JPH0357035Y2 - - Google Patents

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JPH0357035Y2
JPH0357035Y2 JP18761587U JP18761587U JPH0357035Y2 JP H0357035 Y2 JPH0357035 Y2 JP H0357035Y2 JP 18761587 U JP18761587 U JP 18761587U JP 18761587 U JP18761587 U JP 18761587U JP H0357035 Y2 JPH0357035 Y2 JP H0357035Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電気カーペツト、電気座布団、電気
敷布、ベツトウオーマ等の採暖具に関する。
(従来技術及びその問題点) ニクロム線あるいは面発熱体を用いた採暖具に
あつては、その発熱温度を調節するための温度制
御部と、異常温度上昇による火災等の事故防止の
ための安全回路が設けられているのが一般であ
る。
従来における例としては第4図に示すように、
温度制御部6の最終段にトライアツク等のサイリ
スタ7を用い発熱体3の一方に近接して設けた感
熱線等の温度センサー20のインピーダンス変化
等によつて温度制御部6がサイリスタ7をオン、
オフさせ、該サイリスタ7の通電時間の長短で発
熱温度を調節し、また、発熱体3の他方に近接し
ては絶縁体4を介して導電体5が設けられ、該導
電体5と温度制御部6からの出力側端子D,E間
にはダイオード21を介してリレー22が介設さ
れ、針刺しあるいは焦げ等によつて絶縁体4が破
壊し、発熱体3と導電体5とが電気的に短絡する
と、リレー22が励磁されて発熱体3への電流路
に設けた開閉接点bを開き、それ以後発熱体3へ
の電源供給を断つ安全回路が設けられている。こ
の場合リレー22の開閉接点bは絶縁体4が破壊
されて発熱体3と導電体5とが短絡したときのみ
開くのが正常動作であるが、リレーの一般的特性
として振動や衝撃に弱く、絶縁体4が破壊されな
い場合でも振動、衝撃で開閉接点bが開き、発熱
体3が発熱しないといつた欠点がある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記従来の欠点を解消したもので、発
熱体3に絶縁体4を介して導電体5を近接して設
け、温度制御部6の最終段にトライアツク等のサ
イリスタ7を用いて前記発熱体3の温度制御を行
う採暖具において、温度制御部6と発熱体3間の
電流路にリレーの開閉接点bを介設し、また温度
制御部6の出力側に整流部8を設け、該整流部8
の出力端にはRC積分回路9を介して安全化電源
部(以下電源部と略称)10を接続し、該電源部
10の出力側には限時部1を介してR−Sフリツ
プフロツプ回路(以下F・F回路と略称)11の
R入力側12および出力部Cを介してF・F回路
11のS入力側13をそれぞれ接続し、該F・F
回路11のQ出力側14には一方の出力部Bを介
してリレーのセツトコイル15を、出力側16
には上記リレーの開閉接点bの開閉動作と逆の開
閉動作をする他方の開閉接点a及び出力部Aを介
してリレーのセツトコイル17をそれぞれ接続
し、さらに前記出力部Cは発熱体3と導電体5の
電気的導通によつて出力するようにし、上記F・
F回路11は、温度制御部6に電源投入時開閉接
点bが開いている場合該接点bを閉じ、その後振
動等によつて開閉接点bが開いた場合にはこれを
閉じ、さらに発熱体3と導電体5が電気的に導通
した場合には開閉接点bを開くように動作させた
ことを特徴とする採暖具に係る。
さらに、F・F回路11のQ出力側14と出力
部Bとの間に限時部2を設けてあり、また導電体
5と電源部10との間にはフオトトランジスタ1
8を設け、この出力側を前記出力部Cとしてあ
る。
本考案を実施例の図示に従つて説明すると、第
1図において、最終段にトライアツク等のサイリ
スタ7を用いた温度制御部6の出力端子D,E間
にはダイオードブリツジを整流部8として接続
し、この出力端には抵抗R1とコンデンサC1と
からなるRC積分回路9を介して電源部10が接
続されている。電源部10の出力端には限時部1
としてコンデンサC2と抵抗R2が直列接続さ
れ、F・F回路11のR入力側12は、該限時部
1に接続されている。また電源部10にはフオト
トランジスタ18の出力側が出力部Cとして抵抗
