JPH0128784B2 - - Google Patents

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JPH0128784B2
JPH0128784B2 JP56185872A JP18587281A JPH0128784B2 JP H0128784 B2 JPH0128784 B2 JP H0128784B2 JP 56185872 A JP56185872 A JP 56185872A JP 18587281 A JP18587281 A JP 18587281A JP H0128784 B2 JPH0128784 B2 JP H0128784B2
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coating film
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weight
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JP56185872A
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Akira Endo
Hidesato Nishama
Hiroyuki Kamigaki
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Arakawa Chemical Industries Ltd
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Arakawa Chemical Industries Ltd
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【発明の詳細な説明】
本発明は新規な金属用被覆組成物に関する。さ
らに詳しくは、本発明は一液型でかつ性能のすぐ
れた塗膜を与える金属用被覆組成物に関する。 従来、金属補修、建材、船舶、橋梁などの塗装
に際しては、これら被塗装物の形状の複雑さや塗
装面積の広さなどの点から、主として自然乾燥型
または強制乾燥型の塗料が使用されている。 それら塗料の公知のものとしては、たとえば(1)
常温で酸化重合する油変性アルキド樹脂を用いて
いるもの、(2)溶剤揮発により塗膜形成する熱可塑
性アクリル樹脂を用いているもの、(3)前記(1)また
は(2)にニトロセルロースまたはセルロースアセテ
ートブチレートなどの繊維素誘導体を混合して乾
燥性を向上せしめたもの(いわゆるラツカー)、
(4)速乾燥性および酸化重合性を併せ有するビニル
アルキド樹脂またはウレタン化アルキド樹脂を用
いているもの、(5)二液を混合し常温でウレタン化
反応させる二液型ウレタン樹脂を用いているもの
などがあげられる。 それら公知の塗料の中でも、とくに金属補修用
または建材用としては、前記(3)のラツカーまたは
(5)の二液型ウレタン樹脂塗料が広く用いられてい
る。 一般的なラツカーはアクリル樹脂と繊維素誘導
体にフタル酸エステルまたはリン酸エステルなど
の低分子量可塑剤を混合してなる組成物である。
該可塑剤はラツカーの塗膜性能に大きく影響を及
ぼすものであるが、可撓性、密着性などのいずれ
の性能をも同時に満足するラツカーを与える可塑
剤はえられていない。 耐候性、耐溶剤性、耐薬品性などにすぐれた塗
膜を与えるものとして、二液型アクリルウレタン
塗料があるが、それらは第1液(主剤)と第2液
(硬化剤)の混合や混合後のポツトライフの問題
など作業上の取り扱いが煩雑であり、さらにはそ
の硬化剤中に含有される未反応イソシアネートに
よる毒性についても無視できず、したがつて環境
衛生上からも好ましからざる問題点がある。 本発明者らはそれら従来の問題を克服すべく鋭
意研究を重ねた結果、通常のアクリルラツカーに
おいて(i)その低分子量可塑剤を高分子可塑剤、す
なわち特定のアルキド樹脂に代え、(ii)ビニル重合
体および前記高分子可塑剤とセルロースアセテー
トブチレートの相溶性を改良するために特定イソ
シアナート化合物を反応させることにより、速乾
性などのアクリルラツカーの特徴と耐候性、耐溶
媒性、耐薬品性、密着性などの二液性アクリルウ
レタン塗料の特徴の両者を併せ有する一液型常温
