JPH0360298B1 - - Google Patents

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JPH0360298B1
JPH0360298B1 JP3712184A JP3712184A JPH0360298B1 JP H0360298 B1 JPH0360298 B1 JP H0360298B1 JP 3712184 A JP3712184 A JP 3712184A JP 3712184 A JP3712184 A JP 3712184A JP H0360298 B1 JPH0360298 B1 JP H0360298B1
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resin
temperature
frequency
induction heating
pipe
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Itsuo Shibata
Tetsuo Uchida
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JUO SHOJI KK
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Priority to PCT/JP1985/000091 priority patent/WO1985003904A1/ja
Priority to DE19853590090 priority patent/DE3590090T/de
Priority to JP60159649A priority patent/JPS61197216A/ja
Priority to JP60159648A priority patent/JPS61197215A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C45/78Measuring, controlling or regulating of temperature
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/2737Heating or cooling means therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/02Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor with incorporated heating or cooling means
    • B29C33/06Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor with incorporated heating or cooling means using radiation, e.g. electro-magnetic waves, induction heating

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明はプラスチツク射出成形装置、特にホツ
トランナー式射出成形装置に関するものである。
(従来技術) 成形機のノズルと金型のキヤビテイをつなぐ樹
脂通路内に充填された樹脂、所謂ランナーをキヤ
ビテイ内に充填された樹脂(製品)とともに冷却
固化して型開時に製品とともに金型外に排出する
ようにした所謂コールドランナー成形システムに
対して、ランナーを溶融状態に保つたままキヤビ
テイ内の樹脂のみを冷却固化して金型外に排出
し、その溶融状態のランナーは次の成形サイクル
においてキヤビテイ内に充填するようにしたホツ
トランナー式射出成形システムが知られている。
このようなホツトランナー式射出成形において
は型開時のゲート部の樹脂の「切れ」が問題とつ
る。すなわち、成形機のノズルから各キヤビテイ
のゲートに至るまでの樹脂通路を外部から抵抗加
熱ヒーターによつて加熱して樹脂を溶融状態に保
つものが知られているが、該樹脂通路のゲート孔
に近い部分は、一般に冷却水によつて常に冷却さ
れているキヤビテイプレートに近いために、金型
の開閉操作に伴なう温度変動が激しくゲート孔付
近の樹脂温度を一定に保つのが極めて困難であ
り、樹脂温が高過ぎて樹脂が糸を引いたり、樹脂
が固化してゲート孔を詰まらせてしまつて次の射
出が不可能になるというような問題があつた。ま
た樹脂温が高過ぎると、型開中にゲート孔から樹
