JPH0679470A - コンデンサ素子のリード線溶接方法及びコンデンサ素子のリード線溶接装置 - Google Patents
コンデンサ素子のリード線溶接方法及びコンデンサ素子のリード線溶接装置Info
- Publication number
- JPH0679470A JPH0679470A JP4253959A JP25395992A JPH0679470A JP H0679470 A JPH0679470 A JP H0679470A JP 4253959 A JP4253959 A JP 4253959A JP 25395992 A JP25395992 A JP 25395992A JP H0679470 A JPH0679470 A JP H0679470A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンデンサ素子の大きさに左右されず、コン
デンサ素子を電気的、構造的に損傷を生じさせることな
くリード線を溶接することができ、しかもコンデンサ素
子の電極に突起を生じさせることなくリード線を溶接す
るコンデンサ素子のリード線溶接方法及びコンデンサ素
子のリード線溶接装置を提供する。 【構成】 溶接時にリード線23を支持するバックアッ
プブロック151からこれとは離隔した位置で保持され
たコンデンサ素子20の電極22の上記バックアップブ
ロック151側の端部22Aに亘って上記リード線23
を掛け渡した後、溶接用電極対152の各電極棒152
A、152Bによって上記リード線23を上記バックア
ップブロック151及び上記端部22Aの2箇所でそれ
ぞれ押圧し、上記リード線23を介して上記各電極棒1
52A、152B間で通電させ、上記リード線23の一
端を上記電極22の上記端部22Aに溶接する。
デンサ素子を電気的、構造的に損傷を生じさせることな
くリード線を溶接することができ、しかもコンデンサ素
子の電極に突起を生じさせることなくリード線を溶接す
るコンデンサ素子のリード線溶接方法及びコンデンサ素
子のリード線溶接装置を提供する。 【構成】 溶接時にリード線23を支持するバックアッ
プブロック151からこれとは離隔した位置で保持され
たコンデンサ素子20の電極22の上記バックアップブ
ロック151側の端部22Aに亘って上記リード線23
を掛け渡した後、溶接用電極対152の各電極棒152
A、152Bによって上記リード線23を上記バックア
ップブロック151及び上記端部22Aの2箇所でそれ
ぞれ押圧し、上記リード線23を介して上記各電極棒1
52A、152B間で通電させ、上記リード線23の一
端を上記電極22の上記端部22Aに溶接する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属化プラスチックフ
ィルムコンデンサ等のコンデンサ素子にリード線を溶接
する、コンデンサ素子のリード線溶接方法及びコンデン
サ素子のリード線溶接装置に関する。
ィルムコンデンサ等のコンデンサ素子にリード線を溶接
する、コンデンサ素子のリード線溶接方法及びコンデン
サ素子のリード線溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の方法としては、例えば特
開平3−138085号公報に記載のものが知られてい
る。この公報に記載された金属化プラスチックフィルム
コンデンサ(以下、従来技術の説明では単に「コンデン
サ」と称す。)のリード線溶接方法は、金属化プラスチ
ックフィルムコンデンサの本体の溶接箇所にリード線を
当て、高抵抗電極でリード線を加圧させながら、該高抵
抗電極の両端間に通電させてなる方法である。
開平3−138085号公報に記載のものが知られてい
る。この公報に記載された金属化プラスチックフィルム
コンデンサ(以下、従来技術の説明では単に「コンデン
サ」と称す。)のリード線溶接方法は、金属化プラスチ
ックフィルムコンデンサの本体の溶接箇所にリード線を
当て、高抵抗電極でリード線を加圧させながら、該高抵
抗電極の両端間に通電させてなる方法である。
【0003】そこで、従来の金属化プラスチックフィル
ムコンデンサのリード線溶接方法について図3を参照し
ながら説明する。ここで用いられるコンデンサは、プラ
スチックフィルム間にアルミニウム等の金属薄膜層が介
在した状態で多数回巻回して形成されたコンデンサ本体
1と、このコンデンサ本体1の両端に形成された半田メ
タリコン層からなる一対の電極2、2とを有して構成さ