乾燥性の金属用被覆組成物がえられることを見出
し、本発明を完成するにいたつた。 すなわち本発明は、 (A) 水酸基価が20〜130でありかつ酸価が10〜70
のビニル重合体(以下、成分(A)という)、 (B) 油長が5〜70%でありかつ水酸基価が20〜
200であるアルキド樹脂(以下、成分(B)という) (C) セルロースアセテートブチレート(以下成分
(C)という)、および (D) 脂肪族ジイソシアネート類および/または脂
環式ジイソシアネート類(以下、成分(D)とい
う) を反応させてえられる変性樹脂を樹脂成分として
含有することを特徴とする常温乾燥一液型の金属
用被覆組成物に関する。 本発明にかかわる変性樹脂は、互いに相溶性の
乏しい(A)成分、(B)成分および(C)成分中の水酸基が
(D)成分中のイソシアネート基と反応してウレタン
結合することによりえられるものであり、透明で
均質な樹脂である。 本発明の組成物は、該変性樹脂に、必要に応じ
て顔料、充填材、金属ドライヤーなどを適宜添加
して塗料化される。 (A)成分は前記特定範囲、すなわち水酸基価が20
〜130でありかつ酸価が10〜70の範囲のビニル重
合体であるが、より好ましくは水酸基価が30〜
120でありかつ酸価が20〜60の範囲のアクリル系
重合体またはアクリル−スチレン系重合体が適当
である。 (A)成分として水酸基価が20未満のものを用いる
と(D)成分との反応点(水酸基)が少ないため所望
の透明均質な変性樹脂をうることができず、相溶
性に乏しい不均一な単なる混合物の状態となり、
本発明の目的を達しえなくなる。また水酸基価が
130よりも高いものを用いると、えられる変性樹
脂の耐水性および耐アルカリ性が低下してしま
い、好ましくない。 (A)成分のビニル重合体は水酸基を有するビニル
モノマー、カルボキシル基を有するビニルモノマ
ーおよびそれらと共重合しうるその他のビニルモ
ノマーを原料として公知の重合法(たとえば溶液
重合法)によつて製造することができる。 水酸基を有するビニルモノマーの具体例として
は、たとえば2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ
プロピルメタクリレートなどがあげられ、その使
用量は目的の重合体が20〜130、好ましくは30〜
120の水酸基価となる範囲である。 カルボキシル基を有するビニルモノマーの具体
例としては、たとえばアクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸などがあげられ、その使用量は目
的の重合体が10〜70、好ましくは20〜60の酸価と
なる範囲である。これらのカルボキシル基を有す
るビニルモノマーは、最終製品の塗膜に耐溶媒
性、密着性を付与するためには不可欠である。 (A)成分の重合体の製造に用いるその他のビニル
モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエンなどの重合性芳香族炭化水素
化合物、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、ラウリルアクリレートなどのアクリ
ル酸エステル類およびメチルメタクリレート、エ
チルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2
−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタ
クリレートなどのメタクリル酸エステル類よりな
る群から選ばれた1種または2種以上が好まし
い。 その使用量は、本発明の組成物からえられる塗
膜の硬度が充分満足しうる値となるようにビニル
重合体のガラス転移温度を考慮して決定される。 これら単量体の重合反応は通常溶媒の存在下に
100〜160℃の温度で適当な重合開始剤(たとえば
ジ−(t−ブチル)−パーオキサイド、t−ブチル
パーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシ
アセテートなど)を用い、4〜10時間で行なわれ
る。 (B)成分のアルキド樹脂は多塩基酸、多価アルコ
ールおよび高級脂肪酸を反応させる公知の方法に
よつてうることができる。 かかる多塩基酸としてはオルトフタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、トリメツト酸、テトラ
ヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、エンド
メチレンテトラヒドロフタル酸、マロン酸、コハ
ク酸、マレイン酸、フマル酸、アジピン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、ドデセニルコハク酸また
はそれらの酸無水物が具体例としてあげられ、そ
れらの1種または2種以上を選択して使用する。 また多価アルコールとしてはエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、ブチレングリコール、ペンタン−1,5
−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、トリメチロー
ルエタン、ヘキサントリオールまたはペンタエリ
スリトールなどがあげられ、それらの1種または
2種以上を選択して使用する。 さらに高級脂肪酸としては、炭素数10〜26、好
ましくは12〜20の飽和または不飽和のものが用い
られ、その具体例としてはラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、リノール酸、カージユラE(シエル化学(株)製
の合成脂肪酸)などの単品や天然油脂(たとえば
ヤシ油、脱水ヒマシ油、アマニ油、大豆油、綿実
油、サフラワー油、ヌカ油など)に含まれる脂肪
酸混合物などがあげられる。また天然油脂をその
ままで使用することも可能である。 本発明の組成物からえられる塗膜は耐溶剤性お
よび耐候性にすぐれるものであるが、耐溶剤性を
重視するばあいには、前記脂肪酸のうち不飽和度
の高いものを選択すればよく、また耐候性を重視
するばあいには主として飽和のものを使用すれば
よい。 多塩基酸、多価アルコールおよび高級脂肪酸
(または油脂)の反応は、通常160〜280℃の温度
で目的のアルキド樹脂の酸価が40以下、好ましく
は30以下となるように行なわれ、脂肪酸をエステ
ル化する方法または油脂をエステル交換する方法
のいずれの方法であつてもよい。また各原料の使
用割合は、用いる原料の種類により異なるが、生
成するアルキド樹脂の水酸基価が20〜200、好ま
しくは30〜190でありかつ油長が5〜70%、好ま
しくは10〜60%となるように適宜選択しなければ
ならない。水酸基価が20未満であると(D)成分との
反応性が低下するため、目的の組成物は不均一と
なり、一方200よりも高いと耐水性および速乾燥
性が低下するため好ましくない。また油長が5%
未満であると目的の組成物は、常温での硬化性が
乏しく、塗膜の熱軟化が生じたり、塗料とする際
の顔料分散性や耐溶媒性が低下したりする。一
方、油長が70%よりも高いばあいには、目的の組
成物の塗膜硬度、耐候性および速乾燥性が低下す
る。 本発明に用いる(C)成分、すなわちセルロースア
セテートブチレートは、ASTM規格D−817−65
の規定濃度液の粘度が、ASTM規格D−1343−
56にもとづく落球式粘度計を用いて測定したとき
0.01〜1秒の値を示すものが適当である。1秒よ
りも粘度の高いものを用いたばあい、目的の組成
物からえられる塗膜の透明度が低下したり、変性
樹脂((A)〜(D)成分の反応生成物樹脂)を塗料化す
る際に高粘度となつて使用し難くなる。かかる高
粘度化したものを使用に供するばあい、さらに溶
剤などで希釈して粘度を下げて用いることもでき
るが、固形分含有率が低下してしまう。また粘度
が0.01秒未満のものを用いると目的の速成物の速
乾燥性やえられる塗膜の耐溶媒性が充分でなくな
る。 かかるセルロースアセテートブチレートとして
は、たとえばCAB551−0.2、CAB551−0.5(いず
れも米国イーストマンコダツク社製)などがあげ
られる。 (D)成分の脂肪族ジイソシアネート類および/ま
たは脂環式ジイソシアネート類としてはヘキサメ
チレンジイソシアネート、1,3−ジ(イソシア
ネートメチル)シクロヘキサン、1,4−ジ(イ
ソシアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロ
ンジイソシアネート、メチルシクロヘキサン−
2,4−ジイソシアネート、メチルシクロヘキサ
ン−2,6−ジイソシアネート、2,6−ジイソ
