JPH0356681A - 純水ボイラの水処理剤及び水処理方法 - Google Patents

純水ボイラの水処理剤及び水処理方法

Info

Publication number
JPH0356681A
JPH0356681A JP1189060A JP18906089A JPH0356681A JP H0356681 A JPH0356681 A JP H0356681A JP 1189060 A JP1189060 A JP 1189060A JP 18906089 A JP18906089 A JP 18906089A JP H0356681 A JPH0356681 A JP H0356681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
acid
boiler
water treatment
polyamine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1189060A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2650197B2 (ja
Inventor
Kazuo Marukame
和雄 丸亀
Hiroshi Asai
洋志 浅井
Sadaoki Kaneda
金田 貞興
Sakae Katayama
栄 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Katayama Chemical Inc
Original Assignee
Katayama Chemical Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Katayama Chemical Inc filed Critical Katayama Chemical Inc
Priority to JP1189060A priority Critical patent/JP2650197B2/ja
Priority to CA002020858A priority patent/CA2020858C/en
Priority to KR1019900010823A priority patent/KR0153475B1/ko
Priority to CN90104611A priority patent/CN1036285C/zh
Priority to ES90113551T priority patent/ES2049870T3/es
Priority to EP90113551A priority patent/EP0408082B1/en
Priority to DE69005726T priority patent/DE69005726T2/de
Publication of JPH0356681A publication Critical patent/JPH0356681A/ja
Priority to US07/798,521 priority patent/US5169563A/en
Priority to CN97103452A priority patent/CN1104387C/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP2650197B2 publication Critical patent/JP2650197B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F11/00Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
    • C23F11/08Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids
    • C23F11/10Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids using organic inhibitors
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F14/00Inhibiting incrustation in apparatus for heating liquids for physical or chemical purposes
    • C23F14/02Inhibiting incrustation in apparatus for heating liquids for physical or chemical purposes by chemical means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F22STEAM GENERATION
    • F22BMETHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
    • F22B37/00Component parts or details of steam boilers
    • F22B37/02Component parts or details of steam boilers applicable to more than one kind or type of steam boiler
    • F22B37/025Devices and methods for diminishing corrosion, e.g. by preventing cooling beneath the dew point

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、純水ボイラの水処理剤及び水処理方法に関
