JPH04339738A - 無菌充填用容器の殺菌方法 - Google Patents
無菌充填用容器の殺菌方法Info
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- JPH04339738A JPH04339738A JP11052691A JP11052691A JPH04339738A JP H04339738 A JPH04339738 A JP H04339738A JP 11052691 A JP11052691 A JP 11052691A JP 11052691 A JP11052691 A JP 11052691A JP H04339738 A JPH04339738 A JP H04339738A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無菌充填(アセプティッ
ク)用容器の殺菌方法に係り、より詳細には高濃度のオ
ゾン水を使用する殺菌方法に関する。
ク)用容器の殺菌方法に係り、より詳細には高濃度のオ
ゾン水を使用する殺菌方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来、密封包装食品の製
造に際しては容器内部に内容物を充填した後、密封し、
この密封包装体をレトルトと呼ばれる装置内で加熱殺菌
する方法や、容器内に内容物を熱間で充填し密封する方
法(ホットパック)が広く行われているが、これ等の方
法では内容物の加熱のしすぎによる組織の破壊、ビタミ
ン類、色素等の崩壊、褐変等の変質を生じるという問題
がある。
造に際しては容器内部に内容物を充填した後、密封し、
この密封包装体をレトルトと呼ばれる装置内で加熱殺菌
する方法や、容器内に内容物を熱間で充填し密封する方
法(ホットパック)が広く行われているが、これ等の方
法では内容物の加熱のしすぎによる組織の破壊、ビタミ
ン類、色素等の崩壊、褐変等の変質を生じるという問題
がある。
【0003】この問題を解決するものとして内容物を包
装容器外において熱交換等の手段により高温短時間殺菌
し、殺菌後の内容物を、殺菌乃至は滅菌処理された包装
容器内に充填し、密封する方法が知られている。アセプ
ティック容器の殺菌処理には過酸化水素水や過酢酸を含
む水溶液が商業的に使用されているがこの場合にはすす
ぎ等に大量の無菌水を使用しなければならないという問
題がある。また、オゾン含有ガスやオゾン水が殺菌能力
を有することもすでに知られているが、殺菌処理に長時
間を有することから、オゾン含有ガス冷蔵庫内の殺菌や
空調設備の殺菌に、またオゾン水は上下水道、し尿処理
、医療機器等の分野で実用化されているに過なく、包装
容器の殺菌にこれを未だ用いた例はない。
装容器外において熱交換等の手段により高温短時間殺菌
し、殺菌後の内容物を、殺菌乃至は滅菌処理された包装
容器内に充填し、密封する方法が知られている。アセプ
ティック容器の殺菌処理には過酸化水素水や過酢酸を含
む水溶液が商業的に使用されているがこの場合にはすす
ぎ等に大量の無菌水を使用しなければならないという問
題がある。また、オゾン含有ガスやオゾン水が殺菌能力
を有することもすでに知られているが、殺菌処理に長時
間を有することから、オゾン含有ガス冷蔵庫内の殺菌や
空調設備の殺菌に、またオゾン水は上下水道、し尿処理
、医療機器等の分野で実用化されているに過なく、包装
容器の殺菌にこれを未だ用いた例はない。
【0004】紫外線を殺菌に用いる方法は光線の影にな
る部分では殺菌が行われず、また、容器内に一様に照射
することが困難である。また、高周波誘導加熱を用いる
方法は缶のような金属容器に適用が限定される上に、立
体状の容器を一様に加熱することが困難であるという問
題がある。本発明者等はオゾンを無菌充填用容器の殺菌
に応用すべく、研究を重ねた結果、無菌充填容器の殺菌
には用いるオゾン濃度が極めて重要な因子となっており
、一定の臨界濃度以上のオゾンを含有する水を容器の少
なくとも内面に接触させることにより、殺菌が短時間で
しかも確実に行われることを見出した。
る部分では殺菌が行われず、また、容器内に一様に照射
することが困難である。また、高周波誘導加熱を用いる
方法は缶のような金属容器に適用が限定される上に、立
体状の容器を一様に加熱することが困難であるという問
題がある。本発明者等はオゾンを無菌充填用容器の殺菌
に応用すべく、研究を重ねた結果、無菌充填容器の殺菌
には用いるオゾン濃度が極めて重要な因子となっており
、一定の臨界濃度以上のオゾンを含有する水を容器の少
なくとも内面に接触させることにより、殺菌が短時間で
