JPH0356222A

JPH0356222A - 無菌充填用容器の乾式殺菌方法

Info

Publication number: JPH0356222A
Application number: JP19125989A
Authority: JP
Inventors: Hidekazu Nozawa; 野沢　英一; Kazusane Hirota; 広田　和実
Original assignee: Toyo Seikan Kaisha Ltd
Current assignee: Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Priority date: 1989-07-26
Filing date: 1989-07-26
Publication date: 1991-03-11
Also published as: EP0436042A1; WO1991001918A1; EP0436042A4

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業トの利用分Ｔｆ）木発明は無菌充填（アセブティック）用容器の乾式殺菌
方法に係り、より詳細には高濃度オゾン含有ガスを使用
する乾式殺菌方法に関する。

（従来技術）従来、密封包装食品の製造に際しては容器内部に内容物
を充填した後、密ま」し、この密封包装体をレ［一ル［
・と呼ばれる装置内て加熟殺菌ずる方７去や、容器内に
内容物を熱間で充填し密封ずる方法（ホッＩ・バック）
が広く行われているか、こ．］′］等の方法ては内容物
の加熱のしすぎによる組織の破壊ヒタミン類、色素等の
崩壊、褐変等の変質を生じるとい問題かある。

この問題を解決するものとして内容物を包装容器外にお
いて熱交換等の手段により高温短時間殺菌し、殺菌後の
内容物を、殺菌乃至は滅菌処理された包装容器内に充填
し、密封ずる方法か知られている。

アセブティック容器の殺菌処理には過酸化水素水や過酢
酸を含む水溶液か商業的に使用されているかこの場合に
はずずき等に大量の無菌水を使用しｌよ＋−１れげなら
ないという問題かある。

従来、容器の乾式殺菌法も種々提案されており、例えは
熱風と殺菌灯の紹合せを使用する方法（実公昭３９−３
５８６７号公報）、高周波誘導加熱を用いる方法（特開
昭５０−１３１．８３号公報）、或いは紫外線照ａｄと
高周波誕導加熱とを用いる方法（特開昭５９−１　５０
２７号公報）等が知られているが、未た実用には供され
てぃｌｌ，Ｉ−い。

また、オゾン含有ガスが殺菌能力を有することもすてに
知られているが、殺菌処理に長時間を有することから冷
蔵庫内の殺菌や空調設備の殺菌に実用化ざれているに過
なく、包装容器の殺菌にこれを未た用いた例はない。

（発明か解決しようとする課題）紫外線を殺菌に用いる方法は光線の影になる部分ては殺
菌か行われず、また、容器内に一様に照射することか困
Ｍ［ｊである。また、高周波誘導加熱を用いる方７去は
缶のような金属容器に適用か限定される」二に、立体状
の容器を−様に加熱することか困難であるという問題か
ある。

本発明省等はオゾンを無機充填容器の乾式殺菌に応用ず
へく、研究を重ねた結果、無菌充填容器の殺菌には用い
るガスのオゾン濃度か極めて重要な因子となっており、
一定の臨界濃度以トのオゾンを含有するガスを容器内に
保持させるこどにより、殺菌が短時間でしかも確実に行
われることを見出した。

（問題点を解決するための手段）本発明によれは、４　０　０　０　ｐｐｍ以上のオゾン
濃度を有するオゾン含有ガスを用いて、無菌充填用容器
の内部空気を置換し、該オゾン含有ガスを無菌充填用容
器内に保持せしめることにより、殺菌処理を完了さゼる
ことを特徴とする無菌丸填用容器の乾式殺菌方法を提供
するものてある。

本発明においては、殺菌処理を２分以内に、特に１分以
内に完了させることが好ましい。

また木発明の−の態様においては、無菌充填用容器の内
部空気をオゾン含有ガスで置換した後、オゾン含有ガス
を容器内に１１人することにより、容器の貯蔵及ひ輸送
時間内に殺菌を完了させることもてきる。

（作用）木発明は７１０００ｐｐｍ以上の高オゾン濃度を右ずる
オゾン含有ガスを用いて、容器の内部空気を置換しこの
容器内にオゾン含有ガスを保持せしめると、極めて短時
間、一般に２分以内に殺菌処理を完了さゼるどいう発見
に基づくものである。

従来、オゾン含有ガスとして使用され゜〔いるものは、
高電圧放電（無声放電や沿面放電）によるオゾン発生を
利用したものか一般的であるか、このガスのオゾン濃度
はたかたか２　０　０　０　ｐｐｍのオーダーてあり、
容器内の殺菌に３０分間から１時間以上の長時間を必要
とし、無菌充填用容器の乾式殺菌方法には到底これを利
用することかできない。この理由は殺菌対象てある微生
物か容器壁の表面に付着しており、しかもその表面には
取り除くことの困難な掻く薄い空気層（境膜層）か存在
してＪ５つ、微生物か、この境膜層で保護された状態で
存在すること、及ひこの境膜層をオゾン含有ガスで置換
するのに時間がかかると共にオゾンと微生物とか接触す
る確率及び回数か十分に高くないことに起因するものと
思わ力る。

