JPH0357336Y2 - - Google Patents
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- JPH0357336Y2 JPH0357336Y2 JP5491885U JP5491885U JPH0357336Y2 JP H0357336 Y2 JPH0357336 Y2 JP H0357336Y2 JP 5491885 U JP5491885 U JP 5491885U JP 5491885 U JP5491885 U JP 5491885U JP H0357336 Y2 JPH0357336 Y2 JP H0357336Y2
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- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、金属細線の衝合せ溶接用治具に関す
る。
る。
従来、例えば直径0.2m/m内外の極細の金属
線材同士の接続溶接は、衝合せ溶接に適合する治
具がなく、そのため金属線材の端部を重ね合せて
溶接されており、したがつて用途によつてはその
継目が障害となる場合が多い。
線材同士の接続溶接は、衝合せ溶接に適合する治
具がなく、そのため金属線材の端部を重ね合せて
溶接されており、したがつて用途によつてはその
継目が障害となる場合が多い。
本件出願人は、上記のような金属細線を衝合せ
溶接するに用いる治具の開発に努めたが、その途
上において判明した問題点として、0.2m/mと
いう極細の金属細線を衝合せ溶接する場合、抵抗
熱により金属細線の衝合せ端が溶融したのち互い
に接近させないと、第4図に拡大して示すように
溶接部分Wが細くなり、溶接後その部分が極細と
なつて強度を失なうことになる。またこの溶融時
に押しつけ過ぎると、第5図示のように溶接部分
Wの外周に肉が盛り上り、これを削落したあとの
接合部の溶接強度が弱いという点が残る。
溶接するに用いる治具の開発に努めたが、その途
上において判明した問題点として、0.2m/mと
いう極細の金属細線を衝合せ溶接する場合、抵抗
熱により金属細線の衝合せ端が溶融したのち互い
に接近させないと、第4図に拡大して示すように
溶接部分Wが細くなり、溶接後その部分が極細と
なつて強度を失なうことになる。またこの溶融時
に押しつけ過ぎると、第5図示のように溶接部分
Wの外周に肉が盛り上り、これを削落したあとの
接合部の溶接強度が弱いという点が残る。
〔考案の目的〕
本考案は、上記従来技術において不可であつた
極細の金属細線の衝合せ溶接を可能とし、併せて
衝合せ溶接部分の弱化を生じることのない金属細
線の衝合せ溶接用治具を提供することを目的とし
てなされたものである。
極細の金属細線の衝合せ溶接を可能とし、併せて
衝合せ溶接部分の弱化を生じることのない金属細
線の衝合せ溶接用治具を提供することを目的とし
てなされたものである。
上記目的を達成するため本考案は、基盤上に並
設される軸線調整機構と追従移動機構とに、良導
電材からなり一端が開放されて金属細線が可及的
密に嵌入し得る巾のスリツトを有する細線保持部
材を相対向して備え、前記軸線調整機構は、前記
基盤上に下端が固定され上端が前記金属細線を含
む垂直面に直角な方向への水平微小変位可能な第
1の微動枠体と、この第1の微動枠体の上部に固
定された支持部材の垂直辺部に一端が固定され、
自由端が上下方向に微小変位可能な第2の微動枠
体と、これら第1、第2の微少枠体を固定側に対
し微小変位させるための各調整ネジ杆とで構成さ
れ、前記第2の微動枠体の自由端に固定の支持板
の上端に前記細線保持部材が上方に突出するよう
支持されており、前記追従移動機構は、前記基盤
側に下端が固定された一対の弾性リンク部材と、
これら剛性リンク部材の上端に固定された一対の
弾性リンク部材と、これら剛性リンク部材の上端
に固定された弾性リンク部材と、これら弾性リン
ク部材間に固定された支持板と、これら弾性リン