する。さらに詳しくは、純水ボイラ水系中の鉄系金属の
腐食、ことに孔食を防止することができる純水ボイラの
水処理剤及び水処理方法に関する。
(ロ)従来の技術 従来から純水やイオン交換水等の、アルカリ金属イオン
、アルカリ土類金属イオン、硫酸イオン、塩素イオンな
どのイ才ン威分を実質的に除去した水(電気伝導率1.
0μS/cm以下)をボイラ水として用いろボイラ装置
がいわゆる純水ボイラとして知られている。
しかしながらかかる純水ボイラにおいては、空気中の炭
酸ガスの溶解によりボイラ水中に不可避的に炭酸イオン
が存在し、これと溶存酸素によって、該水系中の鉄系金
属が腐食し、なかでもことに大きな事故につながる孔食
が発生し易い。
そこで従来からかかる純水ボイラにおいては、純水を脱
気器に通しかつ亜硫酸塩、ヒドラジン等の脱酸素剤を添
加して脱酸素処理を行い、次いでモルホリン、シクロヘ
キノルアミン、ジメチルメタノールアミン等の揮発性ア
ミンを炭酸捕捉剤として添加し、さらにリン酸塩系の防
食剤を添加することによって、上記鉄系金属の腐食、こ
とに孔食を防止する方法が採用されている。
しかし、上記方法では項雑な脱酸素処理を要すると共に
、鉄系金属の腐食防止効果が不充分でありた。
そこで本願出願人らは、先に、脱酸素処理を全く行うこ
となく純水ボイラ水系中の鉄系金属の腐食を防止又は抑
制する方法として、上記揮発性アミンと共に、乳酸、ク
エン酸、リンゴ酸等の指肪族オキシカルボン酸を純水に
添加する方法を提案している(特開昭58−96881
号公報)。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかしながら、近年のボイラ保有水容量に対する蒸発量
、伝.鴇負荷の増大に伴い、純水やイオン交換水を供給
する純水製造装置やイオン交換樹指の処理能力が不充分
となり、これにより純水ボイラ水中にイオン成分、こと
にアルカリ金属イオンや硫酸イオン、塩素イオン等が持
ち込まれている。
純水ボイラに供給する水の電気伝導度が1μS/c+n
を越える場合がしばしば生じていた。
また、これに加え純水製造装置やイオン交換樹脂の能力
の限界に由来するケイ酸戚分や、鉄成分が混入する場合
もしばしば生じていた。
そして、このように種々の夾堆成分が,昆人した純水ボ
イラ水系において、前述した特開昭58−96881号
公報による方法を実施した場合には、防食効果が不充分
となり易く、この傾向はことに純水ホイラに供給する水
の電気伝導度が1.0μS/amを越え、かつ鉄成分が
Q.l*g/(!を越えた場合に著しかった。
この発明はかかる状況下なされた乙のであり、ことに種
々の夾雑成分が混入した純水ポイラ水系においてら脱酸
素処理を行うことなく、水系中の鉄系金属の腐食全確実
に防止することができる水処理法及び水処理剤を提供し
ようとするものである。
(二)課題を解決するための手段 かくしてこの発明によれば、脂肪族オキンカルホン酸又
はその分子内エステルと、 一般式(I): H xN ( C H tC H tN H ) −H
  ・・・・・(I)(式中nは2〜5の整数) のポリアミンとを有効成分として含有する純水ボイラの
水処理剤が提供される。
さらにこの発明によれば、脂肪族オキシカルボン酸又は
その分子内エステルと、上記一般式(+)のポリアミン
とを、純水ボイラ水系中に特定量添加するこ.とからな
る純水ボイラの水処理方法が提供される。
この発明は、上記2成分を純水ボイラ水系に特定量添加
した場合に、■ボイラ水系中の鉄系金属表面に強固で緻
密な防食性のF e3 0 a系黒色被膜が形成される
事実、■これにより脱酸素剤を全く用いることなく防食
処理が行える事実、■かかる■.■の効果が、夾堆成分
が混入したボイラ水系においても同様に発現される事実
を見出すことによりなし得たものである。
この発明の純水ボイラ水系とは、純水ボイラの装置系で
あって供給されるボイラ水が存在や循環する系を意味す
る。
また、ここでボイラ水とは、純水ボイラの供給水に使用
されている水を意味し、基本的に純水、イオン交換水及
びこれらの濃縮水が対象となるが、前述したごとく夾雑
成分が混入したものも含まれ、例えば電気伝導度が1.
0μS/cmを越えかつ鉄成分濃度がO.lu/l2を
越えたものも含まれる。この発明はかかる夾IU分が混
入した場合にとくに有効である。
この発明に用いる脂肪族オキシカルボン酸又はその分子
内エステルとしては、例えば乳酸、クエン酸、リンゴ酸
、酒石酸、8.脂肪族オキシカルボン酸及びグルコノ−
δ−ラクトンが挙げられる。なお分子内エステルは水系
中で加水分解して指肪族オキシカルボン酸に変換される
。ここで脂肪族オキシカルボン酸の塩(例えば、ナトリ
ウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等)は、ボイラ水
中の夾雑カチオンを増加させると共に、脂肪族オキシカ
ルボン酸イオンとしての作用を低下させるため、後述す
る例外を除き原朗として用いるのは適さない。
この発明に用いる一般式(I)のポリアミンとしては、
例えばジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン
、テトラエチレンペンタミン及びペンタエチレンへキサ
ミンが挙げられる。これらもボイラ水中の夾雑アニオン
の増加を防止させかつポリアミンとしての作用低下を防
止させる点で、原目りとして鉱酸付加塩として用いるの
は適さない。
なお、脂肪族オキシカルボン酸と上記ポリアミンとは、
これら両者の塩として用いられてもよい。
この発明において、脂肪族オキシカルボン酸又はその分
子内エステル(以下、(イ)成分)は、純水ボイラ水系
中に0.2ep−〜50ep+I1添加され、一般式(
I)のポリアミン(以下、(ロ)成分)も同じ( 0.
