JPH0516926A - 無菌充填方法 - Google Patents

無菌充填方法

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JPH0516926A
JPH0516926A JP16467991A JP16467991A JPH0516926A JP H0516926 A JPH0516926 A JP H0516926A JP 16467991 A JP16467991 A JP 16467991A JP 16467991 A JP16467991 A JP 16467991A JP H0516926 A JPH0516926 A JP H0516926A
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信之 高草木
Kazuhiko Tsurumaru
一彦 鶴丸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 滅菌に使用するオゾン水から発生するオゾン
ガスを外部に放散することなく処理することができ、外
部からの菌類・埃等の侵入を防止することが可能な無菌
充填方法を提供する。 【構成】 オゾン水を用いる無菌充填方法において、滅
菌、充填、密封の各工程をクローズされた空間で行い、
滅菌域及び充填密封域の圧力を外気より高い陽圧とし、
容器入口及び密封容器出口の雰囲気を外圧よりも低い陰
圧とするか、または、容器入口及び密封容器出口に、オ
ゾンを吸収する薬液洗浄域及び水洗浄域を容器の移動方
向に沿って順次配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オゾン水を用いた内容
物の無菌充填方法に関するもので、より詳細には、高濃
度のオゾン水を用いた場合にもオゾンガスによる作業環
境の悪化を防止することができ、しかも滅菌済容器の洗
浄が不要な無菌充填方法に関する。
【0002】
【従来の技術】密封包装食品の製造に際しては、従来レ
トルトやホットパックと呼ばれる方法等により、内容物
充填後に容器及び内容物の殺菌が行われていたが、これ
らの方法では加熱のしすぎによる内容物の組織の破壊、
ビタミン類、色素等の崩壊、褐変等の変質を生じるとい
う問題がある。また内容物を包装容器外において熱交換
等の手段により高温短時間殺菌し、殺菌後の内容物を、
過酸化水素や過酢酸を含む水溶液により滅菌された包装
容器に充填・密封する方法もあるが、この場合において
は、すすぎ等のために大量の無菌水を使用しなければな
らないという問題がある。
【0003】これらの問題を解決するものとして、本出
願人により高濃度のオゾン含有ガスやオゾン水を用いて
容器を殺菌する方法が提案されており(特願平3−11
0526号等)、この方法によれば、先に容器を殺菌し
ておくため、上述したような内容物の劣化のおそれもな
く、またオゾンは分解して無害な酸素になるので、滅菌
後のすすぎ洗浄が不要であり、洗浄のための大量の無菌
水を必要とすることもないので、殺菌装置を小型化する
こともできるという利点を有する点で好ましい方法であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる高濃度のオゾン
含有ガスやオゾン水を使用する方法は、上述したような
利点を有するものの、有害なオゾンを使用するため、殺
菌装置内からのオゾンガスの放散を制御し、作業環境が
悪化するのを防止する必要がある。
【0005】一方、無菌充填方法として、クリーンルー
ムの中で殺菌・充填することも行われ、この場合はクリ
ーンルーム内の圧をクリーンルーム外の圧よりも陽圧と
し空気を中から外への流れとして、外部からの菌類や埃
等の侵入を防止していた。しかしながら、上述したよう
なオゾンを用いた殺菌方法を採用する場合は、オゾンガ
スによる作業環境の悪化を防止するために、オゾンガス
を装置外へ放散させないことが必要であり、オゾンを用
いた場合は、空気の流れを中から外にするということが
できないという問題がある。
【0006】従って、本発明の目的は、容器の殺菌、内
容物の充填、密封の一連の工程を、高濃度のオゾン水を
用いた無菌状態で行うことができ、しかも使用するオゾ
ン水から発生するオゾンガスを外部に放散することなく
処理することができ、外部からの菌類・埃等の侵入を防
