JPS6346298Y2 - - Google Patents

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JPS6346298Y2
JPS6346298Y2 JP1983200857U JP20085783U JPS6346298Y2 JP S6346298 Y2 JPS6346298 Y2 JP S6346298Y2 JP 1983200857 U JP1983200857 U JP 1983200857U JP 20085783 U JP20085783 U JP 20085783U JP S6346298 Y2 JPS6346298 Y2 JP S6346298Y2
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JP
Japan
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inner panel
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panel
quarter
seat belt
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JP1983200857U
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JPS60111773U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車輛におけるシートベルト取付部の
補強構造に係り、特にクオータロツクピラーがシ
ートベルトの張力により変形するのを防止するよ
うにした補強構造に関する。
従来、第1図に示すような車輛1のキヤブ2の
ドア3の後方にはクオータロツクピラー4が設け
られており、該クオータロツクピラー4は、第2
図に示すように、インナパネル5とアウタパネル
6とで所定の厚さhに形成され、空間8が形成さ
れている。そして該クオータロツクピラー4の中
間部には、シートベルト9の一端9aが補強板1
0を介してボルト11により固着されたブラケツ
ト12に取り付けられている。
しかしながら、シートベルト9に強い引張力が
加わると、ブラケツト12は内側に強い力で引か
れ、クオータロツクピラー4は大きな曲げモーメ
ントMを受け、中央部が内側に凸に変形しようと
する。このためインナパネル5には引張荷重が、
アウタパネル6には圧縮荷重が作用する。このた
めアウタパネル6は圧縮されてインナパネル5に
接近することになり、この結果クオータロツクピ
ラー4の厚さhが減少し、その断面係数Z(Z=
bh2/6但しbはクオータロツクピラー4の幅)は
厚さhの自乗に比例して減少し、曲げ応力σb(σb
=M/Z)が増大し、強度が十分でなくなるおそ
れがあつた。このために、従来ではインナパネル
やアウタパネルの板厚を厚くしていたので、重量
が重く、コスト高となつていた。
また実開昭48−60231には、インナパネルとア
ウタパネル間に挿着されるインナステイフナ及び
アウタステイフナの両端を結合して閉断面ステイ
フナを構成し、該閉断面ステイフナをアウタパネ
ルと結合して該ステイフナにシートベルトのアン
カーを連結支持するようにしたシートベルトアン
カー取付部構造が開示されているが、該従来例は
インナパネルとアウタパネルとを結合するフラン
ジの剥離をなくすため、閉断面のステイフナを作
り、これをアウタパネルに結合して荷重の分散を
図つたものであり、インナパネルとアウタパネル
の両方に結合される点で本願考案とはその構成が
全く異なるものである。また該従来例において
は、閉断面ステイフナがインナパネルとアウタパ
ネルの両方に結合されるため、各関係部品の寸法
精度及びこれらの組付精度を相当良好にしないと
溶接が困難であつたり、また組付後において無理
が生ずる可能性が大きいという不都合があつた。
本考案は、上記した従来技術の欠点を除くため
になされたものであつて、その目的とするところ
は、キヤブのドア後方に設けられ、インナパネル
とアウタパネルとで所定の厚さを有する閉断面に
形成されたクオータロツクピラーの上部のインナ
パネルにシートベルトの一端を取り付けると共に
該インナパネルの裏面側に補強板を重ね合わせた
車輛において、インナパネルと平行な基端部と該
基端部から立ち上がり形成された直立部と該直立
部から折曲形成されアウタパネルに平行な上端部
とからなるブラケツトの基端部を補強板の端部と
インナパネルの裏面とにわたつて固着し、かつ上
端部とアウタパネルの裏面との間に隙間を形成す
ることによつて、シートベルトからクオータロツ
クピラーに強い引張荷重が作用してもクオータロ
ツクピラーの強度を左右する厚さが減少しないよ
うにし、その断面係数の減少を防止して強度を増
大させ、重量の軽減とコストの低減を図ることで
ある。また他の目的は、ブラケツトはその基端部
を介してインナパネルにのみ結合し、ブラケツト
の上端部とアウタパネルの裏面との間に隙間を形
成し、アウタパネルに対しては該ブラケツトを自
由としておくことによつて、各関連部品の寸法精
度や組付精度を良好にする必要性をなくし、上記
従来例にみられた製造上の不都合を解消すること
である。
要するに本考案は、キヤブのドア後方に設けら
れ、インナパネルとアウタパネルとで所定の厚さ
を有する閉断面に形成されたクオータロツクピラ
ーの上部の前記インナパネルにシートベルトの一
端を取り付けると共に該インナパネルの裏面側に
補強板を重ね合わせた車輛において、前記インナ
パネルと平行な基端部と該基端部から立ち上がり
形成された直立部と該直立部から折曲形成され前
記アウタパネルに平行な上端部とからなるブラケ
ツトの前記基端部を前記補強板の端部と前記イン
ナパネルの裏面とにわたつて固着し、かつ前記上
端部と前記アウタパネルの裏面との間に隙間を形
成したことを特徴とするものである。
以下本考案を図面に示す実施例に基いて説明す
る。従来例として上記に説明した部分の説明は省
略する。第2図から第4図において、クオータロ
ツクピラー4の上部4aのインナパネル5とアウ
タパネル6との間に形成される空間8には、イン
ナパネル5に固着された補強板10上に重ねるよ
うにして、アウタパネル6のシートベルト9の張
力による変形を抑制するブラケツト13がインナ
パネル5及び補強板10に溶接されて配設されて
いる。ブラケツト13は、インナパネル5に平行
な基端部13aと、該基端部から立ち上がり形成
された直立部13bと、該直立部から折曲形成さ
れアウタパネル6に平行な上端部13cとからな
り、第4図に示すように横断面がS字形に形成さ
