JPH0531074Y2 - - Google Patents

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JPH0531074Y2
JPH0531074Y2 JP1986204174U JP20417486U JPH0531074Y2 JP H0531074 Y2 JPH0531074 Y2 JP H0531074Y2 JP 1986204174 U JP1986204174 U JP 1986204174U JP 20417486 U JP20417486 U JP 20417486U JP H0531074 Y2 JPH0531074 Y2 JP H0531074Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 無菌充填システムが採られる密封袋は、通常バ
ツグインボツクスと呼ばれ、プラスチツクフイル
ムをヒートシールした袋をダンボール箱に入れて
流通させるものであり、缶や瓶に替わる業務用容
器として注目されているものである。
さらに、この無菌充填システムは、内容物であ
る液体食品の中でも、特に熱により品質劣化を起
こし易い牛乳、クリーム、ジユース等の業務用容
器に対して、その利用が広がつている。
本考案は、蒸気で注出口を殺菌し、しかる後内
容物の充填を行なう無菌充填システム用の注出口
付き密封袋に関するものである。
(従来の技術) 一般に、大きな無菌チヤンバーを利用して、バ
ツグインボツクスの密封袋外に、それに注出口の
キヤツプを外し、内容物を無菌充填システムより
も、装置が低廉で、充填時間が短い等の利点か
ら、バツグインボツクスにおける密封袋の注出口
に、その注出口本体の内部を摺動する中栓を内方
から嵌合し、この中栓を注出口本体に嵌合する注
出口部分を、蒸気で殺菌することにより、この注
出口から内容物を充填するというシステムが採ら
れている。そして、この充填システムの工程は下
記のようである。
注出口を充填ノズルに密着させ、蒸気により
注出口表面を殺菌する。
注出口の注出口本体より中栓を内方に下降さ
せて開口し、内容物の充填を行なう。
充填後充填の際に内容物により汚れた注出口
に、蒸気を吹きつけてその表面を洗浄する。
注出口の注出口本体に、中栓を内方より嵌入
して充填は終了する。
従来の無菌充填システムは、以上のシステムに
使用する密封袋の内側フイルムとしては、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体のフイルムが用いられて
いる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、エチレン−酢酸ビニール共重合
体からなるフイルムは、耐熱性に乏しく、したが
つて、上記の工程において袋体内に侵入する蒸
気の熱により、フイルムの収縮、フイルム同志の
ブロツキング等を生じ、2重袋としての特性を発
揮することができなく、輸送適性が悪くなるとい
う欠点を生じる。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記の問題点を解決するため種々研
究の結果案出されたもので、注出口本体とこの内
部に内方から嵌合する中栓とよりなる注出口を、
袋体の開口部に取着けた密封袋において、その袋
体を2以上のプラスチツクフイルムの積層フイル
ムと、これに接着されない耐熱性の内側フイルム
とからなる上袋体と下袋体とにて構成するととも
に、この上袋体を上記注出口本体に、下袋体を中
栓にそれぞれ取着けた構成をとつている。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
本考案の注出口付き密封袋は第5図に示すよう
に、密封袋Aとその開口部に溶着した注出口Bと
で形成される。
第1図は、本考案注出口付き密封袋の断面図で
ある。
密封袋Aは上下の袋体a,bの周囲をヒートシ
ールhして形成されている。
上下それぞれの袋体a,bは、2以上のプラス
チツクフイルムからなる積層フイルム1,2と、
これに接着されない耐熱性の内側フイルム3,4
とで構成されている。
積層フイルム1,2は、例えば、第2図に示す
ように、バリアーフイルム5の内外面にポリエチ
レン系フイルム6,7をラミネートした3層の貼
り合わせフイルムであり、また第3図に示すよう
な、バリアーフイルム5′の内面に、ポリエチレ