シアネートメチルカプロエート、4,4−メチレ
ンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネートなどがあ
げられる。 また(D)成分として、前述のイソシアネート化合
物のイソシアネート基がフエノール、クレゾール
などのブロツク化剤でブロツクされている潜在イ
ソシアネート基であるものを用いることも可能で
ある。さらには2個以上のイソシアネート基を有
するポリイソシアネート化合物に多価アルコール
やアルカノールアミン(たとえばモノエタノール
アミン、ジエタノールアミンなど)を反応させて
えられる付加物(ただし、その付加物は少なくと
も2個のイソシアネート基を有している必要があ
る)であつてもよい。 なお(D)成分として、トリレンジイソシアネー
ト、4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネートなどの芳香族ポ
リイソシアネート類を用いることは、目的組成物
からえられる塗膜の耐候性が充分でなくなるた
め、好ましくない。 本発明の組成物に含有せられる樹脂成分は叙上
の(A)成分、(B)成分および(C)成分に(D)成分を反応さ
せてえられる変性樹脂である。かかる反応とはつ
ぎの一般反応式で表わされるイソシアネート基と
水酸基の反応によるウレタン生成反応である。 その反応条件としては溶媒中において70〜140
℃、好ましくは80〜130℃の温度で4〜10時間行
なうのがよい。反応に使用する溶媒は(A)成分や(B)
成分を製造する際に用いられるものと同様であ
り、(D)成分に対して不活性でなければならない。
その具体例としては、たとえば酢酸エチル、酢酸
ブチル、酢酸セロソルブ、トルエン、キシレン、
ミネラルターペン(石油スピリツト)などがあげ
られる。またこの反応終了時には未反応の(D)成分
のイソシアネート基を不活性化させるためにメタ
ノール、n−ブタノールなどの低級アルコールを
加える必要がある。 (A)成分、(B)成分および(C)成分の使用割合はそれ
らの合計を100%(重量%、以下同様)としたと
きに、(A)成分が40〜80%、好ましくは50〜70%、
(B)成分が30〜10%、好ましくは25〜15%、(C)成分
が30〜10%、好ましくは25〜15%とするのが適当
である。 (A)成分が40%よりも少ないと目的の組成物から
えられる塗膜(以下、単に塗膜という)の硬度、
耐溶媒性および耐アルカリ性が低下してしまう傾
向があり、また80%よりも多いと塗膜の硬度が高
くなりすぎて耐屈曲性や耐衝撃性の低下をきたす
ためいずれも好ましくない。 (B)成分の使用割合が10%よりも少ないと(B)成分
を用いる本来の目的である高分子量可塑剤として
の効果が充分に発現されえず、塗膜の耐屈曲性や
耐衝撃性が低下してしまい、また30%よりも多い
と塗膜の硬度や初期乾燥性が低下してしまう。 (C)成分の使用割合が10%よりも少ないと塗膜の
初期乾燥性や乾燥初期の硬度が充分でなく、また
30%よりも多いと目的組成物の粘度が高くなるた
め希釈液を多量に用いる必要性が生じ、その結果
塗装に用いるときの固型分濃度が低下し、また塗
料のコストが高くなつてしまうため、好ましくな
い。 また(D)成分の使用量は、そのイソシアネート基
量が前記(A)成分、(B)成分および(C)成分の水酸基の
合計量に対して0.5〜1.3当量、好ましくは0.6〜
1.2当量となる量が適当である。イソシアネート
基量が該水酸基の合計量の0.5当量未満であると
塗膜が不透明になり、極端なばあいには変性樹脂
と溶剤とが分離して単に(A)成分、(B)成分および(C)
成分を混合しただけのばあいに近い状態となつて
しまう。一方それを1.3当量よりも多くしても特
別な効果はなく、むしろ前記反応時に粘度上昇や
ゲル化の問題が生じる恐れがあるため好ましくな
い。 叙上のごとき条件下で本発明に用いる変性樹脂
がえられるが、その粘度は、たとえば濃度が40%
であるときT〜Z3(ガードナー−ホルト泡度計に
よる評価、以下同様)の範囲に調製されているこ
とが取り扱い上好ましい。 本発明の金属被覆用組成物は所望の基材に塗布
したのち、常温乾燥または強制乾燥して塗膜とさ
れるが、ばあいによつてはアミノプラスト樹脂を
さらに10〜30%の割合で配合したのち100〜200℃
の焼付塗装を行なう焼付型塗料とすることも可能
