JPH0355738Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 「産業上の利用分野」 本考案は窓枠に方立を取付ける際の方立の取付
構造に関する。

「従来の技術」 従来窓枠に方立を取付けるためには方立を上、
下窓枠の所要の箇所に方立を挿入し、上、下枠の
外側から上、下枠の所要の穴にねじもしくはボル
トを挿通し、方立のタツピング穴にねじ込み固定
していた。

「考案が解決しようとする問題点」 (1) 窓枠が四方組された後に方立を取付ることが
困難である。

(2) 額縁状に組立てる窓枠では各枠材の内または
外面を合せるのが困難である。

(3) 窓枠の上、下枠が箱型の場合は外側からタツ
ピングねじを挿通することが困難である。

(4) 出窓等では天板、地板等が存在するため、方
立は最初から組立てねばならず、組立が複雑と
なる。

本考案は上記の問題点を解消し、四方組された
窓枠に容易に方立を取付けることのできる方立の
取付構造を提供することを目的とする。

「課題を解決するための手段」 本考案は中空部を有し、中空部を構成する周辺
材が外部側及び内部側に面する方立と、開口枠の
上下枠に夫々当接する取付部と方立の内側に当接
する取付部を備えた取付具と、該取付具の上下枠
夫々への取付具側からの締結手段と、方立の外部
から取付具への締結手段とを有し、方立の中空部
の周辺材の外部側は少なくとも上下端部が取付具
の幅および高さよりも大きく開いている方立の取
付構造である。

「実施例」 以下本考案の実施例を図面により説明する。

第１図は本考案を実施例の窓の内部側から見た
正面図である。上枠１、下枠２、堅枠３を額縁状
に組立てた窓枠の右側開口部はガラスの嵌め殺し
部６になつている。左側は障子５が設けられてい
て、障子５は閉じた位置から内倒しとなり、内倒
し状態から下部が室内へ引寄せられ、更に右側へ
横引できるような構造になつている。窓枠の上枠
１、下枠２の中央に方立４が設けてある。

第２図は第１図のＡ−Ａ拡大断面図、第３図は
第１図のＢ−Ｂ拡大断面図、第４図、第５図は本
考案の実施例の取付具を示し、第４図は平面図、
第５図は側面図を示す。

窓枠の上枠１、下枠２、堅枠３は同じ断面の押
出し形材で構成されている。下枠２は第３図に示
すように、断面が四角形の中空部材７の外部側部
材が伸びてフランジ８を設けられ、フランジ８の
端部の内部側に条溝を構成する突条９，１０が設
けてある。中空部材７の内周材１１には障子５に
対するパツキン固定用の突条１２，１３と障子５
締付具固定用の突条１４，１５が同じ高さに設け
てある。そして突条１２，１３の中間と突条１
４，１５の中間の内周材１１に方立取付具用のめ
ねじ１６が夫々設けてある。このめねじ１６は上
下枠１，２に関し、垂直線上同一位置に配されて
いる。

方立４は第２図に示すように、断面が四角形の
中空部材１７を備え、その嵌め殺し部側の内周材
１８、可動障子側の内周材１９は中空部材１７よ
りも外部側へ延出されて対称形をしていて、表面
に夫々下枠２の内周材１１に対応するように同形
の突条１２，１３，１４，１５を設け、内周材１
８，１９の外部側端に設けたフランジ８も下枠２
と同形に設けられ、条溝を構成する突条９，１０
も同形に設けてある。中空部材１７の外部側の垂
直材２０は内部側に寄つている。そして方立４の
斜視図である第６図に示すように、方立４の上下
端から次に述べる取付具２２の高さｈより大きい
高さＨの範囲でフランジ８、突条９，１０とフラ
ンジ８と垂直材２０の間の中空部材１７の内周材
１８，１９および垂直材２０が方立４の上、下部
共に切欠いてある。内周材１８の突条１２，１３
の間と突条１４，１５の間に皿小ねじ穴２１が２
個設けてある。