止することが可能な無菌充填方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様によ
れば、容器をオゾン水と接触させて滅菌処理する滅菌域
と、滅菌容器内に無菌雰囲気中で内容物を充填し、打栓
する充填密封域とをクローズされた空間として配置し、
滅菌域に通じる容器入口及び充填密封域に通じる密封容
器出口を容器が通過できる程度の狭い空間とし、滅菌域
及び充填密封域の圧力を外気より高い陽圧(P1 )と
し、容器入口及び密封容器出口の雰囲気を外圧よりも低
い陰圧(P2 )とすることを特徴とする無菌充填方法が
提供される。
【0008】本発明の第二の態様によればまた、容器を
オゾン水と接触させて滅菌処理する滅菌域と、滅菌容器
内に無菌雰囲気中で内容物を充填し、打栓する充填密封
域とをクローズされた空間として配置し、滅菌域に通じ
る容器入口及び充填密封域に通じる密封容器出口を容器
が通過できる程度の狭い空間とし、容器入口及び密封容
器出口に、オゾンを吸収する薬液洗浄域及び水洗浄域を
容器の移動方向に沿って順次配置することを特徴とする
無菌充填方法が提供される。
【0009】
【作用】本発明の無菌充填方法においては、容器をオゾ
ン水と接触させて滅菌処理する滅菌域と、滅菌容器内に
無菌雰囲気中で内容物を充填し、打栓する充填密封域と
を、例えばクリーンルームのように外気と遮断された無
菌充填設備(以下、単にクリーンルームという)中に設
け、外気からの菌類や埃等の侵入を防止すると共に、滅
菌域で使用されるオゾン水によって発生したオゾンガス
を、クリーンルーム内から外部へ放散させることがない
ことを特徴とするものである。
【0010】すなわち、本発明の無菌充填方法は、図1
に示すように、クリーンルーム1の入口2a及び2bか
ら空の容器及びキャップが、滅菌域3、充填密封域4か
ら成る連続した空間を通って、最終的に充填密封された
容器がクリーンルーム1の出口5から出ていくものであ
る(図の矢印の方向に進む)。滅菌域3で容器の滅菌に
使用されるオゾン水から発生するガスはこのクリーンル
ーム内に充満した状態となるので、このオゾンガスをク
リーンルーム内から漏洩することなく処理するために、
以下の手段を採用するものである。
【0011】先ず、本発明の第一の態様では、滅菌域に
通じる容器入口及び充填密封域に通じる密封容器出口を
容器が通過できる程度の狭い空間とし、滅菌域及び充填
密封域の圧力をP1 、容器入口及び密封容器出口の雰囲
気の圧力をP2 、クリーンルーム外の気圧をP0 とすれ
ば、P1 >P0 >P2 の関係となるようにする。すなわ
ち、図2に示すようにクリーンルームの入口2及び出口
5は、連続して容器が進入または排出されるように、開
放された状態であることを要し、また外部からの菌類等
の侵入を防止するため、容器が通過できる程度の狭い空
間とする必要がある。
【0012】また、この入口2及び出口5に設けられた
出入口通路6は、滅菌域3及び充填密封域4よりも、ま
た外気よりも低い圧力となるように減圧され、滅菌域3
及び充填密封域4の空気及び外気を吸気した状態となっ
ているので、オゾンガス及び外気は出入口通路6の方向
へ流れていき、外気が滅菌域3及び充填密封域4に侵入
すること、及びオゾンガスが外部に放散することが防止
されるのである。図2に示す具体例では、出入口通路6
の上部にドラフターのような排気口7を設けて減圧吸気
できるようにし、ここで集められたオゾンガスをオゾン
処理機構(図示せず)で分解処理する。
【0013】本発明の第二の態様では、図3に示すよう
に滅菌域3に通じる容器入口2及び充填密封域4に通じ
る密封容器出口5を容器が通過できる程度の狭い空間と
し、容器入口2及び密封容器出口5に、オゾンを吸収す
る薬液洗浄域8及び水洗浄域9を容器の移動方向に沿っ
て順次配置する。
【0014】クリーンルームの出入口を容器が通過でき
る程度の狭い空間とすることは、第一の態様と同様の趣
旨であるが、第二の態様においては、この出入口通路6
において、オゾンガスを吸収する薬液を散布し、この出
入口通路6でオゾンガスを処理することにより、クリー
ンルーム内に充満するオゾンガスをクリーンルーム内か
ら漏洩することを防ぐものである。オゾンガスを吸収す
る薬液が散布された後に、容器に付着した薬液は、薬液
が散布された後に洗浄水によって洗浄すればよい。
【0015】
【発明の好適態様】本発明の第一及び第二の態様のいず