脂が洩れ出す所謂「はなだれ」現象も起きる。
このような問題を解決するために、ゲート部分
に機械的な弁を設け、ゲート近傍の樹脂を溶融状
態に保つのに充分な熱も加えるとともに型開時に
前記弁を閉じて樹脂の糸引きやはなだれを防止す
るようにした装置が開発されたが、周知のように
ゲート近傍には高圧がかかるとともに前記弁は莫
大な数の開閉を繰り返さなければならないため
に、故障が起きやすいという欠点がある。また複
雑な構造の弁を使用するために装置が大きくなる
という欠点もある。
また、ゲート孔近傍の樹脂通路内に先の尖つた
発熱体をゲート孔に臨むように配し、型開時には
ゲート孔内の樹脂を積極的に冷却固化させて、型
開時のゲート孔からの樹脂洩れないし、糸引きを
防止するとともに次のシステムの射出直前に前記
発熱体を高温に加熱してゲート孔内の固化した樹
脂を再溶融させ射出が可能となるようにする所謂
間欠加熱方式のホツトランナー式射出成形装置も
知られているが、この装置においてはゲート内の
固化した樹脂を再溶融させるのに時間を要する、
樹脂通路内に発熱体が配されるために射出圧の減
損が著しい、特にガラス繊維入りの樹脂等による
成形の際には発熱体の先端が破損したり、摩耗し
たりするといつた種々の問題がある。またゲート
内の固化した樹脂を瞬時に再溶融させるために発
熱体先端に充分な熱を与えようとすると、発熱体
の基部の方がどうしても先端より高温になるため
に基部の周辺の樹脂が焦げたり分解したりすると
いう問題もある。
また従来のホツトランナー式射出成形装置はい
ずれも抵抗加熱ヒーターからの熱伝達によつて所
望の加熱部位、例えばゲート孔を加熱するように
なつているため熱的なレスポンスが悪くその加熱
部位を所望の温度に制御するのが極めて困難であ
り、特に複数個のキヤビテイを備えた多数個取り
の金型の場合には各キヤビテイのゲート孔の温度
を等しくするのが(所謂ゲートバランスの維持)
極めて困難であつた。また抵抗加熱ヒーターは自
己抵抗発熱であるために断線が頻繁に起きるとい
う欠点がある。
(発明の目的) 上記のような事情に鑑みて本発明は複数のキヤ
ビテイを備えた金型の各ゲート孔付近の樹脂温を
精度よく制御することができるとともに良好なゲ
ートバランスを維持することができ、したがつて
弁の開閉、ゲート孔の間欠加熱等複雑な機構を用
いなくとも糸引、はなだれ、ゲート詰まり等を起
こすことなく良好な成形ができるようにしたホツ
トランナー式射出成形装置を提供することを目的
とするものである。
(発明の構成) 本発明のホツトランナー式射出成形装置におい
ては成形機のノズルと金型内の各キヤビテイを接
続する樹脂通路(一般にスプルー部とランナー部
からなる。)の各キヤビテイのゲート孔に隣接し
た部分が、高周波誘導加熱によつて加熱し得る材
料で形成されたパイプ状部材によつて形成され
る。その各パイプ状部材の周囲には高周波誘導加
熱コイルが巻回され、その加熱コイルは互いに直
列に高周波電力供給手段に接続される。またその
加熱コイルに供給される電力を制御することによ
つてパイプ状部材の温度を制御する制御手段が設
けられる。
(作用および効果) 前記加熱コイルに前記電力供給手段から高周波
電流を供給すると前記パイプ状部材が電磁誘導に
よつて発熱する。この電磁誘導による発熱によつ
てパイプ状部材を加熱するのは抵抗加熱ヒーター
からの熱伝達によつて加熱するのに比べて熱的レ
スポンスが良い。すなわち、ヒーターからの熱伝
導による場合にはパイプ状部材の温度が所定の温
度に達したときには、ヒーターはより高温になつ
ていてヒーターへの通電が停止した後にもパイプ
状部材の温度が上昇し続けたり、パイプ状部材の
温度が低下したときにヒーターに通電を開始して
もパイプ状部材に温度が下がり続けるリンギング
現象による遅延時間があるが、誘導加熱による場
合にはパイプ状部材自体が発熱するのであり、し
かも発熱速度も極めて速いからリンギングのおそ
れがなく、極めて良好に温度制御ができる。また
ヒーターからの熱伝導による場合はヒーターと被
加熱部材(パイプ状部材)の接触具合などによつ
てその被加熱部材の温度が大きく変化するのに対
して電磁誘導による加熱の場合にはコイルと被加
熱部材の間の微小な位置関係はその被加熱部材の
温度に殆ど影響を与えないため、各ゲート孔付近
の樹脂温を精度良く制御することができ、またゲ
ートバランスの維持も極めて容易になるという特
長がある。さらに前記誘導加熱コイルは単なる導
線を巻いたものであるから、ゲート孔に相当近い
位置まで巻回することができ、したがつてパイプ
状部材のゲート孔に相当近い部分まで直接発熱さ
せることができるから、パイプ状部材の先端部
