JPH0433165Y2 - - Google Patents
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- JPH0433165Y2 JPH0433165Y2 JP1984072933U JP7293384U JPH0433165Y2 JP H0433165 Y2 JPH0433165 Y2 JP H0433165Y2 JP 1984072933 U JP1984072933 U JP 1984072933U JP 7293384 U JP7293384 U JP 7293384U JP H0433165 Y2 JPH0433165 Y2 JP H0433165Y2
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- hollow
- bumper
- blow
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- molded
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- 239000011324 bead Substances 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 2
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- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
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Landscapes
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
a 産業上の利用分野
本考案は、ブロー成形バンパの取付構造に関す
るものである。
るものである。
b 従来技術
第1図及び第2図は、自動車に用いられる従来
のブロー成形バンパ1を示すものであつて、この
バンパ1の内部は1つの中空部1aとして構成さ
れている。このため、上記バンパ1の剛性が低
く、比較的小さい外力Fによつて第2図いおいて
仮想線で示す如く内方側へ湾曲し易いという欠点
があつた。この欠点を解消するためには、バンパ
1の肉厚を厚くすればよいが、この場合にはバン
パ1の製造コストが高くなり、しかもその重量が
重くなるといつた不都合を来たすことになる。
のブロー成形バンパ1を示すものであつて、この
バンパ1の内部は1つの中空部1aとして構成さ
れている。このため、上記バンパ1の剛性が低
く、比較的小さい外力Fによつて第2図いおいて
仮想線で示す如く内方側へ湾曲し易いという欠点
があつた。この欠点を解消するためには、バンパ
1の肉厚を厚くすればよいが、この場合にはバン
パ1の製造コストが高くなり、しかもその重量が
重くなるといつた不都合を来たすことになる。
また、第3図に示すように、バンパ1の後面部
2の中央部分を前面部3に密着するようにすれ
ば、剛性を高めることができる。しかしながら、
この場合には、バンパ1の上下両端部に形成され
た中空バンパ部4a,4bに外力Fが加わると、
第2図において仮想線で示す如く変形し易い。こ
れに対処するため、バンパ1の内面側にビードを
形成して断面強度の向上を図ることも考えられる
が、ブロー成形型のバンパ1の場合にはビードに
よる凹凸差を期待できない。また、後面部2と全
面部3との間の密着部5に凹凸を設けると前面部
3の表面にムラができ、デザイン上好ましくな
い。
2の中央部分を前面部3に密着するようにすれ
ば、剛性を高めることができる。しかしながら、
この場合には、バンパ1の上下両端部に形成され
た中空バンパ部4a,4bに外力Fが加わると、
第2図において仮想線で示す如く変形し易い。こ
れに対処するため、バンパ1の内面側にビードを
形成して断面強度の向上を図ることも考えられる
が、ブロー成形型のバンパ1の場合にはビードに
よる凹凸差を期待できない。また、後面部2と全
面部3との間の密着部5に凹凸を設けると前面部
3の表面にムラができ、デザイン上好ましくな
い。
c 考案の目的
本考案は上述の如き実状に鑑みて考案されたも
のであつて、その目的は、ブロー成形バンパの肉
厚を特に厚くすることなく剛性の向上を図ること
ができると共に大巾なコストダウンも期待でき、
しかもバンパの外見上のデザイン性を損うことの
ないブロー成形バンパの取付構造を提供すること
にある。
のであつて、その目的は、ブロー成形バンパの肉
厚を特に厚くすることなく剛性の向上を図ること
ができると共に大巾なコストダウンも期待でき、
しかもバンパの外見上のデザイン性を損うことの
ないブロー成形バンパの取付構造を提供すること
にある。
