JPH03537Y2 - - Google Patents

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JPH03537Y2
JPH03537Y2 JP1984131134U JP13113484U JPH03537Y2 JP H03537 Y2 JPH03537 Y2 JP H03537Y2 JP 1984131134 U JP1984131134 U JP 1984131134U JP 13113484 U JP13113484 U JP 13113484U JP H03537 Y2 JPH03537 Y2 JP H03537Y2
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oil
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、たとえば冷凍サイクル装置に用いら
れる密閉形圧縮機に係り、特に圧縮機構の摺動部
に給油するための給油構造の改良に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
たとえば冷凍サイクル装置に用いられる密閉形
圧縮機においては、圧縮機構の摺動部に潤滑油を
供給するための給油機構が設けられること周知で
ある。従来第6図ないし第8図に示すような給油
機構が備えられる。すなわち第6図において、図
中1はクランク軸、2はクランク軸1の下端部に
一体に設けられる副軸部、3は副軸受け、4は給
油機構であり、これは副軸部2の端面を覆うとと
もに油案内穴5を有する油カバー6と、副軸部2
の端面の偏心した位置に設けられた油穴7とから
なる。この油穴7は副軸部2からクランク軸1の
主軸部8にかけて設けられ、図示しない摺動部に
対向する。なお少なくとも上記油カバー6は潤滑
油の溜り部9に浸漬しなければならない。
クランク軸1が回転すれば、油案内穴5を介し
て油穴7に導かれる潤滑油は、ここで遠心力を受
けて図中矢印に示すように上昇し摺動部に給油で
きることとなる。
第7図に示す給油機構4aも略同様の構成であ
り、副軸受け3aの端部にスナツプリング10で
保持したポンプケース11と、ポンプカバー12
および副軸部2aから図示しない主軸部にかけて
設けられた油穴7aとからなる。この油穴7aの
ほとんどは偏心した位置に設けられているところ
から、潤滑油は同様に遠心力を受けて給油され
る。
第8図に示す給油機構4bは、スラスト受13
およびスラストプレート14に設けられた油案内
穴5bおよび連通路15と、副軸受け3bに設け
られた加圧室16と、副軸部2bに設けられクラ
ンク軸1bの回転にともなつて上記加圧室16お
よび連通路15と連通する補助油穴17、常に連
通路15と連通する油穴7bとを設けてなるもの
である。したがつて潤滑油は、一旦加圧室16で
加圧され補助油穴17から連通路15を介して油
穴7bより摺動部に導かれることとなる。
このように、従来の給油構造は全てクランク軸
1の回転にともなつて生じる遠心力により給油す
る偏心ポンプ構造である。またクランク軸1の副
軸部2の直径D2は、その主軸部8の直径D1と
比較して小さくするか、もしくは等しくするのが
普通である。これは上記副軸受け3のPV値等の
軸受特性およびクランク軸1の製造性から適用さ
れる。
しかるに近時、インバータ方式による空気調和
機が多様される傾向にあり、先に説明した従来の
ごとき給油構造では広い周波数運転域に対応した
給油ができなくなる。すなわち上記インバータ方
式による常用の運転域は50〜60Hzであり、このと
きは充分な給油ができる。しかしながら、たとえ
ば20〜30Hz程度の低周波数運転域では、クランク
軸1の回転力が小さいので、充分な量の潤滑油を
吸上げることができず、給油効率が悪い。
そこで、この種装置に用いられる周波数可変式
の密閉形圧縮機の給油機構としては、2段に潤滑
油を加圧し給油する方式が採用されるに至つた。
これは、クランク軸の副軸部に1段目および2段
目の加圧部を設け、副軸受けに加圧室を設けて、
互いに連通させるものである。
このような機構であれば、特に20〜30Hz程度の
低周波数運転域に対応した給油が可能になるが、
たとえば起動(0Hz)から20Hz程度のさらに低い
低周波数運転域では、クランク軸1の回転力が極
めて小さいので、給油ヘツドを大きくとれないと
いう欠点がある。すなわち、1段目給油ヘツドは
副軸部の軸径で決り、2段目給油ヘツドは主軸部
