JPH0541994U - トラツク用バンパー - Google Patents

トラツク用バンパー

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JPH0541994U
JPH0541994U JP1364391U JP1364391U JPH0541994U JP H0541994 U JPH0541994 U JP H0541994U JP 1364391 U JP1364391 U JP 1364391U JP 1364391 U JP1364391 U JP 1364391U JP H0541994 U JPH0541994 U JP H0541994U
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公郎 加藤
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Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断面閉鎖中空のバンパー本体の支持部及びそ
の付近に補強材を添接して軽量にしたバンパーである。 【構成】 断面閉鎖中空のバンパー本体の支持部及びそ
の付近に断面閉鎖中空の補強材を嵌挿固定したバンパー
である。前記補強材の内側にはナットを固定したナット
プレートが内装固定してある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、軽量かつ強靭なトラック用バンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、断面中空で方形又は台形の上下一対のフランジを、互いに間隔を明けて 配設し、前記上下一対のフランジの背面側をウェブで連結し、かつC型取付溝を フランジの背面長手方向に設け、前記ウェブの正面に平面を形成した押出型材で 一体成形されてなるトラック等のバンパーが知られていた(実公昭62−399 61号)。
【0003】
【考案により解決すべき課題】
従来トラック用バンパーについては、小型車が追突した場合に、トラックの後 部下方へ入り込むことによる災害の増大を未然に防止する為に、バンパーの剛性 については基準を設けている。
【0004】 然し乍ら、前記基準を満足させる為に、バンパーの剛性を大きくにすると、バ ンパーの重量が著しく大きくなる問題点があった(例えば大型車において必要な 剛性を有する鉄製バンパーの重量は18kg位が普通である)。そこで所定の剛性 を保有すると共に、軽量なバンパーが要請され、前記軽合金によるバンパーの提 案があったが、軽量化については未だ不十分であった。即ち、軽合金の場合に所 定の剛性を付与させるには、厚味を増大させなければならないので、実質的に軽 量化されない。
【0005】
【課題を解決する為の手段】
然るにこの考案は、バンパーの断面を閉鎖中空にすると共に、強度を要求され る支持部及びその付近を補強することにより、前記従来の問題点を解決したので ある。
【0006】 即ちこの考案は、断面閉鎖中空の押出型材であって、支持部及びその付近に補 強材を添接したことを特徴とするトラック用バンパーである。
【0007】 また他の考案は、断面閉鎖中空の押出型材であって、支持部及びその付近に断 面閉鎖中空の補強材を嵌挿したことを特徴とするトラック用バンパーである。
【0008】 次に他の考案は、断面閉鎖中空の押出型材であって、支持部及びその付近に断 面閉鎖中空の補強材を嵌挿し、該補強材の内側にナットを有するナットプレート を内装したことを特徴とするトラック用バンパーである。
【0009】 前記における閉鎖中空とは中空部の外壁が環状に連結されている場合をいう。
【0010】 元来バンパーが追突時に受ける応力は、バンパーの長手方向に対して均等に分 布するものでなく、支持部(バンパーとバンパーステーとの取付部)に集中する ことが知られている。そこで、バンパーの全長の強度については、追突時に加え られる外力に対向する為に、必要最少限に止め、バンパーの支持部及びその付近 に対しては、追突時に生じる最大応力に十分抵抗し得る強度を付与すべく補強す ることにより、強靭かつ軽量の要請に合理的に応えたものである。