しかも確実に行われることを見出した。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、10
ppm 以上のオゾン濃度を有するオゾン水を使用し、
該オゾン水と無菌充填用容器の少なくとも内面とを接触
させることを特徴とする無菌充填用容器の殺菌方法が提
供される。本発明においては、殺菌処理を5分以内に、
特に2分以内に完了させることが好ましい。また本発明
の一の態様においては、無菌充填用容器内にオゾン水を
満注充填した後これを容器内に保持することにより、容
器の貯蔵及び輸送時間内に殺菌処理を完了させることも
できる。
ppm 以上のオゾン濃度を有するオゾン水を使用し、
該オゾン水と無菌充填用容器の少なくとも内面とを接触
させることを特徴とする無菌充填用容器の殺菌方法が提
供される。本発明においては、殺菌処理を5分以内に、
特に2分以内に完了させることが好ましい。また本発明
の一の態様においては、無菌充填用容器内にオゾン水を
満注充填した後これを容器内に保持することにより、容
器の貯蔵及び輸送時間内に殺菌処理を完了させることも
できる。
【0006】
【作 用】本発明は10ppm 以上のオゾン濃度を
有するオゾン水を用いて、容器の少なくとも内面に接触
させると、極めて短時間、一般に5分以内に殺菌処理を
完了させるという発見に基づくものである。本発明によ
れば、オゾン水を用いることにより、オゾン水と容器壁
面とが直接接触するので、ガスを用いる場合のように容
器壁表面に境膜層が形成されることがなく、オゾンが直
接壁面に作用することが可能となる。オゾンの分解の半
減期は約10時間程度のものであることから、無菌充填
用容器の内にオゾン水を満注充填した後これを容器内に
保持することにより、容器の貯蔵及び輸送のための時間
を利用して比較的少ないオゾンの使用量で容器内の殺菌
を確実に行うことができる。
有するオゾン水を用いて、容器の少なくとも内面に接触
させると、極めて短時間、一般に5分以内に殺菌処理を
完了させるという発見に基づくものである。本発明によ
れば、オゾン水を用いることにより、オゾン水と容器壁
面とが直接接触するので、ガスを用いる場合のように容
器壁表面に境膜層が形成されることがなく、オゾンが直
接壁面に作用することが可能となる。オゾンの分解の半
減期は約10時間程度のものであることから、無菌充填
用容器の内にオゾン水を満注充填した後これを容器内に
保持することにより、容器の貯蔵及び輸送のための時間
を利用して比較的少ないオゾンの使用量で容器内の殺菌
を確実に行うことができる。
【0007】また、オゾンは上記のように、約10時間
程度で無害な酸素になることから、たとえ容器内に残留
があったとしても安全が確保される。本発明では、オゾ
ン濃度が10ppm 以上、特に20ppm 以上のオ
ゾン水を使用する。オゾン水の濃度は従来最高でも2〜
3ppm の濃度のものであったが、最近20〜30p
pm の高濃度のオゾン水の製造が可能になった。例え
ば、特開平2−119991号公報に記載のオゾン水製
造装置を使用することによって得ることができる。
程度で無害な酸素になることから、たとえ容器内に残留
があったとしても安全が確保される。本発明では、オゾ
ン濃度が10ppm 以上、特に20ppm 以上のオ
ゾン水を使用する。オゾン水の濃度は従来最高でも2〜
3ppm の濃度のものであったが、最近20〜30p
pm の高濃度のオゾン水の製造が可能になった。例え
ば、特開平2−119991号公報に記載のオゾン水製
造装置を使用することによって得ることができる。
【0008】無菌充填用容器としては金属缶、ガラスビ
ン、プラスチック容器、各種フィルム容器、パウチ類、
キャップ、缶蓋等を挙げることができる。本発明は加熱
殺菌によって容易に熱変形を生じ易いプラスチック容器
や各種フィルム容器の殺菌に特に有効である。無菌充填
用容器の殺菌は内容物の無菌充填に先立って、好適には
無菌充填の直前に行うのが好ましい。即ち、容器内にオ
ゾン水を満注充填及びオゾン水の容器内保持は、容器の
無菌充填工程への供給ラインにおいて連続的または間欠
的に行うことができ、好適にはトンネル型、或いはロー
タリー型の装置を用いることができる。
ン、プラスチック容器、各種フィルム容器、パウチ類、
キャップ、缶蓋等を挙げることができる。本発明は加熱
殺菌によって容易に熱変形を生じ易いプラスチック容器
や各種フィルム容器の殺菌に特に有効である。無菌充填
用容器の殺菌は内容物の無菌充填に先立って、好適には
無菌充填の直前に行うのが好ましい。即ち、容器内にオ
ゾン水を満注充填及びオゾン水の容器内保持は、容器の
