JP2001295283A - 木本類植栽用ポーラスコンクリート構造物 - Google Patents

木本類植栽用ポーラスコンクリート構造物

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JP2001295283A
JP2001295283A JP2000110781A JP2000110781A JP2001295283A JP 2001295283 A JP2001295283 A JP 2001295283A JP 2000110781 A JP2000110781 A JP 2000110781A JP 2000110781 A JP2000110781 A JP 2000110781A JP 2001295283 A JP2001295283 A JP 2001295283A
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planting
porous concrete
soil
filler
sand
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JP2000110781A
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English (en)
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Tsutomu Fukute
勤 福手
Toru Yamaji
徹 山路
Isao Mori
伊佐男 森
Wakio Nishigori
和紀郎 錦織
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Port & Harbour Res Inst Minist
Port & Harbour Research Inst Ministry Of Land Infrastructure & Transport
Tetra Co Ltd
Original Assignee
Port & Harbour Res Inst Minist
Port & Harbour Research Inst Ministry Of Land Infrastructure & Transport
Tetra Co Ltd
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Publication date
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Revetment (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 木本類の植栽をも可能とし、多様な植栽ニー
ズに応えることができ、また、現地盤の質による制約を
受けず、良質な現地盤が存在していない場合や、現地盤
としての土壌そのものが存在しないコンクリート製構造
物の表面においても適用することができる木本類植栽用
ポーラスコンクリート構造物及びその充填材を提供す
る。 【解決手段】 構造物自体を植生基盤として活用し、コ
ンクリートや岩盤の表面を緑化するための植栽用ポーラ
スコンクリート構造物であって、厚さ寸法を40〜10
0cmに設定し、内部には連続した空隙1bを多数形成
するとともに、上面において開口し、上面から内部方向
へ25〜60cmの深さを有する凹状のポット6を形成
し、ポット6内には土5を、空隙1bには、専用に開発
され、特殊な配合条件によって製造された充填材を充填
した木本類植栽用ポーラスコンクリートブロック1を用
いて構築したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川における法覆
工、道路脇の法面の保護工や、海岸構造物の表面の緑化
に用いることができる木本類植栽用ポーラスコンクリー
ト、その充填材、及び、木本類植栽用ポーラスコンクリ
ートを用いて構築する構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、河川や道路脇の法面を保護す
ることを目的として、法面を現場打ちのコンクリートや
コンクリートブロックにより被覆するといった手段が広
く採用されている。また、防波堤、突堤、消波ブロック
等の海岸構造物も、外力等の大きさからほとんどのもの
がコンクリートを主体に形成されている。
【0003】しかしながら、平滑で人工的なコンクリー
トの面がむき出しの構造物は、明度が高く、自然物と調
和せず、景観性を損ねてしまうだけでなく、物理的水循
環も阻害し、周辺の生態系にも悪影響を与えかねないこ