の軸径で決まる。特に主軸部は電動機部との関係
で直径を大きくすることはできない。したがつ
て、副軸部の軸径で給油ヘツドが決定されるが、
設計上極端に大きくすることは不可能である。こ
のため充分な給油ヘツドがとれず、潤滑油の溜り
部の油面が極端に低下し、摺動部で油切れによる
焼付け事故発生等の不都合がある。
〔考案の目的〕 本考案は、上記事情に着目してなされたもので
あり、その目的とするところは、運転周波数可変
のものにおいて、特に起動から所定の低周波数ま
での運転域であつても充分な給油ヘツドをとるこ
とができ、給油効率の向上化を図つた密閉形圧縮
機を提供しようとするものである。
〔考案の概要〕
すなわち本考案は、インバータ回路に接続した
運転周波数可変のものであり、クランク軸下端の
副軸部を副軸受けで回転自在に枢支し、この副軸
部と副軸受けに1段目の加圧部および加圧室を設
け、上記副軸部に2段目の加圧部を設けてなる2
段式給油機構を具備し、上記インバータ回路は起
動から所定の低周波数運転域まで加減速度を極力
速くするとともに、それ以降は一定となるよう制
御し、上記副軸部の軸径を上記クランク軸の主軸
部軸径よりも大きくしたことを特徴とする密閉形
圧縮機である。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説
明する。第1図はインバータ方式による空気調和
機に用いられる運転周波数可変の密閉形圧縮機で
ある。20は密閉容器であつて、この内部に電動
機部21と圧縮機部22とをクランク軸23を介
して連設してなる電動圧縮機本体24が収容され
る。上記クランク軸23は、その主軸部25が主
軸受け26に、かつ後述する副軸部27が副軸受
け28にそれぞれ回転自在に枢支される。また、
副軸部27の軸径D2は主軸部25の軸径D1よ
り、後述する理由から大きくする必要がある。
上記副軸部27の端面は、第2図に示すように
スラストプレート29を介してスラスト受30に
より支持される。これらスラスト受30およびス
ラストプレート29は上記副軸受け28に固定ね
じ31…により取付けられる。そしてこの部分に
は給油機構32が設けられる。すなわち、スラス
ト受30およびスラストプレート29には油案内
穴33,3が互いに連通して穿設されるとともに
両端部を副軸部27と副軸受け28との端面に向
けて開口する連通路34が設けられる。上記副軸
受け28の端部には、上記連通路34の一端開口
面と副軸部27の周面とに対向する空間部である
加圧室35が設けられる。また副軸部27の端面
には、上記油案内穴33と連通する環状溝である
補助油穴36が設けられるとともにこの補助油穴
36と連通するよう副軸部27の周面に放射状に
設けられた複数の孔である1段目の加圧部36a
が設けられる。さらに副軸部27には、上記連通
部33の他端開口面に対向するよう軸芯部に開口
する油穴37が設けられるとともにこの油穴37
の先端と直交し周方向に沿つて開口する油穴38
が設けられる。またこの油穴38の一端部は、副
軸部27から上記主軸部25に向かい軸方向に沿
つて穿設される油穴39と直交する。このことか
ら、上記油穴38と39とが交差する部分を、特
に2段目の加圧部40と呼ぶ、なお41は油穴3
9と補助油穴37とを仕切るストツパである。
しかして、クランク軸23の回転にともなつて
油案内穴33から補助油穴36を介して1段目の
加圧部36a、加圧室35に導かれる潤滑油は、
ここで1回目の遠心力を与えられる。そして連通
路34から油穴37に案内され、さらに2段目の
加圧部40で二回目の遠心力を与えられる。潤滑
油は充分な遠心力を与えられるところから、各摺
動部に円滑に供給される。
ところで、このような遠心力による偏心ポンプ
式の給油機構の給油ヘツドは次の式により表わさ
れる。
* 1段部分の給油ヘツド H1 H1=(R12−R22)〓2/2g R2:副軸部27の半径、R1:クランク軸23
の軸芯より油案内穴33の中心までの半径、ω:
角速度、g:重力加速度。
* 2段部分の給油ヘツド:H2 H2=R3〓2/2g R3:クランク軸芯より油穴39の中心までの
半径。
すなわち、総給油ヘツドHは H=H1+H2となる。
よつてR3およびR2が給油ヘツド増加の要素と
なるが、R3は上記主軸部25の軸径D1で決ま
るため、R2の拡大のみが残る。結局このような
2段式給油機構においては、副軸部軸径D2の増
大によつて給油ヘツドの増大化を図ることがで
き、たとえクランク軸23の回転力の小さい20〜
30Hz程度の低速回転域であつても充分な給油量を
