JP3414054B2 - 流体作動式摩擦要素の締結制御装置 - Google Patents

流体作動式摩擦要素の締結制御装置

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    • F16H59/42Input shaft speed

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の変速を司
るクラッチや、ブレーキ等の流体作動式摩擦要素を適切
に締結制御するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体作動式摩擦要素の最も一般的な応用
例である自動変速機は、複数の流体作動式摩擦要素(湿
式摩擦クラッチや、湿式摩擦ブレーキ)の選択的油圧作
動(締結)により対応変速段を選択し、作動する摩擦要
素の変更により他の変速段への変速を行うよう構成す
る。
【0003】そして、当該自動変速機の変速を司る変速
制御装置としては従来、特開平1−299351号公報
に記載されているように、複数の摩擦要素の作動圧を個
々に直接電子制御することで所定の変速を行わせるよう
にした変速制御装置が提案されている。この種変速制御
装置において、摩擦要素の作動圧(締結圧)を個々に直
接電子制御する流体作動式摩擦要素の締結制御装置とし
ては、本願出願人が先に特開平5−296337号公報
により提案した考え方を用いて、以下のごときものを用
いることが考えられる。
【0004】つまり図6に示すごとく、変速指令瞬時t
1 から設定時間後の瞬時t2 までの間、締結圧指令値P
A を一旦かなり高くして、流体を急速に流体作動式摩擦
要素に充填させるプリチャージを行い、これにより流体
作動式摩擦要素のロスストロークを速やかに完遂させ
る。次いで、このロスストローク終了瞬時t2 の後、流
体作動式摩擦要素の締結中における作動圧制御を開始す
る瞬時t3 までの間、該作動圧を、流体作動式摩擦要素
が締結力を発生するぎりぎりのところを狙って予め定め
た(摩擦要素内におけるリターンスプリングのばね力に
対応した)臨界圧PX に保ち、瞬時t3 以後は、流体作
動式摩擦要素の締結圧指令値PA を、例えば変速機入出
力回転数Ni ,No の比Ni /No で表される実効ギヤ
比が狙い通りの経時変化を生ずるよう、解放圧PR との
関連でフィードバック制御により決定する。
【0005】かかる摩擦要素の締結制御によれば、変速
ショックに関与しない摩擦要素のロスストロークを速や
かに完遂させ得て、変速の応答性を向上させることがで
きるのに加え、ロスストローク終了瞬時t2 からフィー
ドバック制御開始瞬時t3 までの間における臨界圧保持
制御により、一応の変速ショックの軽減効果はある。
【0006】しかして従来は、臨界圧PX が一義的に決
められていたため、これが如何なる運転状態においても
適切であるとは言えず、常時確実に上記の変速ショック
の軽減効果を達成し得るとの保証がない。
【0007】なお、他方で特開平5−332440号公
報には、上記のようなフィードバック制御が開始される
時の摩擦要素初期油圧(上記の臨界圧PX に相当)を、
当該フィードバック制御中における実入力回転変化と、
目標入力回転変化との間における偏差に応じて修正する
ことが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように摩
擦要素締結圧をフィードバック制御している間の入力回
転変化を資料として、フィードバック制御開始時の摩擦
要素初期油圧を修正する方式では、当該フィードバック
制御中に入力回転が不安定になることから、上記の修正
が不正確になること必至で、フィードバック制御開始時
の摩擦要素初期油圧が高過ぎたり、低過ぎることが多
く、何れの場合も大きな変速ショックの発生を免れな
い。
【0009】本発明は、ロスストローク中は変速機入力
回転が比較的安定しており、これを基準にして臨界圧保
持中における変速機入力回転の変化をモニタすれば、臨
界圧の適否を正確に判断することができるとの観点か
ら、この着想を具体化して上述の問題を解消することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的のため第1発明
は、図1に示すごとく、流体のプリチャージにより流体
作動式摩擦要素のロスストロークを行わせ、該ロススト