無菌充填工程への供給ラインにおいて連続的または間欠
的に行うことができ、好適にはトンネル型、或いはロー
タリー型の装置を用いることができる。
【0009】添付図面第1図及び第2図はロータリー型
殺菌装置の水平断面図及び垂直部分断面図である。図に
おいて、内周壁1と上壁2とを回転テーブル3と一体に
設けられた断面形状がコの字形の回転壁と、固定された
外周壁4とで殺菌域5を局所的に区画している。外周壁
4は着脱自在に造られており、また回転壁と外周壁4と
の間には微小間隙6を設け、回転壁の回転を容易にする
と共にオゾン水の注水或いは噴霧に伴う余剰雰囲気の流
出を可能にしている。殺菌域5には回転テーブル上にリ
ング状に多数の容器座7,7…が設置され、夫々の容器
支持具8に配せられている。各容器座7の上に容器9を
載置し、その上に上壁2を通してオゾン水の供給ノズル
10が設置されている。ノズル10にはノズル昇降駆動
機構11、開閉弁12が付設されており、配管13を通
してオゾン水貯槽14に接続されている。オゾン水貯槽
14には、オゾン水製造装置15からの高濃度オゾン水
が配管16及びロータリージョイント17を介して供給
されるようになっている。
殺菌装置の水平断面図及び垂直部分断面図である。図に
おいて、内周壁1と上壁2とを回転テーブル3と一体に
設けられた断面形状がコの字形の回転壁と、固定された
外周壁4とで殺菌域5を局所的に区画している。外周壁
4は着脱自在に造られており、また回転壁と外周壁4と
の間には微小間隙6を設け、回転壁の回転を容易にする
と共にオゾン水の注水或いは噴霧に伴う余剰雰囲気の流
出を可能にしている。殺菌域5には回転テーブル上にリ
ング状に多数の容器座7,7…が設置され、夫々の容器
支持具8に配せられている。各容器座7の上に容器9を
載置し、その上に上壁2を通してオゾン水の供給ノズル
10が設置されている。ノズル10にはノズル昇降駆動
機構11、開閉弁12が付設されており、配管13を通
してオゾン水貯槽14に接続されている。オゾン水貯槽
14には、オゾン水製造装置15からの高濃度オゾン水
が配管16及びロータリージョイント17を介して供給
されるようになっている。
【0010】このロータリー式殺菌装置は容器供給ライ
ン18に沿って設けられ、その搬入部19及び搬出部2
0は固定された外壁21、外上壁(図示せず)、スター
ホイール22の下にあるテーブル等(図示せず)と回転
壁(図示せず)とで区画されている。搬入部19から回
転テーブルの容器座7に容器9が載置され、昇降駆動機
構11が駆動してノズル10を容器9内に挿入する。次
いで、開閉弁12が開放しオゾン水貯槽14からの高濃
度オゾン水が容器9内に放出される。これにより、容器
9内の空気はオゾン水で置換され、且つ容器9内に保持
される。オゾン水の注入乃至噴霧に伴って、殺菌域の雰
囲気圧力が若干向上することにより、汚染した空気が殺
菌域5内に流入するのを防止している。また容器9の近
傍は勿論、殺菌域5内も容器口から溢流するオゾン水や
、或いはオゾン水から遊離して充満したオゾンガスによ
り殺菌が行われ、汚染が防止されることになる。
ン18に沿って設けられ、その搬入部19及び搬出部2
0は固定された外壁21、外上壁(図示せず)、スター
ホイール22の下にあるテーブル等(図示せず)と回転
壁(図示せず)とで区画されている。搬入部19から回
転テーブルの容器座7に容器9が載置され、昇降駆動機
構11が駆動してノズル10を容器9内に挿入する。次
いで、開閉弁12が開放しオゾン水貯槽14からの高濃
度オゾン水が容器9内に放出される。これにより、容器
9内の空気はオゾン水で置換され、且つ容器9内に保持
される。オゾン水の注入乃至噴霧に伴って、殺菌域の雰
囲気圧力が若干向上することにより、汚染した空気が殺
菌域5内に流入するのを防止している。また容器9の近
傍は勿論、殺菌域5内も容器口から溢流するオゾン水や
、或いはオゾン水から遊離して充満したオゾンガスによ
り殺菌が行われ、汚染が防止されることになる。
【0011】図面に示した具体例では回転壁と外周壁の
間に微小間隙6を設けているが、オゾン水から遊離した
オゾン含有ガスが作業環境に漏出するのを防止するため
、この部分をタイトシール構造としたり、或いは局所排
気設備をこの部分に設けることもできる。オゾン水を容
器9の内部に所定時間保持させることにより殺菌操作が
完了する。必要な保持時間は一般的に言って0.5分間
から5分間の範囲である。殺菌操作完了後、開閉弁12
を閉じ昇降駆動機構11によりノズル10を上動させる
。殺菌済容器9は搬出部20を介して容器供給ライン1
8に搬出し、無菌充填工程(図示せず)に供給する。
