JPH06329130A - 口栓付袋状容器の無菌充填方法 - Google Patents

口栓付袋状容器の無菌充填方法

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Publication number
JPH06329130A
JPH06329130A JP11575393A JP11575393A JPH06329130A JP H06329130 A JPH06329130 A JP H06329130A JP 11575393 A JP11575393 A JP 11575393A JP 11575393 A JP11575393 A JP 11575393A JP H06329130 A JPH06329130 A JP H06329130A
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JP
Japan
Prior art keywords
spout
cap
cup
bag
aseptic filling
Prior art date
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Pending
Application number
JP11575393A
Other languages
English (en)
Inventor
Satsuki Kawaji
五月 河路
Akihiro Taguchi
晃宏 田口
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
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Publication of JPH06329130A publication Critical patent/JPH06329130A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】無菌充填機により充填された口栓付袋状容器の
内容物の無菌性の信頼度を向上する。 【構成】無菌充填機上で口栓付袋状容器へ内容物を充填
する直前に、キャップを装着したスパウトをスパウトホ
ルダープレートで固定し、そのスパウトホルダープレー
ト上に突出したキャップを装着したスパウトを、スチー
ム供給孔を有する殺菌用カップで覆い、そのカップ内に
スチームを噴出して、カップ内のキャップとスパウトの
外面を殺菌した後に、無菌チャンバー内で、キャップを
外して内容物を容器に充填し、再度キャップを装着して
容器を密封する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口栓付袋状容器に液体
状内容物を無菌充填機で無菌充填する方法に関するもの
であり、詳しくは、液体状内容物を無菌充填する前に、
スパウトにキャップを装着した口栓の外面を殺菌する口
栓付袋状容器の無菌充填方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無菌充填機は、前もってEOGガス、放
射線照射、紫外線照射などによって滅菌された包装材料
や容器を、無菌チャンバー内の無菌雰囲気中で内容物を
充填するものであり、食品の安全性に対する消費者の厳
しい注文と常温で食品を保存する省エネルギー型食品流
通に対する要請とによって、技術改善がなされてきた。
そして、従来の無菌充填機で食品の液状内容物を充填す
る時には、さらに充填における無菌性の信頼度を高める
ために、充填を開始する前に、キャップを装着したスパ
ウトをカップで覆い、カップ内に次亜塩素水(濃度15
0ppm,常温)を噴霧してキャップとスパウトの外面
を殺菌してから、無菌チャンバー内でキャップを外し、
内容物を充填し、再度キャップを装着して容器を密封し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
常温における次亜塩素水による殺菌方法は、キャップや
スパウトの外面に付着した細菌などの微生物を十分に死
滅させる程の殺菌効果は、残念ながら期待し得なかっ
た。本発明は、充填機上で内容物の充填前に、キャップ
やスパウトの外面に付着した細菌などの微生物を十分に
死滅させて無菌充填する口栓付袋状容器の無菌充填方法
を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、無菌充填機上で口栓付袋状容器(100)へ内容
物を充填する直前に、キャップ(111)を装着したス
パウト(110,内容物の注入及び注出口)をスパウト
ホルダープレート(310)で固定し、そのスパウトホ
ルダープレート上に突出したキャップを装着したスパウ
トを、スチーム供給孔(210)を有する殺菌用カップ
(200)で覆い、そのカップ内にスチームを噴出し
て、カップ内のキャップとスパウトの外面を殺菌した後
に、無菌チャンバー内で、キャップを外して内容物を容
器に充填し、再度キャップを装着して容器を密封したこ
とを特徴とする口栓付袋状容器の無菌充填方法である。
【0005】上述のキャップを装着したスパウトを覆っ
て殺菌用カップ内にスチーム供給孔スチームを噴出する
と、カップ内の内圧が上がって、スパウトホルダープレ
ートとカップ周縁部の接触部やスパウトとスパウトホル
ダープレートとの接触部よりカップ内の空気や蒸気が、
外部に噴出してくる。このため、必要に応じては、カッ
プにスチーム排出調整孔を設けても良い。しかし、殺菌
用カップのスチームの熱による殺菌効果を向上するため
には、出来るだけ蒸気を逃がさない方が良く、スパウト
ホルダープレートと接触するカップ周縁部に、熱可塑性
エラストマーやシリコーン製のパッキンを貼設すること
が好ましい。また、カップ内の容量は、出来るだけ小さ
くした方が殺菌効果が良い。なお、殺菌用カップの材質
には、通常、ステンレスが用いられる。
【0006】そして、口栓付袋状容器の袋本体の材質構
成は、一般的には二重袋で、例えば、ポリエチレン/ポ
リエチレン、ポリエチレン/アルミニウム蒸着延伸ナイ
ロン、ナイロン/ポリエチレン、ポリエチレン/アルミ
ニウム蒸着延ポリエステル、塩化ビニリデンコート延伸
ナイロン/ポリエチレンなどであり、製袋加工で三方を
熱融着し、さらに、キャップを装着するスパウトとから
なる口栓を開口部に熱融着して口栓付袋状容器を作製し
たものである。
【0007】
【作用】本発明による口栓付袋状容器の無菌充填方法
は、無菌充填機上で、無菌チャンバー内で内容物を充填
する直前に、スパウトにキャップを装着した口栓の外面
に付着している細菌などの微生物を、殺菌効果の良いス
チームによって熱殺菌して置くため、充填時に細菌が内
容物に進入しにくく、充填された内容物の無菌性の信頼