れにおいても、充填密封域の圧力を、滅菌域の圧力より
も若干高めに設定しておくことが好ましい。オゾンは時
間の経過に伴い分解して無害な酸素になるものではある
が、滅菌域は、容器の滅菌のために使用するオゾン水か
ら発生するオゾンガスが充満しているので、容器内に食
品等の内容物を充填し、密封する充填密封域にこのオゾ
ンガスが流入しないことが好ましい。従って、このよう
に密封域と充填密封域に圧力差を設定しておくことによ
り、充填密封域の空気は滅菌域の方向に流れ、充填密封
域へのオゾンガスの流入を防止することができる。
【0016】更に本発明においては、クリーンルーム内
の空気の流れを図4に示すようにすることによりオゾン
ガスを有効に処理することができる。すなわち、滅菌域
3及び充填密封域4からなる連続した空間(図では、紙
面に向かって容器が進行する)を二重壁10a,10b
及び11a,11bで区画し、この二重壁の内壁10
a,10bの下部に排出口12a,12bを設ける。内
壁10aと外壁11a、及び内壁10aと外壁11bで
空間13a,13bを形成し、滅菌域3及び充填密封域
4の上部に、無菌エア用フィルター14を配置する。こ
のフィルター14を通して上部からエアを流して、空気
の流れを層流にすることにより、滅菌域3及び充填密封
域4内のオゾンガス含有空気が図の矢印の方向に流れ
て、速やかに排出口12a,12bから排出され、空間
13a,13bを通してオゾンガス処理域(図示せず)
でオゾンガスを処理することができる。この際に用いる
無菌エア用フィルターとしては、高性能エアフィルター
(HEPA)を用いることが好ましい。
【0017】また本発明の第一の態様においては、出入
口通路部分で、外気を吸引しているので、クリーンルー
ムの最外側の出入口、すなわち、容器入口の導入側及び
密封容器出口の排出側の部分に洗浄域を設けることが好
ましい。この洗浄域を設けることにより、容器に付着し
た埃等を有効に除去することができ、クリーンルーム内
の無菌性を更に確実にすることができると共に、オゾン
のクリーンルーム外への放散を防ぐことができる。
【0018】更にまた、本発明の第二の態様においてオ
ゾンを吸収する薬液としては、アルカリ性水溶液、例え
ば、苛性ソーダ水溶液、水酸化カリウム水溶液、炭酸ナ
トリウム水溶液等を有効に用いることができる。この際
用いる薬液の2〜10%水溶液、特に3〜7%水溶液で
あることが好ましい。また、クリーンルームで回収され
たオゾンガスを処理する方法としては、これに限定され
ないが、活性炭で吸着すること等により処理することが
できる。
【0019】本発明の無菌充填方法における滅菌法は、
オゾン水を無菌充填用容器内に噴射することにより、行
うことができる。オゾン水を用いることにより、ガスを
用いる場合のように容器壁表面に境膜層が形成されるこ
となく、オゾンが直接壁面に作用することが可能とな
る。
【0020】またオゾンは、約10時間程度で無害な酸
素になることから、たとえ容器内に残留があったとして
も安全性は確保される。本発明においては、オゾン濃度
が10ppm 以上、特に20ppm 以上のオゾン水を使用す
ることが好ましい。オゾン水の濃度は従来最高でも2〜
3ppm の濃度のものであったが、最近20〜30ppmの
高濃度のオゾン水の製造が可能となった。例えば、特開
平2−119991号公報に記載のオゾン水製造装置を
使用することによって得ることができる。
【0021】無菌充填用容器の滅菌は、内容物の無菌充
填に先立って、好適には無菌充填の直前に行うことが好
ましい。すなわち、容器内にオゾン水を満注充填及びオ
ゾン水の容器内保持は、容器の無菌充填工程への供給ラ
インにおいて連続または間欠的に行うことができ、好適
にはトンネル型、あるいはロータリー型の装置を用いる
ことができる。
【0022】例えば、図5及び図6はロータリー型滅菌
装置の水平断面図及び垂直部分断面図である。図5に示
す滅菌装置は、大まかに言って、未滅菌容器20aを滅
菌域21に導入するための導入用スターホイール22を
有する導入部23、容器を倒立状態に反転させる導入側
反転域24、オゾン水を噴霧する滅菌域21、容器を元
の状態に戻す排出側反転域25、及び滅菌域21から滅
菌済容器20bを排出するための排出用スターホイール
26を有する排出部27から成っている。この滅菌装置
には、未滅菌容器20a及び滅菌済容器20bを搬送す
