JPH0356254B2 - - Google Patents

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JPH0356254B2
JPH0356254B2 JP56172732A JP17273281A JPH0356254B2 JP H0356254 B2 JPH0356254 B2 JP H0356254B2 JP 56172732 A JP56172732 A JP 56172732A JP 17273281 A JP17273281 A JP 17273281A JP H0356254 B2 JPH0356254 B2 JP H0356254B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G59/00Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
    • C08G59/18Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing
    • C08G59/40Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing characterised by the curing agents used
    • C08G59/4007Curing agents not provided for by the groups C08G59/42 - C08G59/66
    • C08G59/4014Nitrogen containing compounds

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐熱区分C種(180℃以上)を有し、
化学構造中にオキサゾリン環またはそれとシアヌ
レート環とを有する硬化物からなる新規な耐熱性
樹脂の製法に関する。 近年、回転電機などの電気機器においては、そ
の大容量化と小型軽量化が進むに従い、耐熱性の
極めて優れている熱硬化性樹脂が要求されてい
る。一方、D.R.ANDERSON & J.M.
HOLOVKA,J.Polym.Sci.,Al(4),1689−1702
(1966);J.VERBORGT & C.S.MARVEL,
J.Polym、Sci.,Polym.Chem.Ed.,11,261−
273(1973);I.HADDAD,S.HURLEY & C.
S.MARVEL,J.Polym.Sci.,Polym.Chem.Ed.,
11,2793−2811(1973);K.P.
SIVARAMAKRISHMAN & C.S.
MARVEL,J.Polym.Sci.,Polym.Chem.Ed.,
12,651−662(1974);M.BRUMA & C.S.
MARVEL,J.Polym.Sci.,Polym.Chem Ed.,
14,1−6(1976);R.TAKATSUKA,T.
UNISHI & I.HONDA,J.polym.Sci.,
Polym.Chem.Ed.,18,1785−1797(1977)等に
よりポリシアヌレートが耐熱性に優れていること
は公知である。このポリシアネレートは式(1)に示
すような多官能ニトリル化合物の三量化反応によ
つて得られる。 この式()の反応は揮発分の生成が伴わない
付加反応であるため、その硬化物は内部に空洞
(ボイド)が含されず高耐熱性の電気絶縁材料と
して好適である。しかし、シアヌレート環のみを
有するポリシアヌレートは非常に脆いため実用化
に難点があるとされている。 本発明の目的は耐熱性および可撓性が共にすぐ
れた硬化物からなる耐熱性樹脂を提供することに