2epm〜50ep巾添加される。ここで“epffi
”とは、ミリグラム当量/12を意味する。これらのい
ずれかが0.2epm未満であると、意図する防食効果
が得られず、50epmを越えると増量に見合う防食効
果の向上が期待できず適さない。
但し、アルカリ金属イオンと硫酸イオン、塩素イオン等
とが混入しうるボイラ水が用いられる場合において、こ
れらアルカリ金属イオンと硫酸イオン、塩素イオンとの
バランスが不均衡の場合(一方が、実質的にゼロである
場合を含む)には、このバランスにおける過剰分のイオ
ンによって上記−(イ)成分又は(ロ)成分の作用が低
下する。例えば、アルカリ金属イオンが過剰の場合には
、上記(イ)成分は該水中でその当量分だけ脂肪族オキ
シカルボン酸アルカリ金属塩の形よとなって防食作用が
低下し、まfこ、硫酸イオン、塩素イオン等が過剰の場
合には、その当量分だけ上記(口)成分がポリアミンの
酸付加塩の形態となって防食作用が低下する。
従って、かかる場合には、過剰のアルカリ金属イオン又
は過剰の硫酸イオン.塩素イオン等の当量分だけ前記(
イ)成分の添加量又は(口)成分の添加量を増加するの
が好ましい。
この発明において、より好ましい観点から上記(イ)t
C分と(ロ)成分とは、上記範囲内で(イ)成分と(口
)成分とのモル比でl2・1〜1:10、特に好ましく
は6:l〜1:5の割合となるように添加される。なお
、(イ)成分と(口)成分とのepm比が(イ)成分を
lとした場合、(口)成分は1以上とされるのが腐食防
止の点でより好ましい。
一方、夾雑成分としてケイ酸成分が存在する系中におい
ては、上記(イ)成分としては、一部又は全部を脂肪族
オキシカルボン酸のナトリウム又はカリウム塩を用いる
ことができる。ここで、添加された脂肪族オキシカルボ
ン酸塩におけるナトリウム又はカリウムは、系中で上記
ケイ酸成分と容易に結合してケイ酸塩の形成に用いられ
るため実質的に脂肪族オキシカルボン酸を添加した状態
と同じとなる。そしてこの場合には、易溶性ケイ酸塩が
形成されるため、生じうるシリカ系スケールも防止され
、一つの好ましい態様である。
以上述べた(イ)成分と(口)成分とを純水ボイラ水系
に、上記有効量で添加して用いることにより、該水系中
の鉄系金属表面に強固な防食性被膜か形成される。この
被膜は、四三酸化鉄によるものと確認され、その形状は
非$I.:緻密で欠落郎分かなく一様な膜厚を有するも
のである。
さらに、この四三酸化鉄の被膜は、母材(鉄材)の表層
にまで達していることも確認されている。
また、この彼膜には、(ロ)成分のポリアミン等の有機
物の存在がないことにより、(口)成分は、何らかの触
媒的作用を有するものであると考えられる。この被膜は
、ボイラ水中に存在する夾堆成分や炭酸イオン(腐食の
発生および促進効果がある)の影響及q溶存酸素によっ
ても影響を受けず腐食を防止する効果があり、従来不可
欠であった脱酸素剤の添加が不必要となる利点を有する
ものである。
なお、(イ)成分と(ロ)成分とは同時又は別々に添加
されてもよいか、これら2成分を含む製剤物を調製して
それぞれ添加するのか好ましい。とくに、作業性および
薬剤の保存等の点より、これら2成分を含む薬剤は液体
製剤とするのか望ましく、通常、各有効成分を水に溶解
した液剤の形態で用いられる。この際、製剤(水処理剤
)中の(イ)成分と(口)成分とのモル比は前記した処
理方法に準じて適宜特定されるが、通常12:1−1:
10が適当であり、6:1−1:5とするのが好ましい
。なお、(イ)成分と(ロ)とのepffl比が(イ)
成分を1とした場合、(ロ)成分はl以上とされるのが
腐食防止の点でより好ましい。。
この発明の純水ボイラ処理方法を実施するに際し、上記
(イ)、(ロ)の2成分以外に、これらによる効果を阻
害しない限りにおいて種々の添加剤をさらに併用して乙
さしつかえはなく、これらは前記剤中に予め配合されて
いてもよい。かかる併用添加剤としては例えば、水溶性
分散剤、pHF]整剤、池の防食性成分等が挙げられる
これらのうち水溶性分教剤には、アクリル酸、メタ〉リ
ル酸、もしくはマレイン酸をモノマーとするホモボリマ
ー、またはこれらの2種以上のコボリマーまたは上記の
いずれかと共重合しうる他のエチレン性二重結合を有す