ロークの後、流体作動式摩擦要素の締結中における作動
圧制御を開始するまでの間、該作動圧を、流体作動式摩
擦要素が締結力を発生するぎりぎりのところを狙って予
め定めた臨界圧に保つようにした流体作動式摩擦要素の
締結制御装置において、前記プリチャージ中における流
体作動式摩擦要素の入力側回転数の平均変化割合を検出
するプリチャージ中入力側回転変化割合検出手段と、前
記臨界圧の保持中における流体作動式摩擦要素の入力側
回転数の変化割合を検出する臨界圧保持中入力側回転変
化割合検出手段と、これら手段で検出したプリチャージ
中における入力側回転数の平均変化割合、および臨界圧
保持中における入力側回転数の変化割合間の偏差を求め
る入力側回転変化割合偏差演算手段と、この手段により
演算した偏差が小さくなるよう前記予定の臨界圧を修正
する臨界圧修正手段とを設けたものである。
【0011】また第2発明による流体作動式摩擦要素の
締結制御装置は、上記入力側回転変化割合偏差演算手段
で求めた偏差を、上記臨界圧保持期間中、数値積分して
該偏差の数値積分値を求める入力側回転変化割合偏差積
分手段を付加して具え、臨界圧修正手段は、該偏差の数
値積分値が小さくなるよう前記予定の臨界圧を修正する
構成にしたものである。
【0012】また第3発明による流体作動式摩擦要素の
締結制御装置は、上記入力側回転変化割合偏差演算手段
で求めた偏差、または上記入力側回転変化割合偏差積分
手段で求めた該偏差の数値積分値が、設定値より小さい
とき、前記臨界圧修正手段が臨界圧を上昇させるよう構
成したものである。
【0013】更に第4発明による流体作動式摩擦要素の
締結制御装置は、上記プリチャージ中および臨界圧保持
中に、設定範囲を越えた原動機運転負荷の変化を検知す
る運転負荷変化検知手段と、該手段により原動機運転負
荷の大きな変化が検知される時、前記臨界圧修正手段に
よる臨界圧の修正を禁止する臨界圧修正禁止手段とを付
加して具えたことを特徴とするものである。
【0014】更に第5発明による自動変速機は、上記第
1発明乃至第4発明のいずれか1発明の締結制御装置を
有し、該装置により変速摩擦要素の作動圧を個々に、直
接制御するよう構成したことを特徴とするものである。
【0015】
【作用】第1発明による締結制御装置は、流体のプリチ
ャージにより流体作動式摩擦要素のロスストロークを行
わせ、該ロスストロークの後、流体作動式摩擦要素の締
結中における作動圧制御を開始するまでの間、該作動圧
を、流体作動式摩擦要素が締結力を発生するぎりぎりの
ところを狙って予め定めた臨界圧に保つ。
【0016】よって、上記のプリチャージにより、摩擦
要素の締結ショックに関与しないロスストロークを速や
かに完遂させて、摩擦要素の締結応答性を向上させるこ
とができると共に、上記の臨界圧保持制御により一応の
摩擦要素の締結ショック軽減効果を達成し得る。
【0017】ところで上記の締結制御に際し、入力側回
転変化割合偏差演算手段が、プリチャージ中入力側回転
変化割合検出手段により検出した上記プリチャージ中に
おける流体作動式摩擦要素の入力側回転数の平均変化割
合と、臨界圧保持中入力側回転変化割合検出手段により
検出した上記臨界圧の保持中における流体作動式摩擦要
素の入力側回転数の変化割合との偏差を求め、この偏差
が小さくなるよう臨界圧修正手段は上記予定の臨界圧を
修正する。
【0018】よって、ロスストローク中の比較的安定し
た摩擦要素入力側回転数を基準にして、臨界圧保持中に
おける摩擦要素入力側回転数の変化をモニタし、前者に
対する後者の変化割合偏差に基づいて、臨界圧の修正を
行うことから、臨界圧を如何なる摩擦要素の使用状態の
もとでも常時適切なものにしておくことができることと
なり、後続の摩擦要素作動圧の上昇制御による摩擦要素
の締結時に、大きな締結ショックが生ずるのを確実に防
止することができる。
【0019】第2発明による流体作動式摩擦要素の締結
制御装置においては、入力側回転変化割合偏差積分手段
が、上記入力側回転変化割合偏差演算手段で求めた偏差
を、上記臨界圧保持期間中、数値積分して該偏差の数値
積分値を求め、上記臨界圧修正手段は、該偏差の数値積
分値が小さくなるよう前記予定の臨界圧を修正する。こ
の場合、上記の数値積分値が臨界圧保持中における摩擦
要素入力側回転数の変化を一層正確に表すことから、上
記第1発明の作用効果を更に顕著なものにするこができ
る。