【0011】 従来建造物の梁材等において、曲げ応力の最大部を最大厚さとし、応力配分に 対応して材料の厚さを加減することは知られていたが、押出型材においては、押 出方向(長手方向)の途中で肉厚又は外形を変化させることはできないので、補 強材を添接することによって同様の効果を奏するようにしたものである。また、 バンパーとバンパーステーとの固定に際し、ボルトとナットを使用すると、ボル トとナットの強度と、押出型材の強度にアンバランスを生じるおそれがあるので 、鋼製のナットプレートを添接した。また、ナットの保定についてもナットプレ ートを用いた方が、一層確実である。また、バンパー本体は閉鎖中空の為に、変 形に対する剛性が大きい。
【0012】 前記における押出型材の材質は、例えばアルミニウム合金を用いる。また、補 強材を押出型材で成形すれば、長い押出型材を成形し、任意の長さに切断して用 いることがでるので、同一形状で均質の補強材を多量生産することができる。
【0013】
【作用】
この考案は、バンパーの全長に亘って断面閉鎖中空の押出型材を用いたので、 比較的変形抵抗が大きい。従って同一厚さの開放中空押出型材と比較し、剛性が 大きい。また支持部及びその付近に補強材を添接したので、必要な部位に必要な 強度を付与したことになり、合理的強度分布となる。次にナットプレートを用い た場合には、該ナットプレートがナットと押出型材との間に介在し、両者の材質 の相違を緩和しなじみをよくし、かつナットの取付けを容易にしている。
【0014】
【実施例1】 この考案を図1乃至図5について説明する。
【0015】 断面閉鎖矩形のアルミニウム合金押出型材よりなるバンパー本体1のバンパー ステー2との支持部3に、断面閉鎖矩形のアルミニウム合金押出型材よりなる補 強材4を嵌挿固定し、補強材4の内側へ、所定間隔にナット5、5を固着したナ ットプレート6を鋲7で固定したものである。従ってバンパーステー2の取付部 を貫通したボルト13を、前記ナット5に締付けることによって、バンパー8を トラックに固定することができる。図中9は突条、12は反射板である。この実 施例の補強材4は強度上、左右をあける程度に小型でもよい。
【0016】 前記実施例によれば、バンパー8に加わる外力は、バンパー本体1、補強材4 及びボルト13を介してバンパーステー2に伝えられる。従って最も応力の集中 するバンパーステー2の取付部は補強材4により補強されている結果、所定の変 形度に止まり、バンパ8ーの目的を達成することができる。
【0017】 然して、バンパー本体1は断面閉鎖中空になっている為に、同一厚さの型材に 比較して変形抵抗が著しく大きく、軽量、強靭の要請を満足させることができる 。例えば補強材を用いたバンパーの重量は、補強材を用いない同一強度の押出型 材バンパーの重量のほぼ 1/2となる。
【0018】
【実施例2】 次に他の実施例を図6乃至図8について説明する。
【0019】 この実施例は、実施例1の高さ(図8中)を大きくし、これに伴ってナットを 上下(図6中)2個、計4個使用したものである。
【0020】 即ち、断面矩形のアルミニウム合金押出型材よりなるバンパー本体1の支持部 内側に、断面矩形(バンパー本体1の断面内壁形状と相似形)の補強材4を嵌挿 固定し、補強材4の内側へナット5、5を有するナットプレート6を鋲7で固定 してバンパー8を構成した。図中9はバンパー本体1の左右両側(図8の上壁左 右)に突設した突条、10は補強材4とバンパー本体1とを固定した鋲である。
【0021】 この実施例においても、最も応力の集中するバンパー取付部付近が強力に補強 されている為に、変形抵抗が大きく、所期の目的を達成することができる。
【0022】 前記突条9は内側に反射板を設置する為に設けているので、必ずしも設ける必 要はない。
【0023】
【実施例3】 また、図9によりバンパー本体1及び補強材4の断面形状について説明する。
【0024】 実施例1、2は、標準形状について説明したが、この実施例のように断面形状 の違うものを使用することもできる。例えば図9は、バンパー本体1の中央に突 条11を内設し、補強材4の上辺4a、4bを斜設したものである。
【0025】 前記図9は、バンパー本体1の曲げについて変形抵抗力を大きくしたものであ る。
【0026】