れている。そして、このコンデンサの両電極2、2にリ
ード線3、3をそれぞれ溶接する場合には、コンデンサ
の本体1の溶接箇所(両電極)2、2にリード線3、3
をそれぞれ当て、対を成す高抵抗電極4、4でリード線
3、3を図示しない加圧機構によって加圧させながら、
対を成す高抵抗電極4、4それぞれの両端間にインパル
ス電圧を印加して通電させ、メタリコン層からなる電極
2、2及びリード線3、3にジュール熱を発生させてリ
ード線3、3を電極2、2に溶接する。
ムコンデンサのリード線溶接方法について図3を参照し
ながら説明する。ここで用いられるコンデンサは、プラ
スチックフィルム間にアルミニウム等の金属薄膜層が介
在した状態で多数回巻回して形成されたコンデンサ本体
1と、このコンデンサ本体1の両端に形成された半田メ
タリコン層からなる一対の電極2、2とを有して構成さ
れている。そして、このコンデンサの両電極2、2にリ
ード線3、3をそれぞれ溶接する場合には、コンデンサ
の本体1の溶接箇所(両電極)2、2にリード線3、3
をそれぞれ当て、対を成す高抵抗電極4、4でリード線
3、3を図示しない加圧機構によって加圧させながら、
対を成す高抵抗電極4、4それぞれの両端間にインパル
ス電圧を印加して通電させ、メタリコン層からなる電極
2、2及びリード線3、3にジュール熱を発生させてリ
ード線3、3を電極2、2に溶接する。
【0004】そして、上記電極対4は、一対の電極棒4
A、4Aを有しており、コンデンサ本体1の電極2、2
の溶接箇所の略全長に亘って当てられたリード線3、3
を各電極棒4A、4Aによって電極2の溶接面で加圧し
て溶接するようにしている。
A、4Aを有しており、コンデンサ本体1の電極2、2
の溶接箇所の略全長に亘って当てられたリード線3、3
を各電極棒4A、4Aによって電極2の溶接面で加圧し
て溶接するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
金属化プラスチックフィルムコンデンサの溶接方法の場
合には、一対の電極棒4A、4Aからなる電極対4をコ
ンデンサ本体1の電極2に加圧した状態でリード線3を
溶接するようにしているため、良好な溶接状態を得るよ
うに印加電圧及び加圧力を増すと、その電圧及び圧力に
よってコンデンサ本体1の電気的特性及び構造が損傷す
るという課題があった。また、コンデンサ本体1が例え
ば5mm角のような小型の場合には、その電極2、2の
溶接面が狭く、この狭小な電極2にリード線3を溶接す
るためには、電極対4の各電極棒4A、4A間の間隔も
例えば0.5mmと狭くすると共に場合によっては各電
極棒4A、4Aの先端面積も狭くしなくてはならず、こ
のように電極棒4A、4A間の間隔が狭くなると、溶接
時のジュール熱による電極2の半田メタリコン層の溶融
及びその時の加圧力で溶融メタリコン層が電極棒4A、
4A間に逃げてメタリコン層が盛り上がって溶接後に突
起、いわゆるナゲットとして電極2の面に残り、この後
工程における塗装工程に悪影響を及ぼすばかりか、外観
をも損ね、見栄えを悪くするという課題があった。
金属化プラスチックフィルムコンデンサの溶接方法の場
合には、一対の電極棒4A、4Aからなる電極対4をコ
ンデンサ本体1の電極2に加圧した状態でリード線3を
溶接するようにしているため、良好な溶接状態を得るよ
うに印加電圧及び加圧力を増すと、その電圧及び圧力に
よってコンデンサ本体1の電気的特性及び構造が損傷す
るという課題があった。また、コンデンサ本体1が例え
ば5mm角のような小型の場合には、その電極2、2の
溶接面が狭く、この狭小な電極2にリード線3を溶接す
るためには、電極対4の各電極棒4A、4A間の間隔も
例えば0.5mmと狭くすると共に場合によっては各電
極棒4A、4Aの先端面積も狭くしなくてはならず、こ
のように電極棒4A、4A間の間隔が狭くなると、溶接
時のジュール熱による電極2の半田メタリコン層の溶融
及びその時の加圧力で溶融メタリコン層が電極棒4A、
4A間に逃げてメタリコン層が盛り上がって溶接後に突
起、いわゆるナゲットとして電極2の面に残り、この後
工程における塗装工程に悪影響を及ぼすばかりか、外観
をも損ね、見栄えを悪くするという課題があった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、コンデンサ素子の大きさに左右されず、コ
ンデンサ素子を電気的、構造的に損傷を生じさせること