【0020】第3発明による流体作動式摩擦要素の締結
制御装置においては、上記入力側回転変化割合偏差演算
手段で求めた偏差、または上記入力側回転変化割合偏差
積分手段で求めた該偏差の数値積分値が、設定値より小
さいとき、前記臨界圧修正手段が臨界圧を上昇させる。
上記の偏差またはその数値積分値が上記の設定値よりも
小さな領域では実際上、入力側回転変化割合の検出誤差
範囲に含まれるため、臨界圧修正量を求めることができ
ないが、かかる第3発明のように、当該領域において取
り敢えず臨界圧を上昇させるようにしたことにより、上
記の偏差またはその数値積分値を上記の設定値よりも大
きくし得ることとなり、臨界圧の修正ができないままに
されるといった弊害を解消することができる。
【0021】第4発明による流体作動式摩擦要素の締結
制御装置においては、運転負荷変化検知手段が、上記プ
リチャージ中および臨界圧保持中に、設定範囲を越えた
原動機運転負荷の変化を検知し、この検知時臨界圧修正
禁止手段は、前記臨界圧修正手段による臨界圧の修正を
禁止する。かかる設定範囲を越えた原動機運転負荷の変
化がある時は、原動機の出力トルク変化に伴ってプリチ
ャージ中および臨界圧保持中に生ずる入力側回転数の変
化に呼応し、前記臨界圧の修正が不要になされ、臨界圧
を不正確にするという問題を生ずるが、第4発明のよう
に、かかる原動機運転状態のもとでは臨界圧の修正を禁
止する構成にする場合、かかる問題の発生を回避するこ
とができる。
【0022】第5発明においては、上記第1発明乃至第
4発明のいずれか1発明の締結制御装置により、自動変
速機内における変速摩擦要素の作動圧を個々に、直接制
御する。この場合、当該自動変速機において上記各発明
におけると同様な作用効果を期待することができ、自動
変速機の変速応答性と、変速ショック軽減効果とを高い
次元で両立させることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図2は、本発明の一実施例になる締結制御装
置を具えた自動変速機の動力伝達列を成す変速歯車機構
を示し、図3は、当該動力伝達列における複数の流体作
動式摩擦要素の締結論理表を示す。図2に示す変速歯車
機構の伝動列は、本願出願人が開発して実用中で、「N
ISSANマキシマ新型車解説書J30型系車変更点の
紹介」1991年8月発行(FOO7671)に記載さ
れたものに類似のものとし、トルクコンバータT/Cを
介しエンジンENGのクランクシャフトC/Sから回転
動力を伝達される入力軸I/S、およびこれに同軸に配
置した出力軸O/Sを具え、これら入出力軸上に同軸に
設けた第1遊星歯車組G1および第2遊星歯車組G2
と、後述の各種流体作動式摩擦要素とで構成する。
【0024】なお、トルクコンバータT/Cはロックア
ップクラッチL/Cを有し、トルクコンバータT/Cに
作動流体を通流させるに際しこの作動流体をアプライ室
APからレリーズ室REへと通流させる時ロックアップ
クラッチL/Cの締結でトルクコンバータT/Cが入出
力要素間を直結されたロックアップ状態となり、作動流
体を逆向きに通流させる時ロックアップクラッチL/C
の解放でトルクコンバータT/Cが入出力要素間の直結
を解かれたコンバータ状態になるものとする。
【0025】第1遊星歯車組G1はサンギヤS1、リン
グギヤR1、これらに噛合するピニオンP1およびピニ
オンP1を回転自在に支持するピニオンキャリアPC1
よりなる通常の単純遊星歯車組とし、第2遊星歯車組G
2もサンギヤS2、リングギヤR2、ピニオンP2およ
びピニオンキャリアPC2よりなる単純遊星歯車組とす
る。
【0026】次に、変速制御を司る各種流体作動式摩擦
要素である第1〜第3クラッチC1,C2,C3、およ
び第1および第2ブレーキB1,B2と、ワンウエイク
ラッチOWCとを説明する。キャリアPC1は第2クラ
ッチC2を介して入力軸I/Sに適宜結合可能とし、サ
ンギヤS1は第2ブレーキB2により適宜固定可能とす
る他、第1クラッチC1により入力軸I/Sに適宜結合
可能とする。キャリアPC1は更に第1ブレーキB1に
より適宜固定可能にすると共に、ワンウェイクラッチO
WCを介して逆転(エンジンと逆方向の回転)を阻止す
る。リングギヤR1はキャリアPC2に一体結合して出
力軸O/Sに駆動結合し、サンギヤS2を入力軸I/S
に結着する。リングギヤR2は第3クラッチC3を介し
て適宜キャリアPC1に結合可能とする.