ある。 本発明の要旨は、 (1) (A)多官能エポキシ化合物1当量と、(B)ベンゼ
ン環に直結したニトリル基を少なくとも2個含
む多官能ニトリル化合物0.1〜55当量および(C)
オキサゾリン環形成触媒またはオキサゾリン環
とシアヌレート環形成触媒0.01〜10重量%を含
む樹脂組成物を加熱硬化して、オキサゾリン環
またはオキサゾリン環とシアヌレート環を含む
樹脂を形成することを特徴とする耐熱性樹脂の
製法にある。更にまた、 (2) 前記樹脂組成物を予備反応して、オキサゾリ
ン環またはオキサゾリン環とシアヌレート環を
含むプレポリマとし、該プレポリマを加熱硬化
することを特徴とする耐熱性樹脂の製法にあ
る。 上記樹脂の硬化機構は次式で示されるように、
エポキシ化合物1当量に対し、多官能ニトリル化
合物が1当量より多い場合には、先ず、オキサゾ
リン環〔式()〕が生成し、その後シアヌレー
ト環〔式()〕が生成して三次元架橋するもの
と推測される。 一方、多官能エポキシ化合物1当量に対し、多
官能ニトリル化合物が1当量未満の場合は次式の
通り、最初にオキサゾリン環〔式()〕が生成
し、次のエポキシ基の重合反応〔式()〕が起
るものと推測される。 また、両者が等当量の場合は主としてオキサゾ
リン環が生成するものと推測される。 なお、以上の反応式はそれぞれ2官能の化合物
を用いた場合を示したものである。 本発明において、多官能エポキシ化合物として
は1,2−エポキシ基を2個以上有する化合物で
あれば特に制限は無い。このような化合物として
は例えばビスフエノールAのジグリシジルエーテ
ル、ブタジエンジエポキサイド、3,4−エポキ
シシクロヘキシルメチル−(3,4−エポキシ)
シクロヘキサンカルボキシレート、ビニルシクロ
ヘキセンジオキサイド、4,4′−ビス(1,2−
エポキシエチル)ジフエニルエーテル、4,4′−
ビス(1,2−エポキシエチル)ビフエニル、
2,2−ビス(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)プロパン、レゾルシンのジグリシジルエーテ
ル、フロログルシンのジグリシジルエーテル、メ
チルフロログルシンのジグリシジルエーテル、ビ
ス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテ
ル、2−(3,4−エポキシ)シクロヘキサン−
5,5−スピロ(3,4−エポキシ)シクロヘキ
サン−m−ジオキサン、ビス−(3,4−エポキ
シ−6−メチルシクロヘキシル)アジペート、
N,N′−m−フエニレンビス(4,5−エポキ
シ−1,2−シクロヘキサンジカルボキシイミ
ド)などの2官能のエポキシ化合物、パラアミノ
フエノールのトリグリシジルエーテル、ポリアリ
ルグリシジルエーテル、1,3,5−トリ(1,
2−エポキシエチル)ベンゼン、2,2′,4,
4′−テトラグリシドキシベンゾフエノン、テトラ
グリシドキシテトラフエニルエタン、フエノール
ホルムアルデヒドノボラツクのポリグリシジルエ
ーテル、グリセリンのトリグリシジルエーテル、
トリメチロールプロパンのトリグリシジルエーテ
ルなどの3官能以上のエポキシ化合物などがあ
り、これらの少なくとも1種が用いられる。上記
多官能エポキシ化合物のうちでは、特にビスフエ
ノールA系およびフエノールホルムアルデヒドノ
ボラツクのポリグリシジルエーテルなどが有効で
ある。 また、多官能ニトリル化合物としては、ベンゼ
ン環に直結したニトリル基を少なくとも2個含む
化合物であれば特に制限は無い。そのような化合
物としては例えば、オルソフタロニトリル、イソ
フタニトリル、テレフタロニトリル、3−メチル
−1,4−ジシアノベンゼン、5−イソプロピル