木発明によれば４０００　ｐｐｍ以上という高濃度のオ
ゾン含有ガスを用いることにより、オゾンと殺菌刻象で
ある微生物どが接触ずる確率及ひ回数か増犬ずると共に
、容器の内部空気をこの高濃度オゾン含イ〒ガスて置換
し容器内に保持せしめることにより、オゾン濃度の希薄
化を防止し、しかも空気境膜層を高濃度オゾン含有ガス
て置換することを容易にして殺菌を短時間で且つ確実に
行うことが可能となるものである。

また、容器の内部空気をオゾン含ゴ〒ガスてｅ換した後
、オゾン含有ガスを容器内に封入しておけはオゾンの分
解の−′ｌ′．減期か約】○時間程度のものであること
から、容器の貯蔵及び輸送のための時間を利用して比較
的少ないオゾン含有ガスの使用量で容器内の殺菌を確実
に行うことができる。

（発明の好適な態様）木発明ではオゾン濃度か４０００ｐｐｍ以上、特に５０
００ｐｐｍ以」二のオゾン含有ガスを使用する。このよ
うな高濃度のオゾンガス発生機としては、パルス放電法
によるオゾン発生機、例えば石川島播磨重王業株式会社
製のパルス・スＩ・リーマ放電方式のオゾン発生機を使
用することかできる。このタイプのオゾン発生機は高濃
度のオゾン含有ガスを単位時間当り多量に発生させうろ
ことが顕著な利点である。

無菌充填用容器としては金属缶、カラスヒン、ブラスヂ
ック容器、各種フィルム容器、パウチ類、キャップ、缶
蓋等を挙げることがてきる。木発明は加熱殺菌によって
容易に熱変形を生し易いプラスチック容器や各種フィル
ム容器の乾式殺菌に特に有効てある。また、容器の形状
としては、容器内はオゾン含有ガスを有効に保持し得る
ように、細目の容器、特に各種ヒン形状のものか好まし
い。

無菌充填用容器の乾式殺菌（：ｌ内容物の無菌充填に先
立って、好適には無菌充填の直前に行うのか好ましい。

即ち、容器内部空気のオゾン含有ガスのｆｆｆｆｉ換及
ひオゾン含有ガスの容器内保持は、容器の無菌充填工程
への供給ラインにおいて連続的または間欠的に行うこと
かてき、好適には１−ンネル型、或いはロータリー型の
装置を用いることができる。

添付図面第１図及ひ第２図はロータリー型乾式殺菌装置
の水平断面図及ひ垂直部分断面図てある。図において、
内周壁１と」二壁２とを回転テブル３と一体に設けた断
面形状かコの字形の回転壁と、固定された外周壁４とて
殺菌域５を局所的に区画している。外周壁４は着脱自在
に造られており、また回転壁と外周壁４との間には微小
間隙６を設け、回転壁の回転を容易にすると共に小量の
オゾン含有ガスの吹出しを可能にしている。殺菌域５に
は回転テーブル」一にリング状に多数の容慟座７，７・
・・か設１ｕされ、夫々の容器支持具８に配せられてい
る。各容器座７の上に容器９を載置し、その上に上壁２
を通してオゾン含有ガス供給ノズル１０が設置されてい
る。ノズル１０にはノズル昇降駆動機構１１、開閉弁１
２か布設されてｊ、５り、配管１３を通してオゾン含訂
ガスＩｔｒａ　Ｉ．　４に接続されている。オゾン含有
ガス貯槽１４にはオゾン発生機１５からの高濃度オゾン
含有ガスか配管１６及びロータリージョイント１７を介
して供給されるようになっている。

このロータリー式乾式殺菌装置は容器供給ライン１８に
沿って設りられ、その搬入部１９及び］般出部２０は固
定された外壁２１、外土壁（図示せず。）、スターホイ
ール２２の下にあるテーブル等（図示せず。）と回転壁
（図示せず。）とて区画されている。

搬入部１９から回転テーブルの容器座７に容器９が載置
され、昇降駆動機描１１か駆動してノズル１０を容器９
内に押入する。次いて、開閉弁１２が間放しオゾン含有
ガス貯糟１４からの高濃度オゾン含イｊガスか容器９内
に放出される。これにより、容器９内の空気はオゾン含
有ガスて置換され、且つ容器９内に保持される。オゾン
含有ガスの圧力は大気圧より若干高めに設定されており
、従って容器９内は勿論のこと殺菌域５内も容器口から
噴出ずるオソン含有ガスて充満されており、汚染した空
気か殺菌域５内に流入するのを防止している。