【0027】第1〜第3クラッチC1,C2,C3と、
第1および第2ブレーキB1,B2は夫々、油圧の供給
により作動されて前記の適宜結合及び固定を行うもので
あるが、図2の動力伝達列は、第1〜第3クラッチC
1,C2,C3と、第1および第2ブレーキB1,B2
を図3の表中に示す如く種々の組合せで作動(○印で示
す)させることにより、ワンウエイクラッチOWCの適
宜作動(係合)と相俟って、遊星歯車組G1,G2を構
成する要素の回転状態を変え、これにより入力軸I/S
の回転速度に対する出力軸O/Sの回転速度比を変えて
前進4速、後退1速の変速段をそれぞれ得ることができ
る。なお、第1速で第1ブレーキB1を作動させるの
は、当該第1速でエンジンブレーキが必要な場合で、第
1ブレーキB1を作動させない場合は、ワンウエイクラ
ッチOWCが反力受けとなって第1速を実現するも、エ
ンジンブレーキはワンウエイクラッチOWCの空転によ
り不能である。
【0028】図3に示すような第1〜第3クラッチC
1,C2,C3の作動、非作動と、第1および第2ブレ
ーキB1,B2の作動、非作動とを実行して、所定の変
速段を選択する変速制御装置を本例では図4に示す構成
とし、個々の摩擦要素の作動圧を個別に、且つ直接的に
制御して当該変速制御を行うものとする。但し、図4で
は紙面の都合上、第1クラッチC1および第2ブレーキ
B2の作動圧制御系のみを明示し、他の摩擦要素に係わ
る作動圧制御系については、第1クラッチC1および第
2ブレーキB2のそれと同じであるため、省略した。
【0029】第1クラッチC1の作動圧PC を制御し
て、その締結制御を司る装置は、減圧弁11およびデュ
ーティソレノイド12で構成する。減圧弁11は、バネ
13で図示位置に弾支されたスプール14を具え、この
スプール位置で、第1クラッチC1に通じている出力ポ
ート15を入力ポート16に通じさせ、該入力ポート1
6へのライン圧PL により第1クラッチ作動圧PC を上
昇させるものとする。ここで第1クラッチ作動圧P
C を、バネ13から遠い端部室17にフィードバック
し、該第1クラッチ作動圧PC の上昇につれてスプール
14が押し戻されることにより、出力ポート15をドレ
ンポート18に通じ、第1クラッチ作動圧PC の上昇を
制限するものとする。
【0030】一方で、バネ13が収納された側の端部室
19には、デューティソレノイド12により決定された
信号圧PS を供給する。デューティソレノイド12は一
定のパイロット圧Pp を入力され、駆動デューティDC
の増大につれ信号圧PS を当該パイロット圧Pp と同じ
値の最高値から徐々に低下させるものとする。
【0031】減圧弁11は、上記のようにして決定され
た信号圧PS と、バネ13のバネ力とをスプール14に
対して図中右方向へ受け、スプール14に対して逆方向
には、端部室17にフィードバックされる第3クラッチ
作動圧Pc を受ける。そして減圧弁11は、これら両方
向の力がバランスするよう第3クラッチ作動圧Pc を調
圧し、従ってこの第3クラッチ作動圧Pc は、信号圧P
S 、つまりデューティソレノイド12の駆動デューティ
c により制御することができる。ここで、駆動デュー
ティDC は図6につき前述した締結圧指令値PA に対応
するもので、変速制御コントローラ20により後述の如
くにこれを決定する。
【0032】第2ブレーキB2の作動圧PB を制御し
て、その締結制御を司る装置も、基本的には上記した第
1クラッチC1の締結制御装置と同じもので、減圧弁2
1およびデューティソレノイド22により構成する。減
圧弁21は、バネ23で図示位置に弾支されたスプール
24を具え、このスプール位置で、第2ブレーキB2に
通じている出力ポート25を入力ポート26に通じさ
せ、該入力ポート26へのライン圧PL により第2ブレ
ーキB2の作動圧PB を上昇させるものとする。ここで
第2ブレーキ作動圧PB を、バネ23から遠い端部室2
7にフィードバックし、該第2ブレーキ作動圧PB の上
昇につれてスプール24が押し戻されることにより、出
力ポート25をドレンポート28に通じ、第2ブレーキ
作動圧PB の上昇を制限するものとする。
【0033】一方で、バネ23が収納された側の端部室
29には、デューティソレノイド22により決定された
信号圧PS を供給する。デューティソレノイド22は一
定のパイロット圧Pp を入力され、駆動デューティDB
の増大につれ信号圧PS を当該パイロット圧Pp と同じ
値の最高値から徐々に低下させるものとする。
【0034】減圧弁21は、上記のようにして決定され
た信号圧PS と、バネ23のバネ力とをスプール24に
対して図中右方向へ受け、スプール24に対して逆方向
には、端部室27にフィードバックされる第2ブレーキ
作動圧PB を受ける。そして減圧弁21は、これら両方