(ゲート孔に近い部分)と基部(ゲート孔から離
れた部分)との温度差を極めて小さくすることが
できる。そのためゲート孔内の樹脂を溶融状態に
保つのに充分な温度まで先端部を加熱したときに
基部の温度が上がり過ぎてその部分に接触してい
る樹脂が焦げたり分解したりするというようなこ
とがない。さらに本発明のように各加熱コイルを
直列に接続すると、例えば経年変化によつて1つ
の加熱コイル回路の抵抗の変化等が全ての加熱コ
イルに流れる電流に影響するためゲートバランス
が特に維持し易い。すなわち各加熱コイルを並列
に電源に接続した場合には何らかの理由で1つの
加熱コイル回路の抵抗が大きくなるとそのコイル
に加えられる電力が小さくなつてそのコイルの巻
かれたパイプ状部材の温度のみが下がることにな
るが、直列に接続しておくと全ての加熱コイルに
加えられる電力が小さくなり、したがつて全ての
パイプ状部材の温度がほぼ一様に下がることにな
り、ゲートバランスが極めて維持し易い。また本
発明者の実験によれば各加熱コイルの巻線は数タ
ーンから10数ターンで充分であり、各コイルを並
列に電源に接続した場合には負荷が小さいために
パワーが入りにくいという問題がある。さらに高
周波誘導加熱コイルによる発熱はコイルの電源か
らの距離すなわち表皮効果を含めた線路の抵抗ロ
スにも依存するから各コイルを並列に電源に接続
する場合には各コイルの電源からの距離を正確に
一致させるか、或いは各コイルの電源からの距離
の違いを考慮して巻数等を加減しないとゲートバ
ランスがくずれることになり、この点でも各コイ
ルを直列に電源に接続するようにした本発明の装
置は有利である。さらに、前述のように本発明の
装置においてはパイプ状部材の周囲に数ターンか
ら10数ターン導線を巻くだけでゲート孔付近の樹
脂を加熱することができるから、ゲート周囲の構
造が極めて簡単になる。したがつて本発明の装置
によれば小さな製品の多数個取りの金型や1つの
キヤビテイに対した数個のゲートを備えた金型の
ホツトランナー化が容易に実現できる。なお、パ
イプ状部材の温度を所望の値に制御する前記温度
制御手段としてはパイプ状部材に温度を検出して
設定値との高低に応じて、電源手段から加熱コイ
ルへ供給される電力を調整乃至オン−オフするよ
うな回路を使用することができる。
周知のようにゲート孔付近の樹脂温を精度良く
制御することさえできれば、型開時にゲート孔か
らの樹脂洩れや糸引を生ぜず、しかもゲート詰ま
りを起こさないような臨界的な樹脂温を探し出す
のは当業者には容易であり、したがつて本発明の
装置によれば機械的に開閉する弁、間欠加熱等の
複雑な機構を用いることなく良好なホツトランナ
ー式成形を行なうことができる。また上述の間欠
加熱方式の成形装置のように樹脂通路の内部に発
熱体を配する必要がないから射出圧の減損が少な
く、また発熱体の破損等による装置の故障がな
い。また、本発明の装置に使用される加熱コイル
は自己抵抗発熱が殆どないから断線のおそれがな
く、従来のホツトランナー式成形装置に頻繁に生
じたヒーターの断線による故障が殆どない。
(実施例) 以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説
明する。
第1図において本発明の一実施例のホツトラン
ナー式射出成形装置は4つのキヤビテイ12a,
12b,12c,12dを有する金型10を備え
ている。金型10は成形機(図示せず)の固定ダ
イプレートに固定される固定側ハーフ14と移動
ダイプレートに固定される移動側ハーフ16から
なつており、移動側ハーフ16が固定側ハーフ1
4に押圧されると、すなわち金型10が閉じられ
ると両ハーフ14,16の間に前記4つのキヤビ
テイ12a〜12dが形成されるようになつてい
る。固定側ハーフ14は固定ダイプレートに取り
付けられる取付プレート18、断熱材20を挟ん
でその取付プレート18に押圧固定されているマ
ニホールドブロツク22、および支持ブロツク2
4を挟んでそのマニホールドブロツク22に押圧
固定されているキヤビテイプレート26からなつ
ている。
キヤビテイプレート26は移動側ハーフ16側
に開口する4つの凹部28a,28b,28c,
28dを備えている。この4つの凹部28a〜2
8dは移動側ハーフ16に設けられている4つの
コア17a,17b,17c,17dと共働して
前記4つのキヤビテイ12a〜12dを形成す
る。キヤビテイプレート26のマニホールドブロ
ツク側には前記4つの凹部28a〜28dとそれ
ぞれ対向するように、マニホールドブロツク側に
開口する4つの凹部30a,30b,30c,3
0dが設けられている。また固定側ハーフ14に
