JPH0359944B2 - - Google Patents

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JPH0359944B2
JPH0359944B2 JP59112016A JP11201684A JPH0359944B2 JP H0359944 B2 JPH0359944 B2 JP H0359944B2 JP 59112016 A JP59112016 A JP 59112016A JP 11201684 A JP11201684 A JP 11201684A JP H0359944 B2 JPH0359944 B2 JP H0359944B2
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JP
Japan
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coating composition
tert
weight
acrylic polyol
acrylic
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JP59112016A
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JPS60255861A (ja
Inventor
Katsukazu Nakajima
Itaru Kajama
Yoshifumi Oohama
Shinji Mitsumune
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は、新規な被覆用組成物に関し、さらに
詳しくは、tert−ブチルアクリレートおよび/ま
たはtert−ブチルメタクリレートを有効成分とす
るアクリルポリオールと、ポリイソシアネート化
合物とをビヒクルの主成分とする、特に速乾性で
再塗装間隔が大幅に短縮される被覆用組成物に関
する。 <従来の技術及び発明が解決しようとする問題点
> 従来、自動車やオートバイのプラスチツク部品
をはじめ、自動車、バス、電車、産業機械、建造
物、構築物、木製及び鋼製家具などの塗装、補修
に際して、アクリルウレタン塗料がよく用いられ
ているが、従来の塗料は種々の欠陥を有してお
り、これらの改良が強く望まれていた。 例えば、従来の塗料は乾燥性が悪いため、全面
あるいは部分的に再塗装する場合に、長時間乾燥
させてから再塗装することが必要で、そのために
塗装を完成させるまでに長時間を要した。 強制乾燥した場合でも、再塗装するためには一
晩以上の乾燥が必要であつた。 これを改良するために、ニトロセルロースやセ
ルロースアセテートブチレートを大量に添加する
ことが知られているが、ニトロセルロースを大量
に添加した塗料は、屋外曝露中に黄変やワレを生
じやすく、またセルロースアセテートブチレート
を大量に添加した場合、光沢及び塗り肌が悪くな
りやすいなどの欠点があつた。 <問題点を解決するための手段> そこで、本発明者らは上記した状況にかんがみ
て、常温乾燥又は強制乾燥において速やかに硬化
し、長時間の乾燥時間を必要とせず、ぐに再塗装
してもチヂミやリフテイングを起こさず、しかも
耐久性が良好で長時間屋外に曝露しても光沢の保
持性が良く黄変度が少なく、さらに耐水性、付着
性、耐ガソリン性、耐候性、耐薬品性、耐溶剤性
などに優れ、自動車やオートバイのプラスチツク
部品などの最高級仕上がりを必要とする塗装をも
可能とするような、被覆用組成物を開発する目的
で鋭意研究を行なつた結果、tert−ブチルアクリ
レートおよび/またはtert−ブチルメタクリレー
トを有効成分とするアクリルポリアールを用い、
ポリイソシアネート化合物と組み合わせることに
より、上記目的を達成できることを見いだし、本
発明を完成した。 かくして本発明に従えば、 [](a) tert−ブチルアクリレートおよび/また
はtert−ブチルメタクリレートの少なくとも
1種の20〜97重量% (b) 水酸基を含有する官能性ビニルモノマーの
少なくとも1種の3〜30重量% (c) これらのビニルモノマーと共重合可能なビ
ニルモノマーの0〜77重量% からなるビニルモノマー混合物を共重合させて
得られる枝分れしたアルキル基を含有するアク
リルポリオールと [] ポリイソシアネート化合物 とをビヒクルの主成分とすることを特徴とする被
覆用組成物が提供される。 以下、本発明の被覆用組成物についてさらに詳
細に説明する。 (a) 本発明に用いられるtert−ブチルアクリレー
ト、tert−ブチルメタクリレートは、それぞれ
単独で用いても良く、また双方を組み合わせて
使用しても良良い。 これらのtert−ブチルアクリレート、tert−