である。 本発明の組成物からえられる塗膜は速乾性、耐
候性、耐溶剤性、耐薬品性、密着性および機械的
強度のすべてを具備するものである。 つぎに製造例、実施例および比較例をあげて本
発明をより具体的に説明するが、本発明はそれら
の実施例のみに限定されるものではない。 製造例 1 (ビニル重合体の製造) 撹拌器、還流冷却器、温度計、滴下ロートおよ
びチツ素ガス導入管を付した3容のフラスコに
トルエン−酢酸セロソルブ混合溶媒(重量比:
35/65)818gを加え、チツ素ガスを通じながら
130℃に加熱した。つぎに第1表に示すモノマー
の混合物を2時間かけて滴下し、さらに130℃で
5時間加熱撹拌を行なつて不揮発分濃度55%のビ
ニル重合体溶液(以下、a1という)をえた。えら
れたa1の粘度、水酸基価および酸価を第1表に示
す。 製造例 2 (ビニル重合体の製造例) 第1表に示すモノマー混合物を用いたほかは製
造例1と同様にして実験を行ない、不揮発分濃度
55%のビニル重合体溶液(以下、a2という)をえ
た。えられたa2の粘度、水酸基価および酸価を第
1表に示す。
【表】 製造例 3 (アルキド樹脂の製造) 撹拌器、分水管付還流冷却器、温度計およびチ
ツ素導入管を付した2容のフラスコに第2表に
示す原料混合物を加え、チツ素ガスを通じながら
210℃で5時間加熱した。反応終了後、冷却し、
トルエン−酢酸セロソルブ混合溶媒(重量比:
35/65)667gを加えて不揮発分濃度60%のアル
キド樹脂溶液(以下、b1という)をえた。えられ
たb1の粘度、油長および水酸基価を第2表に示
す。 製造例 4 (アルキド樹脂の製造) 第1表に示すモノマー混合物を用いたほかは製
造例3と同様にして実験を行ない、不揮発分濃度
60%のアルキド樹脂溶液(以下、b2という)をえ
た。えられたb2の粘度、油長および水酸基価を第
2表に示す。
【表】 実施例 1〜3 撹拌器、温度計およびチツ素ガス導入管を付し
た1フラスコに第3表に示す割合(固形分の割
合)のa1、b1およびCAB551−0.2(以下、c1とい
う)を加え、ついでトルエン−酢酸セロソルブ混
合溶媒(重量比:35/65)を加え、充分に撹拌溶
解させて不揮発分濃度40%の溶液に調製した。こ
の溶液を110℃に加熱し、チツ素ガスを通じなが
らイソホロンジイソシアネートを30分間かけて滴
下した。滴下終了後。さらに110℃で8時間加熱
し、そののちn−ブタノールを適量加えて反応を
中止した。反応終了後、冷却し、変性樹脂の溶液
をえた。えられた変性樹脂溶液の粘度を第3表に
示す。 比較例 1および2 a1、b2およびc1の使用割合を第3表に示すもの
に代えたほかは実施例1〜3と同様にして実験を
行ない変性樹脂の溶液をえた。えられた変性樹脂
溶液の粘度を第3表に示す。 なお以上の実施例1〜3および比較例1〜2で
用いたイソホロンジイソシアネートの量は、その
イソシアネート基の量がいずれもa1、b1およびc1
の水酸基の量に対して0.8当量となるようにした。
【表】 以上の実施例1〜3および比較例1〜2でえら
れた変性樹脂溶液に、顔料容積濃度が50%になる
ように酸化チタン(ルチル型)および金属ドライ
ヤー(樹脂固型分に対して、鉛として0.21%およ
びコバルトとして0.05%)を配合し、さらにペイ
ントコンデイシヨナーを使用し、顔料を分散させ
て白色塗料をえた。それぞれの白色塗料をリン酸
亜鉛処理鋼板に乾燥時の膜厚が約25μとなるよう
にバーコーダーで塗装し、ついで20℃で相対湿度
65%の雰囲気下に7日間放置して塗膜をえた。え
られた塗膜を各種試験に供した。なお各試験の方
法はつぎのとおりである。 (イ) 指触乾燥性 塗料を塗布したのち、20℃で相対湿度65%の
雰囲気下で乾燥させたときに、塗膜を指で触れ
ても塗料が付着しなくなるまでに要する時間と
した(JIS K5400参照)。 (ロ) 硬化乾燥性 塗料を塗布したのち、20℃で相対湿度65%の
雰囲気下で乾燥させたときに、塗膜を指で強く
圧迫してもまつたく指紋が残らなくなるまでに
要する時間とした(JIS K5400参照)。 (ハ) 硬度 塗膜を傷つけるのに要する鉛筆の硬度で評価
した。鉛筆はユニ(三菱鉛筆(株)製)を使用し
た。 (ニ) 密着性 レコード針で塗膜に、基材に達するまでの切
り込みを入れ、1mm間隔のゴバン目を100個つ
くつた。つぎにその上にセロハンテープを貼