向の力がバランスするよう第2ブレーキ作動圧PB を調
圧し、従ってこの第2ブレーキ作動圧PB は、信号圧P
S 、つまりデューティソレノイド22の駆動デューティ
B により制御することができる。ここで、駆動デュー
ティDB は図6につき前述した締結圧指令値PA に対応
するもので、変速制御コントローラ20により後述の如
くにこれを決定する。
【0035】変速制御コントローラ20は、その他に第
2クラッチC2、および第3クラッチC3、並びに第1
ブレーキB1を、同様な構成とした装置により締結制御
するものとし、コントローラ20には、自動変速機の前
段における原動機としてのエンジンのスロットル開度T
VO(エンジン負荷状態)を検出するスロットル開度セ
ンサ31からの信号、変速機入力軸の回転数Ni を検出
する入力回転センサ32からの信号、および変速機出力
軸の回転数No を検出する出力回転センサ33からの信
号をそれぞれ入力する。
【0036】変速制御コントローラ20は、センサ31
で検出したスロットル開度TVO、およびセンサ33で
検出した変速機出力回転数No をもとに、図示せざる変
速制御プログラムを実行して所定の変速制御を行う。つ
まり、スロットル開度TVOおよび変速機出力回転数N
o (車速)から、予め設定してある変速マップを基に現
在の運転状態に適した要求変速段を決定し、この要求変
速段が達成されるよう摩擦要素C1,C2,C3,B
1,B2を選択的に締結させて、要求変速段への変速を
行わせる。
【0037】なお、締結されるべき摩擦要素の締結圧を
制御するに当たっては、図5の制御プログラムを実行し
て、例えば図6に示すような時系列変化をもった締結圧
指令値PA を、対応するデューティソレノイドに駆動デ
ューティとして与えるものとする。図5においては、先
ずステップ51において変速機入出力回転数Ni ,N o
を読み込み、次のステップ52で、変速指令瞬時t
1 (図6参照)からの経過時間をもとに、瞬時t2 より
前のプリチャージ期間中、または瞬時t3 に至る前の臨
界圧保持期間中か否かをチェックする。プリチャージ期
間中または臨界圧保持期間中である場合、プリチャージ
中入力側回転変化割合検出手段および臨界圧保持中入力
側回転変化割合検出手段に相当するステップ53で、変
速機入力回転数Ni のサンプリング周期中における変化
量ΔNi 、つまり変速機入力回転数N i の変化割合を算
出する。
【0038】次いでステップ54において、図6の瞬時
2 および瞬時t3 間における臨界圧保持期間中である
か、プリチャージ期間中のいずれであるかを判定する。
プリチャージ期間中であれば、ステップ53と共にプリ
チャージ中入力側回転変化割合検出手段を構成するステ
ップ55で、この期間中における変速機入力回転変化割
合ΔNi の平均値ΔNi (ave)を、例えば図6に示
すように算出すると共に、ステップ56で締結圧指令値
A を、図6の瞬時t1 〜t2 間に例示するようなプリ
チャージ用の値に定めてセットし、ステップ57で当該
締結圧指令値P A を、変速に際して締結すべき摩擦要素
に係わるデューティソレノイド(例えば図4に示すソレ
ノイド12や、22)に出力する。
【0039】ステップ54において、図6の瞬時t2
よび瞬時t3 間における臨界圧保持期間中であると判定
する場合、入力側回転変化割合偏差演算手段に相当する
ステップ58において、ステップ55で求めたプリチャ
ージ期間中における変速機入力回転変化割合ΔNi の平
均値ΔNi (ave)と、ステップ53で求めた臨界圧
保持期間中における変速機入力回転数Ni の変化割合Δ
i との偏差ΔNi (ave)−ΔNi (図6参照)を
算出する。次いで、入力側回転変化割合偏差積分手段に
相当するステップ59において、当該偏差ΔNi (av
e)−ΔNi をΔΔNi ←ΔΔNi +〔ΔNi (av
e)−ΔNi 〕により数値積分する。
【0040】そして当該臨界圧保持期間中は、ステップ
60で締結圧指令値PA を、図6の瞬時t2 〜t3 間に
例示するような臨界圧PX に定めてセットし、ステップ
57で当該締結圧指令値PA を、変速に際して締結すべ
き摩擦要素に係わるデューティソレノイド(例えば図4
に示すソレノイド12や、22)に出力する。
【0041】ステップ52で、プリチャージ期間でもな
く、臨界圧保持期間でもないと判別する場合、つまり図
6の瞬時t3 以後の締結圧フィードバック制御期間中で
あると判別する場合、制御をステップ61に進める。ス
テップ61では、臨界圧保持期間直後であるか否かを判
別し、この直後に1回だけ臨界圧修正手段に相当するス
テップ62の処理を実行した後、ステップ63に制御を
進め、それ以後はステップ62をスキップしてステップ
63に制御を進めるものとする。先ずステップ63の処
理を説明するに、ここでは締結圧指令値PA をフィード