【実施例4】 図10の実施例は、ナットプレート6に代えてバンパー本体1のバンパーステ ー2の取付け部へ、ナット5を挿入する長溝14、14を設けたものである。こ の実施例によれば、ナットプレート6による補強はないけれども、長溝14、1 4を設ける為に、バンパー本体1と、補強材4に凹条を設けたことに相当し、該 凹条が付近を補強することになる。
【0027】
【実施例5】 図11乃至図13の実施例について説明する。この実施例は、前記実施例1、 2に対して、ボルト孔などを長孔としたものに相当する。
【0028】 即ち実施例1、2のバンパーの場合には、ナットプレートの位置が固定され、 従ってナットの位置も確定しているので、バンパーをバンパーステーに取付ける 際に位置の調整を要する場合には、例えばバンパーステーにボルト用の長孔を設 けなければならない。然し乍ら、バンパーステーは通常トラック側に固定されて いる為に、これに予め長孔を設けておくことは困難な場合がある。そこでこのよ うな場合に、バンパー側に長孔を設けておき、バンパーステー側に長孔がなくて も位置の微調整ができるようにしたものである。
【0029】 即ちナットプレート6の中央部に長孔15を設け、長孔15へピン16を挿入 して、ナットプレート6の平行移動を制限すると共に、補強材4の案内突条17 の先端17aを屈曲成形することにより、ナットプレート6の離れるのを防止し たものである。また、補強材4のボルト孔18と、バンパー本体1のボルト孔1 9を夫々長孔15に見合う程度の長孔とする。
【0030】 前記実施例において、バンパーステー2の取付け孔に合わせてナットプレート 6を移動し、ボルトでバンパー本体1、補強材4及びバンパーステーを共に締付 固定することができる。
【0031】
【考案の効果】
この考案は、バンパー本体を断面閉鎖中空の押出型材により形成したので、同 一重量の同質板材に比し、著しく大きい変形抵抗力を有する効果がある。従って 、変形抵抗力の大きさを一定にすれば、比較的少ない材料で目的を達成すること ができる。またバンパーの支持部及びその付近へ補強材を添接したので、変形応 力の集中する部位を補強し、応力と強度分布とを対応させることにより、全体を 可及的に軽量化し得る効果がある。
【0032】 また、ナットプレートを用いたことにより、ナット当接部を補強すると共に、 ナットの設置を容易にし、かつボルトの締付固定を確実にした効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の平面図
【図2】同じく一部拡大平面図
【図3】同じく図2中A−A断面拡大図
【図4】同じくナットプレートの拡大平面図
【図5】同じく図2中B−Bの一部断面拡大図
【図6】同じく他の実施例の平面図
【図7】同じく一部拡大平面図
【図8】同じく図6中A−A断面拡大図
【図9】同じく断面の異なる実施例の一部拡大断面図
【図10】同じく他の実施例の断面拡大図
【図11】同じく他の実施例の断面拡大図
【図12】同じくナット付ナットプレートの平面拡大図
【図13】同じくナットプレートの取付状態を示す一部
断面拡大図
【符号の説明】
1 バンパー本体 2 バンパーステー 3 支持部 4 補強材 6 ナットプレート 8 バンパー

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面閉鎖中空の押出型材であって、支持
    部及びその付近に補強材を添接したことを特徴とするト
    ラック用バンパー
  2. 【請求項2】 断面閉鎖中空の押出型材であって、支持
    部及びその付近に断面閉鎖中空の補強材を嵌挿したこと
    を特徴とするトラック用バンパー
  3. 【請求項3】 断面閉鎖中空の押出型材であって、支持
    部及びその付近に断面閉鎖中空の補強材を嵌挿し、該補
    強材の内側にナットを有するナットプレートを内装した
    ことを特徴とするトラック用バンパー
JP1991013643U 1991-02-18 1991-02-18 トラック用バンパー Expired - Lifetime JP2544469Y2 (ja)

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