とから、近年では、河川の法面等をポーラスコンクリー
トによって被覆し、そこに植物を植栽して、コンクリー
ト製の構造物の表面を緑化するという技術(緑化工法)
が開発され、実用化されるに至っている。
【0004】例えば、図9に示すように、河川の法面に
おいて保護しようとする現地盤102上に、内部に比較
的大きな連続空隙を有するポーラスコンクリート101
を打設して現地盤102を被覆し、更にその上層に覆土
103を適宜施工して、草本類104を植栽し、その根
を、ポーラスコンクリート101を貫通させて現地盤1
02に活着させるという河川法面の緑化工法が良く知ら
れている。
【0005】この緑化工法は、河川の法面をポーラスコ
ンクリート101で被覆することにより、外力となる掃
流力に耐え、現地盤102を好適に保護するとともに、
構造物の表面を容易に緑化することができ、また、植栽
した草本類104は、現地盤102に活着するため、活
着後の灌水や施肥等のメンテナンスは不要であるという
利点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】植物の大きさ(地上に
生えている部分の大きさ)と、その根張りの大きさには
相関があることが知られており、当然のことながら木本
類の根張りは、草本類のものよりも大きい。そして最近
では、コンクリート構造物の緑化工法において、草本類
だけでなく、木本類をも含めた多様な植栽ニーズが高ま
ってきている。しかしながら、図9に示した緑化工法
は、もともと草本類の植栽を前提としたものであり、木
本類の植栽には適していない。
【0007】より詳細には、図9の緑化工法において、
根張りの大きい木本類を植栽するためには、その大きな
根の全体を覆うことができる程度の大量の覆土を、ポー
ラスコンクリート101の上層に施工する必要がある
が、この場合、覆土として使用する大量の土を用意しな
ければならないので、経済的な問題が生じてしまうほ
か、施工規模の拡大化、複雑化を招いてしまうという問
題があり、小さい河川では河積阻害が生じ、更に、植栽
した植物が活着する前に、洪水時の流水等の外力によっ
て覆土が流出してしまう可能性がある。
【0008】また、図9に示した緑化工法は、植物を現
地盤に活着させることが条件となるので、現地盤の土壌
の質によっては、植栽した植物が短期間のうちに枯れて
しまったり、良好に生育しないといった事態も生じかね
ない。つまり、この緑化工法は、良質な土壌の現地盤が
存在していることが施工の前提条件となり、土壌中の栄
養分が乏しい場所や、突堤、護岸、防波堤等のコンクリ
ート製構造物の上面などのように、植生基盤となる土壌
そのものが存在しない場所においては適用することがで
きないという問題がある。
【0009】更に、ポーラスコンクリートは連続した空
隙を有するため、乾燥条件の厳しい場所では、植物に適
した水分環境を整えることは困難である。このようなこ
とから、ポーラスコンクリート内部の空隙に、肥料やピ
ートモス等を充填し、ポーラスコンクリートを貫通させ
て現地盤に根を活着させるのではなく、ポーラスコンク
リート自体を植生基盤として機能させようとする試みも
なされているが、それらの充填材料は高価で、入手困難
である場合が多く、このため経済的な植栽用ポーラスコ
ンクリートを提供することは困難であった。
【0010】本発明は、上記のような問題を解決すべく
なされたものであって、木本類の植栽をも可能とし、多
様な植栽ニーズに応えることができ、また、ポーラスコ
ンクリート自体を植生基盤として機能させることができ
るので、現地盤の質による制約を受けず、良質な現地盤
が存在していない場合や、現地盤としての土壌そのもの
が存在しないコンクリート製構造物の表面においても適
用することができるという木本類植栽用ポーラスコンク
リート、その充填材、及び、木本類植栽用ポーラスコン
クリート構造物を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、構造物自体を
植生基盤として活用し、コンクリートや岩盤の表面を緑
化するためのコンクリート構造物であって、木本類を植
栽できるように、木本類の根の大きさに合わせて、厚さ
寸法を40〜100cmに設定し、上面において開口
し、上面から内部方向へ25〜60cmの深さを有する
植物の一次活着用の凹状のポットを形成した木本類植栽
用ポーラスコンクリートを用いて構築したことを特徴と
している。
【0012】一般に、植生の基盤厚としては、植物の根
系の深さから、芝生で30cm、低木で60cm程度必
要と言われている。後述するように、凹状のポットは一
次的な植物の活着の場を形成するものであるから、本発
明が対象とする木本類(特に低木)を植栽する場合、最
大60cmの深さを取れば良い。また、本技術によれ