d 考案の構成
本考案の特徴は、前方から後方に向かうにつれ
て互いに離間するように斜め方向に広げられた状
態で上下に対向配置された一対の中空バンパ部、
これら一対の中空バンパ部の互いに対向する内側
壁の後方側端部にそれぞれ屈曲成形された一対の
段部、上記一対の中空バンパ部を互いに連結する
連結部、及び中空部を構成するように上記連結部
に一体成形された断面略コ字状の補強部を有する
ブロー成形バンパと、上記連結部と上記一対の中
空バンパ部とにより構成された中央凹部に嵌合さ
れる嵌合凸部を有する中空の補強部材と、上記補
強部材に固設された取付用ステーとを、それぞれ
具備し、上記ブロー成形バンパの中央凹部に上記
補強部材の嵌合凸部を嵌合配置させた状態で上記
補強部材の上下のフランジを上記ブロー成形バン
パの中空バンパ部の段部に取付けて、上記ブロー
成形バンパと嵌合凸部との間に中空部を形成する
ことによつて、この中空部と、上記ブロー成形バ
ンパの3つの中空部と、上記補強部材の1つの中
空部とにより計5つの中空部から成る多層中空構
造を形成すると共に、上下方向においては、上記
一対の中空バンパ部の中空部と、これらの中空部
の間に配置された上記補強部材の中空部とにより
三重のサンドイツチ構造とし、かつ、前後方向に
おいては、上記補強部の中空部と、上記ブロー成
形バンパと嵌合凸部との嵌合の中空部と、上記補
強部材の中空部とを直列状に配置した構成とし、
このような配置構成の下で上記取付用ステーを車
体フレームに固着するようにしたことにある。
て互いに離間するように斜め方向に広げられた状
態で上下に対向配置された一対の中空バンパ部、
これら一対の中空バンパ部の互いに対向する内側
壁の後方側端部にそれぞれ屈曲成形された一対の
段部、上記一対の中空バンパ部を互いに連結する
連結部、及び中空部を構成するように上記連結部
に一体成形された断面略コ字状の補強部を有する
ブロー成形バンパと、上記連結部と上記一対の中
空バンパ部とにより構成された中央凹部に嵌合さ
れる嵌合凸部を有する中空の補強部材と、上記補
強部材に固設された取付用ステーとを、それぞれ
具備し、上記ブロー成形バンパの中央凹部に上記
補強部材の嵌合凸部を嵌合配置させた状態で上記
補強部材の上下のフランジを上記ブロー成形バン
パの中空バンパ部の段部に取付けて、上記ブロー
成形バンパと嵌合凸部との間に中空部を形成する
ことによつて、この中空部と、上記ブロー成形バ
ンパの3つの中空部と、上記補強部材の1つの中
空部とにより計5つの中空部から成る多層中空構
造を形成すると共に、上下方向においては、上記
一対の中空バンパ部の中空部と、これらの中空部
の間に配置された上記補強部材の中空部とにより
三重のサンドイツチ構造とし、かつ、前後方向に
おいては、上記補強部の中空部と、上記ブロー成
形バンパと嵌合凸部との嵌合の中空部と、上記補
強部材の中空部とを直列状に配置した構成とし、
このような配置構成の下で上記取付用ステーを車
体フレームに固着するようにしたことにある。
e 実施例
第4図及び第5図に示すように、本実施例のブ
ロー成形バンパ7は、連結部8と、この連結部8
の上下両端に一体成形された一対の中空バンパ部
9a,9bとをそれぞれ有しており、連結部8及
び中空バンパ部9a,9bの一部分によつてバン
パ前面10が形成されている。そして、上述の連
結部8の裏面側には断面ほぼコ字状の補強部11
が一体成形され、中空部8aが形成されている。
また、ブロー成形バンパ7の裏面側中央部分に
は、連結部8及び補強部11と、一対の中空バン
パ部9a,9bとにより中央凹部12が構成され
ている、なお、上下一対の中空バンパ部9a,9
bは前方から後方に向かうにつれて互いに離間す
るように斜め方向に広げられた状態で対向配置さ
れている。
ロー成形バンパ7は、連結部8と、この連結部8
の上下両端に一体成形された一対の中空バンパ部
9a,9bとをそれぞれ有しており、連結部8及
び中空バンパ部9a,9bの一部分によつてバン
パ前面10が形成されている。そして、上述の連
結部8の裏面側には断面ほぼコ字状の補強部11
が一体成形され、中空部8aが形成されている。
また、ブロー成形バンパ7の裏面側中央部分に
は、連結部8及び補強部11と、一対の中空バン
パ部9a,9bとにより中央凹部12が構成され
ている、なお、上下一対の中空バンパ部9a,9
bは前方から後方に向かうにつれて互いに離間す
るように斜め方向に広げられた状態で対向配置さ
れている。
一方、上述の一対の中空バンパ部9a,9bは
長手方向に延びる中空部13a,13bをそれぞ
れ有しており、第4図及び第5図に示す如く、こ
れら一対の中空バンパ部9a,9bの互いに対向
する内側壁A,Bの後方側端部には段部14a,
14bがそれぞれ屈曲成形されている。さらに、
これらの段部14a,14bには複数のネジ穴1