なくリード線を溶接することができ、しかもコンデンサ
素子の電極に突起を生じさせることなくリード線を溶接
して外観上の見栄えに優れたコンデンサ素子を得るコン
デンサ素子のリード線溶接方法及びコンデンサ素子のリ
ード線溶接装置を提供することを目的としている。
れたもので、コンデンサ素子の大きさに左右されず、コ
ンデンサ素子を電気的、構造的に損傷を生じさせること
なくリード線を溶接することができ、しかもコンデンサ
素子の電極に突起を生じさせることなくリード線を溶接
して外観上の見栄えに優れたコンデンサ素子を得るコン
デンサ素子のリード線溶接方法及びコンデンサ素子のリ
ード線溶接装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のコンデンサ素子のリード線溶接方法は、溶接時にリー
ド線を支持する支持部材からこれとは離隔した位置で保
持されたコンデンサ素子の電極の上記支持部材側の端部
に亘って上記リード線を掛け渡した後、溶接用電極対の
各電極体によって上記リード線を上記支持部材及び上記
端部の2箇所でそれぞれ押圧し、上記リード線を介して
上記各電極体間で通電させ、上記リード線の一端を上記
電極の上記端部に溶接する方法である。
のコンデンサ素子のリード線溶接方法は、溶接時にリー
ド線を支持する支持部材からこれとは離隔した位置で保
持されたコンデンサ素子の電極の上記支持部材側の端部
に亘って上記リード線を掛け渡した後、溶接用電極対の
各電極体によって上記リード線を上記支持部材及び上記
端部の2箇所でそれぞれ押圧し、上記リード線を介して
上記各電極体間で通電させ、上記リード線の一端を上記
電極の上記端部に溶接する方法である。
【0008】また、本発明の請求項2に記載のコンデン
サ素子のリード線溶接装置は、保持機構で保持されたコ
ンデンサ素子との間に隙間を介して配設され且つ溶接時
にリード線を支持する支持部材と、この支持部材から上
記コンデンサ素子の電極の上記支持部材側の端部に亘っ
て掛け渡されたリード線を上記支持部材及び上記端部の
2箇所でそれぞれ押圧するように進退動可能に配設され
た、一対の電極体を有する溶接用電極対とを備え、上記
溶接用電極対の各電極体によって上記リード線を上記2
箇所でそれぞれ押圧し、上記リード線を介して上記各電
極体間で通電させ、上記リード線の一端を上記電極の上
記端部に溶接するように構成されたものである。
サ素子のリード線溶接装置は、保持機構で保持されたコ
ンデンサ素子との間に隙間を介して配設され且つ溶接時
にリード線を支持する支持部材と、この支持部材から上
記コンデンサ素子の電極の上記支持部材側の端部に亘っ
て掛け渡されたリード線を上記支持部材及び上記端部の
2箇所でそれぞれ押圧するように進退動可能に配設され
た、一対の電極体を有する溶接用電極対とを備え、上記
溶接用電極対の各電極体によって上記リード線を上記2
箇所でそれぞれ押圧し、上記リード線を介して上記各電
極体間で通電させ、上記リード線の一端を上記電極の上
記端部に溶接するように構成されたものである。
【0009】
【作用】本発明のコンデンサ素子のリード線溶接装置を
用いたリード線溶接方法によれば、保持機構で保持され
たコンデンサ素子から離隔した位置の支持部材からコン
デンサ素子の電極の上記支持部材側の端部に亘ってリー
ド線を掛け渡した後、溶接用電極対の各電極体によって
上記端部及び上記支持部材の2箇所で上記リード線をそ
れぞれ押圧すると、リード線を介して各電極体間で通電
し、コンデンサ素子の電極の上記端部でジュール熱を発
生し、このジュール熱でコンデンサ素子の電極の端部に
リード線の一端を溶接することができる。
用いたリード線溶接方法によれば、保持機構で保持され
たコンデンサ素子から離隔した位置の支持部材からコン
デンサ素子の電極の上記支持部材側の端部に亘ってリー
ド線を掛け渡した後、溶接用電極対の各電極体によって
上記端部及び上記支持部材の2箇所で上記リード線をそ
れぞれ押圧すると、リード線を介して各電極体間で通電
し、コンデンサ素子の電極の上記端部でジュール熱を発
生し、このジュール熱でコンデンサ素子の電極の端部に
リード線の一端を溶接することができる。
【0010】
【実施例】以下、図1、図2に示す実施例に基づいて本
発明を説明する。尚、各図中、図1は本発明のコンデン
サ素子のリード線溶接方法を実施する際に好適に用いら
れるコンデンサ素子のリード線溶接装置の一実施例の配
置を示す平面図、図2は図1に示すコンデンサ素子のリ