ば、植栽は成木、若木、苗、種子にて行うことができる
が、一次的に活着させるためには25cmの深さを必要
とする。このようなことより、植栽の対象に応じてポッ
トの深さを25〜60cmに定めている。尚、本発明に
よれば、ポーラスコンクリート自体を植生基盤とするこ
とができるため、通常、ポットの深さは一般の植生のよ
うに60cmまでは必要としない。
【0013】尚、このコンクリート構造物を構築する際
には、木本類植栽用ポーラスコンクリートを、平面を構
成する各辺の寸法が50〜200cm程度のブロック状
に形成して使用することができるほか、施工場所におい
て直接打設し、所望の形状に成形して用いるようにして
も良い。
【0014】また、本発明に係るコンクリート構造物に
使用する植栽用ポーラスコンクリートは、木本類を植栽
することを前提として、現地盤を植生基盤とせず、コン
クリート自体を植生基盤として機能させることができる
ように、また、海岸等のような、植物にとって厳しい環
境においても適用することができるように、コンクリー
ト内部の空隙に、厳しい配合条件の下で製造した充填材
(粘土、砂、及び、土を下記の1〜3の条件に従って配
合し、更に、これらに水を加えて混練することにより、
フロー値が35〜50cmとなるように調整した充填
材)を充填したことを特徴としている。 1.粘土の配合量を65kg/m以上とする。 2.砂及び土の総量を粘土の配合量の3〜10倍とす
る。 3.砂と土の比率を5:95〜95:5とする。
【0015】
【発明の実施の形態】ここで、図面を参照しながら、本
発明の好適な実施形態について説明する。まず、図1
は、本発明の第1の実施形態に係る木本類植栽用ポーラ
スコンクリート構造物に用いる木本類植栽用コンクリー
トブロック1の斜視図である。この植栽用ポーラスコン
クリートブロック1は、平面が120×120cm、厚
さが50cmに寸法設定された直方体で、内部には連続
した空隙が多数形成されており、その空隙率は約25%
に設定されている。
【0016】図1に示されているように、この植栽用ポ
ーラスコンクリートブロック1には、上面1aにおいて
開口し、植栽用ポーラスコンクリートブロック1の内部
方向へ所定の深さをもって凹状に形成されたポット6が
複数(本実施形態においては四つ)設けられている。こ
れらのポット6は、草本類よりも根張りが大きい木本類
を植栽するために設けられたものであり、従って、これ
らのポット6の内部には、木本類の根を一次的に活着さ
せるための土5が充填されている。このポット6に充填
される土5としては、施工現場付近に存在する表土が植
栽に適したものであればそれを適宜調達して用いること
ができるほか、例えば、園芸用の黒土、腐葉土等の植物
に適した土壌を用いても良い。
【0017】また、植栽用ポーラスコンクリートブロッ
ク1の内部に連続形成されている空隙1b(図2参照)
の中には、充填材が充填されている。この充填材は、い
ずれも安価で、経済性、入手性に優れる粘土、土、砂、
水を混合してなるものであり、混合の前処理として予め
何らかの加工をする必要は無く、有姿のままハンドミキ
サー等を用いて混練することにより、容易に製造するこ
とができるものである。
【0018】尚、この充填材に用いる粘土としては、例
えば、カオリナイトを主成分とする木節粘土のような、
粒子がやや大きめのものの方が適している。粒子が極め
て細かい粘土(ベントナイト等)は、乾燥によって硬化
した場合に根の伸長を妨げたり、ひび割れが生じて根を
切ってしまう可能性があるからである。また、充填材の
材料としての土は、園芸用の良質なものであれば、どの
ようなものでも好適に用いることができる。但し、大粒
の赤玉土のような粒子の大きい土は、充填性を悪化させ
るおそれがあるため、好ましくないと言える。また、砂
については、粗粒率(JIS A1102のふるい分け
による)が2程度以下の比較的細かいものの方が、充填
性の観点からも、この充填材の材料としては好適であ
る。
【0019】そして、この充填材は、空隙1bに充填す
ることによって、植栽用ポーラスコンクリートブロック
1を植物の植生基盤として機能させることができるよう
に(植生機能)、かつ、植栽用ポーラスコンクリートブ
ロック1の内部へ容易に充填できるように(充填機
能)、上記のような材料を特定の配合条件に従って配合
したものである。
【0020】その配合条件とは、粘土の配合量を65k
g/m以上とし、砂及び土の総量を粘土の配合量の3
〜10倍とし、かつ、砂と土の比率を5:95〜95:
5とする、というものであり、この条件を、材料として
の水を考慮に入れず、粘土、砂、及び、土についての配
合比率(重量比)に換算すると、粘土:9〜25重量