取付具２２は上枠１と下枠２の内周の部材に当
接する取付部２３と方立４の方立取付部２４とを
備えている。取付部２３は基部２５と屈折部２６
とでなつており、屈折部２６の下端は内周材１１
に接し、屈折部２６の外部側面はフランジ８に近
接し、基部２５の下面は下枠２の突条１２，１
３，１４，１５に当接するようになつている。方
立取付部２４は方立４に挿入される溝型鋼状をし
ており、方立取付部２４の下面は取付部２３の基
部２５上面に、屈曲部２６と反対側の端を合せ
て、方立取付部２４と基部２５との接する面に溶
接が施してある。取付部２３の基部２５には上枠
１、下枠２への取付用の小ねじ穴２７が穿設され
ており、方立取付部２４のウエブ部分には方立４
を取付けるためのめねじ２８が設けてある。

取付具２２の取付部２３の屈折部２６の上面と
上枠１、下枠２の突条１０との間にパツキン２９
を挿入し、取付具２２の取付部２３の屈折部２６
の外側面をフランジ８の内部側面に当てながら、
基部２５を突条１２，１３，１４、１５に載せ、
上下枠１，２のめねじ１６と取付具２２の小ねじ
穴２７を合せ、小ねじ３０を小ねじ穴２７を挿通
して、めねじ１６にねじ込み、取付具２２を上下
枠１，２夫々に固定する。

次に方立４の切欠部を外部側に向け、方立４を
内部側から取付具２２に挿入し、方立４のフラン
ジ８の外部側面が上下枠１，２のフランジ８の外
面と合つた位置或いは方立４の内部側面が上下枠
１，２の内部側面と合つた位置で、皿小ねじ３１
を方立４の皿小ねじ穴２１を挿通して、取付具２
２のめねじ２８にねじ込み方立４を取付具２２に
固定する。

上下枠１，２と取付具２２と方立４の切欠下端
との間にチオコール３２を打つ。方立４の切欠端
と上、下枠１，２のフランジ８の上端とが平滑に
続くように、嵌め殺し部６からつづけてチオコー
ル３２の外部に表われた面を仕上げる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案は方立の取付具を
上下枠の対向する内側の位置に取付具側から固定
し、該取付具に方立を内部側より挿入し、方立側
から固定したため、窓枠組立後において、窓枠に
特別の加工をすることなく、容易に方立を取付け
ることができる。特に額縁状の窓枠の場合等先づ
窓枠を四方組して、上下枠間寸法に合わせて方立
を組立てることができるので、組立に無理がな
い。取付具が外部に現われず、且つ方立端部のみ
切欠いて上下枠に合せるだけなので美観を損ずる
ことがきわめて小さい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の窓の内部側から見た
正面図、第２図は第１図のＡ−Ａ拡大断面図、第
３図は第１図のＢ−Ｂ拡大断面図、第４図、第５
図は本考案の実施例の取付具を示し、第４図は平
面図、第５図は側面図、第６図は方立の斜視図を
示す。 １……上枠、２……下枠、３……堅枠、４……
方立、５……障子、６……嵌め殺し部、７……中
空部材、８……フランジ、９，１０，１２，１
３，１４，１５……突条、１１……内周材、１６
……めねじ、１７……中空部材、１８，１９……
内周材、２０……垂直材、２１……皿小ねじ穴、
２２……取付具、２３……取付部、２４……方立
取付部、２５……基部、２６……屈折部、２７…
…小ねじ穴、２８……めねじ、２９……パツキ
ン、３０……小ねじ、３１……皿小ねじ、３２…
…チオコール、ｈ，Ｈ……高さ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空部を有し、中空部を構成する周辺材が外部
   側及び内部側に面する方立と、開口枠の上下枠に
   夫々当接する取付部と方立の内側に当接する取付
   部を備えた取付具と、該取付具の上下枠夫々への
   取付具側からの締結手段と、方立の外部から取付
   具への締結手段とを有し、方立の中空部の周辺材
   の外部側は少なくとも上下端部が取付具の幅およ
   び高さよりも大きく開いている方立の取付構造。