ク部材および剛性リンク部材により構成される四
節平行リンクを前記軸線調整機構側へ付勢するバ
ネとで構成され、前記支持板に前記細線保持部材
が上方に突出しかつ前記細線保持部材に正対する
よう支持されていることを特徴とするものであ
る。
設される軸線調整機構と追従移動機構とに、良導
電材からなり一端が開放されて金属細線が可及的
密に嵌入し得る巾のスリツトを有する細線保持部
材を相対向して備え、前記軸線調整機構は、前記
基盤上に下端が固定され上端が前記金属細線を含
む垂直面に直角な方向への水平微小変位可能な第
1の微動枠体と、この第1の微動枠体の上部に固
定された支持部材の垂直辺部に一端が固定され、
自由端が上下方向に微小変位可能な第2の微動枠
体と、これら第1、第2の微少枠体を固定側に対
し微小変位させるための各調整ネジ杆とで構成さ
れ、前記第2の微動枠体の自由端に固定の支持板
の上端に前記細線保持部材が上方に突出するよう
支持されており、前記追従移動機構は、前記基盤
側に下端が固定された一対の弾性リンク部材と、
これら剛性リンク部材の上端に固定された一対の
弾性リンク部材と、これら剛性リンク部材の上端
に固定された弾性リンク部材と、これら弾性リン
ク部材間に固定された支持板と、これら弾性リン
ク部材および剛性リンク部材により構成される四
節平行リンクを前記軸線調整機構側へ付勢するバ
ネとで構成され、前記支持板に前記細線保持部材
が上方に突出しかつ前記細線保持部材に正対する
よう支持されていることを特徴とするものであ
る。
以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説
明する。
明する。
第1図は本考案による衝合せ用治具の一実施例
の外観を示すもので、溶接すべき金属細線1A,
1Bを同一軸線上に保持することができる一対の
細線保持部材2A,2Bは、その一方2Aが軸線
調整機構3側に、他方2Bが追従移動機構4側に
それぞれ支持され、互いの細線保持部材2A,2
Bを平行に保つたまま移動可能とされている。
の外観を示すもので、溶接すべき金属細線1A,
1Bを同一軸線上に保持することができる一対の
細線保持部材2A,2Bは、その一方2Aが軸線
調整機構3側に、他方2Bが追従移動機構4側に
それぞれ支持され、互いの細線保持部材2A,2
Bを平行に保つたまま移動可能とされている。
細線保持部材2A,2Bは、銅等の良導電材か
らなる平板状のもので、その上端から巾方向中央
部に金属細線1A,1Bが可及的密に嵌入し得る
巾のスリツト5A,5Bが切設されており、金属
細線1A,1Bの端部をスリツト5A,5B内に
落し込むことにより横方向への位置が規制される
ようになつている。そして側面の小ねじ6A,6
Bを締付けることにより金属細線1A,1Bが不
動に固定されるようになつている。
らなる平板状のもので、その上端から巾方向中央
部に金属細線1A,1Bが可及的密に嵌入し得る
巾のスリツト5A,5Bが切設されており、金属
細線1A,1Bの端部をスリツト5A,5B内に
落し込むことにより横方向への位置が規制される
ようになつている。そして側面の小ねじ6A,6
Bを締付けることにより金属細線1A,1Bが不
動に固定されるようになつている。
つぎに上記各機構の詳細を説明すると、基盤7
上に軸線調整機構3と追従移動機構4とが隣接し
て配置されている。
上に軸線調整機構3と追従移動機構4とが隣接し
て配置されている。
軸線調整機構3は、閉断面を有する矩形状をな
し水平方向の調整部を構成する第1の微動枠体8
と、垂直方向の調整部を構成する第2の微動枠体
9とを有し、第1の微動枠体8はその開放方向が
金属細線1A,1Bのおかれる方向(以下細線方
向という)と平行におかれてその下端が基盤7に
固定され、この第1の微動枠体8の上に第2の微
動枠体9を支持するL形状の支持部材10が載置
固定されている。この支持部材10の垂直辺部1
0Aに第2の微動枠体9がその開放方向が細線方
