JP2707138B2 - 法面の保護方法 - Google Patents

法面の保護方法

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JP2707138B2
JP2707138B2 JP1166612A JP16661289A JP2707138B2 JP 2707138 B2 JP2707138 B2 JP 2707138B2 JP 1166612 A JP1166612 A JP 1166612A JP 16661289 A JP16661289 A JP 16661289A JP 2707138 B2 JP2707138 B2 JP 2707138B2
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満三 小澤
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小沢コンクリート工業株式会社
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、河川、道路、鉄道軌道を新しく設けたり宅
地造成する場合に斜面を切削したり盛り土した場合に生
じる法面の保護方法に関するものである。
〈従来の技術〉 周知のように、河川、道路や鉄道用の軌道を新しく設
けたり、または宅地を造成する場合に傾斜面を切削除去
したり盛り土して法面を形成する。
この場合、切り土や盛り土した後の地山は切削状態の
ままであって無防衛であるから自然環境にさらされやす
い状態にあり、崩壊したり変形する危険性がきわめて大
きい。したがって、切り土、盛り土した後直ちに法面を
保護処理施工する必要がある。
従来の法面の保護処理としては、草木の植生、法枠の
設置、コンクリートブロックの設置、コンクリートの吹
き付け、ネットの敷設などを施工している。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、法枠の設置、コンクリートブロックの設置、
コンクリートの吹き付け、ネットの敷設などは施工後直
ちに法面の崩壊や変形防止の機能を発揮するが、自然環
境維持、緑化対策などについては十分に対処することが
できない。
また、樹木や草を法面に植生したのでは自然環境維
持、緑化対策については有効であるが、法面の崩壊や変
形防止などの機能の発生については相当の期間を要し、
植生直後に豪雨や台風が発生すると地滑りや崩壊が生じ
る危険がある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は上記に鑑み提案されたもので、土壌粒子、吸
水性樹脂、芝の種子、粉粒状の肥料および粉粒状の有機
質材を混合してなる粉粒物を、微細な連続空隙を無数に
有する透水性コンクリートの連続空隙に充填してなる透
水性コンクリート層を法面に設け、吸水性樹脂により透
水性コンクリート層の連続空隙内を湿潤状態に保持して
芝の種子を発芽させるとともに、有機質材により連続空
隙内の土壌粒子の固結防止と透水性、通気性を保持して
芝を成育させるようにしたことを特徴とする法面の保護
方法に関するものである。
〈実施例〉 以下に本発明の実施例を詳細に説明する。
本発明は、河川、道路や鉄道用の軌道を新たに形成し
たり、または宅地造成のために例えば山の傾斜面を切削
したり、または盛り土して形成される法面に微細な連続
空隙を無数に有する透水性コンクリート層を設けるので
ある。この透水性コンクリート層は、現場で施工しても
よいし、工場生産した透水性コンクリートブロックを現
場にまで搬送して並列状に敷設施工するようにしてもよ
い。この透水性コンクリート層は、骨材に対するセメン
トの混合率をきわめて少なくすることにより作製するこ
とができ、コンクリートとしてある程度の強度を確保し
ているので、法面の初期の崩壊防止や変形防止に十分に
対処することができる。
そして、上記した透水性コンクリート層の無数の微細
な連続空隙の内部には、土壌粒子(細砂、ピートモス、
ポリマー等)を70〜90重量部、吸水性樹脂の粉粒物を0.
5〜2重量部、芝の種子を1.0〜3.0重量部、粉粒状の肥
料(化成肥料、過燐酸石灰等)を0.5〜7.0重量部、有機
質材を2.0〜6.0重量部混合した粉粒物を供給して充填す
る。
この混合粉粒物は、透水性コンクリート層に撒粒機で
均等に撒布したり、または単位面積あたりに所定量を手
で蒔き、空隙内に流下させて充填することができる。
そして、混合粉粒物を透水性コンクリート層に供給す