ン系フイルム6′をラミネートした2層の貼り合
わせフイルムからなる。
バリアーフイルム5,5′としては、延伸ポリ
アミドフイルム、延伸ポリエステルフイルム、ア
ルミニウム蒸着延伸ポリエステルフイルム、塩化
ビニリデンコート延伸ポリアミドイルム、アルミ
ニウム蒸着延伸ポリエステルフイルム、塩化ビニ
リデンコート延伸ポリアミドフイルム、アルミニ
ウム箔、塩化ビニリデン共重合体ケン化物フイル
ム等の酸素バリアー性のあるフイルムを使用す
る。
ポリエチレン系フイルム6,7,6′としては、
低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、密度0.92g/cm3以下の直鎖状低密度ポリエチ
レンエラストマーフイルム等を使用するが、エチ
レン−酢酸ビニルの共重合体、アイオノマー等の
耐熱性の低いフイルムを使うのは、蒸気の熱によ
つてフイルム同志のブロツキングを生し易いので
好ましくない。
内側フイルム3,4は、密度0.92g/cm3以下の
直鎖状低密度ポリエチレンエラストマー樹脂を主
原料としたフイルムを使用するが、この樹脂には
低密度ポリエチレン、中程度ポリエチレン等を混
入可能である。
また、注出口Bは、注出口本体cを上袋体aの
開口部に溶着されているが、これは取付け鍔8
が、積層フイルム1と内側フイルム3との間、あ
るいは内側フイルム3の内側であつてもよい。
注出口Bは注出口本体cと、この内部に内方か
ら嵌合する中栓dによつて密封袋Aの開閉を行な
うようになつている。
中栓dは下袋体bの開口部に溶着されている
が、これは取付け鍔10が積層フイルム2と内側
フイルム4との間、あるいは内側フイルム4の内
側であつてもよい。
また、下袋体bに開口部を設けない場合は、中
栓bは中側フイルム4の内側に溶着する。
次に、本考案の注出口付き密封袋を使用しての
無菌充填システムについて説明する。
第4図に示すものは、注出口Bを充填装置Cに
装着した状態の概略断面図である。充填装置C
は、充填ヘツド11に、内容物充填ノズル12と
蒸気チヤンバー13とを備えており、これを使用
しての充填システム工程は チヤンバー13内に蒸気を導入して注出口Bの
上面を殺菌する。
注出口Bの注出口本体cより中栓dを押し下
げて開口し、充填ノズル12より密封袋A内に
内容物を充填する。
再び、チヤンバー13内に蒸気を導入して、
充填によつて汚れた注出口Bを洗浄する。
中栓dを押し上げて注出口本体cに嵌合して
注出口Bを閉じて、充填は終了する。
以上のような工程、特にの工程において、密
封袋A内に蒸気が侵入することにより、内側フイ
ルム3,4は蒸気の熱が直接当たるが、内側フイ
ルム3,4は耐熱性のものであるから、蒸気の熱
によつて溶融したり、収縮したりしない。さら
に、内側フイルム3,4と積層フイルム1,2は
接着されてないから、蒸気の熱は積層フイルム
1,2に直接伝わることがなく、したがつて、積
層フイルム1,2とのブロツキング等も生じな
い。
本考案の注出口付き密封袋と、従来の注出口付
き密封袋との比較テストを行つた結果を示す。
なお、注出口付き密封袋は、袋体の積層フイル
ムとして、塩化ビニリデンコード延伸ポリアミド
フイルム15μの片面にエチレン−酢酸ビニル共重
合体フイルム40μをポリエチレン15μを介して貼
り合わせ、もう一方の面には、中密度ポリエチレ
ンフイルム40μをウレタン系接着剤を介して貼り
合わせたものを使用し、内側フイルムとしては、
本考案に係る袋内は直鎖状ポリエチレンフイルム
80μ(商品名DFDA−1137日本ユニカー製)とし、
これと比較する従来品としては、比較例1とし
て、エチレン−酢酸ビニル共重合体フイルム80μ
(ウルトラセンUE630東洋曹達製 酢酸ビニル含
有量15%)を使用し、比較例2として、中密度ポ
リエチレンフイルム80μ(ネオゼツクス3510F三井
石油化学製)を使用し、これらを重ね合わせて
470mm×470mmの大きさの4方向をヒートシールさ
れた10用のものをそれぞれ用いた。
注出口としては、注出口本体及び中栓は、高密
度ポリエチレン製を使用し、これを密封体の開口
部にヒートシールにより取り付けた。
また、比較テストの条件としては、まずこれら
の注出口付き密封袋を15KGyのγ線で殺菌をし、
その後、注出口蒸気殺菌式無菌バツグインボツク
ス充填機を使つてクリーム10を充填し(この充
填には、クリームによつて汚れた注出口を蒸気で
