JPH0353076Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0353076Y2
JPH0353076Y2 JP1983198436U JP19843683U JPH0353076Y2 JP H0353076 Y2 JPH0353076 Y2 JP H0353076Y2 JP 1983198436 U JP1983198436 U JP 1983198436U JP 19843683 U JP19843683 U JP 19843683U JP H0353076 Y2 JPH0353076 Y2 JP H0353076Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
winding
frp
mounting base
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1983198436U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60107431U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP19843683U priority Critical patent/JPS60107431U/ja
Publication of JPS60107431U publication Critical patent/JPS60107431U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0353076Y2 publication Critical patent/JPH0353076Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、FRP製の親ばね板の端部に目玉部
材を取着したFRP板ばね装置に関する。
[従来の技術] FRP(繊維強化合成樹脂)製のばね板は、目玉
部を一体に巻回成形することが困難な場合がある
ため、一般的にはばね板とは別体に形成した金属
あるいはFRP製の目玉部材をボルト等によつて
ばね板に固定するようにしている。
第3図は従来のFRP板ばね装置における代表
的な目玉取付部を示している。この従来例の場
合、FRP製ばね板1の長手方向端面1aと目玉
部材2の巻き中心Cとが長さlだけ離れている。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来例において目玉部材2に下向きの荷重
が加わると、上記巻き中心Cを通る中心線O−O
に沿つて上下方向に負荷がかかるため、長さlに
応じたモーメントが生じる。その結果、目玉部材
2に曲げ応力が生じ、ばね板1の端面側コーナー
部分1bに大きな力が加わり、損傷し易くなる。
加えて、上記コーナー部分1bを中心とする「て
こ」の作用によつて、目玉部材2の取付基部側の
コーナー部分1cを剥す方向にも力が生じ、取付
部が弛む原因になることが本考案者らの研究によ
り判つた。
特に、車体側の部材(シヤツクル等)に取付け
られる親ばね板の目玉部材2には常に荷重が負荷
されており、この目玉部材2に上下荷重と同時に
水平方向前後力が加わることによつて巻回部の巻
きが戻る方向に変形した時には、巻きの中心Cが
ばね板の端面1aから離れる方向に変位するため
に、端面1aから巻き中心Cまでの長さlが大と
なつてモーメントが一層増大する傾向となる。
このようにFRP製の親ばね板は、端部に目玉
部材を固定することに困難を伴う。このため従来
は、例えば実公昭53−47164号公報に見られるよ
うに親ばね板に相当する板を全長にわたつてスチ
ール製とし、それ以外のばね板をFRP製にする
といつた対策も考えられている。しかしこの従来
品は親ばね板が全長にわたつてスチール製となる
ため重量が大となり、軽量化の要望に反する。
従つて本考案の目的は、FRP製の親ばね板を
備えているものにあつて、目玉部材の取付部が弛
む原因となるモーメントを解消し、目玉部材の取
付強度を維持できるようなFRP板ばね装置を提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を果たすために開発された本考案は、
車体側に取付けられるFRP製の親ばね板の板端
部の上面側に、平板状の取付基部とこの取付基部
の一端側に連なつて一体に巻込み成形された巻回
部とからなる目玉部材12を設けるとともに、上
記板端部の下面側に座板を重合し、これら座板と
板端部と取付基部とを互いにボルトとナツトによ
つて厚み方向に締付けるFRP板ばね装置であつ
て、上記親ばね板の長手方向端面の位置を、上記
巻回部の巻き中心Cを通る垂直方向の中心線より
も外側に延長させるとともに上記巻回部の外端の
手前に位置させ、更に上記座板の長手方向端面の
位置を上記中心線よりも外側に延長させるととも
に上記巻回部の外端の手前に位置させたことを特
徴とするものである。
[作用] 上記構成のFRP板ばね装置における目玉部材
は、平板状の取付基部とこの取付基部の一端側に
連なつて巻込み成形された巻回部とからなるの
で、巻回部に上下荷重と同時に水平方向前後力が
加わつた時に、巻回部の巻きが戻る方向に巻回部
が撓むことがある。この場合、巻回部の巻き中心
がばね板のセンター(長手方向中央部)から遠ざ
かる方向に移動する。しかして本考案では、ばね
板の端面の位置が巻回部の巻き中心を通る中心線
から巻回部の外端までの間にまで延長されてお
り、しかも板端部の下面が、上記中心線よりも外
側の位置まで延長されている座板によつてサポー
トされるので、上記のように巻回部が撓んだとし
ても、第3図に示したような長さlにもとづくモ
ーメントは生じない。従つて、上記取付基部や相
手側のばね板面などに局部的な圧縮力、あるいは