−1,3−ジシアノベンゼン、2,5−ジメチル
−1,4−ジシアノベンゼン、2−クロロ−1,
3−ジシアノベンゼン、5−ブロモ−1,4−ジ
シアノベンゼン、5−アミノ−1,3−ジシアノ
ベンゼン、3−ニトロ−1,2−ジシアノベンゼ
ン、2−カルボキシ−1,4−ジシアノベンゼ
ン、2−(ジクロロメチル)−1,3−ジシアノベ
ンゼン、2−エチル−3−クロロ−1,4−ジシ
アノベンゼン、2−エチル−3−クロロ−1,4
−ジシアノベンゼン、4−ヒドロキシ−1,3−
ジシアノベンゼン、2−n−オクチル−1,4−
ジシアノベンゼン、3−ニトロ−1,2−ジシア
ノベンゼン、1,3,5−トリシアノベンゼン、
2−クロロ−1,3,5−トリシアノベンゼン、
3−フロロ−1,4,5−トリシアノベンゼン、
6−ニトロ−1,3,5−トリシアノベンゼン、
2−ヒドロキシ−3,4.5−トリシアノベンゼン、
4−メチル−1,3,5−トリシアノベンゼン、
1,2,4,5−テトラシアノベンゼン、3−ヒ
ドロキシ−1,2,4,5−テトラシアノベンゼ
ン、2−ブロモ−1,3,4,5−テトラシアノ
ベンゼン、3−ニトロ−1,2,4,5−テトラ
シアノベンゼン、2−イソプロピル−1,3,
4,5−テトラシアノベンゼン、3−n−ペンチ
ル−1,2,4,5−テトラシアノベンゼン、5
−クロロメチル−2−エチル−3−クロロ−1,
4−ジシアノベンゼン、4,4′−ジシアノフエニ
ル、4,4′−ジシアノフエニルエーテル、4,
4′−ジシアノビフエニルメチレン、4,4′−ジシ
アノビフエニルスルホン、4,4′−ジシアノビフ
エニルスルフイド、1,4−ビス(p−フエノキ
シベンゾイル)−2,5−ジシアノベンゼン、4,
4′−ビス〔p−(p−シアノベンゾイル)−フエノ
キシベンゼンスルホニル〕ジフエニルエーテル、
1,3−ビス〔p−(p−シアノベンゾイル)フ
エノキシベンゾイル〕ベンゼン、1,3−ビス
〔p−〔p−シアノベンゾイル)フエノキシベンゼ
ンスルホニル〕ベンゼン、1,3−ビス(3,4
−ジシアノフエノキシ)ベンゼン、1,4−ビス
(3,4−ジシアノフエノキシ)ベンゼン、4,
4′−ビス(3,4−ジシアノフエノキシ)ビフエ
ニル、4,4′−ビス(3,4−ジシアノフエノキ
シ)ビフエニルスルホン、4,4′−ビス(3,4
−ジシアノフエノキシ)ビフエニルメタン、4,
4′−ビス(3,4−ジシアノフエノキシ)ビフエ
ニルプロパン、4,4′−ビス(3,4−ジシアノ
フエノキシ)ビフエニルヘキサフロロプロパンな
どの2官能以上のニトリル化合物の少なくとも1
種が用いられる。 本発明の組成物は加熱することにより、好まし
くは200℃以上の温度に加熱硬化することにより
硬化する。しかし、次のような硬化触媒を使用す
ることにより、硬化性が改善され、比較的低温、
短時間で硬化するようになる。ここで、硬化触媒
とはシアヌレート環とオキサゾリン環を生成させ
るか又はオキサゾリン環を生成させる触媒であ
る。そのような硬化触媒の例としては三弗化ホウ
素、無水塩化第二錫、無水塩化アルミニウム、無
水塩化第二鉄、無水五塩化リン、塩化第二銅、四
塩化チタンなどのルイス酸、硫酸、p−トルエン
スルホン酸、m−キシレンスルホン酸、トリフル
オロスルホン酸、トリクロロスルホン酸などのブ
レンステツト酸、あるいは四塩化チタン−塩化水
素、塩化第二亜鉛一塩化水素、無水塩化第二鉛一
塩化水素、無水塩化アルミニウム一塩化水素、無
水五塩化リン一塩化水素などのルイス酸とブレン
ステトツト酸のような併用系のものなどがある。
さらに三弗化ホウ素モノエチルアミン錯塩、三弗
化ホウ素ピペリジン錯塩、三弗化ホウ素イミダゾ
ール錯塩などの三弗化ホウ素アミン錯体、一般式
(1)〜(6) (式中、R1、R2、R3,R4及びR6は水素、アル