%、砂:3〜86重量%、土:3〜86重量%というこ
とになる。また、本実施形態における充填材は、添加す
る水の量を加減することにより、フロー値(JIS R
5201による)が35〜50cmとなるように調整さ
れている。
【0021】本実施形態における充填材について上記の
ような配合条件(フロー値の調整を含む)が設定される
のは、充填材において、前記植生機能及び充填機能のい
ずれをも発揮させるために、保水性、充填性、材料分離
抵抗性、及び、ひび割れ抵抗性を有していることが要求
されると考えられるからである。
【0022】より詳細には、植栽用ポーラスコンクリー
トブロック1の内部において植物が必要とする水分環境
を整えるためには、充填材においてある程度の保水性を
有していることが要求され、また、充填材が植栽用ポー
ラスコンクリートブロック1の全体にわたって充填され
ていなければ、植生基盤として機能させることは困難で
あるので、高い充填性が要求される。
【0023】また、充填時において充填材の材料が分離
してしまうと、例えば、充填材の材料のうち、水だけ
が、他の材料から分離して植栽用ポーラスコンクリート
ブロック1の内部へ深く浸透してしまうといった事態が
生じることがある。この場合、保水性にばらつきが生じ
ることになり、その結果、植栽した植物の一部が水分不
足により枯れてしまったり、反対に、過剰な水分により
根腐れが生じたり、といったことになりかねない。従っ
て、この充填材には、材料が分離しにくいという特性、
即ち、材料分離抵抗性が要求される。
【0024】更に、充填材の充填後においては、外部よ
り水分が新たに供給されない限り、時間の経過とともに
乾燥し、充填材から水分が散逸していくことになるが、
このとき充填材においてひび割れが生じると、乾燥を助
長したり、最悪の場合、根が切れてしまったりするの
で、乾燥してもひび割れが生じないこと、即ち、ひび割
れ抵抗性が要求される。
【0025】本発明の発明者らは、保水性等の特性に関
し、各種の試験を行った結果、植生機能及び充填機能を
発揮させるために要求されるそれらの基準値を見極め、
更に、材料の配合比率について様々な試行錯誤を行った
結果、それらの特性について要求されるすべての基準値
をクリアすることができる充填材を完成させ、上記のよ
うな配合条件を見い出すに至った。従って、かかる配合
条件にて製造された本実施形態の充填材が、必要な植生
機能及び充填機能を有しているということは、後述する
試験結果(実施例参照)によって裏付けられている通り
である。
【0026】次に、本実施形態に係る植栽用ポーラスコ
ンクリートブロック1の作用について簡単に説明する。
図2に示すように、ポット6内に充填した土5の中に、
木本類7を植栽すると、まず、その根がポット6内の土
5に活着する。このように、土5は、植栽した植物の一
次的な活着対象として機能するものであり、この点で図
9に示す従来の緑化工法における覆土103と共通して
いる。
【0027】しかしながら、従来の緑化工法における覆
土103は、植物が活着する前に洪水時の流水等の外力
によって流出してしまう危険があるほか、根張りの大き
な木本類を植栽するためには、その全体を覆うために層
厚の厚い大量の土を必要とし、経済性、施工性等に欠け
るという問題を有しているのに対し、本実施形態におけ
る土5は、木本類の根のサイズに合わせて比較的大きく
形成されたポット6内に収容されているので流出し難
く、また、必要とする一次的な活着基盤の量も最小限で
済み、経済性、施工性に優れている。
【0028】そして、土5に活着した木本類7は、その
後、生長とともに根が次第に伸び、ポット6の底面及び
壁面から、植栽用ポーラスコンクリートブロック1の内
部(空隙1b)へと根を伸長させていくことになる。
【0029】このとき、木本類7の根が伸びていく空隙
1bには、充填材が充填されているわけであるが、前述
の通り、この充填材は充填性及び材料分離抵抗性に優れ
ているので、充填材の植栽用ポーラスコンクリートブロ
ック1中における分布状況はほぼ均一で、かつ、保水性
等の特性についてもばらつきがない状態で(均質に)分
布していることになる。
【0030】従って、空隙1bへ伸びてきた木本類7の
根に対し、斑の無い好適な水分環境を提供することがで
き、現地盤の存在とは無関係に、植栽用ポーラスコンク
リートブロック1自体を植生基盤として、木本類7を生
育させることが可能となっている。
【0031】尚、本実施形態においては、前述の通り、
植栽用ポーラスコンクリートブロック1の空隙率は25
%で、外形寸法は、平面が縦120cm×横120cm
で、厚さが50cmに設定されているが、平面について
は、縦、横、それぞれ50〜200cmの範囲で、厚さ
については、40〜100cmの範囲で任意に設定する
