JP4224767B2 - 容器殺菌方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、清涼飲料や乳飲料、米飯、惣菜などの無菌処理された内容物を無菌のカップまたはトレイ状容器などの容器に充填して容器ヘッドスペースのガス置換、密封を連続的に行う方法および装置に使用される容器殺菌方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来たとえば特許文献1などにおいて、窒素ガスにより陽圧に保たれた無菌室内に、開封状態のカップなどの容器とその蓋材を連続的に供給し、無菌室内において、容器を殺菌し、内容物を充填するとともに容器のヘッドスペース部を窒素ガスにより置換して密封する無菌充填機が知られている。
【0003】
この無菌充填機においては、無菌室が容器の殺菌、内容物充填、蓋材密封を行う部分を含む充填機のほぼ全体にわたって設けられている。未殺菌の容器は外部からこの無菌室の容器進行方向上流側の端部に供給され、ベルトコンベアにより容器殺菌室に移送される。容器殺菌室には過酸化水素がそのタンクから供給され、ノズルにより容器に対して噴射され、容器が殺菌される。殺菌された容器は後段の容器乾燥室に送られる。
【0004】
【特許文献1】
特開平2−45323号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の無菌充填機においては、容器は容器殺菌室内において殺菌されるが、その前に未殺菌状態で非無菌空間である外部から無菌室内に持ち込まれるので、容器が無菌室内に入ってから殺菌されるまでの間に未殺菌状態の容器に付着していた菌が容器から離れて無菌室内を浮遊する可能性があり、こうして無菌室内を浮遊する菌が殺菌後の容器に再び付着する可能性もある。したがって、無菌室といっても完全な無菌状態が維持されることは保証されず、内容物が充填される容器の殺菌状態にも不安が残るという問題がある。
【0006】
本発明は、上記従来の無菌充填機の問題点にかんがみなされたものであって、容器が殺菌後に移動する無菌空間内に未殺菌状態の容器に付着していた菌が侵入するおそれがなく、この無菌空間においてより完全な無菌状態が維持されることにより殺菌後の容器に菌が再付着するおそれのない容器殺菌方法および装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の容器殺菌方法は、殺菌した容器を無菌空間内に移動させて無菌内容物を充填し、殺菌した蓋材で容器を密封する連続無菌包装方法に使用される容器殺菌方法であって、殺菌前に容器が移動する空間と殺菌後に容器が移動する無菌空間との間に両空間の間の気体の流通を遮断する流体の流れを形成することを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、殺菌前に容器が移動する空間と殺菌後に容器が移動する無菌空間との間に両空間の間の気体の流通を遮断する流体の流れを形成することにより、両空間の間の気体の流通が遮断され、未殺菌容器から離れて浮遊している菌が無菌空間内に侵入するおそれがないので、容器殺菌後に無菌空間内において容器が菌により再汚染されるおそれがなくなる。
【0009】
本発明の一側面においては、上記方法において、容器の殺菌は容器が液体殺菌剤槽に収容された液体殺菌剤の中を通過することによって行われ、該流体の流れは該液体殺菌剤槽内に流下する液体殺菌剤の膜流または小滴流であることを特徴とする。
【0010】
この方法によれば、容器の殺菌は容器が液体殺菌剤槽に収容された液体殺菌剤の中を通過することによって行われ、殺菌後の容器は完全な無菌空間内に存在するので、殺菌後の容器に菌が再付着する可能性が一層減少する。
【0011】
本発明の方法を実施するための殺菌装置は、殺菌した容器を無菌室内に移動させて無菌内容物を充填し、殺菌した蓋材で容器を密封する無菌連続包装装置に使用される容器殺菌装置であって、
液体殺菌剤を収容する液体殺菌剤槽と、
該液体殺菌剤槽に収容された液体殺菌剤中に下部が浸漬されるようにして該液体殺菌剤の液面に対して垂直な面上に回転するように配置されたターレットと、
該ターレットの周面上に周方向に所定間隔で設けられた容器保持部材と、
所定の固定位置において該容器保持部材に容器を供給する容器供給手段と、
該ターレットの回転により該液体殺菌剤中を通過した容器保持部材が該液体殺菌剤の液面上に出た所定位置において該容器保持部材から容器を取外す容器取外し手段と、