キル基、アルケニル基、フエニル基、置換フエニ
ル基、R5はフエニル基、置換フエニル基を示す)
で表わされる置換ポレート型のリン、ヒ素、アン
チモン、ビスマスなどの化合物、四塩化チタン−
トリエチルアルミニウム、四塩化チタン−トリイ
ソブチルアルミニウムなどのチーグラーナツタ触
媒、フエロシアン化第一鉄、フエロシアン化第二
鉄、フエロシアン化銅、フエロシアン化亜鉛、フ
エロシアン化ナトリウム、フエロシアン化カリウ
ム、フエロシアン化カルシウム、フエロシアン化
バリウム、フエロシアン化リチウム、フエリシア
ン化第一鉄、フエリシアン化第二鉄、フエリシア
ン化銅、フエリシアン化ナトリウム、フエリシア
ン化カリウム、フエリシアン化カルシウム、フエ
リシアン化マグネシウム、フエリシアン化リチウ
ム等のフエロシアン化金属、フエリシアン化金
属、テトラフエニル錫、ジブチルチンスルフアイ
ド、トリブチルチンアクリレート、トリフエニル
チンクロライド、ヘキサブチルジチン、ジブチル
ジビニルチン、トリエチルチンクロライド、テト
ラフエチルチン、ジブチルチンジアセテート、ジ
オクチルチンマレート、トリフエニルチンヒドロ
オキサイド、テトラビニルチンなどの有機錫化合
物、トリブチルアンチモン、トリブテルアンチモ
ンオキサイド、トリフエニルアンチモン、トリフ
エニルアンチモンスルフアイドなどの有機アンチ
モン化合物、テトラフエニル鉛などの有機鉛化合
物、酢酸フエニル水銀、ジフエニル水銀などの有
機水銀化合物、トリフエニルヒ素、トリフエニル
ヒ素オキサイドなどの有機ヒ素化合物、フエロセ
ン(ジシクロペンタジエニル鉄)、クロロマーキ
ユリーフエロセン、アセチルフエロセン、1,1
−ビス(クロロマーキユロ)フエロセンなどの有
機鉄化合物、ビス(シクロペンタジエニル)チタ
ンジクロライド、テトライソプロピルチタネー
ト、テトラノルマルブチルチタネート、テトラス
テアリルチタネート、テトラ(2−エチルヘキシ
ル)チタネート、ブチルチタネートダイマ、重合
テトラブチルチタネートなどの有機チタン化合
物、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウム
クロライド、テトラエチルジルコネート、テトラ
イソプロピルジルコネート、テトラノルマルブチ
ルジルコネート、テトラノルマルペンチルジルコ
ネート、テトラノルマルヘキシルジルコネート、
テトラノルマルオクチルジルコネートなどの有機
ジルコニウム化合物、トリフエニルホスフインサ
ルフイド、ジヘキシルホスフインオキサイド、ト
リオクチルホスフインオキサイド、トリフエニル
ホスフインなどの有機リン化合物、ヘキサメチル
ジシラザン、トリフエニルシリコーンアジドなど
の有機シリコーン化合物、オクタカルボニルジコ
バルトなどの有機コバルト化合物、ヘキサカルボ
ニルクロム、トリカルボニルトルイルクロムなど
の有機クロム化合物、トリフエニルビスマスなど
の有機ビスマス化合物、有機バナジウム化合物、
有機マンガン化合物、有機タングステン化合物な
どがある。また、N,N−ジメチル−N−シクロ
ヘキシルアミンオキサイド、N,N−ジメチル−
N−フエニルアミンオキサイド、1,4−ジオキ
ソ−1,4−ジアザ〔2,2,2〕ビシクロオク
タン、フエナジン−N−オキサイド、ピリジン−
N−オキサイド、N−メチルモルホリン−N−オ
キサイド、N−メチルピペリジン−N−オキサイ
ド、トリメチルアミンオキサイド、N−エチル−
N−メチル−N−ブチルアミンオキサイドなどの
有機アミンオキサイド、前記有機アミンオキサイ
ドの塩化水素付加物などもある。上記の触媒のう
ち、特にルイス酸、三弗化ホウ素アミン錯体、テ
トラ置換ボレート型、有機錫化合物、有機ビスマ