間に微小間隙6を設けているが、オゾン水から遊離した
オゾン含有ガスが作業環境に漏出するのを防止するため
、この部分をタイトシール構造としたり、或いは局所排
気設備をこの部分に設けることもできる。オゾン水を容
器9の内部に所定時間保持させることにより殺菌操作が
完了する。必要な保持時間は一般的に言って0.5分間
から5分間の範囲である。殺菌操作完了後、開閉弁12
を閉じ昇降駆動機構11によりノズル10を上動させる
。殺菌済容器9は搬出部20を介して容器供給ライン1
8に搬出し、無菌充填工程(図示せず)に供給する。
【0012】また、無菌充填用容器内にオゾン水を満注
後も注入してオーバーフローさせることにより、容器内
面のみならず、容器外側をも同時に殺菌することが可能
となる。さらに好適には、容器を口部を下方に位置させ
た倒立状態で保持し、少なくとも容器内面にオゾン水を
噴霧することにより、容器内にオゾン水がたまることが
なく、オゾン水の排水の工程を省くことが可能となる。
後も注入してオーバーフローさせることにより、容器内
面のみならず、容器外側をも同時に殺菌することが可能
となる。さらに好適には、容器を口部を下方に位置させ
た倒立状態で保持し、少なくとも容器内面にオゾン水を
噴霧することにより、容器内にオゾン水がたまることが
なく、オゾン水の排水の工程を省くことが可能となる。
【0013】
実施例1
下記の指標菌のそれぞれについて、1500mlプラス
チックボトル内表面に胞子108個を付着させる。水温
20℃、オゾン濃度25ppmのオゾン水をプラスチッ
クボトルに満注充填する。一定時間保持した後、プラス
チックボトル内の菌を洗出し、培養して生存菌数を計数
する。得られた結果を下記表1乃至4に示す。
チックボトル内表面に胞子108個を付着させる。水温
20℃、オゾン濃度25ppmのオゾン水をプラスチッ
クボトルに満注充填する。一定時間保持した後、プラス
チックボトル内の菌を洗出し、培養して生存菌数を計数
する。得られた結果を下記表1乃至4に示す。
【0014】
【表1】
■枯草菌
────────────────
──── 処理時
間 生残菌数/プラスチックボトル
─────────────────
─── (初菌数
) 4×108
1分
4×104
2分 5×103
3分
1×102
5分
0
10分 0
──────────────
──────
────────────────
──── 処理時
間 生残菌数/プラスチックボトル
─────────────────
─── (初菌数
) 4×108
1分
4×104
2分 5×103
3分
1×102
5分
0
10分 0
──────────────
──────
【0015】
【表2】
■セレウス菌
──────────────
────── 処
理時間 生残菌数/プラスチックボトル
───────────────
───── (初
菌数) 2×108
1分
0
3分
0
5分 0
─────────────
───────
──────────────
────── 処
理時間 生残菌数/プラスチックボトル
───────────────
───── (初
菌数) 2×108
1分
0
3分
0
5分 0
─────────────
───────
【0016】
【表3】
■サルモネラ菌
─────────────
───────
処理時間 生残菌数/プラスチックボトル
──────────────
────── (
初菌数) 5×108
1分
0
3分 0
5分
0
──────────────────
──
─────────────
───────
処理時間 生残菌数/プラスチックボトル
──────────────
────── (
初菌数) 5×108
1分
0
3分 0
5分
0
──────────────────
──
【0017】
【表4】
■ブドウ球菌
──────────────
────── 処
理時間 生残菌数/プラスチックボトル
───────────────
───── (初
菌数) 3×108
1分
0
3分 0
5分
0
───────────────────
─
──────────────
────── 処
理時間 生残菌数/プラスチックボトル
───────────────
───── (初
菌数) 3×108
1分
0
3分 0
5分
0
───────────────────
─
【0018】実施例2
1000mlのガラスビンの内表面に枯草菌の胞子10
^4個を付着させた。水温20℃、オゾン濃度2ppm
及び25ppm のオゾン水を、上記ガラスビンに満