取外された容器を洗浄する容器洗浄手段と、
洗浄された容器を乾燥する容器乾燥手段と、
該容器取外し手段、該容器洗浄手段および該容器乾燥手段を収容し、容器進行方向上流側が大気に開放された無菌室と、
該液体殺菌剤槽に収容された液体殺菌剤と同一種類の液体殺菌剤を収容し、該液体殺菌剤槽内に収容されている液体殺菌剤の液面に達する液体殺菌剤の膜流または小滴流を形成するようにして液体殺菌剤を流下させる流下液体殺菌剤流形成手段とを備え、該流下液体殺菌剤流により該無菌室内の無菌空間を大気から遮断することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について説明する。
本発明にかかる方法の特徴は、殺菌前に容器が移動する空間と殺菌後に容器が移動する無菌空間との間に両空間の間の気体の流通を遮断する流体の流れを形成する構成にある。
【0013】
両空間の間の気体の流通を遮断する流体の流れとしては、液体殺菌剤、ガス状殺菌剤、無菌空気及びこれらの混合体の流れのいずれかを使用することができるが、液体殺菌剤の流れがより好ましい。
【0014】
液体殺菌剤の流れを使用する場合は、容器の殺菌は容器が液体殺菌剤槽に収容された液体殺菌剤の中を通過することによって行われ、長溝状の流出口または一列に配列された複数のノズルから液体殺菌剤槽に流下する液体殺菌剤によって形成される液膜または小滴流によって両空間の間の気体の流通を遮断する流体の流れを構成する。流下に用いる殺菌剤は、容器を通過させる殺菌剤槽から、流出口またはノズルに戻して、反復利用することができる。
【0015】
液体殺菌剤が多数の小滴からなる小滴流として落下する場合は、落下する小滴の後方には減圧された空間が発生し、ここに周辺の空気が引き込まれることにより空気の下方への流れが発生する。この下方への流れに入った微生物は下方に押し流され、したがって、液体殺菌剤の小滴に接触しなかった微生物も下方に貯蔵された液体殺菌剤に接触することにより死滅する。
【0016】
以下添付図面を参照して本発明にかかる容器殺菌装置の1実施形態について説明する。
【0017】
図1は本発明の方法の実施に使用する容器殺菌装置の1実施形態を説明的に示す側面図、図2はカップ切出し部を説明するための側面図、図3はカップ取出し部を説明するための側面図、図4はカップ取出しフオークの斜視図、図5は図1中X−X線断面図である。
【0018】
図1において、容器殺菌装置1は飲料用カップを殺菌するための装置であって、殺菌したカップを無菌室内に移動させて無菌内容物を充填し、殺菌した蓋材でカップを密封する無菌連続包装装置に使用される容器殺菌装置である。
【0019】
容器殺菌装置1において、Aは無菌室、Bはカップ切出し部、Cはカップ殺菌部、Dは流下殺菌剤膜、Eはカップ取外し機構、Fはカップ洗浄部、Gはカップ乾燥部、Hはカップ反転部を示す。
【0020】
装置1は、カップ殺菌部Cを構成し、液体殺菌剤を収容する液体殺菌剤槽5を備えている。液体殺菌剤としては、次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素液、または過酢酸と過酸化水素の混合液などが好適である。
【0021】
装置1には、液体殺菌剤槽5に収容された液体殺菌剤中に下部が浸漬されるようにして液体殺菌剤の液面に対して垂直な面上に回転するようにしてターレット3が設けられており、図示しないターレット駆動装置により図中矢印P方向に回転駆動される。
【0022】
ターレット3の周面上に周方向に45度の間隔で8個のカップケース16が固定されている。カップケース16は容器保持部材を構成するもので、それぞれ周方向に等間隔で配置されターレット3の半径方向に突出する6本の棒16aにより形成されている。なお4はカップケース16の進行方向両側に設けられカップケース16を案内する2本の固定円周ガイドである。
【0023】
ターレット3の上方の固定位置にはカップケース16にカップを供給する容器供給部材を構成するカップ切出し部Bが設けられている。カップ切出し部Bにおいては、開放端側を下に向けて積み重ねられた複数のカップ2が所定時間間隔で1個づつ間欠的に下方に押出され、その時カップ切出し部Bの下方に位置するカップケース16内にカップ2の開放端を半径方向内側に位置するようにして、かつターレット3の周面とカップ開放端との間に隙間があくようにして嵌め込まれる。
【0024】