ス化合物、有機チタン化合物、有機ジルコニウム
化合物、有機アンチモン化合物、有機鉛化合物が
有効である。 上記触媒の配合量は厳格な限定を要しないが、
一般的には、上記の触媒の少なくとも1種を前記
多官能ニトリル化合物と多官能エポキシ化合物の
全量に対して0.01〜10重量%の範囲で添加するこ
とが適当である。特に0.1〜5重量%の範囲が望
ましい。 本発明の組成物は、前記多官能ニトリル化合
物、多官能エポキシ化合物を目的に応じた配合比
で混合し、これに前記触媒を添加することによつ
て得られる。必要に応じて公知の添加剤、充填
剤、顔料、又は溶剤等を加えて用いることもでき
る。 本発明が用いる樹脂組成物は無溶剤型、付加硬
化型であるため各種の用途があり、0℃〜400℃
で1〜200時間加熱することにより容易に硬化し、
硬化後は250℃という高温でも長時間使用できる
優れた耐熱性を有している。又、硬化後の樹脂は
電気特性、耐薬品性、耐衝撃性、自己消火性が優
れているので、耐熱性絶縁ワニス、注型用樹脂、
含浸用樹脂、電子部品用モールド樹脂、積層板用
樹脂、印刷配線用樹脂、内装材用樹脂など広い用
途を有している。 本発明の硬化樹脂の耐熱性が特に優れている理
由は、耐熱性の優れた環であるオキサゾリン環ま
たはそれシアヌレート環とよりなつていること、
また、非常に架橋密度の高いシアヌレート環の部
分と比較的可撓性のあるオキサゾリン環、エーテ
ル結合とが適度なバランスの上に共存するため機
械的にも優れた硬化物が得られるものと考えられ
る。 なお、本発明の組成物にはこれに1官能のエポ
キシ化合物又は1官能のニトリル化合物を本発明
の目的をそこわない範囲で混合して用いることは
何らさしつかえない。 次に本発明を実施例により具体的に説明する。 実施例 1 ノボラツクタイプのポリグリシジルエーテル
(ダウケミカル社製DEN438、エポキシ当量176)
87.5gと4,4′−ジシアノビフエニルメチレン
(以下DCPと称す)109.1g及び三弗化ホウ素ピペ
リジン錯塩3.0gをよく混合した。この混合物を
室温/2時間+150℃/10時間加熱して高粘度の
淡黄色のプレポリマを得た。 このプレポリマの赤外線吸収スペクトルは加熱
前存在していた2240cm-1の−C≡N基にもとづく
吸収と、910cm-1のエポキシ基の吸収が減少し、
新たにオキサゾリン環にもとづく1630cm-1の吸収
が現われた。このことから生成物は主としてオキ
サゾリン環を有するプレポリマであることが分か
つた。次に、このプレポリマを200℃/5時間+
250℃/10時間加熱して硬化物を得た。 この硬化物の赤外線吸収スペクトルは硬化前存
在していた2240cm-1の−C≡N基にもとづく吸収
と、910cm-1のエポキシの吸収が減少し、新たに
シアヌレート環にもとづく1500cm-1の吸収が現わ
れ、更にオキサゾリン環にもとづく1630cm-1の吸
収も強くなつた。このことから硬化物は主として
シアヌレート環とオキサゾリン環を有するポリマ
であることが分かつた。得られた硬化物は赤褐色
の樹脂でこの硬化物の窒素雰囲気中における減量
開始温度は395℃であつた。 また、この硬化物の機械特性、電気特性は表1
に示すように非常に優れた耐熱性、電気特性を示
した。 【表】 実施例 2〜14 ノボラツクタイプのポリグリシジルエーテル
(ダウケミカル社製 DEN 431,エポキシ当量
175)87.5gとDCP109.1g及び表2に示す触媒を
それぞれ添加しよく撹拌した。この混合物を80
℃/10時間+150℃/10時間+250℃/10時間加熱
して硬化物を得た。この硬化物の赤外線吸収スペ
クトルは実施例1と同じで、これらの硬化物は主
にシアヌレート環とオキサゾリン環を含むポリマ