向と直交する方向にして固着されている。これら
第1、第2の微動枠体8,9はアルミニウム等の
柔軟な材料からなつており、各隅部外面が斜めに
削成されて各隅部において撓みやすくされてい
る。
し水平方向の調整部を構成する第1の微動枠体8
と、垂直方向の調整部を構成する第2の微動枠体
9とを有し、第1の微動枠体8はその開放方向が
金属細線1A,1Bのおかれる方向(以下細線方
向という)と平行におかれてその下端が基盤7に
固定され、この第1の微動枠体8の上に第2の微
動枠体9を支持するL形状の支持部材10が載置
固定されている。この支持部材10の垂直辺部1
0Aに第2の微動枠体9がその開放方向が細線方
向と直交する方向にして固着されている。これら
第1、第2の微動枠体8,9はアルミニウム等の
柔軟な材料からなつており、各隅部外面が斜めに
削成されて各隅部において撓みやすくされてい
る。
第2の微動枠体9の自由端側に非導電材料から
なる支持板11が固定され、この支持板11の上
端に細線保持部材2Aが上方に突出するように固
定されている。
なる支持板11が固定され、この支持板11の上
端に細線保持部材2Aが上方に突出するように固
定されている。
前記各微動枠体8,9の長辺部8A,9Aには
調整ネジ杆12,13が挿通され、これら各調整
ネジ杆12,13は支持部材14,10に挿通さ
れて軸方向に移動することなくその位置で回転可
能に支持されている。上記調整ネジ杆12,13
の前記微動枠体8,9内に位置するネジ軸部に
は、テフロン等の滑りやすい材質の材料からなる
雌ネジ筒15,16が螺合され、これら雌ネジ筒
15,16の端部は微動枠体8,9の長辺部8
A,9Aの内面に直接または間接的に当接されて
おり、したがつて調整ネジ杆12,13のつまみ
12A,13Aを回動することにより雌ネジ筒1
5,16が軸方向に移動して微動枠体8,9を微
小量菱形に撓ませ、これにより微動枠体8,9の
自由端側端辺部が平行移動して、細線保持部材2
Aを前後(第1図矢印A方向)および上下(第1
図矢印B方向)に微動させることができる水平方
向調整部と垂直方向調整部とを構成している。
調整ネジ杆12,13が挿通され、これら各調整
ネジ杆12,13は支持部材14,10に挿通さ
れて軸方向に移動することなくその位置で回転可
能に支持されている。上記調整ネジ杆12,13
の前記微動枠体8,9内に位置するネジ軸部に
は、テフロン等の滑りやすい材質の材料からなる
雌ネジ筒15,16が螺合され、これら雌ネジ筒
15,16の端部は微動枠体8,9の長辺部8
A,9Aの内面に直接または間接的に当接されて
おり、したがつて調整ネジ杆12,13のつまみ
12A,13Aを回動することにより雌ネジ筒1
5,16が軸方向に移動して微動枠体8,9を微
小量菱形に撓ませ、これにより微動枠体8,9の
自由端側端辺部が平行移動して、細線保持部材2
Aを前後(第1図矢印A方向)および上下(第1
図矢印B方向)に微動させることができる水平方
向調整部と垂直方向調整部とを構成している。
つぎに追従移動機構4は、基盤7に固定された
台座17と、この台座17に下端が固定され前記
軸線調整機構3方向へ撓みやすくされた例えば薄
いバネ板等からなる弾性リンク部材18,18,
18,18と、この弾性リンク部材18,18,
…の上端に下端が固定されたアルミニウム等の導
電材からなり剛性のある一対の剛性リンク部材1
9,19と、これら剛性リンク部材19,19の
上端に下端が固定され薄いバネ板等からなる弾性
リンク部材20,20と、これら弾性リンク部材
20,20の上端間に固定された非導電材からな
る支持板21とで構成され、この支持板21の一
端部には他方の細線保持部材2Bが前記弾性リン
ク部材20と電気的に導通させて上方に突出する
ように取付けられており、前記の細線保持部材2
Aと正対しておかれるようになつている。
台座17と、この台座17に下端が固定され前記
軸線調整機構3方向へ撓みやすくされた例えば薄
いバネ板等からなる弾性リンク部材18,18,