カップ切出し部Bの要部を図2の側面図に示す。カップ切出し部Bは、カップ2の径方向両側に位置する一対のスクリュー45、46を備えており、これらのスクリュー45、46は上端部のプーリー47、48にかけられたベルト(図示せず)を介してスクリュー駆動部モータ(図示せず)によって矢印R方向に回転駆動される。カップ2はそのフランジ2aがスクリュー45、46の溝の上に乗っており、図2(a)の状態からスクリュー45、46を回転駆動すると、カップ2は次第に下降して図2(b)のスクリュー45、46の下端位置に至り、さらにスクリュー45、46を回転すると最下端のカップ2のフランジ2aはスクリュー45、46の溝から外れて、カップ2は下方のカップケース16内に落下する。
【0025】
ターレット3の下部は液体殺菌剤槽5の液体殺菌剤の中に浸漬されているから、ターレット3の周面上に固定されたカップケース16はターレット3の回転により、1回転する間に必ず液体殺菌剤の中を通過する。したがって、カップケース16内に嵌め込まれたカップ2もターレットの1回転の間に必ず液体殺菌剤の中を通過し、殺菌が行われる。この場合、カップケース16に嵌め込まれたカップ2の開放端とターレット3の周面との間には隙間があるので、液体殺菌剤はこの隙間からカップ2内に流入してカップ2の内面を殺菌するとともに、カップケース16の6本の棒16aの間から流入した液体殺菌剤がカップ2の外面を殺菌する。
【0026】
ターレット3の回転により液体殺菌剤中を通過したカップケース16が液体殺菌剤の液面上に出た位置の上方には、カップケース16からカップ2を取外す容器取外し機構Eを構成するカップ取出しフオーク7とカップ取出しスイングガイド8が設けられている。
【0027】
カップ取出しフオーク7は、図3に示すようにエアシリンダ49内の摺動部(図示せず)に固定されており、エアシリンダ49の摺動部は矢印S、S’方向に往復動することができる。カップ取出しフオーク7は図4の斜視図に示すように中央部に切欠部7bを有するL字形のもので、カップ2が液体殺菌剤の液面から矢印P方向に45度回転した位置に達すると、エアシリンダ49の摺動部が矢印S方向に下降してカップフオーク7の先端部7aはカップケース16の隣合う3本の棒16aの間からカップケース16内のターレット3の周面とカップ2の開放端の間の空間に入り込み、図3(a)に示す状態となる。なお、図3において50、51はカップ2がカップケース16から出て移動中に所定位置以外の位置に落下することを防止する落下防止板である。
【0028】
次いで、エアシリンダ49の摺動部が矢印S’方向に上昇し、カップ取出しフオーク7もS方向に上昇してカップ2をカップケース16から取外す。カップ2が上昇する所定位置にはカップ取出しスイングガイド8が待機している。カップ取出しスイングガイド8はカップ2よりも僅かに大きくカップ2と相似形の形状を有し、カップ取出しフオーク7が上昇すると、図3(b)に示すようにカップ2はカップ取出しスイングガイド8内に遊嵌された状態で収容される。
【0029】
カップ2を収容したカップ取出しスイングガイド8は、図示しない回転駆動機構による回転駆動により図3(b)の位置から図3(c)に示す垂直位置に回動する。これにより、カップ2はカップ取出しスイングガイド8から自由落下し、カップ搬送コンベア9の上流端部上に乗る。
【0030】
無菌室Aは箱状のカバー14により覆われた無菌空間からなり、フオーク7、カップ取出しスイングガイド8、カップ洗浄部F,カップ乾燥部Gおよびカップ反転部Hを収容している。無菌室Aのカップ進行方向上流側は大気に開放されている。無菌室Aのカバー14の両側壁の下端部は液体殺菌剤槽5の側壁の上端部と連続して形成されており気密に保たれている。またカバー14の低壁は液体殺菌剤槽5の上方の部分において取除かれている。液体殺菌剤槽5はその両側壁(図1中手前側の側壁およびその反対側の側壁)の内壁間の長さがカバー14の両側壁の内壁間の長さと同一になるように形成されている。無菌室Aには無菌空気発生装置33から滅菌フイルター34を介して無菌空気が供給されて無菌空間が形成されている。
【0031】
無菌室Aの箱状カバー14の大気に開放された端部の上端部には流下液体殺菌剤膜形成手段を構成する液体殺菌剤タンク6が設けられている。液体殺菌剤タンク6は液体殺菌剤槽5に収容された液体殺菌剤と同一種類の液体殺菌剤を貯蔵しており、その下端部にはカバー14の両側壁の内壁間の長さと同一長さの長溝からなる液体殺菌剤流下溝6aが形成されている。流下溝6aは、無菌室Aのカバー14の側壁の外端縁よりも内側であってカップ2がカップ取出しフオーク7によって取出される時のカップケース16の位置よりも無菌室Aから見て外側の位置の上方に配置されている。