ーであることが分かつた。得られた硬化物は赤褐
色の樹脂でこの硬化物の窒素雰囲気中における減
量開始温度は370〜410℃であつた。また、この硬
化物の電気特性は実施例1と同様にすぐれた特性
を示した。また、この硬化物の機械特性は表3に
示す通りで優れた耐熱性を示す。 【表】 【表】 実施例 15〜21 実施例1で用いたDEN 438,87.5gと三弗化
ホウ素ピペリジン錯塩1重量%およびDCPを表
4に示すように、66.0g〜3000.0g迄変え、各々
よく混合して室温/2時間+150℃/10時間+200
℃/5時間+250℃/5時間加熱して硬化物を得
た。得られた樹脂は赤褐色をした樹脂でその電気
特性は実施例1と実質的に同様な特性を示した。
また、機械特性は表4の通りで、優れた耐熱性を
示した。 【表】 実施例 22〜25 実施例1で用いたDEN 438又はビスフエノー
ルAのジグリシジルエーテル(米国ダウケミカル
社製DER 332(エポキシ当量174)、37.5gと三弗
化ホウ素ピペリジン錯塩1重量%及び多官能ニト
リル化合物を表5に示すように変え、、各々よく
混合して室温/2時間+150℃/10時間+250℃/
5時間+250℃/5時間加熱して硬化物を得た。
得られた樹脂は赤褐色をした樹脂でその電気特性
は実施例1と実質的に同様な特性を示した。ま
た、機械特性は表5の通りで、優れた耐熱性を示
す。 【表】 【表】 比較例1および2 テレフタロニトリル100g及び実施例1の
DCP100gのそれぞれに三弗化ホウ素ピペリジン
錯塩2.0gを加え、よく混合して室温/2時間+
150℃/10時間+200℃/5時間+250℃/5時間
加熱して硬化物を得た。この硬化物は赤褐色の樹
脂でその赤外線吸収スペクトルはいずれも硬化前
存在していた2240cm-1の−C≡N基にもとづく吸
収が減少し、新たにシアヌレート環にもとづく
1500cm-1の吸収が現われた。このことから硬化物
はいずれもシアヌレート環を有するポリマである
ことが分かつた。この硬化物は脆いため電気特性
および機械特性を測定できなかつた。 実施例 26〜37 実施例1で用いたDEN 438,87.5gとDCP27.3
gおよび表6に示す触媒をそれぞれ添加し、よく
撹拌した。この混合物を80℃/10時間+150℃/
10時間+200℃/10時間加熱して硬化物を得た。
この硬化物の赤外線吸収スペクトルはいずれも硬
化前存在していた2240cm-1の−C≡N基にもとづ
く吸収と910cm-1のエポキシ基の吸収が減少し、
新たにオキサゾリン環にもとづく1630cm-1の吸収
が現われた。このことからいずれの硬化物もオキ
サゾリン環を有するポリマであることが分かつ
た。 また、この硬化物の機械特性、電気特性は表7
に示すように非常に優れた耐熱性、電気特性を示
した。 【表】 【表】 【表】 実施例 38〜41 実施例1で用いたDEN 438,87.5gと三弗化
ホウ素ピペリジン錯塩2重量%及びDCPを表8
に示すように45.0g〜5.0g迄変え、各々よく混
合して室温/2時間+150℃/10時間+200℃/10
時間して硬化物を得た。得られた樹脂は赤褐色を
した樹脂でその電気特性は実施例26と実質的に同
様な特性を示した。また、機械特性は表8の通り
で優れた耐熱性を示した。 【表】 【表】 実施例 42〜45 実施例1で用いたDEN 438,88.0gと三弗化
ホウ素ピペリジン錯塩2重量%及び多官能ニトリ
ル化合物を表9に示すように変え、各々よく混合
して70℃/5時間加熱して高粘度の淡黄色プレポ
リマを得た。得られたプレポリマの赤外線吸収ス
ペクトルはいずれも加熱前存在していた2240cm-1
の−C≡N基にもとづく吸収と、910cm-1のエポ
キシ基の吸収が減少し、新たにオキサゾリン環に