確保することとなる。
なお第3図に示すように、この種運転周波数可
変式の密閉形圧縮機Cは、インバータ回路Sを介
して一次側と電気的に接続されるものであるが、
この起動方式は従来の直入れおよびコンデンサ起
動のものより起動電流および電源容積が小さくて
すむ利点がある。その反面、第4図に実線および
第5図に示すように、上記クランク軸23は0〜
20Hz間の回転力(遠心力)が小さいため、この域
での周波数加減速度(Hz/秒)が遅く、給油量が
不足する傾向がある。そこで上記インバータ回路
Sは第4図に破線で示すように、0〜20Hzの加減
速度を極力速くし、20〜60Hz間は加減速度を一定
にするよう制御する。この結果、2段式給油機構
でかつクランク軸の副軸部軸径を上記主軸部軸径
よりも大きくした構成を採用してもなお給油ヘツ
ドが充分とれない範囲である。起動から20Hz程度
の所定の低速回転域であつても、充分な給油効率
が得られることとなる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、インバー
タ回路に電気的に接続されて運転周波数可変であ
り、かつ2段式給油機構を備えたものにおいて、
極く簡単な構造でありながら、給油ヘツドの増大
化を図り、特に低速回転域での給油量を確保でき
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す密閉形圧縮機
の縦断面図、第2図は給油機構を表わす圧縮機要
部の縦断面図、第3図は電気回路図、第4図は運
転周波数と加減速度との特性図、第5図は給油特
性図、第6図ないし第8図は本考案の従来例を示
す互いに異なる給油機構を表わす圧縮機要部の縦
断面図である。 S……インバータ回路、27……副軸部、23
……クランク軸、28……副軸受け、36a……
1段目の加圧部、35……加圧室、40……2段
目の加圧部、32……給油機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. インバータ回路に電気的に接続された運転周波
    数可変の密閉形圧縮機において、下端部に副軸部
    を有するクランク軸と、このクランク軸の上記副
    軸部を回転自在に枢支する副軸受けと、上記副軸
    部に設けられた1段目の加圧部、この1段目の加
    圧部に連通して副軸受けに設けられた加圧室およ
    びこの加圧室に連通して上記副軸部に設けられた
    2段目の加圧部とからなる2段式給油機構とを具
    備し、上記インバータ回路は起動から所定の低周
    波数運転域までの加減速度を極力速くするととも
    に、それ以降は一定となるよう制御し、上記クラ
    ンク軸の副軸部軸径は上記主軸部軸径よりも大き
    くしたことを特徴とする密閉形圧縮機。
JP1984131134U 1984-08-29 1984-08-29 Expired JPH03537Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1984131134U JPH03537Y2 (ja) 1984-08-29 1984-08-29

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984131134U JPH03537Y2 (ja) 1984-08-29 1984-08-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6148980U JPS6148980U (ja) 1986-04-02
JPH03537Y2 true JPH03537Y2 (ja) 1991-01-10

Family

ID=30689728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984131134U Expired JPH03537Y2 (ja) 1984-08-29 1984-08-29

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55177083U (ja) * 1979-06-08 1980-12-19

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6148980U (ja) 1986-04-02

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