【0032】
装置1を操作中液体殺菌剤タンク6の液体殺菌剤流下溝6aからは液体殺菌剤槽5に収容された液体殺菌剤の液面に達する液体殺菌剤の膜Dを形成するようにして液体殺菌剤が流下される。前記のとおり、流下溝6aの長さはカバー14の両側壁の内壁間の長さと等しく、かつ液体殺菌剤槽5の両側壁の内壁間の長さはカバー14の両側壁の内壁間の長さと等しいから流下液体殺菌剤膜Dは無菌室Aの両側壁の内壁間の全幅にわたり、かつ液体殺菌剤槽5の両側壁の内壁間の全幅にわたって流下し、この流下液体殺菌剤膜Dによって無菌室A内の無菌空間が大気から遮断される。
【0033】
カップ洗浄部Fはカップ進行方向上流側と下流側が開放した断面「コ」の字形のカバー15により覆われており、その内側には同様にカップ進行方向上流側と下流側が開放した断面「コ」の字形の枠体17(図5)が設けられていて、枠体17の内側およびその底板18の上にはカップ2の内外面を洗浄する無菌水を噴射する無菌水スプレーノズル10が配置されている。これらのノズル10には無菌室外の無菌水タンク30から無菌水が供給されている。殺菌済みのカップ2はカップ洗浄部Fを通過する際に無菌水により洗浄される。
【0034】
カップ洗浄部Fの下流側にはカバー15および枠体17と同一形状のカバー19および枠体20が設けられてカップ乾燥部Gを形成しており、枠体20およびその底板(図示省略)には洗浄されたカップ2の内外面を乾燥するための無菌乾燥空気を噴射する無菌エアスプレーノズル11が配置されている。これらのノズル11には乾燥空気発生装置31から滅菌済みフイルター32を介して100℃の乾燥空気が供給されており、洗浄済みのカップ2はカップ乾燥部Gを通過する際に乾燥空気により乾燥される。
【0035】
枠体17、20の幅方向中央部の底板を上下方向に挟むようにして、かつカップ洗浄部Fのカップ進行方向上流側およぶカップ乾燥部Gのカップ進行方向下流側に延長するようにしてカップ搬送コンベア9がプーリー40、41間に設置されている(なお図5においてはプーリー40、41の図示を省略する)。本実施形態においては、カップ搬送コンベア9は無端チェーンコンベアからなり、図5に示すようにその上部は枠体17、20の底板18に固定されたチェーン支持題3に支持されており、その下部は宙づりの状態で駆動される。 カップ搬送コンベア9は図1中矢印Q方向に移動し、カップ洗浄部Fおよびカップ乾燥部Gを通過するカップの移送通路を構成する。カップ搬送コンベア9には複数の板状のカップ押し具12がカップ搬送コンベア9のチェーンに固定されかつカップ搬送コンベア9のコンベア面から外側に突出するようにして所定間隔で取付けられている。
【0036】
枠体17、20内のカップ搬送コンベア9の上側面とほぼ同じ高さの面にはカップ搬送コンベア9の幅方向両側に、カップ搬送コンベア9と若干の間隙をおいて、カップ搬送面を形成するカップ搬送板21、21が取付けられている。
【0037】
カップ搬送コンベア9上に置かれたカップ2は、カップ搬送コンベア9の進行につれて、カップ洗浄部Fおよびカップ乾燥部Gの各カップ搬送板21、21上をカップ押し具12に押されて搬送される。
【0038】
カップ搬送コンベア9のカップ進行方向下流側端部にはカップ反転部Hが設けられている。カップ反転部Hは断面L字形のカップ反転ガイド13を備えており、このカップ反転ガイド13は、待機位置においては図1中実線で示す位置にあり、搬送されて来たカップ2がこのガイド13に乗ると図1中破線で示す位置に回転してカップ2を反転させて無菌室Aのカップ排出通路35に開放端を上側にしてカップ2を載置するように構成されている。排出通路35は図示しない無菌通路を介して無菌充填機に連結されており、殺菌済みのカップ2はコンベアによりこの無菌通路を通って無菌充填機に供給される。
【0039】
次に、この容器殺菌装置1の動作について説明する。
