラ
イホイル、13はトルクコンバータ、14はトル
クコンバータ出力軸である。エンジン10はその
運転中クランクシヤフト11をフライホイル12
と共に回転しており、トルクコンバータ13はフ
ライホイル12を介しクランクシヤフト11に駆
動結合されて常時エンジン駆動されるポンプイン
ペラ(入力要素)13aと、これに対向させたタ
ービンランナ(出力要素)13bと、ステータ
(反力要素)13cとの3要素で構成し、タービ
ンランナ13bを出力軸14に駆動結合し、ステ
ータ13cは一方向クラツチ15を介し中空固定
軸16上に置く。トルクコンバータ13はその内
部コンバータ室13dにポンプ17からの作動流
体を供給路18を経て供給され、この作動流体を
戻り路19を経てリザーバ20に戻すと共に、そ
の途中に設けた放熱器21により冷却する。な
お、戻り路19には図示せざる保圧弁が挿入され
ており、これによりコンバータ室13d内を或る
値以下の圧力(コンバータ圧)PCに保つ。かく
て上述の如くエンジン駆動されるポンプインペラ
13aは内部作動流体をかき廻し、これをタービ
ンランナ13bに衝突させた後ステータ13cに
通流させ、この間ステータ13cの反力下でター
ビンランナ13bをトルク増大させつつ回転させ
る。かかるコンバータ状態での作動中トルクコン
バータ13は、入出力要素13a,13b間でス
リツプ(相対回転)を生じながら振動抑制及びト
ルク増大下にエンジン10の動力を出力軸14に
伝達することができる。出力軸14からの動力は
歯車変速機構42により変速されて車両の駆動輪
を回転し、車両を走行させ得る。
トルクコンバータ13は更に上記スリツプを制
限及び中止可能なスリツプ制御式及びロツクアツ
プ式とするためにクラツチ(ロツクアツプクラツ
チ)22を具え、これをトーシヨナルダンパ23
を介し出力軸14に駆動結合すると共に、この軸
上で軸方向移動可能としてロツクアツプ室24を
設定する。クラツチ22はロツクアツプ室24内
のロツクアツプ圧PL/uに応じこれとコンバータ室
13d内のコンバータ圧PCとの差圧により図中
左行し、この差圧に応じた力で入出力要素13
a,13b間を駆動結合することによりトルクコ
ンバータ13のスリツプを制限及び中止し得るも
のとする。
上記ロツクアツプ圧PL/uはスリツプ制御弁25
により後述の如く加減するが、この目的のためロ
ツクアツプ室24は軸14の中空孔及び回路26
を経てスリツプ制御弁25のポート25aに通じ
させる。弁25には別の前記コンバータ圧PC
回路27により導びかれるポート25bと、ドレ
ンポート25cとを設け、スプール25dが図示
の中立位置の時ポート25aを両ポート25b,
25cから遮断し、スプール25dが図中左行す
る時ポート25aをポート25bに、又スプール
25dが図中右行する時ポート25aをポート2
5cに夫々通じさせるものとする。
スプール25dは、室25eにおいてスプール
ランドの受圧面積差に作用するコンバータ圧PC
が及ぼす力と、室25fにおいてスプールランド
の受圧面積差に作用するロツクアツプ圧PL/uが及
ぼす力及び室25gにおいてスプール左端面に作
用する制御圧PSが及ぼす力とに応動し、制御圧PS
は制御圧発生回路28及び電磁弁29により以下
の如くにして造る。
即ち、制御圧発生回路28にはその一端28a
より基準圧(例えば自動変速機の場合ライン圧)
PLを供給し、このライン圧をオリフイス28c,
28dを経て回路28の他端28bよりドレンす
る。このドレン量をデユーテイ制御される電磁弁
29により決定することで、オリフイス28c,
28d間に制御圧PSを造り出すことができ、これ
を回路30により室25gに導びく。
電磁弁29はプランジヤ29aと、これを付勢
時図中左行させるソレノイド28bとを具え、ソ
レノイド29bの減勢時プランジヤ29aがドレ
ン開口端28bからのドレン作動流体に押しのけ
られることで上記のドレンを許容し、ソレノイド
29bの付勢時プランジヤ29aが左行されるこ