ード線溶接装置の要部を示す構成図である。
発明を説明する。尚、各図中、図1は本発明のコンデン
サ素子のリード線溶接方法を実施する際に好適に用いら
れるコンデンサ素子のリード線溶接装置の一実施例の配
置を示す平面図、図2は図1に示すコンデンサ素子のリ
ード線溶接装置の要部を示す構成図である。
【0011】まず、本発明のコンデンサ素子のリード線
溶接方法を実施する際に好適に用いられる本発明のコン
デンサ素子のリード線溶接装置の一実施例について説明
する。
溶接方法を実施する際に好適に用いられる本発明のコン
デンサ素子のリード線溶接装置の一実施例について説明
する。
【0012】本実施例のコンデンサ素子のリード線溶接
装置(以下、単に「リード線溶接装置」と称す。)10
は、図1に示すように、金属化プラスチックフィルムコ
ンデンサ等のコンデンサ素子20を供給する素子供給装
置11と、この素子供給装置11から供給されたコンデ
ンサ素子20(図2参照)を搬送する、コンベア等から
なる素子搬送装置12と、この素子搬送装置12によっ
て搬送されたコンデンサ素子20を受け取って保持する
保持機構(図示せず)を備えた回転可能なターンテーブ
ル13と、このターンテーブル13が上記素子搬送装置
12から90°回転した位置に配設され、上記保持機構
で保持されたコンデンサ素子の本体21の両端に形成さ
れた半田メタリコン等からなる電極22、22に沿って
リード線23、23を供給するリード線供給装置14
と、このリード線供給装置14の下流側に配設され、リ
ード線供給装置14によって所定長さに切断されたリー
ド線23、23を後述のように各電極22、22に溶接
する溶接装置15とを備えて構成されている。
装置(以下、単に「リード線溶接装置」と称す。)10
は、図1に示すように、金属化プラスチックフィルムコ
ンデンサ等のコンデンサ素子20を供給する素子供給装
置11と、この素子供給装置11から供給されたコンデ
ンサ素子20(図2参照)を搬送する、コンベア等から
なる素子搬送装置12と、この素子搬送装置12によっ
て搬送されたコンデンサ素子20を受け取って保持する
保持機構(図示せず)を備えた回転可能なターンテーブ
ル13と、このターンテーブル13が上記素子搬送装置
12から90°回転した位置に配設され、上記保持機構
で保持されたコンデンサ素子の本体21の両端に形成さ
れた半田メタリコン等からなる電極22、22に沿って
リード線23、23を供給するリード線供給装置14
と、このリード線供給装置14の下流側に配設され、リ
ード線供給装置14によって所定長さに切断されたリー
ド線23、23を後述のように各電極22、22に溶接
する溶接装置15とを備えて構成されている。
【0013】更に、上記リード線溶接装置10は、上記
ターンテーブル13が更に90°回転した位置に配設さ
れ、上記溶接装置15によって上記電極22、22に溶
接されたリード線23、23の溶接の状態を検査する検
査装置16と、この検査装置16からターンテーブル1
3が更に90°回転した位置に配設され、ターンテーブ
ル13の保持機構から受け取ったコンデンサ素子20を
テーピングして排出する排出装置17とを備えて構成さ
れている。
ターンテーブル13が更に90°回転した位置に配設さ
れ、上記溶接装置15によって上記電極22、22に溶
接されたリード線23、23の溶接の状態を検査する検
査装置16と、この検査装置16からターンテーブル1
3が更に90°回転した位置に配設され、ターンテーブ
ル13の保持機構から受け取ったコンデンサ素子20を
テーピングして排出する排出装置17とを備えて構成さ
れている。
【0014】また、上記リード線供給装置14は、リー
ド線23、23となるリードワイヤーを巻回したワイヤ
ーロール14Aと、このワイヤーロール14Aからリー
ドワイヤーを引き出して上記溶接装置15へ供給する供
給機構14Bと、この供給機構14Bによって供給され
たリードワイヤーを溶接しやすいようにリード線23、
23の長さに該当する位置で扁平加工すると共にその扁
平加工された部位でリード線23、23を切断する扁平
加工・切断機構14Cとを備えて構成されている。
ド線23、23となるリードワイヤーを巻回したワイヤ
ーロール14Aと、このワイヤーロール14Aからリー
ドワイヤーを引き出して上記溶接装置15へ供給する供
給機構14Bと、この供給機構14Bによって供給され
たリードワイヤーを溶接しやすいようにリード線23、
23の長さに該当する位置で扁平加工すると共にその扁
