JPH036284B2 - - Google Patents

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JPH036284B2
JPH036284B2 JP57203150A JP20315082A JPH036284B2 JP H036284 B2 JPH036284 B2 JP H036284B2 JP 57203150 A JP57203150 A JP 57203150A JP 20315082 A JP20315082 A JP 20315082A JP H036284 B2 JPH036284 B2 JP H036284B2
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JP
Japan
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base material
slope
cement
vegetation base
polyvinyl alcohol
Prior art date
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JP57203150A
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English (en)
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JPS5991230A (ja
Inventor
Koji Fujii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GURIIN KOGYO KK
Original Assignee
GURIIN KOGYO KK
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Application filed by GURIIN KOGYO KK filed Critical GURIIN KOGYO KK
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Publication of JPH036284B2 publication Critical patent/JPH036284B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D17/00Excavations; Bordering of excavations; Making embankments
    • E02D17/20Securing of slopes or inclines
    • E02D17/202Securing of slopes or inclines with flexible securing means

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、従来では緑化不能とされていた岩盤
質の法面に植生を施す工法に関するものである。 法面緑化工法の発展により、従来では困難とさ
れていた土質の法面も緑化可能となつてきている
が、岩盤質法面に植生を施すことは至難であつ
た。というのは、岩盤に植物種子を吹付けただけ
では植物は生育しないので植物の生育に必要な土
壌を作る必要があるが、植物種子と肥料を緑化基
材や用土に混合して法面に吹付けても、風雨によ
り容易に流出してしまうからである。そこで緑化
基材、用土、植物種子及び肥料のほかに粘結材と
してセメントを混入する工法も提案されている
が、セメントのアルカリ分により植生基盤材が植
物の生育に不適なアルカリ性になつてしまう上、
セメントにより生育基盤が硬く固化して根の生育
を阻害するようになり、所期の目的を達すること
ができなかつた。 しかして最近では、環境悪化の防止、通行の安
全の確保、漁場近くのモルタル吹付面の反射によ
る魚類への悪影響防止などの観点から、岩盤質法
面の緑化が強く要請されており、その早急な解決
が望まれている状況にある。 本発明はこのような期待に応えたものであつ
て、急傾斜の岩盤で水分の補給も降雨以外にはな
いような条件の悪い法面であつても、確実に緑化
を行うことができる工法を提供することを目的と
する。 本発明の岩盤質法面の緑化工法は、岩盤質法面
にラス張りなどにより網状体を敷設した後、緑化
基材、用土、肥料、植物種子及びセメントよりな
る組成物にさらにケン化度85〜95モル%の部分ケ
ン化ポリビニルアルコールからなる水溶性高分子
と高吸水性高分子とを配合した植生基盤材を、ス
ラリー状態で吹付けることを特徴とするものであ
る。 本発明の緑化工法により、次に列挙するような
すぐれた作業効果が奏される。 植生基盤材として緑化基材、用土、肥料、植