度が向上する。
【0008】
【実施例】まず、二枚のポリエチレンフィルムを二重重
ねして、製袋機で三方シールした二重袋を作製し、この
二重袋の上方の開口部に、ポリプロピレン製のキャップ
を装着したポリエチレン製のスパウトからなる口栓を、
スパウトと袋を熱融着して取付け、内容量が200リッ
トルの本実施例に係わる口栓付袋状容器を作製した。
【0009】次に、無菌充填機(凸版印刷株式会社製T
L−200AS)に、作製した口栓付袋状容器を装填
し、充填用の無菌チャンバーに併設した本実施例に係わ
る殺菌用カップによって、キャップを装着したスパウト
からなる口栓の外面を殺菌し、その直後に、無菌チャン
バー内で、袋状容器に水を充填して密封した。なお、本
実施例のスチームにより殺菌した無菌充填方法と、比較
のために、従来の次亜塩素水(濃度150ppm,常
温)により殺菌した無菌充填方法も同時に行った。
【0010】次に、本実施例の無菌充填方法の殺菌過程
を、図2を用いて詳細に説明すると、まず、図2(a)
に示すように、作製した本実施例に係わる口栓付袋状容
器のスパウト(112)にキャップ(111)を装着し
た口栓(110)の下部をスパウトホルダープレート
(310)で固定し、その上方にスチーム供給孔を有し
下端周縁部にシリコーンゴム製のパッキンを貼設したス
テンレス製の上下移動する殺菌用カップを配設した。次
に、図2(b)に示すように、スパウトホルダープレー
ト上面に殺菌用カップを下降して口栓上部を覆った後、
スチーム供給孔よりスチームをカップ内に噴出し口栓上
部のキャップとスパウトの外面を熱殺菌した。次に、図
2(c)に示すように、殺菌用カップを上昇した直後、
スパウトホルダープレートで口栓付袋状容器を固定した
状態で、併設する充填工程に移動して、無菌チャンバー
内でキャップを外して、図2(d)に示すように、スパ
ウト(112)の開孔口に充填ノズル(320)を挿入
して容器に水を充填し再度キャップで密栓した。そし
て、本実施例のスチームにより殺菌した無菌充填方法と
従来の次亜塩素水により殺菌した無菌充填方法とにより
充填された内容物の無菌性を比較評価した。
【0011】評価結果では、本実施例の無菌充填方法
は、従来の無菌充填方法と比較して、充填された内容物
の無菌性の信頼度が高かった。
【0012】
【発明の効果】本発明による無菌充填方法を使用して、
口栓付袋状容器に食品などの液状内容物を充填すると、
無菌充填機上で、内容物を充填する直前に、スパウトに
キャップを装着した口栓の外面に付着している細菌など
の微生物を、殺菌効果の良いスチームによって熱殺菌し
た直後に、無菌チャンバー内でキャップを脱着して、食
品などの液状内容物が充填され、再度キャップを装着し
て容器が密封されるため、充填された内容物の無菌性の
信頼度が非常に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における、キャップを装着し
スパウトホルダープレートで固定されたスパウトを、殺
菌用キャップで覆った状態を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例における、キャップを装着し
たスパウトの外面を殺菌した後に、キャップを脱着して
内容物を充填する過程を示す説明図である。
【符号の説明】
100……口栓付袋状容器 110……口栓 111……キャップ 112……スパウト 200……殺菌用カップ 210……スチーム供給孔 220……パッキン 310……スパウトホルダープレート 320……充填用ノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無菌充填機上で口栓付袋状容器へ内容物を
    充填する直前に、キャップを装着したスパウトをスパウ
    トホルダープレートで固定し、そのスパウトホルダープ
    レート上に突出したキャップを装着したスパウトを、ス
    チーム供給孔を有する殺菌用カップで覆い、そのカップ
    内にスチームを噴出して、カップ内のキャップとスパウ
    トの外面を殺菌した後に、無菌チャンバー内で、キャッ
    プを外して内容物を容器に充填し、再度キャップを装着
    して容器を密封したことを特徴とする口栓付袋状容器の
    無菌充填方法。
JP11575393A 1993-05-18 1993-05-18 口栓付袋状容器の無菌充填方法 Pending JPH06329130A (ja)

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JP11575393A JPH06329130A (ja) 1993-05-18 1993-05-18 口栓付袋状容器の無菌充填方法

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JP11575393A JPH06329130A (ja) 1993-05-18 1993-05-18 口栓付袋状容器の無菌充填方法

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JPH06329130A true JPH06329130A (ja) 1994-11-29

Family

ID=14670201

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JP11575393A Pending JPH06329130A (ja) 1993-05-18 1993-05-18 口栓付袋状容器の無菌充填方法

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JP (1) JPH06329130A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014172621A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Toppan Printing Co Ltd 無菌充填方法および無菌充填装置
KR20160070867A (ko) * 2014-12-10 2016-06-21 주식회사 이노스 약액백의 포트몸체 및 그 피딩지그

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014172621A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Toppan Printing Co Ltd 無菌充填方法および無菌充填装置
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