注充填した。 下記表に示す時間保持した後、ガラスビン内の胞子を洗
い出し、培養して生残菌数を計数した。得られた結果を
下記表5に示す。
^4個を付着させた。水温20℃、オゾン濃度2ppm
及び25ppm のオゾン水を、上記ガラスビンに満
注充填した。 下記表に示す時間保持した後、ガラスビン内の胞子を洗
い出し、培養して生残菌数を計数した。得られた結果を
下記表5に示す。
【0019】
【表5】
─────────
───────────
生残菌数/ガラ
スビン 処理時間
2ppm (A) 25ppm (B)
──────────
──────────
(初菌数) 4×104 4×1
04
1分 2×103 3×100
5分
8×101 0
10分 1
×101 0
───────────────────
─
───────────
生残菌数/ガラ
スビン 処理時間
2ppm (A) 25ppm (B)
──────────
──────────
(初菌数) 4×104 4×1
04
1分 2×103 3×100
5分
8×101 0
10分 1
×101 0
───────────────────
─
【0020】実施例3
1500mlプラスチックボトル内表面に枯草菌の胞子
を108個、106個、104個を付着させた。水温2
0℃、オゾン濃度20ppm のオゾン水を倒立させた
プラスチックボトル内に以下の方法で5秒間スプレー(
噴霧)した後、プラスチックボトル内の胞子を洗い出し
、培養して生残菌数を計数した。得られた結果を下記表
6及び表7に示す。
を108個、106個、104個を付着させた。水温2
0℃、オゾン濃度20ppm のオゾン水を倒立させた
プラスチックボトル内に以下の方法で5秒間スプレー(
噴霧)した後、プラスチックボトル内の胞子を洗い出し
、培養して生残菌数を計数した。得られた結果を下記表
6及び表7に示す。
【0021】■ スプレーノズルをボトル内に挿入し
てオゾン水をスプレーする方法。 オゾン水量:1000ml/ボトル、ノズル口径:φ6
てオゾン水をスプレーする方法。 オゾン水量:1000ml/ボトル、ノズル口径:φ6
【表6】
───────────
────────────
生残菌数/ボトル
───────────
────────────
初菌数 2×108 1×1
06 4×104
処理後 1×100
0 0
────────────────────
───
────────────
生残菌数/ボトル
───────────
────────────
初菌数 2×108 1×1
06 4×104
処理後 1×100
0 0
────────────────────
───
【0022】■ スプレーノズルをボトル内に
挿入せず口部下方に位置させ、ボトル内へオゾン水をス
プレーする方法。 オゾン水量:600ml/ボトル、ノズル口径:φ4
挿入せず口部下方に位置させ、ボトル内へオゾン水をス
プレーする方法。 オゾン水量:600ml/ボトル、ノズル口径:φ4
【
表7】 ───────────
────────────
生残菌数/ボトル
───────────
────────────
初菌数 2×108 1×1
06 4×104
処理後 3
0 0
──────────────────
─────
表7】 ───────────
────────────
生残菌数/ボトル
───────────
────────────
初菌数 2×108 1×1
06 4×104
処理後 3
0 0
──────────────────
─────
【0023】
【発明の効果】以上の説明のように本発明において、無
菌充填用容器の殺菌に、10ppm 以上のオゾン濃度
を有するオゾン水を使用することにより、殺菌時間が短
縮され、また、オゾンは時間の経過に伴って分解して無
害な酸素になるので、容器内にオゾンの残留があったと
しても安全であり、滅菌水洗浄の工程が不要となる。
菌充填用容器の殺菌に、10ppm 以上のオゾン濃度
を有するオゾン水を使用することにより、殺菌時間が短
縮され、また、オゾンは時間の経過に伴って分解して無
害な酸素になるので、容器内にオゾンの残留があったと
しても安全であり、滅菌水洗浄の工程が不要となる。
【図1】本発明に係る殺菌方法が用いるロータリー型殺
菌装置の水平断面図である。
菌装置の水平断面図である。
【図2】第1図の殺菌装置の要部垂直部分断面図である
。
。
1 内周壁
2 上壁
3 回転テーブル
4 固定された外周壁
5 殺菌域
6 微小間隙
7 容器座
8 容器支持具
9 容器
10 オゾン水の供給ノズル
11 昇降駆動機構
12 開閉弁
13 配管
14 オゾン水貯槽