R3と直列に接続され、該出力部CにF・F回路
11のS入力側13が接続されている。
F・F回路11のS入力側13に対応するQ出
力側14にはコンデンサC6と抵抗R6の微分回
路が限時部2として設けられ、該限時部2には出
力部としてのトランジスタQ1のベース側が接続
されている。リレーのセツトコイル15は該出力
部Bと直列に電源部10に接続されている。
リレーの一方の開閉接点bは温度制御部6と発
熱体3の電流路に設けられ、該接点bと逆の開閉
動作をする他方の開閉接点aはF・F回路の出
力側16と出力部AとしてのトランジスタQ2の
ベース側に接続されている。リレーのリセツトコ
イル17は出力部Aと直列に電源部10に接続さ
れている。
導電体5と電源部10間には、出力側を前記出
力部Cとしたフオトトランジスタ18の入力側1
9が接続されており、フオトトランジスタ18の
安定動作用として抵抗R4、同R5、コンデンサ
C3及びダイオードD1が設けられている。
(作用) 本考案は以上のように構成され、その動作を以
下に詳述する。
a 開閉接点bが開いている場合に温度制御部6
に電源が投入されたときの動作は次のようにな
る。
(1) 整流部8から抵抗R1を通つてコンデンサ
C1に充電電流が流れるので、接点bが開い
ていてもトライアツク7は導通し、電源部1
0に電圧が供給される。
(2) 前記(1)によつてコンデンサC2が充電さ
れ、限時部1の時定数に従つてF・F回路1
1のR入力側12に電圧が印加される(第3
図)。
(3) 発熱体3と導電体5が導通していない通常
状態時に出力部Cは出力しないので、F・F
回路は、S入力側13が‘O'、R入力側1
2が‘1'から‘0'になる。従つてQ出力側1
4は‘0'、出力側16は‘1'の状態にな
り、その後この状態が維持される。
(4) 開閉接点bが開いていれば、これと逆動作
の接点aは当然閉じており、出力部Aによつ
てリセツトコイル17に通電され、接点bが
閉じ、接点aが開く、開閉接点bが閉じてい
れば接点aは開いており、リセツトコイル1
7には通電しない。
以上の動作によつて、温度制御部6から発熱体
3に電源供給される。
b 温度制御部6に電源投入後、振動、衝撃等に
より開閉接点bが開いた場合の動作は次のよう
になる。
(1) 開閉接点bが開くと当然接点aが閉じ、
F・F回路11の出力側16の信号‘1'が
出力部Aに伝えらえ、リセツトコイル17に
電流を流して接点bを閉じ、前記同様発熱体
には電源供給される。この動作の間にトライ
アツク7がオフすることがあるが、その間に
必要な動作電流はコンデンサC1及び電源部
10内のコンデンサにより供給される。
c 発熱体3に電源が供給された以降に絶縁体4
が破壊され、発熱体3と導電体5が電気的に導
通した場合の動作は次のようになる。
(1) フオトトランジスタ18の入力側19に電
流が流れて出力部Cが導通し、このためF・
F回路のS入力側13が‘1'になりフリツプ
フロツプの状態は反転してQ出力側14は‘
1'、出力側16は‘0'となる。
(2) 前記(1)によつて限時部2の所定時間だけ出
力部Bを通じてセツトコイル15に電流を流
し接点bを開く、このとき接点aは開くが、
Q出力側16は‘0'になつているので出力部
Aは動作せず、発熱体3への電源供給は停止
されてトライアツク7はオフする。
d 温度制御部6に電源投入以前より発熱体3と
導電体5が導通している場合の動作は次のよう
になる。
(1) 温度制御部6に電源投入した後しばらく
(1秒以下)の間F・F回路11のR,S両
入力側12,13の信号は共に‘1'の状態と
なり、その出力は不定であるが、コンデンサ
C2の充電が進むとR入力側12が‘0'とな
り、従つてQ出力側14が‘1'となつて出力
部Bが働き、セツトコイル15に電流が流れ
て開閉接点bが開く。以上によつて発熱体3
への電源供給は、温度制御部6に電源投入後
瞬時に断たれる。
e 上記c,dの動作において、開閉接点bが開
き、トライアツク7がオフすると、各部への電
源供給が断たれて各コンデンサは放電して待機
状態となり、再度温度制御部6に電源を投入す
ると、はじめの状態から再び動作する。
以上の構成は、非同期タイプのフリツプフロツ
プ回路を用い、正論理で説明したが、これとは別
に同期タイプあるいはJ−Kフリツプフロツプ回
路を用いても同様に可能であり、また正論理のみ
でなく負論理と混合することも自由である。
また、上記において開閉接点a及びこれと逆の