ブチルメタクリレートは、それを使用して得ら
れる塗膜の硬度と可撓性とのバランスの面から
見て特に優れており、本発明の特徴をなす部分
である。 (b) 本発明に用いられる水酸基を含有する官能性
ビニルモノマーーとしては、例えば、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアク
リレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート
などのアクリル酸又はメタクリル酸の炭素原子
数2〜18個のヒドロキシアルキルエステル;N
−メチロールアクリルアミド、N−メチロール
メタクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアク
リルアミド、N−ヒドロキシエチルメタクリル
アミド、N,N−ジヒドロキシエチルアクリル
アミド、N,N−ジヒドロキシエチルメタクリ
ルアミドなどのアクリル酸又はメタクリル酸の
モノー若しくはジーの炭素原子数1〜12個のヒ
ドロキシアルキルアミド; 一般式HO−(AO)n−H (式中、AOは炭素原子数2〜4個のオキシ
アルキレン基を示し、ホモ型、ランダム型、ブ
ロツク型を含む。nは1〜20の整数である。) で示されるグリコールとアクリル酸又はメタク
リル酸とのエステル化合物などが挙げられる。 これらは単独で又は2種以上を組み合わせて
使用することができるが、中でも2−ヒドロキ
シエチルメタクリレートが特に好適である。 (c) 上述のビニルモノマーと共重合可能な他のビ
ニルモノマーとしては、ラジカル重合性のα、
β−エチレン性不飽和結合を1個又は2個、好
ましくは1個のみ含有する化合物が好適で、例
えば、下記(A)〜(D)に記載されたような化合物で
ある。 (A) スチレン、ビニルトルエン、p−メチルスチ
レンのようなビニル芳香族化合物、あるいは酢
酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニト
リルのような他のビニルモノマー (B) メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタ
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレート、ラウリルアクリ
レート、ラウリルメタクリレート、ステアリル
アクリレート、ステアリルメタクリレートなど
のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素原子数1
〜24個のアルキル又はシクロアルキルエステル (C) アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メ
チルアクリルアミド、N−メチルメタクリルア
ミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,
N−ジメチルメタクリルアミドのようなアクリ
ル又はメタクリルアミド (D) グリシジルアクリレート、グリシジルメタク
リレートのようなグリシジル基含有ビニルモノ
マー これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使
用することができるが、中でもスチレン及びアク
リル酸又はメタクリル酸の炭素原子数1〜8個の
アルキルエステルが特に好適である。 本発明に従い、これら共重合可能な(a)、(b)、(c)
3種のビニルモノマーを組み合わせて使用する場
合、(a)のtert−ブチルアクリレートおよび/また
はtert−ブチルメタクリレートは、ビニルモノマ
ー混合物の重量を基準にして20〜97重量%、好ま
しくは30〜90重量%を占めることができる。この
割合が20重量%未満であると、形成される塗膜の
再塗装性が悪くなり、一方97重量%を超えると、
必然的に(b)の水酸基を含有する官能性ビニルモノ
マーが3重量%未満となるので好ましくない。 また、(b)の水酸基を含有する官能性ビニルモノ
マーは3〜30重量%、好ましくは5〜25重量%を
占めることができる。この割合が3重量%未満で
あると、形成される塗膜の架橋反応が不十分とな
るので、耐ガソリン性、耐溶剤性、耐薬品性、耐
水性などが低下し、一方30重量%を超えると、塗
膜の硬度が低下し、さらにコスト的にも不利とな
る。 さらに、上記の(a)、(b)のビニルモノマーの占め
る割合に伴つて、残りの0〜77重量%、好ましく
は0〜65重量%を、(c)のこれらのビニルモノマー
と共重合可能な他のビニルモノマーとすることが
できる。 本発明においては、アクリルポリオール中に水
酸基を導入することが必要で、(a)のtert−ブチル