ことができる。
【0032】また、本実施形態におけるポット6の形状
及び寸法は、平面が直径20cmの円形で、深さが25
cmに設定されている。この寸法は、植栽する木本類7
の根系から考えると(一般に、深さ60cm程度必
要)、かなり小さい。充填材の充填によりポーラスコン
クリートの空隙内は植物の生育に適した環境が整ってい
るため、このように一次活着の場であるポットを小さく
することができたのである。
【0033】従って、本発明を実施するに際しては、ポ
ット6の寸法について必ずしも上記の通りに限定されな
ければならない訳ではなく、植栽する木本類7の種類、
大きさ等に合わせ、直径20〜50cm、深さ25〜6
0cmの範囲で任意に設定することができる。また、ポ
ット6の平面形状については、円形ではなく、一辺が2
0〜50cm程度の矩形(或いは多角形)状とすること
もできる。
【0034】本実施形態に係る植栽用ポーラスコンクリ
ートブロック1を、例えば、法面保護ブロックとして使
用して、河川の法覆工(コンクリート構造物)及びその
表面の緑化工法を実施する際には、保護ブロックを用い
た一般的な法覆工の場合と同様に、まず、保護すべき法
面の表面を均し、予め工場において土5及び充填材を充
填した多数の植栽用ポーラスコンクリートブロック1を
その上に並べ、ブロック同士の隙間や外周を適宜モルタ
ル等で補強し、最後に、ポット6の土5に木本類7の成
木、若木、苗を植栽し、或いは、種子を蒔く。
【0035】尚、本発明に係る植栽用ポーラスコンクリ
ートブロック1は、木本類7の植栽を前提として開発さ
れたものではあるが、草本類植物を植栽した場合に、そ
の生長を妨げてしまうような要素を有している訳ではな
いので、必要に応じて、木本類と草本類の双方を、或い
は、草本類を単独で植栽することも可能である。
【0036】尚、植物の植栽は、植栽用ポーラスコンク
リートブロック1の法面への敷設前に、ブロックの製造
工場或いは現場付近のフィールドにおいて予め行ってお
いて、根が植栽用ポーラスコンクリートブロック1に活
着したことを確認してから、法面へ敷設するようにして
も良い。
【0037】また、土5及び充填材の植栽用ポーラスコ
ンクリートブロック1への充填作業については、前述の
通り工場で行っても良いが、施工対象(法面等)へ敷設
した後で行っても良い。尚、前述の通り、本実施形態に
おける充填材は、高い充填性が得られるように配合比率
が調整されているので、充填作業において機械等を用い
る必要はなく、充填材を植栽用ポーラスコンクリートブ
ロック1の上から流し込むことにより、空隙1bへ容易
に充填できるようになっている。
【0038】次に、本発明の第2の実施形態に係る木本
類植栽用ポーラスコンクリート構造物に用いる植栽用ポ
ーラスコンクリート21について説明する。図3は、親
水テラス22の天端や叩きに、本実施形態に係る植栽用
ポーラスコンクリート21を配置した状態を示す断面図
である。本実施形態における植栽用ポーラスコンクリー
ト21は、前記第1の実施形態とは異なり、コンクリー
トを予めブロックとして成形したものではなく、施工場
所において打設(いわゆる現場打ち)してなるものであ
るが、第1の実施形態のブロックと同様に、コンクリー
ト内部には空隙21bが連続形成されており、空隙率は
約25%となるように設定されている。
【0039】尚、この図において21aは、植栽用ポー
ラスコンクリート21の上面であり、施工対象となる親
水テラス22の叩きを形成している。また、この植栽用
ポーラスコンクリート21には、上面21aにおいて開
口し、植栽用ポーラスコンクリート21の内部方向へ所
定の深さをもって凹状に形成されたポット6が複数形成
されており、これらのポット6の内部には、土5が充填
されている。このポット6に充填される土5としては、
第1の実施形態と同様に、施工現場付近の良質な表土の
ほか、園芸用の黒土、腐葉土等を用いることができる。
【0040】また、植栽用ポーラスコンクリート21の
内部に連続形成されている空隙21bの中には、第1の
実施形態と同様の構成に係る充填材が充填されており、
これにより、植栽用ポーラスコンクリート21を、木本
類7の植生基盤として機能させることができるようにな
っている。
【0041】
【実施例】次に、本発明に用いる充填材の実施例につい
て説明する。まず、充填材を構成する材料として粘土、
砂、土、水を用意し、これらを異なる配合条件にて混合
し、6種類の試料(配合No.0−1、1−1、2−
1、2−2、3−1、4−1)を製造した。その配合条
件等を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】この表に示されているように、配合No.