15 オゾン水製造装置
16 配管
17 ロータリージョイント
18 容器供給ライン
19 搬入部
20 搬出部
21 固定された外壁
Claims (6)
- 【請求項1】 10ppm 以上のオゾン濃度を有す
るオゾン水を使用し、該オゾン水と無菌充填用容器の少
なくとも内面とを接触させることを特徴とする無菌充填
用容器の殺菌方法。 - 【請求項2】 殺菌処理を5分以内に完了させること
を特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 無菌充填用容器内にオゾン水を満注充
填し、該オゾン水を該容器内に保持せしめて、殺菌処理
を完了させる請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 無菌充填用容器内にオゾン水を満注充
填後、該オゾン水の容器内への注入を更に続行して、容
器からオゾン水をオーバーフローさせ、これにより殺菌
処理を完了させる請求項3記載の方法。 - 【請求項5】 無菌充填用容器を倒立状態に保持し、
該容器の少なくとも内面にオゾン水を噴霧し、殺菌処理
を完了させる請求項1記載の方法。 - 【請求項6】 オゾン水との接触後の無菌充填用容器
を、後洗浄なしに、内容物の充填工程に供給する請求項
1記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US90/00955 | 1990-07-26 | ||
PCT/JP1990/000955 WO1991001918A1 (en) | 1989-07-26 | 1990-07-26 | Method of sterilization of container for sterile packing |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04339738A true JPH04339738A (ja) | 1992-11-26 |
Family
ID=13986636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11052691A Pending JPH04339738A (ja) | 1990-07-26 | 1991-05-15 | 無菌充填用容器の殺菌方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04339738A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003514624A (ja) * | 1999-11-22 | 2003-04-22 | クロネス・アクチェンゲゼルシャフト | 包装容器の滅菌方法および装置 |
JP2016119941A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 株式会社Ihiシバウラ | オゾン水消毒機 |
JP2017186022A (ja) * | 2016-04-01 | 2017-10-12 | 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 | 殺菌方法 |
Citations (4)
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---|---|---|---|---|
JPS60172625A (ja) * | 1984-02-02 | 1985-09-06 | 三菱重工業株式会社 | 食品の製造機械,充填包装容器等の洗浄殺菌方法及び同方法に用いる洗浄殺菌水の製造方法 |
JPS62168837A (ja) * | 1985-11-11 | 1987-07-25 | コンシグリオ・ナチオナレ・デレ・リセルシエ | 包装容器及び材料の衛生化方法及びそのプラント |
JPS6367227A (ja) * | 1986-08-28 | 1988-03-26 | 大日本印刷株式会社 | 筒状容器の殺菌又は洗浄装置 |
JPH024692A (ja) * | 1988-06-14 | 1990-01-09 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | ペットボトルの無菌充填方法および装置 |
-
1991
- 1991-05-15 JP JP11052691A patent/JPH04339738A/ja active Pending
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