アクリレートおよび/またはtert−ブチルメタク
リレートと共重合せしめられるビニルモノマーの
少なくとも1種は、水酸基を含有する官能性ビニ
ルモノマーであり、これによつてアクリルポリオ
ール中に水酸基を導入することができる。 また、本発明では、上記(a)、(b)、(c)3種のビニ
ルモノマー混合物に、相溶性、顔料分散性、付着
性などを向上させる目的で、カルボキシル基含有
ビニルモノマーを併用することができる。 このカルボキシル基含有ビニルモノマーとして
は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、無水マ
レイン酸、フマル酸、メサコン酸、シトラコン
酸、イタコン酸などの炭素原子数3〜6個の不飽
和脂肪族の一若しくは二塩基酸が好適である。こ
のカルボキシル基含有ビニルモノマーの使用量
は、前記(c)の(a)、(b)のビニルモノマーと共重合可
能な他のビニルモノマーの占める割合0〜77重量
%のうちで、5重量%以下、好ましくは0.3〜2
重量%であつて、5重量%を超えると耐水性、貯
蔵安定性などが低下する。 本発明において、ビヒクルの主成分の一つとし
て用いるアクリルポリオールは、前記のビニルモ
ノマー混合物を共重合させることによつて得られ
る。この共重合は、ラジカル重合開始剤の存在下
で、溶液重合法によつて行なうのが有利である。 ラジカル重合開始剤としては、有機過酸化物タ
イプのもの、例えば、過酸化ベンゾイルなどのジ
アシルパーオキシド系重合開始剤、ジクミルパー
オキサイドなどのジアルキルパーオキサイド系重
合開始剤、tert−ブチルパーオキシオクトエート
やtert−ブチルパーオキシベンゾエートなどのパ
ーオキシエステル系重合開始剤が好適に使用さ
れ、その他、ケトンパーオキサイド系、パーオキ
シケタール素、ハイドロパーオキサイド系、パー
オキシジカーボネート系、パーオキシエステル系
の重合開始剤もまた使用できる。 これらの重合開始剤はそれぞれ単独で、あるい
は2種以上併用して重合反応系に添加されるが、
中でも過酸化ベンゾイル、tert−ブチルパーオキ
シオクトエート、tert−ブチルパーオキシベンゾ
エートが好適である。 さらに、上記の有機過酸化物タイプのものに加
えて、アゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ
系重合開始剤を使用しても良い。 溶液重合に用い得る溶剤としては、例えば、ト
ルエンやキシレンのようなアルキルベンゼン誘導
体;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢
酸アミル、酢酸メトキシブチル、アセト酢酸メチ
ル、アセト酢酸エチル、酢酸メチルセロソルブ、
セロソルブアセテートなどの酢酸エステル系溶
剤;ジオキサン、エチレングリコールジエチルエ
ーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、
ジエチレングリコールジエチルエーテルなどのエ
ーテル系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトンのようなケトン系溶剤な
どが挙げられ、これらを単独で、又は2種以上混
合して使用し得る。 また、重合温度は、一般に約50〜200℃、好ま
しくは約80〜150℃である。 なお、本発明においては、、配合したビニルモ
ノマー混合物がすべて共重合していることが望ま
しいが、少量のビニルモノマー混合物が未反応の
ままアクリルポリオール中に残存していても特に
支障はない。 本発明は被覆用組成物において、前記アクリル
ポリオールに対する硬化剤として作用すると、ヒ
ビクルの主成分の一つであるポリイソシアネート
化合物は、それ自体公知のの化合物であつて、1
分子中にイソシアネート基を2個以上、好ましく
は2個又は3個有する化合物である。 その例としては、(1)ジ又はトリイソシアネート
化合物、(2)ジ又はトリイソシアネート化合物と活
性水素含有化合物とを反応せしめてなる1分子中
に2個以上、好ましくは2個又は3個の末端イソ
シアネート基を有するイソシアネート付加物及び
(3)ジ又はトリイソシアネート化合物のイソシアネ
ート基同志を反応せしめてなる1分中に2個以上
の末端イソシアネート基を有するイソシアネート
反応物などが挙げられる。 上記(1)に属するジ又はトリイソシアネート化合
物としては、例えば、トリレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、ナフチレンジ
イソシアネート、ジフエニルメタンジイソシアネ
ート、トリフエニルメタントリイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、リジンジイソシアネート、水添
