JP2721209B2 - 包装容器の殺菌方法 - Google Patents

包装容器の殺菌方法

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JP2721209B2 JP63296226A JP29622688A JP2721209B2 JP 2721209 B2 JP2721209 B2 JP 2721209B2 JP 63296226 A JP63296226 A JP 63296226A JP 29622688 A JP29622688 A JP 29622688A JP 2721209 B2 JP2721209 B2 JP 2721209B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ペットボトル等の包装容器の殺菌方法に関
する。
〔従来の技術〕
最近、各種の食料品を対象とした無菌包装用の容器と
してペットボトル等のプラスチック容器が多く使用され
るようになってきた。
一般に、これらの包装容器は包装容器製造工場で成形
され別の場所に運ばれ、無菌状態で内容物たるジュー
ス、ミルクコーヒー等が充填される。内容物が容器内に
充填される前には無菌室で容器内面および外面が殺菌さ
れる。この容器内外面の殺菌は常温又は加温した過酸化
水素水溶液中に容器を浸漬した後、ホットエアを吹きか
けて容器を乾燥させるようにして行なっていた。
ところが、特に容器内面の殺菌においては、容器内か
らは殺菌剤を完全に排出しなければならないばかりでな
く容器内面の乾燥工程も必要となり、殺菌装置が複雑に
なるばかりでなく充填機自体が大型化するという欠点が
あった。
本出願人は、上記の欠点を解消すべく、包装容器内に
その口部から微量の殺菌剤を滴下するとともに、前記口
部と蓋材あるいはシール材とが接触する箇所の少なくと
も一方に予め殺菌剤を微量塗布し、直ちに前記口部を前
記蓋材あるいは前記シール材で密封し、包装容器への内
容物の充填前に無菌室にて容器外面を殺菌剤で殺菌し、
その後容器口部から前記蓋材あるいは前記シール材を外
して内容物を充填せしめるようにした包装容器の殺菌方
法を提案した(特願昭63−74620号)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記殺菌方法においては、容器内にそ
の口部からの微量の殺菌剤の滴下及び前記口部と蓋材あ
るいはシール材との接触箇所への殺菌剤塗布という二工
程を要するため、プロセスが複雑になるという問題があ
る。
本発明は、かかる点に鑑み、殺菌装置を簡略化し、殺
菌剤供与のための前記二工程を一工程とできるとともに
容器製造工場で軽易かつ確実に容器内部を殺菌でき、完
全に内部殺菌済の容器をジュース販売会社等に供給する
ことができるような殺菌方法を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明は、容器口封止部材に殺菌剤を塗布
し、該殺菌剤を塗布した容器口封止部材を容器口部に装
着して容器を密封し、該密封した容器内で上記殺菌剤を
蒸発及び拡散させる包装容器の殺菌方法を採用した。
〔作用〕
容器製造工場で容器成形後に容器口部に、微量の殺菌
剤をその内面に付着せしめた蓋材あるいは微量の殺菌剤
を塗布したシール材等の容器口封止部材を装着、密封す
る。
このように、容器口部を殺菌剤の付着せしめた蓋材あ
るいは殺菌剤を塗布したシール材等の容器口封止部材で
密封すれば、前記殺菌剤は容器口部を殺菌するととも
に、蒸発、拡散した殺菌剤蒸気は容器内部をすみずみ迄
殺菌する。
従って、殺菌剤の容器内への滴下および口部と蓋材等
との接触箇所への殺菌剤の塗布の二工程を一工程にする
ことができる。
この容器口封止部剤で密封された状態で容器は充填販
売会社に供給される。充填販売会社での容器への内容物
の充填前に、無菌室において容器外面を殺菌剤で殺菌
し、その後容器口部から前記蓋材あるいは前記シール材
等の容器口封止部材を外し、内容物を充填し、再び外し
た前記蓋材あるいは別途殺菌処理を施した容器口封止部
材により前記口部を密封する。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明
する。
第1図において、容器製造工場F1においては、たとえ
ば、ペットボトルである容器Cが成形後に搬送路1に沿
って順次搬送される。
また蓋材Sは、キャッパー3に組みこまれ、このキャ
ッパー3においてその内面に移動可能な噴霧装置2から
殺菌剤(例えば過酸化水素)が噴霧され、殺菌に必要な
量だけ付着塗布される。殺菌剤の塗布が済んだ蓋材S
は、次々に容器の口部に装着される。なお、蓋材Sは搬