0−1は、粘土、砂、土、水を、重量比で1:4.5:
0:3の割合で配合したものであり(即ち、土は配合さ
れていない)、配合No.1−1は、粘土、砂、土、水
を、重量比で1:4.5:0.79:6.71の割合で
配合したもの、配合No.2−1は、粘土、砂、土、水
を、重量比で1:3:1.58:9.42の割合で配合
したもの、配合No.2−2は、粘土、砂、土、水を、
重量比で1:4:2.11:11.89の割合で配合し
たもの、配合No.3−1は、粘土、砂、土、水を、重
量比で1:1.5:2.38:12.12の割合で配合
したもの、配合No.4−1は、粘土、砂、土、水を、
重量比で1:0:3.17:13.83の割合で配合し
たものである(即ち、砂は配合されていない)。
【0044】(保水性試験)上記のような配合条件にて
製造した6種類の試料を、図1に示した植栽用ポーラス
コンクリートブロック1と同様の空隙率に設定したポー
ラスコンクリート供試体に充填し、天日乾燥させた場合
の保水率を測定した。その結果を図4(グラフ)に示
す。
【0045】この図4のグラフに示されているように、
粘土、土、及び、砂のいずれをも含む試料(配合No.
1−1、2−1、2−2、3−1)の方が、土を含まな
い試料(配合No.0−1)、及び、砂を含まない試料
(配合No.4−1)よりも保水率が高いことが判る。
尚、図4には示されていないが、別途行われた試験によ
り、粘土を含まない試料の保水率は、上記試料よりも更
に低いことが確認されている。また、砂を配合しない場
合、排水性に劣り、このため根腐れを生じる危険があ
る。
【0046】このようなことから、本発明に使用する充
填材としては、粘土、土、及び、砂のすべての材料を配
合したものが好ましく、これらの材料のうち一つでも欠
けるべきではないということが確認された。
【0047】(ひび割れ抵抗性試験)表1に示す配合条
件にて製造した6種類の試料を、厚さ4cmの容器にそ
れぞれ詰め、天日乾燥させた場合の乾燥収縮による長さ
変化を測定した。その結果を図5(グラフ)に示す。
【0048】図5のグラフに示される試験結果により、
単位水量が850kg/mを越えると、2割以上の長
さ変化率(収縮)が生じることが判る。そして、単位水
量を848kg/mとした試料(配合No.3−1)
においてはひび割れは生じなかったが、単位水量を88
6kg/mとした試料(配合No.4−1)において
は、実際にひび割れが生じた。このようなことから、充
填材におけるひび割れを回避するためには、水の添加量
の上限を850kg/mとすべきことが判明した。
【0049】(充填性試験及び材料分離抵抗性試験)粘
土、砂、及び、土を一定の割合で配合し、これに様々な
割合で水を加え、単位水量の異なる4種類の試料(配合
No.5〜8)を製造した。尚、配合No.5は、水と
粘土との重量比が2.5:1、配合No.6は3:1、
配合No.7は3.5:1、配合No.8は4.5:1
である。
【0050】これらの試料をJIS R5201に規定
されるフローコーンを用いて、それぞれのフロー値(但
し、突き棒による突き及び落下運動を除く。)を測定す
るとともに、図1に示すような植栽用ポーラスコンクリ
ートブロック1に流し込み、それぞれの充填率の測定を
行った。その結果を図6(グラフ)に示す。ここで、充
填率は、ポーラスコンクリートの空隙容積に対する充填
された充填材の容積の比率を示す。
【0051】この図6のグラフに示されているように、
フロー値が35cm以上であれば100%の充填率が得
られることが確認された。但し、この図には示されてい
ないが、フロー値が50cmを越えると材料分離が生じ
ることが判った。このようなことから、本発明に使用す
る充填材においては、フロー値が35〜50cmとなる
ように、添加する水量を設定すべきであることが判明し
た。
【0052】(温度・湿度測定)上述した本発明の第1
の実施形態に係る植栽用ポーラスコンクリートブロック
1(図1参照)の中央に測定孔を設け、その中にセンサ
ーを設置した。また、試験地付近の一般の土壌中及び大
気中にも同様のセンサーを設置し、ブロック中の温・湿
度、地中の温・湿度、及び、大気の温・湿度をそれぞれ
測定した。その結果を図7(グラフ)に示す。
【0053】この図7のグラフからも明らかなように、
ブロック中の湿度は、大気中の湿度と比べるとかなり高