図面に示した具体例ては回転壁と外周壁の間に微小間隙
６を設υているか、オゾン含有ガスか作業環境に漏出す
るのを防止するため、この部分をタイトシール構造とし
たり、或いは局所排気設備をこの部分に設りることもて
きる。

オゾン含有ガスを容器９の内部に所定時間保持させるこ
とにより殺菌操作か完了する。必要な保持時間は一般的
に言って０５分間から２分間の範囲である。殺菌操作完
了後、開閉弁１２を閉じ昇降駆動機構１１によりノズル
１０を」二動させる。

殺菌済客器９はＩＩ２出部２０を介して容器供給ライン
１８に１般出し、無菌充填工程（図示セす。）に供給す
る。

開閉弁１２を設ける代わりにノズル１０を介して常にオ
ゾン含有ガスを流し続けることもでき、また開閉弁１２
を切換弁としオゾン含有ガスと無菌空気とに切換可能に
して殺菌操作完了後容器９内に無菌空気を放出して容器
内のオゾン含有ガスを無菌空気て置換することもてきる
。

オゾン含有ガスの使用量は容器容積を基準にして０５乃
至５容量倍（標準状態）、特に、１乃至３容量倍の範囲
かク了ましい。

（実施例）実施例１１０００ｍｌガラスビンの内表面に砧草菌の胞子１０’
個をｆ」着させる。

オゾン発生装置Ａて発生さぜたオゾンｌ）Ｏｐｐｍ（風
量４　０　Ｌ／ｍｉｎ　）をカラスヒンに吹き込む。

オゾン発生装置Ｂて発生させたオソンＩｉ０００ｐｐｍ
（風量６Ｌ／旧ｎ）をカラスヒンに吹き込む。

生埋食塩水でガラスヒン内の胞子を洗いたｌ７、培養し
て生残菌数を計数する。

生残菌数／カラスピン処理時間　　４００ｐｐｍ　（　Ａ　）　　　５０００
ｐｐｍ　（　Ｂ　）（初菌数）１０４３０秒　　　　＋＋ｌ分　　　　十十２分　　　　十→− ５分　　　　十＋２０分　　　　　２４３３０分　　　　　４７６０分　　　　　　３実施例２１５００ｍｌプラスヂックボ；・ルの内表面に枯草菌の
胞子１０’個を｛ＮＪ着させる。

オゾン発生装置Ｂて発生させたオゾン６０００ｐｐｍく
風量６　ｌ．／ｍｉｎ　＞をカラスヒンレこ吹き込む。

生理食塩水でプラスヂックホトル内の胞子を洗いたし、
招養し゛Ｃ生残菌数を３１数する。

処理時間　　　１ｉ０００ｐｐｍ　（　Ｂ　）（初菌数
）］０４３０秒　　　　　　　Ｏ】分　　　　　　　０２分　　　　　　　０５分　　　　　　　　０２０分　　　　　　　　０３０分　　　　　　　　０６０分　　　　　　　０（発明の効果）以上の説明のように木発明に−ｔｌいて、無菌充填用容
器の内部空気を４００Ｃｌｐｐｍ以上の高４度のオゾン
含有ガスを用いてｌし、容器内に保持せしめたのて、殺
菌時間か短縮され、また、ガス成１１分てあることにより殺菌工程が乾式になり滅菌木洗浄の
工程が不要となる。更に、オゾンは時間の経過に件って
分解して無害な酸素になるので、たとえ容器内に残留か
あったとしても安全が確保される。

【図面の簡単な説明】

第１図は木発明に係る乾式殺菌方法か川いられたロータ
リー型乾式殺菌公置の水平断面図、第２図は第１図の殺
菌装置の要部垂直部分断面図である。１・・・内周壁、２・・・土壁、３・・・回転テーブル
、４・・・外周壁、５・・・殺菌域、７・・・容器座、
９・・・容器、１０・・・オゾン含有ガス供給ノズル、
１４・・・貯１７ｊ，＋５・・・オゾン発生機、１９・
・・搬入部、２０・・・］般出部。１２

Claims

【特許請求の範囲】

（１）４０００ｐｐｍ以上のオゾン濃度を有するオゾン
含有ガスを用いて無菌充填用容器の内部空気を、置換し
、該オゾン含有ガスを無菌充填用容器内に保持せしめる
ことにより、殺菌処理を完了させることを特徴とする無
菌充填用容器の乾式殺菌方法。
（２）殺菌処理を２分以内に完了させることを特徴とす
る請求項１記載の方法。
（３）無菌充填用容器の内部空気をオゾン含有ガスで置
換した後、オゾン含有ガスを容器内に封入することを特
徴とする請求項１記載の方法。