とでドレン開口端28bを閉じるものとする。そ
して、電磁弁ソレノイド29bへの通電(付勢)
は、本発明が目的とするトルクコンバータのスリ
ツプ制御を行なうスリツプ制御用コンピユータ3
1からの第3図a及び同図bに示すようなパルス
信号のパルス幅(オン時間)中において繰返し行
なわれるようデユーテイ制御される。しかして、
第3図aに示す如くデユーテイ(%)が小さい時
電磁弁29がドレン開口端28bを閉じる時間は
短かく、従つて制御圧PSは第4図に示すようにオ
リフイス28c,28dの受圧面積差のみで決ま
る一定値となる。デユーテイ(%)が第3図bで
示す如く大きくなるにつれて、電磁弁27は長時
間ドレン開口端28bを閉じるようになり、従つ
て制御圧PSは第4図の如く徐々に上昇し、遂には
ライン圧PLに等しくなる。
第2図において、制御圧PSが上昇するにつれ、
この制御圧はスプール25dを第5図aの如く右
行させてポート25aを徐々に大きくポート25
cに通じさせ、ロツクアツプ圧PL/uは低下する。
一方制御圧PSが低下するにつれ、スプール25d
は第5図bの如く左行されてポート25aをポー
ト25bに徐々に大きく通じさせ、ロツクアツプ
圧PL/uは上昇する。ところで制御圧PSは第4図の
如くデユーテイ(%)が大きくなるにつれ上昇す
ることから、ロツクアツプ圧PL/uは、第6図に示
す如くデユーテイ(%)の小さい領域でコンバー
タ圧PCに等しく保たれ、デユーテイ(%)が大
きくなるにつれ低下し、遂には零となるように変
化される。
スリツプ制御用コンピユータ31は電源+Vに
より作動され、温度検出手段として機能する温度
センサ32からのトルクコンバータ作動流体温度
信号ST、回転数センサ33からのエンジン回転数
(入力要素13aの回転数)信号Sir、回転数セン
サ34からの歯車変速機構(42)出力回転数
(この回転数に歯車変速機構42のギヤ比を乗じ
て出力要素13bの回転数が求まる)信号Spr
及びギヤ位置センサ35からの歯車変速機構42
のギヤ位置量(ギヤ比)に関する信号Sgを夫々受
けて、電磁弁29の前記デユーテイ制御を後述の
如くに行なう。
この目的のためコンピユータ31は例えば第7
図にブロツク線図で示すようなマイクロコンピユ
ータとし、これを通常通りランダムアクセスメモ
リ(RAM)を含むマイクロプロセツサユニツト
(MPU)36と、読取専用メモリ(ROM)37
と、入出力インターフエース回路(I/O)38
と、A/D変換器39とで構成する。そしてこの
マイクロコンピユータはセンサ33,34からの
信号Sir,Sprを波形整形回路40により波形整形
して入力されると共に、センサ32からの信号ST
をA/D変換器39によりデジタル信号に変換し
て入力され、更にセンサ35からの信号Sgをその
まま入力され、これら入力信号を基に第8図乃至
第11図の制御プログラムを実行して増幅器41
を介し電磁弁ソレノイド29bをデユーテイ制御
するものとする。
第8図はバツクグランドルーチンを示し、この
ルーチンはステツプ50においてエンジン10の
イグニツシヨンスイツチが投入されると繰返し実
行される。先ず、ステツプ51においてMPU3
6及びI/O38の初期値設定(イニシヤライ
ズ)が行なわれ、次のステツプ52で各種信号
ST,Sir,Spr,Sgを読込む。ステツプ53では信
号Sgから歯車変速機構42が第2速を選択してい
るか第3速を選択しているかを判別する(第1速
では本発明のスリツプ制御を行なわないため、こ
こでは第1速の判別を行なわないものとする)。
第2速の場合ステツプ54においてギヤフラツグ
GEARFLGを0にリセツトし、第3速の場合こ
のギヤフラツグを1にセツトする。
次で制御はステツプ56に進み、ここでは信号
STによりトルクコンバータ作動流体温度が設定温
度より高いか低いかを判別し、高温の場合ステツ
プ57において温度フラツグTEMPFLGを1に
セツトし、低温の場合ステツプ58においてこの
フラツグを0にリセツトする。次のステツプ59
