JP3301184B2 - 口栓付袋状容器の無菌充填方法 - Google Patents

口栓付袋状容器の無菌充填方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口栓付袋状容器に液体
状内容物を無菌充填機で無菌充填する方法に関するもの
であり、詳しくは、液体状内容物を無菌充填する前に、
スパウトにキャップを装着した口栓の外面を殺菌する口
栓付袋状容器の無菌充填方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無菌充填機は、前もってEOGガス、放
射線照射、紫外線照射などによって滅菌された包装材料
や容器を、無菌チャンバー内の無菌雰囲気中で内容物を
充填するものであり、食品の安全性に対する消費者の厳
しい注文と常温で食品を保存する省エネルギー型食品流
通に対する要請とによって、技術改善がなされてきた。
そして、従来の無菌充填機で食品の液状内容物を充填す
る時には、さらに充填における無菌性の信頼度を高める
ために、充填を開始する前に、キャップを装着したスパ
ウトをカップで覆い、カップ内に殺菌剤として例えば次
亜塩素酸ソーダ水(150ppm)などを噴霧して、キ
ャップとスパウトの外面を殺菌してから、無菌チャンバ
ー内でキャップを外し、内容物を充填し、再度キャップ
を装着して容器を密封していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
常温における次亜塩素水などの殺菌剤による殺菌方法
は、キャップやスパウトの外面に付着した細菌などの微
生物を十分に死滅させる程の殺菌効果は、残念ながら期
待し得なかった。そこで、本発明者は、既に特願平5−
115753号で、図3に示す、無菌充填機上で口栓付
袋状容器(100)へ内容物を充填する直前に、キャッ
プ(111)を装着したスパウト(112)をスパウト
ホルダープレート(310)で固定し、このスパウトホ
ルダープレート上に突出したキャップを装着したスパウ
トを、スチーム供給孔(410)を有する殺菌用カップ
(400)で覆い、このカップ内にスチームを噴出し
て、カップ内のキャップとスパウトの外面を殺菌した後
に、併設する無菌チャンバー内でキャップを外して内容
物を充填し、再度キャップを装着して容器を密閉する口
栓付袋状容器の無菌充填方法を提案している。本発明
は、この口栓付袋状容器の無菌充填方法を、さらに改善
し、殺菌用カップ内に殺菌時に発生し昇温を妨げるスチ
ームのドレンを速やかに排出して、キャップとスパウト
の外面の殺菌効果を高め、内容物の無菌性の信頼度を向
上したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1(a)及
び(b)に示すように、無菌充填機上で口栓付袋状容器
(100)へ内容物を充填する直前に、キャップ(11
1)を装着したスパウト(112)(内容物の注入又は
注出口)をスパウトホルダープレート(310)で固定
し、このスパウトホルダープレート上に突出するキャッ
プを装着したスパウトを、スチーム供給孔(210)と
ドレン排出機構(220)とを有する殺菌用カップ(2
00)で覆い、このカップ内にスチームを噴出して、カ
ップ内のキャップとスパウトの外面を殺菌した後に、無
菌チャンバー内でキャップを外して内容物を充填し、再
度キャップを装着して容器を密閉したことを特徴とする
口栓付袋状容器の無菌充填方法である。
【0005】上述のキャップを装着したスパウトを覆っ
て殺菌用カップ内にスチーム供給孔からスチームを噴出
すると、カップ内の内圧が上がって、スパウトホルダー
プレートとカップ周縁部の接触部やスパウトとスパウト
ホルダープレートとの接触部よりカップ内のスチームや
ドレンが外部に噴出してくる。このため、必要に応じて
は、スパウトホルダープレートとカップ周縁部の接触面
やスパウトとスパウトホルダープレートとの接触面に、
熱可塑性エラストマーやシリコーン製のパッキンを貼着
してもよい。また、カップ内の容量は、殺菌対称物の大
きさに合わせて殺菌効率のよい大きさにする。なお、殺
菌用カップの材質には、通常、ステンレスが用いられ
る。
【0006】そして、口栓付袋状容器の袋本体の材質構
成は、一般的には二重袋で、例えば、ポリエチレン/ポ
リエチレン、ポリエチレン/アルミニウム蒸着延伸ナイ
ロン、ナイロン/ポリエチレン、ポリエチレン/アルミ
ニウム蒸着延伸ポリエステル、塩化ビニリデンコート延
伸ナイロン/ポリエチレンなどであり、製袋加工で三方
を熱融着し、さらに、図1に示すように、キャップ(1
11)とスパウト(112)とからなる口栓(110)
を開口部に熱融着して口栓付袋状容器を作製したもので
ある。
【0007】
【作用】本発明による口栓付袋状容器の無菌充填方法
は、無菌充填機上で、無菌チャンバー内で内容物を充填
する直前に、スパウトにキャップを装填した口栓の外面
に付着している細菌などの微生物を、殺菌効果のよいス
チームによって、殺菌カップ内で効果的に熱殺菌して置
くため、充填時に細菌が内容物に進入しにくく、充填さ
れた内容物の無菌性の信頼度が向上する。
【0008】また、本発明においては、殺菌時に殺菌カ
ップ内に発生するスチームのドレンを、ドレン排出機構
により速やかにカップ外に排出するため、キャップやス
パウトの外面の昇温を妨げることがなく、熱殺菌の効率
が良好となる。
【0009】
【実施例】まず、二枚のポリエチレンフィルムを二重重
ねして、製袋機で三方シールした二重袋を製作し、この
二重袋の上方の開口部に、ポリエチレン製のキャップを