平加工された部位でリード線23、23を切断する扁平
加工・切断機構14Cとを備えて構成されている。
【0015】而して、上記リード線溶接装置10の要部
となる溶接装置15は、図2に示すように、図1で示す
ターンテーブル13の保持機構で保持されたコンデンサ
素子20から離隔した位置に立設され且つ溶接時にリー
ド線23、23を支持するように電気的、熱的な良導体
で形成された支持部材(以下、「バックアップブロッ
ク」と称す。)151と、このバックアップブロック1
51から上記コンデンサ素子20の両電極22、22の
上記バックアップブロック151側の端部22A、22
Aに亘って掛け渡されたリード線23、23を上記端部
22A、22A及び上記バックアップブロック151の
2箇所でそれぞれ押圧するように進退動可能に配設され
た二対の溶接用電極対152、152とを備えて構成さ
れている。そして、各溶接用電極対152、152は、
例えば、立設された板バネ等の弾性部材の上端に取り付
けられ、このバネ力で弾力的に上記リード線23、23
を上記各電極22、22に押圧するように構成されてい
る。
となる溶接装置15は、図2に示すように、図1で示す
ターンテーブル13の保持機構で保持されたコンデンサ
素子20から離隔した位置に立設され且つ溶接時にリー
ド線23、23を支持するように電気的、熱的な良導体
で形成された支持部材(以下、「バックアップブロッ
ク」と称す。)151と、このバックアップブロック1
51から上記コンデンサ素子20の両電極22、22の
上記バックアップブロック151側の端部22A、22
Aに亘って掛け渡されたリード線23、23を上記端部
22A、22A及び上記バックアップブロック151の
2箇所でそれぞれ押圧するように進退動可能に配設され
た二対の溶接用電極対152、152とを備えて構成さ
れている。そして、各溶接用電極対152、152は、
例えば、立設された板バネ等の弾性部材の上端に取り付
けられ、このバネ力で弾力的に上記リード線23、23
を上記各電極22、22に押圧するように構成されてい
る。
【0016】また、上記溶接用電極対152は、上記コ
ンデンサ素子20の電極22の端部22Aを側方から押
圧する位置に配設された第1電極棒152Aと、この第
1電極棒152Aから離隔し且つ上記バックアップブロ
ック151を側方から押圧する位置に並設された第2電
極棒152Bとを備えて構成されている。このように溶
接用電極対152でリード線23を押圧した状態下で、
溶接用電極対152の各電極棒152A、152Bに接
続されたリード端子152C、152Dから印加された
電圧によって上記リード線23を介して各電極棒152
A、152B間で通電してリード線23及び電極22に
ジュール熱を発生させて上記リード線23の一端を上記
電極22の端部22Aに溶接するように構成されてい
る。そして、二対の上記溶接用電極対152、152
は、上記コンデンサ素子20及びリード線23、23を
中心にして左右対称位置にそれぞれ配設され、それぞれ
が同期して上記リード線23、23を上記端部22A、
22A及び上記バックアップブロック151に対して押
圧しながら溶接するように構成されている。
ンデンサ素子20の電極22の端部22Aを側方から押
圧する位置に配設された第1電極棒152Aと、この第
1電極棒152Aから離隔し且つ上記バックアップブロ
ック151を側方から押圧する位置に並設された第2電
極棒152Bとを備えて構成されている。このように溶
接用電極対152でリード線23を押圧した状態下で、
溶接用電極対152の各電極棒152A、152Bに接
続されたリード端子152C、152Dから印加された
電圧によって上記リード線23を介して各電極棒152
A、152B間で通電してリード線23及び電極22に
ジュール熱を発生させて上記リード線23の一端を上記
電極22の端部22Aに溶接するように構成されてい
る。そして、二対の上記溶接用電極対152、152
は、上記コンデンサ素子20及びリード線23、23を
中心にして左右対称位置にそれぞれ配設され、それぞれ
が同期して上記リード線23、23を上記端部22A、
22A及び上記バックアップブロック151に対して押
圧しながら溶接するように構成されている。
【0017】次いで、上記リード線溶接装置10を用い
た本発明の溶接方法の一実施態様について説明する。ま
ず、素子供給装置11からターンテーブル13のへコン