く、地中の湿度とは同等であった。また、ブロック中の
温度は、気温よりは低めで、地中の温度とは同等であ
り、従って、本発明に係る植栽用ポーラスコンクリート
ブロック1は、その内部において、一般の土壌と同様、
植物の生長に適した水分環境及び温度環境を提供できる
ことが確認された。
【0054】(植栽試験)前記配合No.1−1の充填
材を、上述した本発明の第1の実施形態に係る植栽用ポ
ーラスコンクリートブロック1(図1参照)の空隙1b
(図2参照)に充填するとともに、ポット6には園芸用
の黒土を充填し、海岸護岸から10mの範囲の、厳しい
日照・乾燥条件にある試験地に設置した。そして、この
植栽用ポーラスコンクリートブロック1のポット6に、
常緑樹のハマヒサカキと、落葉樹のマルバアキグミの苗
を4本ずつ植栽するとともに、付近の土壌に、同じ植物
を3本ずつ露地植えし、それらの生長(樹高×枝張)を
1年間にわたって記録した。その結果を図8(グラフ)
に示す。
【0055】この図8のグラフに示されているように、
本発明の植栽用ポーラスコンクリートブロック1に植栽
したハマヒサカキとマルバアキグミは、いずれも順調に
生長しており、条件の厳しい夏場及び冬場も乗り切って
いる。また、露地植えをしたものと比較してみても、ほ
ぼ同様の生長度が期待できるということが確認された。
【0056】また、ポット内の土を掘り起こして、根の
ポーラスコンクリートの空隙内への伸長状況を観察した
ところ、直径4mm程度の根まで進入しており、本発明
による充填材の効果が確認された。このように、ポーラ
スコンクリート自体が植生基盤となっているので、一次
活着用のポットは植物の根系から必要とされる深さ60
cmよりかなり小さい深さ(本実施例では25cm)で
良いことも確認された。尚、充填材を用いないケースに
ついても試験を行ったが、根はポット内の土の中のみで
とぐろを巻くようになっており、かつ、ポット内の土
は、充填材が充填されていないポーラスコンクリートの
空隙の影響で乾燥し、植物は生長することができなかっ
た。
【0057】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る植
栽用ポーラスコンクリートは、植栽植物の根をポーラス
コンクリートを貫通させて下層の現地盤に活着させるこ
とを期待するものとは異なり、ポーラスコンクリート自
体を植生基盤として機能させることができるので、ポー
ラスコンクリートの厚さ寸法を大きく設定することがで
きる。このため、根張りの大きな木本類であっても、そ
の根の大きさに合わせて一次活着用のポットの大きさを
設定することにより、簡単に生育させることができ、多
様な植栽ニーズに応えることができる。また、充填材の
充填によりポーラスコンクリートの空隙内は植物の生育
に適した環境が整っているので、一次活着用のポットは
必要な範囲で小さくできる。
【0058】また、ポーラスコンクリート自体を植生基
盤として機能させることができるので、現地盤の質によ
る制約を受けず、良質な現地盤が存在していない場合
や、現地盤としての土壌そのものが存在しないコンクリ
ート製構造物(突堤、防波堤、消波ブロック等の海岸構
造物や、河川の護岸構造物、道路脇の法面擁壁など)の
表面においても適用することができるほか、最近、需要
が伸びてきている擬岩そのものを、充填材を充填した本
発明に係る植栽用ポーラスコンクリートによって形成す
ることにより、植物が自生した本物の岩のような外観と
することができる。
【0059】尚、本発明に係る植栽用ポーラスコンクリ
ートを用いて構造物の緑化を行った場合、植栽した植物
が活着した後においては、灌水、施肥、その他のメンテ
ナンス、及び、灌水施設、配水施設、並びに、それらの
施設の管理等が一切不要であり、経済性にも優れてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る木本類植栽用
ポーラスコンクリートブロック1の斜視図。
【図2】 図1の木本類植栽用ポーラスコンクリートブ
ロック1のAA線による断面図。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係る木本類植栽用
ポーラスコンクリート21を親水テラス22の天端に配
置した状態を示す断面図。
【図4】 実施例において製造した本発明に係る充填材
の保水性試験の結果を示すグラフ。