は成形機のノズル(図示せず)と各キヤビテイ1
2a〜12dを各凹部30a〜30dの底面にそ
れぞれ形成されたゲート孔32a〜32b,32
c,32dを介して接続する樹脂通路が形成され
ている。この樹脂通路は成形機のノズルと直接つ
なげられる所謂スプール部34aとマニホールド
ブロツク22内で4つに分岐した所謂ランナー部
34bとからなつており、そのランナー部34b
の各ゲート孔32a〜32dに隣接した部分はパ
イプ状のチツプ36a,36b,36c,36d
によつて形成されている。各チツプ36a〜36
dの周囲には加熱コイル38a,38b,38
c,38dがそれぞれ巻回されており、後に詳述
するようにこの加熱コイル38a〜38dに高周
波電流を通すと各チツプ36a〜36dが発熱す
るようになつている。前記マニホールドブロツク
22は適当な加熱手段(図示せず)によつて所望
の温度まで加熱されるようになつている。
従来のホツトランナー式射出成形装置と同様に
成形機のノズルから射出された溶融樹脂は前記樹
脂通路を通つて各キヤビテイ12a〜12d内に
充填される。通常、キヤビテイプレート26およ
び移動側ハーフ16は冷却されており、各キヤビ
テイ12a〜12d内の樹脂が冷却固化した後、
移動側ハーフ16が後退せしめられて金型が開か
れる。このときキヤビテイ12a〜12d内に形
成された製品は移動側ハーフ16のコア17a〜
17dにそれぞれ担われて固定側ハーフ14から
除去されるが、ゲート孔32a〜32d付近の樹
脂温が高過ぎると樹脂が糸を引く、所謂ゲート切
れが悪いという現象を起こしたり、あるいは型が
開いている間に樹脂通路内の溶融樹脂がゲート孔
32a〜32dから洩れ出したりするし、逆に低
過ぎるとそのゲート孔32a〜32d付近の樹脂
が固化して次のシステムにおける射出ができなく
なる。したがつてゲート孔付近の樹脂温は高過ぎ
ず、低過ぎずの臨界的な温度範囲内に維持しなけ
ればならない。
各加熱コイル38a〜38dは中継ボツクス4
0内に配されたコネクターを介して互いに直列に
高周波電力供給回路42に接続される。電力供給
回路42はAC電源からの交流を整流して直流
(脈流)に変換する整流回路44、後述する温度
制御回路52の制御の下に開閉(オン−オフ)を
繰り返すスイツチング素子46、トランス48、
そのトランス48の一次側に並列に接続されたコ
ンデンサC、およびフイルター回路50からなつ
ており、前記トランス48の二次側に前記4つの
加熱コイル38a〜38dが直列に接続されるよ
うになつている。温度制御回路52は前記各チツ
プ36a〜36dの先端部にそれぞれ接触せしめ
られて各チツプ36a〜36dの先端部の温度を
検出する4つの温度センサー54a,54b,5
4c,54dを備えている。その4つの温度セン
サー54a〜54dの出力は切換回路56によつ
て順次増巾回路58に入力され、増巾された後、
A/D変換回路60に入力される。このA/D変
換回路60によつてデジタル信号に変換された各
センサー54a〜54dからの温度情報は制御回
路62の制御の下に記憶回路64に記憶される。
制御回路62には更に設定温度入力回路66およ
び温度表示回路68が接続されている。設定温度
入力回路66は設定ダイヤル等によつて選択され
るチツプ先端部の設定温度を制御回路62に入力
する。この設定温度は制御回路62の制御の下に
記憶回路64に記憶される。制御回路62は記憶
回路64に一旦記憶されていた各温度センサー5
4a〜54dからの温度情報、すなわちその時点
での4つのチツプ38a〜38dの先端部の温度
を取り出して、演算回路70によつて4つのチツ
プ38a〜38dの先端部の温度と平均値を求
め、その平均値と前記設定温度との差を求める。
制御回路62はこの差の大きさに応じて発振回路
72を制御して発振回路72の出力信号を変化さ
せる。本実施例における電力供給回路42におい
ては周波数が所定の範囲内で低い程大きな電力が
加熱コイル38a〜38dに入るようになつてお
り、制御回路62は前記設定温度とチツプ先端部
の温度の平均値との差が大きい程低い周波数で発
振するように発振回路72を制御する。本実施例
では発振回路72は20KHz〜50KHzの間で発振す
る。この発振回路72の出力信号はドライブ回路
74によつて電流増巾されて電力供給回路42の
前記スイツチング素子46を駆動する。このスイ
ツチング素子46が発振回路72の発振周波数に
応じて開閉を繰り返すことによつて前記トランス
48の一次側に高周波電流が流れ、トランス48
の二次側に高周波電流が誘起され、トランス48
の二次側に直列に接続された前記4つの加熱コイ