18,18と、この弾性リンク部材18,18,
…の上端に下端が固定されたアルミニウム等の導
電材からなり剛性のある一対の剛性リンク部材1
9,19と、これら剛性リンク部材19,19の
上端に下端が固定され薄いバネ板等からなる弾性
リンク部材20,20と、これら弾性リンク部材
20,20の上端間に固定された非導電材からな
る支持板21とで構成され、この支持板21の一
端部には他方の細線保持部材2Bが前記弾性リン
ク部材20と電気的に導通させて上方に突出する
ように取付けられており、前記の細線保持部材2
Aと正対しておかれるようになつている。
したがつて上記追従移動機構4は、弾性リンク
部材18,20と剛性リンク部材19,19との
固定点が節となつて四節平行リンクを構成し、上
端の細線保持部材2Bは平行移動され、かつ摺動
箇所がないのでタイムラグが全くない状態で追従
移動がなされる。
部材18,20と剛性リンク部材19,19との
固定点が節となつて四節平行リンクを構成し、上
端の細線保持部材2Bは平行移動され、かつ摺動
箇所がないのでタイムラグが全くない状態で追従
移動がなされる。
上記追従移動手段は、図示実施例においては剛
性リンク部材19の背面と、前記軸線調整機構3
側に支持されたバネ支持体22との間に介在され
る微小なバネ力を有するバネ材23により全体を
軸線調整機構3方向へ偏倚させている。
性リンク部材19の背面と、前記軸線調整機構3
側に支持されたバネ支持体22との間に介在され
る微小なバネ力を有するバネ材23により全体を
軸線調整機構3方向へ偏倚させている。
一方、相対向しておかれる細線保持部材2A,
2Bの一側部には、金属細線1A,1Bのセツト
を容易にするためと、金属細線1A,1Bの溶接
端の突出長さを衝合せ溶接に適する寸法に定めや
すくなるために間隔調整機構24が設けられてい
る。
2Bの一側部には、金属細線1A,1Bのセツト
を容易にするためと、金属細線1A,1Bの溶接
端の突出長さを衝合せ溶接に適する寸法に定めや
すくなるために間隔調整機構24が設けられてい
る。
この間隔調整機構24は、基盤7に固定立設さ
れた支持板25に片持ち式に細線保持部材2A,
2Bの側面に向つて水平方向に突設された支持台
26と、この支持台26上に細線保持部材2A,
2B方向に移動操作自在な上面板27と、この上
面板27の中央部先端に突設され細線保持部材2
A,2Bの間に割込んで介入される間隔保持部材
28とで構成され、上面板27の先端部両側には
突出部27A,27Aがあつて、この突出部27
A,27Aの上面が金属細線1A,1Bを細線保
持部材2A,2Bのスリツト5A,5B内に挿入
する際の挿入深さ位置の基準用として使用され
る。
れた支持板25に片持ち式に細線保持部材2A,
2Bの側面に向つて水平方向に突設された支持台
26と、この支持台26上に細線保持部材2A,
2B方向に移動操作自在な上面板27と、この上
面板27の中央部先端に突設され細線保持部材2
A,2Bの間に割込んで介入される間隔保持部材
28とで構成され、上面板27の先端部両側には
突出部27A,27Aがあつて、この突出部27
A,27Aの上面が金属細線1A,1Bを細線保
持部材2A,2Bのスリツト5A,5B内に挿入
する際の挿入深さ位置の基準用として使用され
る。
間隔保持部材28は、第2図に正面を示すよう
に、両側部に肩状段部28A,28Bが形成され
ており、この段部28A,28Bの深さLは、金
属細線1A,1Bの太さが0.2m/mの場合、約
0.3m/m程度とされている。
に、両側部に肩状段部28A,28Bが形成され
ており、この段部28A,28Bの深さLは、金
属細線1A,1Bの太さが0.2m/mの場合、約
0.3m/m程度とされている。
したがつて細線保持部材2A,2B間に間隔保
持部材28を割込ませておくと、細線保持部材2
Aの対向面は間隔保持部材28の一側面に元々一
致するように形成されているので密接しておか
れ、他方の細線保持部材2Bは追従移動機構4が