もとづく1620cm-1の吸収が現われた。このことか
らいずれのプレポリマもオキサゾリン環を有する
プレポリマであることが分かつた。次にこのプレ
ポリマを150℃/5時間+200℃/10時間加熱して
硬化物を得た。得られた樹脂は赤褐色をした樹脂
でその電気特性は実施例26と実質的に同様な特性
を示した。また、機械特性は表9の通りで、優れ
た耐熱性樹脂を示した。 【表】 実施例 46〜58 実施例1で用いたDEN 438,176.0gと
DCP109.1gおよび表10に示す触媒をそれぞれ添
加し、よく撹拌した。この混合物を80℃/10時間
加熱して高粘度のプレポリマを得た。このプレポ
リマの赤外線吸収スペクトルはいずれも加熱前存
在していた2240cm-1の−C≡Nにもとづく吸収と
910cm-1のエポキシ基にもとづく吸収が減少し、
新たにオキサゾリン環にもとづく1630cm-1の吸収
が現われた。このことからいずれのプレポリマも
オキサゾリン環を有するプレポリマであることが
分かつた。 このプレポリマを150℃/10時間+200℃/10時
間加熱して硬化物を得た。この硬化物の機械特
性、電気特性は表11に示すように非常に優れた耐
熱性、電気特性を示した。 【表】 【表】 【表】 実施例 59 DEN438,87.5gとトリシアノベンゼン200g
に、三弗化ホウ素ピペリジン錯塩2重量%を加え
よく混合し、室温/2時間+150℃/10時間+200
℃/10時間の加熱を行つて硬化物を得た。 この硬化物は赤褐色樹脂で、その赤外線吸収ス
ペクトルは硬化前存在していた2240cm-1の−C≡
N基に基づく吸収が減少し1630cm-1のオキサゾリ
ン環に基づく吸収と1500cm-1のシアヌレート環に
基づく吸収が現われた。 また、この硬化樹脂の電気特性、機械特性は、
実施例22の場合と同様に優れていた。 比較例3および4 表12に示す組成の樹脂組成物をよく混合し、室
温/2時間+150℃/10時間+200℃/10時間の加
熱を行つて硬化物を得た。該硬化物の特性を表12
に併せて示す。 【表】 表から明らかなようにこの硬化物は耐熱性が低
く、電気特性の測定ができなかつた。従つて、ニ
トリル化合物としては、ベンゼン環にニトリル基
が直結したものでなければ本発明の目的を達成す
ることができない。 以上詳述したように本発明によれば、従来のも
のでは得られない優れた耐熱性と機械特性を有す
る耐熱性樹脂を提供することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A)多官能エポキシ化合物1当量と、(B)ベンゼ
    ン環に直結したニトリル基を少なくとも2個含む
    多官能ニトリル化合物0.1〜55当量および(C)オキ
    サゾリン環形成触媒またはオキサゾリン環とシア
    ヌレート環形成触媒0.01〜10重量%を含む樹脂組
    成物を加熱硬化して、オキサゾリン環またはオキ
    サゾリン環とシアヌレート環を含む樹脂を形成す
    ることを特徴とする耐熱性樹脂の製法。 2 (A)多官能エポキシ化合物1当量と、(B)ベンゼ
    ン環に直結したニトリル基を少なくとも2個含む
    多官能ニトリル化合物0.1〜55当量および(C)オキ
    サゾリン環形成触媒またはオキサゾリン環とシア
    ヌレート環形成触媒0.01〜10重量%を含む樹脂組
    成物を予備反応して、オキサゾリン環またはオキ
    サゾリン環とシアヌレート環を含むプレポリマと
    し、該プレポリマを加熱硬化することを特徴とす
    る耐熱性樹脂の製法。
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