では信号Sirを基に第9図aの割込ルーチンを実
行してエンジン回転数NEを演算する。信号Sir
第9図bに示すようにエンジン10の点火信号に
対応するもので、波形整形回路40によりノイズ
を除去され、第9図bに示す如く点火信号の入力
毎に立上がる矩形波信号Sir′となる。第9図aの
割込ルーチンは信号Sir′の立上がり毎に開始さ
れ、先ずステツプ70で信号Sir′の立上がりを読
込み、次のステツプ71で前回の読込みとの時間
差から周期T1を測定し、この周期からエンジン
回転数NEを演算する。その後制御はステツプ7
2に進み、ここで第8図のバツクグランドルーチ
ンに復帰する。
第8図中次のステツプ60では、信号Sprを基
に第10図aの割込ルーチンを実行して歯車変速
機構42の出力回転数NOを演算する。信号Spr
歯車変速機構42の出力軸回転数に対応した周波
数を持つ第10図bに示すような正弦波信号で、
この信号は振幅がスレツシヨールドレベルを越え
る毎に波形整形回路40をトリガして第10図b
に示す矩形波信号Spr′にされる。第10図aの割
込ルーチンは信号Spr′の立上がり毎に開始され、
先ずステツプ80で信号Spr′の立上がりを読込
み、次のステツプ81で前回の読込みとの時間差
から周期T2を測定し、この周期から歯車変速機
構出力回転数NOを演算する。その後制御はステ
ツプ82に進み、ここで第8図のバツクグランド
ルーチンに復帰する。
第8図中次のステツプ61では、回転数NO
ギヤ位置信号Sgから求まるギヤ位置に対応したギ
ヤ比との積によりトルクコンバータ出力回転数
(タービンランナ13bの回転数)NTを演算し、
その後制御はステツプ52に戻つてバツクグラン
ドルーチンが繰返される。
第11図はトルクコンバータ13をスリツプ制
御する定時割込みルーチンで、ステツプ90にお
けるカウンタ1のカウント値Aが設定値になる例
えば100ms毎に実行される。従つて、カウンタ1
が10ms毎にカウントアツプされるものである場
合そのカウント値Aが10になる度に第11図の割
込みルーチンは実行される。そのため先ずステツ
プ91において、カウント値Aが設定値10である
か否かを判別し、そうでなければステツプ92で
カウンタ1を1段階歩進(インクリメント)さ
せ、次のステツプ93で出力デユーテイDを前回
の演算デユーテイ値D(OLD)とし、ステツプ1
09でこの出力デユーテイDを第7図の増幅器4
1を介し電磁弁ソレノイド29bに供給した後、
ステツプ94で第8図のバツクグランドルーチン
に復帰する。
ところでカウント値Aが設定値10になると、ス
テツプ91はステツプ95を選択し、ここでカウ
ンタ1のカウント値Aを0にクリアし、次のステ
ツプ96で前記ギヤフラツグGEARFLGが0か
1かを判別する。このフラツグが0の場合、即ち
前述した如く第2速が選択されている場合、第1
速選択時と同様本発明のスリツプ制御を行なわな
いものとしてステツプ97を選択し、このステツ
プで出力デユーテイDを0%にした後、ステツプ
109でこの出力デユーテイを電磁弁ソレノイド
29bに供給する。この時第6図から明らかなよ
うにロツクアツプ圧PL/uはコンバータ圧PCと同じ
にされ、クラツチ22の釈放によりトルクコンバ
ータ13を目的通りコンバータ(C/V)状態で
機能させることができる。
GEARFLGが1の場合、つまり前述した如く
第3速が選択されている場合、ステツプ96はス
テツプ98を選択し、このステツプ98で歯車変
速機構42の出力回転数NO(車速に対応する)が
設定回転数NOS(設定車速)以上か否かを判別す
る。NO≧NOSでなければトルクコンバータ4のト
ルク増大機構及びトルク変動吸収機能が最大限要
求されることからステツプ97′において出力デ
ユーテイDを0%にし、トルクコンバータ13を
コンバータ状態で機能させる。
NO≧NOSであればステツプ98はステツプ99
を選択し、ここでエンジン回転数(ポンプインペ
ラ13aの回転数)NEがタービンランナ13b