トリレンジイソシアネート、水添ジフエニルメタ
ンジイソシアネートなどの芳香族系、脂肪族系及
び脂環式系イソシアネートなどがある。 上記(2)に属するイソシアネート付加物の製造に
用いられる活性水素含有化合物としては、例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、トリメチロールプロパン、エチレンジアミ
ン、水、ポリエステルポリオールなどが挙げら
れ、これらの活性水素含有化合物とジ又はトリイ
ソシアネート化合物との付加反応は公知の方法に
よつて行なうことができる。 上記(3)に属するイソシアネート反応物における
イソシアネート基同志の反応としては、例えば、 トリマー型のイソシアヌレート (式中、Rは炭化水素基である) ダイマー型のウレチジオン (式中、Rは炭化水素基である) などがある。 上記(1)〜(3)に属するそれぞれのポリイソシアネ
ート化合物は、単独で又は2種以上を組み合わせ
て使用することができるが、これらのうちでは上
記(2)及び(3)に属するイソシアネート付加物及びイ
ソシアネート反応物を用いることが、毒性が少な
いこと及びアクリルポリオールとの硬化反応が適
度に進行することなどの理由により好ましい。 その中でも特に、ヘキサメチレンジイソシアネ
ートと水又は多価アルコールとの付加物やイソシ
アネート基同志の反応によるイソシアヌレート
が、毒性が少なく塗装作業性に優れており、ま
た、耐熱性、耐候性にも優れているので好適であ
る。 本発明の被覆用組成物は、前述のアクリルポリ
オール及びポリイソシアネート化合物を、必要に
応じて適当な溶剤の存在下に混合することにより
調製することができる。 この際、アクリルポリオールとポリイソシアネ
ート化合物との混合割合は、アクリルポリオール
に含まれる水酸基1モル当り、ポリイソシアネー
ト化合物に含まれるイソシアネート基が0.2〜2.0
モル、好ましくは0.5〜1.5モルの範囲内である。 イソシアネート基が0.2モル未満の場合には、
形成される塗膜の硬化性が十分でなく、耐ガソリ
ン性、耐溶剤性、耐薬品性などが低下し、また、
2.0モルを超える場合には、アクリルポリオール
とポリイソシアネート化合物との硬化(架橋)反
応が急激に起こり、しかも、過剰のイソシアネー
ト基がそのまま残存したり空気中の水分と反応し
たりするので、設計どおりの性能を得ることが難
しく、いずれも好ましくない。 ただ、再塗装間隔についていえば、概してイソ
シアネート基の少ない方が短くすることができ
る。 また、アクリルポリオールには、他の樹脂との
相溶性を良くし、さらに塗膜の仕上がり外観の向
上、物理的及び化学的性質の向上、コストの低減
などの目的で、塗料に通常使用されている他の塗
料用樹脂、例えばアクリル樹脂、繊維素誘導体、
アクリル変性ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、
エポキシ樹脂、シリコン樹脂、フツ素樹脂などを
含ませることができる。 かかる塗料用樹脂は、一般に、アクリルポリオ
ールに対し約20重量%までの量で加えることがで
きる。 これらの塗料用樹脂には、ポリイソシアネート
化合物のイソシアネート基と反応する水酸基が含
まれていても差し支えないが、その場合には、ポ
リイソシアネート化合物の前記の配合割合は、ア
クリルポリオール及び塗料用樹脂に含まれる水酸
基の合計量の1モルを基準として計算する。 さらに、本発明の被覆用組成物には、必要に応
じて、通常の任意の塗料用有機溶剤を使用するこ
とができるが、この組成物のイソシアネート基の
反応を有効に進めるという観点から水酸基を有し
ない有機溶剤を用いることが望ましい。 例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、ある
いはシクロヘキサノンなどのケトン系溶剤;酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチ
ル、酢酸アミル、酢酸メトキシブチル、酢酸エチ
レングリコールモノエチルエーテル(酢酸セロソ
ルブ)、ブチルセロソルブアセテートなどのエス
テル系溶剤などを真溶剤とし、ヘプタン、オクタ
ン、メチルシクロヘキサン、トルエン、キシレン
などの炭化水素系溶剤を助溶剤として用いるのが
良い。これらの真溶剤の使用量は、全溶剤中の約
30〜50重量%であることが好ましい。 なお、本発明の被覆用組成物には、必要に応じ
て、着色剤(例:酸化チタン、カーボンブラツ
ク、べんがら、フタロシアニンブルー、ベンジジ
ンエローなどの無機又は有機系着色剤)、体質顔
料(例:タルク、マイカ、クレー、炭酸カルシウ
