JPH0357296Y2 - - Google Patents

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JPH0357296Y2
JPH0357296Y2 JP1986082249U JP8224986U JPH0357296Y2 JP H0357296 Y2 JPH0357296 Y2 JP H0357296Y2 JP 1986082249 U JP1986082249 U JP 1986082249U JP 8224986 U JP8224986 U JP 8224986U JP H0357296 Y2 JPH0357296 Y2 JP H0357296Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は魔法瓶等に用いられる大型の胴材、特
にたる形の胴材を非円形断面に成形するバルジ成
形機に関するものである。
(従来の技術) 従来、この種の胴材は、円筒形又は円錐形が一
般的であるが、上方に向つて曲線的に口絞りした
たる形のものも用いられ、表面に模様、色彩を施
して意匠上の効果をさらに向上させている。斯か
るたる形の胴材の断面はごくありふれた円形であ
つて、その成形はさほど困難なものではなく、板
材に十数段階にわたる円筒深絞り加工及びスピニ
ング加工を施すことにより成形されている。
そして、この種の胴材は、軽量化および加工性
の観点から薄い板厚となつているため、落下等に
より衝撃力が加われば表面に凹みが生じることが
ある。そこで、意匠及び補強上、第9図又は第1
0図に示すような凹凸形、多角形等の非円形断面
に成形することが要望されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、円形断面のたる形より例えば多
角形断面のたる形に成形するには、プレス加工機
により局部的に曲げ加工して角部を形成しなけれ
ばならず、その加工は困難で多大な工数を要す
る。また、そのプレス加工により胴材の外面及び
内面に傷が付いたり汚れるため、プレス加工後に
バフ仕上及びクロムメツキ等の表面処理を行なわ
なければならない。しかも、そのプレス加工によ
つて形成した胴材表面の凹凸や角部の存在によ
り、バフ仕上に長時間を要し、前記プレス加工に
加えてさらに工数がかかり、製造コストが増大す
る等の問題がある。
本考案は斯かる問題点に鑑みてなされたもの
で、特に管材の口広げ等に適用されているバルジ
成形によつて、魔法瓶等に用いられる大型の胴材
を非円形断面に成形し得る胴材のバルジ成形機を
提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 前記問題点を解決するため、本考案は、上型と
下型とに分割され、所要形状の型を形成した型部
材と、該型部材の下型を固定する下ホルダと、プ
レス装置により昇降可能に設けられ、前記型部材
の上型を弾性体を介して吊設する上ホルダと、該
上ホルダに上端を固定し、前記型部材の型内側に
設置した胴材の内側に嵌入するゴム製のポンチ部
材とからなり、前記下ホルダに、前記胴材の下端
に係止する爪片を有し、前記ポンチ部材の軸方向
への移動を阻止する回転かつ昇降可能な支持台を
設けたものである。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を添付図面に従つて説
明する。
第1図は、たる形の胴材1に、第9図に示すよ
うに、長手方向に螺旋状に突出する多数の並列し
た凸条1a(横断面は小円弧が連続して形成する
輪であつて非円形となる)と、下端に凸輪1bと
を形成するためのバルジ成形機であり、大略、型
部材2、下ホルダ3、上ホルダ4及びポンチ部材
5から構成されている。
型部材2は、前記凸条1aと凸輪1bの型が形
成され(第2図〜第4図)、上型2aと下型2b
からなる割型であつて、アンダーカツト(成形後
の胴材を型部材より抜き出す際の障害となる胴材
の膨出部に対応する部分をいい、第3図中A部を
さす。)となる位置で上下に分割されている。そ
して、上型2aは上ホルダ4に〓間Bを隔ててボ
ルト6によつて吊設され、下型2bは下ホルダ3
にボルト7によつて固定されている。
ここで、胴材1の凸輪1bの外形状を精度よく
成形するには、第3a図に示すように、型部材2
を凸輪1bの外形と同形で、しかも、アンダーカ