バネ23による背圧により密接しておかれる(第
2図示の状態)。そして間隔保持部材28を矢印
C方向に引抜くと細線保持部材2Bが追従移動
し、金属細線1A,1Bの溶接端が衝合される。
持部材28を割込ませておくと、細線保持部材2
Aの対向面は間隔保持部材28の一側面に元々一
致するように形成されているので密接しておか
れ、他方の細線保持部材2Bは追従移動機構4が
バネ23による背圧により密接しておかれる(第
2図示の状態)。そして間隔保持部材28を矢印
C方向に引抜くと細線保持部材2Bが追従移動
し、金属細線1A,1Bの溶接端が衝合される。
上記細線保持部材2A,2Bは、それぞれ電源
に接続される。ただ追従移動機構4側の細線保持
部材2Bは、これに電源を直接接続すると追従移
動機構4の応動性が損なわれることがあるので、
下端の弾性リンク部材18に結線され、剛性リン
ク部材19、上端の弾性リンク部材20を通じて
細線保持部材2Bに直接電流が流されるようにし
ている。
に接続される。ただ追従移動機構4側の細線保持
部材2Bは、これに電源を直接接続すると追従移
動機構4の応動性が損なわれることがあるので、
下端の弾性リンク部材18に結線され、剛性リン
ク部材19、上端の弾性リンク部材20を通じて
細線保持部材2Bに直接電流が流されるようにし
ている。
図において29はルーペであり、基盤7に立設
されたポール30の上方部に支持具31を介して
取付けられ、細線保持部材2A,2Bに金属細線
1A,1Bを保持させる際にその芯合せを正確に
行なうために用いられる。また32はストツパで
あり、軸線調整機構3の支持板11に螺挿された
ネジ杆からなり、その先端が追従移動機構4の追
従移動時にその一部に当接して細線保持部材2
A,2Bの過剰接近を阻止するものである。
されたポール30の上方部に支持具31を介して
取付けられ、細線保持部材2A,2Bに金属細線
1A,1Bを保持させる際にその芯合せを正確に
行なうために用いられる。また32はストツパで
あり、軸線調整機構3の支持板11に螺挿された
ネジ杆からなり、その先端が追従移動機構4の追
従移動時にその一部に当接して細線保持部材2
A,2Bの過剰接近を阻止するものである。
つぎに上記実施例の作用を説明する。
まず間隔調整機構24の上面板27を矢印D方
向にスライドさせてその間隔保持部材28を細線
保持部材2A,2B間に割込ませる。これにより
細線保持部材2A,2Bは間隔保持部材28を間
にしておかれ、この状態において細線保持部材2
A,2Bのスリツト5A,5B内に金属細線1
A,1Bの端部を挿入し、小ネジ6A,6Bを締
めて固定する。このとき金属細線1A,1Bの端
部を間隔保持部材28の段部28A,28B上に
おいて側面に当接することにより、金属細線1
A,1Bの突出長さが段部28A,28Bの深さ
に相当する長さ(0.3m/m程度)に確保される。
向にスライドさせてその間隔保持部材28を細線
保持部材2A,2B間に割込ませる。これにより
細線保持部材2A,2Bは間隔保持部材28を間
にしておかれ、この状態において細線保持部材2
A,2Bのスリツト5A,5B内に金属細線1
A,1Bの端部を挿入し、小ネジ6A,6Bを締
めて固定する。このとき金属細線1A,1Bの端
部を間隔保持部材28の段部28A,28B上に
おいて側面に当接することにより、金属細線1
A,1Bの突出長さが段部28A,28Bの深さ
に相当する長さ(0.3m/m程度)に確保される。
こうしたのち上面板27を矢印C方向へスライ
ドさせて間隔保持部材28を引出せば、細線保持
部材2Bは追従移動機構4のバネ23による追従
移動によりやんわりと追従し、金属細線1A,1
Bの端部が衝合される。
ドさせて間隔保持部材28を引出せば、細線保持
部材2Bは追従移動機構4のバネ23による追従
移動によりやんわりと追従し、金属細線1A,1
Bの端部が衝合される。
ついで溶接機の電源を投入すると、金属細線1
A,1Bの端部間で放電され、1/1000〜4/1000秒