る化合物とのコボリマーで上記モノマー成分を20no
1%以上を含有するコボリマー、あるいはこれらのホモ
ボリマーおよびコボリマーの2種以上の混合ボリマーで
ある。分子量500〜100000の水溶性ボリマーが
含まれる。
(以下余白) 他の使用可能な水廖性分散剤には、 ・・・・(A) (ここでkはO〜2で、mは2〜6の整数、Mは水素原
子、ナトリウムまたはカリウムを示し、同一または異な
っていてもよい) 一般式(B): \ P(OXOM)っ (XはOHまたはN H tSMは水素原子、ナトリウ
ムまたはカリウムを示し同一又は異なっていてもよい)
で表わされるフォスホン酸、一般式(C): (Mは水素原子、ナトリウムまたはカリウムを示し、m
及びnは、正の整数でm + n = 4〜20である
)で表わされるビス(ポリ)−2一カルボキシエチル) フォスフィン酸、 および下記構造式 を有する CHzSOsNa           CH!SOs
Na(a++n# 16) アミノ置換フォスフィン酸類が挙げられる。
この発明に併用できるpHfM整剤としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリやアンモ
ニアが挙げられる。
この発明に併用できる好適な他の防食性成分としては、
一般的な復水系防食剤及び炭酸イオン捕捉剤として知ら
れた炭素数2〜8個を有するモノアミン類例えば、プロ
ビルアミン、プチルアミン、モルホリン、シクロヘキシ
ルアミン、エタノールアミン、プロパノールアミン、ア
ミノメチルプロバノール等が挙げられる。但し、これら
はこの発明における防食披膜の形戊には直接関与しない
が、ボイラ装置の蒸気復水系内の腐食防止の点で使用す
るのが一つの好ましい!3様である。
(ホ)実施例 試験例l オートクレープを用いて純水ボイラにおける薬剤の効果
を調べた。まず、純水500,wc中に所定の薬剤を添
加し、オートクレープに仕込んだ。次に軟鋼試験片(市
販品名SPCC. 30 X 50 X lzx)を撹
拌棒に設置し液中で回転できる様にモーターと連動させ
、オートクレープ中の試験液に浸漬させた。
オートクレープを密閉後、撹拌棒に設置した試験片をl
00rpII1(即ち毎分100回転)の回転下、オー
トクレープ内の圧力を飽和蒸気圧100Kg/cm”、
水温310℃の条件で72時間の試験を行った。終了後
、試験片をオートクレープから取り出し、その表面を蜆
察後、J I S KO10oの方法に従い試験片の腐
食速度、即ちl日当り、ldm”当りの腐食N(mdd
)を測定しようとし、洗浄用塩酸溶液に浸漬したところ
、この発明の実施例である(イ)及び(口)成分を併用
した場合は、試験片に形成した被膜が除去されないため
、洗浄用塩酸溶液に浸漬する時間を規程の4倍(I分間
)とした。そこで、以下のこの併用系のものについては
、洗浄用塩酸治肢に浸漬する時間を1分間とし、腐食速
度(mdd)を求めた。得られた結果を表lに示す。な
お、試験水は、電気伝導率1.0μS/co+以下の純
水に、塩化ナトリウムを加え、電気伝導率を200μs
/Cslとなる様に調整した。(塩化ナトリウム濃度は
約95l9/0この試験水の試験開始前の溶存酸素濃度
は9.On/Qであった。
水中でカルボン酸イオンを生じる化合物の単品および試
験水のpHh{9.0以下となる場合について試験を行
う場合には、薬剤添加後の試験水pHを水酸化ナトリウ
ムを加え9,0となる様に調整した後、試験を開始した
。なお、試験水の調整は、アニオン及びカチオンのリー
ク時を想定し、塩化ナトリウムを添加しているので、リ
ーク成分とするアニ才ンとカチオンのモル濃度が等しく
なるrこめ、表1中の(イ)及び(ロ)戊分による中和
を必要とけずこれらの各成分の添加量は記載のとうりと
した。
(以下余白) 〔考察j この発明の実施例(試験No. 6 )において形成さ
れた披嘆についてX線回折分析を行ったところ、第1図
に示すX線回折パターンが得られた。このパターンをA
STMカードにより検索すると、四三酸化鉄が確認され
それ以外の酸化鉄が検出されていない事により、被膜の
成分は、四三酸化鉄といえる。
この披膜の表面および断面を電子顕微鏡により観察を行
ったところ、その形状は、非常に綴密で欠落部分かなく
一様な膜厚である事を確認した。