ツト部Aの頂部で上型2aと下型2bを分割する
割型とするのが好ましい。しかしながら、この場
合、金型の分割部分を高精度で面一に形成しない
と、成形後の胴材1に分割部分に対応する位置で
スジが入ることがあるため、成形に注意を要する
うえ、金型の摩耗による補修も多くなる等の欠点
がある。これに対し、第3図に示すように、アン
ダカツト部Aの端で分割した割型にすれば、圧縮
力の調整によつてある程度の精度が確保できるう
え、成形後分割部分に対応する位置でスジが入る
こともなく、たとえ金型が多少摩耗しても充分使
用することができる。
下ホルダ3は、図示しない基台に固定され、そ
の上面には前記型部材2の型底部をなし、胴材1
を載置する支持台8が設置されている。この支持
台8は、胴材1を載置した際に、上面に設けた2
個の爪片9を胴材1の下端に係止させて位置決め
するとともに、ポンチ部材5の圧下力を受けてウ
レタンゴムの下方向への移動を阻止するようにな
つている。また、この支持台8には、下ホルダ3
を貫通して設けた昇降軸11が取り付けられ、下
ホルダ3にボルト12により固着されたガイド片
13を昇降軸11の外周に設けた螺旋溝10に係
合させて、油圧シリンダ14を駆動することによ
り回転かつ昇降可能になつている。
上ホルダ4は、図示しないプレス装置により昇
降可能となつている。そして、この上ホルダ4の
下面及び前記上型2aの上面に、互いに対向する
凹所15a,15bが同一円周上に複数対設けら
れ、この各凹所15a,15bにウレタンゴム製
の弾性体16が嵌入されている。このため、上型
2aはこの弾性体16により下方に付勢された状
態となつている。
ポンチ部材5は、ウレタンゴム製であつて、胴
材1に近似したたる形に形成されている。そし
て、このポンチ部材5は、上端に当接する上板1
7と下端に当接する下板18により挾持され、こ
れらを貫通するガイド部材19により一体に形成
されるとともに、ボルト20により上板17を介
して上ホルダ4に固定されている。
以上の構成からなるバルジ成形機において、第
1図に示すように倒立させた胴材1を型部材2に
嵌入して支持台8上に載置し、爪片9を胴材1の
下端に設けた切欠部に係合させて位置決めする。
ここで胴材1は、予め、深絞り加工及びスピニン
グ加工によつて円形断面のたる形に形成してあ
る。
そして、上ホルダ4を降下して、第3図に示す
ように、ポンチ部材5を胴材1内に嵌入すると同
時に、上型2aと下型2bを一体化する。さら
に、上ホルダ4を降下してゆくと、上ホルダ4と
上型2aの間に〓間Bがあるため、第4図に示す
ように、上ホルダ4及び上板17は弾性体16を
圧縮しつつ降下するが、ポンチ部材5は支持台8
により軸方向への移動が阻止されるので、ポンチ
部材5はガイド部材19にガイドされながら圧縮
されることになり、軸と直角方向に膨出して胴材
1を型部材2に向つて押し付ける結果、胴材1は
型通りに成形される。
続いて、上ホルダ4を上昇させると、第5図に
示すように、まず、ポンチ部材5及び弾性体16
が元の状態に回復し、さらに上昇させれば、第6
図に示すように上型2aが下型2bより離脱する
と同時に、ポンチ部材5が胴材1より離脱する。
ここで、成形された胴材1は、第9図に示すよう
に、凸条1a部分が軸方向に対してアンダカツト
となつているので、上型2aが離脱する際に、胴
材1を回転させない限り、上型2aに圧着したま
ま離脱するようなことはない。
そして次に、油圧シリンダ14を駆動して、支
持台9を回転しつつ上昇させると、第7図に示す
ように、成形された胴材1の凸条1aが下型2b
の型に沿つて移動するため、胴材1は下型2bよ
り離脱することになる。
ところで、第10図に示すように長手方向に平
行な凸条21aを有し、断面が多角形の胴材21
の成形は、本考案に係るバルジ成形機を用いて前
記同様に行うことができる。ただし、この胴材2
1は第9図に示す胴材1のように凸条21aが螺
旋状ではなく放物線状であることから、成形後胴
材21を回転させるとかえつて下型2bより離脱
しないことになる。このため、予め、ガイド片1
3と昇降軸11の螺旋溝10との係合を外してお
き、支持台8が回転しないようにしておく必要が
ある。
また、第9図に示す胴材1と異なり、胴材21
は、第8図に示すようにポンチ部材5を上昇させ
た際に、何らかの原因でポンチ部材5が回復せず
に胴材21に圧着したまま抜き出されようとする