5が形成されている。
長手方向に延びる中空部13a,13bをそれぞ
れ有しており、第4図及び第5図に示す如く、こ
れら一対の中空バンパ部9a,9bの互いに対向
する内側壁A,Bの後方側端部には段部14a,
14bがそれぞれ屈曲成形されている。さらに、
これらの段部14a,14bには複数のネジ穴1
5が形成されている。
しかして、上述のブロー成形バンパ7の中央凹
部12には補強部材17が嵌合されると共に、こ
の補強部材17が中空バンパ部9a,9bに固設
されるようになつている。すなわち、補強部材1
7は、第4図及び第5図に示す如く、一枚の取付
板18と、断面ほぼコ字状の嵌合凸部19及び一
対のフランジ20を有する嵌合部材21とから成
り、取付板18に嵌合部材21のフランジ20が
熔接等にて一体に固着され、中空部17aが形成
されている。そして、補強部材17の嵌合凸部1
9はブロー成形バンパ7の中央凹部12に嵌合さ
れると共に、嵌合部材21のフランジ20が上記
中空バンパ部9a,9bの段部14a,14bに
当てがわれ、この状態の下で補強部材17がネジ
止め等にて中空バンパ部9a,9bに一体的に固
着されるようになつている。これによつて、ブロ
ー成形バンパ7と補強部材17との間に中空部2
5が成形されている。
部12には補強部材17が嵌合されると共に、こ
の補強部材17が中空バンパ部9a,9bに固設
されるようになつている。すなわち、補強部材1
7は、第4図及び第5図に示す如く、一枚の取付
板18と、断面ほぼコ字状の嵌合凸部19及び一
対のフランジ20を有する嵌合部材21とから成
り、取付板18に嵌合部材21のフランジ20が
熔接等にて一体に固着され、中空部17aが形成
されている。そして、補強部材17の嵌合凸部1
9はブロー成形バンパ7の中央凹部12に嵌合さ
れると共に、嵌合部材21のフランジ20が上記
中空バンパ部9a,9bの段部14a,14bに
当てがわれ、この状態の下で補強部材17がネジ
止め等にて中空バンパ部9a,9bに一体的に固
着されるようになつている。これによつて、ブロ
ー成形バンパ7と補強部材17との間に中空部2
5が成形されている。
その結果、ブロー成形バンパ7に形成された3
つの中空部8a,13a,13bと、補強部材1
7の1つの中空部17aと、ブロー成形バンパ7
と補強部材17との間に形成された1つの中空部
25とによつて計5つの中空部が設けられてい
る。そして、上述の中空部8a,25,17aが
前後方向に沿つて直列状に配置されている。
つの中空部8a,13a,13bと、補強部材1
7の1つの中空部17aと、ブロー成形バンパ7
と補強部材17との間に形成された1つの中空部
25とによつて計5つの中空部が設けられてい
る。そして、上述の中空部8a,25,17aが
前後方向に沿つて直列状に配置されている。
さらに、中空バンパ部9a,9bの中空部13
a,13bの間に補強部材17の中空部が挟まれ
た状態で配置され、上下方向に沿つて三重のサン
ドイツチ構造になつている。
a,13bの間に補強部材17の中空部が挟まれ
た状態で配置され、上下方向に沿つて三重のサン
ドイツチ構造になつている。
また、上述の補強部材17の取付板18の後面
には取付用ステー22が熔接等にて固設されてお
り、このステー22は第5図に示す如く自動車の
フロントパネル23及びフロア24の下方におい
て車体フレーム(図示せず)にネジ止め等にて固
着される。これによつて、ブロー成形バンパ7は
自動車の前面の所定個所に固設される。
には取付用ステー22が熔接等にて固設されてお
り、このステー22は第5図に示す如く自動車の
フロントパネル23及びフロア24の下方におい
て車体フレーム(図示せず)にネジ止め等にて固
着される。これによつて、ブロー成形バンパ7は
自動車の前面の所定個所に固設される。
以上の如く構成した場合、例えば上下一対の中
空バンパ部9a,9bに外力F1が加わつた時、
バンパ7の嵌合凹部12内に補強部材17の嵌合
凸部19が嵌合された状態で補強部材17のフラ
ンジ20が中空バンパ部9a,9bの段部14
a,14bに取付けられているため、中空バンパ
部9a,9bが変形したとしてもその変形は上記
嵌合凸部19にて受け止められてそれ以上は変形
しない。また、バンパ7の前面側から連結部8に
外力F2が加わつた時にも、補強部材17の嵌合
凸部21に対する中空バンパ部9a,9bの逃げ
作用並びに中空バンパ部9a,9bの中空部によ
る衝撃吸収作用にて連結部8の変形を最小限に抑
えることができる。従つて、バンパ7の肉厚を特
に厚くすることなくひいては、バンパ7の成形条
件を変更することなく剛性を大巾に高めることが
でき、あらゆる方向に対して充分な緩衝効果を得
ることができる。しかも、補強部材17をバンパ
取付用部材としても兼用でき、大巾なコストダウ
ンが可能となる。また、ビード等を設ける必要も