物種子及びセメント、さらに特定の水溶性高分
子と高吸水性高分子とを配合したものを用いて
いるので、土壌をほとんど含まないか全く含ま
ない岩盤質の法面であつても、又その法面が急
傾斜であつても、植生基盤材の層をその法面に
作ることができる。 植生基盤材中のケン化度85〜95モル%の部分
ケン化ポリビニルアルコールは、植生基盤材中
のセメントに基くアルカリ分を消費してケン化
反応が進むので、セメントを併用しているにか
かわらず植生基盤材の層は強アルカリ性にはな
らない。またポリビニルアルコールは団粒化作
用を有するので、植生基盤材の層が経時的に硬
くなりすぎることがない。 かくして植生基盤材の層は強アルカリ性にな
らず、しかも該層が硬く固化するようなことは
ないので、植物の成育が阻害されない。 ケン化反応が進んだポリビニルアルコール
は、依然として高吸水性高分子、その他の配合
材のバインダーとしての役割を果たす上、ケン
化反応の進行と共に部分ケン化ポリビニルアル
コールに比すれば水溶性の程度が小さくなるの
で、耐水性良好な種子床定着が得られ、風雨に
よつてこの植生基盤層が流出するようなトラブ
ルは生じない。 植生基盤層中の高吸水性高分子は、ポリビニ
ルアルコールのバインダー作用により植生基盤
材中に定着した状態で多量の水分を長期間保持
するので、植生基盤層の水分は容易には消失さ
れず、硬岩のように法面から水分が補給されな
い場合も、水分の欠如による植物の枯死を起こ
すことがない。 必要な材料は全て植生基盤材中に含まれてい
るので、施工にあたつては、岩盤質法面にラス
張り等をした後、植生基盤材のスラリーを吹き
つけるだけでよい。従つて作業が簡単であり、
工事費も少なくてすむ。 本発明の工法は岩盤質法面に適用される。岩盤
質法面とは、軟岩や硬岩からなる岩盤、シラス・
軽石混、転石混、くされ岩などからなる法面、モ
ルタルを吹付けた法面など硬度の行い法面を言
う。 本発明の工法を実施するにあたつては、まずこ
の岩盤質法面に網状体を固定する。網状体として
は、金属製、プラスチツク製などのワイヤーラ
ス、ネツト、線条多孔質材等が用いられる。法面
には主アンカーボルトを適当数(たとえば100m2
当り数十本)打設し、さらに補助アンカーボルト
を適当数(たとえば100m2当り数十本ないし数百
本)打設する。網状体はアンカーボルトに結束線
により結束するが、網状体の敷設位置は、植生基
盤材吹付け層のほぼ中間にくるように、法面から
若干浮かすようにする。第1図は網状体敷設に際
してのアンカーボルトの位置を模式的に示した平
面図であり、1が網状体、2が主アンカーボル
ト、3が補助アンカーボルトである。第2図は網
状体を法面に敷設し、さらにその上から後述の植
生基盤材を吹付けたときの状態を模式的に示した
部分断面図であり、4が岩盤、5は植生基盤材の
層である。 網状体敷設が完了した後は、植生基盤材の吹付
工事に移る。 本発明において使用する植生基盤材は、緑化基
材、用土、肥料、植物種子及びセメントよりなる
組成物にさらにケン化度85〜95モル%の部分ケン
化ポリビニルアルコールからなる水溶性高分子と
高吸水性高分子とを配合したものである。 緑化基材としては、ピートモス、堆肥、発泡尿
素樹脂などが1種又は2種以上を組合せて用いら
れる。用土としては、山砂、ゼオライトなどが用
いられる。肥料としては通常の窒素肥料、リン酸
肥料、カリ肥料、複合肥料などがいずれも用いら
れる。植物種子としては、稲科、豆科の種子をは
じめ各種の種子が通常は数種類を混合して用いら
れる。セメントとしては、普通ポルトランドセメ
ントが代表的であるが、フライアツシユセメン
ト、高炉セメント、早強セメントなども必要に応
じて用いられる。 ケン化度85〜95モル%の部分ケン化ポリビニル
アルコールからなる水溶性高分子の重合度は1000
〜2000程度が適当である。なおこの部分ケン化ポ
リビニルアルコールと共に、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリアクリルアミドなどの水溶性高分
子、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、アクリル系共重合体、酢酸ビニル−アクリ
ル系共重合体、スチレン−アクリル系共重合体、
スチレン−ブタジエン系共重合体などの水分散性
高分子を併用することもできる。又高吸水性高分
子としては、ポリビニルアルコール系、アクリル
共重合体系、ポリエチレンオキサイド系、澱粉系
をはじめ自重の数十倍ないし千倍程度の水を吸収
保持する高分子があげられる。高吸水性高分子の
中では、不飽和カルボン酸変性ポリビニルアルコ
ーを熱処理して得られるものが特に望ましい。ケ
ン化度85〜95モル%の部分ケン化ポリビニルアル
コールからなる水溶性高分子と高吸水性高分子と
のいずれか一方を欠いても所期の目的を達成する