バック制御により決定する。つまり図6に示すように、
変速機入出力回転数Ni ,No の比で表される実効ギヤ
比Ni /No が、変速ショックを生じない予定の態様で
経時変化するよう締結圧指令値PA を決定し、ステップ
57でこの締結圧指令値PA を、変速に際して締結すべ
き摩擦要素に係わるデューティソレノイド(例えば図4
に示すソレノイド12や、22)に出力する。
【0042】次に、臨界圧保持期間直後に1回だけ実行
されるステップ62の処理を説明するに、この処理は上
記臨界圧PX の学習制御である。この臨界圧PX が高過
ぎる場合、臨界圧保持期間中において摩擦要素が大きな
締結力を発生し、図8に破線で示すようなトルクの引き
込みに伴う減速感を乗員に与えて好ましくない。逆に臨
界圧PX が低過ぎる場合も、これが変速ショックの原因
となる。従って臨界圧PX は、摩擦要素が締結力を発生
するぎりぎりの値であるのが最適であるが、臨界圧PX
を一定に固定したのでは、摩擦要素を締結力が発生する
ぎりぎりの状態に制御することが殆ど不可能である。
【0043】そこで本例においては、臨界圧PX が高過
ぎる場合、臨界圧保持期間中において変速機入力回転数
i の大きな低下を生じ、ステップ58で求めた入力回
転偏差ΔNi (ave)−ΔNi が大きくなることか
ら、従ってステップ59で求めた当該偏差の数値積分値
ΔΔNi が大きくなることから、ステップ62で当該入
力回転偏差、またはその数値積分値ΔΔNi (図示例で
は後者)に応じて臨界圧PX を上記の最適値となるよう
に学習制御する。
【0044】つまりステップ62では、入力回転偏差の
数値積分値ΔΔNi に応じて予め、図7に例示するよう
に設定した臨界圧修正量ΔPX のテーブルデータを基
に、数値積分値ΔΔNi から臨界圧修正量ΔPX を検索
する。ここで図7のテーブルデータにおいては、数値積
分値ΔΔNi を求めるに当たって生じる可能性のある誤
差分を考慮した余裕代に対応する設定積分値ΔΔNiS
りも小さな数値積分値ΔΔNi の領域では、臨界圧修正
量ΔPX を正の一定値ΔPXSとし、それ以上の数値積分
値ΔΔNi の領域では、臨界圧修正量ΔPX をαの勾配
で絶対値が漸増する負の修正量とする。なお上記の勾配
αは、変速機入力回転軸I/S(図2参照)に係わるト
ルクコンバータT/Cの出力要素(タービンランナ)の
慣性モーメントや、摩擦要素の締結容量や、遊星歯車の
歯数や、入力回転数Ni のサンプリング回数などで決ま
る。
【0045】ステップ62では更に、上記のようにして
検索した臨界圧修正量ΔPX だけ臨界圧PX を、PX
X +ΔPX により修正し、次回のステップ60での処
理に資する。よって臨界圧PX は、図6に示す偏差ΔN
i (ave)−ΔNi の数値積分値ΔΔNi を小さくし
て、臨界圧保持期間中における入力回転変化割合ΔN i
をプリチャージ期間中における入力回転平均値ΔN
i (ave)に一致させるよう修正され、結果として臨
界圧PX は、摩擦要素が締結力を発生するぎりぎりの最
適値に持ち来されることとなる。
【0046】かかる学習制御により臨界圧PX が、常時
上記の最適値にされていることとなり、従来は図8に破
線で示すように臨界圧保持期間中に臨界圧が高過ぎてト
ルクの引き込みを生じていたが、かかるトルクの引き込
みを同図のβだけ改善して、トルク波形を実線で示すよ
うに、トルクの引き込みを生じないものにすることがで
きる。よって、摩擦要素の締結時におけるショックが大
きくなるのを防止することができる。
【0047】なお図7に示すように、入力回転変化割合
偏差の数値積分値ΔΔNi を求めるに当たって生じる可
能性のある誤差分を考慮した余裕代に対応する設定積分
値ΔΔNiSよりも小さな数値積分値ΔΔNi の領域で、
臨界圧修正量ΔPX を正の一定値ΔPXSとしたことによ
り、以下の作用効果を達成することができる。
【0048】つまり、誤差分に相当する設定積分値ΔΔ
iSよりも小さな数値積分値ΔΔN i の領域では実際
上、負の臨界圧修正量ΔPX を求めようとしても、これ
を求めることができない。ところで、当該領域において
取り敢えず臨界圧修正量ΔPXを正の一定値ΔPXSとし
たことにより、臨界圧PX は摩擦要素の締結力を発生さ
せる方向に修正されて、数値積分値ΔΔNi を一旦、設
定積分値ΔΔNiSよりも大きな値にすることとなる。よ
って、上記臨界圧の学習制御が可能となり、この学習制
御が不能なままにされるといった弊害を解消することが
できる。
【0049】なお図面には示さなかったが、スロットル
開度TVOが図9に実線のごとくプリチャージ中および
臨界圧保持中(t1 〜t3 中)に設定開度TVOL およ
びTVOU 間の範囲内で変化する場合に限り、前記臨界
圧の学習制御を実行させることとし、スロットル開度T