程度の極短時間で溶融して融合される。この金属
細線1A,1Bが溶融するにつれ、追従移動機構
4がその溶融速度に応じて追動し、金属細線1
A,1Bの溶接部分が細められることを防ぐとと
もに急激な押しつけがないので環状に膨出するこ
ともない。
A,1Bの端部間で放電され、1/1000〜4/1000秒
程度の極短時間で溶融して融合される。この金属
細線1A,1Bが溶融するにつれ、追従移動機構
4がその溶融速度に応じて追動し、金属細線1
A,1Bの溶接部分が細められることを防ぐとと
もに急激な押しつけがないので環状に膨出するこ
ともない。
前記のように金属細線1A,1Bを細線保持部
材2A,2Bに保持させる際に、その軸線に狂い
があると良好な衝合せ溶接がなされない。このよ
うに軸線に狂いがあるときその狂いが金属細線1
A,1Bの水平方向の狂いであるときは、つまみ
12Aを回動すると、ネジ杆12の回動により雌
ネジ筒15が進退するので、この雌ネジ筒15を
介して微動枠体8が撓み、これにより微動枠体8
に取付けられている支持板10が金属細線1Aと
直交する方向に水平移動して水平方向の軸線の狂
いを修正することができる。
材2A,2Bに保持させる際に、その軸線に狂い
があると良好な衝合せ溶接がなされない。このよ
うに軸線に狂いがあるときその狂いが金属細線1
A,1Bの水平方向の狂いであるときは、つまみ
12Aを回動すると、ネジ杆12の回動により雌
ネジ筒15が進退するので、この雌ネジ筒15を
介して微動枠体8が撓み、これにより微動枠体8
に取付けられている支持板10が金属細線1Aと
直交する方向に水平移動して水平方向の軸線の狂
いを修正することができる。
また軸線の狂いが上下方向である場合には、つ
まみ13Aを回動して微動枠体9を同様に撓ませ
れば、支持板11は上下方向に平行移動し、金属
細線1Aの軸線を上下に修正することができる。
そして上記軸線合せの際、肉眼では十分に判別し
得ないときはルーペ29を使用すれば、一層正確
な芯合せができる。
まみ13Aを回動して微動枠体9を同様に撓ませ
れば、支持板11は上下方向に平行移動し、金属
細線1Aの軸線を上下に修正することができる。
そして上記軸線合せの際、肉眼では十分に判別し
得ないときはルーペ29を使用すれば、一層正確
な芯合せができる。
上記したように、一方の金属細線1Aに対し他
方の金属細線1Bの追従移動は、弾性リンク部材
18,20と剛性リンク部材19との組合せから
なる弾性変形による四節リンク構成の追従移動機
構4によるので、摺動部や回転部がなく、タイム
ラグを生じずにその応動性がよいと同時に質量が
小さいため慣性がつかず、これにより1/1000〜4/
1000秒という極めて短かい時間の溶接に対しても
よく追従し、継目が殆ど目立つことのない衝合せ
溶接を行なうことができる。
方の金属細線1Bの追従移動は、弾性リンク部材
18,20と剛性リンク部材19との組合せから
なる弾性変形による四節リンク構成の追従移動機
構4によるので、摺動部や回転部がなく、タイム
ラグを生じずにその応動性がよいと同時に質量が
小さいため慣性がつかず、これにより1/1000〜4/
1000秒という極めて短かい時間の溶接に対しても
よく追従し、継目が殆ど目立つことのない衝合せ
溶接を行なうことができる。
なお図示実施例におけるように、軸線調整機構
3に微動枠体8,9を用いることにより微細な調
整に対応することができるが、これについては図
示実施例に限らず、細線保持部材2Aを平行移動
により上下および前後に微動させ得るものであれ
ば他の構成によるものであつてもよい。また追従
移動機構4に付勢を与えるバネ23は、図示実施
例では背後から押圧する構造としてあるが、これ
は軸線調整機構3側と連結する引張バネによつて
もよく、さらには追従移動機構4の弾性リンク部
材18,18…に予じめ軸線調整機構3側への付
勢を与えておき、この弾性リンク部材18,18
…のバネ力により追従移動させるようにすること
もできる。その他の各部の構成についても図示実