の回転数NT以上か否かを判別する。NE>NTでな
ければ、エンジン10が逆駆動されるコーステイ
ング(エンジンブレーキ)走行状態であるから、
トルクコンバータ13のスリツプ制御を行なうべ
きでないから、この場合もステツプ97の選択に
よりトルクコンバータ13をコンバータ状態で機
能させる。なお、ステツプ97の後制御はステツ
プ94に進み、ここで第8図のバツクグランドル
ーチンに復帰する。
ステツプ98の判別結果がNO≧NOSで且つステ
ツプ99の判別結果がNE>NTであれば、即ちト
ルクコンバータ13をスリツプ制御すべきエンジ
ン10の運転領域であれば、制御はステツプ10
0に進み、ここで前記の温度フラツグ
TEMPFLGが0か1かを、つまりトルクコンバ
ータ作動流体温度が低いか高いかを判別する。低
温である場合ステツプ101が、又高温である場
合ステツプ102が夫々選択され、ステツプ10
1では後述するPI制御における積分制御の比例
定数Ki及び比例制御の比例定数Kp(これらでPI制
御の制御ゲインが決まる)を低温用の小さな定数
KiL,KpLと設定し、ステツプ102では定数Ki
Kpを夫々高温用の大きな定数KiH,KpHと設定す
る。
次で制御はステツプ103に進み、ここでトル
クコンバータ入出力要素13a,13b間のスリ
ツプ量NS(NS=NE−NT)がスリツプ量設定値NR
より小さいか否かを、つまりトルクコンバータ1
3が設定値NRに対しスリツプ不足状態かスリツ
プ過大状態かを判別する。スリツプ不足状態の場
合、ステツプ104においてD(NEW)=D
(OLD)−Ki・ΔX(但しKiは比例定数、ΔX=|
NS−NR|)なる演算により今回の積分制御分の
デユーテイD(NEW)を求めた後ステツプ10
5においてD=D(NEW)−KP・ΔX(但しKP
比例定数)なる比例制御分の演算を加味し、最終
的な出力デユーテイDを求める。その後ステツプ
106で前回の積分制御分のデユーテイD
(OLD)を今回の積分制御分のデユーテイD
(NEW)と置換え、上記出力デユーテイDをス
テツプ109で第7図の増幅器41を介し電磁弁
29のソレノイド29bに供給してこれをデユー
テイ制御する。しかして当該制御はスリツプ誤差
ΔXに応じ定数Ki,Kpに比例した分だけ出力デユ
ーテイを減少させるため、ロツクアツプ圧PL/u
制御の繰返し毎に順次第6図から明らかな如く上
昇される。従つて、第2図におけるロツクアツプ
クラツチ22はトルクコンバータ入出力要素13
a,13b間の駆動結合を弱め、トルクコンバー
タ13は上記スリツプ不足を補正され、目標スリ
ツプ量NRに持ち来たされる。
ところで、スリツプ過大状態の場合、ステツプ
103はステツプ107,108を順次選択し、
これらステツプにおいてステツプ104,105
におけると逆方向の演算により最終的な出力デユ
ーテイDを求め、ステツプ106において今回の
積分制御分のデユーテイD(NEW)と前回の積
分制御分のデユーテイD(OLD)とを置換えた
後、ステツプ109で上記出力デユーテイDをソ
レノイド29bに供給する。しかしてこの場合、
スリツプ誤差ΔXに応じ定数Ki,Kpに比例した分
だけ出力デユーテイを増大させるため、これによ
りデユーテイ制御される電磁弁29はロツクアツ
プ圧PL/uを第6図から明らかな如く低下させる。
従つて、ロツクアツプクラツチ22はトルクコン
バータ入出力要素13a,13b間の駆動結合を
強め、トルクコンバータ13は上記スリツプ過大
を補正され、目標スリツプ量NRに持ち来たされ
る。
ステツプ106の後はステツプ94が実行され
て第8図のバツクグランドルーチンに復帰する
が、第11図の定時割込ルーチンが実行される度
にトルクコンバータスリツプ量は設定値NRに順
次持ち来たされるよう上記の通りにPI制御され
る。ところで本発明においては、トルクコンバー
タ作動流体温度に応じ比例定数Ki,Kpをこれら
で決まる制御ゲインが高温時大きく、低温時小さ
くなるよう変更することから、当該流体温度が高