【図5】 実施例において製造した本発明に係る充填材
のひび割れ抵抗性試験の結果を示すグラフ。
【図6】 実施例において製造した充填材のフロー値と
充填率の関係を示すグラフ。
【図7】 実施例において製造した木本類植栽用ポーラ
スコンクリートブロック1内部の温度及び湿度の測定結
果を示すグラフ。
【図8】 実施例において製造した木本類植栽用ポーラ
スコンクリートブロックに植栽した植物の生長度の測定
結果を示すグラフ。
【図9】 ポーラスコンクリート101を用いた従来の
緑化工法の断面構造を示す図。
【符号の説明】
1:木本類植栽用ポーラスコンクリートブロック、 1a:上面、 1b:空隙、 5:土、 6:ポット、 7:木本類、 21:木本類植栽用ポーラスコンクリート、 21a:上面、 21b:空隙、 22:親水テラス、 23:水面、 101:ポーラスコンクリート、 102:現地盤、 103:覆土、 104:草本類、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山路 徹 神奈川県横須賀市長瀬3丁目1番1号 運 輸省港湾技術研究所内 (72)発明者 森 伊佐男 茨城県北相馬郡守谷町みずき野6丁目10番 4号 (72)発明者 錦織 和紀郎 茨城県土浦市東中貫町2番地7 株式会社 テトラ内 Fターム(参考) 2D018 DA06 2D044 DA23 DA25 DB52 4G012 PA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造物自体を植生基盤として活用し、コン
    クリートや岩盤の表面を緑化するためのコンクリート構
    造物であって、 平面を構成する各辺の寸法が50〜200cm、厚さ寸
    法が40〜100cmに設定され、 上面から内部方向へ25〜60cmの深さを有する凹状
    のポットが上面において開口して形成され、 内部には連続した空隙が多数形成されるとともに、 当該空隙に、下記の構成に係る充填材を充填した木本類
    植栽用ポーラスコンクリートブロックを用いて構築した
    ことを特徴とする、木本類植栽用ポーラスコンクリート
    構造物。粘土、砂、及び、土を次の1〜3の条件に従っ
    て配合し、更に、これらに水を加えて混練することによ
    り、フロー値が35〜50cmとなるように調整してな
    る充填材。 1.粘土の配合量を65kg/m以上とする。 2.砂及び土の総量を粘土の配合量の3〜10倍とす
    る。 3.砂と土の比率を5:95〜95:5とする。
  2. 【請求項2】構造物自体を植生基盤として活用し、コン
    クリートや岩盤の表面を緑化するためのコンクリート構
    造物であって、 施工場所において直接打設されるとともに所望の形状に
    成形され、 厚さ寸法が40〜100cmに設定され、 上面から内部方向へ25〜60cmの深さを有する凹状
    のポットが上面において開口して形成され、 内部には連続した空隙が多数形成されるとともに、 当該空隙に、下記の構成に係る充填材を充填した木本類
    植栽用ポーラスコンクリートを用いて構築したことを特
    徴とする、木本類植栽用ポーラスコンクリート構造物。
    粘土、砂、及び、土を次の1〜3の条件に従って配合
    し、更に、これらに水を加えて混練することにより、フ
    ロー値が35〜50cmとなるように調整してなる充填
    材。 1.粘土の配合量を65kg/m以上とする。 2.砂及び土の総量を粘土の配合量の3〜10倍とす
    る。 3.砂と土の比率を5:95〜95:5とする。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100541585B1 (ko) * 2003-08-19 2006-01-10 주식회사 에코비전 하천 호안블록 제조방법 및 그 호안블록
CN108677870A (zh) * 2018-07-06 2018-10-19 上海朗天环境科技有限公司 一种现浇绿化混凝土硬质生态护岸及其构建方法
CN109868790A (zh) * 2019-02-28 2019-06-11 安徽省康宇水电机械成套设备有限公司 一种绿化型生态护坡砖

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