殺菌する工程が含まれており、この時、密封袋の
内に100℃程度の蒸気が浸入する)、さらに充填済
の注出口付き密封袋をダンボール箱にいれて松平
式振動試験装置にて、輸送シユミレーシヨンテス
ト(振動条件は1Gの加速度で1時間である)を
行なうものとした。
その結果は以下のとおりである。
まず、本考案注出口付き密封袋は、充填工程に
おいて、フイルムの収縮、ブロツキング等は何ら
起きず、輸送シユミレーシヨンテストにおいても
何ら問題を生じなかつた。
これに対して、比較例1のものは、充填工程に
おいて、蒸気の熱によつて内側フイルムが収縮
し、積層フイルムとブロツキングが生じた。この
ダメージによつて、輸送シユミレーシヨンテスト
において、内側フイルムから漏れを生じた。
比較例2のものは、充填工程において内側フイ
ルムにピンホールが発生し、輸送シユミレーシヨ
ンテストにおいてクリームが外に漏れてしまつ
た。
(考案の効果) 本考案の注出口付き密封袋は、注出口に直接充
填装置を装着する無菌充填システムによつて使用
するものであるから、袋体を2以上のプラスチツ
クフイルムからなる積層フイルムと、これに接着
されない耐熱性の内側フイルムとからなる上袋体
と下袋体とにて構成することにより、内容物の充
填工程において、密封袋内に殺菌のための蒸気が
浸入しても、その熱によつて内側フイルムが溶融
したり、収縮したりすることがない。
又、耐熱性の内側フイルムと積層フイルムとは
接着されていないから、蒸気の熱が直接積層フイ
ルムに伝わらないから、内側フイルムと積層フイ
ルムとの間にブロツキングが起こらず、したがつ
て、密封袋の変形がなく、ダンボール箱に詰める
のも容易である。
しかも、注出口本体と、この内部に内方から嵌
合する中栓とからなる注出口は、注出口本体が袋
体の上袋体に、また中栓が下袋体にそれぞれ取着
されているから、注出口は内容物の充填時、ある
いは注出時のいずれにおいても袋体と共にあつ
て、注出口の開閉は、中栓を内方から注出口本体
に押込みによつて嵌合し、あるいは外方より内方
に押出すだけで行うことができ、構造が簡単にし
て操作が容易である。
さらに、内容物のもれがないから、輸送適性も
優れており、生産性は向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の注出口付き密封袋の断面図、
第2,第3図は本考案の要部である袋体の部分的
な拡大断面図、第4図は注出口を充填装置に装着
した状態の概略断面図、第5図は本考案の注出口
付き密封袋の全体を表す斜視図である。 符号、A……密封袋、B……注出口、C……充
填装置、a……上袋体、b……下袋体、c……注
出口本体、d……中栓、h……ヒートシール部、
1,2……積層フイルム、3,4……内側フイル
ム、5,5′……バリアーフイルム、6,6′,7
……ポリエチレン系フイルム、8,10……取付
け鍔、9……突出鍔、11……充填ヘツド、12
……充填ノズル、13……殺菌チヤンバー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 注出口本体とこの内部に内方から嵌合する中
    栓とよりなる注出口を、袋体の開口部に取着け
    た密封袋において、その袋体を2以上のプラス
    チツクフイルムの積層フイルムと、これに接着
    されない耐熱性の内側フイルムとからなる上袋
    体と下袋体とにて構成するとともに、この上袋
    体を上記の注出口本体に、また下袋体を中栓に
    それぞれ取着けたことを特徴とする注出口付き
    密封袋。 (2) 上記の耐熱性の内側フイルムは、密度
    0.92g/cm3以下の直鎖状ポリエチレン系エラス
    トマー樹脂である実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の注出口付き密封袋。
JP1986204174U 1986-12-26 1986-12-26 Expired - Lifetime JPH0531074Y2 (ja)

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JPS63105654U JPS63105654U (ja) 1988-07-08
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