デンサ素子20を供給すると、この保持機構でコンデン
サ素子20を保持した状態でターンテーブル13がその
位置から90°回転して保持機構で保持されたコンデン
サ素子20が溶接装置15の位置に達する。この時、リ
ード線供給装置14が作動してワイヤーロール14Aか
らリードワイヤーを引き出してコンデンサ素子20へ供
給し、リードワイヤーの先端がコンデンサ素子20の電
極22、22の端部22A、22Aに達した時点でリー
ドワイヤーの供給を停止すると共に、扁平加工・切断機
構14Cでリードワイヤーをリード線23、23の長さ
に相当する位置でリードワイヤーを扁平加工すると共に
切断する。然る後、溶接装置15の各溶接用電極対15
2、152が進出してリード線23、23を上記端部2
2A、22A及び上記バックアップブロック151の2
箇所でそれぞれ押圧すると共に、リード端子152C、
152Dを介して印加された電圧によって各溶接用電極
対152、152それぞれの第1電極棒152A、第2
電極棒152B間で通電して電極22、22及びリード
線23、23にジュール熱を発生させてリード線23、
23の先端を電極22、22の端部22A、22Aに溶
接する。
た本発明の溶接方法の一実施態様について説明する。ま
ず、素子供給装置11からターンテーブル13のへコン
デンサ素子20を供給すると、この保持機構でコンデン
サ素子20を保持した状態でターンテーブル13がその
位置から90°回転して保持機構で保持されたコンデン
サ素子20が溶接装置15の位置に達する。この時、リ
ード線供給装置14が作動してワイヤーロール14Aか
らリードワイヤーを引き出してコンデンサ素子20へ供
給し、リードワイヤーの先端がコンデンサ素子20の電
極22、22の端部22A、22Aに達した時点でリー
ドワイヤーの供給を停止すると共に、扁平加工・切断機
構14Cでリードワイヤーをリード線23、23の長さ
に相当する位置でリードワイヤーを扁平加工すると共に
切断する。然る後、溶接装置15の各溶接用電極対15
2、152が進出してリード線23、23を上記端部2
2A、22A及び上記バックアップブロック151の2
箇所でそれぞれ押圧すると共に、リード端子152C、
152Dを介して印加された電圧によって各溶接用電極
対152、152それぞれの第1電極棒152A、第2
電極棒152B間で通電して電極22、22及びリード
線23、23にジュール熱を発生させてリード線23、
23の先端を電極22、22の端部22A、22Aに溶
接する。
【0018】従って、本実施例によれば、溶接装置15
の溶接用電極対152は、その第1電極棒152Aでリ
ード線23をコンデンサ素子20の電極22の端部22
Aに押圧し、第2電極棒152Bでリード線23をバッ
クアップブロック151に押圧し、もってリード線23
を各電極棒152A、152B間の通電手段として用い
るようにしているため、コンデンサ素子20の電極22
には第1電極棒152Aのみを押圧するだけリード線2
3の先端を電極22の端部22Aに溶接することができ
る。
の溶接用電極対152は、その第1電極棒152Aでリ
ード線23をコンデンサ素子20の電極22の端部22
Aに押圧し、第2電極棒152Bでリード線23をバッ
クアップブロック151に押圧し、もってリード線23
を各電極棒152A、152B間の通電手段として用い
るようにしているため、コンデンサ素子20の電極22
には第1電極棒152Aのみを押圧するだけリード線2
3の先端を電極22の端部22Aに溶接することができ
る。
【0019】つまり、本実施例によれば、一方の第1電
極棒152A、152Aのみをコンデンサ素子20の電
極22に押圧するため、従来のように電極22のリード
線溶接面で電極棒間に隙間が形成されず、従って、電極
22、22を形成する半田メタリコン層が溶融時に逃げ
てナゲットを形成することなく平坦な電極面を作り、後
工程の塗装で外観上見栄えのよいコンデンサ素子20を
得ることができ、また、他方の第2電極棒152B、1
52Bをバックアップブロック151に押圧するため、
リード線23、23の間隔を正確に設定することができ
る。
極棒152A、152Aのみをコンデンサ素子20の電
極22に押圧するため、従来のように電極22のリード
線溶接面で電極棒間に隙間が形成されず、従って、電極
22、22を形成する半田メタリコン層が溶融時に逃げ
てナゲットを形成することなく平坦な電極面を作り、後
工程の塗装で外観上見栄えのよいコンデンサ素子20を