剥離方向の力などが生じることを防止できる。
[実施例] 以下に本考案の一実施例について第1図および
第2図を参照して説明する。第1図において、図
中10はFRP製の親ばね板、11はFRP製の子
ばね板である。これらばね板10,11はセンタ
ボルト16によつて長手方向中間部が互いに動き
止めされている。
そして親ばね板10の両端部に、目玉部材1
2,12がボルト13,13およびナツト14,
14、座板15,15などを用いて固定されてい
る。これら目玉部材12,12は互いに共通の構
造であるため一方を代表して説明する。
上記ばね板10の板端部10bの上面側に設け
られる金属製の目玉部材12は、平坦状の取付基
部20と、この取付基部20に連なつて巻込み成
形された巻回部21とからなり、取付基部20を
上記ボルト13,13とナツト14,14を用い
てばね板10に固定するようになつている。巻回
部21は、図示しないブラケツトあるいはシヤツ
クル等の車体側の部材に連結される。
上記ばね板10の板端部10bは、その端面1
0aの位置が、巻回部21の巻き中心Cを通る垂
直方向の中心線O−Oよりも外側で、かつ巻回部
21の外端21aの手前に位置するように延長さ
れている。
板端部10bの下面側に重合される座板15
も、その長手方向端面15aの位置が上記中心線
O−Oよりも外側で、かつ巻回部21の外端21
aの手前に位置するように延長されている。
上記構成の板ばね装置において、目玉部材12
に車体荷重などに基づく下向きの荷重が加わつた
場合に、荷重は実質的に上記中心線O−Oに沿つ
て下向きに加わる。しかしこの中心線O−O上に
までばね板10の板端部10bと座板15が延長
されているため、第3図に示したような長さlに
基づくモーメントは生じない。そして目玉部材1
2が上下荷重と同時に水平方向前後力を受けるこ
とにより第2図に想像線で示すように矢印F1方
向に撓んだ場合、巻き中心Cを通る中心線O−O
が端面10a側に移動して例えば図示P−P線上
に位置するとともに、板端部10bを下方に撓ま
せるような力が加わる。しかしながら板端部10
bと座板15がP−P線のところまで延長されて
いるとともに、座板15によつて板端部10bの
下面がサポートされるため、第3図に示したよう
な長さlに基づくモーメントや板端部10bの局
部的な撓みが生じないですむ。従つてばね板10
の端面側コーナー部分10cに過大な圧縮力が作
用したり、あるいは取付基部20の端部20aを
引き剥す方向に力が加わることもなくなり、取付
強度を維持できるものである。
また、板端部10bが巻回部21の外端21a
よりも内側に収まつているから、例えば目玉部材
12を車両のブラケツト等に取付ける場合に、端
面10aがブラケツト等と干渉するおそれがな
い。
[考案の効果] 本考案によれば、常に車体の荷重が上下方向あ
るいは前後方向等に負荷されるような厳しい使用
条件下にあるFRP製の親ばね板の目玉取付部分
に有害なモーメントが作用することを防止でき、
FRP製親ばね板の目玉部の破損や剥離等の不具
合を防止できる。そしてこのように親ばね板にお
ける目玉部材の取付強度を確保できることから、
親ばね板のFRP化を実現する上できわめて有効
であり、ひいては親ばね板のFRP化により板ば
ね装置の一層の軽量化に寄与できるなど大きな効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す板ばね装置の
正面図、第2図は同実施例における目玉部分の正
面図、第3図は従来の目玉部分を示す正面図であ
る。 10……FRP製の親ばね板、10a……端面、
10b……板端部、12……目玉部材、15……
座板、15a……端面、20……取付基部、21
……巻回部、C……巻回部の中心、O−O……中
心線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体側に取付けられるFRP製の親ばね板10
    の板端部10bの上面側に、平板状の取付基部2
    0とこの取付基部20の一端側に連なつて一体に
    巻込み成形された巻回部21とからなる目玉部材
    12を設けるとともに、上記板端部10bの下面
    側に座板15を重合し、これら座板15と板端部
    10bと取付基部20とを互いにボルト13とナ
    ツト14によつて厚み方向に締付けるFRP板ば
    ね装置であつて、上記親ばね板10の長手方向端
    面10aの位置を、上記巻回部21の巻き中心C
    を通る垂直方向の中心線O−Oよりも外側に延長
    させるとともに上記端面10aを上記巻回部21
    の外端21aの手前に位置させ、更に上記座板1
    5の長手方向端面15aの位置を上記中心線O−
    Oよりも外側に延長させるとともに上記端面15
    aを上記巻回部21の外端21aの手前に位置さ
    せたことを特徴とするFRP板ばね装置。
JP19843683U 1983-12-26 1983-12-26 Frp板ばね装置 Granted JPS60107431U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19843683U JPS60107431U (ja) 1983-12-26 1983-12-26 Frp板ばね装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19843683U JPS60107431U (ja) 1983-12-26 1983-12-26 Frp板ばね装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60107431U JPS60107431U (ja) 1985-07-22
JPH0353076Y2 true JPH0353076Y2 (ja) 1991-11-19