また、被膜の断面をxmマイクロアナライザーにより測
定を行ったところ、第2図に示す様に、四三酸化鉄は、
母材の表層にまで達している事を確認した。すなわち該
図において、aはFeが検出され始める面、bは母材(
α−Fe)の表面、Cは酸$ (0)が検出されなくな
る面をそれぞれ示している。このことからa−b間は母
材(α一Fe)表面上に形成されたF es O ha
 (厚さ0.37za+)を、b−c間はF es O
 4となった母材の表面層(厚さ0,6μ園)をそれぞ
れ示しており、結局Fe304層はa−C間(厚さ0.
9μs)で表わされることになる。
・また、上記被膜が形成しtコ試験片について反射IR
による吸収を調べたところ、有機物の存在は全く認めら
れず、この被膜中にポリアルキレンポリアミンや脂肪族
オキシカルポン酸が含まれていないことを確認した。
実施例l 某工場の純水ボイラ(圧力25Kg/c+n”、蒸発量
23T/H、保有水量20mつは、従来、水処理剤には
、リン酸3ナトリウムと水加ヒドラジン及びシクロヘキ
シルアミンを使用していた。このボイラの給水は、アニ
オンとカチ才ンのリークがあるため、水の電気伝導率は
、2〜6μS/cm (平均値:5.1μs/am )
であり、さらに鉄分濃度は、0.02 〜0.3x9/
Q(平均値: O.l5JI9/&)であった。
このボイラの内部を点検したところ、伝熱面である水管
郎やボイラ非伝熱面であるボイラドラムの各所に孔食の
発生が確認された。孔食の発生郎はいずれら孔食郎の上
に酸化鉄の付着物か認められた。また、酸化鉄が局部的
に付着している下部も腐食の進行(局部腐食)が認めら
れた。この他、孔食や局部腐食の発生していない箇所に
ついてら全面が褐色になっていた。これらの腐食生成物
を含むボイラ内の付着物を採取し、蛍光X線分析装置に
よりこれら付着物の構成元素を分析したところ、主成分
の鉄分(酸化鉄)のほかに、カルシウム、マグネシウム
、ンリカ、リンが検出された。
このことは、ボイラ給水中に時々これらの成分がリーク
してボイラ内に搬入されたものと考えられる。
そこで、このボイラの水処理薬剤として下記の製剤物を
ボイラ給水に対して597T添加した。また、脱酸素剤
等他の薬剤の添加を行わずボイラの運転を実施した。
(以下余白) 供試製剤物 ボイラ運転条件は従来と同様にした。また、ボイラ運転
開始の前に、ボイラ内部に軟鋼試験片(市販品名SPC
C, 30 X 50 X l問)の5枚を各所に設置
しホイラの運転を実施した。ボイラ水のarm倍率はボ
イラ水のブロー率が約2%である事より約50@となっ
ている。このため、ボイラ水中の供試薬剤濃度は、クエ
ン酸が約1.07epm,ジエチレントリアミンが約1
.4sep−となり、ボイラ運転期間中(試験期間)の
アニオン及びカチオンのリーク戊分の中和相当量より少
なくとも0.5epa過剰の濃度がボイラ水中に残留し
ていた。
ボイラの稼働時間は、24hr/日であり、試験期間は
132日とした。試験終了後、ボイラ内を解放し点検を
行ったところ、試験前に確認された酸化鉄の付着物は除
去され、また、孔食や局部腐食の発生していた部分に附
着していた酸化鉄も除去されており、いずれも、以前よ
り腐食していた部分には、黒色のマクネタイトと考えら
れる被膜が形成し、腐食の進行は認められなかった。他
の箇所についても、腐食の発生や付着物は認められなか
った。
また、試験前にボイラ内に設置した試験片を取り出し、
表面の観察を行った後、J I S KOIOOの方法
に従い試験片の腐食速度(mdd)を測定した。その結
果を表2に、試験期間中のボイラ給水水質を表3に、ボ
イラ水水質を表4にそれぞれ示す。
(以下余白) 表2 実施例2の試験結果 表3 ボイラ給水水質 (以下余白) 表4 ボイラ水水質 (へ)発明の効果 この発明によれば、脱酸素処理を行うことなく、純水ボ
イラ水系中の鉄系金属の腐食、ことにピッチング腐食を
防止又は著しく抑制することができる。モしてボイラ水
中に夾雑成分が混入(リーク)した場合でもこれらの効
果を発現できる。
従って、純水ボイラの運転における管理上、その有用性
は極めて大なるものである。
【図面の簡単な説明】 第l図はこの発明の水処理方法を実施した際に形成され
る防食被膜のX線回折チャート図、第2図は同じくx線