得ることができ、また、他方の第2電極棒152B、1
52Bをバックアップブロック151に押圧するため、
リード線23、23の間隔を正確に設定することができ
る。
【0020】また、本実施例によれば、コンデンサ素子
20が小型(例えば、5mm角)で、電極22のリード
線溶接面の面積が狭小であっても、第1電極棒152A
の先端を押圧するだけで済むため、押圧面積を従来の3
0〜50%、換言すれば溶接用電極対152の押圧力を
従来の30〜50%にすることができ、従来のように押
圧力によってコンデンサ素子20を構造的に破損させる
虞がなく、また、印加電圧の調整も容易でコンデンサ素
子20を電気的に破損させる虞もない。
20が小型(例えば、5mm角)で、電極22のリード
線溶接面の面積が狭小であっても、第1電極棒152A
の先端を押圧するだけで済むため、押圧面積を従来の3
0〜50%、換言すれば溶接用電極対152の押圧力を
従来の30〜50%にすることができ、従来のように押
圧力によってコンデンサ素子20を構造的に破損させる
虞がなく、また、印加電圧の調整も容易でコンデンサ素
子20を電気的に破損させる虞もない。
【0021】更に、本実施例によれば、従来のように溶
接用電極対の電極棒を極端に接近させるなどの操作の必
要がなく、また、先端の面積が狭小な電極棒を別に準備
しておく必要がなく、汎用性に優れたリード線溶接方法
及び装置を得ることができる。
接用電極対の電極棒を極端に接近させるなどの操作の必
要がなく、また、先端の面積が狭小な電極棒を別に準備
しておく必要がなく、汎用性に優れたリード線溶接方法
及び装置を得ることができる。
【0022】以上説明したように本実施例によれば、コ
ンデンサ素子20の大きさに左右されず、コンデンサ素
子20を電気的、構造的に損傷を生じさせることなくリ
ード線23、23を溶接することができ、しかもコンデ
ンサ素子20の電極22、22にリード線23、23を
溶接しても電極22、22の表面を滑らかに仕上げるこ
とができ、外観上の見栄えに優れたコンデンサ素子20
を得ることができる。
ンデンサ素子20の大きさに左右されず、コンデンサ素
子20を電気的、構造的に損傷を生じさせることなくリ
ード線23、23を溶接することができ、しかもコンデ
ンサ素子20の電極22、22にリード線23、23を
溶接しても電極22、22の表面を滑らかに仕上げるこ
とができ、外観上の見栄えに優れたコンデンサ素子20
を得ることができる。
【0023】尚、本発明は、上記実施例に何等制限され
るものではなく、コンデンサ素子から離隔した位置の支
持部材からコンデンサ素子の電極の上記支持部材側の端
部に亘ってリード線を掛け渡した後、このリード線を溶
接用電極対の各電極体によって上記端部及び上記支持部
材の2箇所でそれぞれ押圧し、上記リード線を介して各
電極体間で通電させて上記リード線の一端を上記コンデ
ンサ素子の電極の上記端部に溶接するようにした方法及
び装置であれば、全て本発明の包含される。
るものではなく、コンデンサ素子から離隔した位置の支
持部材からコンデンサ素子の電極の上記支持部材側の端
部に亘ってリード線を掛け渡した後、このリード線を溶
接用電極対の各電極体によって上記端部及び上記支持部
材の2箇所でそれぞれ押圧し、上記リード線を介して各
電極体間で通電させて上記リード線の一端を上記コンデ
ンサ素子の電極の上記端部に溶接するようにした方法及
び装置であれば、全て本発明の包含される。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明のコンデンサ
素子のリード線溶接装置を用いたリード線溶接方法によ
れば、コンデンサ素子の大きさに左右されず、コンデン
サ素子を電気的、構造的に損傷を生じさせることなくリ
ード線を溶接することができ、しかもコンデンサ素子の
電極に突起を生じさせることなくリード線を溶接して外
観上の見栄えに優れたコンデンサ素子を得るコンデンサ
素子のリード線溶接方法及びそのリード線溶接装置を提
供することができる。
素子のリード線溶接装置を用いたリード線溶接方法によ
れば、コンデンサ素子の大きさに左右されず、コンデン
サ素子を電気的、構造的に損傷を生じさせることなくリ
ード線を溶接することができ、しかもコンデンサ素子の
電極に突起を生じさせることなくリード線を溶接して外
観上の見栄えに優れたコンデンサ素子を得るコンデンサ
素子のリード線溶接方法及びそのリード線溶接装置を提
供することができる。