り、ただちにテープを剥したときに素地に残る
塗膜のゴバン目の数で評価した。評価は非常に
良好(100個残留、◎印)、良好(99〜80個残
留、〇印)、普通(79〜50個残留、△印)、不良
(49〜0個残留、×印)の4段階で行なつた。 (ホ) 衝撃試験 デユポン社試験機を用い、尖端直径1/2イン
チの棒を塗板にあてて、500gの分銅を落下さ
せ塗膜が破壊するのに要する分銅の高さ(cm)
で評価した。 (ヘ) 光沢(つや) 入射角60゜、反射角60゜の鏡面反射率で評価し
た。 (ト) 耐水性 JIS K5400の方法にしたがつて試験を行なつ
た。すなわち、塗膜を有する試験片を25℃の水
に7日間浸漬したのち、ブリスターの発生度合
をASTM規格のD−714−56の方法にしたがつ
て目視判定した。結果は、異常なし(◎印)、
一部ブリスター有り(〇印)、ブリスターやや
多い(△印)、全面ブリスター(×印)の4段
階で評価した。 (チ) 防蝕性 塗膜にクロスカツトを入れたのち、JIS
K2371の方法にしたがつて塩水噴霧を5日間行
ない、クロスカツト部の錆幅により目視判定し
た。結果は、1mm未満(◎印)、1〜3mm(〇
印)、3〜5mm(△印)、5mm以上(×印)の4
段階で評価した。 (リ) 耐ガソリン性 レギユラーカソリン中に25℃で1時間浸漬
し、取り出した直後の塗膜の光沢低下、軟化、
ブリスターの発生などの状態を目視判定した。
結果は、殆んど変化なし(◎印)、わずかに変
化有り(〇印)、多少の変化が認められる(△
印)、かなりの変化が認められる(×印)の4
段階で評価した。 以上の試験結果を第4表に示す。なお比較例3
として、市販アクリルラツカーを用いた結果を示
す。
【表】 実施例 4〜6 ビニル重合体、アルキド樹脂およびセルロース
アセテートブチレートとしてそれぞれa2、b2およ
びCAB551−0.5(以下、c2という)を用い、ポリ
イソシアネート化合物((D)成分)として第5表に
示すものを、そのイソシアネート基量がa2、b2
よびc2の水酸基合計量に対して1当量となる量で
用いたほかは実施例1〜3と同様にして実験を行
ない変性樹脂の溶液をえた。えられた溶液の粘度
を第5表に示す。 比較例 4〜6 a2、b2、c2の種類および(D)成分の種類を第5表
に示すものに代えたほかは実施例4〜6と同様に
して実験を行ない変性樹脂の溶液をえた。えられ
た溶液の粘度を第5表に示す。 なお第5表において、IPDIはイソホロンジイ
ソシアネート、HXDIは1,3−ジ(イソシアネ
ートメチル)シクロヘキサン、HMDIはヘキサ
メチレンジイソシアネートである。
【表】 叙上の実施例4〜6と比較例4〜6でえられた
変性樹脂溶液を前記と同じ方法で白色塗料化およ
びリン酸亜鉛処理鋼板上への塗装を行なつた。え
られた塗膜の試験(前記(イ)〜(リ))の結果を第6表
に示す。
【表】
【表】 以上述べたように、本発明の組成物は塗膜した
ときの耐候性、密着性、可撓性、耐薬品性にすぐ
れており、金属補修用や建材用塗料などに好適に
用いられうる。なおその用途はそれらに限定され
ることなく、広く種々の金属被膜の用途に使用す
ることが可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 水酸基価が20〜130でありかつ酸価が10
    〜70のビニル重合体、 (B) 油長が5〜70%でありかつ水酸基価が20〜
    200であるアルキド樹脂、 (C) セルロースアセテートブチレート、および (D) 脂肪族ジイソシアネート類および/または脂
    環式ジイソシアネート類 を反応させてえられる変性樹脂を樹脂成分として
    含有することを特徴とする常温乾燥一液型の金属
    用被覆組成物。 2 前記(A)、(B)および(C)の成分の合計量を100重
    量%としたときに(A)の成分が40〜80重量%、(B)の
    成分が30〜10重量%、(C)の成分が30〜10重量%の
    範囲である特許請求の範囲第1項記載の組成物。 3 前記(A)、(B)および(C)の各成分中の水酸基の合
    計量に対して(D)の成分中のイソシアネート基が
    0.5〜1.3当量である特許請求の範囲第1項または
    第2項記載の組成物。
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