ル38a〜38dに高周波電流が供給される。加
熱コイル38a〜38dに高周波電流が流れると
その加熱コイルが巻かれている各チツプ36a〜
36dが電磁誘導によつて発熱する。もちろん、
各チツプ36a〜36dは高周波誘導加熱で発熱
し得る材料で形成されている必要がある。そのよ
うな材料としては種々のものが知られているが、
当業者には明らかなように、各チツプ36a〜3
6dは高温、高圧に耐えなければならないから、
このような点も考慮して材質を選択しなければな
らない。特に高温まで加熱されても機械的強度が
大きく、透磁率が大きく、しかも透磁率の温度依
存性の小さいものが望ましい。このような材料と
しては例えば熱間金型用のSKD−61,62等
がある。前記温度制御回路52は各温度センサー
54a〜54dから入力される各チツプ36a〜
36dの先端部の実際温度の平均値と設定温度の
比較を刻々繰り返し、前者の方が後者より低い場
合には両者の差が小さくなるにつれて発振回路7
2の発振周波数を高くして行く。この発振周波数
が高くなると、トランス48の一次側に流れる電
流の周波数も高くなり、したがつて加熱コイル3
8a〜38dに供給される電流の周波数も高くな
つて結局加熱コイル38a〜38dに供給される
電力が小さくなる。すなわち、温度制御回路52
はチツプの先端部の実際の温度が設定温度より低
い場合には、その差が大きいときには大きな電力
を加熱コイル38a〜38dに供給し、実際の温
度が設定温度に近づくにつれてその供給電力をを
小さくし、それによつてチツプ先端部の実際の温
度を設定温度に収束させる。逆に実際の温度が設
定温度を上回つた場合には、その差が大きい程大
きく供給電力を減ずるようにして実際温度を設定
温度に近づける。また前記温度表示回路68はチ
ツプ先端部の実際温度、設定温度との差等を表示
する。このような高周波誘導加熱によつてチツプ
を加熱する本実施例の装置においてはチツプ36
a〜36d自体が発熱するのであるから、抵抗加
熱ヒーターからの熱伝達によつてチツプを加熱す
るのに比べて熱的レスポンスが速く、リンギング
や熱伝達に帰因する遅延なく精度良くチツプの温
度を制御することができる。
第2図は各チツプ周辺の構造をチツプ36aを
例にとつて詳細に示すものである。
第2図に示すように、チツプ36aはゲート孔
近傍の樹脂通路を形成する貫通孔80を備えたパ
イプ状の部材である。貫通孔80は先端部(ゲー
ト孔32a側)において細くなつてゲート孔32
aとほぼ同じ径を有するようになつている。チツ
プ36aの両端面には環状の突条82a,82b
が設けられている。チツプ36aはマニホールド
ブロツク22とキヤビテイプレート26の間に押
圧挾持されるようになつており、その際上記突条
82a,82bが多少変形することによつて押圧
面からの樹脂洩れを防止するようになつている。
もちろん他のシール手段例えばOリングを用いて
樹脂洩れを防止するようにしてもよい。また先端
面の突条82bはチツプ36aとキヤビテイプレ
ート26との接触面積を小さくしてチツプ36a
の先端部からキヤビテイプレート26に奪われる
熱量を小さくするのにも役立つ。チツプ36aの
先端近傍には温度センサー54aの先端を挿し込
む凹部84が設けられている。加熱コイル38a
および温度センサー54aは高周波遮へい効果を
有する金属で形成されたケース86内に収容され
ており、さらにその加熱コイル38aのリード線
88aおよび温度センサー54aのリード線88
bはケース86に一体的に接続されたシールド管
90内を通つて前記中継ボツクス40まで延びて
いる。加熱コイル38aは導電性が良く、腐食に
強い金属、例えば銀、銀の合金、銅線等の心線と
その上に被せられた絶縁被覆からなつており、チ
ツプの大きさ等に応じて通常数ターンから10数タ
ーンチツプの周囲に巻回される。チツプ36aの
後端部にはマニホールドブロツク22からの熱伝
達があり、逆にチツプ36aの先端部からはキヤ
ビテイプレート26によつて熱が奪われるため、
加熱コイル38aはできるだけチツプ36aの先
端に近い位置に巻回して先端部にコイル38aか
らの磁束が集中するようにするのが望ましい。な
お、チツプが長くて、チツプ中央部からの放熱が
大きい場合には、第3図に示すように先端部にお
いて密、中央部から後端部において疎となるよう
にコイルを巻いてもよい。なお、加熱コイル38
aがチツプ36aの外面に密着しているかどうか
はチツプ36aの先端部の温度に殆ど影響を与え
ないが、加熱コイル38aのチツプ36aの長さ
方向の位置や巻き密度はチツプ36aの先端部の
温度に大きな影響を与えるから、コイル38aは