マイクロアナライザーのチャート図である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.脂肪族オキシカルボン酸又はその分子内エステルと
    、 一般式( I ): H_2N(CH_2CH_2NH)_nH……( I )
    (式中nは2〜5の整数) のポリアミンとを有効成分として含有する純水ボイラの
    水処理剤。
  2. 2.脂肪族オキシカルボン酸又はその分子内エステルが
    、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、マンノン酸、グ
    ルコン酸又はグルコノ−δ−ラクトンである請求項1記
    載の水処理剤。
  3. 3.一般式( I )のポリアミンが、ジエチレントリア
    ミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタ
    ミン又はペンタエチレンヘキサミンである請求項1記載
    の水処理剤。
  4. 4.脂肪族オキシカルボン酸またはその分子内・エステ
    ルと、一般式( I )のポリアミンとがモル比で12:
    1〜1:10の重量比で含有されてなる請求項1記載の
    水処理剤。
  5. 5.脂肪族オキシカルボン酸と一般式( I )のポリア
    ミンとが、これら両者の塩の形態で含有されてなる請求
    項1記載の水処理剤。
  6. 6.脂肪族オキシカルボン酸が、ナトリウム又はカリウ
    ム塩の形態で含有されてなる請求項1記載の水処理剤。
  7. 7.純水ボイラ水系中に脂肪族オキシカルボン酸又はそ
    の分子内エステルと、 一般式( I ): H_2N(CH_2CH_2NH)_nH……( I )
    (式中nは2〜5の整数) のポリアミンとを、各々0.2〜50epmとなるよう
    に添加して、該純水ボイラ水系中の鉄系金属の腐食を防
    止することを特徴とする純水ボイラの水処理方法。
  8. 8.脂肪族オキシカルボン酸又はその分子内エステルが
    、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、マンノン酸、グ
    ルコン酸又はグルコノ−δ−ラクトンである請求項6記
    載の水処理方法。
  9. 9.一般式( I )のポリアミンが、ジエチレントリア
    ミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタ
    ミン又はペンタエチレンヘキサミンである請求項6記載
    の水処理方法。
  10. 10.脂肪族オキシカルボン酸と一般式( I )のポリ
    アミンが、これら両者の塩として添加される請求項6記
    載の水処理方法。
  11. 11.脂肪族オキシカルボン酸が、ナトリウム又はカリ
    ウム塩の形態で添加される請求項6記載の水処理方法。
JP1189060A 1989-07-14 1989-07-21 純水ボイラの水処理剤及び水処理方法 Expired - Lifetime JP2650197B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1189060A JP2650197B2 (ja) 1989-07-21 1989-07-21 純水ボイラの水処理剤及び水処理方法
CA002020858A CA2020858C (en) 1989-07-14 1990-07-10 Water treatment agent and water treatment method for boiler
KR1019900010823A KR0153475B1 (ko) 1989-07-14 1990-07-13 보일러의 물처리제 및 물처리방법
CN90104611A CN1036285C (zh) 1989-07-14 1990-07-14 用于纯水锅炉的水处理剂以及水处理方法
ES90113551T ES2049870T3 (es) 1989-07-14 1990-07-16 Procedimiento para el tratamiento de agua para calderas.