るための搬送コンベア28から成る搬送部29が設けら
れている。また搬送部29の搬送コンベア28には洗浄
中及び搬送中に容器が転倒しないようにボトル胴部押え
30が形成されている。
【0023】滅菌装置の反転域24,25及び滅菌域2
1は、回転テーブル31と、回転テーブル31に対して
等間隔に容器支持具32が設けられており、導入部23
の導入用スターホイール22から導入された容器はこの
支持具32によって支持され、導入側反転域24で滅菌
域21に入る前に容器を口部が下向きとなる倒立状態に
される。次いで滅菌域21で倒立状態の容器の内部にオ
ゾン水噴射して滅菌され、そして排出側反転域25で滅
菌済容器を倒立状態から容器口部を上になるように戻
し、排出部27の排出用スターホイール26を介して搬
送コンベア28に受渡され、次の充填・密封工程へと搬
送される。
【0024】滅菌域21には、オゾン水の噴霧に伴うオ
ゾン水の飛散を防止するために回転テーブル31と相対
する位置にガード33を設けている。また、回転テーブ
ル31及びこれに設けられた容器支持具32とガードの
間に微小間隙を設け、回転テーブル31の回転を容易に
すると共にオゾン水の噴霧に伴う余剰雰囲気の一定箇所
からの流出を可能にしている。
【0025】図5の滅菌装置の垂直断面図である図6に
おいて、前述したように回転テーブル31には容器を倒
立状態にする回転可能な容器支持具32が設けられ、容
器の頚部が容器支持具32によって支持されている。容
器が倒立状態になった時点で、容器口部を通してオゾン
水が噴霧されるように、噴霧ノズル33が設置されてい
る。ノズル33にはノズル昇降駆動機構34、開閉弁3
5が付設されており、オゾン水製造装置(図示せず)か
らの高濃度オゾン水が配管36,37及びロータリージ
ョイント38を介して供給されるようになっている。
【0026】このロータリー式滅菌装置は容器供給ライ
ンの搬送部29に沿って設けられ、その導入部23及び
搬出部27は固定された外壁40、外上壁(図示せ
ず)、スターホイール22,26の下にあるテーブル等
(図示せず)と回転壁(図示せず)とで区画されてい
る。導入部23から回転テーブルの容器支持具32に容
器頚部が支持され、昇降駆動機構34が駆動してノズル
33を容器20内に挿入する。次いで、開閉弁35が開
放し高濃度オゾン水が容器20内に放出される。これに
より、容器20内の空気はオゾン水で置換され、且つ容
器20内に保持される。オゾン水の噴霧に伴って、滅菌
域の雰囲気圧力が若干向上することにより、汚染した空
気が滅菌域21内に流入するのを防止している。また容
器20の近傍は勿論、滅菌域21内も容器口から溢流す
るオゾン水や、或いはオゾン水から遊離して充満したオ
ゾンガスにより滅菌が行われ、汚染が防止されることに
なる。
【0027】オゾン水を容器20の内部に所定時間保持
させることにより滅菌操作が完了する。必要な保持時間
は一般的に言って3秒〜10秒程度である。滅菌操作完
了後、開閉弁35を閉じ昇降駆動機構34によりノズル
33を上動させる。滅菌済容器20bは排出部27を介
して搬送コンベアに搬出し、無菌充填工程(図示せず)
に供給する。
【0028】図に示す具体例では、容器を口部を下方に
位置させた倒立状態で保持し、容器内面にオゾン水を噴
霧して、容器内にオゾン水がたまることを防止し、オゾ
ン水の排水の工程を省いているが、この容器内面へのオ
ゾン水の噴霧のみならず、容器外面に上方からオゾン水
を噴霧することにより、容器外面も同時に滅菌すること
ができる。容器上方から噴霧しているのでオゾン水が容
器内にたまることもないのである。また、容器を倒立さ
せずに容器内にオゾン水を満注させ、満注後も更に注入
してオーバーフローさせることにより、容器内面のみな
らず、容器外側をも同時に滅菌することが可能となる。
【0029】本発明においては、このような滅菌装置を
前述した構成のクリーンルーム内に設けるが、このクリ
ーンルームは、滅菌域及び充填密封域は JIS B 9920 の
規格でCLASS 100 、それ以外の部分でCLASS 10000 程度
に保持されていることが好ましい。
【0030】本発明の無菌充填方法は、金属缶、ガラス
ビン、プラスチック容器、各種フィルム容器、パウチ類
等に有効に用いることができ、紅茶や乳製品等を内容物