ないため、バンパ7の外表面にムラやシワ等が発
生することがなく、デザイン性を損うおそれがな
い。
空バンパ部9a,9bに外力F1が加わつた時、
バンパ7の嵌合凹部12内に補強部材17の嵌合
凸部19が嵌合された状態で補強部材17のフラ
ンジ20が中空バンパ部9a,9bの段部14
a,14bに取付けられているため、中空バンパ
部9a,9bが変形したとしてもその変形は上記
嵌合凸部19にて受け止められてそれ以上は変形
しない。また、バンパ7の前面側から連結部8に
外力F2が加わつた時にも、補強部材17の嵌合
凸部21に対する中空バンパ部9a,9bの逃げ
作用並びに中空バンパ部9a,9bの中空部によ
る衝撃吸収作用にて連結部8の変形を最小限に抑
えることができる。従つて、バンパ7の肉厚を特
に厚くすることなくひいては、バンパ7の成形条
件を変更することなく剛性を大巾に高めることが
でき、あらゆる方向に対して充分な緩衝効果を得
ることができる。しかも、補強部材17をバンパ
取付用部材としても兼用でき、大巾なコストダウ
ンが可能となる。また、ビード等を設ける必要も
ないため、バンパ7の外表面にムラやシワ等が発
生することがなく、デザイン性を損うおそれがな
い。
以上、本考案の一実施例に付き述べたが、本考
案は既述の実施例に限定されるものではなく、本
考案の技術的思想に基いて各種の変形及び変更が
可能である。
案は既述の実施例に限定されるものではなく、本
考案の技術的思想に基いて各種の変形及び変更が
可能である。
例えば、既述の実施例においては嵌合部材2
1、取付板20及びステー22を別部材として構
成したが、これらを互いに一体成形するようにし
てもよい。また、既述の実施例においては、自動
車の前面部に取付けるブロー成形バンパ7に付き
述べたが、自動車の後面部に配設する場合にも本
考案を適用できることは言う迄もない。
1、取付板20及びステー22を別部材として構
成したが、これらを互いに一体成形するようにし
てもよい。また、既述の実施例においては、自動
車の前面部に取付けるブロー成形バンパ7に付き
述べたが、自動車の後面部に配設する場合にも本
考案を適用できることは言う迄もない。
f 考案の効果
以上の如く本考案は、ブロー成形バンパに中央
凹部を設けてこの凹部内に補強部材の嵌合凸部を
嵌合配置させた状態で、上記ブロー成形バンパの
一対の中空バンパ部の互いに対向する内側壁の後
方側端部にそれぞれ屈曲成形された段部に補強部
材のフランジを取付け、この補強部材に取付けら
れた取付用ステーを車体フレームに固着すること
により、計5つの中空部から成る多層中空構造を
形成すると共に、上下方向においては、上記一対
の中空バンパ部の中空部と、これらの中空部の間
に配置された上記補強部材の中空部とにより三重
のサンドイツチ構造として、かつ、前後方向にお
いては、上記補強部の中空部と、上記ブロー成形
バンパと嵌合凸部との間の中空部と、上記補強部
材の中空部とを直列状に配置するようにしたもの
である。従つて、本考案によれば、上述の如き5
層中空構造並びに上下方向及び前後方向にそれぞ
れ3つの中空部の直列状配置構成を採用したの
で、中空バンパ部材の逃げ作用及び変形により、
あらゆる方向からブロー成形バンパに加わる衝撃
力を段階的に受け止めることができ、充分な緩衝
効果を得ることができる。すなわち、上下一対の
中空バンパ部は斜め方向に広げられているので補
強部材に対して上下方向にそれぞれ逃げ変形を生
じると共に、中空バンパ部の段部に補強部材のフ
ランジを取付けているのであらゆる方向に衝撃力
が加わつても中空バンパ部の中空部に変形を有効
的に生じ、その相乗効果にて、充分な衝撃吸収を
果たし得る。
凹部を設けてこの凹部内に補強部材の嵌合凸部を
嵌合配置させた状態で、上記ブロー成形バンパの
一対の中空バンパ部の互いに対向する内側壁の後
方側端部にそれぞれ屈曲成形された段部に補強部
材のフランジを取付け、この補強部材に取付けら
れた取付用ステーを車体フレームに固着すること
により、計5つの中空部から成る多層中空構造を
形成すると共に、上下方向においては、上記一対
の中空バンパ部の中空部と、これらの中空部の間
に配置された上記補強部材の中空部とにより三重
のサンドイツチ構造として、かつ、前後方向にお
いては、上記補強部の中空部と、上記ブロー成形
バンパと嵌合凸部との間の中空部と、上記補強部
材の中空部とを直列状に配置するようにしたもの
である。従つて、本考案によれば、上述の如き5
層中空構造並びに上下方向及び前後方向にそれぞ
れ3つの中空部の直列状配置構成を採用したの
で、中空バンパ部材の逃げ作用及び変形により、
あらゆる方向からブロー成形バンパに加わる衝撃
力を段階的に受け止めることができ、充分な緩衝
効果を得ることができる。すなわち、上下一対の
中空バンパ部は斜め方向に広げられているので補