ムなど)、メタリツク顔料(例:アルミニウム粉
末、銅粉などの金属粉末など)などを単独で又は
組み合わせて含ませることができる。 本発明の被覆用組成物に上記の各成分を添加す
るには、通常の方法で混合、分散させればよい。 本発明の被覆用組成物においては、その中のポ
リイソシアネート化合物は、アクリルポリオール
と常温で容易に反応し硬化させるので、これらの
両成分をあらかじめ分けておき、必要に応じて前
記の他の塗料用樹脂、溶剤、各種添加剤、顔料な
どを両成分のいずれか一方又は両方に混合、分散
させたのち、塗装直前に両成分を混合し、粘度を
約10〜60秒(フオードカツプN0.4,20℃)に調
整したのち、塗装に供するいわゆる二液形とする
ことが望ましい。 この場合、塗装直前とは、塗装時を基準にし
て、それより逆上つて3日以内、好ましくは1日
以内の期間を指す。 このようにして塗装した塗膜の指触乾燥は20℃
で約5〜20分、硬化乾燥は同温度で約20〜60分程
度であるが、必要により約120℃以下の温度、好
ましくは60〜100℃の温度に加熱して強制乾燥す
ることもできる。この二液形塗料は常温でもすみ
やかに硬化するので、加熱することが困難又は不
可能な被塗物に適用することが好ましい。 本発明の被覆用組成物の塗装は、常法に従つ
て、例えばエアスプレー、エアレススプレー、静
電塗装、ハケ塗り、ローラー塗装、浸漬塗装など
により行なうことができ、その際の塗装膜厚は乾
燥膜厚で約5〜100μの範囲とすることが好まし
い。 本発明の被覆用組成物が使用できる被塗物には
特に制限がなく、各種材料の被覆のために使用す
ることができ、例えば金属(鉄、アルミニウム、
これらを含む合金など)、木、ガラス、プラスチ
ツク、有機又は無機質塗膜を施した基材などが挙
げられる。 <発明の効果> 本発明の被覆用組成物の特徴は、前述したとお
り、枝分れしたアルキル基を含有するアクリルポ
リオールと、ポリイソシアネート化合物とを組み
合わせて用いたところにあり、その結果、以下に
述べるような優れた技術的効果を達成することが
できたものである。 まず、本発明の被覆用組成物は、アクリルポリ
オールを含有するためにアクリル−ウレタン樹脂
塗料のもつ特徴を有している。すなわち、プラス
チツクなどの温度を上げにくい被塗物への塗装を
可能にする低温硬化性、自動車やオートバイの外
部用塗料として用いることができる優れた仕上が
り外観、耐候性、耐ガソリン性などの他の種類の
塗料では得られない特徴を持つている。 その上、枝分れしたアルキル基を含有するアク
リルポリオールを用いることによつて、従来のア
クリル−ウレタン樹脂塗料の大きな欠点であつた
再塗装が可能になるまでの時間を大幅に短縮する
ことができたのである。 このように、本発明の被覆用組成物は、低温で
乾燥させることができる塗料であり、得られた塗
膜の仕上がり外観、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性
などが非常に優れており、2トーン仕上げや補修
のための再塗装間隔が非常に短いという実用性の
高い塗料である。 <実施例等> 以下、製造例、実施例及び比較例によつて本発
明をさらに詳しく説明るが、本発明はこれらの製
造例、実施例に限定されるものではない。 なお、部及び%はすべて重量部及び重量%を示
す。 製造例 1 下記配合に従い、枝分れしたアルキル基を含有
するアクリルポリオールを製造した 反応溶媒 キシレン 20部 ビニルモノマー混合物 tert−ブチルメタクリレート 35部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 7.5部 メチルメタクリレート 7部 アクリル酸 0.5部 重合開始剤 過酸化ベンゾイル 2部 希釈溶媒トルエン 13部 酢酸エチル 15部 合計 100部 まず温度計、撹拌機、還流冷却器及び滴下ロー
トを備えた四つ口フラスコに反応溶媒を仕込み、
窒素ガス雰囲気下で加熱して30分間〜1時間で
135℃まで昇温した。 次にビニルモノマー混合物と重合開始剤との混
合物を2時間にわたつて滴下し、滴下終了後、さ
らに135〜140℃に保つたまま2時間撹拌を続け
た。 反応終了後、希釈溶媒2種を加えて、不揮発分
50%の枝分れしたアルキル基を含有するアクリル
ポリオールAを得た。 このものは無色透明であつた。 製造例 2〜15 製造例1において、ビニルモノマー混合物の配
合を表−1に示すように変えた以外は、製造例1
に準じて行ない、不揮発分50%のアクリルポリオ
ールB〜Oを製造した。 これらのアクリルポリオールのうちJ〜Oは比
較試験用であり、中でもNは枝分れしたアルキル
基を含有しないアクリルポリオールである。
【表】