とするものに特に好適に用いることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、前述した構成で滅菌及
び充填密封を行うことにより、容器の殺菌、内容物の充
填、密封の一連の工程を、高濃度のオゾン水を用いた無
菌状態で行うことができ、しかも使用するオゾン水から
発生するオゾンガスを外部に放散することなく処理する
ことができ、外部からの菌類・埃等の侵入を防止するこ
とが可能な無菌充填方法を提供するにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる無菌充填設備の概略を示す図で
ある。
【図2】本発明の第一の態様を説明する図である。
【図3】本発明の第二の態様を説明する図である。
【図4】クリーンルーム内の空気の流れを説明するため
の図である。
【図5】本発明に使用することのできる滅菌装置の水平
断面図である。
【図6】図5の殺菌装置の要部垂直部分断面図である。
【符合の説明】
1 クリーンルーム 2 容器及びキャップ入口 3 滅菌域 4 充填密封域 5 充填密封容器出口 6 出入口通路 8 薬液洗浄域 9 水洗浄域 10 内壁 11 外壁 12 排出口 14 無菌エア用フィルター

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器をオゾン水と接触させて滅菌処理する
    滅菌域と、滅菌容器内に無菌雰囲気中で内容物を充填
    し、打栓する充填密封域とをクローズされた空間として
    配置し、滅菌域に通じる容器入口及び充填密封域に通じ
    る密封容器出口を容器が通過できる程度の狭い空間と
    し、滅菌域及び充填密封域の圧力を外気より高い陽圧
    (P1 )とし、容器入口及び密封容器出口の雰囲気を外
    圧よりも低い陰圧(P2 )とすることを特徴とする無菌
    充填方法。
  2. 【請求項2】容器入口の導入側及び密封容器出口の排出
    側に容器洗浄域を配置する請求項1記載の無菌充填方
    法。
  3. 【請求項3】容器をオゾン水と接触させて滅菌処理する
    滅菌域と、滅菌容器内に無菌雰囲気中で内容物を充填
    し、打栓する充填密封域とをクローズされた空間として
    配置し、滅菌域に通じる容器入口及び充填密封域に通じ
    る密封容器出口を容器が通過できる程度の狭い空間と
    し、容器入口及び密封容器出口に、オゾンを吸収する薬
    液洗浄域及び水洗浄域を容器の移動方向に沿って順次配
    置することを特徴とする無菌充填方法。
  4. 【請求項4】オゾンを吸収する薬液がアルカリ水溶液で
    あることを特徴とする請求項3記載の無菌充填方法。
  5. 【請求項5】充填密封域の圧力を、滅菌域の圧力よりも
    若干高めに設定する請求項1乃至4のいずれかに記載の
    無菌充填方法。
  6. 【請求項6】滅菌域及び充填域を二重壁で区画し、上部
    に無菌エア用フィルターを配置し、二重壁内空間をオゾ
    ンガス排出用通路とすると共に、内壁の下部にオゾン排
    出口を設ける請求項1乃至4のいずれかに記載の無菌充
    填方法。
  7. 【請求項7】容器入口とその前後域にボトル支持具があ
    ることを特徴とする請求項2または請求項3のいずれか
    に記載の無菌充填方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511646A (ja) * 1999-10-02 2003-03-25 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 処理室における空気ガイド法及び装置
JP2004106920A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Nihon Tetra Pak Kk 食品用包装充填機

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JP2003511646A (ja) * 1999-10-02 2003-03-25 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 処理室における空気ガイド法及び装置
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