Family

ID=30757427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19843683U Granted JPS60107431U (ja) 1983-12-26 1983-12-26 Frp板ばね装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60107431U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014101429A1 (de) * 2014-02-05 2015-08-06 Benteler Automobiltechnik Gmbh Blattfederanbindung

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5347164U (ja) * 1976-09-24 1978-04-21
JPS5740384A (en) * 1980-08-20 1982-03-05 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd Driving device for commutatorless dc motor
JPS5824630A (ja) * 1981-07-15 1983-02-14 ジ−・ケ−・エヌ・テクノロジ−・リミテツド 繊維強化合成樹脂材料製の板ばね
JPS58142044A (ja) * 1982-02-13 1983-08-23 Horikiri Bane Seisakusho:Kk 繊維強化樹脂製板ばね

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5347164U (ja) * 1976-09-24 1978-04-21
JPS5740384A (en) * 1980-08-20 1982-03-05 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd Driving device for commutatorless dc motor
JPS5824630A (ja) * 1981-07-15 1983-02-14 ジ−・ケ−・エヌ・テクノロジ−・リミテツド 繊維強化合成樹脂材料製の板ばね
JPS58142044A (ja) * 1982-02-13 1983-08-23 Horikiri Bane Seisakusho:Kk 繊維強化樹脂製板ばね

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60107431U (ja) 1985-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4650231A (en) Striker for a locking device
JPH0353076Y2 (ja)
JP3963592B2 (ja) 棒材のずれ防止構造
JP2811569B2 (ja) 板ばねおよび板ばね組立体
JPH0137244Y2 (ja)
JPH0261669B2 (ja)
JPS6140566Y2 (ja)
JPS6410696B2 (ja)
JPH0326003Y2 (ja)
JPS629157Y2 (ja)
JPS6220926A (ja) 複合重ね板ばね装置
JPH0231651Y2 (ja)
JP3526086B2 (ja) トーションバースプリングの取付構造
JPS5918937Y2 (ja) 自動車のクロスメンバ取付構造
JPH038282B2 (ja)
JPS6122046Y2 (ja)
JPS5917738Y2 (ja) 自動車用テイルトキヤブのロツク装置
JPS6346298Y2 (ja)
JPS581093Y2 (ja) トラクタの安全フレ−ム取付構造
JPS6318255Y2 (ja)
JP2001072377A5 (ja)
JPS5853219B2 (ja) 車両懸架用板ばね
JPS6246915Y2 (ja)
JPH0665521B2 (ja) けん引用フツク
JPS6020847Y2 (ja) 重ね板ばね装置