VOが図9に破線で示すごとくプリチャージ中および臨
界圧保持中(t1 〜t3 中)に設定開度TVOL および
TVOU を越えて変化する場合は、図示せざる運転負荷
変化検知手段によりこれを検知し、同じく図示せざる臨
界圧修正禁止手段により前記臨界圧の学習制御を禁止す
ることができる。
【0050】かかる設定範囲を越えたスロットル開度T
VO(原動機運転負荷)の変化がある時は、原動機出力
トルクの変化に伴いプリチャージ中および臨界圧保持中
に生ずる入力側回転数の変化に呼応して、前記臨界圧の
修正が不要になされ、臨界圧を不正確にするという問題
を生ずるが、上記のように、かかる原動機運転状態のも
とでは臨界圧の学習制御を禁止する構成にすれば、かか
る問題の発生を回避することができる。
【0051】
【発明の効果】かくして第1発明による流体作動式摩擦
要素の締結制御装置は、請求項1に記載の如く、流体の
プリチャージにより流体作動式摩擦要素のロスストロー
クを行わせ、該ロスストロークの後、流体作動式摩擦要
素の締結中における作動圧制御を開始するまでの間、該
作動圧を、流体作動式摩擦要素が締結力を発生するぎり
ぎりのところを狙って予め定めた臨界圧に保つが、この
際、入力側回転変化割合偏差演算手段が、プリチャージ
中入力側回転変化割合検出手段により検出した上記プリ
チャージ中における流体作動式摩擦要素の入力側回転数
の平均変化割合と、臨界圧保持中入力側回転変化割合検
出手段により検出した上記臨界圧の保持中における流体
作動式摩擦要素の入力側回転数の変化割合との偏差を求
め、この偏差が小さくなるよう臨界圧修正手段で上記予
定の臨界圧を修正する構成にしたから、ロスストローク
中の比較的安定した摩擦要素入力側回転数を基準にし
て、臨界圧保持中における摩擦要素入力側回転数の変化
をモニタし、前者に対する後者の変化割合偏差に基づい
て臨界圧の修正を行うこととなり、臨界圧を如何なる摩
擦要素の使用状態のもとでも常時適切なものにしておく
ことができ、従って、後続の摩擦要素作動圧の上昇制御
による摩擦要素の締結時に、大きな締結ショックが生ず
るのを確実に防止することができる。
【0052】第2発明による流体作動式摩擦要素の締結
制御装置は、請求項2に記載の如く、入力側回転変化割
合偏差積分手段が、上記入力側回転変化割合偏差演算手
段で求めた偏差を、上記臨界圧保持期間中、数値積分し
て該偏差の数値積分値を求め、該偏差の数値積分値が小
さくなるよう上記臨界圧修正手段が、前記予定の臨界圧
を修正する構成にしたから、上記の数値積分値が臨界圧
保持中における摩擦要素入力側回転数の変化を一層正確
に表すことに起因して、上記第1発明の作用効果を更に
顕著なものにするこができる。
【0053】第3発明による流体作動式摩擦要素の締結
制御装置は、請求項3に記載の如く、上記入力側回転変
化割合偏差演算手段で求めた偏差、または上記入力側回
転変化割合偏差積分手段で求めた該偏差の数値積分値
が、設定値より小さいとき、前記臨界圧修正手段が臨界
圧を上昇させる構成にしたから、以下の作用効果を奏し
得ることとなる。つまり、上記の偏差またはその数値積
分値が上記設定値よりも小さな領域では実際上、入力側
回転変化割合の検出誤差範囲に含まれるため、臨界圧修
正量を求めることができないが、かかる第3発明のよう
に、当該領域において取り敢えず臨界圧を上昇させるよ
うにしたことにより、上記の偏差またはその数値積分値
を上記の設定値よりも大きくし得ることとなり、臨界圧
の修正ができないままにされるといった弊害を解消する
ことができる。
【0054】第4発明による流体作動式摩擦要素の締結
制御装置は、請求項4に記載の如く、運転負荷変化検知
手段が、上記プリチャージ中および臨界圧保持中に、設
定範囲を越えた原動機運転負荷の変化を検知する時、臨
界圧修正禁止手段で前記臨界圧修正手段による臨界圧の
修正を禁止する構成にしたから、以下の作用効果を達成
し得る。つまり、かかる設定範囲を越えた原動機運転負
荷の変化がある時は、原動機の出力トルク変化に伴って
プリチャージ中および臨界圧保持中に生ずる入力側回転
数の変化に呼応し、前記臨界圧の修正が不要になされ、
臨界圧を不正確にするという問題を生ずるが、第4発明
の場合、かかる原動機運転状態のもとでは臨界圧の修正
を禁止する構成にしたことから、当該問題の発生を回避
することができる。
【0055】第5発明においては、請求項5に記載のご
とく、上記第1発明乃至第4発明のいずれか1発明の締
結制御装置により、自動変速機内における変速摩擦要素
の作動圧を個々に、直接制御する構成にしたから、当該
自動変速機において上記各発明におけると同様な作用効
果を期待することができ、自動変速機の変速応答性と、
変速ショック軽減効果とを高い次元で両立させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による流体作動式摩擦要素の締結制御装