強部材に対して上下方向にそれぞれ逃げ変形を生
じると共に、中空バンパ部の段部に補強部材のフ
ランジを取付けているのであらゆる方向に衝撃力
が加わつても中空バンパ部の中空部に変形を有効
的に生じ、その相乗効果にて、充分な衝撃吸収を
果たし得る。
その一方、連結部に形成した補強部及び補強部
材の存在によりブロー成形バンパの剛性増大効果
を得ることができるためバンパ取付強度を充分に
確保でき、耐衝撃性の向上を図ることができる。
材の存在によりブロー成形バンパの剛性増大効果
を得ることができるためバンパ取付強度を充分に
確保でき、耐衝撃性の向上を図ることができる。
また、補強部材のフランジをブロー成形バンパ
の中空バンパ部の段部に取付けるようにしたこと
により剛性がより一層高められるため、ブロー成
形バンパの成形条件を変えてその肉厚を特別に厚
くしなくても、ブロー成形バンパの剛性をより一
層大幅に向上させることができる。しかも、上記
補強部材をバンパ取付部材としても兼用できる。
また、バンパの補強のためにビード等を設けなく
て済むので、バンパの外表面にムラやシワ等が発
生して外観を損う不都合もない。
の中空バンパ部の段部に取付けるようにしたこと
により剛性がより一層高められるため、ブロー成
形バンパの成形条件を変えてその肉厚を特別に厚
くしなくても、ブロー成形バンパの剛性をより一
層大幅に向上させることができる。しかも、上記
補強部材をバンパ取付部材としても兼用できる。
また、バンパの補強のためにビード等を設けなく
て済むので、バンパの外表面にムラやシワ等が発
生して外観を損う不都合もない。
さらに、上述の如き構成を安価なブロー成形法
にて得ることが可能であり、しかも、充分な剛性
を得ることができるので、バンパの肉厚をより薄
くしてバンパのコストダウンを図ることも可能で
ある。
にて得ることが可能であり、しかも、充分な剛性
を得ることができるので、バンパの肉厚をより薄
くしてバンパのコストダウンを図ることも可能で
ある。
第1図は従来のブロー成形バンパが取付けられ
た自動車の前部斜視図、第2図は従来のブロー成
形バンパを示す斜視図、第3図は上記バンパの前
面部と後面部とをそれらの中央部分において密着
させてなるバンパを示す斜視図、第4図及び第5
図は本考案の一実施例を説明するためのものであ
つて、第4図はブロー成形バンパ及び補強部材を
示す分解斜視図、第5図は上記バンパの車体フレ
ームへの取付状態を示す要部断面図である。 7……ブロー成形バンパ、8……連結部、8
a,13a,13b,17a,25……中空部、
9a,9b……中空バンパ部、12……中央凹
部、14a,14b……段部、17……補強部
材、18……取付板、19……嵌合凸部、20…
…フランジ、21……嵌合部材、22……取付用
ステー、A,B……内側壁。
た自動車の前部斜視図、第2図は従来のブロー成
形バンパを示す斜視図、第3図は上記バンパの前
面部と後面部とをそれらの中央部分において密着
させてなるバンパを示す斜視図、第4図及び第5
図は本考案の一実施例を説明するためのものであ
つて、第4図はブロー成形バンパ及び補強部材を
示す分解斜視図、第5図は上記バンパの車体フレ
ームへの取付状態を示す要部断面図である。 7……ブロー成形バンパ、8……連結部、8
a,13a,13b,17a,25……中空部、
9a,9b……中空バンパ部、12……中央凹
部、14a,14b……段部、17……補強部
材、18……取付板、19……嵌合凸部、20…
…フランジ、21……嵌合部材、22……取付用
ステー、A,B……内側壁。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (A) 前方から後方に向かうにつれて互いに離間す
るように斜め方向に広げられた状態で上下に対
向配置された一対の中空バンパ部、これら一対
の中空バンパ部の互いに対向する内側壁の後方
側端部にそれぞれ屈曲成形された一対の段部、
上記一対の中空バンパ部を互いに連結する連結
部、及び中空部を構成するように上記連結部に
一体成形された断面略コ字状の補強部を有する
ブロー成形バンパと、 (B) 上記連結部と上記一対の中空バンパ部とによ
り構成された中央凹部に嵌合される嵌合凸部を
有する中空の補強部材と、 (C) 上記補強部材に固設された取付用ステーと、
をそれぞれ具備し、 上記ブロー成形バンパの中央凹部に上記補強部
材の嵌合凸部を嵌合配置させた状態で上記補強部
材の上下のフランジを上記ブロー成形バンパの中
空バンパ部の段部に取付けて、上記ブロー成形バ
ンパと嵌合凸部との間に中空部を形成することに
よつて、この中空部と、上記ブロー成形バンパの
3つの中空部と、上記補強部材の1つの中空部と
により計5つの中空部から成る多層中空構造を形
成すると共に、上下方向においては、上記一対の
中空バンパ部の中空部と、これらの中空部の間に