る量は、透水性コンクリート層に形成されている空隙
率、法面の土質、地域等により異なるが、厚さが8cm程
度のコンクリート層であれば標準として10m2当たり18Kg
程度が望ましい。
上記した混合粉粒物において、吸水性樹脂としては例
えばポリアクリル酸塩系吸水ポリマーを使用することが
でき、肥料としては化成肥料や過燐酸石灰等芝の成育に
効果的な肥料であればどのような種類のものでも使用す
ることができ、また有機質材としてはピートモスの粉末
などを使用することができる。
上記した混合粉粒物において、吸水性樹脂を使用する
のは、透水性コンクリート層の微細な空隙内に雨水や地
中の湿気が流入した場合に水分を吸収し、常に地中と同
程度の水分条件にするためであり、肥料は芝の種子の発
芽と成育とに寄与させるためであり、また有機質材は透
水コンクリート層の微細な連続空隙に充填した土壌粒子
の固結防止と透水性、通気性を保持し、芝を良好に成育
させるためである。
したがって、上記した混合粉粒物を微細な連続空隙の
内部に充填した透水性コンクリート層を法面の表面に形
成すると、法面の施工初期においては透水性コンクリー
ト層がブロックと同程度の強度を有するので、法面の崩
壊や変形を防止する機能を有し、また雨水や地下の地中
の水分が吸水性樹脂に吸収されて地中と同様の環境とな
り、ある程度の期間が経過すると芝が発芽し、良好に成
育することにより緑化に寄与することができる。
〈発明の効果〉 以上で明らかなように、本発明は、土壌粒子、吸水性
樹脂、芝の種子、粉粒状の肥料および粉粒状の有機質材
を混合してなる粉粒物を、微細な連続空隙を無数に有す
る透水性コンクリートの連続空隙に充填してなる透水性
コンクリート層を法面に設け、吸水性樹脂により透水性
コンクリート層の連続空隙内を湿潤状態に保持して芝の
種子を発芽させるとともに、有機質材により連続空隙内
の土壌粒子の固結防止と透水性、通気性を保持して芝を
成育させるようにしたことを特徴とする。
したがって、法面における透水性コンクリート層によ
る保護施工初期においては、コンクリートブロックと同
様の崩壊、変形防止等の保護機能があるし、期間の経過
により芝が発芽して成長したら根が法面にまで延びるの
で法面の保護が強力になる。しかも、本発明では土壌粒
子、吸水性樹脂、芝の種子、粉粒状の肥料および粉粒状
の有機質材を混合することにより粉粒物を形成し、この
粉粒物を透水性コンクリートの連続空隙に充填して透水
性コンクリート層を構成し、この通水性コンクリート層
を法面に設けたので、降雨時や暴風雨時であっても粉粒
物が透水性コンクリート層から流出したり吹き飛ばされ
ることがなく、確実に法面を緑化させて、保護強化させ
ることができる。また、吸水性樹脂により透水性コンク
リート層の連続空隙内を湿潤状態に保持して芝の種子を
発芽させるとともに、有機質材により連続空隙内の土壌
粒子の固結防止と透水性、通気性を保持して芝を成育さ
せるようにしたので、どのような自然条件であったり、
どのような土質の法面であっても、法面の全面に芝を強
力に成育することができ、実用的価値の高いものとな
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】土壌粒子、吸水性樹脂、芝の種子、粉粒状
    の肥料および粉粒状の有機質材を混合してなる粉粒物
    を、微細な連続空隙を無数に有する透水性コンクリート
    の連続空隙に充填してなる透水性コンクリート層を法面
    に設け、吸水性樹脂により透水性コンクリート層の連続
    空隙内を湿潤状態に保持して芝の種子を発芽させるとと
    もに、有機質材により連続空隙内の土壌粒子の固結防止
    と透水性、通気性を保持して芝を成育させるようにした
    ことを特徴とする法面の保護方法。
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JPS5991230A (ja) * 1982-11-18 1984-05-25 Green Kogyo Kk 岩盤質法面の緑化工法
JPS59106625A (ja) * 1982-12-06 1984-06-20 Toko Kensetsu Kk 法面の緑化工法
JPS63164818A (ja) * 1986-12-25 1988-07-08 アサヒエンジニアリング株式会社 建造物などの表面緑化法

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