装着したポリエチレン製のスパウトからなる口栓を、ス
パウトと袋を熱融着して取り付け、内容物が200リッ
トルの本実施例に係る口栓付袋状容器を作製した。
【0010】次に、無菌液体充填機(凸版印刷株式会社
製TL−200AS)に、作製した口栓付袋状容器を装
填し、充填用の無菌チャンバーに併設した本実施例に係
る殺菌用カップによって、キャップを装着したスパウト
からなる口栓の外面を殺菌し、その直後に、無菌チャン
バー内で、袋状容器に水を充填して密封した。なお、本
実施例のスチームにより殺菌した無菌充填方法と、比較
のために、特願平5−115753号による無菌充填方
法と従来の次亜塩素水(濃度150ppm,常温)によ
り殺菌した無菌充填方法も同時に行った。
【0011】次に、本実施例の無菌充填方法の殺菌過程
を、図2を用いて詳細に説明すると、まず、図2(a)
に示すように、作製した本実施例に係る口栓付袋状容器
(100)のスパウト(112)にキャップ(111)
を装着した口栓(110)の下部をスパウトホルダープ
レート(310)で固定し、その上方に、スチーム供給
孔(210)とドレン排出機構(220)とを備えたス
テンレス製の上下移動する殺菌用カップ(200)を配
設した。次に、図2(b)に示すように、スパウトホル
ダープレート(310)上面に殺菌用カップ(200)
を下降して口栓(110)上部を覆ったのち、図1に示
すように、スチーム供給孔(210)よりスチーム(2
11)をカップ内に噴出し口栓上部のキャップ(11
1)とスパウト(112)の外面を熱殺菌した。殺菌時
にカップ内に発生するドレン(221)は、ドレン排出
機構(220)によりカップ内から速やかに排出した。
なお、このドレン排出機構(220)は、開閉弁(23
1)を介してドレン排出管(230)と接続している。
次に、図2(c)に示すように,殺菌用カップ(20
0)を上昇した直後、スパウトホルダープレート(31
0)で口栓付袋状容器(100)を固定した状態で、無
菌チャンバー内でキャップを外して、図2(d)に示す
ように,スパウト(112)の開孔口に充填ノズル(3
20)を挿入して容器に水を充填し再度キャップで密封
した。なお、この本実施例のスチームにより殺菌した無
菌充填方法のほかに、比較評価のため、特願平5−11
5753号による無菌充填方法と次亜塩素水により殺菌
した無菌充填方法も合わせて行った。
【0012】これら無菌充填方法の比較評価の結果で
は、本実施例と特願平5−115753号のスチームに
より殺菌した無菌充填方法は、次亜塩素水により殺菌し
た無菌充填方法と比較して、充填された内容物の無菌性
の信頼度が高かった。また、本実施例の無菌充填方法
は、特願平5−115753号の無菌充填方法と比較し
て、被殺菌物のキャップやスパウトの外面の昇温が早
く、殺菌効率が高かった。
【0013】
【発明の効果】本発明による無菌充填方法を使用して、
口栓付袋状容器に食品などの液状内容物を充填すると、
無菌充填機上で、内容物を充填する直前に、スパウトに
キャップを装着した口栓の外面に付着している細菌など
の微生物を、殺菌効果のよいスチームによって効率よく
熱殺菌され、その直後に、無菌チャンバー内でキャップ
を脱着して、食品などの液状内容物が充填され、再度キ
ャップが装着して容器が密封されるため、充填された内
容物の無菌性の信頼度が非常に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における、キャップを装着し
たスパウトをスパウトホルダープレートで固定し、殺菌
用キャップで覆って、キャップとスパウトの外面を殺菌
している状態を示す説明図であり、(a)図は、その部
分断面図であり、(b)図は、(a)図中のA−A′断
面図である。
【図2】本発明の一実施例における、キャップを装着し
たスパウトの外面を殺菌した後に、キャップを脱着して
内容物を充填する過程を示す説明図である。
【図3】特願平5−115753号の一実施例におけ
る、キャップを装着したスパウトをスパウトホルダープ
レートで固定し、殺菌用キャップで覆って、キャップと
スパウトの外面を殺菌している状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
100……口栓付袋状容器 110……口栓 111……キャップ 112……スパウト 200,400……殺菌用カップ 210,410……スチーム供給孔 211……スチーム 220……ドレン排出機構 221……ドレン 230……ドレン排出管 231……開閉弁 310……スパウトホルダープレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 3/00 101 B65B 55/04 B65B 55/06 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無菌充填機上で口栓付袋状容器へ内容物を
    充填する直前に、キャップを装着したスパウトをスパウ
    トホルダープレートで固定し、このスパウトホルダープ
    レート上に突出するキャップを装着したスパウトを、ス
    チーム供給孔とドレン排出機構とを有する殺菌用カップ
    で覆い、このカップ内にスチームを噴出して、カップ内
    のキャップとスパウトの外面を殺菌した後に、無菌チャ
    ンバー内でキャップを外して内容物を充填し、再度キャ
    ップを装着して容器を密閉したことを特徴とする口栓付
    袋状容器の無菌充填方法。
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