れている。基端部13aは、インナパネル5及び
補強板10にまたがつて溶接されており、直立部
13bにはその中央部に強度を増すためのリブ1
3dが打出し成形されている。上端部13cは、
アウタパネル6の内面6aに対して適当な隙間C
を隔てて対向している。
本考案は、上記のように構成されており、以下
その作用について説明する。まず乗員の体からシ
ートベルト9に大きな張力が急激に作用した場合
に、アウタパネル6がインナパネル5側に接近す
る理由について説明すると、即ちシートベルト9
に荷重が加わると、インナパネル5が補強板10
の上端部を中心に折れ曲がろうとする。このとき
アウタパネル6は、インナパネル5とフランジ部
で結合されているため、上記荷重に起因する圧縮
荷重を受けてインナパネル5に対して凸に変形
し、これが原因となつてアウタパネル6はインナ
パネル5に接近することになるのである。さて実
際に乗員の体からシートベルト9に大きな張力が
急激に作用した場合、ブラケツト12からインナ
パネル5及び補強板10に大きな曲げモーメント
が作用し、インナパネル5及び補強板10には引
張荷重が、アウタパネル6には圧縮荷重が夫々作
用するが、アウタパネル6が圧縮荷重によりイン
ナパネル5側へ変形して接近しようとしても、隙
間Cの分だけ接近したところでその内面6aがブ
ラケツト13の上端部13cに当接するので、そ
れ以上の変形は抑制され、クオータロツクピラー
4の厚さhが減少せず、その断面係数Zはほとん
ど変化しない。このためクオータロツクピラー4
の曲げ強度が正常に保たれる。
なお上記隙間Cは非常に小さくてもよく、アウ
タパネル6の形状や厚さなどによつて適宜な値に
定められる。
またブラケツト13は、上記実施例においては
金属製のものとして説明したが、これは繊維強化
樹脂等の合成樹脂とし、インナパネル5及び補強
板10に接着して配設することも可能である。
本考案は、上記のようにキヤブのドア後方に設
けられ、インナパネルとアウタパネルとで所定の
厚さを有する閉断面に形成されたクオータロツク
ピラーの上部のインナパネルにシートベルトの一
端を取り付けると共に該インナパネルの裏面側に
補強板を重ね合わせた車輛において、インナパネ
ルと平行な基端部と該基端部から立ち上がり形成
された直立部と該直立部から折曲形成されアウタ
パネルに平行な上端部とからなるブラケツトの基
端部を補強板の端部とインナパネルの裏面とにわ
たつて固着し、かつ上端部とアウタパネルの裏面
との間に隙間を形成したので、シートベルトから
クオータロツクピラーに強い引張荷重が作用して
もクオータロツクピラーの強度を左右する厚さが
減少しないようにすることができ、その断面係数
の減少を防止して強度を増大させ、重量の軽減と
コストの低減を図ることができる効果がある。ま
たブラケツトはその基端部を介してインナパネル
にのみ結合し、ブラケツトの上端部とアウタパネ
ルの裏面との間に隙間を形成し、アウタパネルに
対しては該ブラケツトを自由としておくようにし
たので、各関連部品の寸法精度や組付精度を良好
にする必要性をなくすことができ、上記従来例に
みられた製造上の不都合を解消することができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はクオータロツクピラーを備えた車輛の
キヤブの斜視図、第2図は第1図の−矢視要
部縦断面図、第3図は第2図の−矢視部分縦
断面図、第4図は第2図の−矢視断面図であ
る。 1は車輛、2はキヤブ、3はドア、4はクオー
タロツクピラー、4aは上部、5はインナパネ
ル、6はアウタパネル、8は空間、9はシートベ
ルト、9aは一端、10は補強板、13はブラケ
ツト、13aは基端部、13bは直立部、13c
は上端部、Cは隙間である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. キヤブのドア後方に設けられ、インナパネルと
    アウタパネルとで所定の厚さを有する閉断面に形
    成されたクオータロツクピラーの上部の前記イン
    ナパネルにシートベルトの一端を取り付けると共
    に該インナパネルの裏面側に補強板を重ね合わせ
    た車輛において、前記インナパネルと平行な基端
    部と該基端部から立ち上がり形成された直立部と
    該直立部から折曲形成され前記アウタパネルに平
    行な上端部とからなるブラケツトの前記基端部を
    前記補強板の端部と前記インナパネルの裏面とに
    わたつて固着し、かつ前記上端部と前記アウタパ
    ネルの裏面との間に隙間を形成したことを特徴と
    するシートベルト取付部の補強構造。
JP20085783U 1983-12-30 1983-12-30 シ−トベルト取付部の補強構造 Granted JPS60111773U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20085783U JPS60111773U (ja) 1983-12-30 1983-12-30 シ−トベルト取付部の補強構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20085783U JPS60111773U (ja) 1983-12-30 1983-12-30 シ−トベルト取付部の補強構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60111773U JPS60111773U (ja) 1985-07-29
JPS6346298Y2 true JPS6346298Y2 (ja) 1988-12-01

Family

ID=30762096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20085783U Granted JPS60111773U (ja) 1983-12-30 1983-12-30 シ−トベルト取付部の補強構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60111773U (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5623189Y2 (ja) * 1971-11-08 1981-05-30

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60111773U (ja) 1985-07-29

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