ことができない。 以上述べた緑化基材、用土、肥料、植物種子、
セメント、ケン化度85〜95モル%の部分ケン化ポ
リビニルアルコールからなる水溶性高分子、及び
高吸水性高分子により植生基盤材が構成される
が、さらに他の添加剤を配合しても差支えなく、
又各成分の配合割合は岩盤質の状況、傾斜の度
合、その地方の気象条件などによつて種々変更し
うるので、後の実施例で標準配合組成を例示する
ことにする。 このようにして得られた植生基盤材の吹付工事
は、この植生基盤材をモルタルガンなどの吹付機
中で水と共に混合して適当な粘度に調節し、ノズ
ルを法面から離して(たとえば0.6〜1m程度)、
法面に直角になるように吹付けることにより行
う。 吹付け厚はできるだけ厚い方が植物の生育にと
つては好ましいが、工事目的や工事費も考慮し、
法面が軟岩、硬岩の場合で約7cm厚或いはそれ以
上、シラス・軽石混、転石混、くされ岩の場合で
約5cm厚或いはそれ以上とすることが好ましい。 次に実施例をあげて本発明の緑化工法をさらに
説明する。 実施例 硬岩でできた傾斜角約48゜の法面に主アンカー
ボルト(直径16mm、長さ400mm)を30本/100m2
補助アンカーボルト(直径9mm、長さ200mm)を
150本/100m2の割合で打設し、次にワイヤーラス
(#14、50×50)を法面から3.5cmの高さになるよ
うに結束線を用いてアンカーボルトに結束した。 次に下記組成、即ち 緑化基材 ピートモス 1000 パーク堆肥 50Kg 用土 山砂 1.1m2 肥料 過リン酸石灰−アンモニア−尿素系3Kg 植物種子 ケンタツキー31F、ウイーピング、メ
ドハギ、ヨモギの種子混合物 3Kg セメント 普通ポルトランドセメント 25Kg 水溶性高分子 部分ケン化ポリビニルアルコール
(重合度1700、ケン化度88モル%) 1.5Kg 高吸水性高分子 酢酸ビニル−マレイン酸モノメ
チル共重合体ケン化物の熱処理物で自重の
約120倍の水吸収性を有するもの 1.5Kg 水 400 よりなる組成の植生基盤材スラリをモルタル吹付
機のノズルから法面にワイヤーラスを介して約7
cm厚さになるまで吹付けた。 対照例 1〜3 実施例において植生基盤材調合にあたり、水溶
性高分子と高吸水性高分子の双方の配合を省略し
た場合(対照例1)、水溶性高分子のみの配合を
省略した場合(対照例2)、高吸水性高分子のみ
の配合を省略した場合(対照例3)について、他
の条件は実施例と同様にして工事を行つた。 以上実施例、対照例1〜3の結果を次表に示
す。なお植生基盤材の調合、スラリーの吹付工事
は第3図に模式図を示したようにして行い、同一
岩盤面を実施例区、対照例1区、対照例2区、対
照例3区に区分けして、同じ日に工事を行つた。
第3図中6は用土、7,11はベルトコンベヤ、
8はゼネレーター、9は計量器、10はセメン
ト、12はモルタル吹付機、13はコンプレツサ
ー、4は岩盤である。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は網状体敷設に際してのアンカーボルト
の位置を模式的に示した平面図、第2図は網状体
を法面に敷設し、さらにその上から植生基盤材を
吹付けたときの状態を模式的に示した部分断面
図、第3図はスラリー吹付け工事の一例を示した
模式図である。 1……網状体、2……主アンカーボルト、3…
…補助アンカーボルト、4……岩盤、5……植生
基盤材の層、6……用土、7,11……ベルトコ
ンベヤ、8……ゼネレーター、9……計量器、1
0……セメント、12……モルタル吹付機、13
……コンプレツサー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 岩盤質法面に網状体を敷設した後、緑化基
    材、用土、肥料、植物種子及びセメントよりなる
    組成物にさらにケン化度85〜95モル%の部分ケン
    化ポリビニルアルコールからなる水溶性高分子と
    高吸水性高分子とを配合した植生基盤材を、スラ
    リー状態で吹付けることを特徴とする岩盤質法面
    の緑化工法。
JP20315082A 1982-11-18 1982-11-18 岩盤質法面の緑化工法 Granted JPS5991230A (ja)

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JP20315082A JPS5991230A (ja) 1982-11-18 1982-11-18 岩盤質法面の緑化工法

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JPS5991230A JPS5991230A (ja) 1984-05-25
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