くても低くても例えば第12図に示すようにスリ
ツプ量を大きくハンチングすることなく速やかに
設定値NRに安定させることができる。
なお上述した例では、トルクコンバータ作動流
体温度が1種の設定温度より高いか低いかにより
比例定数Ki,Kpを2種類だけ変更可能としたが、
比例定数Ki,Kpをトルクコンバータ作動流体温
度に応じ連続的に変化させるようにすることも可
能であり、この場合一層きめ細かな制御ゲインの
変更が可能である。
(6) 発明の効果 かくして本発明スリツプ制御装置はその制御ゲ
インをトルクコンバータ作動流体温度に応じ高温
時大きく、低温時小さくなるよう変更可能な構成
にしたから、当該温度の違いによつてスリツプ制
御用流体圧作動系の応答遅れが異なつても制御ゲ
インを常時適正なものにすることができ、大きな
ハンチングを生ずることのない範囲内のできるだ
け速い速度でトルクコンバータスリツプ量を設定
値に持ち来たすことができ、速やかで安定したス
リツプ制御が可能となり、トルクコンバータスリ
ツプ量を速やかに設定値に安定させ得て振動を生
ずることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明スリツプ制御装置を示す概念
図、第2図は本発明スリツプ制御装置の一実施例
を示すシステム図、第3図は本発明装置における
スリツプ制御用コンピユータが出力するデユーテ
イの説明図、第4図は同デユーテイに対する制御
圧の変化特性図、第5図a及び同図bはスリツプ
制御弁の作用説明図、第6図は出力デユーテイに
対するロツクアツプ圧の変化特性図、第7図はス
リツプ制御用コンピユータのブロツク線図、第8
図、第9図a、第10図a、第11図は夫々スリ
ツプ制御用コンピユータの制御プログラムを示す
フローチヤート、第9図b及び第10図bは夫々
エンジン回転数信号及び歯車変速機構出力回転数
信号の波形整形前後における波形説明図、第12
図は本発明装置によるスリツプ制御の動作タイム
チヤート、第13図は従来装置によるスリツプ制
御の動作タイムチヤートである。 1……クラツチ作動流体圧、2……クラツチ、
3……トルクコンバータ入力要素、4……トルク
コンバータ出力要素、5……クラツチ制御手段、
6……温度検出手段、7……制御ゲイン変更手
段、10……エンジン、11……クランクシヤフ
ト、12……フライホイル、13……トルクコン
バータ、13a……ポンプインペラ(トルクコン
バータ入力要素)、13b……タービンランナ
(トルクコンバータ出力要素)、14……トルクコ
ンバータ出力軸、17……ポンプ、21……放熱
器、22……ロツクアツプクラツチ(クラツチ)、
25……スリツプ制御弁、28……制御圧発生回
路、29……電磁弁、31……スリツプ制御用コ
ンピユータ、32……温度センサ(温度検出手
段)、33……エンジン回転数センサ、34……
出力回転数センサ、35……ギヤ位置センサ、3
6……マイクロプロセツサユニツト、37……読
取専用メモリ、38……入出力インターフエース
回路、39……A/D変換器、40……波形整形
回路、41……増幅器、42……歯車変速機構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 流体圧で結合力を加減されるクラツチを介し
    て入出力要素間のスリツプ量を設定値に一致する
    ようこれらスリツプ量及び設定値間の偏差と制御
    ゲインとに応じて制御し得るようにしたクラツチ
    制御手段を具えるスリツプ制御式トルクコンバー
    タにおいて、前記流体の温度を検出する温度検出
    手段と、該温度に応じて前記クラツチ制御手段の
    制御ゲインを、高温時大きく、低温時小さくなる
    よう変更する制御ゲイン変更手段とを設けてなる
    ことを特徴とするトルクコンバータのスリツプ制
    御装置。
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