施例に限定されるものではなく、適宜設計変更す
ることは任意である。
3に微動枠体8,9を用いることにより微細な調
整に対応することができるが、これについては図
示実施例に限らず、細線保持部材2Aを平行移動
により上下および前後に微動させ得るものであれ
ば他の構成によるものであつてもよい。また追従
移動機構4に付勢を与えるバネ23は、図示実施
例では背後から押圧する構造としてあるが、これ
は軸線調整機構3側と連結する引張バネによつて
もよく、さらには追従移動機構4の弾性リンク部
材18,18…に予じめ軸線調整機構3側への付
勢を与えておき、この弾性リンク部材18,18
…のバネ力により追従移動させるようにすること
もできる。その他の各部の構成についても図示実
施例に限定されるものではなく、適宜設計変更す
ることは任意である。
以上説明したように、本考案によれば、基盤上
に並設される軸線調整機構と追従移動機構とに金
属細線の接合端部を保持する細線保持部材を相対
向して設け、これら細線保持部材に保持した金属
細線の端部を衝合せて放電により溶融させて融着
させるようにしたので、取扱う線材が極細
(0.2m/m)であつても確実な衝合せ溶接ができ
る。また一方の細線保持部材2Aは水平方向およ
び垂直方向に微調整することができるので、金属
細線の端部間に芯合せが容易かつ正確にでき、衝
合せ面のずれのない確実な衝合せ溶接ができる。
特に他側の細線保持部材2Bは弾性変形による四
節リンク構造の追従移動機構によつて支持し、金
属細線の溶融に追従してやんわりと移動するの
で、溶融して融着する金属細線の溶着部にくびれ
や肉盛りが生じず、継目が分らない状態に溶接す
ることができる。そしてこの追従移動機構は前述
のように弾性変形による四節リンク構成であるか
ら、摺動部や回転部がなく、がたやタイムラグが
生じず、かつ慣性がつかないので金属細線の過剰
押しつけがないため一層溶接部に無理な力が及ぶ
ことがなく、良好な溶接結果を得ることができる
など、従来なし得なかつた極細の金属線材の衝合
せ溶接を確実にしかも高能率に行なうことができ
る優れた効果を有する。
に並設される軸線調整機構と追従移動機構とに金
属細線の接合端部を保持する細線保持部材を相対
向して設け、これら細線保持部材に保持した金属
細線の端部を衝合せて放電により溶融させて融着
させるようにしたので、取扱う線材が極細
(0.2m/m)であつても確実な衝合せ溶接ができ
る。また一方の細線保持部材2Aは水平方向およ
び垂直方向に微調整することができるので、金属
細線の端部間に芯合せが容易かつ正確にでき、衝
合せ面のずれのない確実な衝合せ溶接ができる。
特に他側の細線保持部材2Bは弾性変形による四
節リンク構造の追従移動機構によつて支持し、金
属細線の溶融に追従してやんわりと移動するの
で、溶融して融着する金属細線の溶着部にくびれ
や肉盛りが生じず、継目が分らない状態に溶接す
ることができる。そしてこの追従移動機構は前述
のように弾性変形による四節リンク構成であるか
ら、摺動部や回転部がなく、がたやタイムラグが
生じず、かつ慣性がつかないので金属細線の過剰
押しつけがないため一層溶接部に無理な力が及ぶ
ことがなく、良好な溶接結果を得ることができる
など、従来なし得なかつた極細の金属線材の衝合
せ溶接を確実にしかも高能率に行なうことができ
る優れた効果を有する。
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2
図は同一部の正面図、第3図は第2図における細
線保持部材の側面図、第4図、第5図は金属細線
の衝合せ溶接時の不具合な状態を示す説明図であ
る。 1A,1B……金属細線、2A,2B……細線
保持部材、3……軸線調整機構、4……追従移動
機構、5A,5B……スリツト、7……基盤、8
……第1の微動枠体、9……第2の微動枠体、1
2,13……調整ネジ杆、15,16……雌ネジ
筒、18,20……弾性リンク部材、19……剛
性リンク部材、23……バネ材、24……間隔保