EP90113551A EP0408082B1 (en) 1989-07-14 1990-07-16 Water treatment method for boiler
DE69005726T DE69005726T2 (de) 1989-07-14 1990-07-16 Verfahren zur Behandlung von Kesselspeisewasser.
US07/798,521 US5169563A (en) 1989-07-14 1991-11-26 Water treatment agent and water treatment method for a boiler
CN97103452A CN1104387C (zh) 1989-07-14 1997-03-11 用于软水锅炉的水处理剂以及水处理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1189060A JP2650197B2 (ja) 1989-07-21 1989-07-21 純水ボイラの水処理剤及び水処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0356681A true JPH0356681A (ja) 1991-03-12
JP2650197B2 JP2650197B2 (ja) 1997-09-03

Family

ID=16234623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1189060A Expired - Lifetime JP2650197B2 (ja) 1989-07-14 1989-07-21 純水ボイラの水処理剤及び水処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2650197B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011004763A1 (ja) * 2009-07-06 2011-01-13 中部電力株式会社 過熱水蒸気に曝される鉄系金属表面の処理方法
JP2018028126A (ja) * 2016-08-17 2018-02-22 株式会社片山化学工業研究所 ボイラの水処理剤およびそれを用いるボイラの水処理方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50109840A (ja) * 1974-02-08 1975-08-29

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50109840A (ja) * 1974-02-08 1975-08-29

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011004763A1 (ja) * 2009-07-06 2011-01-13 中部電力株式会社 過熱水蒸気に曝される鉄系金属表面の処理方法
JP2011012333A (ja) * 2009-07-06 2011-01-20 Chubu Electric Power Co Inc 過熱水蒸気に曝される鉄系金属表面の処理方法
EP2455514A4 (en) * 2009-07-06 2018-01-10 Chubu Electric Power Co., Inc. Method for treating iron-based metal surface which is exposed to superheated steam
JP2018028126A (ja) * 2016-08-17 2018-02-22 株式会社片山化学工業研究所 ボイラの水処理剤およびそれを用いるボイラの水処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2650197B2 (ja) 1997-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4406811A (en) Composition and method for controlling corrosion in aqueous systems
KR100342269B1 (ko) 산소 소거제 및 보일러수 처리용 화학물질
CA2020858C (en) Water treatment agent and water treatment method for boiler
JPH08103796A (ja) ポリ(アミノ酸)を用いて水性系においてスルフェートスケールを抑制する方法
JPS63103090A (ja) 軟水ボイラの防食処理方法
CA1081096A (en) Passivating metal surfaces
JPH04227004A (ja) スチーム装置を処理する組成物及び方法
US3666664A (en) Compositions and methods for controlling scale
AU667310B2 (en) Naphthylamine polycarboxylic acids
US20020100896A1 (en) Oxygen scavenger
JPH04330998A (ja) 軟水ボイラの水処理法
JPH0356681A (ja) 純水ボイラの水処理剤及び水処理方法
AU649149B2 (en) Inhibition of scale formation and corrosion by sulfonated organophosphonates
CN115784474A (zh) 一种锅炉用耐高温耐高压无磷无钠或低钠阻垢缓蚀剂及其制备方法和应用
JP5140899B2 (ja) ボイラの水処理方法
JP2650196B2 (ja) 軟水ボイラの水処理剤及び水処理方法
JP6762010B2 (ja) ボイラの水処理剤およびそれを用いるボイラの水処理方法
JP5862193B2 (ja) 蒸気発生器の水側缶内における鉄スケール防止方法
JP6144399B1 (ja) 蒸気復水系の腐食抑制剤および腐食抑制方法
JP2003047991A (ja) ボイラ水処理方法
JP3925296B2 (ja) 防食方法
JPH0254433B2 (ja)
JPS6112239B2 (ja)
JPH03274292A (ja) ボイラ用水処理方法および水処理剤
JPH05302185A (ja) ボイラの防食方法及びボイラ用防食剤

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 13