【図1】本発明のコンデンサ素子のリード線溶接方法を
実施する際に好適に用いられるコンデンサ素子のリード
線溶接装置の一実施例の配置を示す平面図である。
実施する際に好適に用いられるコンデンサ素子のリード
線溶接装置の一実施例の配置を示す平面図である。
【図2】図1に示すコンデンサ素子のリード線溶接装置
の要部を示す構成図である。
の要部を示す構成図である。
【図3】従来のコンデンサ素子のリード線溶接装置の一
例を示す図2相当図である。
例を示す図2相当図である。
10 コンデンサ素子のリード線溶接装置 20 コンデンサ素子 22 電極 22A 端部 23 リード線 151 バックアップブロック(支持部材) 152 溶接用電極対 152A 第1電極棒(電極体) 152B 第2電極棒(電極体)
Claims (2)
- 【請求項1】 溶接時にリード線を支持する支持部材か
らこれとは離隔した位置で保持されたコンデンサ素子の
電極の上記支持部材側の端部に亘って上記リード線を掛
け渡した後、溶接用電極対の各電極体によって上記リー
ド線を上記支持部材及び上記端部の2箇所でそれぞれ押
圧し、上記リード線を介して上記各電極体間で通電さ
せ、上記リード線の一端を上記電極の上記端部に溶接す
ることを特徴とするコンデンサ素子のリード線溶接方
法。 - 【請求項2】 保持機構で保持されたコンデンサ素子と
の間に隙間を介して配設され且つ溶接時にリード線を支
持する支持部材と、この支持部材から上記コンデンサ素
子の電極の上記支持部材側の端部に亘って掛け渡された
リード線を上記支持部材及び上記端部の2箇所でそれぞ
れ押圧するように進退動可能に配設された、一対の電極
体を有する溶接用電極対とを備え、上記溶接用電極対の
各電極体によって上記リード線を上記2箇所でそれぞれ
押圧し、上記リード線を介して上記各電極体間で通電さ
せ、上記リード線の一端を上記電極の上記端部に溶接す
ることを特徴とするコンデンサ素子のリード線溶接装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4253959A JPH0679470A (ja) | 1992-08-29 | 1992-08-29 | コンデンサ素子のリード線溶接方法及びコンデンサ素子のリード線溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4253959A JPH0679470A (ja) | 1992-08-29 | 1992-08-29 | コンデンサ素子のリード線溶接方法及びコンデンサ素子のリード線溶接装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0679470A true JPH0679470A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=17258343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4253959A Pending JPH0679470A (ja) | 1992-08-29 | 1992-08-29 | コンデンサ素子のリード線溶接方法及びコンデンサ素子のリード線溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0679470A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6991878B2 (en) | 2001-12-27 | 2006-01-31 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Photomask repair method and apparatus |
-
1992
- 1992-08-29 JP JP4253959A patent/JPH0679470A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6991878B2 (en) | 2001-12-27 | 2006-01-31 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Photomask repair method and apparatus |
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