チツプ36aの周囲に固定するのが望ましい。こ
れには耐熱性の接着剤等を使用しても良いし、第
4図に示すようにチツプ36aの外面に所望の巻
きパターンに従つて螺旋状の溝90を切つてその
溝90内にコイルを巻くようにしてもよい。
なお、金型内を通されるリード線は実用上余り
太くすることはできないが、電力供給回路からコ
イルまでの線路の表皮効果を含めた抵抗ロスをで
きるだけ小さくするために中継ボツクス40まで
のラインにはできるだけ高周波抵抗の小さい太い
導線を使用し、中継ボツクス40はできるだけ金
型に近い位置に配するのが望ましい。
なお、上記実施例においては、高周波電力供給
回路42として周波数が低くなる程供給電力が大
きくなる転流方式回路を使用したが、逆に周波数
が高くなる程供給電力が大きくなる偏向方式回路
も使用することができる。さらに前記実施例にお
いては温度制御回路52は4つのチツプ36a〜
36dの先端部の実際温度の平均値と設定温度を
比較するようになつているが、どれか1つのチツ
プの先端部の実際温度と設定温度とを比較するよ
うにしてもよい。
以上詳細に説明したように本発明の成形装置に
おいてはゲート孔付近の樹脂温を精度良く制御す
ることができ、しかもゲートバランスを良好に維
持することができ、したがつて機械的な弁、間欠
加熱等の複雑な機構を用いなくても、糸引、はな
だれ、ゲート詰まり等を起こすことなく良好なホ
ツトランナー式射出成形を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の射出成形装置を示
す概略図、第2図は第1図の装置の一部を詳細に
示す断面図、第3図は加熱コイルの巻き方の他の
例を示す図、第4図は加熱コイルの固定方法の一
例を示す図である。 12a〜12d……キヤビテイ、32a〜32
d……ゲート孔、36a〜36d……チツプ、3
8a〜38d……加熱コイル、42……高周波電
力供給回路、52……温度制御回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 固定側ハーフと移動側ハーフとからなり、両
    ハーフを閉じたときに形成される複数のキヤビテ
    イと、その各キヤビテイと成形機のノズルとを接
    続し、各キヤビテイに開口したゲート孔から各キ
    ヤビテイ内に溶融した樹脂を供給する樹脂通路と
    を備えた金型、および その金型の前記樹脂通路を加熱してその樹脂通
    路内の樹脂を溶融状態に保つ加熱手段、 からなるホツトランナー式射出成形装置におい
    て、 前記樹脂通路の少なくとも各ゲート孔近傍の部
    分が、高周波誘導加熱で加熱し得る材料で形成さ
    れたパイプ状部材によつて形成されており、前記
    加熱手段がその各パイプ状部材の周囲に巻回さ
    れ、互いに直列に接続された複数の高周波誘導加
    熱コイル、その高周波誘導加熱コイルに高周波電
    力を供給する高周波電力供給手段、およびその高
    周波電力供給手段から前記高周波誘導加熱コイル
    に供給される電力を制御して前記パイプ状部材の
    温度を所望の値に制御する温度制御手段を備えて
    いることを特徴とする成形装置。 2 前記高周波電力供給手段によつて前記高周波
    加熱コイルに供給される高周波電力の周波数が
    20KHz〜50KHzであることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の成形装置。 3 前記各高周波誘導加熱コイルが前記各パイプ
    状部材の周囲に前記ゲート孔に近い部分に密に巻
    かれていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の成形装置。 4 前記各高周波誘導加熱コイルがその長さの中
    央部において疎、先端部において密に巻かれてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の
    成形装置。 5 前記各高周波誘導加熱コイルが前記パイプ状
    部材の周囲に形成された螺旋溝内に固定されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項から第
    4項のいずれか1項記載の成形装置。
JP3712184A 1984-02-28 1984-02-28 ホットランナ−式射出成形装置 Pending JPS60180811A (ja)

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