【表】 実施例 1 製造例1で得たアクリルポリオールA85部に酢
酸エチル10部を添加し、デイスパーで5分間撹拌
した後、徐々にセルロースアセテートブチレート
(イーストマンコダツク社製EAB−551−02)30
%溶液5部を添加混合して100部とした。 さらにヘキサメチレンジイソシアネート(バイ
エル社製デスモジユールN−75)12.5部を添加混
合した後、希釈溶剤(キシレン/酢酸エチル/酢
酸イソブチル=1/1/1)を加え、温度20℃
で、粘度18秒(フオードカツプN0.4)になるよ
うに調整して本発明の被覆用組成物を得た。 実施例2〜15、比較例1〜8 実施例1において、各成分の配合を表−2、表
−3に示すように変えた以外は、実施例1に準じ
て行ない、実施例2〜15及び比較例1〜8の被覆
用組成物を得た。
【表】
【表】
【表】
【表】 次に実施例1〜15及び比較例1〜8で得た被覆
用組成物について、各種の性能試験を行ないその
結果を表−4及び表−5に示した。 表−4及び表−5における各試験項目の試験方
法は次のとおりである。 (1) 再塗装性 ABS樹脂板上に、被覆用組成物を乾燥膜厚
が10〜30μになるようにエアスプレーで傾斜塗
りし、65℃で30分間乾燥させる。その後、温度
20℃、湿度70%で30分間放置し、塗膜上に同じ
被覆用組成物を乾燥膜厚が40μになるようにエ
アスプレーで塗布し、65℃で30分間乾燥させ乾
燥後の塗面状態を調べる。 (2) 塗膜外観 ABS樹脂板の表面をイソプロピルアルコー
ルで脱脂して、被覆用組成物を乾燥膜厚が30μ
になるようにエアスプレーで塗布し、65℃で30
分間乾燥させる。その後、温度20℃、湿度70%
で24時間放置し、塗板の塗面状態を目視判定す
る。 (3) 光沢 上記(2)と同様にして作製した塗板の60度鏡面
光沢度を測定する。 (4) 密着性 上記(2)と同様にして作製した塗板上に、鋭利
なナイフで1mm角100目の線を入れ(ゴバン目
試験)、粘着テープ(ニチバン)ではく離試験
を行なう。 (5) 鉛筆硬度 上記(2)と同様にして作製した塗板上に、先が
平らに削られた鉛筆(三菱ユニ)を45゜の角度
で押し付け、塗膜の破れた鉛筆の硬度より1ラ
ンク下の硬度をもつて鉛筆硬度とする。 (6) 耐水性 上記(2)と同様にして作製した塗板を、50℃の
温度に24時間浸漬後、塗面状態を調べる。 (7) 耐ガソリン性 上記(2)と同様にして作製した塗板を、日石レ
ギユラーガソリンに20℃で7時間浸漬後、塗面
状態を調べる。 (8) 耐酸性 上記(2)と同様にして作製した塗板を、
1NH2SO4水溶液に20℃で7時間浸漬後、塗面
状態を調べる。 (9) 耐アルカリ性 上記(2)と同様にして作製した塗板を、2%
NaOH水溶液に20℃で7時間浸漬後、塗面状
態を調べる。 (10) 促進耐候性 上記(2)と同様にして作製した塗板を、サンシ
ヤインウエザオメーター(JIS K−5400)によ
り400時間試験した結果を示す。 (11) ポツトライフ 被覆用組成物を温度20℃、湿度70%で、粘度
18秒(フオードカツプNo..4)になるように希
釈溶剤で希釈する。その後、同状態で放置し粘
度が23秒になるまでの時間を計測する。その時
間が4時間以上であれば、合格とし、4時間未
満であれば不合格とする。不合格の場合は実時
間を記す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 [](a) tert−ブチルアクリレートおよび/
    またはtert−ブチルメタクリレートの20〜97
    重量% (b) 水酸基を含有する官能性ビニルモノマーの
    少なくとも1種の3〜30重量% (c) これらのビニルモノマーと共重合可能な他
    のビニルモノマーの0〜77重量%からなるビ
    ニルモノマー混合物を共重合させて得られる
    枝分れしたアルキル基を含有するアクリルポ
    リオールと [] ポリイソシアネート化合物 とをビヒクルの主成分とする被覆用組成物。 2 共重合を50〜200℃の温度における溶液重合
    によつて行なう特許請求の範囲第1項記載の被覆
    用組成物。 3 枝分れしたアルキル基を含有するアクリルポ
    リオールとポリイソシアネート化合物との混合割
    合が、前者に含まれる水酸基1モル当たり後者の
    イソシアネート基が0.2〜2.0モルの範囲である特
    許請求の範囲第1項又は第2項記載の被覆用組成
    物。
JP11201684A 1984-05-31 1984-05-31 被覆用組成物 Granted JPS60255861A (ja)

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