開閉動作をする開閉接点bを有するリレーには、
自己保持能力を有するラツチングリレーを用いる
ようにしてある。
(効果) 本考案は以上の如く、温度制御部6と発熱体3
との間にリレーの一方の開閉接点bを介設し、こ
れと逆の開閉動作をする他方の開閉接点aをF・
F回路11の一方の出力側16に接続し、該接
点aに一方の出力部Aを介してリセツトコイル1
7を接続してあるので、接点bが開いている時
(逆に接点aは閉じている)、出力部Aによつてこ
の接点bを閉じて温度制御部6から発熱体3への
電流路がつくられ、発熱体3は正常に発熱する。
また、F・F回路11の他方のQ出力側14に
は他方の出力部Bとセツトコイル15を接続し、
該出力部Bは導電対5と発熱対3との電気的導通
によつて動作する別の出力部Cの出力でセツトコ
イル15を動作させて開閉接点bを開くようにし
たので、異常高温や針刺し等で絶縁体4が破壊さ
れた場合には発熱体3への電源供給は直ちに断た
れて焼損事故を未然に防止する。F・F回路11
のQ出力側14と出力部Bとの間に設けられた限
時部2はラツチングリレーのセツトコイル15に
所定時間だけ電流を流し、消費電流を少なくする
のに有効である。
尚、整流部8の出力側に設けられたRC積分回
路9及び電源部10の出力側に設けられた限時部
1は、電源投入時開閉接点bが開いている場合及
び、振動等により開閉接点bがひらいた場でもこ
れを閉じるのに有効な働きをする。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る採暖具の一実施例を示す
要部の回路図、第2図は本考案の具体例を示す回
路図、第3図は温度制御部に電源投入直後のF・
F回路のR入力側電圧の時間変化を示す図、第4
図は従来例の回路図である。 1……限時部、2……限時部、3……発熱体、
4……絶縁体、5……導電体、6……温度制御
部、7……サイリスタ、8……整流部、9……
RC積分回路、10……安定化電源部、11……
フリツプフロツプ回路、12……R入力側、13
……S入力側、14……Q出力側、15……セツ
トコイル、16……出力側、17……リセツト
コイル、18……フオトトランジスタ、19……
フオトトランジスタの入力側、A……出力部、B
……出力部、C……出力部、a……リレーの開閉
接点、b……リレーの開閉接点。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 発熱体に絶縁体を介して導電体を近接して設
    け、温度制御部の最終段にトライアツク等のサ
    イリスタを用いて前記発熱体の温度制御を行う
    採暖具において、温度制御部と発熱体間の電流
    路にリレーの開閉接点bを介設し、また温度制
    御部の出力端に整流部を設け、該整流部の出力
    端にはRC積分回路を介して安定化電源部を接
    続し、安定化電源部の出力側には限時部1を介
    してR−Sフリツプフロツプ回路のR入力側
    と、出力部Cを介してR−Sフリツプフロツプ
    回路のS入力側とをそれぞれ接続し、該R−S
    フリツプフロツプ回路のQ出力側には一方の出
    力部Bを介してリレーのセツトコイルを、出
    力側には上記リレーの開閉接点bの開閉動作と
    逆の開閉動作をする他方の開閉接点a及び出力
    部Aを介してリレーのリセツトコイルをそれぞ
    れ接続し、さらに前記出力部Cは発熱体と導電
    体の電気的導通によつて出力するようにし、上
    記R−Sフリツプフロツプ回路は、温度制御部
    に電源投入時開閉接点bが開いている場合該接
    点bを閉じ、その後振動等によつて開閉接点b
    が開いた場合にはこれを閉じ、さらに発熱体と
    導電体が電気的に導通した場合には開閉接点b
    を開くように動作させたことを特徴とする採暖
    具。 (2) 前記実用新案登録請求の範囲第1項記載の採
    暖具において、R−Sフリツプフロツプ回路の
    Q出力側と出力部Bとの間に限時部2を介設し
    たことを特徴とする採暖具。 (3) 前記実用新案登録請求の範囲第1項記載の採
    暖具において、導電体と安定化電源部間にフオ
    トトランジスタを設け、前記出力部Cは該フオ
    トトランジスタの出力側としたことを特徴とす
    る採暖具。
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