未殺菌のカップ2はカップ切出し部Bから間欠的に下方に押出されてカップケース16に嵌め込まれ、このカップケース16はターレット3の回転により液体殺菌剤槽5に収容された液体殺菌剤の中を通過し、カップ2の殺菌が行われる。次いで殺菌剤の液面上に出たカップケース16内の殺菌済みカップ2はカップ取出しフオーク7によりカップケース16から取出され、カップ取出しスイングガイド8によりカップ搬送コンベア9の上流側端部に移動される。カップ2はカップ搬送コンベア9によりカップ洗浄部Fに移送され無菌水スプレーノズル10から噴射される無菌水により洗浄される。次に洗浄されたカップ2はカップ乾燥部Gに移送され無菌エアスプレーノズル11から噴射される乾燥空気により乾燥される。乾燥されたカップ2はカップ反転ガイド13によって排出通路35に移動され、無菌通路を通って無菌充填機に供給される。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、殺菌前に容器が移動する空間と殺菌後に容器が移動する無菌空間との間に両空間の間の気体の流通を遮断する流体の流れを形成することにより、両空間の間の気体の流通が遮断され、未殺菌容器から離れて浮遊している菌が無菌空間内に侵入するおそれがないので、容器殺菌後に無菌空間内において容器が菌により再汚染されるおそれがなくなる。
【0041】
また本発明の一側面においては、上記方法において、容器の殺菌は容器が液体殺菌剤槽に収容された液体殺菌剤の中を通過することによって行われ、流体の流れは液体殺菌剤槽内に流下する液体殺菌剤の膜流または小滴流により形成したので、殺菌後の容器は完全な無菌空間内に存在することになり、殺菌後の容器に菌が再付着する可能性が一層減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の実施に使用する容器殺菌装置の1実施形態を説明的に示す側面図である。
【図2】カップ切出し部を説明するための側面図である。
【図3】カップ取出し部を説明するための側面図である。
【図4】カップ取出しフオークの斜視図である。
【図5】図1中X−X線断面図である。
【符号の説明】
1 容器殺菌装置
2 カップ
3 ターレット
5 液体殺菌剤槽
6 液体殺菌剤タンク
7 カップ取出しフオーク
8 カップ取出しスイングガイド
9 カップ搬送コンベア
10 無菌水スプレーノズル
11 無菌エアスプレーノズル
12 カップ押し具
13 カップ反転ガイド
16 カップケース
A 無菌室
B カップ切出し部
C カップ殺菌部
D 流下液体殺菌剤膜
E カップ取外し機構
F カップ洗浄部
G カップ乾燥部
H カップ反転部

Claims (2)

  1. 殺菌した容器を無菌空間内に移動させて無菌内容物を充填し、殺菌した蓋材で容器を密封する連続無菌包装方法に使用される容器殺菌方法であって、殺菌前に容器が移動する空間と殺菌後に容器が移動する無菌空間との間に両空間の間の気体の流通を遮断する流体の流れを形成し、容器の殺菌は容器が液体殺菌剤槽に収容された液体殺菌剤の中を通過することによって行い、該流体の流れは該液体殺菌剤槽に収容された液体殺菌剤と同一種類の液体殺菌剤を膜流または小滴流として該液体殺菌剤槽内に流下させることによって形成し、該流体の流れを形成する液体殺菌剤を該殺菌剤槽から流出口またはノズルに戻して反復利用することを特徴とする容器殺菌方法。
  2. 殺菌した容器を無菌室内に移動させて無菌内容物を充填し、殺菌した蓋材で容器を密封する無菌連続包装装置に使用される容器殺菌装置であって、
    液体殺菌剤を収容する液体殺菌剤槽と、
    該液体殺菌剤槽に収容された液体殺菌剤中に下部が浸漬されるようにして該液体殺菌剤の液面上に配置されたターレットと、
    該ターレットの周面上に周方向に所定間隔で設けられた容器保持部材と、
    所定の固定位置において該容器保持部材に容器を供給する容器供給手段と、
    該ターレットの回転により該液体殺菌剤中を通過した容器保持部材が該液体殺菌剤の液面上に出た所定位置において該容器保持部材から容器を取外す容器取外し手段と、
    取外された容器を洗浄する容器洗浄手段と、
    洗浄された容器を乾燥する容器乾燥手段と、
    該容器取外し手段、該容器洗浄手段および該容器乾燥手段を収容し、容器進行方向上流側が大気に開放された無菌室と、
    該液体殺菌剤槽に収容された液体殺菌剤と同一種類の液体殺菌剤を収容し、該液体殺菌剤槽内に収容されている液体殺菌剤の液面に達する液体殺菌剤の膜流または小滴流を形成するようにして液体殺菌剤を流下させる流下液体殺菌剤流形成手段とを備え、該流下液体殺菌剤流により該無菌室内の無菌空間を大気から遮断することを特徴とする容器殺菌装置。
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