持機構、27……上面板、28……間隔保持部
材、29……ルーペ。
図は同一部の正面図、第3図は第2図における細
線保持部材の側面図、第4図、第5図は金属細線
の衝合せ溶接時の不具合な状態を示す説明図であ
る。 1A,1B……金属細線、2A,2B……細線
保持部材、3……軸線調整機構、4……追従移動
機構、5A,5B……スリツト、7……基盤、8
……第1の微動枠体、9……第2の微動枠体、1
2,13……調整ネジ杆、15,16……雌ネジ
筒、18,20……弾性リンク部材、19……剛
性リンク部材、23……バネ材、24……間隔保
持機構、27……上面板、28……間隔保持部
材、29……ルーペ。
Claims (1)
- 基盤7上に並設される軸線調整機構3と追従移
動機構4とに、良導電材からなり一端が開放され
て金属細線1A,1Bが可及的密に嵌入し得る巾
のスリツト5A,5Bを有する細線保持部材2
A,2Bを相対向して備え、前記軸線調整機構3
は、前記基盤7上に下端が固定され上端が前記金
属細線を含む垂直面に直角な方向へ水平微少変位
可能な第1の微動枠体8と、この第1の微動枠体
の上部に固定された支持部材10の垂直辺部10
Aに一端が固定され、自由端が上下方向に微少変
位可能な第2の微動枠体9と、これら第1、第2
の微動枠体8,10を固定側に対し微少変位させ
るための各調整ネジ杆12,13とで構成され、
前記第2の微動枠体10の自由端に固設の支持板
11の上端に前記細線保持部材2Aが上方に突出
するよう支持されており、前記追従移動機構4
は、前記基盤7側に下端が固定された一対の弾性
リンク部材18,18と、これら弾性リンク部材
の上端に固定された一対の剛性リンク部材19,
19と、これら剛性リンク部材の上端に固定され
た弾性リンク部材20,20と、これら弾性リン
ク部材20,20間に固定された支持板21と、
これら弾性リンク部材18,18,20,20お
よび剛性リンク部材19,19により構成される
四節平行リンクを前記軸線調整機構3側へ付勢す
るバネ23とで構成され、前記支持板21に前記
細線保持部材2Bが上方に突出しかつ前記細線保
持部材2Aに正対するよう支持されていることを
特徴とする金属細線の衝合せ溶接用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5491885U JPH0357336Y2 (ja) | 1985-04-13 | 1985-04-13 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5491885U JPH0357336Y2 (ja) | 1985-04-13 | 1985-04-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61172669U JPS61172669U (ja) | 1986-10-27 |
JPH0357336Y2 true JPH0357336Y2 (ja) | 1991-12-26 |
Family
ID=30577112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5491885U Expired JPH0357336Y2 (ja) | 1985-04-13 | 1985-04-13 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0357336Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-04-13 JP JP5491885U patent/JPH0357336Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61172669U (ja) | 1986-10-27 |
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