配置された上記補強部材の中空部とにより三重の
サンドイツチ構造とし、かつ、前後方向において
は、上記補強部の中空部と、上記ブロー成形バン
パと嵌合凸部との間の中空部と、上記補強部材の
中空部とを直列状に配置した構成とし、このよう
な配置構成の下で上記取付用ステーを車体フレー
ムに固着するようにしたことを特徴とするブロー
成形バンパの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7293384U JPS60184754U (ja) | 1984-05-18 | 1984-05-18 | ブロ−成形バンパの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7293384U JPS60184754U (ja) | 1984-05-18 | 1984-05-18 | ブロ−成形バンパの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60184754U JPS60184754U (ja) | 1985-12-07 |
JPH0433165Y2 true JPH0433165Y2 (ja) | 1992-08-10 |
Family
ID=30611817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7293384U Granted JPS60184754U (ja) | 1984-05-18 | 1984-05-18 | ブロ−成形バンパの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60184754U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7370893B2 (en) | 2003-05-14 | 2008-05-13 | Kyoraku Co., Ltd. | Impact absorbing member for motor vehicle |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0450198Y2 (ja) * | 1987-01-16 | 1992-11-26 | ||
JPH0512132Y2 (ja) * | 1987-01-16 | 1993-03-26 | ||
DE102021005613A1 (de) * | 2021-11-12 | 2023-05-17 | Mercedes-Benz Group AG | Stoßfängerquerträger für einen Kraftwagen |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56128245A (en) * | 1980-02-22 | 1981-10-07 | Honda Motor Co Ltd | Impact absorbing bumper for vehicle |
JPS5737051B2 (ja) * | 1975-02-03 | 1982-08-07 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5737051U (ja) * | 1980-08-12 | 1982-02-26 | ||
JPS58194942U (ja) * | 1982-06-21 | 1983-12-24 | 昭和電工株式会社 | 合成樹脂製バンパ− |
-
1984
- 1984-05-18 JP JP7293384U patent/JPS60184754U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5737051B2 (ja) * | 1975-02-03 | 1982-08-07 | ||
JPS56128245A (en) * | 1980-02-22 | 1981-10-07 | Honda Motor Co Ltd | Impact absorbing bumper for vehicle |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7370893B2 (en) | 2003-05-14 | 2008-05-13 | Kyoraku Co., Ltd. | Impact absorbing member for motor vehicle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60184754U (ja) | 1985-12-07 |
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