送路1とは別経路で殺菌剤を塗布され、その殺菌剤の塗
布された蓋材を搬送路1上のキャッパー3に供給するよ
うにしてもよい。蓋材Sが容器口部に装着されるときに
包装容器Cは押え部材4によって回転が止められる。蓋
材S内に塗布された殺菌剤は容器口部を殺菌するととも
に蒸発、拡散し、容器内面を殺菌する。殺菌剤の量はH2
O2の場合1容器あたり1μリットル以上1mリットル以下
が好ましい。なお、殺菌剤を塗布した樹脂製フィルム等
のシール材で容器Cの口部を密封してもよい。蓋材Sが
装着された容器Cはダンボール等の外箱D内に梱包され
てジュース等の販売会社に販売され、そこで内容物の充
填工程は無菌室10内で行なわれる。充填前に、外箱D内
の容器Cは取出装置11によってコンベア13上に載せられ
る。コンベア13上の容器Cは適宜の手段によって一列に
整列され無菌室10内に送られ、そこで容器外面が殺菌さ
れる。この容器外面殺菌は、例えば、塩素水を噴霧装置
14によって容器外面にスプレーすることによって行な
う。
容器外面殺菌が終了した容器Cの入口より蓋材Sが、
デキャッパー15によって外される。これにより容器内部
に拡散している殺菌剤蒸気は容器外部に逃散する。次い
で、容器Cは、内容物が貯溜されている充填タンク16の
充填ノズル17の直下に送られ、ジュース、ミルクコーヒ
ー等の内容物が所定量容器C内に充填される。その後、
容器Cの入口にはキャッパー18によって蓋材Sが取付け
られる。
このキャッパー18には前記デキャッパー15で取外され
た蓋材Sが適宜の手段によって送られ、この蓋材Sが再
使用される。蓋材Sで密封された充填完了容器Cは梱包
されて各販売地に搬送される。
なお、前記シール材で容器Cの口部を密封した場合
は、前記無菌室10内で容器外面が殺菌された後に前記シ
ール材が外され、内容物が容器Cに充填され、その後、
別途殺菌処理が施された蓋材が容器Cの口部に取付けら
れる。上述の蓋材の別途殺菌処理方法としては、前記蓋
材が入った袋体等の容器内に過酸化水素水溶液等の殺菌
剤を滴下して密封し、前記殺菌剤の蒸発による蒸気で殺
菌する方法、あるいは、エチレントキサイドガス等によ
り殺菌する方法等がある。
実験例 次に実施例に基づき本発明の包装容器の殺菌方法を更
に詳しく説明する。
1.5リットル用PETボトル内面に104,102spore/bottle
なるバチルス・ズブチリス胞子を付着させた。その後、
次の2種の殺菌テストを行なった。
(1)上述のボトルの底部に、35%、20%、10%、5%
の4種の濃度の過酸化水素水溶液をマイクロシリンジに
て20μリットル滴下し、同時に前記ボトル口部と蓋材の
接触部分に同濃度の過酸化水素水溶液を微少量(10μリ
ットル)塗布し、前記ボトル口部を前記蓋材で密封し、
22℃,R.H.60%で3日間正立の状態で保存した。
(2)蓋材内面に35%、20%、10%、5%の4種の濃度
の過酸化水素水溶液をエアスプレーにて20μリットル塗
布し、上述のボトルに被せ、22℃,R.H.60%で3日間正
立の状態で保存した。
保存後、各ボトルにトリプトソイブイヨン培地を100m
リットルずつ流し入れ、殺菌済キャップで密封し、37℃
で3日間培養した。上記の2種のテスト結果を表1に示
す。
表1より過酸化水素水溶液を蓋材内面のみに塗布した
場合と、ボトル内に過酸化水素水溶液を滴下し、同時に
ボトル口部に過酸化水素水溶液を塗布した場合とではそ
の効果に差異がなく、即ちテスト(1)と(2)では同
様の結果が得られることが判る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、容器口封止部材に殺
菌剤を塗布し、該殺菌剤を塗布した容器口封止部材を容
器口部に装着して容器を密封し、該密封した容器内で上
記殺菌剤を蒸発及び拡散させることにより包装容器を殺
菌するので、容器内と容器口封止部材とを別個に殺菌処
理する従来の殺菌方法に比し、殺菌工程を簡略化するこ
とができ、また殺菌剤の残留を防止しうるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の包装容器の殺菌方法の概略工程説明図
である。 1…搬送路、2,14…噴霧装置、3,18…キャッパー、15…
デキャッパー、17…充填ノズル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器口封止部材に殺菌剤を塗布し、該殺菌
    剤を塗布した容器口封止部材を容器口部に装着して容器
    を密封し、該密封した容器内で上記殺菌剤を蒸発及び拡
    散させることを特徴とする包装容器の殺菌方法。
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