ことがある。しかし、弾性体16の復帰力によつ
て上型2aが押し下げられ、胴材21も下方に押
し下げられるため、ポンチ部材5とともに抜き出
されることはない。
以上のように、本実施例に係るバルジ成形機を
用いて形成した張出模様は、胴材の一種の補強に
なるため、胴材の板厚を薄くすることができ、よ
り軽量化が図れる。
なお、弾性体としてはウレタンゴムに限らず、
コイルばねであつてもよい。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案に係る
バルジ成形機によれば、ポンチ部材としてゴム製
のものを用い、割型にてバルジ成形を行なうもの
であるから、複雑な張出模様であつても一度に容
易に成形することができる。しかも、バルジ成形
は静圧的に行なわれ、加工面に傷がつくことはな
いため、バフ仕上をバルジ成形前の円形断面の段
階で行なうことが可能であり、バフ仕上作業は極
めて容易となる。また、胴材に長手方向に螺旋状
の凸条からなる張出模様を形成する場合には、支
持台を回転させつつ上昇させることにより、成形
された胴材を型部材より簡単に離脱させることが
できる。
さらに、胴材に長手方向に平行な凸条を有する
張出模様を形成する場合には、成形時に圧縮され
たポンチ部材が、上ホルダの上昇時に万一回復し
なかつたとしても、上ホルダと上型との間に介在
する弾性体の復帰力によつて上型及び胴材が押し
下げられるため、成形された胴材がポンチ部材と
ともに抜き出されることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るバルジ成形機の正面断面
図、第2図は下型の平面図、第3a図は割型の他
の実施例を示す部分拡大断面図、第3図から第7
図は胴材のバルジ成形状況を一連に示す部分拡大
断面図、第8図は、胴材がポンチ部材とともに抜
き出されたバルジ成形の一過程を示す部分拡大断
面図、第9図、第10図は本考案に係るバルジ成
形機により成形された胴材の正面図である。 1,21……胴材、2……型部材、2a……上
型、2b……下型、3……下ホルダ、4……上ホ
ルダ、5……ポンチ部材、8……支持台、9……
爪片、10……螺線溝、11……昇降軸、13…
…ガイド片、14……油圧シリンダ、16……弾
性体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上型と下型とに分割され、所要形状の型を形成
    した型部材と、該型部材の下型を固定する下ホル
    ダと、プレス装置により昇降可能に設けられ、前
    記型部材の上型を弾性体を介して吊設する上ホル
    ダと、該上ホルダに上端を固定し、前記型部材の
    型内側に設置した胴材の内側に嵌入するゴム製の
    ポンチ部材とからなり、前記下ホルダに、前記胴
    材の下端に係止する爪片を有し、前記ポンチ部材
    の軸方向への移動を阻止する回転かつ昇降可能な
    支持台を設けたことを特徴とする胴材のバルジ成
    形機。
JP1986082249U 1986-05-29 1986-05-29 Expired JPH0357296Y2 (ja)

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JP1986082249U JPH0357296Y2 (ja) 1986-05-29 1986-05-29

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JPS62193919U JPS62193919U (ja) 1987-12-09
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5144772U (ja) * 1974-09-28 1976-04-02
JPS5252933U (ja) * 1975-10-14 1977-04-15
JPS5836412U (ja) * 1981-09-01 1983-03-09 三洋電機株式会社 定電圧回路

Patent Citations (3)

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JPS62193919U (ja) 1987-12-09

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