置を示す概念図である。
【図2】本発明一実施の態様になる締結制御装置を適用
した自動変速機の動力伝達列を示すスケルトン図であ
る。
【図3】図2に示す動力伝達列における各種摩擦要素の
締結論理表と、選択変速段との関係を示す説明図であ
る。
【図4】図2に示す伝動列の変速制御を司る油圧回路お
よび電子制御系を示すシステム図である。
【図5】同例における摩擦要素締結制御プログラムを示
すフローチャートである。
【図6】同摩擦要素締結制御の動作タイムチャートであ
る。
【図7】同例の摩擦要素締結制御において用いる臨界圧
修正量の変化特性を示す線図である。
【図8】自動変速機出力軸トルクの変速時における経時
変化を、臨界圧の修正を行った場合と、この修正を行わ
ない従来装置の場合とで比較して示すタイムチャートで
ある。
【図9】臨界圧の修正を禁止すべきスロットル開度変化
態様を、臨界圧の修正を行うべきスロットル開度変化態
様と共に示すタイムチャートである。
【符号の説明】
T/C トルクコンバータ I/S 入力軸 O/S 出力軸 G1 第1遊星歯車組 G2 第2遊星歯車組 C1 第1クラッチ(流体作動式摩擦要素) C2 第2クラッチ(流体作動式摩擦要素) C3 第3クラッチ(流体作動式摩擦要素) B1 第1ブレーキ(流体作動式摩擦要素) B2 第2ブレーキ(流体作動式摩擦要素) OWC ワンウエイクラッチ 11 減圧弁 12 デューティソレノイド 20 変速制御コントローラ 21 減圧弁 22 デューティソレノイド 31 スロットル開度センサ 32 入力回転センサ 33 出力回転センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体のプリチャージにより流体作動式摩
    擦要素のロスストロークを行わせ、該ロスストロークの
    後、流体作動式摩擦要素の締結中における作動圧制御を
    開始するまでの間、該作動圧を、流体作動式摩擦要素が
    締結力を発生するぎりぎりのところを狙って予め定めた
    臨界圧に保つようにした流体作動式摩擦要素の締結制御
    装置において、 前記プリチャージ中における流体作動式摩擦要素の入力
    側回転数の平均変化割合を検出するプリチャージ中入力
    側回転変化割合検出手段と、 前記臨界圧の保持中における流体作動式摩擦要素の入力
    側回転数の変化割合を検出する臨界圧保持中入力側回転
    変化割合検出手段と、 これら手段で検出したプリチャージ中における入力側回
    転数の平均変化割合、および臨界圧保持中における入力
    側回転数の変化割合間の偏差を求める入力側回転変化割
    合偏差演算手段と、 この手段により演算した偏差が小さくなるよう前記予定
    の臨界圧を修正する臨界圧修正手段とを具備することを
    特徴とする流体作動式摩擦要素の締結制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記入力側回転変化
    割合偏差演算手段で求めた偏差を、前記臨界圧保持期間
    中、数値積分して該偏差の数値積分値を求める入力側回
    転変化割合偏差積分手段を付加し、 臨界圧修正手段は、該偏差の数値積分値が小さくなるよ
    う前記予定の臨界圧を修正する構成にしたことを特徴と
    する流体作動式摩擦要素の締結制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記入力側
    回転変化割合偏差演算手段で求めた偏差、または前記入
    力側回転変化割合偏差積分手段で求めた該偏差の数値積
    分値が、設定値より小さいとき、前記臨界圧修正手段が
    臨界圧を上昇させるよう構成したことを特徴とする流体
    作動式摩擦要素の締結制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項におい
    て、前記プリチャージ中および臨界圧保持中に、設定範
    囲を越えた原動機運転負荷の変化を検知する運転負荷変
    化検知手段と、 該手段により原動機運転負荷の大きな変化が検知される
    時、前記臨界圧修正手段による臨界圧の修正を禁止する
    臨界圧修正禁止手段とを付加したことを特徴とする流体
    作動式摩擦要素の締結制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4項のいずれか1項に記載
    の締結制御装置を有し、該装置により変速摩擦要素の作
    動圧を個々に、直接制御するよう構成したことを特徴と
    する自動変速機。
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